日本の選択 ― 2017年01月26日 01:12
日本の選択
ははあ、そういうことだったのか。
怪しげな衛星と決めつけて、きっと、裏には何かあるに違いないと思っていたんだが、ようやく腑に落ちた。
(防衛通信衛星で見える「宇宙開発の不都合な真実」)
http://sorae.jp/02/2017_01_25_xband.html
「防衛省が行った調査研究などによれば、宇宙利用の基盤である国内打上げロケットは約20~30%、国内衛星バスは約15%程度割高。そのため、現在のところ、国内産業は、宇宙を利用する“顧客”としての防衛省にとって魅力的なサプライヤーとは言い難い」
持って回った言い方だが、要するに高いというわけだ。
信頼性や、打ち上げ時期の柔軟さも不足しているという。
「「きらめき1号」の打ち上げにH-IIAロケットが選ばれなかった理由は明らかではない」
浮沈子の理解では、1号機、3号機は、重量が嵩んで、H2Aでは上がらないからということらしい。
アリアンは、その重量でも上がるんだろう。
なぜ重いのかといえば、PFIで、民間のトランスポンダーをしこたま積むからだという。
そうしなければ、旨味がない。
防衛省のXバンドの中継をしているだけでは、おまんま食えないのだ。
浮沈子の疑問は、むしろ逆に、今回のきらめき2号機だけ、なぜ、防衛省の専用衛星にしてH2Aで打ち上げなければならなかったのかという点だったが、大貫さんはそこはあっさり言ってのけている。
「政府の宇宙開発戦略本部は閣議決定で「政府衛星の打ち上げに当たっては基幹ロケットを優先的に使用して打ち上げる」と明言しており、政府機関は特別な理由がなければ、国産のH-IIAロケットやイプシロンロケットを使用して衛星を打ち上げている。」
「「きらめき」は8年ぶりとなるDS2000衛星だが、言うまでもなく政府衛星は国産を優先するという方針あってのこと」
最後の締めくくりには、こう書かれている。
「防衛省が渋々購入した、国産のロケットと衛星。それを請け負ったスカパーJSATに、日本の宇宙産業は合格点をもらえるのだろうか。」
もともと、合格点をもらえる要素はない。
仕方なく使ったに過ぎない。
PFIの条件が何だったのかを、ちゃんと調べもしないでヨタを飛ばしてはいけないんだろうが、たぶん、間違いない。
(次期Xバンド衛星通信整備事業:資料確認中)
http://www.mod.go.jp/j/procurement/xband/
2号機は、国産を使用せよ!。
金にならないインド洋上空の衛星だけが、防衛省専属になった。
それなら、衛星も軽くていいし、H2Aでも上がる。
それだけの話だったことになる。
つまらん・・・。
もっともらしい理屈は、後からいくらでも付いてくるだろう。
三菱とNECを食わせるためには、そうするしかないのだ。
軍事衛星の製造、打ち上げ、運用を民間企業が主体となって行い、外国のロケットで打ち上げるという話の方が異常だと思っていたが、世界はそのようになっているらしい。
世も末だな・・・。
市場競争力に劣る国内産業の保護育成のためには、サプライヤーとしての魅力に欠けるとしても、国産としなければならなかったんだろう。
まあ、それも重要な選択ではある。
大貫さんは、ロケットの打ち上げを運送業と喝破している。
荷物を運ぶロケットが、希望する時期に上がるためには、柔軟な運用に応えるためのバックアップ(予備のロケットなど)をしっかりと用意できる業者でなければならない。
運ぶトラックが足りないから、その時期には運べないという運送業者は、世間では相手にされないのだ。
受注生産ではなく、次々と生産するロケットに、営業努力で衛星をどんどん載せていくことが出来なくては、運送業としては成り立たない。
まあ、1号機はギアナに運ぶ「運送」に瑕疵があったというオチが付いたけどな。
まあ、高いといっても、2倍3倍高いわけではないし、それを見越した予算を着けてもらえばいいだけの話だ。
ロケットには、防衛産業としての価値もあるしな。
防衛省調達部門のぼやき(?)だけでは、政策は決まらんのだ。
そのうち、種子島から外国の軍事衛星が上がるようになるかもしれない。
それどころか、JAXAに匹敵する軍事宇宙部門を持つことになるかもしれないのだ。
英国は、宇宙開発予算を切り捨て、独自のロケット開発を断念した。
そういう選択もある。
我が国の選択は異なる。
軍事衛星を作り、自国のロケットで打ち上げる。
断固たる決断!。
まあ、3機のうち1機だけだがな・・・。
ははあ、そういうことだったのか。
