心の旅(ダイビング事故) ― 2014年02月20日 23:35
心の旅(ダイビング事故)
インドネシア・バリ島のダイビング事故は、当局による捜索が事実上打ち切られることになった。
事故から7日目。
結局、5人が生還し、1人が死亡、1人が行方不明となった。
7人全員が死亡または行方不明でもおかしくなかったことを考えると、幸運が重なった結果とはいえ、最悪の事態ではなかったかもしれない。
須賀次郎氏のブログには、この件に関するわが国業界の反応が書かれていて興味深い。
(0219 要約するとー2)
http://jsuga.exblog.jp/22094114/
「バリ島の漂流のこと、この数日振り回さら、ブログも書いたのだが、現時点での論評とか、予想は控えるようにと、忠告され削除した。僕は走りながら考えることが多い。意見を出して、反応を聴いてまた考えを変える。つまりディベート的な方向だ。しかし、人の生き死にかかわることだし、業界もかかわりが強い。内輪での忠告であり、正しいので削除した。」
「漂流事故についてはフェイスブックに最終的な意見を書いた。
「漂流事故については、もう、忘れたようにしましょう。結論がどこかで出たら、考えて、ブログで意見を述べます。ただ、いえることは、現地からの情報に一喜一憂したことは決して悪いことだとはおもっていません。その一喜一憂で、それぞれ、たくさんいろいろなことを考えたはずです。ヘリを飛ばす費用が僕たちの常識を超えて集まったことも、誰も知らない、だれも一喜一憂しなければ、費用を募金することもないでしょうし、そんなお金も集まらないでしょう。一喜一憂することが悪いことではないと同様に、募金も悪いことではないとおもっています。ここでまた物議を醸す発言かもしれませんが、一切の制限に類することは好きではありません。夢と冒険を求めて、自己責任で海に潜ります。自己責任とは、過ちは過ちとスッキリ認めて、次の活動に、自分の意志で情報を集め検討し安全対策を考えることです。」」
その後の報道をみると、結局は、岩場に辿り着けた者だけが帰ってきたことになる。
(崖下で高波にのまれたか? 亡くなった宮田さんと不明の高橋さん)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140220/asi14022020330002-n1.htm
助かった方々の漂流自体は、短期間であった。
この事故は、起こるべくして起こっている。
いままでも起きてきたし、残念ながら今後も起こるに決まっている。
短時間の嵐のようなホワイト・スクウォール(白い嵐)は、映画のネタにもなった。
(白い嵐)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E3%81%84%E5%B5%90
浮沈子は、そういう突風に遭遇した経験はない。
しかし、こんな現象が何度も起きるような海域で、泡を頼りのドリフトを繰り返せば、絶対ロストは発生する。
ナチュラル・ナビゲーションで帰ってこられるビーチダイビングがよろしい。
あるいは、適当に、その辺で拾ってもらえるピピのような、流れていないドリフトダイビング(?)。
ビーチダイビングがいいな。
潜行索を使って、そこに戻ってくる方法でもいいし、2つの潜行索を使ってドリフトするのもいい。
外海のど真ん中で、雨が降ったり、突風が吹くと見えなくなるというような泡を頼りにするダイビングは、止めた方がいい。
それでも、ドリフトは楽チンだから、どーしてもといえば仕方ない。
また、流されて頂くしかない。
世界の船舶関係の法令が想定していない事態、つまり、自らの意思で船を放棄し、あろうことか、水面で助けを求めることすらせずに、水中に消える船客・・・。
何度も書いて恐縮だが、船長に海中のダイバーの回収義務はない。
浮上して、合図を送り、確認できて初めて救助義務が発生する。
確認できなければ、当局に通報して、後は、民事上の問題だ。
今回の事故で、その辺りがどうなるかに、浮沈子は興味があるが、報道の内容からして事件になることはないと思われる。
当局への通報が遅れたということがあるかもしれないが、その間は、自ら捜索していたわけだし、どの時点でロストと判断するかは、海況や従来の経験にもよるので、一様にはいえない。
結果論として、もう少し早くギブアップして通報していたら、初日に回収できたかもしれないという「タラレバ」的な話はある。
ピピの周辺だって、人事ではない。
ビダ・ノックとビダ・ナイとの間で漂っていた浮沈子だって、迎えの船が来なければ、海の藻屑となっていたかもしれない。
これはもう、信頼関係以外の何物でもないな。
ダイバーを回収することに命を張って、船を沈めたって、ダイバーだけは確保する(どうやって?)くらいの覚悟が必要だ。
いっそのこと、潜水艦でダイバーを回収するというのはどうか。
つまり、ダイバーを放したら、自分も潜って、ドリフトする。
でもって、水中でエアロックを開放して回収するわけだな。
うーん、これは、意外に盲点かもしれない。
これなら、サイドマウントでも、CCRでも、怪力のボートスタッフに頼らなくてもいい。
バリ島のドリフトダイビングに、潜水艦が導入されたら行ってみてもいいかな。
さもなければ、自動追尾式のROVを導入して常時モニターする。
最低のスキルに、最高の器材!。
画像は、今回泊まったセントラ・アシュリー・ホテル・パトンの616号室。
部屋はともかく、夜は、斜向かいのハード・ロック・カフェの生ステージが、大音量で聞こえてくる。
最低のスキルに、最高の器材!(???)・・・。
