スピード412014年12月27日 10:05

スピード41
スピード41


英語版ウィキの更新が7日ぶりにあった。

(Tables:21 Dec 2014)
http://en.wikipedia.org/wiki/Ebola_virus_epidemic_in_West_Africa#Tables

リベリアの数字が20日なので、微妙に修正があるかもしれないが、このところ増加が1日10人程度に落ち着いているので、大した違いはない。

リベリアは、どうみても終息に向かっているとしか思えない状況になった。

だが、終息ではない。

ヒトの感染症となったエボラは、ヒトが気を抜けば暴れだす。

現に、シエラレオネやギニアでは、増加に歯止めが掛からない。

シエラレオネはキリスト教のお祭りであるクリスマスにおいて、集会を催すことも禁じられたという。

まあ、効果のほどは怪しいが(9月の禁足令の前科もあるしなあ・・・)。

まあいい。

こんな状況の中で、CDCの研究所でチョンボがあった。

(米の研究施設でエボラ感染の可能性 取り扱い誤る)
http://www.asahi.com/articles/ASGDT36M7GDTUHBI00Q.html

「ジョージア州アトランタの研究施設でエボラウイルスの取り扱いが適正に行われず、研究者1人が感染した可能性があることを明らかにした。」

なんか、映画のワンシーンのような話だが、杜撰な管理とテキトーな運営というのは、洋の東西を問わないようだな。

STAP細胞の話も、ES細胞の混入が原因のようだし(故意という話もある)。

まあ、どうでもいいんですが。

エボラの方はシリアスな話に発展する気配はない。

現地では、医療関係者が数百人の規模で死んでいるんだから、米国で研究者の一人や二人が感染したからといって大騒ぎすることはないのだ。

単なるスキャンダルだな。

ヘマともいう。

しかし、人間は基本的にヘマを犯す存在なのだから、それに適正に対応する方策を予め用意しておくというのが基本ではある。

今回のエボラの流行にしても、その備えがなかったことが原因の一つといえる。

アフリカ中央部を中心に流行していたエボラが、西部に飛び火したわけで、住民に対する啓発活動や医療関係者の対応も含めて、全てが後手に回った。

そして、それは今も続いている。

シエラレオネ、ギニアでは、その勢いは全く衰えていない。

ギニアでは、最初の感染から1年以上も流行が続いているのだ。

リベリアやシエラレオネのような派手さはないが、この国は細く長く着実に感染者を増加させている。

懸念される、人口密集地での増加も、不気味に続いている。

首都コナクリの感染者は、300人を超えて、なお増加中である。

毎日数人程度の増加が押さえ込めないということは、トレースに漏れがあるということだ。

捉えきれない感染の糸が、細く繋がっているのだ。

ギニアは、首都圏以外の増加も僅かだが継続している。

東部地域では、広範囲にわたって感染者の報告が続いていて、いつ爆発的な増加に転じても不思議はない。

この国の人口がリベリアとシエラレオネの合計よりも多いことを考えると、いささか不安だな。

年内に2万人を超える報告が上がるかどうかは微妙だが、遅くとも年明け早々に超えることは確かだ。

リベリアの報告が遅いので、ひょっとしたら振り返れば年内に超えていたということになるんじゃないのかな。

最近は、毎日60人から80人の増加があり、年内にリベリアで100人、ギニアで70人、シエラレオネで350人の増加が見込まれるので、計算上は2万人を超える(本日判明している数字は、19729人である)。

国名:感染者:集計日
ギニア:2630:12月24日
リベリア:7862:12月20日
シエラレオネ:9203:12月25日
その他:34:-
合計:19729:-

8月に想定していた感染者数を大幅に上回ることは確実だし、この先、どうなるかは予断を許さないが、リベリアの例を見る限り、際限なく増え続けるというシナリオは回避できるのではないか。

そうあって欲しいし、そのようにしなければならない。

エボラはヒトの感染症なのだし、それを終息させることができるのは人間しかいないのだから・・・。

また延期2014年12月27日 20:54

また延期


(スペースX ドラゴン補給船運用5号機、打ち上げ延期…1月6日8時18分に)
http://response.jp/article/2014/12/24/240317.html

「打上げは、当初2014年12月中を予定していたが、米国時間12月16日に実施された燃焼試験時に起きた問題を詳しく調査するため、2015年1月6日午後8時18分(日本時間)に延期された。」

