🐱ウクライナ降伏不可避:可決! ― 2024年04月21日 09:01
ウクライナ降伏不可避:可決!
(米下院 ウクライナ支援の緊急予算案 超党派の賛成多数で可決)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240421/k10014428621000.html
「下院は20日、ウクライナへの追加の軍事支援のための緊急予算案の採決を行い、賛成311票、反対112票の賛成多数で可決」
「総額およそ608億ドル、日本円にしておよそ9兆4000億円」
(米下院が608億ドルのウクライナ支援法案を可決、ロシア凍結資産の転用も)
https://grandfleet.info/us-related/u-s-house-passes-60-8-billion-ukraine-aid-bill/
「上院でも来週中に採決が行われ、ホワイトハウスに届けられた法案にバイデン大統領が署名すればウクライナ支援法案は成立」
「ウクライナが必要とする装備・物資を米軍在庫から引き出す大統領権限(PDA)に232億ドル、ウクライナが必要とする装備やサービスを米産業界から調達するウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)に138億ドル、米軍による東欧でのプレゼンス強化、軍事訓練、情報共有等の作戦に113億ドル、ウクライナへの直接的な財政支援に78.5億ドル、経済支援やウクライナ周辺の防空・海上防衛強化に32億ドル、ウクライナ支援の監視に2,600万ドルで構成され、直接的な軍事援助額は370億ドル」
「我々が待ち望んでいた結果を受け取った」「これは前線で戦う兵士やロシアのテロに苦しんでいる都市や村々に実感してもらえる非常に重要な支援パッケージだ」と述べ、G7が約束した安全保障に関する2国間協定についても「米国と合意に近づいている」「4月中にバルト三国の国と協定に署名する可能性がある」「北欧諸国(ノルウェーとスウェーデンのこと)も6月までに合意が得られるかもしれない」「ポルトガルとも2国間協定の協議を開始した」(ゼレンスキー大統領)
「これまでに英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、デンマーク、オランダ、フィンランド、ラトビアがウクライナとの2国間協定を締結、この9ヶ国が2024年に提供を約束した軍事支援額は182億ドル以上」
ウクライナはホッと一息だな。
が、問題は西側支援だけじゃないからな。
フランスがウクライナ派兵をぶち上げたり、英国特殊部隊の関与がばらされたりしているけど、ドンパチやってるメインのウクライナ軍が支援を受けてどんだけ戦えるかが問題なわけだ。
昨年の反転攻勢の際にも、西側からの支援は滞ることなく続いていたからな。
少なくとも、10月7日までは。
歯車が狂いだしたのは、ハマスのテロとその後に続くガザ侵攻の影響が明らかになってからだ。
それから半年余り・・・。
ザルジニーの「戦線膠着」暴露記事、米国支援の停滞、動員50万人の衝撃、最高司令官の交代、マリンカやアウディイウカの陥落を経て、ようやく正常状態が見えてきた。
やれやれ・・・。
が、状況は一向に改善する兆しはない。
都市の防空は穴だらけ。
ロシアのミサイルは毎日のように飛んでくるし、前線への空爆も続いている。
その前線は、ロシアがほぼ一方的に前進していて、毎週戦況が更新されている。
砲弾の供給は改善の見込みが立たず(生産能力の問題だからな)、約束した防空システムがいつ届くかも分からず、戦況を塗り替える期待を一身に集めるF-16の提供時期は不透明なままだ(夏ごろと言われてるけど)。
大いに期待されたドニエプル川東岸の戦況は不明なままで、ウクライナ軍が陣地を維持しているのか、放棄して撤退したのかさえ明らかではない。
クリミアは、相変わらずロシアなまま。
大々的に報じられるウクライナ側のピンポイントの攻撃は、「支配地域奪還」への「面」への反撃に繋がってはいないようだしな。
が、しかし、絶体絶命な状況から脱したことだけは間違いない。
バーンズは、年内敗北とまでバラしたからな。
(ウクライナ、追加支援なければ今年末までに敗北も 米CIA長官が警告)
https://www.cnn.co.jp/usa/35218003.html
「極めて現実的なリスクとして、ウクライナは2024年末までに戦場で敗北する可能性がある。あるいは政治的解決の観点から、プーチン(・ロシア大統領)が命令を下す側に立つ恐れもある」
ちょっと注目すべきコメントもある。
