コーヒーの粉を変えたら、味覚障害かと思う程味がしない天安門節の朝 ― 2020年06月04日 09:54
コーヒーの粉を変えたら、味覚障害かと思う程味がしない天安門節の朝
米国では、人種差別反対のデモが一部暴徒化したことで、州兵を投入するとか現役の軍隊を投入するとかいう物騒な話が流れている。
そんな折に、今年も天安門節(浮沈子の造語です:ちなみに、「てんあんもんぶし」ではない!)を迎えるというのは、なかなか味わい深いものがある。
民主主義という麗しい虚構の中で、権力を維持するというのは大変なことだ。
今朝から、コーヒーの粉を変えた。
味がほとんど感じられない(香りは皆無!)。
メーカーの名誉のために、ブランドは秘す。
一瞬、味覚・嗅覚障害になったかと焦ったくらいだ。
喉の奥で、微かな苦みを噛み締める。
コーヒーの減量にはちょうどいいかも知れない。
最近、いろいろ銘柄を変えて楽しんでいる。
ネッスル(ネスレ?)の信者だったが、他の粉も試している。
1回おきに元に戻して、味覚の再調整を行う。
飲みなれた味に、ホッとして、一袋飲み終える頃には別ブランドにチャレンジする意欲が出てくる(詰め替え用を買ってます)。
当たるも八卦、当たらぬも八卦・・・。
コーヒーは、たぶん、止められないな。
1日5杯のペースだが、新型コロナの引きこもりで、量が増えた。
体重も増え、今月から本気出して減量を始めた(3日で挫折?)。
3日坊主を10回続ければ、それでいいことにしている。
本格的な梅雨が始まる前に、ペースを作っておかないとな。
フィットネスへ行かないでいいということになれば、元の木阿弥になりかねない。
東京アラートの効果が出なければ、再要請という話もある。
自分がうつされないように用心するだけではなく、万が一罹ってしまった時に、他人様にうつさないような配慮も重要だ。
本当の味覚障害だったらヤバいからな。
今日は、おうちで大人しくしていよう。
昨日読んだスターシップの記事が気になっている。
(SpaceXの軌道スターシップの打ち上げデビューは今年も発生する可能性があります)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-orbital-launch-debut-2020/
「Starship SN4の終焉と、7か月未満で軌道に打ち上げられるデビューの可能性が相反するように思われるかもしれませんが、実際には、SpaceXが新しいロケットや宇宙船を開発する際に常に取ったアプローチの副作用にすぎません。」
壊してみなけりゃ分からんだろう?、という即時開発の手法が、宇宙ロケットの分野でも通用するのかという壮大な実験だ。
ファルコン9は、完成(開発凍結:初号機は2010年に就航)までに2006年の開発スタートから数えて10年以上を要している(ブロック5の就航は2018年5月)。
未完成品(?)を使って金を稼ぎつつ、開発を継続するわけだが、使い物になる未完成品を飛ばすまでは持ち出しになるからな。
スターシップは、2016年9月に構想が発表されてから、既に4年が経とうとしている(それ以前から、マーズ・コロニアル・トランスポーター(MCT)として構想は温めていたようです)。
短いタンクに1機のエンジンを付けて、高度150mで飛ばした以外に目立った成果はない。
浮沈子的には、それだって大したものだと思っているが、実機相当にスケールアップして飛ばすのは大変だろう。
その開発費は、スターリンクの稼ぎを当てにしているし、そのスターリンクをインターネットバックボーンとして使い物になる規模(1万2千機:年間2400機を打ち上げ続けて維持する)で展開するには、スターシップは必須のツールだ(スターリンク衛星を、一度に400機打ち上げ可能:年6回の打ち上げで済む)。
両者は、密接不可分の関係だからな。
打ち上げビジネスから、一気に衛星アプリケーションに展開し、更には月面基地や火星移民を目指している(とされている?)。
ベラボーめ・・・。
宇宙植民の開発に要する金を稼ぐには、大陸間弾道飛行で航空機の長距離需要に食い込む腹だが、このご時世、新型コロナ後にどれ程の需要が出るかが問題かもな。
まあ、どうでもいいんですが。
アポロ計画の中で、サターン5型ロケットの開発が、同様のクイックデベロップメントだったという記述もあるが、単に、各段独立した開発と試験を行う従来の手法ではなく、開発期間短縮のために同時開発同時試験をしただけではないのか(調査中)。
壊していいぞ、という話じゃないような気がするがな。
「交換用の地上設備を迅速に完成させることができれば、おそらく6月末までになるでしょう。スターシップSN5がそのホップデビューを生き延びた場合、最終的にはノーズコーン、フラップ、および2つの追加のラプターエンジンでアップグレードされ、超音速スカイダイバースタイルの再突入および着陸テストでキャップされた劇的な20 km(〜12 mi)の飛行を実行できます。」(テスララティの記事より)
タラレバの話ではあるが、ブースター(第1段目)であるスーパーヘビーについての記述もある。
「最初の完全に遮熱された宇宙船と最初の1つまたはいくつかのスーパーヘビーブースタープロトタイプの始まりが、今後数か月以内にサウステキサスに登場し始める」
スーパーヘビーは、文字通りファルコン9の1段目を太くしただけだからな(そうなのかあ?)。
37基に及ぶ多数のエンジン制御と長距離のブーストバック(このサイズを洋上キャッチするタンカーサイズのドローン船は想定されていない?)以外には、ボトルネックになりそうな話はない。
ひょっとしたら、地球1周してから着陸させる気かも知れないな(未確認:長征5Bの一段目は、数周回ったからな)。
まあいい。
宇宙ロケットは難しい。
カーマンラインを超える高度まで打ち上げるサウンドロケットさえ、何度も失敗しながらの開発になるし、軌道速度に加速して衛星を放出するという打ち上げロケットともなれば、その開発は至難の業だ。
その先には、静止軌道衛星、惑星探査や有人宇宙飛行というハードルもある。
人類史上、有人軌道ロケットを開発したのはソ連、米国、中国の3か国だけ(インドは鋭意開発中と言われている)。
スターシップは、それらを纏めて飛び越えて、完全再使用という人類未踏の領域に挑戦している。
果たして、そんなことが可能なのかどうか。
たった一つ、明らかになっていることがある。
壊してみなきゃ、分からんだろう?。
米国では、人種差別反対のデモが一部暴徒化したことで、州兵を投入するとか現役の軍隊を投入するとかいう物騒な話が流れている。
そんな折に、今年も天安門節(浮沈子の造語です:ちなみに、「てんあんもんぶし」ではない!)を迎えるというのは、なかなか味わい深いものがある。
民主主義という麗しい虚構の中で、権力を維持するというのは大変なことだ。
今朝から、コーヒーの粉を変えた。
味がほとんど感じられない(香りは皆無!)。
メーカーの名誉のために、ブランドは秘す。
一瞬、味覚・嗅覚障害になったかと焦ったくらいだ。
喉の奥で、微かな苦みを噛み締める。
コーヒーの減量にはちょうどいいかも知れない。
最近、いろいろ銘柄を変えて楽しんでいる。
ネッスル(ネスレ?)の信者だったが、他の粉も試している。
1回おきに元に戻して、味覚の再調整を行う。
飲みなれた味に、ホッとして、一袋飲み終える頃には別ブランドにチャレンジする意欲が出てくる(詰め替え用を買ってます)。
当たるも八卦、当たらぬも八卦・・・。
コーヒーは、たぶん、止められないな。
1日5杯のペースだが、新型コロナの引きこもりで、量が増えた。
体重も増え、今月から本気出して減量を始めた(3日で挫折?)。
3日坊主を10回続ければ、それでいいことにしている。
本格的な梅雨が始まる前に、ペースを作っておかないとな。
フィットネスへ行かないでいいということになれば、元の木阿弥になりかねない。
東京アラートの効果が出なければ、再要請という話もある。
自分がうつされないように用心するだけではなく、万が一罹ってしまった時に、他人様にうつさないような配慮も重要だ。
本当の味覚障害だったらヤバいからな。
今日は、おうちで大人しくしていよう。
昨日読んだスターシップの記事が気になっている。
(SpaceXの軌道スターシップの打ち上げデビューは今年も発生する可能性があります)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-orbital-launch-debut-2020/
「Starship SN4の終焉と、7か月未満で軌道に打ち上げられるデビューの可能性が相反するように思われるかもしれませんが、実際には、SpaceXが新しいロケットや宇宙船を開発する際に常に取ったアプローチの副作用にすぎません。」
壊してみなけりゃ分からんだろう?、という即時開発の手法が、宇宙ロケットの分野でも通用するのかという壮大な実験だ。
ファルコン9は、完成(開発凍結:初号機は2010年に就航)までに2006年の開発スタートから数えて10年以上を要している(ブロック5の就航は2018年5月)。
未完成品(?)を使って金を稼ぎつつ、開発を継続するわけだが、使い物になる未完成品を飛ばすまでは持ち出しになるからな。
スターシップは、2016年9月に構想が発表されてから、既に4年が経とうとしている(それ以前から、マーズ・コロニアル・トランスポーター(MCT)として構想は温めていたようです)。
短いタンクに1機のエンジンを付けて、高度150mで飛ばした以外に目立った成果はない。
浮沈子的には、それだって大したものだと思っているが、実機相当にスケールアップして飛ばすのは大変だろう。
その開発費は、スターリンクの稼ぎを当てにしているし、そのスターリンクをインターネットバックボーンとして使い物になる規模(1万2千機:年間2400機を打ち上げ続けて維持する)で展開するには、スターシップは必須のツールだ(スターリンク衛星を、一度に400機打ち上げ可能:年6回の打ち上げで済む)。
