🐱原発事故と人間の尺度 ― 2022年08月15日 07:02
原発事故と人間の尺度
(原発「13兆」の警告――人間の尺度を超えるな)
https://news.yahoo.co.jp/byline/ozekiakira/20220813-00309853
「原子力は人間の「物差し」で測れない怪物」
「福島第一原発事故級の原子力災害では、その後始末のために数十年がかりの大事業」
ここでは、核廃棄物の保管管理という10万年掛かりの「大事業」には触れられていない(とりあえず、原子力災害限定ということでいいとしよう)。
「「被災者に対する損害賠償」が莫大なのは、空間尺度が大きいから」
これから、処理水を環境に放出すれば、海洋汚染は全世界に及ぶ。
既に大気中には膨大な放射性物質がばら撒かれて、一部は我々の体内にも取り込まれている。
「賠償、廃炉、除染のすべてを含む事故処理費は最終的に約21兆5000億円に達する」
「原子力は、いったん不測の事故に見舞われたときの被害の大きさからみて、人間社会とは相いれない技術」
「人類に馴染みのなかった異次元の技術に頼るのだとしたら向こう見ずに過ぎる。」
数十年の時間の中での20兆円というのが多額であるかどうか、核力を利用する原発が、人間の尺度を越えているかどうかについては、いささか疑問も感じる。
人類が火の使用を始めてから数十万年がたっていると思われるが、その間に火災や戦争で焼失した資産や人命は計り知れないだろう(今も、ウクライナ方面ではドンパチやってますが)。
しかし、我々は火の使用(電磁気力だそうですが)を身につけ、飼い慣らし、日常生活の中で便利に使っている。
原子力発電所だって、そのうち近所の風呂屋で扱えるような簡便な技術になってくるに違いない。
余熱で風呂も沸かせて便利だ(そううことかあ?)。
もう一つの例を挙げよう。
自動車は、100年余り前に登場し、現代文明になくてはならない技術になっているが、その一方で交通事故による死者は絶えない。
WHOによれば、毎年130万人余りが死亡しているという。
我が国の自賠責保険では、3千万円の補償金が設定されているから、全世界での毎年の損失額は、39兆円に及ぶ。
あれま!、自動車はその利便性と引き換えに、毎年超大規模な原発事故を起こしている勘定になる。
おまけに、二酸化炭素出しまくりだしな。
まあいい。
もちろん、巨大技術は、事故が起こればその影響も大きいから、社会的関心が高いのは当然だ。
列車事故、航空機事故、船舶事故も同じだ。
原子力が、何か特別な技術なわけじゃない。
我々が、まだ使いこなせていないだけの話かもしれないのだ。
100万年後の人類は、スマホか何かのように、ポケットから原子力を利用したアイテムを取り出して、日常生活に活用しているに違いないのだ(うーん、100万年後に人類がいるかどうかの方が心配だな・・・)。
放射性廃棄物の問題にしたって、半減期が長い核種に放射線をテキトーに浴びせて短くするとか、いっそ、加速器で重粒子叩きつけて崩壊させるとかいう技術が実用化されるかもしれない(未確認)。
が、しかし、まあ、少なくとも21世紀初頭の人類は、原子力を中途半端に活用しようとしていることは確かだ。
賛否が分かれるのは当然だ。
浮沈子は、誤解を恐れずに言えば、核兵器についても似たような感覚でいる。
そりゃあ、ドデカい水爆を爆発させて、都市一つ地上から消し去るような話は願い下げだが、破壊力を制御した戦術核の使用は現実の問題だと考えている。
(佐藤優「アメリカのウクライナへの支援が"ロシアを叩きのめさない程度"に抑えられているワケ」
これは「アメリカに管理された戦争」である)
https://president.jp/articles/-/60507?page=1
「クリミア半島を含むロシアの領土に、アメリカが提供した兵器で攻撃されたら、アメリカを交戦国とみなし、直ちに徹底的な反撃をする」(2ページ目)
「ロシアは、シリアのクルド人地区にあるアメリカ軍基地を攻撃するでしょう。」
地政学的にロシアが標的とするかどうかは知らないが、仮に攻撃するとしたら戦術核を一発お見舞いするかもしれない。
人類は、まだ、核兵器の使用に慣れていないからな(慣れなくていいですけど)。
ロシアは、ウクライナ侵攻に際して、戦略核による効果的な抑止(恫喝でも何でもいいですが)を行い、西側の直接介入を阻止している。
しかし、それがいつまでも有効であるとは考えていないだろう。
兵器供与などの支援がエスカレートすれば、逆に、そっちを抑止するために、別の方法を模索しだすに違いない。
核兵器使用の敷居が、今ほど下がったことはないかも知れないな(キューバ危機より下がっているだろう)。