「支援パッケージが承認されなくても、当局者らはロシアがウクライナ全土を制圧する公算は小さいとみている。」(西側の諜報(ちょうほう)に詳しいある情報筋)
ほほう・・・。
米国は、ウクライナ情勢に対して、冷静な評価を続けている。
逆に言えば、米国の支援が復活したからと言って、劇的に状況が改善されるわけではないのかもしれない。
年内に、ロシア軍を支配地域から撤退させるなどという話にはならないのだ。
ガザの紛争は、イスラエルとイランの直接対決に拡大し、双方の攻撃の応酬が続いている。
イランからのミサイルの防衛には、米軍が直接参加してるしな。
米国は紅海でも戦闘に参戦しているし、ぶっちゃけ、ウクライナどころではないのだ。
状況が10月7日以前に戻るわけではない。
が、悪い話ばかりでなない。
黒海ではロシア海軍は沈黙し、空軍は多くの航空機とパイロットなどを失い、その戦力を大きく棄損している。
ウクライナの特殊作戦は、目を見張る戦果を上げている。
が、そこに留まっていることこそが問題なわけだ。
当面の焦点は、バフムトの西にあるチャシブヤールの攻防と言われているが、ここを奪取されると、クラマトルスクへの脅威が増大し、ドネツク州の戦況が一気に悪化する懸念が生じる。
だが、仮にそうなったとしても、米国の見立てではロシアがウクライナ全土を支配することにはつながらない。
それは、米国の支援の有無にかかわらずだ(ここ、重要です!)。
ウクライナは、米国マターから欧州マターに完全に切り替わったということなわけだ(そうなのかあ?)。
ウクライナへの支援を律速するのは欧州であり、米国は、支援の規模はともかく、補佐的な立場に移ると言うことなのかもしれない(未確認)。
下院が法案を止めている最中に、ポジションチェンジして、もしトラに備えたということか。
まあいい。
そのトランプ陣営も、ウクライナへの対応を見直し始めているという報道が出ている。
(トランプ氏「ウクライナ存続は米にとって重要」、姿勢変化示唆)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/4KCV5NGA6RMXFEEH4M4HSEVIJI-2024-04-18/
「誰もが同意するように、ウクライナの存続と強さは、われわれよりも欧州にとってはるかに重要であるはずだが、われわれにとっても重要だ!」
が、これを朗報と捉えていいかどうかは分からない。
米国の中長期的スタンスが、一国主義であることは変わらないし、中でもトランプ陣営のスタンスが米国中心主義であることに変化はない。
「ウクライナの存続が米国の重要な安全保障上の利益であることをトランプ氏が初めて認めた発言の1つ」
ロイターの見立てはいかがなものか。
浮沈子的には、むしろ欧州マターとして突き放す姿勢に見える。
ウクライナ紛争は、米国人の中で既にオワコンと化している。
政策担当者の中でさえ、ビビッドな話題ではないのかもしれない。
まして、巷の人々にとってをや・・・。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
下院が支援法案を通したことで、その関心は一気に下がるだろう。
それこそが、ウクライナにとっての最大の懸念だ。
戦場で勝てないウクライナを、欧州がどう支えていくのか。
ロシアの直接的脅威が増大する中で、どこまで続けていくのか。
ロシアは、軍事的増強の全てをウクライナに投じているわけではない。
来るべき欧州大戦争に備えて、内部留保を蓄え続けている。
(29年にもNATO攻撃態勢整う ロシア巡りドイツ軍総監が危機感)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/322157
「ウクライナ侵攻で疲弊するロシア軍が兵力を再編すれば、5~8年で北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃できる態勢が整う」(ドイツ軍のブロイアー総監)
「ロシアは大量の軍需品を生産しているが、全てをウクライナの前線に投入しているわけではない」
「私たちが見据えるのは5~8年後の脅威」
前にも書いたけど、それは欧州側が準備可能なスケジュールの話だ。
対応できない脅威について、表沙汰になることはない。
ポーランドなど、近接する国々は、もっと短期と見込んでいるんだろう。
(「戦争が現実の脅威に」、欧州は準備できていないとポーランド首相が警告)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cz9zqkgw1z5o
