VWの狙い2015年02月16日 08:47

VWの狙い


(アウディ、燃料電池車の関連特許を購入 加バラードから)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H2D_S5A210C1FF2000/

「アウディはバラードから特許を5千万ドル(約60億円)で取得し、VWや独ポルシェなどグループ全体で自由に使えるようにする。」

当然のことながら、浮沈子が注目しているのはポルシェへの導入である。

まあ、カイエンとかパナメーラといった車種に入れてくるのが順当な線だが、わからんぞお!。

気がついたら、911が電気自動車になっているかもしれない。

バッテリー式の電気自動車でさえ、テスラ・ロードスターというのがあって、浮沈子は青山で助手席試乗したことがあるが、加速はメチャクチャ速かった。

航続距離も、テスラの場合は約380kmと、実用範囲にしてある。

(テスラ・ロードスター)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC

「1回の充電で236マイル(378km)まで走行可能。」

まあ、バッテリー搭載位置が高いのと、重量が重くなる(それでも1,238kg)ので、お薦めというわけにはいかないし、値段も約1せんまんえんと、お金が余って使い道に困っている方にしか縁はない(円はあっても!)。

そこにいくと、水素さえぶち込めば、3分で走り出せて、航続距離も650kmとか簡単に刻める燃料電池車なら、911でも安心して床まで踏める。

(トヨタFCV:テクノロジー)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/fcv/

「3分程度の水素の充填で走行距離約650km(JC08モード走行パターンによるトヨタ測定値)を達成」

イーロンマスクは、そんなもんに未来はないというが、浮沈子はそうは思わない。

おもっつらしいバッテリーを、運び続ける電気自動車は、早晩限定的な用途に押し込められて、小型軽量化された燃料電池車の時代が来ると信じている(当てにはなりませんが)。

もちろん、エネルギー回生用としてのバッテリーは積むので、燃料電池車といえどもバッテリー式の電気自動車の恩恵は受けている。

対立する技術ではないのだ。

その時代の技術的背景によって、ベストミックスを取ればいい。

そもそも、モーターから先は、電気自動車として共通である。

今の燃料電池車の重量が軽いかといえば、そんなことはない。

燃料電池スタック、制御系、タンク、電池、モーターなど、それなりの重量を抱え込む。

(トヨタ・MIRAI)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BBMIRAI

「車両重量 1,850-2,070kg」(2トンかよ!)

技術の進展によって軽くなる可能性はあっても、現状ではピュアな電気自動車よりも重い。

(テスラ・モデルS)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%ABS

「車両重量 1,735kg」

しかし、電気自動車は、余程革新的なバッテリーが登場しない限り、これ以上軽くすることは困難だ。

まあ、アルミボディをカーボンにするくらいか(テスラは、ラダーフレームにボディを乗せているので、やろうと思えば簡単)。

それでも、せいぜい100kgくらいだろう。

VWグループが、バラードの技術でどこまで実用に耐えるシステムを作ってくるか分からないが、トヨタに迫る販売ボリュームを持っているので、展開しだしたら速いだろう。

「VWは当面の環境対応車の本命をプラグインハイブリッド車とみているが、20年代以降の燃料電池車と関連インフラの普及を見越し研究開発の速度を上げる。」

日経の記事では、2020年代をFCVの戦国時代と見ているようだ。

トヨタもそうだろう。

MIRAIは、あくまでも広告塔に過ぎない。

ホンダ、日産も追随するし、燃料電池車は、はっきりと次世代技術としての姿を見せてきた。

社会インフラがないので、当分普及しないという意見もあるし、ガソリン価格が低迷すれば、実現が遠のくということはある。

水素自体が、現状では化石燃料で、全然再生可能エネルギーになっていないということもある。

前途は多難なのだ。

しかし、水素には、電気エネルギーの転換、貯蔵という他にないメリットがある。

さらに、大型の車両(トラックや長距離バスなど)には、バッテリー式電気自動車では対応できない。

ガソリン車やディーゼル車の需要を置き換えることが出来るのは、燃料電池車しかないのだ。

燃料電池車が究極のエコカーと言われるのは、そういった社会全体の状況を見ているからであって、チンケな乗用車だけで未来を語るのは、ちとお粗末といえる。

まあ、イーロン・マスクは、火星でのカーライフを楽しむことまで考えているので、バッテリー方式に拘っているのかもしれないな。

地球対火星の電気自動車の覇権争いにでもなれば、まあ、棲み分けという結果になるかもしれない。

火星の重力は地球の半分程度なので、重いバッテリーを積んでも、あんまり影響ないということもある。

VWは、今のところ火星に進出するつもりはないだろうが、地球での電気自動車の未来を見据えて投資を強化したわけだ。

トヨタでさえ、生産車に漕ぎ付けるのに相当苦労しているので、VWがキャッチアップするには時間が掛かるだろう。

市場の動向や、インフラの普及(地球的に)、石油の価格、環境適応性、次世代技術への投資など、検討すべき事項は多い。

浮沈子は、ハイブリッド車のプリウス(初代)に手を出したが、当時は目新しかったクルマも、15年以上経った今では、石を投げれば当る時代になった。

少なくとも、2030年代になれば、燃料電池車が当たり前のようになる可能性はある。

ガソリンスタンドの代わりに、水素ステーションが林立し、ダンプが「ウイーーーン」とかいいながら走り回る時代になっているかもしれない。

おい、それじゃあ、ガソリンで走る車はどーなる?。

どっかに、ガソリンスタンドないでしょうか?。

さあ、最近は、この辺じゃあ見かけませんなあ・・・。

VWが見ているのは、そんな未来なのかもしれない。

今のうちに、ガソリン車、乗っておかないと・・・。

カックィー!2015年02月16日 22:14

カックィー!
カックィー!


