スティック上のUFO:200ドル台で買えるようにするのは大変だな2020年06月26日 17:45

スティック上のUFO:200ドル台で買えるようにするのは大変だな
スティック上のUFO:200ドル台で買えるようにするのは大変だな


スターリンク衛星(v1.0L9:今回は相乗りでブラックスカイグローバル衛星2機も)の打ち上げが延期になり、明け方まで眠い目をこすりながら起きていたのは無駄になった。

S社が我が国との時差を考慮して打ち上げ計画を立ててくれるとは思えないが、午前8時から深夜0時までの間に上げていただけると寝不足にならずに助かる。

この時差ボケを修正するのに、約1週間かかるからな。

予備ウインドウは明日朝だから、時差ボケの解消はそれからになる。

来週末のダイビングには間に合わせなければならない。

前回は、110kgクラスの衛星を3機(スカイサット)上げるのにスターリンク衛星2機を間引きしたわけだが、今回のブラックスカイグローバル衛星は56kg(しかも2機だけ)だ。

それなのに、スペースXの公式ツイッターでは、57機(間引きは3機)の打ち上げとある。

(Targeting tomorrow, June 26 at 4:18 p.m. EDT for launch of 57 Starlink satellites and 2spacecraft from @SpaceflightInc
’s customer BlackSky)
https://twitter.com/SpaceX/status/1276146952279744512

「明日6月26日午後4時18分をターゲットにしています。 @SpaceflightIncの顧客BlackSkyからの57のスターリンク衛星と2つの宇宙船の打ち上げのためのEDT」(グーグルの自動翻訳は、ツイッターは苦手のようだ)

なぜ、重くて数が多い衛星の間引きが少なくて済み、軽くて数が少ない方が多く間引きしなければならないかは不明だ(搭載スペースの問題かも)。

もう4日前になるが、そのスターリンク衛星の電波(Ku帯とKa帯?)を受信するためのフェーズドアレイアンテナの記事が出ていて、いつか書こうと思っていたんだが、ちょうどいい機会なのでリンク元を確認しておく意味で記事にすることにした。

(SpaceX StarlinkアンテナがStarship工場で初めてスパイされた)
https://www.teslarati.com/spacex-starlink-antennas-spied-starship-factory/

「ユーザー端末(小型アンテナシステム)は、SpaceXのCEOであるElon MuskとCOO / Gwynne Shotwellの社長の両方から、Starlinkの成功を阻む単一の最大の課題であると説明されています。」

コンシューマー向けの製品を手掛けるのは、S社のロゴが入ったTシャツとかを除けば初めてだからな。

(SPACEXを購入)
https://shop.spacex.com/

「おすすめ商品:
メンズクルードラゴンスケマティックTシャツ $30.00」

まあ、どうでもいいんですが。

「スターリンクのユーザー端末は、同等の代替品よりも少なくとも5〜10倍安価であることに加えて、非常に信頼性が高く、バグがなく、セットアップが容易でなければなりません。」

いくらくらいのイニシャルコストなら、一般消費者の食指が動くんだろうか?。

(SpaceXのスターリンクインターネット衛星群に接続するElon Muskの「スティック上のUFO」デバイスを示す新しい写真が表示されます)
https://gh.opera.news/gh/en/science/88f1305b1c4cfb5433095e2ed7f6bcc1?news_entry_id=776de56c200623en_gh

「現在、フェーズドアレイアンテナコンポーネントの価格は約1,500ドルですが、マスクは「スティック上のUFO」を約200ドルから300ドルで顧客に販売したいと考えています。」

「最大の課題は、ユーザー端末とユーザー端末のコストを手頃な価格にすることだと思います」

「これを解決するには数年かかります。」

つーことは、当初のユーザーは1500ドルを払うのかな。

まあいい。

ラベルには、通信管理当局の販売やリースの許可は下りていない旨が明記されているようだからな。

それまでは、逆に無償提供されるかもしれない(そうなのかあ?)。

「2021年以前の公共サービスの展開と2023年頃の手頃なユーザー端末の間の矛盾のように見えることから、デバイスのコストは最初にSpaceXによって大幅に助成され、企業がネットワークの顧客基盤を構築できるようになることが示唆されます。」

この記事を書いた人は、その辺のところをしっかりと理解している。

製品化の暁には、買い替えてもらうのかもな。

フェーズドアレイアンテナは、低遅延の低軌道衛星通信のキーテクノロジーだ。

記事にもあるように、低遅延を実現するためには衛星の高度を下げなければならず、そうすると移動速度が速くなってアンテナの向き(ビームの向き)を素早く変えていかなければならない。

物理的に稼働するアンテナでは、次の衛星のビームに乗り換える際に、衛星をロストする可能性が高く、安定して追従しようとすれば機械的精度を高めるためにコストが高くなってしまうんだろう(未確認)。

低価格であるかどうかはともかく、低軌道衛星コンステレーションを使う通信の場合、フェーズドアレイシステムは必要不可欠ということになる(最近は航空機に搭載される衛星アンテナも、機械式から電子式(フェーズドアレイ方式)に変わってきているようです:たぶん、その方が薄くて済むからかも)。

衛星へ送る際のリンクも同じだからな。

上り下りで多少の偏りはあるかも知れないが、基本的に同じ仕掛けが必要になる(もちろん、衛星側には衛星間通信システムや、運用系(コマンド系)も必要だからアットーテキに複雑さは高いだろうけどな)。

例のチェコ語のページでは、明日のスターリンクの打ち上げ情報が、ほぼリアルタイムで更新されて、まとめられている。

(三瀬スターリンクv1-9:「mise」というのは、チェコ語で「ミッション」のことのようですが、日本語に堪能なグーグル翻訳は「三瀬」という我が国の地名と解釈(誤訳)しているみたいですな)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-v1-9/

「・静的点火: 25. 6. 2020を00:30 CESTに取得(静的点火とは)
・一次負荷: Starlink衛星コンステレーション用の57衛星」

今回は、スタティックファイアーテストも行ったようだ(何か、確認事項でもあったんだろうか?)。

ドローン船は、前回に引き続きOCISLYのお出ましのようだ。

前回1機だけ装備していたサンバイザーは、今回から全機(57機)に装備される様だ。

天文学コミュニティの評価は上々のようだな・・・。