意地でも定刻打ち上げに拘る三菱と異なり、ファルコン9は延期が多い。

延期しなかった打ち上げの方が少ないんじゃないか。

重量と耐久性、性能などをギリギリのところでバランスさせる宇宙ロケットの場合、システムとしての安定性というのは必ずしも最優先ではない。

それにしても、スペースXは有人飛行を目指しているにしては、機材の障害による延期ばかり目立つな。

もちろん、不具合を抱えているロケットを、無理やり飛ばせと言っているわけではない。

きちんと事前のチェックをして、完璧を期すことは重要で、その結果、多少延期されたとしても、確実に上がる方がいいに決まっている。

しかし、その延期が少ないほうがいいのも、当然の話だ。

ファルコンロケットは、基本的に同じ設計のロケットエンジンを束ねて、冗長性を持たせたり、コストを削減したりするという発想で作られている。

21世紀のロケットな訳だ。

コンピューターの制御なしには上がらないロケットである。

CCRのようなもんだな。

そして、全ての制御は事前にプログラムされた通りに行われる。

何か問題があれば事前に決めた手順で、安全に停止、または中止する。

まあ、たまには爆発したりするわけで、それもロケットの場合は想定の範囲内のことになる。

本番の打ち上げが爆発するというのは、いくら何でも想定外ではあるが、その際も被害を最小限に食い止める方法を事前に検討して、対応の中に組み込んでおく。

何重にも想定の堀を巡らし、事態がそれ以上進行しないような方策を採る。

不具合があれば、躊躇なく延期して原因を究明し、対策を施し、再度点検して異常のないことを確認した上でプロセスを進行させる。

それも、重要な対策で、いわゆるメンツを立てるために強行するなどということがあってはならない。

メンツを潰すために強行されることも、当然、あってはならないんだが・・・。

まあいい。

何度目かの打ち上げの時には、燃料を加圧するヘリウムの配管が問題だという話も出た。

分子量小さく、漏れやすいヘリウムの管理はなかなかに大変だろうが、それをきちんと行っていくことが求められる。

灯油系の燃料を燃やすマーリンエンジンは、実績もあるし安定して稼動している。

そこに燃料を送る仕掛けが未熟ということになると、これは少し困った話だな。

今回は、何か他の原因があるのかもしれないし。

細かい話は聞こえてこないが、打ち上げの度に改良を加えて、初期のロケットとは比べ物にならない安定性を確保しているはずだ。

そうでなければ、有人飛行に使うわけには行かない。

今後、どのような展開になるにしても、有人の宇宙ロケットの爆発炎上というのは、勘弁してもらいたいもんだな。

(CRS Orb-3)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%AC%E3%82%B9_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)#CRS_Orb-3