「我々は第2次世界大戦終結後で最も重大な瞬間を生きている」
「欧州は「戦前の時代」に突入しており、ロシアの侵攻を受けるウクライナが敗れれば、欧州では誰も安心してはいられなくなる」
欧州は、既にポストウクライナで動き始めている。
ウクライナ紛争をどう終結させ、ロシアとの直接対決を有利に導くかという出口戦略を模索しているわけだ。
ウクライナ支援は、そのための「手段」であって、「目的」ではない。
投資の対象として、可能な限りの見返りを絞り出そうとし始めている。
その最大の利益は「時間」であるに違いない。
浮沈子は、ウクライナの特殊作戦の目的が、必ずしも前線の状況改善につながっていない点にも注目している。
標的とされているA50や戦略爆撃機は、来るべき欧州大戦争においても高い脅威となるターゲットなわけだ。
ウクライナは、欧州のパシリをやらされているのではないのか。
英国の特殊部隊が、黒海における上陸作戦に関与している話もあるしな。
もちろん、双方の利害が一致しているからこその作戦には違いないだろうが、少なくともロシア本土の攻撃目標や高価値目標の選定にNATOが絡んでいることは間違いない。
(英特殊部隊がウクライナで活動とロシア主張、「紛争に直接関与」)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/DOZIY3XUXFOINOZZFYCZSLFHVM-2024-04-12/
「英国の特殊舟艇部隊(SBS)がウクライナで活動し、ロシア軍に対する作戦を支援」
「ウクライナの破壊工作部隊を黒海の砂州に上陸させる英特殊部隊の計画を阻止」
「英国防省報道官はロイターのコメント要請に返答していない。」
まあ、どうでもいいんですが。
米国が始めたウクライナ紛争は、欧州が肩代わりして続けることになったようだ。
米国も欧州も、ウクライナがどうなろうと知ったことではないのかもしれない(そんなあ!)。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
「ウクライナの存続が米国の重要な安全保障上の利益であることをトランプ氏が初めて認めた発言の1つ」(ロイター:再掲)
浮沈子は懐疑的だが、もしトラになっても米国の支援が続く可能性が出てきたのかもしれない・・・。
(米下院 ウクライナ支援の緊急予算案 超党派の賛成多数で可決)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240421/k10014428621000.html
「下院は20日、ウクライナへの追加の軍事支援のための緊急予算案の採決を行い、賛成311票、反対112票の賛成多数で可決」
「総額およそ608億ドル、日本円にしておよそ9兆4000億円」
(米下院が608億ドルのウクライナ支援法案を可決、ロシア凍結資産の転用も)
https://grandfleet.info/us-related/u-s-house-passes-60-8-billion-ukraine-aid-bill/
「上院でも来週中に採決が行われ、ホワイトハウスに届けられた法案にバイデン大統領が署名すればウクライナ支援法案は成立」
「ウクライナが必要とする装備・物資を米軍在庫から引き出す大統領権限(PDA)に232億ドル、ウクライナが必要とする装備やサービスを米産業界から調達するウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)に138億ドル、米軍による東欧でのプレゼンス強化、軍事訓練、情報共有等の作戦に113億ドル、ウクライナへの直接的な財政支援に78.5億ドル、経済支援やウクライナ周辺の防空・海上防衛強化に32億ドル、ウクライナ支援の監視に2,600万ドルで構成され、直接的な軍事援助額は370億ドル」
「我々が待ち望んでいた結果を受け取った」「これは前線で戦う兵士やロシアのテロに苦しんでいる都市や村々に実感してもらえる非常に重要な支援パッケージだ」と述べ、G7が約束した安全保障に関する2国間協定についても「米国と合意に近づいている」「4月中にバルト三国の国と協定に署名する可能性がある」「北欧諸国(ノルウェーとスウェーデンのこと)も6月までに合意が得られるかもしれない」「ポルトガルとも2国間協定の協議を開始した」(ゼレンスキー大統領)
「これまでに英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、デンマーク、オランダ、フィンランド、ラトビアがウクライナとの2国間協定を締結、この9ヶ国が2024年に提供を約束した軍事支援額は182億ドル以上」
