機上の空論(ロタ編)2014年03月09日 06:41

機上の空論(ロタ編)
機上の空論(ロタ編)


成田の33番ゲートで書き始めた。

10時のニュースでマレーシア航空、クアラルンプール発北京行きの行方不明の情報が流れていた。

離陸して、2時間ほどで連絡が取れなくなってしまったのだそうだ。

B777だという。

これから乗り込もうとしているユナイテッド航空827便って、B777じゃね?。

片側の主脚のタイヤが6輪だから、間違いない・・・。

やばくね?。

まあいい。

手も足も出ない。

あと10分足らずで搭乗が始まる。

・・・

さっきのB777は、その後、どうなったのだろうか。

乗り込んだ機材も、同じB777-200だった(画像参照:勘弁してくれ・・・)。

機内食(ランチ)は、親子丼。

味はまあまあだが、量がちょっと足りない。

飲み物はトマトジュースを頂いた。

氷無し(この方が、量が多い!←セコ過ぎ・・・)。

まあいい。

気流は、たまに揺れるが、まあまあかな。

機内は例によってモニターの数が少ない。

白黒の音声が英語だけの映画をやっている。

ジイサマとバアサマが出てくる映画だ。

座席は、2-5-2の9列。

47のB(外側の通路寄り)だが、A(窓寄り)は空席なのでゆったりしている。

エンジンの直後ということもあり、高度を上げている時は、ハッキリ言って相当うるさい。

メニューの選択を言う時に、CAが聞き取れない程だ。

今も、気流の悪化を避けるために高度を上げている。

だいぶ上げたな。

今、コーラをもらった。

座席の埋まり具合は、7割位か。

高度を上げても気流が悪いな。

悪い時は、そういうもんだ。

グアムまで、まだ1時間50分もある。

しかもしかも、例によって、入国審査に長蛇の列ができるわけだ。

お、ようやく気流が安定したようだ。

・・・

うとうとして、目が覚めた。

ウイングレットとかが付いていない、ノーマルの翼端のB777は安定した飛行を続けている。

空は、晴れていて日差しが眩しい(雲の上なので、当たり前です)。

今朝も寒かったので、明るい日差しの有り難いこと!。

眼下の雲も、それほど密集しているわけでもなく、海上から見上げても青空に見える程度だ。

ときおり、エルロンが揺れているのが見え、振動が伝わってくる。

たぶん、サイパンの上空辺りを飛んでいるのだろう。

実は、昨日、体重を量って驚いた。

前回量った時(約1か月前)より、減っていたのだ。

6キロも軽かった。

体重計が壊れているのじゃないかと、自宅の体重計に乗ってみたが、やはり減っていた。

これは、問題だな。

なぜなら、ズボンのベルトや、BCのベルトは、変わっていないからだ。

それで、気付かなかった。

1か月で6kgというのは、非常に大きい。

しかも、筋肉が落ちているのだ。

確かに、運動らしい運動をしていないのは認めよう。

その間、ピピでダイビングしたといっても、大した運動ではない。

まずいな。

少し、定期的な運動を継続するようにしよう。

体重が減ることは、悪いこととは限らないのだが、内臓脂肪はそのままに、筋肉が落ちるというのは戴けない。

食べる量が減っているのは事実だが、それは、運動をしていないためだと思っていた。

食べる量を現在に維持しながら、運動をするというのは可能だろうか?。

可能であってもなくても、そうしなければならない。

あと、30分ほどで到着である。

そろそろ、高度を落とし始めたようだ。

耳管が細く、耳抜きがうまくいかない子ども達が泣き始める。

親は、そのことを知っていて航空機に乗せているのだろうか。

まあ、どうでもいいんですが。

飴を舐めさせるといいという話しも聞く。

それって、耳抜きに応用できるんじゃね?。

きっと、みんな塩飴になちゃうんだろうな。

昔、ガムを噛んでいるといいと言われて、ダイビング前にガムを噛んでいたら、出すのを忘れてマウスピースを咥えて気づいたことがある。