怪しげな衛星と決めつけて、きっと、裏には何かあるに違いないと思っていたんだが、ようやく腑に落ちた。
(防衛通信衛星で見える「宇宙開発の不都合な真実」)
http://sorae.jp/02/2017_01_25_xband.html
「防衛省が行った調査研究などによれば、宇宙利用の基盤である国内打上げロケットは約20~30%、国内衛星バスは約15%程度割高。そのため、現在のところ、国内産業は、宇宙を利用する“顧客”としての防衛省にとって魅力的なサプライヤーとは言い難い」
持って回った言い方だが、要するに高いというわけだ。
信頼性や、打ち上げ時期の柔軟さも不足しているという。
「「きらめき1号」の打ち上げにH-IIAロケットが選ばれなかった理由は明らかではない」
浮沈子の理解では、1号機、3号機は、重量が嵩んで、H2Aでは上がらないからということらしい。
アリアンは、その重量でも上がるんだろう。
なぜ重いのかといえば、PFIで、民間のトランスポンダーをしこたま積むからだという。
そうしなければ、旨味がない。
防衛省のXバンドの中継をしているだけでは、おまんま食えないのだ。
浮沈子の疑問は、むしろ逆に、今回のきらめき2号機だけ、なぜ、防衛省の専用衛星にしてH2Aで打ち上げなければならなかったのかという点だったが、大貫さんはそこはあっさり言ってのけている。
「政府の宇宙開発戦略本部は閣議決定で「政府衛星の打ち上げに当たっては基幹ロケットを優先的に使用して打ち上げる」と明言しており、政府機関は特別な理由がなければ、国産のH-IIAロケットやイプシロンロケットを使用して衛星を打ち上げている。」
「「きらめき」は8年ぶりとなるDS2000衛星だが、言うまでもなく政府衛星は国産を優先するという方針あってのこと」
最後の締めくくりには、こう書かれている。
「防衛省が渋々購入した、国産のロケットと衛星。それを請け負ったスカパーJSATに、日本の宇宙産業は合格点をもらえるのだろうか。」
もともと、合格点をもらえる要素はない。
仕方なく使ったに過ぎない。
PFIの条件が何だったのかを、ちゃんと調べもしないでヨタを飛ばしてはいけないんだろうが、たぶん、間違いない。
(次期Xバンド衛星通信整備事業:資料確認中)
http://www.mod.go.jp/j/procurement/xband/
2号機は、国産を使用せよ!。
金にならないインド洋上空の衛星だけが、防衛省専属になった。
それなら、衛星も軽くていいし、H2Aでも上がる。
それだけの話だったことになる。
つまらん・・・。
もっともらしい理屈は、後からいくらでも付いてくるだろう。
三菱とNECを食わせるためには、そうするしかないのだ。
軍事衛星の製造、打ち上げ、運用を民間企業が主体となって行い、外国のロケットで打ち上げるという話の方が異常だと思っていたが、世界はそのようになっているらしい。
世も末だな・・・。
市場競争力に劣る国内産業の保護育成のためには、サプライヤーとしての魅力に欠けるとしても、国産としなければならなかったんだろう。
まあ、それも重要な選択ではある。
大貫さんは、ロケットの打ち上げを運送業と喝破している。
荷物を運ぶロケットが、希望する時期に上がるためには、柔軟な運用に応えるためのバックアップ(予備のロケットなど)をしっかりと用意できる業者でなければならない。
運ぶトラックが足りないから、その時期には運べないという運送業者は、世間では相手にされないのだ。
受注生産ではなく、次々と生産するロケットに、営業努力で衛星をどんどん載せていくことが出来なくては、運送業としては成り立たない。
まあ、1号機はギアナに運ぶ「運送」に瑕疵があったというオチが付いたけどな。
まあ、高いといっても、2倍3倍高いわけではないし、それを見越した予算を着けてもらえばいいだけの話だ。
ロケットには、防衛産業としての価値もあるしな。
防衛省調達部門のぼやき(?)だけでは、政策は決まらんのだ。
そのうち、種子島から外国の軍事衛星が上がるようになるかもしれない。
それどころか、JAXAに匹敵する軍事宇宙部門を持つことになるかもしれないのだ。
英国は、宇宙開発予算を切り捨て、独自のロケット開発を断念した。
そういう選択もある。
我が国の選択は異なる。
軍事衛星を作り、自国のロケットで打ち上げる。
断固たる決断!。
まあ、3機のうち1機だけだがな・・・。
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