ウクライナはホッと一息だな。
が、問題は西側支援だけじゃないからな。
フランスがウクライナ派兵をぶち上げたり、英国特殊部隊の関与がばらされたりしているけど、ドンパチやってるメインのウクライナ軍が支援を受けてどんだけ戦えるかが問題なわけだ。
昨年の反転攻勢の際にも、西側からの支援は滞ることなく続いていたからな。
少なくとも、10月7日までは。
歯車が狂いだしたのは、ハマスのテロとその後に続くガザ侵攻の影響が明らかになってからだ。
それから半年余り・・・。
ザルジニーの「戦線膠着」暴露記事、米国支援の停滞、動員50万人の衝撃、最高司令官の交代、マリンカやアウディイウカの陥落を経て、ようやく正常状態が見えてきた。
やれやれ・・・。
が、状況は一向に改善する兆しはない。
都市の防空は穴だらけ。
ロシアのミサイルは毎日のように飛んでくるし、前線への空爆も続いている。
その前線は、ロシアがほぼ一方的に前進していて、毎週戦況が更新されている。
砲弾の供給は改善の見込みが立たず(生産能力の問題だからな)、約束した防空システムがいつ届くかも分からず、戦況を塗り替える期待を一身に集めるF-16の提供時期は不透明なままだ(夏ごろと言われてるけど)。
大いに期待されたドニエプル川東岸の戦況は不明なままで、ウクライナ軍が陣地を維持しているのか、放棄して撤退したのかさえ明らかではない。
クリミアは、相変わらずロシアなまま。
大々的に報じられるウクライナ側のピンポイントの攻撃は、「支配地域奪還」への「面」への反撃に繋がってはいないようだしな。
が、しかし、絶体絶命な状況から脱したことだけは間違いない。
バーンズは、年内敗北とまでバラしたからな。
(ウクライナ、追加支援なければ今年末までに敗北も 米CIA長官が警告)
https://www.cnn.co.jp/usa/35218003.html
「極めて現実的なリスクとして、ウクライナは2024年末までに戦場で敗北する可能性がある。あるいは政治的解決の観点から、プーチン(・ロシア大統領)が命令を下す側に立つ恐れもある」
ちょっと注目すべきコメントもある。
「支援パッケージが承認されなくても、当局者らはロシアがウクライナ全土を制圧する公算は小さいとみている。」(西側の諜報(ちょうほう)に詳しいある情報筋)
ほほう・・・。
米国は、ウクライナ情勢に対して、冷静な評価を続けている。
逆に言えば、米国の支援が復活したからと言って、劇的に状況が改善されるわけではないのかもしれない。
年内に、ロシア軍を支配地域から撤退させるなどという話にはならないのだ。
ガザの紛争は、イスラエルとイランの直接対決に拡大し、双方の攻撃の応酬が続いている。
イランからのミサイルの防衛には、米軍が直接参加してるしな。
米国は紅海でも戦闘に参戦しているし、ぶっちゃけ、ウクライナどころではないのだ。
状況が10月7日以前に戻るわけではない。
が、悪い話ばかりでなない。
黒海ではロシア海軍は沈黙し、空軍は多くの航空機とパイロットなどを失い、その戦力を大きく棄損している。
ウクライナの特殊作戦は、目を見張る戦果を上げている。
が、そこに留まっていることこそが問題なわけだ。
当面の焦点は、バフムトの西にあるチャシブヤールの攻防と言われているが、ここを奪取されると、クラマトルスクへの脅威が増大し、ドネツク州の戦況が一気に悪化する懸念が生じる。
だが、仮にそうなったとしても、米国の見立てではロシアがウクライナ全土を支配することにはつながらない。
それは、米国の支援の有無にかかわらずだ(ここ、重要です!)。
ウクライナは、米国マターから欧州マターに完全に切り替わったということなわけだ(そうなのかあ?)。
ウクライナへの支援を律速するのは欧州であり、米国は、支援の規模はともかく、補佐的な立場に移ると言うことなのかもしれない(未確認)。
下院が法案を止めている最中に、ポジションチェンジして、もしトラに備えたということか。
まあいい。
そのトランプ陣営も、ウクライナへの対応を見直し始めているという報道が出ている。
(トランプ氏「ウクライナ存続は米にとって重要」、姿勢変化示唆)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/4KCV5NGA6RMXFEEH4M4HSEVIJI-2024-04-18/
「誰もが同意するように、ウクライナの存続と強さは、われわれよりも欧州にとってはるかに重要であるはずだが、われわれにとっても重要だ!」
が、これを朗報と捉えていいかどうかは分からない。
