原発と自治体2014年02月08日 19:57

原発と自治体
原発と自治体


広域に電力供給する超大型原子力発電所(100万kw超級)は、発電所自体が持つ核汚染に対するリスクと、電力消費地の負担との間に、構造的な問題を孕んでいる。

従来は、設置自治体に、電力会社を通じたり、国を通じたりして、経済的な調整(まあ、ばら撒きですな)が行われてきたらしいが、核汚染が現実になった今、もう、それでは済まないだろうと。

消費地でも、リスクを負え!、札びらでひっぱたかれるのはたくさんだ!、という声が上がっても不思議ではない。

しかし、現実には、消費地で原発を廃止しろとか、設置自治体は原発推進とか、わけわかになっている。

目に見えない核汚染と、目に見える札束(そういうことかあ?)。

浮沈子は、核分裂とか核融合とか、とにかく、原子核の内部エネルギーの解放は、人類が手にした財産だし、それによってもたらされる利益を享受しない手はないと考えている。

自然エネルギーといったって、太陽の核融合反応を利用しているだけだし、そんなに核がいやなら、冥王星にでも行って、凍りついてくればあ?。

地上に太陽を作り出した人類は、それを制御する技術を学び、くらしに活用してきた。

まあ、わが国のように、地質が安定せず、この先、どうなるか分からない沈み込み帯の背後にある島嶼が、原発の立地に向いているかどうかという議論はあってもいい。

しかし、それならそれで、断層の真上に作っても安全な原発を建設すればいいだけの話だ。

現実にメルトダウンを引き起こしたのだから、それを想定した原発をつくればいい。

そんなものは、工学的にはとっくに可能で、採算の問題で作らないだけだ。

なんか、ダイビングと似たような話になってきたな。

ダブルタンクなら、採算度外視で潜りましょう!。

まあいい。

安全な原発などはない。

少し危険か、かなり危険か、むちゃくちゃ危険か。

それでも、原発がいいというなら、重油燃やして運用する火力発電所よりもしっかりとコストをかけて、原発稼動させればさせるほど、電力会社は赤字が膨らむという程の安全策を講じていただきたい。

全電力喪失は当たり前、今回はうまくいったが、制御棒がうまく入らないことだって有り得るから、そうした事態にも対応できるようにしていただく。

防潮壁は、最低でも100mだな。

原発の周囲30kmの土地は、緩衝帯ということで、電力会社による買い上げを義務付ける。

産業界から、「電気料金が上がるから、もうこれ以上原発は稼動させないでくれ!」と、悲鳴が上がるほどのコストを注ぎ込んで、安全性を高めればよいのだ。

中途半端な安全策に甘んじて建設された原発で発電を続けるなど、もってのほかである。

シングルタンクのようなもんだな。

原発の代わりに太陽光発電を行うのではなく、重油を燃やす火力発電の代わりに自然エネルギーを利用すれば良く、原発は、太陽光発電と共に、核エネルギーとして共通に扱われるべきだ(原理は同じだし)。

空がクリーンになれば、太陽光発電の効率も上がるというものである。

まあ、どうでもいいんですが。

問題は、核廃棄物の保管管理になるが、浮沈子は、消費地において、消費電力量に応じて決定された廃棄物を引き受ければすっきりすると考える。

たとえば、東京都は、福島の核廃棄物の永久保管について、応分の負担をすべきだ。

使えば使うほど、核廃棄物が、使った自治体に溜まるようになる。

一体、東京都のどこに、そんなものを貯蔵する土地があるのか。

千代田区一丁目1番地だな。

畏れ多くて、これ以上は書けない・・・。

西新宿の高層ビルの麓にも、その候補地はある。

新宿中央公園とか・・・。

花見の客が多少減ったところで、大きな問題にはならんだろう。

使った者が、応分の負担をしないでどうする?。

ただし、この核廃棄物は、再処理されていない。

発電所内のプールで、ある程度放熱が完了し、陸上保管が可能な状態で未来永劫管理する。

地方自治体が徴収する税金で賄う。

だって、ごみ処理は、自治体行政でしょ?。

地層処分して、後は知るか!、というのとはわけが違う。

孫子の代どころではない。

100万年くらいは、管理し続けていただかなくてはならない。

明日の知事選では、そんな話は全く出ない(当たり前です!)。

ダモクレスの剣を受け入れなければ、文明生活はない。

発電のリスクは仕方ないが、これだって、町内会で発電所を持つ話も書いた。

(町会原発!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/04/24/6424608

使い捨ての、小型発電所(燃料の補給も、交換も行わない)を町会毎に設置して、余熱で温泉沸かして銭湯談義に興じるわけだ(やっぱ、「核の湯」は、身体の芯からあったまりますなあ、はっはっは(炉心溶融かよ・・・))。

そうすれば、核エネルギーの恩恵を、熱の利用まで含めて享受できる。

エネルギー政策を、国家が考える時代なんて、そう長くはないだろうな。

基礎的自治体又は都道府県レベルで十分ではないのか。

経済産業省は、そろそろ権限委譲して、天下り先を探すがいい。

メガ発電所をどーしてもやりたいのなら、浮沈子は、安定陸塊であるユーラシア大陸(中国とかロシアとか)に、ボンボン原発建てて、製品の形にして輸入するのが正しい核エネルギーの使い方だと考える(南北アメリカ大陸でもいい)。

アフリカは、裂けつつあるのでペケ、南極とオーストラリアは、そのうちユーラシア大陸に結合するのでペケだ。

そもそも、あと200年くらい経てば、日本列島に住む人間の数は、半減乃至数分の1になる。

この国のエネルギー政策を、国家レベルで考える必要なんて、需要からして意味がなくなっていく。

一自治体に過ぎない東京都が、エネルギー政策を争点に選挙を行おうとしているのは、ひょっとしたら、瓢箪から出た独楽ということになるかもしれないな。

大雪の積もった2月9日は、都知事選挙である。

ぜんぶ雪のせいにしたくなるような、そんな選挙だ・・・。

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