同じくISSに物資を供給しているアンタレスロケットは、ドハデに爆発してくれた。

オービタル・サイエンシズ社 (OSC) は、当分立ち直れないに違いない。

まあ、ここは有人関係やらないけどな。

現在、有人ロケットを打ち上げられるのは、世界でロシアと中国だけである(米国は打ち上げ手段を持たない:試験中)。

中国は、継続的な打ち上げを行うことはできないので、実質はロシアだけということになる。

そのロシアにしても、米国から資金援助を受けなければやっていけない。

なんともお寒い限りだな。

2020年以降、ロシアがISSから撤退するのは、その費用が賄えないからに違いない。

それを我が国が、またまた肩代わりさせられるというのはいかがなものか。

いっそのこと、南太平洋に落として、すっきりするのがいい。

宇宙に長期滞在して、人類に何かいいことがあるとは思えない。

まして、火星や小惑星に出かけても、火星人とかがいるわけでもなし。

地球周回軌道に短期間滞在するくらいがちょうどいいんじゃね?。

それを、最も安いコストで実現するというのがファルコン9の再使用ロケットである。

人工衛星も打ち上げ放題!。

打ち上げコストが安く上がるようになれば、高い衛星を開発して長く持たせるよりも、それなりの衛星を安く作って、回転を上げた方がいいという判断も出てくるかもしれない。

ああ、もちろん、スピン制御の話じゃなくって!。

衛星ビジネスの根幹にもかかわってくるな。

無人の衛星や探査機による宇宙開発を基軸に、有人の短期滞在を組み合わせたコンパクトで効率的なのがいいな。

その場合でも、我が国は共同開発国として貢献し、ローンチシステムの根幹を担うべきではない。

そう、軍隊も持てず、国家のために命を捧げることもできない国に、有人打ち上げシステムなど持つ資格はないのだ。

まあ、どうでもいいんですが。

ロケットと共に乗員がぶっ飛んだ時に耐えられる国民だけが、有人宇宙開発に乗り出すことが出来る。

ファルコンも、いつか人を乗せて飛ぶだろうが、ドハデに爆発した時にイーロン・マスクはツイッターでどんなセリフを吐くんだろうか。

年内2万人確実2014年12月27日 22:24

年内2万人確実
年内2万人確実


この状況だと、エボラの感染者が年内に2万人を越えるのは、確実になったな。

国名:感染者:集計日
ギニア:2630:12月24日
リベリア:7862:12月20日
シエラレオネ:9276:12月26日
その他:34:-
合計:19802:-

シエラレオネがコンスタントに、1日60人から70人のペースを保っている。

下振れして50人としても、12月31日には250人増えるわけで、単独でも2万人に達する。

可能性や疑いを含む数字だし、WHOは数倍の誤差があると公言しているのだから、こんな数字には何の意味もないのだが、とにかくその数字しかないのだ。

で、2まんにん!!・・・。

シエラレオネが、こんなに爆発するとは思ってもいなかったし、逆に、鰻登りのリベリアがこれ程早期に終息へ向かうとも考えていなかった。

浮沈子の予想なんて、そんなもんである。

シエラレオネでは、ボンバリやウエスタンエリアの増加は、やや落ちているものの、ポルトロコの増加は従来通りだし、当分この状況が続くな。

浮沈子が懸念するギニアの状況も変わらない。

それどころか、全国的に微増が続くという、イヤーな状況になっている。

リベリアのように、資源を集中的に投入することができない。

専門家は、来年中の終息を予想しているが、また、そうあって欲しいが、実際どうなるかは分からない。

ギニアで初発したのは、昨年の12月と言われている。

もう、1年が経ってしまったわけで、来年の暮れにも同じことを書いていないという保証はない。

3か国の状況は悲惨だが、アフリカは健全だという。

(エボラ、アフリカ経済への影響「限定的」 国連機関が報告書)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM16H7T_X21C14A2NNE000/

エボラの影響は限られており、アフリカの成長への期待は高い。

しかし、そういう目線だけでいいのだろうか?。

2万人の感染者は、そういう存在なのか。

浮沈子は、このブログでは、敢えて個々の感染者の事例を取り上げることをしていない。

実際には、筆舌に尽くしがたい状況があることは承知で、しかし、それに目を奪われずに数字だけを追いかけている。

そうして、致死性の高い感染症の大規模な流行という、本来有り得ない状況を出来る限り冷静にトレースしてきたつもりである。

しかし、まるでそんなことは大したことではなく、経済成長に与える影響は軽微だという。

まあ、実際そうなんだろうし、その方がいいに決まっているのだが、なんか納得いかないな。

この間に3か国に起こったことは、人類史上に残る出来事だ。

そして、それはまだ終わってなどいないし、その目処も立っていない。

年末だからって、無理やり総括しないでもらいたいもんだな。

国連のUNECAの真意は、アフリカへの投資を促がし、主要3か国の債務を免除して復興の後押しをしようということなのだから、目くじら立てることもないのかも知れない。

まあ、どうでもいいんですが。

画像には、主要3か国の最新の感染者の合計を電卓で示している。

その他の34人を差し引いた数字だ。

この半年近く、ほぼ毎日、ネットを見ては数字を書き換え、ため息をつき、不安に慄き、怒り、落胆し、希望を見出し、ブログに叩きつけてきた。

こんな数字になるなんて、当初は考えてもみなかったな。

せいぜい、千人とか2千人とか、そんな規模でしかイメージできなかった。

国連が本気で介入を決めた時には、ちょっと期待したし、米軍が展開することになった時には感動すら覚えた。

その効果が現われるまでの間は、イライラし、当り散らした記事を書き続けた。

リベリアは、こうしてみると確かに介入の効果が現われている。

逆に、増え続けるシエラレオネと、ギニアの状況には困惑するしかない。

特に、ギニアは不思議な気がする。

イヤーな予感がする。

それは、リベリアが爆発しだした時からずっと感じていて、この国の感染のパターンだけが他の2か国と異なっていて、ひょっとしたら深く潜在化していて、いつかどこかでドカンと来るんじゃないかという、何の根拠もない不安に繋がっていた。

