赤い州でも青い州でも感染者爆増の米国はついに1千万人超 ― 2020年11月10日 09:20
赤い州でも青い州でも感染者爆増の米国はついに1千万人超
(米 新型コロナ感染者 1000万人超 非常事態宣言出す州も)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201110/k10012703641000.html
「感染が確認された人の数は累計で1千万人を超え・・・」
とうとうこの日がやってきた。
100万人を超えた日、次は1千万人かと思ったが、まさか本当にそうなるとは思わなかった。
この半年余りの間に、夏の第2波と現在の第3波が襲ってきた米国。
大統領選挙の年と重なる不運。
やれやれ・・・。
「11月下旬の感謝祭の前後に、帰省などで移動する人が増えることが予想」
新規感染者は1日13万人を突破して、さらに増加しつつある。
「最初の感染拡大のあと、トランプ政権がリーダーシップを示さないまま 各地で経済活動や人の移動を再開したことが1000万人の感染者という結果につながった」
バイデンが大統領になったとしても、この流れを止めるのは容易ではないだろう。
「国レベルでのマスク着用の義務化などを強く訴えてきたバイデン氏が、必要な対策を一刻も早く実現することを期待したい。新型コロナウイルスについての人々の態度が政治化する中、バイデン氏には対策に向けて国民を統合していくことが求められる」
全米に戒厳令でも敷いて、違反者は銃殺にするくらいの対応を取らないと収まらないだろうな(そんなあ!)。
米国の憂鬱は、真の憂鬱。
迫りくるインドを突き放して、独走態勢に拍車がかかっている。
第3波に急ブレーキがかかるのは、来年1月20日の大統領就任直後からだろう。
大どんでん返しで、トランプ政権継続とかになったりしたら目も当てられないだろうな。
死者も、当初最大値とされていた24万人をあっさり突破。
春には50万人くらいになっていたとしても不思議はない。
米国の戦乱による死者数の最大は、南北戦争(シビルウォー)の60万人。
まさに内戦状態の米国のトバッチリが、いろいろな意味で世界に拡散している。
我が国では、再び感染者が増加し始め、第3波への突入が懸念されている。
1日の感染者数は、1000人余りと、米国の100分の1程度だがな。
浮沈子の棲息する東京都大田区では、このところ感染者の増加が顕著だ(連日二桁)。
累計感染者数では、港区を抜いて、新宿区、世田谷区に次ぐ第3位に躍り出ている。
欧州の第2波も気になる。
フランスはロシアを抜いて世界第4位になるし、スペイン、英国、イタリア、ドイツも爆増中だ。
インドだって、1日5万人弱で下げ止まっていて、第2波に移ろうか、さらに減少しようかという状況だ。
世界の感染者数は5千万人を超え、1億人目指して駆け上がっていくだろう(来年の春頃か)。
ワクチンの開発、生産、接種体制が遅れれば、10億人の感染者もあり得る。
捕捉されるのは、実際の感染者のごく一部に過ぎないから、10億人というのはあり得ないかもしれないけどな。
世界全体では、確認された数のおよそ20倍の感染者がいると推定されている(WHOによる)。
つーことは、本日現在10億人に達しているということになる。
まあいい。
燎原の火のように広がり続ける新型コロナの終息は見えない。
現在120万人の死者数は、最低でも1千万人超え、悪くすると1億人規模になるかもしれない(テキトーです)。
スペイン風邪は5千万人の死者と推定されているから、それ以上だ。
法廷闘争を含めた最終結果がどうなるかに関わらず、米国の大統領選挙はひとまず終わった。
分断国家並みの対立となった選挙戦の矛先を、その勢いと情熱とで新型コロナに向ければ、あっという間に終息しそうな気がするんだがな。
そうはなるまい。
マスクの着用、三密の回避、手洗い励行など、どれ一つとっても米国流には馴染まない。
赤い州でも青い州でも、新型コロナの感染は爆増し続けている。
イリノイ(青)は1万8千人という未曽有の増加を見せているし、カリフォルニア(青)、テキサス(赤)、フロリダ(赤)の増加も顕著だ。
見事に第1波を収めたNY(青)も、再び増加に転じている。
ウイルスに赤とか青を識別する能力がないことは、十分証明されたわけだ。
まあ、どうでもいいんですが。
後は、人類に、感染を抑制し、終息させる能力があることを証明するだけなんだがな。
ちっと、時間がかかりそうな気がするな・・・。
