しかとしている宇宙ネタ2018年09月23日 22:56

しかとしている宇宙ネタ


今のところ、分かっちゃいるけど無視しているネタがいくつかある。

(宇宙ステーション補給機 「こうのとり」7 号機(HTV7) 【ミッションプレスキット】)
http://www.jaxa.jp/projects/rockets/htv/pdf/htv7_press_kit.pdf

いくつかある搭載貨物のうち、浮沈子的に気になっているのはこれ。

(宇宙実験サンプル格納用 真空二重断熱容器)
https://www.tiger.jp/b2b/oem_aerospace01.html

「回収カプセルで真空二重容器に求められる機能・性能
●冷蔵が必要な実験サンプルを既定の温度範囲で維持する高い断熱性能
●カプセルが海上に着水する際の強い衝撃に耐える高い強度」

こういうのを開発することは、一方で軍事用再突入体の開発に繋がり、核弾頭とか積んで宇宙空間からとんでもない速度で落ちてくるミサイルを実現する技術でもある。

タイガー魔法瓶の代わりに、そんなもん積んで落ちてきたらたまらんからな。

だから、よその国(どこ?)に拾われないように、自衛隊駐屯地がある南鳥島近海に落として、直ちに回収するようだ。

やれやれ・・・。

次行こうか。

(ESA、火星への往復で暴露する宇宙線量を生涯限界の6割と報告。従来予測より軽減 少し安心)
https://japanese.engadget.com/2018/09/20/esa-6/

「2013年にNASAが発表したデータなどでは、約1年かかる火星への往復のあいだに飛行士が浴びる放射線量が、生涯被爆許容限度を超えるかもしれないと指摘されていました。」(被爆→被曝:浮沈子注)

「ESAは9月19日、ExoMarsプロジェクトの火星周回探査機Trace Gas Orbiter(TGO)のデータを分析した結果、約1年ほどかかる火星への往復にともなう被曝量が、生涯許容限度の6割ほどになる可能性があることがわかったと報告しました。」

従来の予想に比べて、かなり低く見積もっているようだが、往復するだけのミッションであることに注意だ。

2年を超える現地滞在ミッションでは、この見積もりでも生涯被曝許容限度を超えることになる。

「今回の被曝量の話は、飛行士や宇宙船にまったく宇宙線(放射線)対策をせずに火星に向かうと仮定しています。実際に飛行士が火星へ向かうまでにはいくつかの解決策が提示され、そのなかでも効果的な対策がいくつか採用されるはずです。」

遮蔽に使われるものにもよるが、重量とのバランスが問題だな。

鉛の壁とかは、実現困難だろうな。

放射線障害を軽減する薬とか、遺伝子改変とかの方が手っ取り早いかもしれない。

長期にわたる火星探査には、放射線のほかにも低重力の影響、乗員の心理面など、無視できない要素が多い。

行って帰ってくるだけのミッションならいざ知らず、長期滞在や移民なんて、とんでもない話だ。

まあ、どうでもいいんですが。

次行こうか。

(前沢氏の月旅行は計画通りに実現するのか?
計画遅れがちなスペースX社、2018年に予定していた月旅行はどこへ?)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/092000409/

「衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイ社の前沢友作社長が、月周回旅行の最初のチケットを買ったと発表した。」

「スペースX社が2023年に予定する月旅行で、前沢氏は6~8人のアーティストを招待し、1週間の旅をともにすることを計画している。」

旅は道連れか・・・。

浮沈子は、BFRの開発に期待するとともに、その実現の時期については、2030年代になると考えている。

既存の要素(ファルコン9)をくっ付けて組み立てるだけだったヘビーの完成が、数年単位で遅れたわけだからな。

エンジンも機体も新規に開発するBFRについては、軽く10年は遅れると見ている。

早ければ2020年代前半とみられているようだが、まず無理だな。

「スペースX社は、実施を2023年と計画している。しかし、ロケットと乗員カプセルの設計、製造、試験、そして打ち上げにどれだけの時間がかかるかを考えると、近いうちに実現する方には賭けられない。」

もちろん、要素技術の開発は進んでいくに違いない。

2段式ロケットの2段目だけでも、軌道に達することが出来ると言われているから、大陸間超高速移動とか、なんちゃって弾道宇宙旅行とかで稼いで、開発費をねん出することも可能だ。

世間は、この手の話を楽しんでいるようだ。

もちろん、まともな宇宙ネタとして捉えているところは皆無で、芸能ネタとして捉えている方が多い。

まあいい。

そんな簡単に月周回旅行が出来るなら、誰も苦労はしないに違いない。

火星とかは、更にそのはるか先にあるわけで、今のところ具体的な時期なんて、誰にもわからないのだ。

そもそも、可能なのかどうかというレベルに過ぎない。

探査機と異なり、生身の人間を宇宙空間の奥深くに送り込むのは大変だ。

この半世紀近く、地球低軌道から先に人類を送り込んだことはない。

それだけの困難と、危険が伴う行為だからな。

BFRでの実験動物(!)になる旅行者は、その辺の覚悟を固めてから搭乗することになる。

月だからと言って、放射線被曝が軽減されるというわけではない。

期間こそ短いが、地球磁気圏の外に出れば、太陽風をまともに受けることになり、それなりに被曝することになるからな。

地球低軌道の比較的安全な宇宙空間に、短期間留まるのが無難だろう。

それだって、十分過ぎるリスクがある。

この地球上の表面にへばりついて生きていくしか能のない人類は、それに似せた環境を作って、その中で生活することしかできない。

そこから離れれば離れるほど、生存に不向きな環境に曝されることになる。

時が経てば(何千万年とか)、宇宙空間で生きることが出来る新人類が誕生しているかも知れないけどな。

浮沈子的には、これらの話題を取り上げる気にならない。

もちっと、マトモな宇宙ネタでなくっちゃな・・・。

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