両者は、密接不可分の関係だからな。
打ち上げビジネスから、一気に衛星アプリケーションに展開し、更には月面基地や火星移民を目指している(とされている?)。
ベラボーめ・・・。
宇宙植民の開発に要する金を稼ぐには、大陸間弾道飛行で航空機の長距離需要に食い込む腹だが、このご時世、新型コロナ後にどれ程の需要が出るかが問題かもな。
まあ、どうでもいいんですが。
アポロ計画の中で、サターン5型ロケットの開発が、同様のクイックデベロップメントだったという記述もあるが、単に、各段独立した開発と試験を行う従来の手法ではなく、開発期間短縮のために同時開発同時試験をしただけではないのか(調査中)。
壊していいぞ、という話じゃないような気がするがな。
「交換用の地上設備を迅速に完成させることができれば、おそらく6月末までになるでしょう。スターシップSN5がそのホップデビューを生き延びた場合、最終的にはノーズコーン、フラップ、および2つの追加のラプターエンジンでアップグレードされ、超音速スカイダイバースタイルの再突入および着陸テストでキャップされた劇的な20 km(〜12 mi)の飛行を実行できます。」(テスララティの記事より)
タラレバの話ではあるが、ブースター(第1段目)であるスーパーヘビーについての記述もある。
「最初の完全に遮熱された宇宙船と最初の1つまたはいくつかのスーパーヘビーブースタープロトタイプの始まりが、今後数か月以内にサウステキサスに登場し始める」
スーパーヘビーは、文字通りファルコン9の1段目を太くしただけだからな(そうなのかあ?)。
37基に及ぶ多数のエンジン制御と長距離のブーストバック(このサイズを洋上キャッチするタンカーサイズのドローン船は想定されていない?)以外には、ボトルネックになりそうな話はない。
ひょっとしたら、地球1周してから着陸させる気かも知れないな(未確認:長征5Bの一段目は、数周回ったからな)。
まあいい。
宇宙ロケットは難しい。
カーマンラインを超える高度まで打ち上げるサウンドロケットさえ、何度も失敗しながらの開発になるし、軌道速度に加速して衛星を放出するという打ち上げロケットともなれば、その開発は至難の業だ。
その先には、静止軌道衛星、惑星探査や有人宇宙飛行というハードルもある。
人類史上、有人軌道ロケットを開発したのはソ連、米国、中国の3か国だけ(インドは鋭意開発中と言われている)。
スターシップは、それらを纏めて飛び越えて、完全再使用という人類未踏の領域に挑戦している。
果たして、そんなことが可能なのかどうか。
たった一つ、明らかになっていることがある。
壊してみなきゃ、分からんだろう?。
スターリンク8の打ち上げを見損なったついでに、いろいろ調べた ― 2020年06月05日 01:30
スターリンク8の打ち上げを見損なったついでに、いろいろ調べた
(2020年6月3日
スターリンクミッション)
https://www.spacex.com/updates/starlink-mission-06-03-2020/
「6月3日水曜日の午後9時25分(EDT)に、SpaceXは8回目のスターリンクミッションを開始しました。」
すっかり忘れていた。
まあ、現地では夜中の打ち上げだからな。
見ていて楽しいものではない。
しかし、今回の録画鑑賞(つーのかあ?)は、収穫が大きかったな・・・。
(Starlink Mission:8:2020年6月3日:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=y4xBFHjkUvw&list=PLC474234E124B5213&index=2&t=12s
衛星のデプロイ(軌道投入)まで見ることは殆どないんだが、今回は生で見損なったのと、何回か前から短時間で低軌道に突っ込む運用になったこともあり、最後まで見ていて、衛星スタックを開放して投入するところが全部見られた(このシーンは、たぶん初めて)。
これまでの投入シーンは、軌道アニメに置き換えられていて、公表されていなかったからな(タイトルに添えた日付は現地フロリダの日付)。
(Starlink Mission:7:2020/04/22:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=wSge0I7pwFI&list=PLC474234E124B5213&index=6&t=0s
(Starlink Mission:6:2020/03/18:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=I4sMhHbHYXM&list=PLC474234E124B5213&index=7&t=0s
(Starlink Mission:5:2020/02/17:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=8xeX62mLcf8&list=PLC474234E124B5213&index=8&t=63s
(Starlink Mission:4:2020/01/29:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=1KmBDCiL7MU&list=PLC474234E124B5213&index=9&t=0s
(Starlink Mission:3:2020/01/07:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=HwyXo6T7jC4&list=PLC474234E124B5213&index=11&t=613s
(Starlink Mission:2:2019/11/11:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=pIDuv0Ta0XQ&list=PLC474234E124B5213&index=13&t=0s
(Starlink Mission:1:2019/05/24:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=riBaVeDTEWI&list=PLC474234E124B5213&index=18&t=0s
衛星スタックのロック解除シーンは全てカット(軌道アニメと差し替え)されていて、今回初めて公開された。
太陽電池パネル(切り離しの時に、カメラに面している平らな部分)も、1回目と2回目とでは少し形状(背面パネルの配線部分?)が変わっている。
もう一つ気付いたのが、衛星の端っこにある丸いアンテナだな。
1回目の打ち上げでは、付いていないが、2回目からは付いている。
たぶんKaバンドのアンテナだと思うんだがな。
今のところ、衛星間通信をしているとは聞いていないから、もっぱら地上局とのやり取りに使われているんだろう(未確認)。
衛星側のKaアンテナについて調べていたら、イリジウムネクストの記事に当たった。
(Iridium NEXT - A Powerful Vision Comes to Life:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=6-m9EZ_W-SU&feature=emb_logo
20秒辺りから、衛星を数人で押しているシーンがあり、Kaアンテナ(衛星側)の実物を見ることができる(イリジウムネクスト衛星の場合は、直径50cmくらいか)。
イリジウムネクスト衛星のアンテナ群については、この記事に詳しい。
(衛星がコンステレーションに属している場合、衛星にはいくつの通信アンテナが必要ですか?)
https://space.stackexchange.com/questions/20406/how-many-communication-antennas-does-a-satellite-need-if-it-belongs-to-a-constel
「これはイリジウムネクスト衛星の図です。SpaceX衛星は非常に異なって見えますが、質問の目的には、イリジウムネクストが十分に良い例です。」
とりあえず、メイン(ミッション)アンテナについては割愛する。
「イリジウムネクストサットに関しては、メインミッションアンテナとは別に、「隣接」衛星用に4つのクロスリンクアンテナがあります。1つはその前のサット用で、もう1つは同じ平面の後ろのサット用です。1つは東向きの次の衛星用、もう1つは西向きの平面用です。さらに、それらは地上局にリンクする2(?)アンテナを持っています」
固定されているのは、おそらく前後の衛星は同一軌道面だから、アンテナの向きを調整しなくても、衛星の姿勢制御さえちゃんと出来ていれば、通信可能だからじゃないのか?(未確認)。
アンテナは、薄手のパラボラ型な感じだ。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、早くスターリンクV2(衛星間光通信機能付き)が上がらないかと気になって仕方ない。
年内には上げるとショットウェルが言ってたんだがな。
イーロン時間じゃないから、確度は高いと見ているんだがな。
(SpaceXが宇宙にインターネットを構築する「Starlink」用の人工衛星を新たに60基打ち上げ、すでにインターネットに接続する準備も整う)
https://gigazine.net/news/20200604-spacex-launches-60-starlink-satellites/
「今回打ち上げられた人工衛星は60基で、人工衛星を太陽光から守るバイザーを備えた新型とのこと。」(別記事によれば、バイザーサットは1機だけだとさ!)