(米 新型コロナ感染者 1000万人超 非常事態宣言出す州も)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201110/k10012703641000.html
「感染が確認された人の数は累計で1千万人を超え・・・」
とうとうこの日がやってきた。
100万人を超えた日、次は1千万人かと思ったが、まさか本当にそうなるとは思わなかった。
この半年余りの間に、夏の第2波と現在の第3波が襲ってきた米国。
大統領選挙の年と重なる不運。
やれやれ・・・。
「11月下旬の感謝祭の前後に、帰省などで移動する人が増えることが予想」
新規感染者は1日13万人を突破して、さらに増加しつつある。
「最初の感染拡大のあと、トランプ政権がリーダーシップを示さないまま 各地で経済活動や人の移動を再開したことが1000万人の感染者という結果につながった」
バイデンが大統領になったとしても、この流れを止めるのは容易ではないだろう。
「国レベルでのマスク着用の義務化などを強く訴えてきたバイデン氏が、必要な対策を一刻も早く実現することを期待したい。新型コロナウイルスについての人々の態度が政治化する中、バイデン氏には対策に向けて国民を統合していくことが求められる」
全米に戒厳令でも敷いて、違反者は銃殺にするくらいの対応を取らないと収まらないだろうな(そんなあ!)。
米国の憂鬱は、真の憂鬱。
迫りくるインドを突き放して、独走態勢に拍車がかかっている。
第3波に急ブレーキがかかるのは、来年1月20日の大統領就任直後からだろう。
大どんでん返しで、トランプ政権継続とかになったりしたら目も当てられないだろうな。
死者も、当初最大値とされていた24万人をあっさり突破。
春には50万人くらいになっていたとしても不思議はない。
米国の戦乱による死者数の最大は、南北戦争(シビルウォー)の60万人。
まさに内戦状態の米国のトバッチリが、いろいろな意味で世界に拡散している。
我が国では、再び感染者が増加し始め、第3波への突入が懸念されている。
1日の感染者数は、1000人余りと、米国の100分の1程度だがな。
浮沈子の棲息する東京都大田区では、このところ感染者の増加が顕著だ(連日二桁)。
累計感染者数では、港区を抜いて、新宿区、世田谷区に次ぐ第3位に躍り出ている。
欧州の第2波も気になる。
フランスはロシアを抜いて世界第4位になるし、スペイン、英国、イタリア、ドイツも爆増中だ。
インドだって、1日5万人弱で下げ止まっていて、第2波に移ろうか、さらに減少しようかという状況だ。
世界の感染者数は5千万人を超え、1億人目指して駆け上がっていくだろう(来年の春頃か)。
ワクチンの開発、生産、接種体制が遅れれば、10億人の感染者もあり得る。
捕捉されるのは、実際の感染者のごく一部に過ぎないから、10億人というのはあり得ないかもしれないけどな。
世界全体では、確認された数のおよそ20倍の感染者がいると推定されている(WHOによる)。
つーことは、本日現在10億人に達しているということになる。
まあいい。
燎原の火のように広がり続ける新型コロナの終息は見えない。
現在120万人の死者数は、最低でも1千万人超え、悪くすると1億人規模になるかもしれない(テキトーです)。
スペイン風邪は5千万人の死者と推定されているから、それ以上だ。
法廷闘争を含めた最終結果がどうなるかに関わらず、米国の大統領選挙はひとまず終わった。
分断国家並みの対立となった選挙戦の矛先を、その勢いと情熱とで新型コロナに向ければ、あっという間に終息しそうな気がするんだがな。
そうはなるまい。
マスクの着用、三密の回避、手洗い励行など、どれ一つとっても米国流には馴染まない。
赤い州でも青い州でも、新型コロナの感染は爆増し続けている。
イリノイ(青)は1万8千人という未曽有の増加を見せているし、カリフォルニア(青)、テキサス(赤)、フロリダ(赤)の増加も顕著だ。
見事に第1波を収めたNY(青)も、再び増加に転じている。
ウイルスに赤とか青を識別する能力がないことは、十分証明されたわけだ。
まあ、どうでもいいんですが。
後は、人類に、感染を抑制し、終息させる能力があることを証明するだけなんだがな。
ちっと、時間がかかりそうな気がするな・・・。
ULAが軒並みスタックしている中、GPS衛星が上がる意味 ― 2020年11月10日 18:03
ULAが軒並みスタックしている中、GPS衛星が上がる意味
(ミッションGPSIII-SV04)
