爆音 ― 2016年01月06日 15:25
爆音
北朝鮮が水爆実験を行ったと発表された。
(北朝鮮、水爆実験に成功と発表 「今後も核開発続ける」)
http://jp.reuters.com/article/north-korea-nuclear-success-idJPKBN0UK0AM20160106
「北朝鮮は、6日午前に水爆実験を実施し、実験が成功したと発表した。国営テレビで発表した。北朝鮮が核実験を実施するのは今回で4度目。」
先月11日の報道から、1か月も経たないうちに実験が行われた。
もちろん、このブログでも触れている。
(水爆かよ!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/12/11/7944593
(水素弾)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/12/11/7945072
「浮沈子は、これはブラフなどではないと断言する。
少なくとも、対外的発言として、それなりの効果を発揮させるに十分な程度、開発が進んでいるという点では、専門家だって異論はないはずだ。
そこから踏み込んで、最低でも2年以内に実験可能なレベルまで到達しているとみている。」
たった1か月で実験できるレベルにあったとは、想定外だったな。
「国名:原爆実験:水爆実験:期間
・米国:1945:1952:7年
・ソ連:1949:1955:6年
・英国:1952:1957:5年
・仏国:1960:1966:5年
・中国:1964:1967:3年」
ここに、北朝鮮の名が加わるわけだ。
「国名:原爆実験:水爆実験:期間
・北朝鮮:1998:2016年:18年」
パキスタンにおける代理実験を原爆実験としているが、北朝鮮領内での実験ということになると2006年になる。
この時は、実験は失敗だったとされているので、一応形になった年でいえば2009年だ。
原爆開発期間はそれなりに長くなってはいても、水爆へ移行する期間は短い。
ロイターの記事にはこうある。
「北朝鮮は、米国の敵視政策から自国を防衛するため、今後も核開発プログラムの強化を続ける、との方針を表明。」
まあ、核兵器の開発や維持には、莫大なコストがかかるので、実際に継続できるかどうかは分からない。
「さらに、核技術を他者に移転しない、とも表明した。」
これを文字通り受け取るほど、世の中は甘くないだろう。
もうイランには技術移転したに決まってる。
テロリスト集団に渡った日には、B級映画が現実になる。
国際社会は、断固たる対応を取るべきだ。
北朝鮮が直ちに核兵器を放棄することはないだろうが、拡張を思いとどまらせることも重要だ。
直接的な経済的な制裁に加え、同国を支援する国についてもペナルティを課さなければならない。
いずれにしても、極東の軍事バランスに重大な変化をもたらしたことは確かだ。
見て見ぬふりをすることはできない。
これは、現実の脅威であり、今そこにある危機だ。
我が国政府にも、適切かつ早急な対応が望まれる。
そして、大量破壊兵器の脅威に依存して平和を贖おうとする潜在的な欲望を捨て去ることだ。
我々にとって、最も必要なことは、あるいはそのことなのかもしれない。
北朝鮮が水爆実験を行ったと発表された。
(北朝鮮、水爆実験に成功と発表 「今後も核開発続ける」)
http://jp.reuters.com/article/north-korea-nuclear-success-idJPKBN0UK0AM20160106
「北朝鮮は、6日午前に水爆実験を実施し、実験が成功したと発表した。国営テレビで発表した。北朝鮮が核実験を実施するのは今回で4度目。」
先月11日の報道から、1か月も経たないうちに実験が行われた。
もちろん、このブログでも触れている。
(水爆かよ!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/12/11/7944593
(水素弾)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/12/11/7945072
「浮沈子は、これはブラフなどではないと断言する。
少なくとも、対外的発言として、それなりの効果を発揮させるに十分な程度、開発が進んでいるという点では、専門家だって異論はないはずだ。
そこから踏み込んで、最低でも2年以内に実験可能なレベルまで到達しているとみている。」
たった1か月で実験できるレベルにあったとは、想定外だったな。
「国名:原爆実験:水爆実験:期間
・米国:1945:1952:7年
・ソ連:1949:1955:6年
・英国:1952:1957:5年
・仏国:1960:1966:5年
・中国:1964:1967:3年」
ここに、北朝鮮の名が加わるわけだ。
「国名:原爆実験:水爆実験:期間
・北朝鮮:1998:2016年:18年」
パキスタンにおける代理実験を原爆実験としているが、北朝鮮領内での実験ということになると2006年になる。
この時は、実験は失敗だったとされているので、一応形になった年でいえば2009年だ。
原爆開発期間はそれなりに長くなってはいても、水爆へ移行する期間は短い。
ロイターの記事にはこうある。
「北朝鮮は、米国の敵視政策から自国を防衛するため、今後も核開発プログラムの強化を続ける、との方針を表明。」
まあ、核兵器の開発や維持には、莫大なコストがかかるので、実際に継続できるかどうかは分からない。
「さらに、核技術を他者に移転しない、とも表明した。」
これを文字通り受け取るほど、世の中は甘くないだろう。
もうイランには技術移転したに決まってる。
テロリスト集団に渡った日には、B級映画が現実になる。
国際社会は、断固たる対応を取るべきだ。
北朝鮮が直ちに核兵器を放棄することはないだろうが、拡張を思いとどまらせることも重要だ。
直接的な経済的な制裁に加え、同国を支援する国についてもペナルティを課さなければならない。
いずれにしても、極東の軍事バランスに重大な変化をもたらしたことは確かだ。
見て見ぬふりをすることはできない。
これは、現実の脅威であり、今そこにある危機だ。
我が国政府にも、適切かつ早急な対応が望まれる。
そして、大量破壊兵器の脅威に依存して平和を贖おうとする潜在的な欲望を捨て去ることだ。
我々にとって、最も必要なことは、あるいはそのことなのかもしれない。
FF ― 2016年01月06日 22:00
FF
といっても、フェラーリの四駆ではない。
(新興企業Faraday Future、1000馬力の電気自動車コンセプト「FFZERO1」披露--テスラの競合に?)
