ヘレンクルーズ2016その3(南西諸島) ― 2016年06月21日 06:58
ヘレンクルーズ2016その3(南西諸島)
なかなかダイビングの話にならない航海記。
正直なところ、ダイビングそのものの印象はあまりないのだ。
ログブックと薄暗い写真だけ。
記憶には残らない経験。
しかし、貴重な経験だったな。
浮沈子のダイビングスタイルでは、なかなか行うことのできない経験だ。
えっ?、どんなダイビングスタイルかってえ?。
CCRで、ドーンと潜って、あんま泳がないで沈船見て、ただ上がってくるだけのダイビング・・・。
サカナいらない、地形いらない、透視度いらない(10m位は欲しいけどな)。
写真は原則として撮らない。
ペネトレーションは、トレーニング以外にはしない。
まあ、そんなヘンタイダイバーには、ヘレンクルーズはもったいない。
透視度のいい暖かい海で、マクロも大物(今回は出ませんでしたが)の期待もあるダイビングは、実に楽しかったが、何度も来ようという感じではなかった。
浮沈子は1度でいい。
しかし、行って、本当に良かった。
航海した海域は、パラオの南西諸島といわれる地域だ。
(南西諸島 (パラオ))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E8%A5%BF%E8%AB%B8%E5%B3%B6_(%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%AA)
「・ソンソロール州
・・ファンナ島 (ソンソロール語:Fana パラオ語: Fanna)
・・ソンソロール島 (ソンソロール語:Dongosaro,Dongosaru パラオ語: Sonsorol)
人口24名
・・ポロアナ島 (ソンソロール語:Puro パラオ語: Pulo Anna)
人口10名
・・メリール島 (ソンソロール語:Melieli パラオ語: Merir)
人口5名
・ハトホベイ州
・・トビ島 (トビ語:Hatohobei パラオ語: Tobi)
人口20名
・・ヘレン環礁 (トビ語:Hotsarihie 英語: Helen Reef)
人口3名(国境警備隊員のみ)
・・トランジット環礁 (トビ語:Pieraurou 英語: Transit Reef)」
この中で、訪れたのは、順番に、以下の通り。
・ソンソロール島
・ヘレン島(ヘレン環礁)
・トビ島
・メリル島(メリール島)
・プルアナ島(ポロアナ島)
以下の呼称は、龍馬1号の中での用語に統一する。
各島々の位置などは、このページに示されている。
(ソンソロール州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%B7%9E
「・ソンソロール島:北緯05度19分28秒 東経132度13分16秒
・プルアナ島:北緯04度39分34秒 東経131度57分49秒
・メリル島:北緯04度19分27秒 東経132度18分37秒」
(ハトホベイ州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%99%E3%82%A4%E5%B7%9E
「・トビ島:北緯03度00分22秒 東経131度07分26秒
・ヘレン島:北緯03度00分 東経131度11分」
ヘレン島は、相当位置がずれている(トビ島と間違えてんじゃないのかあ?)。
グーグルマップでは、以下の位置にある。
北緯2.975271度, 東経131.811910度
まあ、どうでもいいんですが。
ちなみに、他の島は概ね合っているようだ。
コロールから出発して、最初の目的地であるソンソロール島までは、グーグルアースで約333kmある(直線距離)。
そこからヘレン島までは、264km(直線距離)。
島々の間を縫って走ったり、ヘレンでは、水路から礁湖に入ったりするので、実際にはもっと走っている。
およそ600kmの彼方の島まで行ってきたわけで、往復の距離は、1200kmを超えている。
ちなみに、ルートを追いかけて直線距離を測ってみると、以下になる。
・コロール→ソンソロール島:333km
・ソンソロール島→ヘレン島:264km
・ヘレン島→トビ島:77km
・トビ島→メリル島:196km
・メリル島→プルアナ島:54km