https://www.elonx.cz/mise-gpsiii-sv04/
「この任務の間、SpaceXはネットの空力カバー、船Msを捕らえようとしませんでした。チーフは着陸後、水からそれらを釣り上げた。」
(GPSIII-4 (GPSIII SV04):プレスキット)
https://www.elonx.cz/docs/press_kits/gps-iii-sv04-press-kit.pdf
「COUNTDOWN
All Times Are Approximate
HR/MIN/SEC EVENT
00:38:00 SpaceX Launch Director verifies go for propellant load
00:35:00 RP-1 (rocket grade kerosene) loading underway
00:35:00 1st stage LOX (liquid oxygen) loading underway
00:16:00 2nd stage LOX loading underway
00:07:00 Falcon 9 begins engine chill prior to launch
00:01:00 Command flight computer to begin final prelaunch checks
00:01:00 Propellant tank pressurization to flight pressure begins
00:00:45 SpaceX Launch Director verifies go for launch
00:00:03 Engine controller commands engine ignition sequence to start
00:00:00 Falcon 9 liftoff
LAUNCH, LANDING AND DEPLOYMENT
All Times Are Approximate
HR/MIN/SEC EVENT
00:01:11 Max Q (moment of peak mechanical stress on the rocket)
00:02:31 1st stage main engine cutoff (MECO)
00:02:35 1st and 2nd stages separate
00:02:42 2nd stage engine starts (SES-1)
00:03:27 Fairing deployment
00:06:47 1st stage entry burn complete
00:08:07 2nd stage engine cutoff (SECO-1)
00:08:35 1st stage landing
01:03:32 2nd stage engine starts (SES-2)
01:04:17 2nd stage engine cutoff (SECO-2)
01:29:18 GPS III Space Vehicle 04 deployment」
(GPS III Space Vehicle 04 Mission:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=wufXF5YKR1M&t=15s
(SpaceXがケープカナベラルからGPSナビゲーション衛星を打ち上げる)
https://spaceflightnow.com/2020/11/06/spacex-launches-gps-navigation-satellite-from-cape-canaveral/
「GPSナビゲーションペイロードは木曜日の午後6時24分23秒(グリニッジ標準時2324時23分)に澄んだ秋の空に急上昇」
まあ、陽が落ちた後で暗かったけどな。
「当局はGPS 3SV04が数か月で運用可能な状態になると予想しています。」
所定の遷移軌道には、無事に投入できたようだ。
懸念されていたマスキング剤のトラブルの再発もなく、1段目はOCISLYで回収。
次回のGPS衛星(SV05)は、回収された1段目(B1062.1)を改修して打ち上げられるようだ。
この間、宇宙軍は再使用のレビューを徹底的に行うという。
もう、使い捨てロケットの時代じゃない(断言!)。
部分的再使用であれ何であれ、コスト削減につながるなら何だっていい。
打ち上げが成功することが前提条件だが、それさえ満たされれば安いに越したことはない。