http://japan.cnet.com/news/service/35075832/
「Faraday Futureが1000馬力のコンセプトカー「FFZERO1」を披露し、コネクテッドカー大手Teslaの未来のライバルとして自ら名乗りを上げた。」
雨後のタケノコのように登場しては消えていく、電気自動車メーカーの一つだろうと高をくくって調べたら、テスラの元幹部が入っているというので、がぜん興味が湧いた。
(「テスラを追う新興EVスタートアップ「Faraday Future」がコンセプトカー「FFZERO1」を発表)
http://gigazine.net/news/20160105-faraday-future/
「登場したのはなんとスポーツカーのお手本をそのまま形にしたような一人乗りの車両。しかし、その中には今後の展開が垣間見えるコンセプトが秘められているようです。」
「FFはEVならではの特性を活かし、拡張性のあるシャシープラットフォーム「VPA(Variable Platform Atchitecture)」をうち出しています。」
「シャシー中央部分は前後に延長することが可能で、さまざまな車格の自動車に対応」
「プラットフォームはモジュラー式となっており、ニーズに応じた仕様の変更が容易にできるよう配慮されているとのこと。」
「動力を生みだすモーターは前輪・後輪のどちらにも搭載が可能で、さらには前後輪に搭載して四輪駆動とすることも可能。これにより、前輪を駆動するファミリーカー、後輪を駆動するスポーツカー、四輪を駆動するSUVなど、幅広い用途に対応」
これは、プラットフォームを共用して、コストや開発期間を減らそうというコンセプトだ。
今では、どの自動車メーカーもやっている。
電気自動車では、共用部分を大きく取れるという利点はあるが、非共用部分にしわ寄せがくるという欠点も出てくるだろう。
最適化することは、逆に難しくなるのだ。
それよりも、浮沈子が注目したのはヘッドライトのデザインである。
クルマの左右に目玉のように電球が納まっていたのは20世紀までで、21世紀は、異形ヘッドランプは当たり前、細い薄目のデザインが流行り出した。
そうして、このFFゼロ1に至って、とうとう目玉は完全になくなってしまった。
ポルシェとか、どーするんだろうな?。
まあ、どうでもいいんですが。
ヘッドライトは左右に2つという固定概念をぶち壊すデザインに、浮沈子は1票を投じる。
潔く、1人乗りにしたのもよろしい。
邪念を抱かず(って、何のことだあ?:子供は分かんなくていいです!)、純粋に走ることに特化したデザインが小気味良い。
中国資本で、米国で作られるようだが、テスラだってモタモタしてると置いて行かれそうな感じだな。
短期間に巨大な投資をして、一気に市場を占有して元を取るというのが、最近の起業のやり方のようだ。
テスラは、一時ほどスピード感がなくなってきたようだ。
ここにきて、新興企業の追い上げにあって、電気自動車業界も活性化しそうだな。
バッテリーの性能が飛躍的に向上し、航続距離で2倍以上(最低500km)、充電時間で10分の1(3分で満タン)が達成できれば、使い物になる可能性はある。
それでも、何百キロもの重いバッテリーを運び続けるというハンデはあるのだ。
環境にやさしいモビリティとして、普及してもらいたいのはやまやまだが、燃料電池の台頭で、風前の灯火になってきた感じもする。
2040年、浮沈子が生きているかどうかは分からないが、その頃になれば、決着はついているだろう。
トヨタは、2050年には、基本的にエンジンだけで走るクルマは作らないと宣言している。
ハイブリッドか、燃料電池か、電池式電気自動車(プラグインを含む)で勝負するようだ。
まあ、浮沈子が見るところ、大部分(90パーセント以上)は、ハイブリッドで決まりだろうな。
プラグインハイブリッドは、その延長としての捉え方になるだろう(電池だけの最大航続距離は100km未満)。
電池式電気自動車なんて、1パーセントも売れないに決まっている。
燃料電池車は、どちらかといえば業務用車両に向いているので、車種展開を間違えなければ電池式電気自動車よりも普及するだろう。
台数ベースで1パーセント以上は行く可能性がある。
2040年では、その程度だ。
ダイハツと日野を合わせて、全世界で年間1000万台超を売り上げるトヨタなので、1パーセントといっても10万台ということになる。
(トヨタの自動車生産台数)
http://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/data/monthly_data/j001_14.html
「2014年:
・トヨタ:9,004,825台
・ダイハツ:1,098,271台
・日野:182,450台
合計:10,285,546台」
今年も、概ねこんなもんだろう。
まあ、2040年にどうなっているかは分からない。
電気自動車(燃料電池と電池式を合わせて)が、どのくらいになるかは分からないが、割合としては少ないだろうな。
絶対に過半数なんかにはならない。
たぶん、1割もいかない。
プラグインハイブリッドをどう見るかというのが問題だがな。
レンジエクステンダー付きのⅰ3は、電気自動車なのか、ガソリン車なのかという問題もある。
浮沈子的には、満充電の航続距離が500km未満でエンジン積んで発電したら、ガソリン車に区分すべきだと思うんだがな。
これからは、そういう基準で見ていかなければならないだろう。
それだけ、電池式電気自動車の性能が良くなってきたということもあるし、燃料電池式電気自動車の登場で、同一基準で比較すべきだと考えるからだ。
航続距離500km未満の燃料電池式電気自動車なんて売り出すことは、絶対有り得ないからな。
もちろん、テスラを含めて、500km走る電池式電気自動車のモデルは、今のところ限られている。
FFが作るクルマの航続距離は明らかにされていないが、今後、登場する本格的な電池式電気自動車の航続距離には注目だな。
ポルシェは、もちろん、500kmの基準はクリアしてくる。
充電時間が15分というのは、いささか長過ぎるし、それでは80パーセントの充電しかできないから、実際の航続距離は400kmということになり、浮沈子の考えるまともなクルマの基準には当てはまらない。
日産のリーフ、三菱のアイミーブなんて、まともなクルマではない。
欠陥車だ。
あんなもんに乗っているのは、余程徳の高い方か、アホのどちらかである。
まあ、どちらも世の中には少ないので、売れていないということだな。
道楽でクルマ乗るなら、現代はガソリン車に勝るものはない。
長距離主体の実用では、せいぜいハイブリッドまで。
プラグインハイブリッドでは、遠乗りでは電気自動車としてのメリットが少なく、燃料電池式電気自動車は、いくら金を持っていても、3年待っても買えない状況だ。
たぶん、浮沈子は、死ぬまでガソリン車だけを乗ることになるだろう。
だから、FFがどんな車を出してきても、テスラが安物を出してきても、きっと乗ることはない。
20世紀のクルマを、大切に乗る。
化石燃料を燃やして、それなりに走る。
22世紀になれば、そんなことは許されなくなっているだろうし、そもそも人間がクルマを運転すること自体が禁じられるようになるに違いない。
そんな時代が来る前に、この世をおさらば出来るというのは、ある意味で幸せかもしれない。
「実にクルマ好きの心をくすぐるFFZERO1でしたが、その内容には若干の古さを感じさせる部分があったのも否定はできない部分です。」
いいじゃないの、古くったって!。
人間は、そう簡単には変われない。
ルマンのトップカテゴリーばりの垂直フィンとか付けて、このコンセプトカーが街中を走り回るなら、それでもいいじゃないか(このまま市販はしないでしょうが)。
どーせ売れ筋狙って、SUVとか、ピックアップトラックとか出すに決まってんだから・・・。
といっても、フェラーリの四駆ではない。
(新興企業Faraday Future、1000馬力の電気自動車コンセプト「FFZERO1」披露--テスラの競合に?)
