🐱変異種:リバウンド ― 2022年08月07日 01:37
変異種:リバウンド
この話、バイデンが再度陽性になったことで、世界的に知られることになった。
疫学的流行レベルのリバウンドとは異なる。
特定の患者が、一度陰性になった後、新たな感染源に接触することなく、再度陽性になるという話だ。
ちょっと、不気味でもある。
ウイルスの増殖を抑える初期の治療薬との関連が取りざたされているが、確定的ではない。
変異種によっても、異なる状況が見られているという話もあるが、定量的な評価は不十分だ。
ナショジオが、現段階での取りまとめ記事を上げている。
(コロナが「再陽性」になる例が増えている? 「リバウンド」について今わかっていること)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a58b8007ecd283070912e27bef621770aa470cb
「2022年6月、米ホワイトハウスのアンソニー・ファウチ首席医療顧問は、自身が新型コロナウイルス感染症の「リバウンド(再陽性)」を経験したと発表した。」
ファウチが罹患したのは知っていたが(しかも、ワクチン4回接種してて!)、再陽性になっていたとは知らなかったな。
「7月末にバイデン米大統領にもリバウンドが起きたことは周知の事実だ。」
こっちは知ってたけどな。
「米疾病対策センター(CDC)が5月に医療関係者向けに発表した保健勧告によれば、最初の感染からの回復後、検査で陰性となってから2~8日後に検査で再び陽性反応が出たり、症状が再発したりする例が報告されている。」
「リバウンド事例は、抗ウイルス薬を服用している患者に多くみられる。」
「今までにわかっている事実はこれだけだ。リバウンドに関するその他のことは、まだ推測の域を出ない。」
ここは重要な所だ。
抗ウイルス薬との因果関係も、まだ十分に掴めているわけではない。
「リバウンドの発生頻度も把握できていませんし、原因も不明です」
「リバウンドは抗ウイルス薬との関連がよく指摘されているが、複数の要因が関わっている可能性もある。」
「CDCは、抗ウイルス薬を服用したかどうかに関わらず、症状が短期間で再発することは一部の新型コロナ患者における「自然な経過の一部かもしれない」との見解を示している。」
まあ、いろいろ書いてあるが、ああ言えばこう言う状態で、確かなことは何も分かっていないということがよく分かる記事だな。
頭がごちゃごちゃしてくる(この記事のせいかあ?)。
まあいい。
初めにも書いた通り、再陽性(再感染でないことに注意!)という現象が観察されていて、原因が特定されていないということは知っておいていい。
どうやら、極めて稀とは言えない頻度で起きている様子だ。
公衆衛生上の懸念としては、一度陰性になったからと言って、喜び勇んではしゃぎまわるのは如何なものかという話なわけだ。
いや、はしゃぎまくらなくても、再陽性になるわけだからな。
その状態でも、他者に感染させる力があるという点が問題なわけだ。
新型コロナは、複雑怪奇な病像を示している。
ブレイクスルー感染、再感染、再陽性、ロングコビット(後遺症)、エトセエトセ・・・。
その背後には、次々と現れる変異種(亜系統含む)、型落ちワクチンの頻回な接種、怪しげな(そうなのかあ?)治療薬、そして、しびれを切らして社会的規制を取っ払い、ろくに検査も行わない保健体制の日和見的政策の揺らぎが見え隠れしている。
だからといって、今更、ゼロコロナ政策を敷けというわけにもいくまい。
それを行うには、余りに蔓延し過ぎている。
人類は、この感染症と、何らかの形で共存していかざるを得なくなっている。
模索は続いているけど、先行きどうなるかは誰にも分からない。
政策の揺らぎというけど、状況に応じて臨機応変ということでもある。
忽那教授が、記事を寄せている。
(マスクを着けている人が多い日本の新型コロナ感染者数が、世界最多なのはなぜ?)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220806-00308961
「アメリカでは多くの人がすでにオミクロン株(BA.1/BA.2/BA.2.12.1)に感染していることから、現在は爆発的な感染には至っておらず、一方で日本は第7波の前までにオミクロン株に感染した人がアメリカよりも多くなかったことから、感染が広がる余地が大きかったということになります(ただし過去の感染による免疫も時間経過とともに減衰しますし、新しい変異株が出現した場合にはアメリカでも再び多数の感染者が出ることになり得ます)。」
「そんな中に、感染力の極めて強いBA.5が拡大したため今これだけ感染者が増えてしまっていると考えられます。」
以前の変異種に対する彼我の罹患者の差が、次の変異種の流行の差となって現れているというわけだ。
「これに加え、オミクロン株の拡大以降、世界的に検査数の減少が指摘されています。」
「実際には報告されていない感染者が多く存在し、過小評価になっている可能性が指摘されています。」