一方、この打ち上げは日本時間で15日に行われるクルー1の評価にもつながっている。
同じエンジントラブルが再現し、クルー1のエンジン2基も交換の憂き目にあっている。
「NASAのコマーシャルクループログラムマネージャーであるスティーブスティッチ氏は先週、NASAのエンジニアが今月後半にクルードラゴンを離陸させる前にGPS打ち上げからのエンジンデータを確認したいと述べた。」
その役割は、バンデンバーグから上がる予定だったセンチネル6Aが担うはずだったが、スケジュールが変更になり21日になった。
つーわけで、民間有人ミッションの初舞台に関心は移りつつある。
(クルードラゴン「レジリエンス」がフロリダの宇宙港でファルコン9ロケットと出会う)
https://spaceflightnow.com/2020/11/06/crew-dragon-resilience-moved-to-hangar-for-attachment-to-falcon-9-launcher/
「水曜日にスペースX製の与圧服を着て、打ち上げ日の活動の「ドライドレスリハーサル」を行います。」
パラシュート(正確にはドローグシュート)展開のタイミング修正、底部断熱材の変更、ドッキングプログラムの追加、劣化が早い安物太陽電池パネルの交換、その他諸々の改良を経て、満を持して打ち上げられる運用ミッションだからな。
チョンボは許されない。
S社絡みの打ち上げが再開され、順調に回り出したのに比べて、ULAの方は、文字通り鳴かず飛ばずだ。
(SpaceXがGPSミッションのためにロケットを修理する準備をしている間、ULAはアトラス5の打ち上げをスクラブします)
https://spaceflightnow.com/2020/11/04/ula-scrubs-atlas-5-launch-as-spacex-readies-repaired-rocket-for-gps-mission/
「ユナイテッドローンチアライアンスは、水曜日にケープカナベラルで予定されていたアトラス5ロケットの打ち上げを中止し、発射台のバルブの問題を解決しました。」
また、地上施設のトラブルでスタックかあ。
(アトラス5は熱帯低気圧イータから避難します)
https://spaceflightnow.com/2020/11/06/atlas-5-takes-shelter-from-tropical-depression-eta/
「ULAは、「熱帯低気圧イータによる差し迫った天候のために」ロケットを垂直組立棟に戻したと述べた。」
「アトラス5ロケットの次の打ち上げの機会は、11月11日水曜日の午後5時22分(東部標準時)(2222 GMT)」(さらに遅れて、日本時間の13日だそうです)
以前読んだ記事では、アトラスVはデルタ4ヘビーに比べて発射頻度が高いから、地上施設のトラブルは少ないと書いてあったような気がするんだがな。
まあいい。
そのデルタ4ヘビーは、再打ち上げの日程すら決まっていない。
S社とは対照的な状況に陥っている。
また、打ち上げロケット側の問題ではないが、スターライナーの進捗も気になる。
年内打ち上げが遠のき、年明け早々と言われているが、どうなることやら・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
政権が代わる状況になり、宇宙開発のシナリオは不透明感が増してきている。
絶対出来っこないアルテミス計画(10年遅れくらいかあ?)や、実現も危ぶまれるエウロパクリッパー、タイタンの空を飛ぶヘリコプターなど、一瞬のうちに消え去るかも知れない。
民主党が目指しているのは火星だけだ。
月面には何の興味もないだろう。
逆に、SLSは首の皮一枚で繋がったかもしれない。
退任した前NASA長官に、廃止を示唆されるようじゃ、いつ消えてもおかしくないけどな。
S社の打ち上げが再開され、ULAがスタックしている中で政権を左右する大統領選挙の結果が明らかになりつつある。
何かの象徴なのではないか。
ULA(バルカンロケット)の再使用の実現がいつになるかは分からない。
どころか、真面目に再使用をしようとしているのかどうかさえ分からない。
カッコつけてるだけなんじゃね?。
固体燃料ブースター(当然使い捨て)の値段を下げればいいというものではあるまい。
ファルコン9にしても、新品のエンジンにケチが付き、再使用エンジンの信頼性が相対的に高まるという事態は皮肉な感じだ。