http://japan.cnet.com/news/service/35075832/
「Faraday Futureが1000馬力のコンセプトカー「FFZERO1」を披露し、コネクテッドカー大手Teslaの未来のライバルとして自ら名乗りを上げた。」
雨後のタケノコのように登場しては消えていく、電気自動車メーカーの一つだろうと高をくくって調べたら、テスラの元幹部が入っているというので、がぜん興味が湧いた。
(「テスラを追う新興EVスタートアップ「Faraday Future」がコンセプトカー「FFZERO1」を発表)
http://gigazine.net/news/20160105-faraday-future/
「登場したのはなんとスポーツカーのお手本をそのまま形にしたような一人乗りの車両。しかし、その中には今後の展開が垣間見えるコンセプトが秘められているようです。」
「FFはEVならではの特性を活かし、拡張性のあるシャシープラットフォーム「VPA(Variable Platform Atchitecture)」をうち出しています。」
「シャシー中央部分は前後に延長することが可能で、さまざまな車格の自動車に対応」
「プラットフォームはモジュラー式となっており、ニーズに応じた仕様の変更が容易にできるよう配慮されているとのこと。」
「動力を生みだすモーターは前輪・後輪のどちらにも搭載が可能で、さらには前後輪に搭載して四輪駆動とすることも可能。これにより、前輪を駆動するファミリーカー、後輪を駆動するスポーツカー、四輪を駆動するSUVなど、幅広い用途に対応」
これは、プラットフォームを共用して、コストや開発期間を減らそうというコンセプトだ。
今では、どの自動車メーカーもやっている。
電気自動車では、共用部分を大きく取れるという利点はあるが、非共用部分にしわ寄せがくるという欠点も出てくるだろう。
最適化することは、逆に難しくなるのだ。
それよりも、浮沈子が注目したのはヘッドライトのデザインである。
クルマの左右に目玉のように電球が納まっていたのは20世紀までで、21世紀は、異形ヘッドランプは当たり前、細い薄目のデザインが流行り出した。
そうして、このFFゼロ1に至って、とうとう目玉は完全になくなってしまった。
ポルシェとか、どーするんだろうな?。
まあ、どうでもいいんですが。
ヘッドライトは左右に2つという固定概念をぶち壊すデザインに、浮沈子は1票を投じる。
潔く、1人乗りにしたのもよろしい。
邪念を抱かず(って、何のことだあ?:子供は分かんなくていいです!)、純粋に走ることに特化したデザインが小気味良い。
中国資本で、米国で作られるようだが、テスラだってモタモタしてると置いて行かれそうな感じだな。
短期間に巨大な投資をして、一気に市場を占有して元を取るというのが、最近の起業のやり方のようだ。
テスラは、一時ほどスピード感がなくなってきたようだ。
ここにきて、新興企業の追い上げにあって、電気自動車業界も活性化しそうだな。
バッテリーの性能が飛躍的に向上し、航続距離で2倍以上(最低500km)、充電時間で10分の1(3分で満タン)が達成できれば、使い物になる可能性はある。
それでも、何百キロもの重いバッテリーを運び続けるというハンデはあるのだ。
環境にやさしいモビリティとして、普及してもらいたいのはやまやまだが、燃料電池の台頭で、風前の灯火になってきた感じもする。
2040年、浮沈子が生きているかどうかは分からないが、その頃になれば、決着はついているだろう。
トヨタは、2050年には、基本的にエンジンだけで走るクルマは作らないと宣言している。
ハイブリッドか、燃料電池か、電池式電気自動車(プラグインを含む)で勝負するようだ。
まあ、浮沈子が見るところ、大部分(90パーセント以上)は、ハイブリッドで決まりだろうな。
プラグインハイブリッドは、その延長としての捉え方になるだろう(電池だけの最大航続距離は100km未満)。
電池式電気自動車なんて、1パーセントも売れないに決まっている。
燃料電池車は、どちらかといえば業務用車両に向いているので、車種展開を間違えなければ電池式電気自動車よりも普及するだろう。
台数ベースで1パーセント以上は行く可能性がある。
2040年では、その程度だ。
ダイハツと日野を合わせて、全世界で年間1000万台超を売り上げるトヨタなので、1パーセントといっても10万台ということになる。
(トヨタの自動車生産台数)
http://www.toyota.co.jp/jpn/company/about_toyota/data/monthly_data/j001_14.html
「2014年:
・トヨタ:9,004,825台
・ダイハツ:1,098,271台
・日野:182,450台
合計:10,285,546台」
今年も、概ねこんなもんだろう。
まあ、2040年にどうなっているかは分からない。
電気自動車(燃料電池と電池式を合わせて)が、どのくらいになるかは分からないが、割合としては少ないだろうな。
絶対に過半数なんかにはならない。
たぶん、1割もいかない。
プラグインハイブリッドをどう見るかというのが問題だがな。
レンジエクステンダー付きのⅰ3は、電気自動車なのか、ガソリン車なのかという問題もある。
浮沈子的には、満充電の航続距離が500km未満でエンジン積んで発電したら、ガソリン車に区分すべきだと思うんだがな。
これからは、そういう基準で見ていかなければならないだろう。
それだけ、電池式電気自動車の性能が良くなってきたということもあるし、燃料電池式電気自動車の登場で、同一基準で比較すべきだと考えるからだ。
航続距離500km未満の燃料電池式電気自動車なんて売り出すことは、絶対有り得ないからな。
もちろん、テスラを含めて、500km走る電池式電気自動車のモデルは、今のところ限られている。
FFが作るクルマの航続距離は明らかにされていないが、今後、登場する本格的な電池式電気自動車の航続距離には注目だな。
ポルシェは、もちろん、500kmの基準はクリアしてくる。
充電時間が15分というのは、いささか長過ぎるし、それでは80パーセントの充電しかできないから、実際の航続距離は400kmということになり、浮沈子の考えるまともなクルマの基準には当てはまらない。
日産のリーフ、三菱のアイミーブなんて、まともなクルマではない。
欠陥車だ。
あんなもんに乗っているのは、余程徳の高い方か、アホのどちらかである。
まあ、どちらも世の中には少ないので、売れていないということだな。
道楽でクルマ乗るなら、現代はガソリン車に勝るものはない。
長距離主体の実用では、せいぜいハイブリッドまで。
プラグインハイブリッドでは、遠乗りでは電気自動車としてのメリットが少なく、燃料電池式電気自動車は、いくら金を持っていても、3年待っても買えない状況だ。
たぶん、浮沈子は、死ぬまでガソリン車だけを乗ることになるだろう。
だから、FFがどんな車を出してきても、テスラが安物を出してきても、きっと乗ることはない。
20世紀のクルマを、大切に乗る。
化石燃料を燃やして、それなりに走る。
22世紀になれば、そんなことは許されなくなっているだろうし、そもそも人間がクルマを運転すること自体が禁じられるようになるに違いない。
そんな時代が来る前に、この世をおさらば出来るというのは、ある意味で幸せかもしれない。
「実にクルマ好きの心をくすぐるFFZERO1でしたが、その内容には若干の古さを感じさせる部分があったのも否定はできない部分です。」
いいじゃないの、古くったって!。
人間は、そう簡単には変われない。
ルマンのトップカテゴリーばりの垂直フィンとか付けて、このコンセプトカーが街中を走り回るなら、それでもいいじゃないか(このまま市販はしないでしょうが)。
どーせ売れ筋狙って、SUVとか、ピックアップトラックとか出すに決まってんだから・・・。
誤解 ― 2016年01月07日 01:03
誤解
須賀次郎氏のブログに、CCRのことが出ている。
(0104 80m-1)
http://jsuga.exblog.jp/25238355/
(0106 80-80-2)
http://jsuga.exblog.jp/25244943/
直接お会いしたことはないのだが、ブログにコメントを寄せたことはある。
ほぼ、全てのブログを読んでいる。
ちょっと癖のある文章だし、いささか読み辛いところもあるが、ダイビングの大先輩だし、インスピレーションについては豊田さんを師匠とする兄弟弟子に当たる(時期はずれているので、ご一緒したことはありません)。
そもそものCCRのとっかかりについては、古いブログに出ている。
(114 テクニカルダイビング (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805050000/
