7000人2014年11月29日 22:28

7000人
7000人


シエラレオネの感染者が7000人を超えた。

(EBOLA OUTBREAK UPDATES---November 28, 2014)
http://ogi.gov.sl/content/ebola-outbreak-updates-november-28-2014-discharged-cases-%E2%80%A2-total-surviv

この集計では、7021人になっている。

感染者は確定だけではなく、可能性や疑いも含むので、今後変更はあるだろうが、実は少しペースが落ちている。

5000人を超えてから9日間で6000人に達したが、それから7000人を超えるまでには12日掛かっている。

誤差のうちというには、少し大きいような気がする。

もっとも、ここ数日の増加は、1日100人に迫るアベレージなので、8000人になるのはもう少し早まるかもしれない。

シエラレオネの場合、首都圏であるウエスタンエリアでちょうど2000人を超えたが、むしろ、それ以外の地域で5000人に達したというのがすごいな。

初発地に近いカイラフンとケネマは、確定値で見ると1000人程度で、既にピークは終わっている。

時々、思い出したように1人とか2人とかの感染者が出てくるに過ぎない。

ボンバリとポルトロコは、既にカイラフン、ケネマの規模を超えて、一気に増加中だ。

トンコリリとボーが追っている。

モヤンバは、100人は超えたが、ちょっと勢いが無い。

これらのほかにも、数十人規模の感染が広がっている。

Kono =73
Kambia = 72
Koinadugu = 84
Pujehun = 31

しかし、何といっても、首都フリータウンを擁するウエスタンエリアの増加は著しい。

10月26日に1000人を超えてから(1001人)、ほぼ1か月で2000人に達した(2015人)。

1000人に達するまでは、半年ほど掛かっているので、この間の増加が如何に著しいかがわかる。

この勢いが続くと、ウエスタンエリアだけで、年内に3000人になる。

シエラレオネは、ウエスタンエリアを都市部と農村部に分けて発表しているが、浮沈子は、途中で一時期ウエスタンエリアとして纏めて発表されてから、リベリアのモンセラードとの比較の関係もあって、そのまま合体した数字を見ている。

そのモンセラードは、既に4000人に達した(4010人)。

(Liberia Ebola Daily Sitrep
no. 193 for 24th November 2014)
http://www.mohsw.gov.lr/documents/SITRep%20193%20Nov%2024th%202014P.pdf

ちなみに、リベリアは全体で7244人になっている。

同じ7000人規模でも、首都圏の占める割合は異なる。

これと比較してギニアを見ると、初発地から離れていることを考慮しても、首都圏は圧倒的に感染規模が小さい。

2123の全体に対して、275人である。

桁が一つ少ないのだ。

(Rapport de la Situation Epidémiologique
Maladie a Virus Ebola en Guinée
25 Novembre 2014)
http://www.humanitarianresponse.info/system/files/documents/files/GUINEA_EBOLA_SITREP%20N%20224%20DU%2025%20NOVEMBRE_2014%20New.pdf

それでも、感染者はコナクリ市内で増加し続けている。

止まらない。

(かっぱえびせん:歴史)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%B1%E3%81%88%E3%81%B3%E3%81%9B%E3%82%93#.E6.AD.B4.E5.8F.B2

「1969年のテレビCMで登場した「やめられない、とまらない」というキャッチコピーも相俟って、かっぱえびせんはカルビー製菓(当時)の売上高を急激に押し上げる人気商品となった」

まあ、どうでもいいんですが。

しかし、考えてみれば、最近食ってないな。

今月中は無理としても、来月上旬にリベリアをぶち抜いてシエラレオネがトップに返り咲くことは間違いない。

そんな、順位なんて、どうでもいいが、いつの間にか、主役の座は移っていた。

(エボラ熱、拡大はシエラレオネのみか 仏大統領がギニア訪問)
http://www.cnn.co.jp/world/35057205.html

「世界保健機関(WHO)は29日までに、被害が甚大な3カ国の感染状況に触れ、ギニアでは安定、リベリアは安定もしくは減少の段階にあるものの、シエラレオネでは増加し続けている可能性があるとの見方を示した。」

報道のニュアンスも、これからはシエラレオネに重点が移っていくだろう。

リスク承知で現地取材する報道陣が感染するのは勝手だが、現地で感染拡大させたり、お持ち帰りで母国に広めたりしないようにしてもらいたいものだ。

WHOの見立てが正しければ(いささか、心もとないが)、実際の感染のトレンドも、シエラレオネに重心が移っていくと思われる。

1国で7000人の感染者というのは、実にベラボウな数字であるな。

しかし、シエラレオネについては、来週末か再来週初めには、8000人を突破し、年内には1万人に達すると見込まれる。

ギニアが3000人弱、リベリアが8000人弱というところか。

年内2万人突破が見えてきた。

そんな矢先、またまた頭の痛い話が・・・。

(エボラウイルスは精液の中で82日生存可能、WHO)
http://www.afpbb.com/articles/-/3033012

「WHOは感染後に治療中の男性に対してエボラ出血熱の症状が出てから3か月間はコンドームを使用するよう呼び掛けている。」

やれやれ、大変なことになってきたな。

この感染経路は、いろいろややっこしい話になりそうだな。

「WHOによると、これまでにエボラウイルスの性感染が報告された例はない。また、精液中で生存が確認されたエボラウイルスに実際に感染力があるかどうかについても未確認だ。」

うーん、試してみるわけにも行かないし・・・。

HIVのように、不顕性感染との関係も気になる。

まあ、そんなことになったら、百万人単位での感染が起こっているはずだから、それ程大した話ではないのかもしれない。

何度も引用して恐縮だが、今回の流行以前に罹患したエボラの感染者は、全人類で2387人だったということを忘れてはならない。

7000人って、ざっと3倍の規模ということである。

そんな国が、2つも出てしまった。

リベリアの終息が早まれば、この流行にも先が見えてくるということになる。

しかし、我々は、5月頃にも同じような状況にあったはずだ。

ギニアでの感染が殆ど報告されなくなって、これで終息するかと思っていたら、状況が一変して爆発的な感染が始まったわけだ。

今回は、その辺も含めた疫学調査を行って、安定または減少ということになっているらしいが、わからんぞお!。

そんなことが可能ならば、是非ともシエラレオネに適用してもらいたいものだ。

WHOは、リベリアの状況をもたらした原因を突き止めて、今後の対応に応用すべきだろう。

年内に、その道筋を立てておく必要があるな。

そうでなければ、来年半ばの終息なんておぼつかない。

まあいい。

この話、シエラレオネが8000人になったら、また書く(たぶん)。

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