それでも、迅速に原因を突き止め、早急に対策して、間髪を置かず打ち上げた手法は相変わらず見事だ。
トラブルに対する手練れの手腕を見せてくれている(つーか、トラブル多いしな)。
ロケットが爆発したって、ちっとも動じない胆力は評価していい。
CRSー7、アモス6、グラスホッパー、クルードラゴンなどなど。
数えきれないほどのスターシップのプロトタイプの爆発も、今のうちに数えておいた方がいいかも知れない(そのうち、数えるのが面倒くさくなりそうだし・・・)。
そこから、原因追求し、対策し、テストして実装に漕ぎつけ、実機で確認して対応する。
万が一、1つや2つのエンジンが止まっても、他のエンジンでカバーしてミッションを成功させる余裕がなければ、これ程素早い対応は困難に違いない。
下手なロケット、数射ちゃ上がる(そんなあ!)。
ULAが、本質的な問題を抱えているわけではないだろう。
唯一の打ち上げ会社なら、これ程目立つこともあるまい。
やっぱ、ロケットの打ち上げって大変なんだなあ・・・。
そんな感じで終わってしまっているに違いないのだ。
片や2か月以上地上に縛り付けられ(NROL-44)、此方1か月余りでさっさと問題解決して打ち上げ再開にこぎつけ、あっさり成功させてしまう。
その差は、ひとえにロケット打ち上げに対するコンセプトの違いによるものだろう。
短期間に打ち上げ本数を伸ばしてきたS社にとって、トラブルの解決は織り込み済みともいえる。
想定の範囲内で、それに迅速に対応することも、事業の一部なわけだ。
対して、競争に晒されることがなかったULAは、マイペースで対応することしかできない。
ロケットと衛星が地上で健全だとしても、上がらなければ話が始まらないからな。
競争がないといえば、SLSもまた、天上天下唯我独尊状態だ。
(天候と技術的な問題により、SLSグリーンランテストがさらに遅れる)
https://spacenews.com/weather-and-technical-problems-further-delay-sls-green-run-test/
「最後の2つのグリーンランテスト、ステージが液体水素と液体酸素の推進剤で満たされる「ウェットドレスリハーサル」、および4つのエンジンが8分間点火されるホットファイアテストに進む前に、バルブを交換します。」
「大幅な遅延は、2021年11月に予定されている最初のSLSミッションであるArtemis-1に影響を与える波及効果をもたらす可能性があります。」
予定がずれ込むことに対しては、誰もが認めるアルテミスのことなど、既に過去の話になっているかもしれない。
宇宙開発のスケジュールや優先順位は、新政権発足後に見直しを余儀なくされる。
軍事費の方もひっくり返される可能性はあるし、関連企業は気が気じゃないだろう。
それでなくても、新型コロナの影響で破産寸前のB社などは、分社化して切り売りするくらいは考えているに違いないのだ。
そういう激変の時代を前にして、スタックからいち早く復帰したS社と、地上にへばりついたままのULAは好対照だ。
そして、転んでもただでは起きないS社は、NROL-101を再使用ロケットで打ち上げ、GPS衛星の回収ブースターを次回に再使用するというシナリオを現実にした(もちろん、レビュー後ですが)。
1か月余りの遅れは、望外の進展をもたらしたかもしれない(未確認)。
表てに見えているよりも、この差は大きい。
ULAとS社は、6:4で米軍の打ち上げを契約しているが、それは契約金額ベースだろうからな。
どっちの利益が大きいかと言えば、S社の方がアットーテキに多いに違いないのだ。
まあ、その利益が、悉く火星移民にぶち込まれることを考えれば、どーでもいー気分だがな・・・。
<以下追加>----------
(NASA長官「バイデン政権に適切でない」として辞任の意向。長官は大統領に近い人材をと持論)
https://japanese.engadget.com/nasa-chief-bridenstine-step-aside-090525808.html
「行政管理予算局、国家宇宙会議、国家安全保障会議を含め、米国の新政権に対して私は適切な人物ではないと思います」
「私は幻想は抱いていません。NASA長官として、素晴らしい仕事をこなせる人材が他にもたくさんいます」
潔いというか何というか。
誰かさんに、爪の垢煎じて飲ませてやりたい気も・・・。
(ミッションGPSIII-SV04)