そのガムをどうしたかは、ここには書けない。

今、オレンジジュースが配られている。

そろそろ着陸態勢に入るのだろう。

下のほうに遠く見えていた雲が、間近に見える。

千メートル単位で高度が下がっている。

今頃は、ロタの真上を通過しているのかもしれない(あっという間でしょう!)。

1月に潜って以来のグアムだ。

そして、乗り継ぎ。

そういえば、グアムから空港内での乗り継ぎは、初めてだ。

前にグアム経由で入った時は、前泊だった。

さて、どうなることやら・・・。

あれ?、島が見えるな。

進行方向左側だ。

ロタかも知れない(実はサイパンだった)。

ちいせーっ!。

なんか、今から35分という放送が入った。

高度もこれから下がるという。

もう、とっくに下ってますよ・・・。

浮沈子の機上での耳抜きは、今日は快調だ。

問題は、明日からの水中での耳抜きだな。

ロタからグアムにかけては、雲が広がっている。

その雲に向かって、徐々に高度を下げ始めた。

シートベルト着用のサインが出た。

パソコンを弄っていると、何か言われそうなので、そろそろしまおう・・・。

・・・。

B777の受難2014年03月09日 06:43

B777の受難


機影が消えたのは、離陸後55分。

南シナ海のどこかで、該当機との連絡は途絶えた。

北京には、日本時間で朝7時過ぎに着く予定だったそうだ。

B777は、事故を起こさない機体としての伝説を誇っていた。

去年、着陸に失敗したことで、飛行中に、人命に係わる事故をはじめて起こした。

そして、今回の行方不明である。

いったい何が起こったのか。

ニュースが伝えるところによれば、遭難信号は出ていないということだ。

航空関係者は、直前の交信で何か異常がなかったかに注目していたが、その辺りの報道はない。

突然の消失は、単独の事故だったのかという懸念さえ抱かせる。

中国民間機と北朝鮮のミサイルの話の直後だし・・・。

まあ、人命に係わることだし、余りいい加減な憶測をしてはいけないだろう。

CNNの午前零時のニュースでも、未だに不明のままだ。

何故か、NHKでは取り上げられていない。

何か手掛かり(といっても、この段階では、良い手掛かりではないだろう)が、早く見つかればいいのだが。

ボーイングのワーキングトゥギャザーによって作られた、初めての旅客機である。

20世紀の遺物だが、未だに空を飛んでいる。

信頼性の高いエンジンは、双発の長距離運行を可能にした。

次期777Xは、リチウムイオン電池を積まないんだそうだ。

主翼も米国で作る(787は、三菱)。

旅客機としては全然売れてない747-8とは対照的に、売れまくることを約束された航空機である。

A350のストレッチも、777の市場をカバーするといわれているが、本命が777Xであることに間違いはない。

JALは、早々に見切りをつけてしまったが、長年培ったノウハウを持つ777の市場を、B社が簡単に明け渡すわけはない。

B777は、無事故のまま幕を閉じてもらいたかったな・・・。

運用初期には、「トリプル」セブンではなく「トラブル」セブンと揶揄され、改良に次ぐ改良で凌いできた名機である。

消息を絶って、24時間が過ぎた。

真相の究明には時間がかかるだろうが、是非とも明らかにして欲しいものだ。

ロタ入り2014年03月09日 06:44

ロタ入り
ロタ入り


マークシートを書いていたら、係員が来て、全部書かなくていいからサインだけしろ、といわれた。

正直者の浮沈子は、入国関係書類に不備があってはいけないだろうと、一生懸命に書いていたのに・・・。

まあ、南の島ですから・・・。

ロタ空港の荷物の受け取りを終えて、そこにあった日本語の書類を書いていた時の話である。

浮沈子が一番最後になってしまったので、係員が親切で言ってくれたのだろうが、最後の飛行機の乗客を早く捌きたかったにちがいないのだ!。