・プルアナ島→コロール:404km
単純に足し算しても、1328km。
実際には、それ以上走っていることになる。
ダイビング13本と、ヘレン島(2度)とトビ島への上陸をこなして、これだけの距離を走る。
その間の食事は20回・・・。
まあ、船客は、船の上では飲んでるか、食ってるか、寝てるかだがな。
サワラ5匹に、キハダ1匹を釣り上げ、食卓を飾ったりもした。
船でしか行くことが出来ない、絶海の孤島(ソンソロールのすぐ北にあるパナ島(ファンナ島)以外には、2つの島を同時に見ることは出来ない)。
「交通:
いずれの島にも空港がないため、船で訪問するのが一般的である。船は数ヶ月に1回定期船が出るほか、不定期で「パラオスポート号」によるダイビングツアーも行われる。」
えーとですね、龍馬1号でも、ダイビングツアー、やってます!。
まあいい。
今回のクルーズは、海はベタなぎに近く、浮沈子が殆ど酔わなかったほどだが、4回目の参加という方に聞いたら、荒れる時もあるようだ。
双胴船の間にある船体の底に、波がドーンと当たる音がするという(ひええーっ!)。
そんな恐ろしいこともなく、ゆるゆるとした揺れだけがあった。
360度、見渡す限りの水平線。
水の惑星、地球。
進めども、進めども、水ばかりの航海初日、朝目覚めて、まだ島影が見えていたのは、アンガウル島だったんだろうか?。
(アンガウル州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%82%A6%E3%83%AB%E5%B7%9E
「アンガウル島はパラオ諸島の南、ペリリュー(ペレリウ)島の南西10kmに位置し、パラオを取り囲むサンゴ礁のさらに南にある。」
「定期船は週1便しかなくスケジュールが頻繁に変更され外洋上に位置するため波が荒く欠航も多い。容易に訪れ難い離島の一つである。」
南西諸島は、そのさらにさらに先にある。
容易に訪れ難い離島ばっかし・・・。
航海初日、浮沈子は、そんなことも知らないで、曇り空の下をひた走る龍馬1号の中で、朝飯をたらふく食っては、昨夜飲んだ酔い止めの効果で、直ぐに横になってはうつらうつらするという状態だった。
明日からのダイビングの器材も準備しなければならないが、なかなか手を付ける気にならない。
初めての船に慣れないということもあるし、器材が上手く稼働するかどうかも不安だ。
ナイトロックスの運用とか、ダイビング用に曳航しているテンダーボートのオペレーションがどうなっているかも分からない。
まあ、多くの船客が龍馬1号の経験者ではあったが、全くの初めてという方もいたので、少しは気が楽だがな。
午後には、今回の航海全般についてのブリーフィングがあるというので、その際に全貌は明らかになるはずだ。
それまでは、のんびりしよう・・・。
快調なエンジンの音がとどろく中、最後の島影も遠くかすんでいき、いよいよ絶海の孤島に向けて、外洋航海に乗り出した。
パラオ本島の環礁は、とっくに通り過ぎ、ローリングを中心とした揺れが大きくなっている。
比較的速い周期のローリングだ。
ほほう、珍しいな。
双胴船には、何度か乗ったことがあるが、波が高くなると、ヨーイングが出てくることがあった。
大島に、まだ双胴船が使われていたころの話だ。
酷く酔った記憶がある。
波が穏やかな海域でしか使えない船だと思っていた。
外洋かよ!?。
イントラが、以前に乗った時には、どこでもいいから降ろしてほしいと思う程の揺れが出たという。
そう、船酔いに関する不安も大きかった。
期待と不安が入り混じった気分を象徴するような、曇天の航海初日・・・。
天気も、ずーっとこんな調子だとつまんないな・・・。
そんなことを考えながら、昼食を食べ、午後3時からのブリーフィングを待つことにした。
なかなかダイビングの話にならない航海記。
正直なところ、ダイビングそのものの印象はあまりないのだ。
ログブックと薄暗い写真だけ。
記憶には残らない経験。
しかし、貴重な経験だったな。
浮沈子のダイビングスタイルでは、なかなか行うことのできない経験だ。
えっ?、どんなダイビングスタイルかってえ?。
CCRで、ドーンと潜って、あんま泳がないで沈船見て、ただ上がってくるだけのダイビング・・・。
サカナいらない、地形いらない、透視度いらない(10m位は欲しいけどな)。
写真は原則として撮らない。