https://www.elonx.cz/mise-gpsiii-sv04/
「この任務の間、SpaceXはネットの空力カバー、船Msを捕らえようとしませんでした。チーフは着陸後、水からそれらを釣り上げた。」
(GPSIII-4 (GPSIII SV04):プレスキット)
https://www.elonx.cz/docs/press_kits/gps-iii-sv04-press-kit.pdf
「COUNTDOWN
All Times Are Approximate
HR/MIN/SEC EVENT
00:38:00 SpaceX Launch Director verifies go for propellant load
00:35:00 RP-1 (rocket grade kerosene) loading underway
00:35:00 1st stage LOX (liquid oxygen) loading underway
00:16:00 2nd stage LOX loading underway
00:07:00 Falcon 9 begins engine chill prior to launch
00:01:00 Command flight computer to begin final prelaunch checks
00:01:00 Propellant tank pressurization to flight pressure begins
00:00:45 SpaceX Launch Director verifies go for launch
00:00:03 Engine controller commands engine ignition sequence to start
00:00:00 Falcon 9 liftoff
LAUNCH, LANDING AND DEPLOYMENT
All Times Are Approximate
HR/MIN/SEC EVENT
00:01:11 Max Q (moment of peak mechanical stress on the rocket)
00:02:31 1st stage main engine cutoff (MECO)
00:02:35 1st and 2nd stages separate
00:02:42 2nd stage engine starts (SES-1)
00:03:27 Fairing deployment
00:06:47 1st stage entry burn complete
00:08:07 2nd stage engine cutoff (SECO-1)
00:08:35 1st stage landing
01:03:32 2nd stage engine starts (SES-2)
01:04:17 2nd stage engine cutoff (SECO-2)
01:29:18 GPS III Space Vehicle 04 deployment」
(GPS III Space Vehicle 04 Mission:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=wufXF5YKR1M&t=15s
(SpaceXがケープカナベラルからGPSナビゲーション衛星を打ち上げる)
https://spaceflightnow.com/2020/11/06/spacex-launches-gps-navigation-satellite-from-cape-canaveral/
「GPSナビゲーションペイロードは木曜日の午後6時24分23秒(グリニッジ標準時2324時23分)に澄んだ秋の空に急上昇」
まあ、陽が落ちた後で暗かったけどな。
「当局はGPS 3SV04が数か月で運用可能な状態になると予想しています。」
所定の遷移軌道には、無事に投入できたようだ。
懸念されていたマスキング剤のトラブルの再発もなく、1段目はOCISLYで回収。
次回のGPS衛星(SV05)は、回収された1段目(B1062.1)を改修して打ち上げられるようだ。
この間、宇宙軍は再使用のレビューを徹底的に行うという。
もう、使い捨てロケットの時代じゃない(断言!)。
部分的再使用であれ何であれ、コスト削減につながるなら何だっていい。
打ち上げが成功することが前提条件だが、それさえ満たされれば安いに越したことはない。