(115 インスピレーション (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805070000/
(リブリーザー入門 116 インスピレーション2 (3))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805140000/
(117 インスピレーション)
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805170000/
(118 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805180000/
(119 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805240000/
(リサーチダイビング入門 120 フィーノ (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805260000/
今読み返すと、ちょっと怪しい記述もある。
最後の記事は、フィーノが出ているのでリンクした。
CCRも、そのくらい軽くなるといいな。
古いブログには、フィリピンのマクタン島にあるコンチキというダイビングサービスの写真があったりして、懐かしくなった。
4年ほど前までは、イントラとここでトレーニングしてたわけだし。
で、今日の記事には、こうある。
「CCRは、炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり、それを電子的ハイテクと、サイドに吊るしたベイルアウトタンク「予備の緊急脱出用のタンク」で解決している。」
「リブリーザとは、ジュールベルヌの海底2万マイルのように、海底を歩く潜水機ではないだろうか。」
「何とか2年は練習し、酸素センサーの寿命が疑われるところで、インスピレーションは、あきらめることにした。もう72歳になっていて、35キロのインスピレーションを背負ってエントリー、エキジットを一人でやるのは無理になってきた。」
ちょっと気の毒な体験をされたようだな。
浮沈子も、一人で潜っていたりしたら、同じような経過になっていたかもしれない。
幸い、仕事で潜ることはなく、レジャーダイビングの範疇で楽しんでいるので続いている。
道楽であって、仕事ではない。
ポセイドンが出て、殆どの操作は機械任せになった。
PADIのコースも作られて、減圧なしのレクリエーショナルダイビングでも扱うようになった。
ようやく、CCRを教えてみようかという気になっている。
「電子的ハイテクというのは、僕は、おそろしい。」
そこを何とかするのは、ダイバーのスキルということになる。
ちゃんとしたトレーニングを継続せずに、一人でなんとかしようとして挫折したということだな。
「80歳で80m潜ろうという段になり、リブリーザを使って、誰かに手を引いてもらえば、簡単に潜れる。中川も、後輩の古島もリブリーザを使える。他にも、協力してくれる人も居る。しかし、おんぶにだっこで、80m潜っても、あっけないだけで何にもならない。」
そうだろうか?。
80歳でもCCR使って80m潜れるぞというのは、十分に意義あることだと思うんだがな。
ヘリウム混合ガスシリンダーを束ねて水中に持ち込み、長大な中圧ホースを引きずって、潜降索に捕まりながら潜るというスタイルに拘っているようだが、それに何か意味があるんだろうか?。
そこんところは、浮沈子には未だに理解できないところだ。
自由に泳ぎ回ることができ、長時間、サカナのように水中で呼吸するというのがスクーバの基本ではないのか。
敢えて、物理的な絆を断ち切って、水中の時間を楽しむ。
もちろん、レクリエーショナルダイビングとしては、そういうことが可能な、穏やかで温かく、透視度の良い海で遊ぶわけで、作業潜水のように過酷な条件で潜るわけではない。
たぶん、そこが最も違うところなんだろうな。
そこに原点があるということなら、ロープと呼吸ホースに拘るというのも分かる。
少なくとも今までは、作業潜水ではCCRの出番はなかった。
今後は、短時間(3時間以下)の作業なら、CCRを使うシチュエーションも増えてくるに違いない。
しかし、当時(12年前)69歳でCCRに挑戦したというのは、浮沈子から見れば大変なことだ。
そのチャレンジ精神には頭が下がる。
もう少し続けていれば良かったのに・・・。
浮沈子も、いずれはCCRで潜れなくなる日が来るんだろうか?。
その前に、なんとかジジババでも扱える、軽い機種を出してもらいたいんだがな。
ポセイドンは、確かに軽くなったが、それでもまだ、浮沈子にとっては重い。
今日もフィットネスクラブに行って、ほぼ1か月ぶりに汗を流した。
先月は、パラオ行きや年末年始で、あまり行くことが出来なかった。
少しでも長く、CCRで潜り続けるためにも、真面目に通わないといかんな。
まあ、どうでもいいんですが。
さて、CCRでの浮力調整や器材の管理、運用については、このブログでもさんざん触れているので、ここでは須賀氏が誤解している点を書いておこう。
CCRは、そもそもオープンサーキットの器材とは、全く異なる。
そりゃあ、高圧ガスをレギュレーターで減圧して吸っていることに違いはないが、タンクの中の気体をそのまま吸うということはない。
「炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり」とか書いておられるが、この2点がCCRを成立させるキモの部分である。
脆弱(何と比べて?)というのは誤解だ。
そういう器材だし、それを踏まえて運用すべき器材なだけである。
3時間の連続ダイビング、コンスタントPO2の不活性ガス蓄積に対する優位性、深度に関係ないガス持ちの良さ、泡が出ない静寂なダイビング、湿った暖かい呼吸ガス・・・。
それらのメリットを享受するための器材であり、それが必要なダイバーにとって、他に選択肢はない。
しこたまタンクを抱えて、取り違いのリスクを内包するガススイッチしながらのオープンサーキットでのテクニカルダイビングと比べて、どちらが脆弱(?)というのは一概には言えないのではないか。
確かに、電子機器を水中に持ち込んで、それに頼るというのはリスクがある。
そのためのメンテナンスだし、プレダイブチェックである。
それをパスできなかったら、ダイビングをしなければいいだけだ。
それは、脆弱ということではないだろう。
そういう器材であると、理解すべきだ。
水中で、何か異常があれば、様々な対応手段を駆使して安全に浮上することができる。
最悪、ベイルアウトシリンダーで上がってくることもできる。
大瀬崎の先端で、吹き上げられた記述があるが、片手にカメラを持っていたとある。
まあ、撮影のプロとして諦められない気持ちは分かるが、カメラを捨てて、両手で対応すべきだったな。
ディリュエントガスの不足は、ミニマム・ループ・ボリュームが出来ていないことと、最も基本的な残圧の管理がおろそかになってしまっていることが原因だ。
ベイルアウトで浮上して、減圧時間が足りなくなるようなダイビングを計画するということ自体が、潜る以前の問題である。
アラームに気付かなかったのは、器材が悪いように書いているが、そもそも、1分ないし2分の間にモニターをチェックしていないという基本的スキルの欠如が原因だ。
「新しい型を買って、オーバーウエイトで、潜降索と命綱で潜れば良い」
そういうことではない。
スキルが身につかなければ、CCRで潜ってはいけないのだ。
さすがだと思うのは、その点である。
いろいろ誤解はあるようだが、このままではヤバイという判断は正しかったと思う。
そのまま使い続けたら、きっと重大な事故を起こしていたに違いない。
さすがに、ベテランダイバーだけのことはある。
浮沈子だって、人のことは言えない。
先日のパラオでは、久々のインスピでチョンボの連続だった。
CCRが、オープンサーキットのように簡単に(こっちも、簡単とは言えないけどな)使えると思ったら大間違いだ。
複雑な器材を使いこなすスキルを身に着けて、さらには、それを維持し続けることができて、初めてメリットを享受できる。
70歳で始めたことは、羨ましくもあり、尊敬もする。
72歳で諦めて、オープンサーキットに戻ったことは、さらに尊敬に値するな。
CCRは、誰にでも勧められる器材じゃない。
たぶん、今後も、CCRがCCRである限り、それは変わらない。
常に呼吸ガスを管理し、確実な運用ができなければ、使用すべきではないのだ。
オープンサーキットでは、タンクの中のガスは決まっている。
深度による分圧の変化はあっても、混合比が変わることはない。
CCRは、それが変わる。
おまけに、酸素が足されなくても、二酸化炭素が除去されなくても、回路(ループ)を循環しているので呼吸できてしまう。