人間の尺度は、時代によって変わる。
それを認めないというなら、火を使うこともやめるべきだ(もちろん、自動車も)。
人間は、人間であるがゆえに、文明を築き、それを支える技術を磨いてきた。
核兵器を含めた原子力の利用は、人類の宿命だな(そうなのかあ?)。
人間やめるか、原発やめるか(そういうことかあ?)。
神ならぬ人の作りしものは全て未熟であり、常に何らかの欠陥を有し、壊れ、廃れる運命にある。
適切な保守管理、修繕、ライフサイクルに応じた入れ替えは、全てに共通だ。
正しい原発や核兵器の使用(もちろん、これは使わないのが一番だが)方法を身につけ、豊かな文明生活を営むのが正しい(たぶん)。
絶対の人間の尺度なんてものはない。
時代と共に、それは変わっていく。
いや、ないとは言えないな。
動物としての営み、生物としての営みのレベルでは、ここ100万年くらい、何ら変わるところはない。
それもまた、人間の尺度の一つだ。
とすれば、我々の中には常に葛藤があることになる。
その葛藤の中で、人間は選択を行い、この星の上での営みを続けている。
いいだろう。
その相克の結果として、原発を放棄するのも選択の一つだ。
動物として、生物としての存続と相いれないということであれば、どんな文明の利器であっても使用を続けることはできない。
PCBやフロン(の一部)も、そうして使われなくなってきた。
そういう選択は常に行われている。
共存できるかできないかは、人間が決める。
どう決めるかが問題だし、いつ決めるかも問題だ。
生物としての人間の方にも食指は伸びている。
合成生物学の進展で、遺伝子を意図的に弄る時代になってきたからな。
何でもアリだろう。
黙っていても、地磁気異常で磁界が弱まり、太陽や銀河宇宙線のモーレツな被ばくを浴びることになれば、遺伝子はただでは済まない(地球大気による防護だけで、どれ程緩和されるか:二次放射線の影響もあるしな)。
現在のペースが変わらなければ、1500年後、地磁気はゼロになると言われている。
月や火星に行くチンケな宇宙船は防護できても、地球丸ごと放射線防御するわけにはいかないからな。
強力な電磁石を並べて、人工地磁気を作るとかしないとムリポだろう(んなこと、出来んのかあ?)。
まあ、36世紀の話だからな。
我々が心配しても仕方ないだろうけどな・・・。
(原発「13兆」の警告――人間の尺度を超えるな)
https://news.yahoo.co.jp/byline/ozekiakira/20220813-00309853
「原子力は人間の「物差し」で測れない怪物」
「福島第一原発事故級の原子力災害では、その後始末のために数十年がかりの大事業」
ここでは、核廃棄物の保管管理という10万年掛かりの「大事業」には触れられていない(とりあえず、原子力災害限定ということでいいとしよう)。
「「被災者に対する損害賠償」が莫大なのは、空間尺度が大きいから」
これから、処理水を環境に放出すれば、海洋汚染は全世界に及ぶ。
既に大気中には膨大な放射性物質がばら撒かれて、一部は我々の体内にも取り込まれている。
「賠償、廃炉、除染のすべてを含む事故処理費は最終的に約21兆5000億円に達する」
「原子力は、いったん不測の事故に見舞われたときの被害の大きさからみて、人間社会とは相いれない技術」
「人類に馴染みのなかった異次元の技術に頼るのだとしたら向こう見ずに過ぎる。」
数十年の時間の中での20兆円というのが多額であるかどうか、核力を利用する原発が、人間の尺度を越えているかどうかについては、いささか疑問も感じる。
人類が火の使用を始めてから数十万年がたっていると思われるが、その間に火災や戦争で焼失した資産や人命は計り知れないだろう(今も、ウクライナ方面ではドンパチやってますが)。
しかし、我々は火の使用(電磁気力だそうですが)を身につけ、飼い慣らし、日常生活の中で便利に使っている。
原子力発電所だって、そのうち近所の風呂屋で扱えるような簡便な技術になってくるに違いない。
余熱で風呂も沸かせて便利だ(そううことかあ?)。
もう一つの例を挙げよう。
自動車は、100年余り前に登場し、現代文明になくてはならない技術になっているが、その一方で交通事故による死者は絶えない。
WHOによれば、毎年130万人余りが死亡しているという。
我が国の自賠責保険では、3千万円の補償金が設定されているから、全世界での毎年の損失額は、39兆円に及ぶ。
あれま!、自動車はその利便性と引き換えに、毎年超大規模な原発事故を起こしている勘定になる。
おまけに、二酸化炭素出しまくりだしな。
まあいい。
もちろん、巨大技術は、事故が起こればその影響も大きいから、社会的関心が高いのは当然だ。