一方、この打ち上げは日本時間で15日に行われるクルー1の評価にもつながっている。
同じエンジントラブルが再現し、クルー1のエンジン2基も交換の憂き目にあっている。
「NASAのコマーシャルクループログラムマネージャーであるスティーブスティッチ氏は先週、NASAのエンジニアが今月後半にクルードラゴンを離陸させる前にGPS打ち上げからのエンジンデータを確認したいと述べた。」
その役割は、バンデンバーグから上がる予定だったセンチネル6Aが担うはずだったが、スケジュールが変更になり21日になった。
つーわけで、民間有人ミッションの初舞台に関心は移りつつある。
(クルードラゴン「レジリエンス」がフロリダの宇宙港でファルコン9ロケットと出会う)
https://spaceflightnow.com/2020/11/06/crew-dragon-resilience-moved-to-hangar-for-attachment-to-falcon-9-launcher/
「水曜日にスペースX製の与圧服を着て、打ち上げ日の活動の「ドライドレスリハーサル」を行います。」
パラシュート(正確にはドローグシュート)展開のタイミング修正、底部断熱材の変更、ドッキングプログラムの追加、劣化が早い安物太陽電池パネルの交換、その他諸々の改良を経て、満を持して打ち上げられる運用ミッションだからな。
チョンボは許されない。
S社絡みの打ち上げが再開され、順調に回り出したのに比べて、ULAの方は、文字通り鳴かず飛ばずだ。
(SpaceXがGPSミッションのためにロケットを修理する準備をしている間、ULAはアトラス5の打ち上げをスクラブします)
https://spaceflightnow.com/2020/11/04/ula-scrubs-atlas-5-launch-as-spacex-readies-repaired-rocket-for-gps-mission/
「ユナイテッドローンチアライアンスは、水曜日にケープカナベラルで予定されていたアトラス5ロケットの打ち上げを中止し、発射台のバルブの問題を解決しました。」
また、地上施設のトラブルでスタックかあ。
(アトラス5は熱帯低気圧イータから避難します)
https://spaceflightnow.com/2020/11/06/atlas-5-takes-shelter-from-tropical-depression-eta/
「ULAは、「熱帯低気圧イータによる差し迫った天候のために」ロケットを垂直組立棟に戻したと述べた。」
「アトラス5ロケットの次の打ち上げの機会は、11月11日水曜日の午後5時22分(東部標準時)(2222 GMT)」(さらに遅れて、日本時間の13日だそうです)
以前読んだ記事では、アトラスVはデルタ4ヘビーに比べて発射頻度が高いから、地上施設のトラブルは少ないと書いてあったような気がするんだがな。
まあいい。
そのデルタ4ヘビーは、再打ち上げの日程すら決まっていない。
S社とは対照的な状況に陥っている。
また、打ち上げロケット側の問題ではないが、スターライナーの進捗も気になる。
年内打ち上げが遠のき、年明け早々と言われているが、どうなることやら・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
政権が代わる状況になり、宇宙開発のシナリオは不透明感が増してきている。
絶対出来っこないアルテミス計画(10年遅れくらいかあ?)や、実現も危ぶまれるエウロパクリッパー、タイタンの空を飛ぶヘリコプターなど、一瞬のうちに消え去るかも知れない。
民主党が目指しているのは火星だけだ。
月面には何の興味もないだろう。
逆に、SLSは首の皮一枚で繋がったかもしれない。
退任した前NASA長官に、廃止を示唆されるようじゃ、いつ消えてもおかしくないけどな。
S社の打ち上げが再開され、ULAがスタックしている中で政権を左右する大統領選挙の結果が明らかになりつつある。
何かの象徴なのではないか。
ULA(バルカンロケット)の再使用の実現がいつになるかは分からない。
どころか、真面目に再使用をしようとしているのかどうかさえ分からない。
カッコつけてるだけなんじゃね?。
固体燃料ブースター(当然使い捨て)の値段を下げればいいというものではあるまい。
ファルコン9にしても、新品のエンジンにケチが付き、再使用エンジンの信頼性が相対的に高まるという事態は皮肉な感じだ。