脆弱どころではなく、マジヤバなのだ。
浮力のコントロールやミニマムボリュームについても、しかりである。
呼吸による浮力の調整が効かないので、慣れないうちは、あっという間に吹き上がる。
中途半端なスキルで運用すべき器材ではない。
うーん、そうすると、やっぱ、ハイブリッド潜水になるのかあ?。
「①複雑な電子制御をしない。
②体力的に弱いので、重いものは背負わない。
③サーフェスコンタクト、命綱をつける。」
浮沈子的には、サイドマウントで潜るのが、いいような気もするな。
ただし、重いものは背負わないというから、2本差しというわけにはいかない。
もちろん、テクニカルダイバーのサポートがなければ、ガス交換はできない(氏は、テクニカルダイバーじゃないので)。
その深度で吸うべきタンクを、その都度渡してもらって、1本ずつ付けて吸えばいいのだ。
吸い終わったタンクは、サポートに戻せばいい(最低2名は欲しいところだ)。
いずれにしても、おんぶにだっこになる。
40mまでに、ノーモキシックトライミックスに替えて、60mまでにハイポキシックトライミックスに交換する。
滞底時間にもよるが、減圧ではICDにも配慮しなければならない。
80歳で、80mというのは、個人差があるとはいえ、すごい話だ。
是非とも成功させてもらいたいが、ちょっと心配でもある。
浮沈子は、せいぜい、60歳で60mだな。
それすらも、危うい。
CCR絡みの話は、際限がなくなりそうなので、この辺で切り上げるが、久々に読んだ氏の昔のブログは懐かしかったな。
浮沈子が始める頃は、この記事くらいしか実体験を知る術がなかった。
機会があれば、直接お会いしたい気もする。
若造(?)など、相手にしてもらえんかもな。
須賀次郎氏のブログに、CCRのことが出ている。
(0104 80m-1)
http://jsuga.exblog.jp/25238355/
(0106 80-80-2)
http://jsuga.exblog.jp/25244943/
直接お会いしたことはないのだが、ブログにコメントを寄せたことはある。
ほぼ、全てのブログを読んでいる。
ちょっと癖のある文章だし、いささか読み辛いところもあるが、ダイビングの大先輩だし、インスピレーションについては豊田さんを師匠とする兄弟弟子に当たる(時期はずれているので、ご一緒したことはありません)。
そもそものCCRのとっかかりについては、古いブログに出ている。
(114 テクニカルダイビング (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805050000/
(115 インスピレーション (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805070000/
(リブリーザー入門 116 インスピレーション2 (3))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805140000/
(117 インスピレーション)
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805170000/
(118 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805180000/
(119 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805240000/
(リサーチダイビング入門 120 フィーノ (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805260000/
今読み返すと、ちょっと怪しい記述もある。
最後の記事は、フィーノが出ているのでリンクした。
CCRも、そのくらい軽くなるといいな。
古いブログには、フィリピンのマクタン島にあるコンチキというダイビングサービスの写真があったりして、懐かしくなった。
4年ほど前までは、イントラとここでトレーニングしてたわけだし。
で、今日の記事には、こうある。
「CCRは、炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり、それを電子的ハイテクと、サイドに吊るしたベイルアウトタンク「予備の緊急脱出用のタンク」で解決している。」
「リブリーザとは、ジュールベルヌの海底2万マイルのように、海底を歩く潜水機ではないだろうか。」
「何とか2年は練習し、酸素センサーの寿命が疑われるところで、インスピレーションは、あきらめることにした。もう72歳になっていて、35キロのインスピレーションを背負ってエントリー、エキジットを一人でやるのは無理になってきた。」
ちょっと気の毒な体験をされたようだな。
浮沈子も、一人で潜っていたりしたら、同じような経過になっていたかもしれない。
幸い、仕事で潜ることはなく、レジャーダイビングの範疇で楽しんでいるので続いている。
道楽であって、仕事ではない。
ポセイドンが出て、殆どの操作は機械任せになった。
PADIのコースも作られて、減圧なしのレクリエーショナルダイビングでも扱うようになった。
ようやく、CCRを教えてみようかという気になっている。
「電子的ハイテクというのは、僕は、おそろしい。」
そこを何とかするのは、ダイバーのスキルということになる。
ちゃんとしたトレーニングを継続せずに、一人でなんとかしようとして挫折したということだな。
「80歳で80m潜ろうという段になり、リブリーザを使って、誰かに手を引いてもらえば、簡単に潜れる。中川も、後輩の古島もリブリーザを使える。他にも、協力してくれる人も居る。しかし、おんぶにだっこで、80m潜っても、あっけないだけで何にもならない。」
そうだろうか?。
80歳でもCCR使って80m潜れるぞというのは、十分に意義あることだと思うんだがな。
ヘリウム混合ガスシリンダーを束ねて水中に持ち込み、長大な中圧ホースを引きずって、潜降索に捕まりながら潜るというスタイルに拘っているようだが、それに何か意味があるんだろうか?。
そこんところは、浮沈子には未だに理解できないところだ。
自由に泳ぎ回ることができ、長時間、サカナのように水中で呼吸するというのがスクーバの基本ではないのか。
敢えて、物理的な絆を断ち切って、水中の時間を楽しむ。
もちろん、レクリエーショナルダイビングとしては、そういうことが可能な、穏やかで温かく、透視度の良い海で遊ぶわけで、作業潜水のように過酷な条件で潜るわけではない。
たぶん、そこが最も違うところなんだろうな。
そこに原点があるということなら、ロープと呼吸ホースに拘るというのも分かる。
少なくとも今までは、作業潜水ではCCRの出番はなかった。
今後は、短時間(3時間以下)の作業なら、CCRを使うシチュエーションも増えてくるに違いない。
しかし、当時(12年前)69歳でCCRに挑戦したというのは、浮沈子から見れば大変なことだ。
そのチャレンジ精神には頭が下がる。
もう少し続けていれば良かったのに・・・。
浮沈子も、いずれはCCRで潜れなくなる日が来るんだろうか?。
その前に、なんとかジジババでも扱える、軽い機種を出してもらいたいんだがな。
ポセイドンは、確かに軽くなったが、それでもまだ、浮沈子にとっては重い。
今日もフィットネスクラブに行って、ほぼ1か月ぶりに汗を流した。
先月は、パラオ行きや年末年始で、あまり行くことが出来なかった。
少しでも長く、CCRで潜り続けるためにも、真面目に通わないといかんな。
まあ、どうでもいいんですが。
さて、CCRでの浮力調整や器材の管理、運用については、このブログでもさんざん触れているので、ここでは須賀氏が誤解している点を書いておこう。
CCRは、そもそもオープンサーキットの器材とは、全く異なる。
そりゃあ、高圧ガスをレギュレーターで減圧して吸っていることに違いはないが、タンクの中の気体をそのまま吸うということはない。
「炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり」とか書いておられるが、この2点がCCRを成立させるキモの部分である。
脆弱(何と比べて?)というのは誤解だ。
そういう器材だし、それを踏まえて運用すべき器材なだけである。
3時間の連続ダイビング、コンスタントPO2の不活性ガス蓄積に対する優位性、深度に関係ないガス持ちの良さ、泡が出ない静寂なダイビング、湿った暖かい呼吸ガス・・・。
それらのメリットを享受するための器材であり、それが必要なダイバーにとって、他に選択肢はない。
しこたまタンクを抱えて、取り違いのリスクを内包するガススイッチしながらのオープンサーキットでのテクニカルダイビングと比べて、どちらが脆弱(?)というのは一概には言えないのではないか。
