変異種:ブレイクスルー(ブレークスルー:どっち?)感染という当たり前な話 ― 2021年04月28日 09:35
変異種:ブレイクスルー(ブレークスルー:どっち?)感染という当たり前な話
あまり聞かない用語だが、薬剤耐性菌が抗菌薬を突破して感染を広げる時には使われているらしい。
「投薬された抗真菌薬がその病原菌に対して無効であるために、抗真菌薬を投与しているにも拘わらず真菌感染症が発症すること。」
読んだ記事はこれ。
(ワクチン接種後でも、新型コロナ変異株が感染する「ブレイクスルー感染」が確認される) https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/04/post-96179.php
「ワクチン接種後に罹患する「ブレイクスルー感染」とみられ、一部の変異株がmRNAワクチンを回避できるという懸念が確認」
ワクチンの有効率を判定するためには、プラセボを与えた群の発症数とワクチンを接種した群の発症数とを比較するわけだから、100パーセントの有効率でない限り、ワクチン接種群に感染者が出るのは当たり前の話だ。
ブレイクスルーでも何でもない。
「アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、米国では2021年4月20日時点で8700万人以上が新型コロナウイルスワクチンを2回接種し、そのうち7157人で「ブレイクスルー感染」が確認されている。」
記事には、CDCについての言及もあったので、元ネタを当たった。
(COVID-19画期的な症例調査と報告) https://www.cdc.gov/vaccines/covid-19/health-departments/breakthrough-cases.html
「画期的」自動翻訳だな・・・。
まあいい。
「COVID-19ワクチンは効果的であり、パンデミックを制御するための重要なツールです。しかし、病気の予防に100%効果的なワクチンはありません。」
「ワクチンが期待どおりに機能していても、症候性のワクチンの画期的な症例が発生します。ワクチン接種を受けた人々の間で無症候性の感染症も発生します。」
まだ数は少ないが、重症者も死者も出ている。
無症候性キャリアのまま、他に感染させることもあるだろう。
ワクチンをうとうがうつまいが、感染者に違いはない(重症化率は低いと期待されている)。
今回の注目点は、変異種に感染したという点だろうな。
「獲得した免疫が効きにくくなる免疫逃避型(E484K)変異のほか、「T95I」、「del142-144」、「D614G」の3つの変異が確認された。」
「D614G」は、既存の(昨年来、全世界に蔓延している)欧州産で確認されている変異で、武漢産を野生種として見た場合の「変異」ということになる。
「T95I」、「del142-144」については、未調査。
ブレイクスルーといえば、浮沈子的に思い出すのはこっちだな。
「太陽系から4.37光年離れているケンタウルス座α星へ数千個のレーザー推進の超小型宇宙船を送り込む計画」
「切手サイズの超小型宇宙船「スターチップ」(カメラ、推進システム、ナビゲーション・通信機器が搭載される)に1辺が1メートルほどの極薄の帆を取り付け、地上からこの帆に向かってレーザーを照射することにより、光速の20%の速度を実現しようとしている。」
べらぼーめ・・・。
日本語の表記として、「ブレイク」なのか「ブレーク」なのかがブレている(なんちゃって!)。
まあ、どうでもいいんですが。
とんでもプロジェクトな「ブレーク」スルースタショットとは異なり、「ブレイク」スルー感染は日常的に起こる当たり前の話だ。
以前、このブログでも取り上げた、再感染と似ている。
一旦ついたはずの感染者の免疫が機能せず(十分つかなかったのか、減衰したのか、変異種に無効だったのか)、再び感染するという話だ。
最初の免疫を与えるのが、実際のウイルスであったのか、それを模倣したり弱毒化させたワクチンであったのかの違いだ。
免疫の主体である人間側にとっては、その違いはビミョーだからな。
免疫の付く強度、効果が減衰していくスピード、変異に伴う免疫効果の低下が、相互に関連し合い、再感染の様態を変えていく。
再感染した場合も、重症化率や死亡率が下がることが期待されているが、その実態は不明だ(未確認)。
ワクチンをうたない理由にはならないし、むしろ、再感染をどのようにコントロールしていくか((同じワクチンの)追加接種(ブースト効果期待)、改良ワクチン再接種(変異種対策)など)が問題だな。
ワクチンうっても感染するという事実に冷静に向き合い、思考停止にならずに前向きに善処する・・・。
「新型コロナウイルスの変異型が、ワクチンを突破することを防ぐために、達成可能な最短時間で、世界中のできるだけ多くの人の予防接種を行うことがいかに重要であるかを示している。」
接種速度も重要だな(どっかの国は、変異種を育成しようとしているようだけど)・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
読み返して気づいたんだが、ブレイクスルー感染ではワクチンが武漢産のウイルスを基準に開発されていることから、欧州産、英国産に中立である一方、ワクチン逃避変異である南ア産のE484Kに対しても中立なところが気になるな。
ワクチン耐性を助長しかねない(そうなのかあ?)。
自然界からはほぼ駆逐されていると言われる武漢産をワクチンによって復活させるようなもんだ。
ウイルスに対して自然界とは異なる選択圧を与えることになる。