ペネトレーションは、トレーニング以外にはしない。
まあ、そんなヘンタイダイバーには、ヘレンクルーズはもったいない。
透視度のいい暖かい海で、マクロも大物(今回は出ませんでしたが)の期待もあるダイビングは、実に楽しかったが、何度も来ようという感じではなかった。
浮沈子は1度でいい。
しかし、行って、本当に良かった。
航海した海域は、パラオの南西諸島といわれる地域だ。
(南西諸島 (パラオ))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E8%A5%BF%E8%AB%B8%E5%B3%B6_(%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%AA)
「・ソンソロール州
・・ファンナ島 (ソンソロール語:Fana パラオ語: Fanna)
・・ソンソロール島 (ソンソロール語:Dongosaro,Dongosaru パラオ語: Sonsorol)
人口24名
・・ポロアナ島 (ソンソロール語:Puro パラオ語: Pulo Anna)
人口10名
・・メリール島 (ソンソロール語:Melieli パラオ語: Merir)
人口5名
・ハトホベイ州
・・トビ島 (トビ語:Hatohobei パラオ語: Tobi)
人口20名
・・ヘレン環礁 (トビ語:Hotsarihie 英語: Helen Reef)
人口3名(国境警備隊員のみ)
・・トランジット環礁 (トビ語:Pieraurou 英語: Transit Reef)」
この中で、訪れたのは、順番に、以下の通り。
・ソンソロール島
・ヘレン島(ヘレン環礁)
・トビ島
・メリル島(メリール島)
・プルアナ島(ポロアナ島)
以下の呼称は、龍馬1号の中での用語に統一する。
各島々の位置などは、このページに示されている。
(ソンソロール州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%B7%9E
「・ソンソロール島:北緯05度19分28秒 東経132度13分16秒
・プルアナ島:北緯04度39分34秒 東経131度57分49秒
・メリル島:北緯04度19分27秒 東経132度18分37秒」
(ハトホベイ州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%88%E3%83%9B%E3%83%99%E3%82%A4%E5%B7%9E
「・トビ島:北緯03度00分22秒 東経131度07分26秒
・ヘレン島:北緯03度00分 東経131度11分」
ヘレン島は、相当位置がずれている(トビ島と間違えてんじゃないのかあ?)。
グーグルマップでは、以下の位置にある。
北緯2.975271度, 東経131.811910度
まあ、どうでもいいんですが。
ちなみに、他の島は概ね合っているようだ。
コロールから出発して、最初の目的地であるソンソロール島までは、グーグルアースで約333kmある(直線距離)。
そこからヘレン島までは、264km(直線距離)。
島々の間を縫って走ったり、ヘレンでは、水路から礁湖に入ったりするので、実際にはもっと走っている。
およそ600kmの彼方の島まで行ってきたわけで、往復の距離は、1200kmを超えている。
ちなみに、ルートを追いかけて直線距離を測ってみると、以下になる。
・コロール→ソンソロール島:333km
・ソンソロール島→ヘレン島:264km
・ヘレン島→トビ島:77km
・トビ島→メリル島:196km
・メリル島→プルアナ島:54km
・プルアナ島→コロール:404km
単純に足し算しても、1328km。
実際には、それ以上走っていることになる。
ダイビング13本と、ヘレン島(2度)とトビ島への上陸をこなして、これだけの距離を走る。
その間の食事は20回・・・。
まあ、船客は、船の上では飲んでるか、食ってるか、寝てるかだがな。
サワラ5匹に、キハダ1匹を釣り上げ、食卓を飾ったりもした。
船でしか行くことが出来ない、絶海の孤島(ソンソロールのすぐ北にあるパナ島(ファンナ島)以外には、2つの島を同時に見ることは出来ない)。
「交通:
いずれの島にも空港がないため、船で訪問するのが一般的である。船は数ヶ月に1回定期船が出るほか、不定期で「パラオスポート号」によるダイビングツアーも行われる。」