「現在の衛星のバージョンである「Starlink v1」では衛星間の通信はできませんが、「Starlink v2」は衛生間通信をサポートする予定。」
(スターリンク)
https://en.wikipedia.org/wiki/Starlink
「2020年6月の打ち上げには、実験的なサンシェードを備えた1つの衛星が含まれていました。」
この記述は、後日修正されるだろうな(6月の打ち上げって、とりあえず3回予定されているからな:どの打ち上げ?)。
なお、今回はスカイサットの相乗りはなかった(浮沈子は、勘違いしていた:テスララティのエリックラルフも間違えていたしな)。
次回、スターリンク9で相乗りになる。
(SkySats 16-21がSpaceX Falcon 9ライドシェアミッションを開始)
https://www.planet.com/pulse/skysats-16-21-to-launch-on-spacex-falcon-9-starlink-missions/
「SkySats 16-18はSpaceXの9番目のスターリンクミッションで打ち上げられ、来月の打ち上げを目標としています。SkySats19-21はこの夏の後半に打ち上げられます。」
ちゃんと書いてあったな。
どんなデプロイになるのか期待だな。
ちなみに、衛星はバンバン生産されているようで、打ち上げが追い付かないようだ。
2週間に1機打ち上げることを目標にして生産しているからな(1日6機だそうです)。
1万2千機の中間状態になれば、年に2400機ずつ入れ替えていかなければならない。
もちっと、生産ペースを上げないと追いつかないだろう。
打ち上げの方は、スターシップが出来上がれば、余裕だろうけど、ファルコン9だけだと厳しいものがある。
年に40回、ほぼ、毎週打ち上げなければならないからな。
フロリダの2つの発射台をフルに使っても厳しいかも知れない(他の衛星やISSタクシーも飛ばさなければならないからな)。
今回、中3日でクルードラゴンとスターリンク8を上げて、両方とも1段目を2隻のドローン船で別々に回収することができた。
ニュースにならない1段目の回収だが、今回は近接した日程での運用に成功したということで、特筆してもいいかもしれない。
フェアリングの回収にも挑戦した様だが、結果は出ていないようだ。
回収されていれば、パーフェクトというところかな・・・。
(2020年6月3日
スターリンクミッション)
https://www.spacex.com/updates/starlink-mission-06-03-2020/
「6月3日水曜日の午後9時25分(EDT)に、SpaceXは8回目のスターリンクミッションを開始しました。」
すっかり忘れていた。
まあ、現地では夜中の打ち上げだからな。
見ていて楽しいものではない。
しかし、今回の録画鑑賞(つーのかあ?)は、収穫が大きかったな・・・。
(Starlink Mission:8:2020年6月3日:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=y4xBFHjkUvw&list=PLC474234E124B5213&index=2&t=12s
衛星のデプロイ(軌道投入)まで見ることは殆どないんだが、今回は生で見損なったのと、何回か前から短時間で低軌道に突っ込む運用になったこともあり、最後まで見ていて、衛星スタックを開放して投入するところが全部見られた(このシーンは、たぶん初めて)。
これまでの投入シーンは、軌道アニメに置き換えられていて、公表されていなかったからな(タイトルに添えた日付は現地フロリダの日付)。
(Starlink Mission:7:2020/04/22:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=wSge0I7pwFI&list=PLC474234E124B5213&index=6&t=0s
(Starlink Mission:6:2020/03/18:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=I4sMhHbHYXM&list=PLC474234E124B5213&index=7&t=0s
(Starlink Mission:5:2020/02/17:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=8xeX62mLcf8&list=PLC474234E124B5213&index=8&t=63s
(Starlink Mission:4:2020/01/29:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=1KmBDCiL7MU&list=PLC474234E124B5213&index=9&t=0s
(Starlink Mission:3:2020/01/07:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=HwyXo6T7jC4&list=PLC474234E124B5213&index=11&t=613s
(Starlink Mission:2:2019/11/11:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=pIDuv0Ta0XQ&list=PLC474234E124B5213&index=13&t=0s
(Starlink Mission:1:2019/05/24:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=riBaVeDTEWI&list=PLC474234E124B5213&index=18&t=0s
衛星スタックのロック解除シーンは全てカット(軌道アニメと差し替え)されていて、今回初めて公開された。
太陽電池パネル(切り離しの時に、カメラに面している平らな部分)も、1回目と2回目とでは少し形状(背面パネルの配線部分?)が変わっている。
もう一つ気付いたのが、衛星の端っこにある丸いアンテナだな。
1回目の打ち上げでは、付いていないが、2回目からは付いている。
たぶんKaバンドのアンテナだと思うんだがな。
今のところ、衛星間通信をしているとは聞いていないから、もっぱら地上局とのやり取りに使われているんだろう(未確認)。
衛星側のKaアンテナについて調べていたら、イリジウムネクストの記事に当たった。
(Iridium NEXT - A Powerful Vision Comes to Life:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=6-m9EZ_W-SU&feature=emb_logo
20秒辺りから、衛星を数人で押しているシーンがあり、Kaアンテナ(衛星側)の実物を見ることができる(イリジウムネクスト衛星の場合は、直径50cmくらいか)。
イリジウムネクスト衛星のアンテナ群については、この記事に詳しい。
(衛星がコンステレーションに属している場合、衛星にはいくつの通信アンテナが必要ですか?)
https://space.stackexchange.com/questions/20406/how-many-communication-antennas-does-a-satellite-need-if-it-belongs-to-a-constel
「これはイリジウムネクスト衛星の図です。SpaceX衛星は非常に異なって見えますが、質問の目的には、イリジウムネクストが十分に良い例です。」
とりあえず、メイン(ミッション)アンテナについては割愛する。
「イリジウムネクストサットに関しては、メインミッションアンテナとは別に、「隣接」衛星用に4つのクロスリンクアンテナがあります。1つはその前のサット用で、もう1つは同じ平面の後ろのサット用です。1つは東向きの次の衛星用、もう1つは西向きの平面用です。さらに、それらは地上局にリンクする2(?)アンテナを持っています」
固定されているのは、おそらく前後の衛星は同一軌道面だから、アンテナの向きを調整しなくても、衛星の姿勢制御さえちゃんと出来ていれば、通信可能だからじゃないのか?(未確認)。
アンテナは、薄手のパラボラ型な感じだ。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、早くスターリンクV2(衛星間光通信機能付き)が上がらないかと気になって仕方ない。
年内には上げるとショットウェルが言ってたんだがな。
イーロン時間じゃないから、確度は高いと見ているんだがな。
(SpaceXが宇宙にインターネットを構築する「Starlink」用の人工衛星を新たに60基打ち上げ、すでにインターネットに接続する準備も整う)
https://gigazine.net/news/20200604-spacex-launches-60-starlink-satellites/
「今回打ち上げられた人工衛星は60基で、人工衛星を太陽光から守るバイザーを備えた新型とのこと。」(別記事によれば、バイザーサットは1機だけだとさ!)
「現在の衛星のバージョンである「Starlink v1」では衛星間の通信はできませんが、「Starlink v2」は衛生間通信をサポートする予定。」
(スターリンク)
https://en.wikipedia.org/wiki/Starlink
「2020年6月の打ち上げには、実験的なサンシェードを備えた1つの衛星が含まれていました。」
この記述は、後日修正されるだろうな(6月の打ち上げって、とりあえず3回予定されているからな:どの打ち上げ?)。
なお、今回はスカイサットの相乗りはなかった(浮沈子は、勘違いしていた:テスララティのエリックラルフも間違えていたしな)。
次回、スターリンク9で相乗りになる。
(SkySats 16-21がSpaceX Falcon 9ライドシェアミッションを開始)
https://www.planet.com/pulse/skysats-16-21-to-launch-on-spacex-falcon-9-starlink-missions/
「SkySats 16-18はSpaceXの9番目のスターリンクミッションで打ち上げられ、来月の打ち上げを目標としています。SkySats19-21はこの夏の後半に打ち上げられます。」
ちゃんと書いてあったな。
どんなデプロイになるのか期待だな。
ちなみに、衛星はバンバン生産されているようで、打ち上げが追い付かないようだ。
2週間に1機打ち上げることを目標にして生産しているからな(1日6機だそうです)。
1万2千機の中間状態になれば、年に2400機ずつ入れ替えていかなければならない。
もちっと、生産ペースを上げないと追いつかないだろう。
打ち上げの方は、スターシップが出来上がれば、余裕だろうけど、ファルコン9だけだと厳しいものがある。
年に40回、ほぼ、毎週打ち上げなければならないからな。
フロリダの2つの発射台をフルに使っても厳しいかも知れない(他の衛星やISSタクシーも飛ばさなければならないからな)。
今回、中3日でクルードラゴンとスターリンク8を上げて、両方とも1段目を2隻のドローン船で別々に回収することができた。
ニュースにならない1段目の回収だが、今回は近接した日程での運用に成功したということで、特筆してもいいかもしれない。
フェアリングの回収にも挑戦した様だが、結果は出ていないようだ。
回収されていれば、パーフェクトというところかな・・・。
スターリンクが南大西洋異常帯を通過すると全世界のインターネットが暴走する? ― 2020年06月05日 18:42
スターリンクが南大西洋異常帯を通過すると全世界のインターネットが暴走する?
