朝のリベリア2015年03月04日 09:50

朝のリベリア
朝のリベリア


別に、浮沈子がリベリアにいて、気持ちの良い朝をホテルで過ごしながら、美味いコーヒー(コーピーではなく)を楽しんでいるわけではない。

朝起きて、いつものようにリベリア保健省のプレスリリースをチェックしたら、久々に更新されていたので、画像のグラフにプロットしただけの話である(我が家で、ネッスルの粉コーヒーは飲んでますが)。

なあんだ・・。

(press_release)
http://www.mohsw.gov.lr/content_display.php?sub=press_release2

しかし、何時見ても思うんだが、どうして日付が飛んでいるんだろう?。

まあいい。

リベリアなんだから・・・。

米軍は撤退し、学校が再開して、4月には雨季を迎える。

グラフを見てわかるとおり、首都モンロビアがあるモンセラード郡の増加はコンスタントに続いていて、昨年10月以降大きな変化はない。

この状況の中で、政策や軍によるカンフル的な対応(医療施設の建設、要員の訓練、地域に消毒キットを配布など)を変更して、長期的対応(内容不明)に切り替えるという。

だいじょうび?。

リベリアについては、こんな記事もあったな。

(副大統領みずから隔離措置 エボラ流行のシエラレオネ)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150301/k10010000871000.html

浮沈子が気になったのは、シエラレオネの副大統領の容態ではない。

「リベリアでは新たに報告された患者数が1人」

ホントかよ!?。

それが本当なら何よりだが、何時の時点での報告なのか、確定患者だけで、可能性とか疑いを含んでいないんじゃないかなど、疑問点は多い。

(オバマ大統領 リベリアのエボラ対策評価)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150228/k10015816961000.html

「リベリアに比べると隣国のギニアやシエラレオネは進展が遅れている」

米国の認識は、相変わらず的外れだが、まあ、英国やフランスに対してハッパをかけたんだろう。

浮沈子には、オバマ氏と違って、リベリアの対策が進展しているようには思えないな。

まあ、米国の大統領は、浮沈子が知らない情報も持っているので、見解の相違とだけで片付けるわけにもいかんだろうが。

グラフを見る限り、昨年10月以降、状況は全く変わっていないにもかかわらず、雨季が来るから(?)勝手に撤退し、自画自賛して、ハイ、おしまい!。

浮沈子には、そう思える。

ほっぽり出されたリベリアは、箱物だけ残って、継続的な維持は出来ずに再び感染増加の憂き目を見るかもしれない。

昔、若い頃、衛生行政というのは、下水道工事などの土木的、建設的な需要で評価され、住民の健康状態、感染症の発生状況など、本来評価基準となるべき指標によって按配されないのは問題だと聞いたことがある。

まあ、止むを得ない面もあるので、全てが理想通りいかなくても仕方ないが、ふと、そんなことを思い出した。

国際支援というのは、支援国のサプライサイドの都合で行われ、引き揚げた後は、ペンペン草が生えることになると、相場が決まっている。

それでも、米軍が行かないよりは100倍も1000倍も良かった。

そこは取り違えてはならない。

間に合わないとか、感染が恐いとか、金が掛かるとか言って軍隊を出さない国もあるが、大違いである。

(エボラ熱で日本に緊急医療隊要請)
http://www.saga-s.co.jp/news/national/10201/107055

「エボラ出血熱の犠牲者が1400人を超えた西アフリカ・リベリアのサーリーフ大統領が今月10日付で、安倍晋三首相に書簡を送り、感染者治療のため自衛隊などからなる緊急医療隊の派遣を要請した」

昨年の9月の話だが、我が国は一兵たりとも派遣しなかった。

浮沈子は、恥ずかしくて、リベリアには行けないな。

お前の国は、金と僅かな人的・物的支援はしたかも知れないが、なぜ最も困っている時に助けに来てくれなかったんだ?。

浮沈子は、何も答えられない。

苦しい時に顔と顔を付き合わせて助けてくれるというのが、最も有り難く、心に残る支援であることは間違いない。

我が国は世界第3位の経済大国で、国連への拠出金では第2位かもしれないが、国際支援という目で見ると、心の貧しい国だ。

リベリアで朝のコーヒーを楽しむ日が、1日も早く訪れることを願おう(やっぱ、ちっと遠いなあ)。

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