確かに、電子機器を水中に持ち込んで、それに頼るというのはリスクがある。
そのためのメンテナンスだし、プレダイブチェックである。
それをパスできなかったら、ダイビングをしなければいいだけだ。
それは、脆弱ということではないだろう。
そういう器材であると、理解すべきだ。
水中で、何か異常があれば、様々な対応手段を駆使して安全に浮上することができる。
最悪、ベイルアウトシリンダーで上がってくることもできる。
大瀬崎の先端で、吹き上げられた記述があるが、片手にカメラを持っていたとある。
まあ、撮影のプロとして諦められない気持ちは分かるが、カメラを捨てて、両手で対応すべきだったな。
ディリュエントガスの不足は、ミニマム・ループ・ボリュームが出来ていないことと、最も基本的な残圧の管理がおろそかになってしまっていることが原因だ。
ベイルアウトで浮上して、減圧時間が足りなくなるようなダイビングを計画するということ自体が、潜る以前の問題である。
アラームに気付かなかったのは、器材が悪いように書いているが、そもそも、1分ないし2分の間にモニターをチェックしていないという基本的スキルの欠如が原因だ。
「新しい型を買って、オーバーウエイトで、潜降索と命綱で潜れば良い」
そういうことではない。
スキルが身につかなければ、CCRで潜ってはいけないのだ。
さすがだと思うのは、その点である。
いろいろ誤解はあるようだが、このままではヤバイという判断は正しかったと思う。
そのまま使い続けたら、きっと重大な事故を起こしていたに違いない。
さすがに、ベテランダイバーだけのことはある。
浮沈子だって、人のことは言えない。
先日のパラオでは、久々のインスピでチョンボの連続だった。
CCRが、オープンサーキットのように簡単に(こっちも、簡単とは言えないけどな)使えると思ったら大間違いだ。
複雑な器材を使いこなすスキルを身に着けて、さらには、それを維持し続けることができて、初めてメリットを享受できる。
70歳で始めたことは、羨ましくもあり、尊敬もする。
72歳で諦めて、オープンサーキットに戻ったことは、さらに尊敬に値するな。
CCRは、誰にでも勧められる器材じゃない。
たぶん、今後も、CCRがCCRである限り、それは変わらない。
常に呼吸ガスを管理し、確実な運用ができなければ、使用すべきではないのだ。
オープンサーキットでは、タンクの中のガスは決まっている。
深度による分圧の変化はあっても、混合比が変わることはない。
CCRは、それが変わる。
おまけに、酸素が足されなくても、二酸化炭素が除去されなくても、回路(ループ)を循環しているので呼吸できてしまう。
脆弱どころではなく、マジヤバなのだ。
浮力のコントロールやミニマムボリュームについても、しかりである。
呼吸による浮力の調整が効かないので、慣れないうちは、あっという間に吹き上がる。
中途半端なスキルで運用すべき器材ではない。
うーん、そうすると、やっぱ、ハイブリッド潜水になるのかあ?。
「①複雑な電子制御をしない。
②体力的に弱いので、重いものは背負わない。
③サーフェスコンタクト、命綱をつける。」
浮沈子的には、サイドマウントで潜るのが、いいような気もするな。
ただし、重いものは背負わないというから、2本差しというわけにはいかない。
もちろん、テクニカルダイバーのサポートがなければ、ガス交換はできない(氏は、テクニカルダイバーじゃないので)。
その深度で吸うべきタンクを、その都度渡してもらって、1本ずつ付けて吸えばいいのだ。
吸い終わったタンクは、サポートに戻せばいい(最低2名は欲しいところだ)。
いずれにしても、おんぶにだっこになる。
40mまでに、ノーモキシックトライミックスに替えて、60mまでにハイポキシックトライミックスに交換する。
滞底時間にもよるが、減圧ではICDにも配慮しなければならない。
80歳で、80mというのは、個人差があるとはいえ、すごい話だ。
是非とも成功させてもらいたいが、ちょっと心配でもある。
浮沈子は、せいぜい、60歳で60mだな。
それすらも、危うい。
CCR絡みの話は、際限がなくなりそうなので、この辺で切り上げるが、久々に読んだ氏の昔のブログは懐かしかったな。
浮沈子が始める頃は、この記事くらいしか実体験を知る術がなかった。
機会があれば、直接お会いしたい気もする。
若造(?)など、相手にしてもらえんかもな。
TECレック ― 2016年01月07日 13:00
TECレック
宣伝というわけではないのだが、パラオでお世話になっているデイドリームのテック専用ページに、浮沈子の写真が載っている(って、やっぱ、宣伝じゃん!?)。
(レックスペシャルティー講習!!)
http://palau-tecdive.com/201512252090
「先日のブログにもあったように
テクニカルでレックを回った後は
リブリーザーにてレックを回ってきました。」
左が加藤さん、右が浮沈子。
ベイルアウトタンクの位置が良くないなあ・・・。
まあいい。
今後の課題だ。
サイレントダイビング製のトラベルフレームを使用しているが、器材の位置を思い切り上にセッティングしている。
この方がバランスがいいのだ。
しかし、見た目はダサイ。
たぶん、減圧シミュレーション中の画像なんだろう。
右手首の内側にはめたペトレルを見ている。
ディスプレイが垂れ下がっているのが良く分かるな。
これも、何とかしなければならない。
もう一つ、上のDリングに掛けよう。
それとも、やっぱ、手首に戻そうかな。
メンテナンスに出したファーストステージは、今月下旬になるそうだ。
戻ってきたら、大井町のプールでコンフィギュレーションの見直しをしよう。
ディリュエントタンクの上に巻き付いているのは、ネックレギ(サニティ・ブレス用のセカンドステージ)の中圧ホース)。
ちょっと長過ぎて、納まりがつかないので、臨時で巻き付けた。
イントラは、マウスピースで切り替える方法を勧めてくれている。
(OCB - OPEN CIRCUIT BAILOUT MOUTHPIECE)
http://www.apdiving.com/shop/rebreather/rebreather-upgrades/ocb-open-circuit-bailout-m-p.html
「The OCB is available as standard with the convoluted hoses allowing the diver to easily interchange the mouthpiece that is connected to their Inspiration, Evolution or Evolution+ by simply disconnecting at the T-pieces」
ディリュエントを切り替えることができるので、それを使えば、マウスピースを口から離さずに、オープンサーキットにできる。
もちろん、トラブルがあれば、ガスを吸うことが出来なくなる。
そのためには、やはり、ベイルアウト用のセカンドは必要だ・・・。
今は、マニホールドから取っているが、ファーストステージから直接取る方がいいともいわれている。
加藤さんの、エボリューションのユニットは、そういう仕様になっていて、ファーストから取った中圧が、マウスピースのセカンドに突っ込まれている。
どうしようか・・・。
浮沈子は、どうもセカンドと一体型のマウスピースが気に入らない。
スタンダードになってきていることを考えると、優れた仕掛けには違いないが、シンプルではない。
いっそ、取っ払ってしまおうか。
ベイルアウト用のセカンドだけになり、オンボードのディリュエントを吸うことは出来なくなる。
まあ、フラッシングして呼吸回路から吸えばいいともいうが、直接は吸えなくなる。
やっぱ、ないとヤバイな。
とりあえずは、ファーストからダイレクトに取ることで、リスクを減らそう。
それでも、大深度下で使うことは出来ない。
うーん、悩むところだ。
テクニカルダイビングのコンフィギュレーションに、絶対の正解はない。
絶対の不正解はあるかもしれないが、どのリスクを受け入れて、何を優先するかは、そのダイバー次第ということになる。
イントラも、テクニカルについては、アドバイスに留まる。
サニティ・ブレスの確保にしても、誤って大深度下でネックレギを吸ってしまえばヤバイことになる。
その意味では、機構の複雑さを受け入れて、セカンドステージ一体型のマウスピース(OCB)を導入し、そこに繋がるガスを切り替えるというのが合理的ではある。
そんでも、切り替え忘れたりすれば、意味はない。
故障の頻度が増すことになるが、それは確率の問題だ。
そもそも、オンボードのサニティ・ブレスは、エアの限界までだからな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(テクニカルダイビングといえばパラオ!!!)