まあいい。

例によって、37番(トランジット専用の入国審査)で散々並んだグアムでの入国審査は適当で、指紋も採らなかった。

こんなことでいいのかあ?。

そのままトランジットせずにグアムに潜伏したりしたら、島中に手配書が回るんだろうか。

今度、試してみよう!(ウソです)。

グアムには、米軍の基地もある。

トランジットを装った入国には、要注意だな。

で、グアム空港では定番の「てんてこまい」でカレーを食って腹ごしらえをする(これは、晩飯なんだろうな?)。

とてもじゃないが、ユナイテッドの機内食では足りない。

17時10分搭乗開始だからと、のんびり構えてぼちぼちと長い長い廊下を歩いていると、放送で名前を呼ばれてしまう!。

えーっ、まだ、搭乗時間になってないのに・・・。

とにかく、ここでは英語しか喋ってくれない。

米国というのはそういう国だ。

呼び出したい相手がいるなら、相手の母国語で呼んでくれ!。

グアム空港は、左右にゲートがあり、手荷物検査を受けて廊下を進む左側が奇数、右側が偶数なのだが、9番ゲートだけは右にある。

だもんだから、ずーっと右を歩いていた。

15番ゲートがない!。

なんか衝立が廻らしてあって、反対側が見えなくなっているので気付かなかったわけだ。

ったく!。

衝立を回り込んで、ようやくゲートイン。

双発プロペラ機のATR42(乗客42人乗り)。

ショボイ感じむき出しであるな。

しかし、CAの女性は、プロに徹していて、愛想のかけらもないが乗客の人数の確認、シートベルトのチェック、手荷物の安全な収納の徹底に余念がない。

しばらくすると、機長と思われる痩身の女性がコックピットに消えていった。

天の半分は、女性が支えているのだ。

夕方のこの時間は、グアムも混む時間帯らしく、着陸する飛行機をやり過ごすのに少し待たされた。

ジェットと違って飛行高度も低く(当然、与圧なんかされてない!)、雲の直ぐ上を飛んでいるのだが、何となくこういうのがいいな!。

アンダーセン空軍基地の真上を飛ぶコースなので、スパイが撮影するにはもってこいであるな。

来る時の機上(B777)から見えたロタは、情けなくなるくらい小さかったが、低空で進入するローカル機から見ると、木々が鬱蒼とした堂々たる島である。

戦争で丸焼けになり、同じ緯度であるカリブ海辺りの植生を持ってきてしまったサイパンやテニアン(米国は、自然保護とかエラソーなことを言っているが、やってることはテキトーだな)とは異なり、ロタの植生はほぼ自然のままだ。

ロタ空港の滑走路は、日本からの直行便とかを受け入れられるほど立派で、しかし、空港ビルはチンケで、ローカル機のタラップを降りると、てくてくと歩いていく。

満席のお客さんの3分の1くらいは、降りたかもしれない。

これからサイパンに行って、また、戻ってくるわけだ。

ご苦労様である。

冒頭の、ゆるーい入国手続きが終わると、空港ビルの外に出る。

廊下なんてものはない、いきなり外になる。

たぶんベイビューホテルの方が迎えに来ており、直ぐに見つけて頂いた。

温厚な紳士なので、オーナーさんかも知れない。

赤いバンの後席に20.3kgのメッシュバックを置いて、後席に乗り込む。

無言のまま、ベイビューに着き、手続きをする。

ワイファイのパスワードを聞きそびれてしまった。

従業員が荷物を手続きの間に、スタッフがクルマから2階の部屋まで荷物を運んでくれたので、1ドルチップ。

後で部屋に来て、晩飯食いに行くかとか誘われたが、どーせ、アスパリスとかに連れて行かれるのがオチなので、キッパリとパス。

とりあえずの荷解きをして、ラッキーストアと、グアム銀行の前のコンビニ経由で東京苑へ(まーた食うのかあ!?)。

鳴門が微妙に「違うだろ!?」という雰囲気を漂わせる中華丼と、ウーロン茶を2杯平らげて(途中で買ってきた缶ジュースも、密かに注いで)、15ドルもふんだくられてしまう。