スペースXが展開するスターリンクは、まあ、考えてみれば当たり前だが、単なる地球低軌道を回る通信中継衛星だ。
地球局からアップリンクし、地球局へとダウンリンクする(これらを纏めてフィーダーリンクというらしい)。
衛星間通信(クロスリンク)は、まだ行っていない(たぶん)。
地上局は、移動体でもいいようだが、ピザボックス大のフェーズドアレイアンテナを必要とする。
実際のスループットがどれくらいになるかは、やってみなけりゃわからんだろう(17Gbpsから20Gbpsともいわれている)。
まあ、どうでもいいんですが。
今日も、何となく体調が優れず(お腹の調子も悪い)、うだうだしながらスターリンク衛星の小ネタを漁る。
調べたのは、衛星の姿勢を制御するモーメンタムホイールというヤツだ。
(モーメンタムホイール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB
「フライホイールの一種で、主に宇宙船などの姿勢制御に用いられる。質量が大きく、高速回転(約5000rpm)するのが特徴」
「同様に宇宙船で使われる装置としてリアクションホイールがあるが、そちらは名目上のゼロ回転速度付近で動作する。」
この違いが、よく分からんのだがな。
(リアクションホイール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB
「リアクションホイールは、姿勢制御の開始当初から最大回転数の1/2ほどで回転させておく使用法と、姿勢制御の開始当初は回転速度ゼロである使用法がある。」
「前者では運用時のホイール回転数の範囲下限はゼロではなく1000rpm程度であり、停止状態やマイナス方向での回転は行わない。後者は角運動量を保存する能力が前者より大きくできる」
「4軸4基の構成では、4軸すべての軸方向が互いに直交することなく斜めに交差しており「フォー・スキュー」と呼ばれる」
スターリンク衛星の場合も、4軸4基のようだ。
もちろん、姿勢制御だけでは、衝突回避運動は行えないから、クリプトンエンジンを吹かして(たぶん、微小推力)回避運動するんだろう。
そこから、戻ってくるときなどにはスタートラッカーが活躍する(星見て位置決めするわけだ)。
(SpaceXは、たった6回のローンチ後に、Starlinkインターネットを消費者に提供したいと考えています。)
https://www.teslarati.com/spacex-teases-starlink-internet-service-debut/
「Starlinkのスタートラッカー(左、正確なポインティングと位置決めに使用)、およびポインティングと方向付けにも使用される4つのジャイロ。」(CGのキャプションより)
「Starlinkのクリプトンイオンスラスタの1つは、SpaceXの衛星製造施設でテストされています。(SpaceX)」(CGのキャプションより)
浮沈子は、リアクションホイールは、重心に近いところ(特等席?)に、でんと設置されているんだとばかり思ってたが、そうでもない感じだ(スターリンク衛星の場合は、端っこだしな)。
(What Makes an Iridium NEXT Satellite so Unique?:無音の動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=CGYnP4ao9Go
36秒辺りから、イリジウムネクスト衛星のモーメンタムホイールの表示になる。
スラスターと併用されるということなら、あまり場所は問わないのかも知れない(未確認)。
さて、いろいろ調べて、最近のネタとの関連を考えていたんだが、とんでもないことに気付いてハッとした!。
(地球の磁場が弱まる怪現象。2つに分裂する可能性も(ESA))
http://karapaia.com/archives/52291374.html
「ESAによれば、今の段階でのもっとも大きな影響は、人工衛星や宇宙船に搭載されている機器の誤作動におおむね限られるとのこと。」
「そうした機器については、南アメリカや南大西洋上空を通過する際に、より多くの電荷粒子にさらされることもあるだろう。」
スウォームの観測と南大西洋異常帯(SAA)については、先日記事にしたばかりだからな。
(新型コロナと地磁気異常の怪しい関係)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/30/9252394
「この第二の中心の出現が、どういう影響を人工衛星やISSの船外活動に与えるかは分からない。」
単なるKu、Ka帯の通信衛星として考えれば、スターリンクも立派に影響を受けるわけだ。
高度も、550kmとお手ごろだしな。
インターネットエクスチェンジとして機能するということになれば、そこでの機器異常は、ネットワークを大混乱に陥れる可能性がある。
際限なくパケットを増幅してい垂れ流せば、あっという間に飽和させてしまうかも知れないし、逆に変なルーティングを連発すればいつまでも届かない話になる。
もちろん、そういうノードエラーに対する対策は施されているに違いないけど、程度問題ということもあるしな。
SAAだけじゃなくて、太陽嵐が起きれば、大規模衛星障害が発生する。
(太陽嵐)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%B5%90
「太陽嵐により放出される電磁波などは、その速度の違いによって、3段階に渡って別々に到達する。まず、最初に到達するのが電磁波で、これは光速度で伝わるためわずか8分程度で到達する。これは主に電波障害を起こし、多くの通信システム(人工衛星、飛行機の無線など)が使用できなくなってしまう。」
「次に来るのが放射線で、これは数時間で到達する。宇宙飛行士などは放射線を遮蔽できるような施設内に避難しないと被曝してしまう。」
電離放射線の場合、メモリーのビット反転とか起きるかもな。
「最後に来るのがCME(コロナガス噴出、コロナ質量放出)と呼ばれるもので、2-3日後に到達する。この影響が最も危険であり、これに伴って磁気圏内に生成される電気エネルギーが原因となって発生した誘導電流が送電線に混入すると電流が乱れ、停電、電力システムの破壊を招く。」
オーロラがそこいらじゅうで起きるわけで、当然人工衛星もただでは済まない。
最終的に数万機が運用されるわけだからな(今のところ、1万2千機が許可済みで、3万機が申請中)。
数千機単位でぶっ壊れることになりかねない。
やれやれ・・・。
そんなヤバイもんに、インターネットのバックボーンを委ねていいものか。
まあ、逆に、地上の異常事態に対しては生き残る可能性が高いからな。
双方、補い合っていくのがよろしい。
インターリンク衛星が、SAA対策しているのかどうかは知らない。
5年でお払い箱にするわけだから、それだけ持てばいいだけの話だ。
なーんも考えてない方に、一票だな・・・。
スペースXが展開するスターリンクは、まあ、考えてみれば当たり前だが、単なる地球低軌道を回る通信中継衛星だ。
地球局からアップリンクし、地球局へとダウンリンクする(これらを纏めてフィーダーリンクというらしい)。
衛星間通信(クロスリンク)は、まだ行っていない(たぶん)。
地上局は、移動体でもいいようだが、ピザボックス大のフェーズドアレイアンテナを必要とする。
実際のスループットがどれくらいになるかは、やってみなけりゃわからんだろう(17Gbpsから20Gbpsともいわれている)。
まあ、どうでもいいんですが。
今日も、何となく体調が優れず(お腹の調子も悪い)、うだうだしながらスターリンク衛星の小ネタを漁る。
調べたのは、衛星の姿勢を制御するモーメンタムホイールというヤツだ。
(モーメンタムホイール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A0%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB
「フライホイールの一種で、主に宇宙船などの姿勢制御に用いられる。質量が大きく、高速回転(約5000rpm)するのが特徴」
「同様に宇宙船で使われる装置としてリアクションホイールがあるが、そちらは名目上のゼロ回転速度付近で動作する。」
この違いが、よく分からんのだがな。
(リアクションホイール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%AB
「リアクションホイールは、姿勢制御の開始当初から最大回転数の1/2ほどで回転させておく使用法と、姿勢制御の開始当初は回転速度ゼロである使用法がある。」
「前者では運用時のホイール回転数の範囲下限はゼロではなく1000rpm程度であり、停止状態やマイナス方向での回転は行わない。後者は角運動量を保存する能力が前者より大きくできる」
「4軸4基の構成では、4軸すべての軸方向が互いに直交することなく斜めに交差しており「フォー・スキュー」と呼ばれる」
スターリンク衛星の場合も、4軸4基のようだ。
もちろん、姿勢制御だけでは、衝突回避運動は行えないから、クリプトンエンジンを吹かして(たぶん、微小推力)回避運動するんだろう。
そこから、戻ってくるときなどにはスタートラッカーが活躍する(星見て位置決めするわけだ)。
(SpaceXは、たった6回のローンチ後に、Starlinkインターネットを消費者に提供したいと考えています。)
https://www.teslarati.com/spacex-teases-starlink-internet-service-debut/
「Starlinkのスタートラッカー(左、正確なポインティングと位置決めに使用)、およびポインティングと方向付けにも使用される4つのジャイロ。」(CGのキャプションより)