その結果がどうなるのかは、まだ、誰も知らない。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナワクチン接種後に新型コロナに感染した「ブレイクスルー感染者」の特徴とは) https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210429-00235308/
「(ワクチンうっても、) 0.008%の人が新型コロナに感染 0.0005%の人が重症化 0.0001%の人が亡くなった」
母数が大きいからな(7700万人)。
「(ワクチンうっても、) 5800人が新型コロナに感染 396人が重症化 74人が亡くなった」
元記事から、直接の関係がなかったことが分かっている症例は、注意深く除外されていることが分かる。
相変わらず、丁寧な記事だな。
我が国で、対象者ほぼ全員である1億人がうつとこうなる。
「(ワクチンうっても、) 8000人が新型コロナに感染 500人が重症化 100人が亡くなった」
これが、世界で10億人くらいがワクチン接種した状況(回数では10億回接種ということになっているようですが)の中では、こういうことになるんだろう・・・。
「(ワクチンうっても、) 80000人が新型コロナに感染 5000人が重症化 1000人が亡くなった」
ワクチンうっても、ブレイクスルー感染して人は死ぬ。
絶対数を見れば、それは決して少ない現象ではないのだ。
ワクチンが普及していく中で、新たな呪文が登場したわけだ。
曰く、
「2回のワクチン接種を完了していても感染対策は引き続き行う必要があります。」
その感染対策については、過去記事から引用しておこう・・・。
「・できる限り外出を控える ・屋内ではマスクを装着する ・3密を避ける ・こまめに手洗いをする」
米国では、ワクチンうてば屋外ではマスクしなくていいことになったらしい。
(米CDC、「マスクなし屋外会食」解禁 ワクチン接種後の指針公表) https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042800184&g=int
「免疫獲得に必要な回数のワクチン接種を受けた後、2週間を経過した人が対象」
ワクチン接種にしても、米国では既に接種のスピードが低下し始め、おそらく全米で接種率が人口比50パーセントに届くことはないだろう(テキトーです)。
(米ワクチン接種、ペースが鈍化 集団免疫へ正念場) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN23DLK0T20C21A4000000/
「22日の接種回数(7日移動平均)は約295万回。ピークとなった13日の約338万回を境に、減少傾向」
「18歳以上で米人口の52パーセント」(人口比では30パーセント程度のようです:なお接種対象者は16歳以上)
「最大数億回分のワクチンが余剰になるとみられている。」
うちたくないやつは放っておいていいから、まだ全国民の1パーセントくらいしかうっていない我が国にも回してほしいもんだな。
「すでにカナダやメキシコに英アストラゼネカのワクチン約400万回分を供給すると発表」
なんだ、アストラゼネカ製か(E484K変異に効かないやつ)・・・。
ないよりマシのベータ版(インターリンク)みたいなもんだな・・・。
やれやれ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナに感染すると次に感染する確率が84%低下するという研究結果) https://gigazine.net/news/20210415-previous-covid-19-cut-risk-reinfection-84/
「1度SARS-CoV-2に感染したならば、次に感染する確率は84%低下する」
再感染率は16パーセントもあるということになる(罹患したことのない人との比較だから、表現としては問題だな)。
これは、意外だな。
「なお、症候性感染(自覚できるレベルの症状が出る感染)の確率はさらに低く、「1度感染した場合、症候性感染の確率は93%低下する」という結果となりました。」
わかりゃしないよってことだが、それにしても7パーセントは自覚症状を伴う再感染が起こるということになる(これも、問題表現だ)。
再感染は、当たり前。
もちろん、ワクチンうって感染するのも当たり前。
その当たる確率が相当程度低下し、重症化率も下がり、死亡率はさらに下がるということなわけだ。
二度と、絶対に掛からないなどということはないし、人工呼吸器のお世話になったり、死んじまったりすることもあるということだ。
変異種については、若い人(ここでは、60歳未満)でも、重症化する確率が高くなると言われている。
再感染(ブレイクスルー感染含む)でも、それは同じかもしれない(未確認)。
で、結局、ワクチンうって予防策の呪文をみんなで唱えることになる。
ナンマイダ、ナンマイダ・・・。
メキシコへの道:まずはワクチン接種から:業界では狂犬病ワクチンは「イヌ」と呼ぶようだ(ワンッ!) ― 2021年04月28日 23:28
海外ダイビングを封じられて1年余り。
もう、禁断症状に耐えられず、ケーブダイビングの講習を前に、現地視察を兼ねて11月の乾季突入のタイミングで偵察旅行に行くことに決めた。
(メキシコへ行く:今年の目標にフォーカス:予定は未定だが11月以降の乾季狙い)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/04/09/9365432