インドネシア・バリ島のダイビング事故は、当局による捜索が事実上打ち切られることになった。
事故から7日目。
結局、5人が生還し、1人が死亡、1人が行方不明となった。
7人全員が死亡または行方不明でもおかしくなかったことを考えると、幸運が重なった結果とはいえ、最悪の事態ではなかったかもしれない。
須賀次郎氏のブログには、この件に関するわが国業界の反応が書かれていて興味深い。
(0219 要約するとー2)
http://jsuga.exblog.jp/22094114/
「バリ島の漂流のこと、この数日振り回さら、ブログも書いたのだが、現時点での論評とか、予想は控えるようにと、忠告され削除した。僕は走りながら考えることが多い。意見を出して、反応を聴いてまた考えを変える。つまりディベート的な方向だ。しかし、人の生き死にかかわることだし、業界もかかわりが強い。内輪での忠告であり、正しいので削除した。」
「漂流事故についてはフェイスブックに最終的な意見を書いた。
「漂流事故については、もう、忘れたようにしましょう。結論がどこかで出たら、考えて、ブログで意見を述べます。ただ、いえることは、現地からの情報に一喜一憂したことは決して悪いことだとはおもっていません。その一喜一憂で、それぞれ、たくさんいろいろなことを考えたはずです。ヘリを飛ばす費用が僕たちの常識を超えて集まったことも、誰も知らない、だれも一喜一憂しなければ、費用を募金することもないでしょうし、そんなお金も集まらないでしょう。一喜一憂することが悪いことではないと同様に、募金も悪いことではないとおもっています。ここでまた物議を醸す発言かもしれませんが、一切の制限に類することは好きではありません。夢と冒険を求めて、自己責任で海に潜ります。自己責任とは、過ちは過ちとスッキリ認めて、次の活動に、自分の意志で情報を集め検討し安全対策を考えることです。」」
その後の報道をみると、結局は、岩場に辿り着けた者だけが帰ってきたことになる。
(崖下で高波にのまれたか? 亡くなった宮田さんと不明の高橋さん)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140220/asi14022020330002-n1.htm
助かった方々の漂流自体は、短期間であった。
この事故は、起こるべくして起こっている。
いままでも起きてきたし、残念ながら今後も起こるに決まっている。
短時間の嵐のようなホワイト・スクウォール(白い嵐)は、映画のネタにもなった。
(白い嵐)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E3%81%84%E5%B5%90
浮沈子は、そういう突風に遭遇した経験はない。
しかし、こんな現象が何度も起きるような海域で、泡を頼りのドリフトを繰り返せば、絶対ロストは発生する。
ナチュラル・ナビゲーションで帰ってこられるビーチダイビングがよろしい。
あるいは、適当に、その辺で拾ってもらえるピピのような、流れていないドリフトダイビング(?)。
ビーチダイビングがいいな。
潜行索を使って、そこに戻ってくる方法でもいいし、2つの潜行索を使ってドリフトするのもいい。
外海のど真ん中で、雨が降ったり、突風が吹くと見えなくなるというような泡を頼りにするダイビングは、止めた方がいい。
それでも、ドリフトは楽チンだから、どーしてもといえば仕方ない。
また、流されて頂くしかない。
世界の船舶関係の法令が想定していない事態、つまり、自らの意思で船を放棄し、あろうことか、水面で助けを求めることすらせずに、水中に消える船客・・・。
何度も書いて恐縮だが、船長に海中のダイバーの回収義務はない。
浮上して、合図を送り、確認できて初めて救助義務が発生する。
確認できなければ、当局に通報して、後は、民事上の問題だ。
今回の事故で、その辺りがどうなるかに、浮沈子は興味があるが、報道の内容からして事件になることはないと思われる。
当局への通報が遅れたということがあるかもしれないが、その間は、自ら捜索していたわけだし、どの時点でロストと判断するかは、海況や従来の経験にもよるので、一様にはいえない。
結果論として、もう少し早くギブアップして通報していたら、初日に回収できたかもしれないという「タラレバ」的な話はある。
ピピの周辺だって、人事ではない。
ビダ・ノックとビダ・ナイとの間で漂っていた浮沈子だって、迎えの船が来なければ、海の藻屑となっていたかもしれない。
これはもう、信頼関係以外の何物でもないな。
ダイバーを回収することに命を張って、船を沈めたって、ダイバーだけは確保する(どうやって?)くらいの覚悟が必要だ。
いっそのこと、潜水艦でダイバーを回収するというのはどうか。
つまり、ダイバーを放したら、自分も潜って、ドリフトする。
でもって、水中でエアロックを開放して回収するわけだな。
うーん、これは、意外に盲点かもしれない。
これなら、サイドマウントでも、CCRでも、怪力のボートスタッフに頼らなくてもいい。
バリ島のドリフトダイビングに、潜水艦が導入されたら行ってみてもいいかな。
さもなければ、自動追尾式のROVを導入して常時モニターする。
最低のスキルに、最高の器材!。
画像は、今回泊まったセントラ・アシュリー・ホテル・パトンの616号室。
部屋はともかく、夜は、斜向かいのハード・ロック・カフェの生ステージが、大音量で聞こえてくる。
最低のスキルに、最高の器材!(???)・・・。
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