「Starlinkのクリプトンイオンスラスタの1つは、SpaceXの衛星製造施設でテストされています。(SpaceX)」(CGのキャプションより)
浮沈子は、リアクションホイールは、重心に近いところ(特等席?)に、でんと設置されているんだとばかり思ってたが、そうでもない感じだ(スターリンク衛星の場合は、端っこだしな)。
(What Makes an Iridium NEXT Satellite so Unique?:無音の動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=CGYnP4ao9Go
36秒辺りから、イリジウムネクスト衛星のモーメンタムホイールの表示になる。
スラスターと併用されるということなら、あまり場所は問わないのかも知れない(未確認)。
さて、いろいろ調べて、最近のネタとの関連を考えていたんだが、とんでもないことに気付いてハッとした!。
(地球の磁場が弱まる怪現象。2つに分裂する可能性も(ESA))
http://karapaia.com/archives/52291374.html
「ESAによれば、今の段階でのもっとも大きな影響は、人工衛星や宇宙船に搭載されている機器の誤作動におおむね限られるとのこと。」
「そうした機器については、南アメリカや南大西洋上空を通過する際に、より多くの電荷粒子にさらされることもあるだろう。」
スウォームの観測と南大西洋異常帯(SAA)については、先日記事にしたばかりだからな。
(新型コロナと地磁気異常の怪しい関係)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/30/9252394
「この第二の中心の出現が、どういう影響を人工衛星やISSの船外活動に与えるかは分からない。」
単なるKu、Ka帯の通信衛星として考えれば、スターリンクも立派に影響を受けるわけだ。
高度も、550kmとお手ごろだしな。
インターネットエクスチェンジとして機能するということになれば、そこでの機器異常は、ネットワークを大混乱に陥れる可能性がある。
際限なくパケットを増幅してい垂れ流せば、あっという間に飽和させてしまうかも知れないし、逆に変なルーティングを連発すればいつまでも届かない話になる。
もちろん、そういうノードエラーに対する対策は施されているに違いないけど、程度問題ということもあるしな。
SAAだけじゃなくて、太陽嵐が起きれば、大規模衛星障害が発生する。
(太陽嵐)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%B5%90
「太陽嵐により放出される電磁波などは、その速度の違いによって、3段階に渡って別々に到達する。まず、最初に到達するのが電磁波で、これは光速度で伝わるためわずか8分程度で到達する。これは主に電波障害を起こし、多くの通信システム(人工衛星、飛行機の無線など)が使用できなくなってしまう。」
「次に来るのが放射線で、これは数時間で到達する。宇宙飛行士などは放射線を遮蔽できるような施設内に避難しないと被曝してしまう。」
電離放射線の場合、メモリーのビット反転とか起きるかもな。
「最後に来るのがCME(コロナガス噴出、コロナ質量放出)と呼ばれるもので、2-3日後に到達する。この影響が最も危険であり、これに伴って磁気圏内に生成される電気エネルギーが原因となって発生した誘導電流が送電線に混入すると電流が乱れ、停電、電力システムの破壊を招く。」
オーロラがそこいらじゅうで起きるわけで、当然人工衛星もただでは済まない。
最終的に数万機が運用されるわけだからな(今のところ、1万2千機が許可済みで、3万機が申請中)。
数千機単位でぶっ壊れることになりかねない。
やれやれ・・・。
そんなヤバイもんに、インターネットのバックボーンを委ねていいものか。
まあ、逆に、地上の異常事態に対しては生き残る可能性が高いからな。
双方、補い合っていくのがよろしい。
インターリンク衛星が、SAA対策しているのかどうかは知らない。
5年でお払い箱にするわけだから、それだけ持てばいいだけの話だ。
なーんも考えてない方に、一票だな・・・。
上を向いているパラボラアンテナが怪しいスターリンク衛星のクロスリンク ― 2020年06月07日 15:32
上を向いているパラボラアンテナが怪しいスターリンク衛星のクロスリンク
ここ数日、あることが引っかかって、気になって仕方がない。
浮沈子は、宇宙ロケットとかには興味あるんだが、基本的に宇宙船とか衛星といったペイロードは、ハッキリ言ってどーでもいいのだ(そんなあ!)。
テスラロードスターだろうが、パーセベランスだろうが、打ち上げちまった後は関心が薄い。
デプロイとかが上手くいけばそれでよし。
分離できずに宇宙の藻屑となった(ことになっている)ズーマさえ、最早、興味を失ってしまった(当局の思うつぼだな・・・)。
(ズマ(衛星))
https://en.wikipedia.org/wiki/Zuma_(satellite)
「3日後、ズマミッションパッチは、空軍スペースとミサイル博物館の土産物店での販売およびオンライン販売から削除されました。」
やっぱ、空軍が所管だったんだ・・・(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
しかし、今回、浮沈子の安眠を妨げている事象は、地球低軌道メガコンステレーションによるインターネット接続の基盤にかかわる話だ。
そう、ズバリ、スターリンクの衛星間接続(クロスリンク)だ。
公式には、現在の衛星バージョン(1.0)では地上局とのやり取り(フィーダーリンク)だけが行われていて、衛星間接続は行われていないことになっている。
スターリンクのクロスリンクは光通信によって行われることになっており、現に衛星には光通信デバイスは搭載されていない(未確認)。
昨年5月に大規模運用試験としてバージョン0.9衛星群が打ち上げられた際には、Kuバンドしか利用できなかったが、11月の打ち上げからはKaバンドが使用できるようになり、衛星の外観からも2基のパラボラアンテナを装備していることが分かる。
このパラボラ型アンテナがKaバンド用かどうかは未確認だが、まあ、まず間違いないところだ(テキトーです)。
いつも、漫然と打ち上げ中継(最近はもっぱら録画:衛星のぶん投げデプロイにも飽きてきたしな)を見ている時には気付かなかったが、地上でスタックされたフラットパネル衛星の高精細画像を見ていて、件のアンテナが天頂(地球と反対側)を向いて取り付けられていることに気付いた。
(Starlink v1.0 60サテライトフェアカプセル化(SpaceX)1(c))
https://www.teslarati.com/spacex-falcon-9-starlink-launch-new-satellite-details/starlink-v1-0-60-satellite-fairing-encapsulation-spacex-1-c/
画像のみ参照されたい。
パラボラのお皿が下を向いているが、そっちの側には太陽電池パネルが折りたたまれているので、展開後の向きとしては下側が天頂ということになる。
地上と交信しているアンテナが、天頂を向いているはずはない。
ひょっとして、実は低軌道コンステレーションによる通信とは名ばかりで、上空に静止しているヒューズのインターネット衛星を中継しているだけなんじゃないのかあ?(まさかね・・・)。
初めは、そんな疑いが過ぎったが、低レイテンシを標榜する以上、そんなことをすれば自殺行為だしな。
莫大な投資を行って、ショボイネットワークだったりしたら目も当てられない。
そうでないとすれば、衛星を裏返しにして運用するか、パラボラアンテナを回転させるしかない。
フラットパネル衛星の詳細は公表されていないようだが、片面にはフェーズドアレイレーダーパネル(4面)、反対側には折りたたまれた太陽電池パネルが展開する。
太陽電池側を向いているパラボラアンテナを地上に向けるために太陽電池を地球側に向ければ、フェーズドアレイレーダーパネルが天頂を向くことになる。
ありえねー・・・。
よく見るとパラボラアンテナの横に、ステッピングモーターと思しき薄い円筒形の部品があるのが分かる。
ははあ、こいつで打ち上げ後に向きを変えてるのかあ。
一瞬、納得しそうになって、さらによくよく見ると、同じ部品がもう一つ付いている。
しかも、ほぼ、直行する面に取り付けられている。
つーことは、あれだな、アンテナの向きをどの方角であれ、自由自在に変更できるわけだ。
ステッピングモーターの直径は結構大きいから、精密な位置決めが可能と見た(テキトーです)。
これは、一体何のためなのか・・・。
地上とのフィーダーリンクに、こんな大そうな仕掛けが必要なのか。
先日調べたイリジウムネクスト衛星のフィーダーリンク用Kaバンドアンテナは、確かに固定(fixed)とは書いていないが、ダイナミックに向きを変える仕掛けはない(たぶん)。
前後に連なって同じ軌道面を回っている衛星とのクロスリンクに使われるKaバンドアンテナなんて、衛星に直付けで固定されてるからな。
ダイナミックに向きを変えられるアンテナは、異なる軌道面を回る衛星とのクロスリンクに使われる1対のKaバンドアンテナだけだ。
ひょっとして、スターリンク衛星の2基のパラボラアンテナは、クロスリンク用なのではないのか?。
それも、前後左右、好きなように向きを変え、トポロジーを動的に変更できるようにして、通信経路を最適化できるようになっているのではないか。
じゃあ、地上との通信はどうしているのか。
Ku、Kaバンド混合で、フラットパネル式のフェーズドアレイアンテナを使っているのだ(テキトーです)。