えーとですね、龍馬1号でも、ダイビングツアー、やってます!。
まあいい。
今回のクルーズは、海はベタなぎに近く、浮沈子が殆ど酔わなかったほどだが、4回目の参加という方に聞いたら、荒れる時もあるようだ。
双胴船の間にある船体の底に、波がドーンと当たる音がするという(ひええーっ!)。
そんな恐ろしいこともなく、ゆるゆるとした揺れだけがあった。
360度、見渡す限りの水平線。
水の惑星、地球。
進めども、進めども、水ばかりの航海初日、朝目覚めて、まだ島影が見えていたのは、アンガウル島だったんだろうか?。
(アンガウル州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%82%A6%E3%83%AB%E5%B7%9E
「アンガウル島はパラオ諸島の南、ペリリュー(ペレリウ)島の南西10kmに位置し、パラオを取り囲むサンゴ礁のさらに南にある。」
「定期船は週1便しかなくスケジュールが頻繁に変更され外洋上に位置するため波が荒く欠航も多い。容易に訪れ難い離島の一つである。」
南西諸島は、そのさらにさらに先にある。
容易に訪れ難い離島ばっかし・・・。
航海初日、浮沈子は、そんなことも知らないで、曇り空の下をひた走る龍馬1号の中で、朝飯をたらふく食っては、昨夜飲んだ酔い止めの効果で、直ぐに横になってはうつらうつらするという状態だった。
明日からのダイビングの器材も準備しなければならないが、なかなか手を付ける気にならない。
初めての船に慣れないということもあるし、器材が上手く稼働するかどうかも不安だ。
ナイトロックスの運用とか、ダイビング用に曳航しているテンダーボートのオペレーションがどうなっているかも分からない。
まあ、多くの船客が龍馬1号の経験者ではあったが、全くの初めてという方もいたので、少しは気が楽だがな。
午後には、今回の航海全般についてのブリーフィングがあるというので、その際に全貌は明らかになるはずだ。
それまでは、のんびりしよう・・・。
快調なエンジンの音がとどろく中、最後の島影も遠くかすんでいき、いよいよ絶海の孤島に向けて、外洋航海に乗り出した。
パラオ本島の環礁は、とっくに通り過ぎ、ローリングを中心とした揺れが大きくなっている。
比較的速い周期のローリングだ。
ほほう、珍しいな。
双胴船には、何度か乗ったことがあるが、波が高くなると、ヨーイングが出てくることがあった。
大島に、まだ双胴船が使われていたころの話だ。
酷く酔った記憶がある。
波が穏やかな海域でしか使えない船だと思っていた。
外洋かよ!?。
イントラが、以前に乗った時には、どこでもいいから降ろしてほしいと思う程の揺れが出たという。
そう、船酔いに関する不安も大きかった。
期待と不安が入り混じった気分を象徴するような、曇天の航海初日・・・。
天気も、ずーっとこんな調子だとつまんないな・・・。
そんなことを考えながら、昼食を食べ、午後3時からのブリーフィングを待つことにした。
コメント
_ 風太 ― 2016年07月22日 08:18
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を訪れました。この島には海軍の気象観測班が派遣されていて、
補給を受けながら気象観測を行っていたらしいのですが、敗戦間際
になると、放置状態になっていたようです。
最後に生存が確認されたのは敗戦後の9月、付近を航行中の米海軍
艦艇が受信した無線で、「これから島を脱出する」というものでした。
我々は、この5名の遺骨が残っていないかと、2日間に渡ってヘレン島
内を捜索しましたが、残念ながら見つかりませんでした。
生活の痕跡はありました。
当時の島は鳥や海がめ、魚たちの楽園で、小さな島は幻想的な世界
でしたね。真っ白な砂浜、水が透明な環礁湖・・・素晴らしかった。
海に入ると、魚やカメが足元に寄ってくるんですから。
ただ、残念だったのは、ラグーンの中に大きな難破船が放置されて
いたことでした。 今でも残っているのでしょうか?
別に、密漁船の座礁したのもありました。
ヘレンのほかにトコベイ、メリル、ソンソロール
など、セントアンドリュー諸島の各島で遺骨収集
作業をしました。
遠い昔の、若かったころの思い出でした。