それでも、迅速に原因を突き止め、早急に対策して、間髪を置かず打ち上げた手法は相変わらず見事だ。
トラブルに対する手練れの手腕を見せてくれている(つーか、トラブル多いしな)。
ロケットが爆発したって、ちっとも動じない胆力は評価していい。
CRSー7、アモス6、グラスホッパー、クルードラゴンなどなど。
数えきれないほどのスターシップのプロトタイプの爆発も、今のうちに数えておいた方がいいかも知れない(そのうち、数えるのが面倒くさくなりそうだし・・・)。
そこから、原因追求し、対策し、テストして実装に漕ぎつけ、実機で確認して対応する。
万が一、1つや2つのエンジンが止まっても、他のエンジンでカバーしてミッションを成功させる余裕がなければ、これ程素早い対応は困難に違いない。
下手なロケット、数射ちゃ上がる(そんなあ!)。
ULAが、本質的な問題を抱えているわけではないだろう。
唯一の打ち上げ会社なら、これ程目立つこともあるまい。
やっぱ、ロケットの打ち上げって大変なんだなあ・・・。
そんな感じで終わってしまっているに違いないのだ。
片や2か月以上地上に縛り付けられ(NROL-44)、此方1か月余りでさっさと問題解決して打ち上げ再開にこぎつけ、あっさり成功させてしまう。
その差は、ひとえにロケット打ち上げに対するコンセプトの違いによるものだろう。
短期間に打ち上げ本数を伸ばしてきたS社にとって、トラブルの解決は織り込み済みともいえる。
想定の範囲内で、それに迅速に対応することも、事業の一部なわけだ。
対して、競争に晒されることがなかったULAは、マイペースで対応することしかできない。
ロケットと衛星が地上で健全だとしても、上がらなければ話が始まらないからな。
競争がないといえば、SLSもまた、天上天下唯我独尊状態だ。
(天候と技術的な問題により、SLSグリーンランテストがさらに遅れる)
https://spacenews.com/weather-and-technical-problems-further-delay-sls-green-run-test/
「最後の2つのグリーンランテスト、ステージが液体水素と液体酸素の推進剤で満たされる「ウェットドレスリハーサル」、および4つのエンジンが8分間点火されるホットファイアテストに進む前に、バルブを交換します。」
「大幅な遅延は、2021年11月に予定されている最初のSLSミッションであるArtemis-1に影響を与える波及効果をもたらす可能性があります。」
予定がずれ込むことに対しては、誰もが認めるアルテミスのことなど、既に過去の話になっているかもしれない。
宇宙開発のスケジュールや優先順位は、新政権発足後に見直しを余儀なくされる。
軍事費の方もひっくり返される可能性はあるし、関連企業は気が気じゃないだろう。
それでなくても、新型コロナの影響で破産寸前のB社などは、分社化して切り売りするくらいは考えているに違いないのだ。
そういう激変の時代を前にして、スタックからいち早く復帰したS社と、地上にへばりついたままのULAは好対照だ。
そして、転んでもただでは起きないS社は、NROL-101を再使用ロケットで打ち上げ、GPS衛星の回収ブースターを次回に再使用するというシナリオを現実にした(もちろん、レビュー後ですが)。
1か月余りの遅れは、望外の進展をもたらしたかもしれない(未確認)。
表てに見えているよりも、この差は大きい。
ULAとS社は、6:4で米軍の打ち上げを契約しているが、それは契約金額ベースだろうからな。
どっちの利益が大きいかと言えば、S社の方がアットーテキに多いに違いないのだ。
まあ、その利益が、悉く火星移民にぶち込まれることを考えれば、どーでもいー気分だがな・・・。
<以下追加>----------
(NASA長官「バイデン政権に適切でない」として辞任の意向。長官は大統領に近い人材をと持論)
https://japanese.engadget.com/nasa-chief-bridenstine-step-aside-090525808.html
「行政管理予算局、国家宇宙会議、国家安全保障会議を含め、米国の新政権に対して私は適切な人物ではないと思います」
「私は幻想は抱いていません。NASA長官として、素晴らしい仕事をこなせる人材が他にもたくさんいます」
潔いというか何というか。
誰かさんに、爪の垢煎じて飲ませてやりたい気も・・・。
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