安物のクリプトンガス(キセノンの10分の1)を使ったイオンエンジンといい、どうみても既製品そのままのモーメンタムホイールといい、衛星1機1機の単価を抑え、多数のノードを使った衛星ネットワークの価値を最大化する思想を背景に考えれば、キワモノの極致である衛星間光通信にビジネスを依存するというのは、考えてみればあまりにリスキーといえる。
と、書いてはみたものの、これは浮沈子の単なる妄想に過ぎない。
ただ、機能や目的は異なるものの、同じ低軌道衛星コンステレーションを運用するイリジウムネクスト衛星を参考に類推してみると、なんとなく荒唐無稽とばかりも言えないような気がする。
上を向いたパラボラに気付くまでに、半年以上経っている。
やれやれ・・・。
それを単純に180度反転させるためだけなら、直行平面配置された2台1組のステッピングモーターは過剰装備だ。
それとも、ビーム幅とか、出力との関係で、正確で動的なフィーダーリンクの位置決めが必要なのかもしれないが、それなら何のためのフェーズドアレイレーダーアンテナの装備なのかということになる。
インターリンクミッションのホームページには、カッコいいCG動画やCGイラストが載っているが、どのカットにもパラボラアンテナは描かれていない(後日、バイザーサットのページで発見!:追加3参照)。
怪しい。
実に、怪しい・・・。
あまりにも有名になった打ち上げ直後のスターリンクトレインや、その対策としての黒塗り塗装、サンバイザーなどに気を取られ、パラボラアンテナの真の目的については記事がない(テスララティが書いてました:追加1参照)。
浮沈子の疑念は、単なる妄想に過ぎないのか、それとも合理的懸念なのか。
あと半年もすれば、それは明らかになる(たぶん)。
バージョン2のスターリンク衛星は、今年後半に上がることになるわけだからな(あくまで予定ですが)。
地上局を最低限に抑えてサービスインすることが出来れば、地上インフラの配置や維持に関わるコストを大幅に減らすことが出来る。
地球低軌道に展開する数万の衛星群の可能性は無限だ。
宇宙空間に展開する巨大なデータバスだからな。
それが地上のインフラに依存せずに稼働し始めれば、一つの画期となる。
データの中継だけで終わるとは思えないしな。
独立した電源を持ち、国境も海洋も飛び越える。
まあ、太陽嵐一発で崩壊するかもしれないけどな・・・。
<追加1>
(SpaceX Falcon 9 Starlinkの打ち上げは、新しい衛星の詳細が明らかになるにつれて、2つの再利用性マイルストーンに注目します:衛星スタック画像の元記事)
https://www.teslarati.com/spacex-falcon-9-starlink-launch-new-satellite-details/
「上の画像の中心のすぐ左にある小さな下向きの皿は、Starlink v0.9衛星またはSpaceXの公式レンダリングには明らかに存在しませんでした。」
「これらの新しいアンテナは、地上コントローラーのより基本的なテレメトリ、トラッキング、およびコマンド(TTC)通信リンクとして機能することを目的とした従来のアンテナです。それらはスターリンクの計画された衛星間レーザーデータリンクのプロトタイプである可能性さえあります。」
うーん、エリックラルフはいいとこ突いてるな。
<追加2>
衛星間通信については、昨年11月の打ち上げの後に記事にしている。
(クソな自動翻訳とインターリンク衛星間通信の怪しい関係)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/11/18/9178638
「衛星のアップグレードの間に新しいKaバンドアンテナシステムを含めること。」
半年経っても、基本的な状況は変わっていない。
記事にも書いたように、スターリンク衛星の通信は、今の段階では地上基地局とだけ行われている。
公式には、スターリンク衛星に於いて、衛星間通信は行われていない。
パラボラ型アンテナを何に使っているのかは知らないが、TTC系だけにしては冗長性や首振り機能を見ると過剰に思える。
将来的に光通信に置き換えられるにしても、現在の構成でKaバンドによる衛星間通信を行っていたとしても、技術的な不自然さはない。
それどころか、地上施設を簡素化できるメリットがあり、ビジネス的にも十分合理性がある。
浮沈子は、こっそりやってる方に一票なんだがな・・・。
<追加3>
(STARLINKディスカッション科学アカデミー)
https://www.spacex.com/updates/starlink-update-04-28-2020/
この中に、確かにパラボラが描かれたイラストが出てくるが、上を向いたままだな。
ここ数日、あることが引っかかって、気になって仕方がない。
浮沈子は、宇宙ロケットとかには興味あるんだが、基本的に宇宙船とか衛星といったペイロードは、ハッキリ言ってどーでもいいのだ(そんなあ!)。
テスラロードスターだろうが、パーセベランスだろうが、打ち上げちまった後は関心が薄い。
デプロイとかが上手くいけばそれでよし。
分離できずに宇宙の藻屑となった(ことになっている)ズーマさえ、最早、興味を失ってしまった(当局の思うつぼだな・・・)。
(ズマ(衛星))
https://en.wikipedia.org/wiki/Zuma_(satellite)
「3日後、ズマミッションパッチは、空軍スペースとミサイル博物館の土産物店での販売およびオンライン販売から削除されました。」
やっぱ、空軍が所管だったんだ・・・(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
しかし、今回、浮沈子の安眠を妨げている事象は、地球低軌道メガコンステレーションによるインターネット接続の基盤にかかわる話だ。
そう、ズバリ、スターリンクの衛星間接続(クロスリンク)だ。
公式には、現在の衛星バージョン(1.0)では地上局とのやり取り(フィーダーリンク)だけが行われていて、衛星間接続は行われていないことになっている。
スターリンクのクロスリンクは光通信によって行われることになっており、現に衛星には光通信デバイスは搭載されていない(未確認)。
昨年5月に大規模運用試験としてバージョン0.9衛星群が打ち上げられた際には、Kuバンドしか利用できなかったが、11月の打ち上げからはKaバンドが使用できるようになり、衛星の外観からも2基のパラボラアンテナを装備していることが分かる。
このパラボラ型アンテナがKaバンド用かどうかは未確認だが、まあ、まず間違いないところだ(テキトーです)。
いつも、漫然と打ち上げ中継(最近はもっぱら録画:衛星のぶん投げデプロイにも飽きてきたしな)を見ている時には気付かなかったが、地上でスタックされたフラットパネル衛星の高精細画像を見ていて、件のアンテナが天頂(地球と反対側)を向いて取り付けられていることに気付いた。
(Starlink v1.0 60サテライトフェアカプセル化(SpaceX)1(c))
https://www.teslarati.com/spacex-falcon-9-starlink-launch-new-satellite-details/starlink-v1-0-60-satellite-fairing-encapsulation-spacex-1-c/
画像のみ参照されたい。
パラボラのお皿が下を向いているが、そっちの側には太陽電池パネルが折りたたまれているので、展開後の向きとしては下側が天頂ということになる。
地上と交信しているアンテナが、天頂を向いているはずはない。
ひょっとして、実は低軌道コンステレーションによる通信とは名ばかりで、上空に静止しているヒューズのインターネット衛星を中継しているだけなんじゃないのかあ?(まさかね・・・)。
初めは、そんな疑いが過ぎったが、低レイテンシを標榜する以上、そんなことをすれば自殺行為だしな。
莫大な投資を行って、ショボイネットワークだったりしたら目も当てられない。
そうでないとすれば、衛星を裏返しにして運用するか、パラボラアンテナを回転させるしかない。
フラットパネル衛星の詳細は公表されていないようだが、片面にはフェーズドアレイレーダーパネル(4面)、反対側には折りたたまれた太陽電池パネルが展開する。
太陽電池側を向いているパラボラアンテナを地上に向けるために太陽電池を地球側に向ければ、フェーズドアレイレーダーパネルが天頂を向くことになる。
ありえねー・・・。
よく見るとパラボラアンテナの横に、ステッピングモーターと思しき薄い円筒形の部品があるのが分かる。
ははあ、こいつで打ち上げ後に向きを変えてるのかあ。
一瞬、納得しそうになって、さらによくよく見ると、同じ部品がもう一つ付いている。
しかも、ほぼ、直行する面に取り付けられている。
つーことは、あれだな、アンテナの向きをどの方角であれ、自由自在に変更できるわけだ。
ステッピングモーターの直径は結構大きいから、精密な位置決めが可能と見た(テキトーです)。
これは、一体何のためなのか・・・。
地上とのフィーダーリンクに、こんな大そうな仕掛けが必要なのか。
先日調べたイリジウムネクスト衛星のフィーダーリンク用Kaバンドアンテナは、確かに固定(fixed)とは書いていないが、ダイナミックに向きを変える仕掛けはない(たぶん)。
前後に連なって同じ軌道面を回っている衛星とのクロスリンクに使われるKaバンドアンテナなんて、衛星に直付けで固定されてるからな。
ダイナミックに向きを変えられるアンテナは、異なる軌道面を回る衛星とのクロスリンクに使われる1対のKaバンドアンテナだけだ。
ひょっとして、スターリンク衛星の2基のパラボラアンテナは、クロスリンク用なのではないのか?。
それも、前後左右、好きなように向きを変え、トポロジーを動的に変更できるようにして、通信経路を最適化できるようになっているのではないか。
じゃあ、地上との通信はどうしているのか。