http://palau-tecdive.com/why
「5、TECレックダイビング」
「TecRec」は、PADIの登録商標のようだが、ここでいう「レック」というのは、「wreck」つまり、沈没船などの「残骸」のことだ。
パラオには、そんなポイントがたくさんある。
「TECダイビングでのアプローチが望ましいポイント。
TECダイビングでしか行くことの出来ないコースが存在する。」
だから、テクニカルダイビングと沈船ダイビングで楽しみましょうというわけだ。
浮沈子には、まだ楽しむなんていう余裕はない。
当面は、ヘリウム吸うためのスキルの一環として、トリムや中性浮力のチェックとして沈船使うくらいだな。
やや斜めになっている甲板に沿って、ビミョーな浮力の変化に対応しつつ、ゆっくりと移動するというのは、CCRにとっては拷問に等しい。
おまけに、天井が付いてたりするのだ・・・。
ひえーっ!。
いい練習ではある。
ちゃんとモニター見て、チェックするのを忘れんようにしないとな。
ペトレルの使い方も、練習しなければならない。
パラオでの練習に備えて、プール特訓も始めよう。
早くオーバーホールが戻ってくるといいな。
宣伝というわけではないのだが、パラオでお世話になっているデイドリームのテック専用ページに、浮沈子の写真が載っている(って、やっぱ、宣伝じゃん!?)。
(レックスペシャルティー講習!!)
http://palau-tecdive.com/201512252090
「先日のブログにもあったように
テクニカルでレックを回った後は
リブリーザーにてレックを回ってきました。」
左が加藤さん、右が浮沈子。
ベイルアウトタンクの位置が良くないなあ・・・。
まあいい。
今後の課題だ。
サイレントダイビング製のトラベルフレームを使用しているが、器材の位置を思い切り上にセッティングしている。
この方がバランスがいいのだ。
しかし、見た目はダサイ。
たぶん、減圧シミュレーション中の画像なんだろう。
右手首の内側にはめたペトレルを見ている。
ディスプレイが垂れ下がっているのが良く分かるな。
これも、何とかしなければならない。
もう一つ、上のDリングに掛けよう。
それとも、やっぱ、手首に戻そうかな。
メンテナンスに出したファーストステージは、今月下旬になるそうだ。
戻ってきたら、大井町のプールでコンフィギュレーションの見直しをしよう。
ディリュエントタンクの上に巻き付いているのは、ネックレギ(サニティ・ブレス用のセカンドステージ)の中圧ホース)。
ちょっと長過ぎて、納まりがつかないので、臨時で巻き付けた。
イントラは、マウスピースで切り替える方法を勧めてくれている。
(OCB - OPEN CIRCUIT BAILOUT MOUTHPIECE)
http://www.apdiving.com/shop/rebreather/rebreather-upgrades/ocb-open-circuit-bailout-m-p.html
「The OCB is available as standard with the convoluted hoses allowing the diver to easily interchange the mouthpiece that is connected to their Inspiration, Evolution or Evolution+ by simply disconnecting at the T-pieces」
ディリュエントを切り替えることができるので、それを使えば、マウスピースを口から離さずに、オープンサーキットにできる。
もちろん、トラブルがあれば、ガスを吸うことが出来なくなる。
そのためには、やはり、ベイルアウト用のセカンドは必要だ・・・。
今は、マニホールドから取っているが、ファーストステージから直接取る方がいいともいわれている。
加藤さんの、エボリューションのユニットは、そういう仕様になっていて、ファーストから取った中圧が、マウスピースのセカンドに突っ込まれている。
どうしようか・・・。
浮沈子は、どうもセカンドと一体型のマウスピースが気に入らない。
スタンダードになってきていることを考えると、優れた仕掛けには違いないが、シンプルではない。
いっそ、取っ払ってしまおうか。
ベイルアウト用のセカンドだけになり、オンボードのディリュエントを吸うことは出来なくなる。
まあ、フラッシングして呼吸回路から吸えばいいともいうが、直接は吸えなくなる。
やっぱ、ないとヤバイな。
とりあえずは、ファーストからダイレクトに取ることで、リスクを減らそう。
それでも、大深度下で使うことは出来ない。
うーん、悩むところだ。
テクニカルダイビングのコンフィギュレーションに、絶対の正解はない。
絶対の不正解はあるかもしれないが、どのリスクを受け入れて、何を優先するかは、そのダイバー次第ということになる。
イントラも、テクニカルについては、アドバイスに留まる。
サニティ・ブレスの確保にしても、誤って大深度下でネックレギを吸ってしまえばヤバイことになる。
その意味では、機構の複雑さを受け入れて、セカンドステージ一体型のマウスピース(OCB)を導入し、そこに繋がるガスを切り替えるというのが合理的ではある。
そんでも、切り替え忘れたりすれば、意味はない。
故障の頻度が増すことになるが、それは確率の問題だ。
そもそも、オンボードのサニティ・ブレスは、エアの限界までだからな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(テクニカルダイビングといえばパラオ!!!)
