キックボード式の電動スクーターは普及するのか2019年12月25日 16:21

キックボード式の電動スクーターは普及するのか
キックボード式の電動スクーターは普及するのか


折り畳み電動スクーターであるブレイズスマートEV(浮沈子はオーナーです)。

(BLAZE SMART EV)
https://www.blaze-smartev.jp/

最近売り出したブレイズEVスクーターと紛らわしい(こちらは、立ち乗りも可能)。

(BLAZE EV SCOOTER)
https://www.blaze-evscooter.jp/

バッテリー取り外し不可で、24.8kgの総重量ということで、浮沈子の選択肢からは落ちたが、まんまママチャリのサドル風シートの座り心地の良さそうなこと!。

巷では、キックボード風の立ち乗りスクーターが話題だが、歩道走行不可、方向指示器が付かなかったり(最高速度20km未満なら方向指示器が無くてもいいらしいが、逆に手信号出さないと道路交通法違反だそうです。ちなみに、自転車も手信号出さないと違反だけどな)、乗り捨てレンタルが出来なかったり、もちろん第一種原動機付自転車だから、免許証の所持・携帯、ヘルメット着用、自動車損害賠償責任保険への加入が義務付けられており、自動車税も掛かる。

浮沈子は、任意保険にも加入しており、これが結構高い(年額3万円くらい)。

バッテリーはリチウムイオン電池だが、当然、充放電を繰り返せば劣化は避けられない。

使い方次第だろうが、週に数回、往復10kmの大井町通いを続けているような使い方では1年くらいは余裕で持ちそうな感じだ(現在10か月くらい)。

バッテリー単体の値段は4万円。

2年に1回は交換が必要だろう(未確認)。

立ち乗りスクーターでも、その辺りは同じと思われる(未確認)。

またがり式を1000km以上乗ってみて、直進安定性の悪さ(ふらつきます)、シートの固さにも慣れて来て、片道5km程の使い方なら問題なく乗れることが分かった。

バッテリーは、簡単に持っていかれてしまうので、本体用と併せてコード式のロックを買ったりしたが、本体ごと持っていかれちまうリスクは回避しようがない。

キーレスエントリーなので、すぐに乗り逃げされる心配はないけどな。

キックボードって、乗ったことないので、なんともいえない。

(電動キックボード試乗レポート、予想外の「落とし穴」があった!【動画付き】)
https://diamond.jp/articles/-/224057?page=2

「左手を離すと不安定!「手信号」に“黄信号”:
ただし、走行中に一つ気になる出来事があった。記者が橋を渡って折り返してから直線を走っているとき、試しに左手を離してみると、車体が不安定になって大きくぐらついてしまったのだ(右手はアクセルレバーを押していないといけないので離せない)。危うく転倒しそうになったので、すぐ両手で握る体勢に戻さざるを得なかった。」

手信号出すなんて、むしろ危険だろう。

歩道走行も防ぎようがないに違いない。

歩行者を巻き込んだ事故が多発する恐れは高い。

自動車との接触による死亡事故も多発するだろうしな。

海外でそういう事態が起きても、我が国ではなかなか報道されないだろうしな。

米国では、全面禁止になった都市もあるようだ。

(レンタルスクーター、ついにアメリカの一部でBAN。先日の事故死を受けて)
https://www.gizmodo.jp/2019/07/nashville-is-banning-electric-scooters.html

「テネシー州のナッシュビルが、レンタルスクーターを禁止する方針を決めました。」

「市長のDavid Brileyはナッシュビルで操業している7社に対して、パイロットプロジェクトを終了し、電動スクーターを道路から締め出すことを決めた」

もっとも、厳しい規制を掛けたうえで、小数の配置は認めるらしい。

我が国で原付が売れなくなったのは、駐車禁止の取り締まりが厳しくなったからだと言われている。

駐輪場を整備するなどの社会資本を投下しなければ普及は望めないし、乗り捨て方式などは論外だ(占有離脱物横領の嵐か)。

現状のままの規制で導入しようとすれば、我が国では100年経っても普及しないに違いない。

高齢者の移動なんかには、絶対に使えないしな。

免許なしで乗せれば、子供の事故が多発して少子高齢化対策という社会政策にも反する。

少しは歩いた方が、或いは、せめて自転車でも漕いだ方が健康には良さそうな、若く元気かつ、カロリー過剰な人向けの商品だ。

レンタル式でも値段の高さは変わらない。

1日使えば2000円くらいだそうだからな。

浮沈子のように、年間100日は使うようなユーザーなら、買った方が安い(ブレイズスマートEVは、税込乗り出し18万円、保険料、バッテリーの減価償却入れても、2年で元が取れる)。

階段で2階まで手運びし、大井町に2時間まで無料の駐輪場があり、それ以外の用途では使わず、10km以上連続走行するなんてことは決してなく、電動アシストママチャリという最強の代替交通手段があるといった、特定用途でハマったら、買いかもしれない。