Ku、Kaバンド混合で、フラットパネル式のフェーズドアレイアンテナを使っているのだ(テキトーです)。
安物のクリプトンガス(キセノンの10分の1)を使ったイオンエンジンといい、どうみても既製品そのままのモーメンタムホイールといい、衛星1機1機の単価を抑え、多数のノードを使った衛星ネットワークの価値を最大化する思想を背景に考えれば、キワモノの極致である衛星間光通信にビジネスを依存するというのは、考えてみればあまりにリスキーといえる。
と、書いてはみたものの、これは浮沈子の単なる妄想に過ぎない。
ただ、機能や目的は異なるものの、同じ低軌道衛星コンステレーションを運用するイリジウムネクスト衛星を参考に類推してみると、なんとなく荒唐無稽とばかりも言えないような気がする。
上を向いたパラボラに気付くまでに、半年以上経っている。
やれやれ・・・。
それを単純に180度反転させるためだけなら、直行平面配置された2台1組のステッピングモーターは過剰装備だ。
それとも、ビーム幅とか、出力との関係で、正確で動的なフィーダーリンクの位置決めが必要なのかもしれないが、それなら何のためのフェーズドアレイレーダーアンテナの装備なのかということになる。
インターリンクミッションのホームページには、カッコいいCG動画やCGイラストが載っているが、どのカットにもパラボラアンテナは描かれていない(後日、バイザーサットのページで発見!:追加3参照)。
怪しい。
実に、怪しい・・・。
あまりにも有名になった打ち上げ直後のスターリンクトレインや、その対策としての黒塗り塗装、サンバイザーなどに気を取られ、パラボラアンテナの真の目的については記事がない(テスララティが書いてました:追加1参照)。
浮沈子の疑念は、単なる妄想に過ぎないのか、それとも合理的懸念なのか。
あと半年もすれば、それは明らかになる(たぶん)。
バージョン2のスターリンク衛星は、今年後半に上がることになるわけだからな(あくまで予定ですが)。
地上局を最低限に抑えてサービスインすることが出来れば、地上インフラの配置や維持に関わるコストを大幅に減らすことが出来る。
地球低軌道に展開する数万の衛星群の可能性は無限だ。
宇宙空間に展開する巨大なデータバスだからな。
それが地上のインフラに依存せずに稼働し始めれば、一つの画期となる。
データの中継だけで終わるとは思えないしな。
独立した電源を持ち、国境も海洋も飛び越える。
まあ、太陽嵐一発で崩壊するかもしれないけどな・・・。
<追加1>
(SpaceX Falcon 9 Starlinkの打ち上げは、新しい衛星の詳細が明らかになるにつれて、2つの再利用性マイルストーンに注目します:衛星スタック画像の元記事)
https://www.teslarati.com/spacex-falcon-9-starlink-launch-new-satellite-details/
「上の画像の中心のすぐ左にある小さな下向きの皿は、Starlink v0.9衛星またはSpaceXの公式レンダリングには明らかに存在しませんでした。」
「これらの新しいアンテナは、地上コントローラーのより基本的なテレメトリ、トラッキング、およびコマンド(TTC)通信リンクとして機能することを目的とした従来のアンテナです。それらはスターリンクの計画された衛星間レーザーデータリンクのプロトタイプである可能性さえあります。」
うーん、エリックラルフはいいとこ突いてるな。
<追加2>
衛星間通信については、昨年11月の打ち上げの後に記事にしている。
(クソな自動翻訳とインターリンク衛星間通信の怪しい関係)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/11/18/9178638
「衛星のアップグレードの間に新しいKaバンドアンテナシステムを含めること。」
半年経っても、基本的な状況は変わっていない。
記事にも書いたように、スターリンク衛星の通信は、今の段階では地上基地局とだけ行われている。
公式には、スターリンク衛星に於いて、衛星間通信は行われていない。
パラボラ型アンテナを何に使っているのかは知らないが、TTC系だけにしては冗長性や首振り機能を見ると過剰に思える。
将来的に光通信に置き換えられるにしても、現在の構成でKaバンドによる衛星間通信を行っていたとしても、技術的な不自然さはない。
それどころか、地上施設を簡素化できるメリットがあり、ビジネス的にも十分合理性がある。
浮沈子は、こっそりやってる方に一票なんだがな・・・。
<追加3>
(STARLINKディスカッション科学アカデミー)
https://www.spacex.com/updates/starlink-update-04-28-2020/
この中に、確かにパラボラが描かれたイラストが出てくるが、上を向いたままだな。
ぬいぐるみはなぜ宇宙に行くのか ― 2020年06月08日 07:54
ぬいぐるみはなぜ宇宙に行くのか
打ち上げ能力や燃料積載量といった物理的制約から、宇宙船に搭載されるペイロードはグラム単位で管理される(たぶん)。
宇宙船やロケットそのものも、それこそ身を削る思いで軽量化を施す。
地球の重力に抗って宇宙に行くために、一切の妥協は許されない。
血のにじむような努力を重ねて、知恵を絞り、軽量化と取り組む。
物理の法則は絶対だからな。
それなのに、ああ、それなのに、なぜぬいぐるみなんてのが宇宙に行くんだあ?。
(クルー・ドラゴンに乗り込んだぬいぐるみの正体が判明)
https://sorae.info/space/20200603-crewdragon-tremor.html
「歴史的な有人打ち上げを実施した米スペースXの宇宙船「クルー・ドラゴン」に同乗した、恐竜のぬいぐるみの正体が判明しました。」
「TremorはTyが製造するFlippablesシリーズのぬいぐるみ」
(Ty Flippables トレモア(恐竜) Mサイズ)
https://www.amazon.co.jp/TY-%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BA-%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%A2%E3%82%A2-%E3%81%AC%E3%81%84%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BF-36263/dp/B07JCCF775/ref=pd_aw_sbs_21_1/356-4932167-9837007?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B07JCCF775&pd_rd_r=211f7e7b-1d37-40e1-912b-7198edaa4bf0&pd_rd_w=IeJPl&pd_rd_wg=RqlhM&pf_rd_p=bff3a3a6-0f6e-4187-bd60-25e75d4c1c8f&pf_rd_r=SSMF6T2111FNHGG4CB9B&psc=1&refRID=SSMF6T2111FNHGG4CB9B
「価格: ¥1,100 対象商品¥2,000 以上の注文で通常配送無料」
意外と安いな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
クルードラゴンは、デモ1の時にもぬいぐるみを乗せている。
(ISSクルーは、エロンマスクの「スーパーハイテクゼロGインジケーター」で時間を楽しんでいます)
https://rocketrundown.com/iss-crew-enjoys-time-with-elon-musks-super-high-tech-zero-g-indicator/
「コネチカット州を本拠地とする玩具会社である「アースバディ」を製作するセレスティアルバディーズは、発売前にミッションにこの製品が含まれていることを知らされていませんでした。」
(Celestial Buddies Earth Celestial Earth Buddy)
https://www.amazon.co.jp/Celestial-Buddies-Earth-Buddy/dp/B005ESB6PG
「新品の出品:3¥6,398より」
ちょっと高めだな。
デモ1の時には、ダミー人形(センサー付き)として、リプリーと名付けられたマネキンも積んでいる。
こういうのは、有人宇宙船の開発上しかたないとしても、地球のぬいぐるみは不要(浮揚?)だ(ゼロGインジケーターだから、浮揚?)。
まあいい。
同じ様なことを、スターライナーでも行っている。
(CST-100 スターライナー内からスヌーピーと見る宇宙船打ち上げ)
https://sorae.info/space/20200127-boeing.html
「船内には、スヌーピーのぬいぐるみと人形ダミー人形「ロージー」が搭載されていたのです。このスヌーピーのぬいぐるみは「ゼロGインジケーター」としての役割を果たしました。」
ロージーも、リプリーと同じく、各種センサーが取り付けられたダミーだ。
ちなみに、スヌーピーの値段は調べていない。
記事には、ガガーリンも人形を持って行ったとある。
なぜ、宇宙船にぬいぐるみを積むのかは不明だ(ゼロGインジケーターでないことだけは確かだ)。
我が国では、スペースXやボーイングに先駆け、既にぬいぐるみを宇宙に打ち上げている(勝ったな・・・)。
(キティ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/13/7413531
「株式会社サンリオは、東京大学の超小型衛星「ほどよし3 号」にハローキティのフィギュアを搭載」
(ほどよし3:プライベートパートナーシップ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Hodoyoshi_3#Private_Partnership
