交渉決裂2016年02月22日 13:04

交渉決裂


核実験前に、米国が北朝鮮から平和条約交渉を持ち掛けられていながら、朝鮮半島非核化に応じなければ交渉できないとして、事実上の門前払いを食らわせていたと報じられた。

(米朝、平和協定めぐり極秘接触)
http://jp.reuters.com/article/idJP2016022201001510

「いかなる協議にも非核化が含まれなければならない」

んなもん、応じるわけないじゃん!?。

(北朝鮮、米に平和条約交渉提案 核実験前、非核化で決裂)
http://www.asahi.com/articles/ASJ2Q30P4J2QUHBI00B.html

この記事を読むと、迂闊に応じていたら、中国の二の舞を演じるところだったろう。

核実験ありきで交渉を持ち掛けるところなんぞは、ドタキャン前提でモランボン楽団を北京に送り込んだようなもんだ。

米国の外交は、間抜けじゃないな。

公式ルートは突っぱねても、裏ルートは確保している。

北朝鮮は、その信頼をも裏切った形だ。

ロシアと、よほど強力なコネクションでも確保したんだろうか?。

露朝関係というのが、今一つはっきりしない。

ロケットやミサイルの技術供与は行っているらしいが、詳しいことは分からない。

貿易は、9割が中国ということで、経済的な繋がりはあってないようなものだろう。

ロシアだって、経済的には行き詰っているし、世界の鼻つまみ者の面倒など、見てはいられないだろうが、外交カードとして使いようがあると考えているかもしれない。

平和条約交渉というのは、北朝鮮の体制を継続することを認めるということで、事実上の分断国家の終焉、38度線の国境確定交渉ということになる。

韓国だって、黙っちゃいないだろう!。

そう簡単に飲める条件ではないのだ。

で、交渉ごとのイロハとしては、相手が吹っかけてきた時には、こちらも吹っかける。

そしたら、いきなり決裂するというのは、初めから、交渉の意思などなく、交渉したというエクスキューズが欲しいだけということになる。

ふざけた話だが、問題はこの時期に米国がこの話をリークしたことだろうな。

交渉に対して、行動(核実験+ロケット)で応じた北朝鮮に対して、行動でお返しするぞ、という意思表示なのかもしれない。

意思表示だけで終わるかもしれないし、本当に行動に移すかもしれない。

ちっと、ヤバイな。

もともと、米国には、北朝鮮と何らかの交渉をする意思はないと浮沈子は見ている。

後ろ盾になっている中国外交のカードとしてしか見ていない。

今回の核実験といい、ロケットの発射といい、中国のメンツ丸潰れで、米国は相当ポイントを稼いだ。

南シナ海の対応で出遅れたチョンボを、少しは取り返した。

それで十分だろうと思うが、ここで欲かいて、ちょっかい出すかもしれない。

そのための布石かあ?。

危ない話だ・・・。

中朝国境に人民軍が終結したというニュースが流れたら、いよいよパクトゥサンノボレだな。

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