先日から、前輪周りから異音が出て、いろいろ調節してみたんだが、原因が分からずにいた。

ふつーに走行している時にも音が出ていたわけだが、前輪ブレーキワイヤーのカバーがタイヤと干渉していたことが原因と判明した(画像参照)。

やれやれ・・・。

土砂降りの雨の日には乗れない。

メーカーも対応していないと言っているし、そもそも後輪内蔵のモーターが心配だ。

フレームに差し込むバッテリーも、防水には見えないしな。

そんな時は、電動アシストママチャリが大活躍する。

まあ、それでも十分だし、むしろ健康のためにはその方がいい。

話を戻そう。

キックボード自体が、公道走行を認められていない貧困な道路環境の中に、電動キックボードを放り込んだら大混乱だろうな。

不安定な乗り物を、制限速度60km、実際の走行速度80kmの道路環境に放り出す。

ブレイズの立ち乗りもできるEVスクーターが、実に座り心地の良さげなサドル式シートを備えている意味は重要だ。

あの会社は、よく分かっているのだ。

元々、キャンピングカーに積んでいって、行った先でのチョイノリに使うという発想だからな。

その範囲での使い方に絞っている。

渋谷パルコに置いてあったという別の電動キックボードは、見ていない。

(ZERO9)
https://zero9.hop-on.jp/

珍しさが先に立って、話題にはなるかも知れないが、日常の足にはならない。

事実上、自転車で十分な距離しか乗れず、一通逆走、歩道走行可、駐輪場が溢れているライバルには勝てまい。

レンタル自転車市場の方が、まだ脈がありそうな気がする。

そっちも、なかなか展開できないでいるようだしな。

免許なし、方向指示義務なし、歩道走行可、一通逆走可、自賠責不要、ヘルメット不要の完全自転車並みの自由度を与え、レンタル料金が現在の10分の1(1日借りて200円くらい)になり、日本全国、どこで乗り捨てても自由にならない限り、普及は望めない。

購入価格も、2万円くらいにしてもらいたいな。

そうしたら、近所のコンビニに買い物行ったり、今、このブログを書いているレストランに行くのに使ってもいい。

自転車を処分して、2台目の電動移動体として購入する。

ああ、片手運転できることも重要な要件かもな。

自転車のメリットは、まさにそこにある(そうなのかあ?)。

うちの近所では、子供乗せたママチャリが、片手でスマホしながら一時停止無視して走り回ってるしな(もちろん、道交法違反です!:良い子はマネしないでね!)。

片手スマホ出来なければ、乗り物として不完全な時代だ(そんなあ!)。

まあ、その辺りは技術的に解決可能になるに違いない。

転倒防止用の仕掛けが付いたり、自動運転してくれたりしてな。

(【圧倒的未来感】ヤマハの自立するロボット・オートバイ「MOTOROiD」(モトロイド)が転倒しないしくみ 開発者インタビュー)
https://robotstart.info/2017/10/26/tms-yamaha02-2.html

「モトロイドはオートバイのスタンドをあげても倒れない。2輪で自立する技術を実現している。」

(電動キックボードを自動運転化! 「Tortise」はカメのように自走してドックへ)
https://techable.jp/archives/110523

「現在、街のあちこちに乗り捨てられた電動キックボードは、人力で回収して需要のある場所に配備したり充電したりしている。当然人件費がかかるし、再配備に関しても最適とはいかないだろう。」

「走行禁止区域などをマッピング。駐車スポットまで安全性を保って走行するとのこと。」

そうでもしなければ、現状のままの使い勝手と金額では普及は難しいだろう。

浮沈子的には、当分はまたがり式の電動スクーターで十分だ。

ホンダが、業務用として発売するようだが、70まんえんだってさ・・・。

(【70万円台で法人向け販売】原付一種/二種の2バージョンとなったホンダのベンリィe: は電動バイク普及の足掛かりになる?)
https://young-machine.com/2019/12/23/56396/

「価格は73万7000円~74万8000円」

話にならんな・・・。

年間1000km走る程度なら、30万円くらいの燃費のいい原付買って、ガソリンで走ったって、せいぜい年間3000円くらいしか掛からない。

オイル交換しても、1000円くらいだろう。

2年に1度4万円のバッテリー交換を考えれば、はるかに経済的だ。

電動スクーターは高い。

もちろん、ふつーの原付を階段で持ち上げて、玄関に畳んで立てかけておくわけにはいかない。

浮沈子は、往復300円くらいの電車賃と比較して、納得いく価格だったから買った。

年間100回通って、3万円(任意保険料くらいにしかならないけどな)。

特殊用途だし、新しいものを試してみる程度以上の意味はない。

立ち乗りは、更に使い辛いだろう。

何が普及のネックになるかは分からない。

それを探る時期が、結構長く続くのではないか。

ビッグビジネスになると言われているが、それは違うような気がしている。

例によって当てにはなりませんが。

電動アシストママチャリが、目下最大のライバルだ。

これを凌ぐ使い勝手を実現しない限り、巷に広く普及することはないだろうな・・・。

(電動キックボードで公道を156キロくらい走った話:追加)
https://medium.com/@Tukimikage/%E9%9B%BB%E5%8B%95%E3%82%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A7%E5%85%AC%E9%81%93%E3%82%92156%E3%82%AD%E3%83%AD%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%84%E8%B5%B0%E3%81%A3%E3%81%9F%E8%A9%B1-56794d7ac94b

Hop-on!の一つ前の型(ZERO8)だが、試乗記が出ていたのでリンクしておく。

休日の行楽地での使用だが、いろいろ参考になる。

クルマでの運搬と、行った先でのちょい乗りという理想的な使い方だ。

やっぱ、ZERO9に試乗しないと、電動キックボードは語れない感じだな・・・。

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