タイに行ってから、米国系の物価にぶち当たると、ショックが大きい(3倍は確実ですな)。

運賃や宿代も含めて、総じてロタは高いと感じてしまう。

日本に比べれば、決してそんなことはないんだが・・・。

戻ってきてからひと寝入りした。

23時頃起きて、明日からのダイビングの準備を始める。

日本では、テキトーに放り込んできた細々としたものを整理する。

まあ、命を預ける器材なので、そこはいい加減にはできない。

オウンリスクということは、それを負うことが出来るからこそ選び取ることが出来るわけだ。

というわけで、とりあえずの準備が出来たところで、これを書いている。

耳抜きで苦労したくないので、そろそろ寝るとしよう(まーた寝るのかあ?)。

ロタの朝2014年03月09日 07:18

ロタの朝
ロタの朝


5時半に目覚める。

どーせ、また眠くなるだろうと思っていたら、そのまま起きてしまった。

7時前に食堂に行って、朝っぱらから10ドルのオムライスを食べる。

スタッフにパスワードを聞いて、ようやくネットに繋がる。

食後にベイビューの周りを撮影していたら、ムーンライトパームスのママさん(和知さんの奥様)が、犬を連れて散歩していた。

向こうから声を掛けられて、気付いた。

前は、ネコじゃなかったっけ?。

お店はやっているというので、今晩いいですかと聞いてみた。

和知さんの都合もあるので、ショップで確認することに。

夕べ店の前を通った時には真っ暗だったので、まだやっているのかなと思っていたが、良かった。

部屋に戻って、ようやく昨日のブログを纏めてアップする。

気になっているマレーシア航空の件は、ベトナム近くの洋上に油の帯が見つかったという。

何の連絡もなく、いきなりの墜落だったのだろうか。

当局は、テロと事故の両面で捜査を開始したようだ。

乗客227名、乗員12名の消息は依然不明だが、報道が事実とすれば最悪の結果を覚悟しなければならないかも知れない。

当初、搭乗者とされていて実際は乗っていなかったという、パスポートを盗まれたことがあるイタリア人男性とオーストリア人の2人が、悪用された可能性もあるとNHKが報じている。

なんともやりきれない思いだ。

墜落はほぼ間違いないし、何の連絡もなく消息を絶った状況から考えて、事故よりも事件の可能性が高いような気がする。

これから、初日のダイビングに行くというのに、暗い気持ちになる。

夕べはテロップを流し続けたCNNも、今朝のニュースはウクライナ情勢一色で、テロップもない。

ロシアと米国のメンツがぶつかる国際情勢の方が、239人の消息よりも大切というわけだ。

両国の代理戦争が内戦に発展すれば、死者の数はそんなもんじゃ済まないだろう。

(「武装集団」出現から1週間 実効支配進めるロシア側部隊 一部はなお抵抗)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140309/erp14030901180000-n1.htm

まあ、現実問題として、クリミアのロシア入りは確実な情勢だな。

あとは、政治的にどう決着を着けるかだ。

さて、そろそろお迎えが来る。

出かける準備をしよう。

ファイヤーワークス2014年03月09日 12:43

ファイヤーワークス
ファイヤーワークス


(Fire Works ~ファイヤーワークス)
http://www.blue-palms.com/divepoint/frdsite_fairworks.html

「白い砂地とブルーの海がかもし出すコントラストの中で日頃の忙しさを忘れてボーッとしていただきたいポイントですね。」

ファイアーワークスが正しいんじゃね?。

まあ、どうでもいいんですが。

今日は、初めてエイを見た。

種類は分らないが、ひらひらと泳ぐ様は人気者のしるしだ。

まったりとしたダイビングだが、ガスの消費も早く、30分でエキジットになる。

やはり、2本だな。

カタリナのタンクは重く、残圧50でも浮かなかった。

なんか違うのかな。

バンジーのテンションは、絶対的に不足している。

これは、なんとかしなければならない。

今晩、和知さんのところで晩飯を食うことになっているので、2本持ちの相談をしてみよう。

バンジーはどうしようもないので、少し短くしてみよう。

さて、ダイビングの方は、耳抜きの苦労が絶えない。

最終的には抜けたのだが、この時点で50バールを吸っている。

最大深度は20mほど。

冒頭のエイの出現や、ガーデンイールにお目にかかってきた。

耳が抜けてしまえば、まったりと癒し系なのだが、グループの他のダイバー3人と干渉することが多かった。

少し、距離を取ることにしよう。

さて、例によって1本だけ潜って、他のダイバーがコーラルガーデンに行っている間に、昼の弁当が来るとさっさと食べ、高久さんに味噌汁までサービスしてもらって、ご機嫌で戻ってきた。

マレーシア航空370便は、相変わらず消息不明だ。

油が浮いていた海域には、ベトナムが艦船を派遣したという。

今日中には、確定的な情報が得られるはずだ。

だがそれは、悪い知らせを確認する結果になるだろう。

イタリアとオーストリアの盗まれたパスポートは、一体、誰によって悪用されたのか。

今のところ、過激派などからの犯行声明はない。

テロならば、公表してこその効果である。

ダイビングをしている間は忘れていても、一段落すると思い出す。

せっかくロタに来たのだから、食ってるか、寝てるか、ダイビングしてるかという、浮沈子的ロタライフを満喫すべきなのに。

そのために、今回は1日1本で潜っている。

明日は、午後からの予定だそうだ。

さて、とりあえず、昼寝でもするか・・・。