米国の中長期的スタンスが、一国主義であることは変わらないし、中でもトランプ陣営のスタンスが米国中心主義であることに変化はない。
「ウクライナの存続が米国の重要な安全保障上の利益であることをトランプ氏が初めて認めた発言の1つ」
ロイターの見立てはいかがなものか。
浮沈子的には、むしろ欧州マターとして突き放す姿勢に見える。
ウクライナ紛争は、米国人の中で既にオワコンと化している。
政策担当者の中でさえ、ビビッドな話題ではないのかもしれない。
まして、巷の人々にとってをや・・・。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
下院が支援法案を通したことで、その関心は一気に下がるだろう。
それこそが、ウクライナにとっての最大の懸念だ。
戦場で勝てないウクライナを、欧州がどう支えていくのか。
ロシアの直接的脅威が増大する中で、どこまで続けていくのか。
ロシアは、軍事的増強の全てをウクライナに投じているわけではない。
来るべき欧州大戦争に備えて、内部留保を蓄え続けている。
(29年にもNATO攻撃態勢整う ロシア巡りドイツ軍総監が危機感)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/322157
「ウクライナ侵攻で疲弊するロシア軍が兵力を再編すれば、5~8年で北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃できる態勢が整う」(ドイツ軍のブロイアー総監)
「ロシアは大量の軍需品を生産しているが、全てをウクライナの前線に投入しているわけではない」
「私たちが見据えるのは5~8年後の脅威」
前にも書いたけど、それは欧州側が準備可能なスケジュールの話だ。
対応できない脅威について、表沙汰になることはない。
ポーランドなど、近接する国々は、もっと短期と見込んでいるんだろう。
(「戦争が現実の脅威に」、欧州は準備できていないとポーランド首相が警告)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cz9zqkgw1z5o
「我々は第2次世界大戦終結後で最も重大な瞬間を生きている」
「欧州は「戦前の時代」に突入しており、ロシアの侵攻を受けるウクライナが敗れれば、欧州では誰も安心してはいられなくなる」
欧州は、既にポストウクライナで動き始めている。
ウクライナ紛争をどう終結させ、ロシアとの直接対決を有利に導くかという出口戦略を模索しているわけだ。
ウクライナ支援は、そのための「手段」であって、「目的」ではない。
投資の対象として、可能な限りの見返りを絞り出そうとし始めている。
その最大の利益は「時間」であるに違いない。
浮沈子は、ウクライナの特殊作戦の目的が、必ずしも前線の状況改善につながっていない点にも注目している。
標的とされているA50や戦略爆撃機は、来るべき欧州大戦争においても高い脅威となるターゲットなわけだ。
ウクライナは、欧州のパシリをやらされているのではないのか。
英国の特殊部隊が、黒海における上陸作戦に関与している話もあるしな。
もちろん、双方の利害が一致しているからこその作戦には違いないだろうが、少なくともロシア本土の攻撃目標や高価値目標の選定にNATOが絡んでいることは間違いない。
(英特殊部隊がウクライナで活動とロシア主張、「紛争に直接関与」)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/DOZIY3XUXFOINOZZFYCZSLFHVM-2024-04-12/
「英国の特殊舟艇部隊(SBS)がウクライナで活動し、ロシア軍に対する作戦を支援」
「ウクライナの破壊工作部隊を黒海の砂州に上陸させる英特殊部隊の計画を阻止」
「英国防省報道官はロイターのコメント要請に返答していない。」
まあ、どうでもいいんですが。
米国が始めたウクライナ紛争は、欧州が肩代わりして続けることになったようだ。
米国も欧州も、ウクライナがどうなろうと知ったことではないのかもしれない(そんなあ!)。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
「ウクライナの存続が米国の重要な安全保障上の利益であることをトランプ氏が初めて認めた発言の1つ」(ロイター:再掲)
浮沈子は懐疑的だが、もしトラになっても米国の支援が続く可能性が出てきたのかもしれない・・・。
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