まあ、そうだろうな。
我が国でも、そろそろ全数検査を止めちまおうかという話が出てきている。
どーせ、無症候性キャリアは、どっちにしても捕捉できないからな。
どういう形であれ、何らかのサーベイランス態勢を敷いておく必要はある。
流行の形態や重症度、ワクチンの効果、治療薬の普及など、総合的に判断していかなければならない。
また、一度決めたからと言って、金科玉条のように頑なに守るだけではなく、トンデモ変異種が登場したら、臨機応変に対応する必要もある。
ワクチン接種については、ようやくデジタル化の方向が見えてきたようだ。
感染管理についても、同様の捕捉システムが求められている。
新型コロナは、これからが正念場になるだろう。
幸い、我々の社会は、まだ、この事態に対して持ち堪えられるキャパシティを発揮している。
個別具体的には、とてつもない負荷が掛かって、大変な状態になっているんだろうが、国家が崩壊したりはしていない。
ぶっちゃけ、人類の危機ではない。
平均寿命が縮んだり、人口増加が抑制されることはあるだろうが、それでも、人類は増加しつつあり、長期的には医療の普及などで、世界の平均寿命は延びていくに違いない。
が、それについても、確定的なことは言えない。
社会的には危機ではないとしても、高齢者やハイリスクグループにとっては重大な問題であることは間違いない。
浮沈子にとっては、生死にかかわる問題だ。
眼科手術(人工眼内レンズ:左目)の感染管理期間ということで、研究用の定性抗原検査キットを買い込んで、3日前から毎日検査している。
今のところ、ずーっと陰性だけど、それが続く保証などない。
陰性だから感染していないという保証すらない(偽陰性は一定割合あるからな:感染のタイミングにもよるし)。
所詮は、気休めみたいなもんだ。
もう、感染せずに生き続けることは出来ないと諦めている。
浮沈子も、いつか、必ず罹患する。
そうなれば、一定の確率で重症化し、その中では、決して低い割合ではなく、死に至る。
覚悟を決める時が来たようだな。
一度切り抜ければ、それで済む話でもない。
それこそ、再感染や再陽性で、繰り返し罹患することも考えなければならない。
罹患の度に、免疫が強化されるとも限らない。
査読前の研究では、感染を繰り返す度に重症度が深刻になるケースも見られると言われる(米国退役軍人の研究)。
一寸先は闇の新型コロナ。
最善を尽くして、天命を待つ。
明鏡止水の心境だ。
今日の検査は、昨日までのように、再び陰性なんだろうか、それとも・・・。
この話、バイデンが再度陽性になったことで、世界的に知られることになった。
疫学的流行レベルのリバウンドとは異なる。
特定の患者が、一度陰性になった後、新たな感染源に接触することなく、再度陽性になるという話だ。
ちょっと、不気味でもある。
ウイルスの増殖を抑える初期の治療薬との関連が取りざたされているが、確定的ではない。
変異種によっても、異なる状況が見られているという話もあるが、定量的な評価は不十分だ。
ナショジオが、現段階での取りまとめ記事を上げている。
(コロナが「再陽性」になる例が増えている? 「リバウンド」について今わかっていること)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a58b8007ecd283070912e27bef621770aa470cb
「2022年6月、米ホワイトハウスのアンソニー・ファウチ首席医療顧問は、自身が新型コロナウイルス感染症の「リバウンド(再陽性)」を経験したと発表した。」
ファウチが罹患したのは知っていたが(しかも、ワクチン4回接種してて!)、再陽性になっていたとは知らなかったな。
「7月末にバイデン米大統領にもリバウンドが起きたことは周知の事実だ。」
こっちは知ってたけどな。
「米疾病対策センター(CDC)が5月に医療関係者向けに発表した保健勧告によれば、最初の感染からの回復後、検査で陰性となってから2~8日後に検査で再び陽性反応が出たり、症状が再発したりする例が報告されている。」
「リバウンド事例は、抗ウイルス薬を服用している患者に多くみられる。」
「今までにわかっている事実はこれだけだ。リバウンドに関するその他のことは、まだ推測の域を出ない。」
ここは重要な所だ。
抗ウイルス薬との因果関係も、まだ十分に掴めているわけではない。
「リバウンドの発生頻度も把握できていませんし、原因も不明です」
「リバウンドは抗ウイルス薬との関連がよく指摘されているが、複数の要因が関わっている可能性もある。」
「CDCは、抗ウイルス薬を服用したかどうかに関わらず、症状が短期間で再発することは一部の新型コロナ患者における「自然な経過の一部かもしれない」との見解を示している。」
まあ、いろいろ書いてあるが、ああ言えばこう言う状態で、確かなことは何も分かっていないということがよく分かる記事だな。
頭がごちゃごちゃしてくる(この記事のせいかあ?)。
まあいい。
初めにも書いた通り、再陽性(再感染でないことに注意!)という現象が観察されていて、原因が特定されていないということは知っておいていい。