「ハローキティの多くのファンの間で、スペースに対する熱意が高まることが期待されています。」
浮沈子も、思わずメッセージを投稿しようとして、辛うじて踏み止まったくらいだからな。
ぬいぐるみとか人形とかは、そもそも人間の身代わりとして位置づけられている。
リプリーやロージーは、その典型だ。
しかし、キティやスヌーピー、地球型や恐竜型には、機能的な意味などない(ゼロGセンサーじゃないし・・・)。
そんなもんに入れ込んでどーする?。
身近な存在が宇宙空間という非日常世界に行くことによって、確かに宇宙が身近に感じられるということもあるかも知れない(ぬいぐるみもバカ売れするしな)。
何の機能もない、ただのぬいぐるみ・・・。
だが、まあ、考えてみれば、ハイテクの限りを尽くした探査機だって、大人の夢を運ぶぬいぐるみのようなものかもしれない。
人間の身代わりとなって、果てしない宇宙空間に出ていく。
ぬいぐるみと異なり、下世話な機能に塗れているから、夢を育む力は逆に弱い。
想像力の介入の余地はないからな。
それどころか、探査機が送ってくる様々なデータは、金星人とか火星人に対する人類の夢を悉くぶち壊してきた。
やれやれ・・・。
言葉の本来の意味で、殺伐とした世界に人間の夢を乗せたぬいぐるみが飛ぶというのは、何か矛盾した気もする。
火星軌道を超えてぶっ飛んで行ったスターマン(ほら、真っ赤なテスラロードスターに乗ってたやつ)も、何の機能もないただのぬいぐるみみたいなマネキンだったしな。
マネキンとぬいぐるみは、ビミョーに違うのかも知れない。
地球のぬいぐるみのように、擬人化されたものとも異なる気がする。
とりとめもなく書いたが、数日前から書いては没にしてきた記事だ。
本当は、イノセンスと絡めて、人形に対する人間の思い入れや意識の問題と絡めて書くつもりだったんだが、気分が乗らなくて中途半端になった。
それでも、そこには宇宙開発に関わる人間の本質的な部分が潜んでいるような気がする。
宇宙への進出は生命の進化の必然だとか、そういう与太話の類とは違う、身近で確かな手応えを感じる。
地上では、新型コロナの猛威が世界を席巻しているが、その中でも人類は宇宙への憧憬を止めない。
ぬいぐるみと宇宙は、どこか深いところでしっかりと繋がっている気がする・・・。
打ち上げ能力や燃料積載量といった物理的制約から、宇宙船に搭載されるペイロードはグラム単位で管理される(たぶん)。
宇宙船やロケットそのものも、それこそ身を削る思いで軽量化を施す。
地球の重力に抗って宇宙に行くために、一切の妥協は許されない。
血のにじむような努力を重ねて、知恵を絞り、軽量化と取り組む。
物理の法則は絶対だからな。
それなのに、ああ、それなのに、なぜぬいぐるみなんてのが宇宙に行くんだあ?。
(クルー・ドラゴンに乗り込んだぬいぐるみの正体が判明)
https://sorae.info/space/20200603-crewdragon-tremor.html
「歴史的な有人打ち上げを実施した米スペースXの宇宙船「クルー・ドラゴン」に同乗した、恐竜のぬいぐるみの正体が判明しました。」
「TremorはTyが製造するFlippablesシリーズのぬいぐるみ」
(Ty Flippables トレモア(恐竜) Mサイズ)
https://www.amazon.co.jp/TY-%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BA-%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%A2%E3%82%A2-%E3%81%AC%E3%81%84%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BF-36263/dp/B07JCCF775/ref=pd_aw_sbs_21_1/356-4932167-9837007?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B07JCCF775&pd_rd_r=211f7e7b-1d37-40e1-912b-7198edaa4bf0&pd_rd_w=IeJPl&pd_rd_wg=RqlhM&pf_rd_p=bff3a3a6-0f6e-4187-bd60-25e75d4c1c8f&pf_rd_r=SSMF6T2111FNHGG4CB9B&psc=1&refRID=SSMF6T2111FNHGG4CB9B
「価格: ¥1,100 対象商品¥2,000 以上の注文で通常配送無料」
意外と安いな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
クルードラゴンは、デモ1の時にもぬいぐるみを乗せている。
(ISSクルーは、エロンマスクの「スーパーハイテクゼロGインジケーター」で時間を楽しんでいます)
https://rocketrundown.com/iss-crew-enjoys-time-with-elon-musks-super-high-tech-zero-g-indicator/
「コネチカット州を本拠地とする玩具会社である「アースバディ」を製作するセレスティアルバディーズは、発売前にミッションにこの製品が含まれていることを知らされていませんでした。」
(Celestial Buddies Earth Celestial Earth Buddy)
https://www.amazon.co.jp/Celestial-Buddies-Earth-Buddy/dp/B005ESB6PG
「新品の出品:3¥6,398より」
ちょっと高めだな。
デモ1の時には、ダミー人形(センサー付き)として、リプリーと名付けられたマネキンも積んでいる。
こういうのは、有人宇宙船の開発上しかたないとしても、地球のぬいぐるみは不要(浮揚?)だ(ゼロGインジケーターだから、浮揚?)。
まあいい。
同じ様なことを、スターライナーでも行っている。
(CST-100 スターライナー内からスヌーピーと見る宇宙船打ち上げ)
https://sorae.info/space/20200127-boeing.html
「船内には、スヌーピーのぬいぐるみと人形ダミー人形「ロージー」が搭載されていたのです。このスヌーピーのぬいぐるみは「ゼロGインジケーター」としての役割を果たしました。」
ロージーも、リプリーと同じく、各種センサーが取り付けられたダミーだ。
ちなみに、スヌーピーの値段は調べていない。
記事には、ガガーリンも人形を持って行ったとある。
なぜ、宇宙船にぬいぐるみを積むのかは不明だ(ゼロGインジケーターでないことだけは確かだ)。
我が国では、スペースXやボーイングに先駆け、既にぬいぐるみを宇宙に打ち上げている(勝ったな・・・)。
(キティ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/13/7413531
「株式会社サンリオは、東京大学の超小型衛星「ほどよし3 号」にハローキティのフィギュアを搭載」
(ほどよし3:プライベートパートナーシップ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Hodoyoshi_3#Private_Partnership
「ハローキティの多くのファンの間で、スペースに対する熱意が高まることが期待されています。」
浮沈子も、思わずメッセージを投稿しようとして、辛うじて踏み止まったくらいだからな。
ぬいぐるみとか人形とかは、そもそも人間の身代わりとして位置づけられている。
リプリーやロージーは、その典型だ。
しかし、キティやスヌーピー、地球型や恐竜型には、機能的な意味などない(ゼロGセンサーじゃないし・・・)。
そんなもんに入れ込んでどーする?。
身近な存在が宇宙空間という非日常世界に行くことによって、確かに宇宙が身近に感じられるということもあるかも知れない(ぬいぐるみもバカ売れするしな)。
何の機能もない、ただのぬいぐるみ・・・。
だが、まあ、考えてみれば、ハイテクの限りを尽くした探査機だって、大人の夢を運ぶぬいぐるみのようなものかもしれない。
人間の身代わりとなって、果てしない宇宙空間に出ていく。
ぬいぐるみと異なり、下世話な機能に塗れているから、夢を育む力は逆に弱い。
想像力の介入の余地はないからな。
それどころか、探査機が送ってくる様々なデータは、金星人とか火星人に対する人類の夢を悉くぶち壊してきた。
やれやれ・・・。
言葉の本来の意味で、殺伐とした世界に人間の夢を乗せたぬいぐるみが飛ぶというのは、何か矛盾した気もする。
火星軌道を超えてぶっ飛んで行ったスターマン(ほら、真っ赤なテスラロードスターに乗ってたやつ)も、何の機能もないただのぬいぐるみみたいなマネキンだったしな。
マネキンとぬいぐるみは、ビミョーに違うのかも知れない。
地球のぬいぐるみのように、擬人化されたものとも異なる気がする。
とりとめもなく書いたが、数日前から書いては没にしてきた記事だ。
本当は、イノセンスと絡めて、人形に対する人間の思い入れや意識の問題と絡めて書くつもりだったんだが、気分が乗らなくて中途半端になった。
それでも、そこには宇宙開発に関わる人間の本質的な部分が潜んでいるような気がする。
宇宙への進出は生命の進化の必然だとか、そういう与太話の類とは違う、身近で確かな手応えを感じる。
地上では、新型コロナの猛威が世界を席巻しているが、その中でも人類は宇宙への憧憬を止めない。
ぬいぐるみと宇宙は、どこか深いところでしっかりと繋がっている気がする・・・。
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