もう、惚れ惚れする外観だな。

(【シカゴオートショー2015】リキッドシルバーにお色直しした、2017年型「フォード GT」が登場)
http://jp.autoblog.com/2015/02/16/2017-ford-gt-ontario-production-chicago-2014/

記事中のリンク先も貼っちゃお!。

(【北米国際自動車ショー2015】米Autoblog編集者が選ぶ、このショーで発表されたクルマのベスト5!)
http://jp.autoblog.com/2015/01/18/top-five-2014-paris-motor-show-debuts-featured/

「・フォード「GT コンセプト」 102点
・2016年型ホンダ(アキュラ)「NSX」 59点
・シボレー「Bolt(ボルト)EV コンセプト」 30点
・2016年型シボレー「Volt(ボルト)」 16点
・ヒュンダイ「HCD-15 サンタ クルーズ コンセプト」 15点」

他を大きく引き離し、ブッチギリのトップだ。

文句なし!!。

動画で見ると、その造形の妙がわかる(画像は、動画から切り出し)。

特に、リア周りのカッコ良さは、筆舌に尽くし難い。

リアフェンダーの張り出しと、ルーフを繋げるCピラーをブリッジにして空間を空けるというのは、BMのⅰ8も似たようなことをやっている。

(BMW i8 rear view (production model))
http://en.wikipedia.org/wiki/BMW_i8#mediaviewer/File:BMW_i8_IAA_2013_02_cropped.jpg

まあ、こっちは、スリットにしてるけど。

フォードGTは、もっと確信犯的に、この隙間を繋げて、穴ぼこを強調している。

リアタイヤのボリュームを際立たせ、ボディの後端への絞りを徹底して、そこに排気管を覗かせる(画像参照)。

クゥーッ、カックィー!。

浮沈子的には、もっとGT40みたいに、ペッタンコにしてもらいたかったな。

どうやって乗るの!?、って感じで・・・。

そこんとこのツメが甘いな。

(【シカゴモーターショー15】フォード新スパーカー「GT」に新仕様…レーシング色つよく)
http://response.jp/article/2015/02/16/244451.html

「時代の要請に応え、新型は環境性能に配慮したスーパーカーとして誕生。」

「そのミッドシップには、新開発の3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを、2個のターボで過給した「エコブースト」ユニットが収まる。最大出力は、600hp以上。トランスミッションは7速デュアルクラッチで、トランスアクスルレイアウトを採用した。」

そんなあ!、3.5リッターのV6かよ!(フォードよ!、おまえもか・・・)。

(フォード・GT40)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BBGT40

「エンジン:
4.2L V8
4.7L V8
4.9L V8
7.0L V8」

そりゃあ、最大出力で上回ったからって、V8の7リッター(ブーッ!、鼻血があ・・・)の方が、絶対いいに決まってんじゃん!。

なんなら、それにツインターボ付けて・・・(もう、鼻血止まらん・・・)。

どーせ、その辺を走り回ることなんてないんだから、燃費なんてどーでもいーじゃん!?。

「1966年のル・マンでは、8台のマーク2がワークスマシンとして、5台のマーク1がプライベーターとして出場し、結果は、ブルース・マクラーレン/クリス・エイモン組が優勝、さらに1-3位をGT40が独占した。」

「1967年のル・マンでは、さらにアルミハニカム構造のシャーシを採用し、キャブレターを2基に追加。これにより出力が530psに強化されたエンジンを搭載したマーク4で出走。このマシン以前はイギリスで製作されていたが、このマシンはアメリカで製作されたものであった。結果は優勝し、2連覇を達成。」

「1968年と1969年には同じシャーシナンバー「P1075」のGT40が優勝を果たした。このP1075はGT40に空力面で大きな改良を施したミラージュM1を、フォードを閉め出そうとするレギュレーション変更によって再び本来のGT40に改造し直した車である。GT40のシャーシ強度が証明された瞬間でもあった。P1075は通算11戦6勝を誇り、栄光のGT40とされる。」

「1970年のポルシェ・917の優勝まで、GT40は4連覇を達成した。」

まあ、今回はカッコだけで、ルマンとかには出ないんだろう。

栄光のGT40(フォードは、公式には「GT」と呼んでいる)、その栄光にあやかって三度登場したフォードGT。

いやあ、ポルシェもきっと、こういうカックィー(!)クルマが作りたいに決まってんだ!。

カエル面じゃなくって!。

まあいい。

ガソリン安くなったんだから、7リッターV8OHVエンジン乗っけて、市販すればいいのに。

ムスタングに4気筒ターボなんか乗せてるフォードに期待しても無理だな。

(フォード・マスタング:7代目(2015年 - ))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B0#7.E4.BB.A3.E7.9B.AE.EF.BC.882015.E5.B9.B4_-_.EF.BC.89

「エントリーモデルには同社のSUVエクスプローラーなどと同じく、直列4気筒の『エコブースト』エンジン搭載車も用意される。」

帰れ帰れ!、帰っていいぞ!。

浮沈子が期待してるのは、エコブーストなんかじゃなくって、「エゴ」ブーストだ!!。

まあ、どうでもいいんですが。

レーシングバージョン出して、ルマンGTクラスでブッ飛ばすっていうなら、観に行ってもいいかな。