それは、実は今もあって、ギニアの終息がうまくいくかどうかが、今回の流行の鍵を握っているのではないかと思っている。

どうやら、2万人超で年を越すことになりそうで、何とも憂鬱な気分だ。

しかし、リベリアが終息に向かっていなければ、3万とか4万とか、あるいは最悪10万人という数字も取り沙汰されていたわけで、2万人で済んで良かったのかも知れない。

良かったという表現には、いささかの抵抗があるな。

来年がエボラにとって、どういう年になるかは分からない。

少なくともワクチンが開発され、普及し、根本的な対応が取られることは間違いない。

治療薬がどの程度の効果を発揮するかは、もう少し時間が掛かるかも知れない。

エボラの新たな流行が起こり、それに振り回される年になるかも知れない。

DRCで別の流行が起こった時、ちょっと背中に冷たいものを感じた。

数十人の感染で終息したが、いつもこんなにうまくいくとは思えない。

その最中に、我が国ではデング熱騒ぎもあったしなあ。

2万人かあ・・・。

少なくとも、7700人の死者を計上し、今年は終わろうとしている。

(エボラ出血熱、世界の死者7708人に WHO)
http://www.afpbb.com/articles/-/3035298?ctm_campaign=txt_topics

(Situation summary
Latest available situation summary, 26 December 2014:元記事)
http://apps.who.int/gho/data/node.ebola-sitrep.ebola-summary?lang=en

年内に、スピードXをもう一度くらい書かなくてはなるまい(原則、英語版のウィキの更新時に書いています)。

40回以上も書くことになるとは、当初は思ってもみなかった。

今後も更新が掛かれば書くし、その間に状況が進展すれば書くつもりである。

(背景にアフリカ軽視=エボラ感染、史上最悪-判断誤るWHO、製薬は利益次第:追加)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201412/2014122700137&g=int

(Ebola crisis: WHO signals help for Africa to stop spread:元記事?)
http://www.bbc.com/news/world-africa-29648598

ポルシェの日2014年12月27日 22:55

ポルシェの日


別に、自動車メーカーとしてのポルシェの由来にかかわる日という意味ではない。

浮沈子が、久々に03ボクスターに乗って疎開先の83タルガのエンジンを掛けに行っただけの話である。

なんだあ・・・。

で、久々に83タルガにも乗ってやる。

1時間ほど転がして、バッテリーを充電し、再びキルスイッチのネジを回してバッテリーを切り離して帰ってくる。

それだけのために、03ボクスターで走る。

前回は、オープンで走ったが、今回は寒くてそんなことはできない。

(タルガ出動)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/11/23/7500573

おっと、1か月以上も経っていたのか!。

ポセイドンセブンにかまけて、ポルシェには見向きもしなかったということだな。

まあ、03ボクスターにはその間乗ってますが。

21世紀のクルマから、20世紀のクルマに乗り、再び21世紀のクルマで帰ってくる。

今日は、ただ乗っただけではなく、83タルガのスペアタイヤを固定する金具を取り付けた。

プレステージで取り寄せてもらったものだが、これでようやく83タルガの宿題が全て片付いたわけだ。

500Eのバッテリー問題は年越しが確定して、年内にクルマ関係でやらなければならないことはなくなった。

ほっとする。

年末年始は、富戸で過ごすことにしたので、次に乗ってやれるのは年明け以降だろう。

再びカバーを掛けて、ポルシェじまいをする。

バッテリーを上げないために走らせるというのが、83タルガに乗るための理由になっていて、こんなことではいけないのだが、まあ、仕方ない。

春になれば、もう少し出動回数が増えると思われるが、それまではこんな調子で乗ることになろう。

年明けに500Eが復活すれば、03ボクスターの出動も減ってしまうな。

うーん、3台をバランスよく走らせるのも大変だ。

そもそも、年明けにはセブでダイビングを計画しているので、そっちの問題もある。

それでなくても乗れないのに・・・。

まあいい。

来年は、少しクルマ関係にも注力しよう。

今年はダイブマスターまでしか取れなかったが、来年にはインストラクターを手にしたいもんだな(希望的観測、って、ますます乗れなくなるじゃん!?)。

03ボクスターのカバーを掛け、今年のポルシェの日が終わる。

ご苦労様です。

また乗ってやっからな!。