「行けたらいーな程度では目標にならないから、絶対行く(行けるかなーとか、行きたいなーではない!)。」
まあ、ただ決めただけで、その後、具体な行動は起こしていなかったからな(浮沈子にはよくある話だけど)。
まずは情報収集を兼ねて、トラベルクリニックにワクチンをうちに行く。
行ってみると、留学生やら海外出張らしき会社員やらでごった返していて、この時期に物見遊山で出かけるような奇特な方の姿はない(浮沈子は、半袖Tシャツ、短パン(ショートパンツ)、素足にサンダルという、警職法に基づく職質間違いなしの軽装)。
違和感、丸出しだな・・・。
まあいい。
今日は、どんなワクチンをうつべきかの相談と、接種日の予約だけのつもりだったが、なんと、いきなり3種類もうたれてしまった。
持参金が足りず、カード払いにしてもらう。
やれやれ・・・。
筋注2本(A型肝炎、狂犬病)と皮下注1本(破傷風)。
来週には、腸チフスと狂犬病の2回目の接種を予約した。
さらに、今日から1か月後には、破傷風2回目と狂犬病3回目の予約も取る。
日付指定の予約は以上だが、6か月から1年後の間に、A型肝炎と破傷風のブースト接種(A型肝炎は、単回接種だと1年間だが、ブーストすれば約15年間効果が期待できる。破傷風は3回接種で約10年間)。
狂犬病は1年後から3年後の間にブーストすれば、約5年間は効果が期待できる。
以上は、頂いた接種スケジュールからの転載(レジメンや持続期間は製品によって異なるかも)。
品川駅は久しぶり(ニコン博物館以来か)。
終わってから新川崎行ってフィットネスしようと思ってたんだが、上手にうってくださった看護師さんから、本日の過激な運動を禁止され(浮沈子は飲酒しませんが、多量のアルコールも禁止だそうです)、これ幸いとサボることに(フィットネス行ってからうてば良かったんじゃね?:わざとそうしたわけではありません:←ホントかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
幸い、アナフィラキシーとか、接種部位の腫れ、筋肉痛、発熱などの副反応も出ず、品川インターシティ内の本屋さんで、メキシコとカンクンの旅行本を仕入れて帰ってきた。
興味深かったのは、看護師さんが説明の時に狂犬病予防接種のことを「イヌ」と呼んでたことだろうな。
「イヌ」って言うんですかあ?。
思わず聞き返してしまった。
狂犬病なんて、我が国では最近は発症例がないからな(数年前に1例出たようですが:後述)。
(狂犬病)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/
「狂犬病予防法が制定される1950年以前、日本国内では多くの犬が狂犬病と診断され、ヒトも狂犬病に感染し死亡していました。このような状況のなか狂犬病予防法が施行され、犬の登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになり、わずか7年という短期間のうちに狂犬病を撲滅するに至りました。」
浮沈子が生まれた時(1958年)には、既に撲滅されていたわけだ。
「現在、日本では、犬などを含めて狂犬病の発生はありません。」
若い看護師さんは、当然そんなもんは知らないだろう(2018年に、フィリピンで咬まれた方が帰国後に発症しただけ)。
「イヌ」という隠語は、狂犬病が既に風化し記号化した象徴なわけだ・・・。
接種するワクチンのうち、腸チフスというのは、問診した先生に勧められてうつことにした。
無症候性キャリアについてに調べた際に出てきた、「腸チフスのメアリー」以外に知識はない。
(腸チフス、パラチフス Typhoid Fever, Paratyphoid Fever)
https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name11.html
「腸チフス、パラチフスは、それぞれサルモネラ属のチフス菌とパラチフス菌による感染症です。口から移る病気です」
「腸チフス、パラチフスは、南アジア、東南アジア、アフリカ、カリブ海、中央および南アメリカなどの一般に衛生水準の高くない地域で多くみられる感染症です。特に南アジアは、感染の危険が高い地域です。」(インド、ヤバそう・・・。)
「腸チフスのワクチンには、パラチフスの予防効果はありません。」
昔から、「腸パラ」と一緒に呼ばれてきたんだが、腸チフスだけだと心配だな(約3年間有効)。
まあ、付き合い(?)でうつことにした(テキトーです)。
出発前の接種日(10月予定)には、Deet(ディート:30パーセントもの)の購入も予約した。
蚊による感染予防のための虫よけクリーム。
チューブ入りでデカかったけど、フィリピンでのテック1の時にも使えるから丁度いいかも。
カンクンの辺りは、特にマラリアの流行はなさそうだし(先生がネットで検索してくれました)、デング熱も過度に心配することはないだろう(こっちは外務省のページから)が、防蚊対策は重要だからな。
破傷風とかはどうなんだろうな。
ダイビングでは、傷ができる怪我は想定の範囲内だから、自分で調べたうえで、一応うっておくことにした。
何回かに分けて打つので、スケジュールを押さえておかないとな。
まだ、本当にメキシコに行けるかどうかは分からない。
しかし、少しずつ行動に移して準備していけば、現実になるかも知れないしな。
具体な行動は初めてとった。
後は、ダイビング周りと交通手段、宿泊施設だろうな・・・。
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