列車事故、航空機事故、船舶事故も同じだ。
原子力が、何か特別な技術なわけじゃない。
我々が、まだ使いこなせていないだけの話かもしれないのだ。
100万年後の人類は、スマホか何かのように、ポケットから原子力を利用したアイテムを取り出して、日常生活に活用しているに違いないのだ(うーん、100万年後に人類がいるかどうかの方が心配だな・・・)。
放射性廃棄物の問題にしたって、半減期が長い核種に放射線をテキトーに浴びせて短くするとか、いっそ、加速器で重粒子叩きつけて崩壊させるとかいう技術が実用化されるかもしれない(未確認)。
が、しかし、まあ、少なくとも21世紀初頭の人類は、原子力を中途半端に活用しようとしていることは確かだ。
賛否が分かれるのは当然だ。
浮沈子は、誤解を恐れずに言えば、核兵器についても似たような感覚でいる。
そりゃあ、ドデカい水爆を爆発させて、都市一つ地上から消し去るような話は願い下げだが、破壊力を制御した戦術核の使用は現実の問題だと考えている。
(佐藤優「アメリカのウクライナへの支援が"ロシアを叩きのめさない程度"に抑えられているワケ」
これは「アメリカに管理された戦争」である)
https://president.jp/articles/-/60507?page=1
「クリミア半島を含むロシアの領土に、アメリカが提供した兵器で攻撃されたら、アメリカを交戦国とみなし、直ちに徹底的な反撃をする」(2ページ目)
「ロシアは、シリアのクルド人地区にあるアメリカ軍基地を攻撃するでしょう。」
地政学的にロシアが標的とするかどうかは知らないが、仮に攻撃するとしたら戦術核を一発お見舞いするかもしれない。
人類は、まだ、核兵器の使用に慣れていないからな(慣れなくていいですけど)。
ロシアは、ウクライナ侵攻に際して、戦略核による効果的な抑止(恫喝でも何でもいいですが)を行い、西側の直接介入を阻止している。
しかし、それがいつまでも有効であるとは考えていないだろう。
兵器供与などの支援がエスカレートすれば、逆に、そっちを抑止するために、別の方法を模索しだすに違いない。
核兵器使用の敷居が、今ほど下がったことはないかも知れないな(キューバ危機より下がっているだろう)。
人間の尺度は、時代によって変わる。
それを認めないというなら、火を使うこともやめるべきだ(もちろん、自動車も)。
人間は、人間であるがゆえに、文明を築き、それを支える技術を磨いてきた。
核兵器を含めた原子力の利用は、人類の宿命だな(そうなのかあ?)。
人間やめるか、原発やめるか(そういうことかあ?)。
神ならぬ人の作りしものは全て未熟であり、常に何らかの欠陥を有し、壊れ、廃れる運命にある。
適切な保守管理、修繕、ライフサイクルに応じた入れ替えは、全てに共通だ。
正しい原発や核兵器の使用(もちろん、これは使わないのが一番だが)方法を身につけ、豊かな文明生活を営むのが正しい(たぶん)。
絶対の人間の尺度なんてものはない。
時代と共に、それは変わっていく。
いや、ないとは言えないな。
動物としての営み、生物としての営みのレベルでは、ここ100万年くらい、何ら変わるところはない。
それもまた、人間の尺度の一つだ。
とすれば、我々の中には常に葛藤があることになる。
その葛藤の中で、人間は選択を行い、この星の上での営みを続けている。
いいだろう。
その相克の結果として、原発を放棄するのも選択の一つだ。
動物として、生物としての存続と相いれないということであれば、どんな文明の利器であっても使用を続けることはできない。
PCBやフロン(の一部)も、そうして使われなくなってきた。
そういう選択は常に行われている。
共存できるかできないかは、人間が決める。
どう決めるかが問題だし、いつ決めるかも問題だ。
生物としての人間の方にも食指は伸びている。
合成生物学の進展で、遺伝子を意図的に弄る時代になってきたからな。
何でもアリだろう。
黙っていても、地磁気異常で磁界が弱まり、太陽や銀河宇宙線のモーレツな被ばくを浴びることになれば、遺伝子はただでは済まない(地球大気による防護だけで、どれ程緩和されるか:二次放射線の影響もあるしな)。
現在のペースが変わらなければ、1500年後、地磁気はゼロになると言われている。
月や火星に行くチンケな宇宙船は防護できても、地球丸ごと放射線防御するわけにはいかないからな。
強力な電磁石を並べて、人工地磁気を作るとかしないとムリポだろう(んなこと、出来んのかあ?)。
まあ、36世紀の話だからな。
我々が心配しても仕方ないだろうけどな・・・。
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