どうやら、極めて稀とは言えない頻度で起きている様子だ。
公衆衛生上の懸念としては、一度陰性になったからと言って、喜び勇んではしゃぎまわるのは如何なものかという話なわけだ。
いや、はしゃぎまくらなくても、再陽性になるわけだからな。
その状態でも、他者に感染させる力があるという点が問題なわけだ。
新型コロナは、複雑怪奇な病像を示している。
ブレイクスルー感染、再感染、再陽性、ロングコビット(後遺症)、エトセエトセ・・・。
その背後には、次々と現れる変異種(亜系統含む)、型落ちワクチンの頻回な接種、怪しげな(そうなのかあ?)治療薬、そして、しびれを切らして社会的規制を取っ払い、ろくに検査も行わない保健体制の日和見的政策の揺らぎが見え隠れしている。
だからといって、今更、ゼロコロナ政策を敷けというわけにもいくまい。
それを行うには、余りに蔓延し過ぎている。
人類は、この感染症と、何らかの形で共存していかざるを得なくなっている。
模索は続いているけど、先行きどうなるかは誰にも分からない。
政策の揺らぎというけど、状況に応じて臨機応変ということでもある。
忽那教授が、記事を寄せている。
(マスクを着けている人が多い日本の新型コロナ感染者数が、世界最多なのはなぜ?)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220806-00308961
「アメリカでは多くの人がすでにオミクロン株(BA.1/BA.2/BA.2.12.1)に感染していることから、現在は爆発的な感染には至っておらず、一方で日本は第7波の前までにオミクロン株に感染した人がアメリカよりも多くなかったことから、感染が広がる余地が大きかったということになります(ただし過去の感染による免疫も時間経過とともに減衰しますし、新しい変異株が出現した場合にはアメリカでも再び多数の感染者が出ることになり得ます)。」
「そんな中に、感染力の極めて強いBA.5が拡大したため今これだけ感染者が増えてしまっていると考えられます。」
以前の変異種に対する彼我の罹患者の差が、次の変異種の流行の差となって現れているというわけだ。
「これに加え、オミクロン株の拡大以降、世界的に検査数の減少が指摘されています。」
「実際には報告されていない感染者が多く存在し、過小評価になっている可能性が指摘されています。」
まあ、そうだろうな。
我が国でも、そろそろ全数検査を止めちまおうかという話が出てきている。
どーせ、無症候性キャリアは、どっちにしても捕捉できないからな。
どういう形であれ、何らかのサーベイランス態勢を敷いておく必要はある。
流行の形態や重症度、ワクチンの効果、治療薬の普及など、総合的に判断していかなければならない。
また、一度決めたからと言って、金科玉条のように頑なに守るだけではなく、トンデモ変異種が登場したら、臨機応変に対応する必要もある。
ワクチン接種については、ようやくデジタル化の方向が見えてきたようだ。
感染管理についても、同様の捕捉システムが求められている。
新型コロナは、これからが正念場になるだろう。
幸い、我々の社会は、まだ、この事態に対して持ち堪えられるキャパシティを発揮している。
個別具体的には、とてつもない負荷が掛かって、大変な状態になっているんだろうが、国家が崩壊したりはしていない。
ぶっちゃけ、人類の危機ではない。
平均寿命が縮んだり、人口増加が抑制されることはあるだろうが、それでも、人類は増加しつつあり、長期的には医療の普及などで、世界の平均寿命は延びていくに違いない。
が、それについても、確定的なことは言えない。
社会的には危機ではないとしても、高齢者やハイリスクグループにとっては重大な問題であることは間違いない。
浮沈子にとっては、生死にかかわる問題だ。
眼科手術(人工眼内レンズ:左目)の感染管理期間ということで、研究用の定性抗原検査キットを買い込んで、3日前から毎日検査している。
今のところ、ずーっと陰性だけど、それが続く保証などない。
陰性だから感染していないという保証すらない(偽陰性は一定割合あるからな:感染のタイミングにもよるし)。
所詮は、気休めみたいなもんだ。
もう、感染せずに生き続けることは出来ないと諦めている。
浮沈子も、いつか、必ず罹患する。
そうなれば、一定の確率で重症化し、その中では、決して低い割合ではなく、死に至る。
覚悟を決める時が来たようだな。
一度切り抜ければ、それで済む話でもない。
それこそ、再感染や再陽性で、繰り返し罹患することも考えなければならない。
罹患の度に、免疫が強化されるとも限らない。
査読前の研究では、感染を繰り返す度に重症度が深刻になるケースも見られると言われる(米国退役軍人の研究)。
一寸先は闇の新型コロナ。
最善を尽くして、天命を待つ。
明鏡止水の心境だ。
今日の検査は、昨日までのように、再び陰性なんだろうか、それとも・・・。
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