http://palau-tecdive.com/why
「5、TECレックダイビング」
「TecRec」は、PADIの登録商標のようだが、ここでいう「レック」というのは、「wreck」つまり、沈没船などの「残骸」のことだ。
パラオには、そんなポイントがたくさんある。
「TECダイビングでのアプローチが望ましいポイント。
TECダイビングでしか行くことの出来ないコースが存在する。」
だから、テクニカルダイビングと沈船ダイビングで楽しみましょうというわけだ。
浮沈子には、まだ楽しむなんていう余裕はない。
当面は、ヘリウム吸うためのスキルの一環として、トリムや中性浮力のチェックとして沈船使うくらいだな。
やや斜めになっている甲板に沿って、ビミョーな浮力の変化に対応しつつ、ゆっくりと移動するというのは、CCRにとっては拷問に等しい。
おまけに、天井が付いてたりするのだ・・・。
ひえーっ!。
いい練習ではある。
ちゃんとモニター見て、チェックするのを忘れんようにしないとな。
ペトレルの使い方も、練習しなければならない。
パラオでの練習に備えて、プール特訓も始めよう。
早くオーバーホールが戻ってくるといいな。
ブラフ ― 2016年01月07日 15:45
ブラフ
(ブラフの意味とは)
http://imimatome.com/katakanagonoimi/katakana111.html
「「はったり」または、「絶壁(ぜっぺき)」という意味」
「「自慢する」が本来の意味で、その意味から「絶壁に立つ」、「はったり」という意味が生まれたようです。」
「はったりは絶壁で脅す(実際は飛び降りない)、というような意味」
絶壁というのは、知らなかったな。
「無いものをいかにも有るかのように振る舞うなど、嘘で相手を恐れさせたり、脅したりする」
北朝鮮の水爆は、ブラフだったという。
(米政府、「水爆」に否定的見解 日韓への防衛義務を強調)
http://www.asahi.com/articles/ASJ172H78J17UHBI007.html
(北の「水爆実験に成功」、米政府が事実上の否定)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160107-OYT1T50048.html?from=ytop_top
「過去24時間に米政府が北朝鮮の技術的、軍事的能力の評価を変えるようなことは起きていない」
迂遠な言い回しだが、核実験は行ったが、水爆級のパワーはないというところか。
そもそも、核実験自体が面白くないわけで、どちらにしても非難と制裁は行われる。
文字通り、まさに崖っぷちの北朝鮮だが、世界で孤立するリスクを冒しても、水爆(原爆でもいいんですが)を所有するというのは魅力なんだろう。
それが証拠には、非難している側の水爆保有国が、それを手放したという話は聞いたことがない。
原爆と水爆の違いは、原理はともかく、その破壊力の大小にある。
今回のように、破壊力が小さい水爆(?)なら、原爆と同等ということになるが、原理的にはいくらでも強力にすることが出来る。
その水準に達したかどうか、つまり、小なりとはいえ水爆の技術を手にしたのかどうかは、威力の大小に関わらず重要だ。
単なる原爆(ブラフ?)なのか、ちっこい水爆なのかには、大きな違いがある。
現在の水爆保有国が、原爆製造から水爆製造に至るまでの期間は、わずか数年だ。
その意味で、浮沈子的には、どっちでも大した違いはないと思える。
北朝鮮が、水爆開発の意欲を持っていること、それを継続すると表明していることの方が重要だろう。
なあんだ、水爆じゃないんじゃん、と安心するのは気が早過ぎる。
ブラフを打つには、それがリアルであると相手に思わせるに足る実力も必要だ。
数キロトンの破壊力とはいえ、今回を含め、原爆(?)の実験には連続して成功している。
国内での実験に限っても、10年が経過している(この時は、失敗かも?)。
2009年に、一応の成功を収めてから7年。
水爆の開発に成功しても、全く不自然ではない。
今回が、仮にブラフであったとしても、次の実験では、疑いようのない明確なメッセージを発することになるだろう。
少なくともそう思わせるに十分なアピールだ。
案の定、韓国の与党からは、南も核を保有すべきだという声が上がっている。
「<ブラフの使い方>
・見え透いたブラフに騙されるか!
・彼のブラフに全く動じない。
・ブラフかどうかを早急に判断する必要がある。」
まさにこの事例の通りだが、浮沈子は、ブラフであるかどうかよりも、周辺国のこうした反応の方が気になる。
米国がいち早く周辺国への安全保障を強調したのは、我が国を含むこれらの国の核武装への傾斜を警戒したからに違いない。
しかし、日韓への防衛義務をどのように果たすのかという具体的な言及はない。
両国内で、核武装論が大っぴらに語られることは間違いない。
浮沈子が最も懸念することは、そのことだ。
我が国の歴代政権は、潜在的に核武装を欲している。
それは、国際的にも認識され、我が国に対するIAEAの査察は世界で最も厳しかった。
再びその方向へ走り出すことが、最も懸念される。
逆ブラフというか、なんというか。
国民を欺きながら、核武装への準備を着々と整えていたとしたら、それこそが真の脅威だ。
持ってもいないのに、持ってるというのも困ったものだがな。
(ブラフの意味とは)
http://imimatome.com/katakanagonoimi/katakana111.html
「「はったり」または、「絶壁(ぜっぺき)」という意味」
「「自慢する」が本来の意味で、その意味から「絶壁に立つ」、「はったり」という意味が生まれたようです。」
「はったりは絶壁で脅す(実際は飛び降りない)、というような意味」
絶壁というのは、知らなかったな。
「無いものをいかにも有るかのように振る舞うなど、嘘で相手を恐れさせたり、脅したりする」
北朝鮮の水爆は、ブラフだったという。
(米政府、「水爆」に否定的見解 日韓への防衛義務を強調)
http://www.asahi.com/articles/ASJ172H78J17UHBI007.html
(北の「水爆実験に成功」、米政府が事実上の否定)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160107-OYT1T50048.html?from=ytop_top
「過去24時間に米政府が北朝鮮の技術的、軍事的能力の評価を変えるようなことは起きていない」
迂遠な言い回しだが、核実験は行ったが、水爆級のパワーはないというところか。
そもそも、核実験自体が面白くないわけで、どちらにしても非難と制裁は行われる。
文字通り、まさに崖っぷちの北朝鮮だが、世界で孤立するリスクを冒しても、水爆(原爆でもいいんですが)を所有するというのは魅力なんだろう。
それが証拠には、非難している側の水爆保有国が、それを手放したという話は聞いたことがない。
原爆と水爆の違いは、原理はともかく、その破壊力の大小にある。
今回のように、破壊力が小さい水爆(?)なら、原爆と同等ということになるが、原理的にはいくらでも強力にすることが出来る。
その水準に達したかどうか、つまり、小なりとはいえ水爆の技術を手にしたのかどうかは、威力の大小に関わらず重要だ。
単なる原爆(ブラフ?)なのか、ちっこい水爆なのかには、大きな違いがある。
現在の水爆保有国が、原爆製造から水爆製造に至るまでの期間は、わずか数年だ。
その意味で、浮沈子的には、どっちでも大した違いはないと思える。
北朝鮮が、水爆開発の意欲を持っていること、それを継続すると表明していることの方が重要だろう。
なあんだ、水爆じゃないんじゃん、と安心するのは気が早過ぎる。
ブラフを打つには、それがリアルであると相手に思わせるに足る実力も必要だ。
数キロトンの破壊力とはいえ、今回を含め、原爆(?)の実験には連続して成功している。
国内での実験に限っても、10年が経過している(この時は、失敗かも?)。
2009年に、一応の成功を収めてから7年。
水爆の開発に成功しても、全く不自然ではない。
今回が、仮にブラフであったとしても、次の実験では、疑いようのない明確なメッセージを発することになるだろう。
少なくともそう思わせるに十分なアピールだ。
案の定、韓国の与党からは、南も核を保有すべきだという声が上がっている。
「<ブラフの使い方>
・見え透いたブラフに騙されるか!
・彼のブラフに全く動じない。
・ブラフかどうかを早急に判断する必要がある。」
まさにこの事例の通りだが、浮沈子は、ブラフであるかどうかよりも、周辺国のこうした反応の方が気になる。
米国がいち早く周辺国への安全保障を強調したのは、我が国を含むこれらの国の核武装への傾斜を警戒したからに違いない。
しかし、日韓への防衛義務をどのように果たすのかという具体的な言及はない。
両国内で、核武装論が大っぴらに語られることは間違いない。
浮沈子が最も懸念することは、そのことだ。
我が国の歴代政権は、潜在的に核武装を欲している。
それは、国際的にも認識され、我が国に対するIAEAの査察は世界で最も厳しかった。
再びその方向へ走り出すことが、最も懸念される。
逆ブラフというか、なんというか。
国民を欺きながら、核武装への準備を着々と整えていたとしたら、それこそが真の脅威だ。
持ってもいないのに、持ってるというのも困ったものだがな。
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