東電の想像力2015年02月27日 00:05

東電の想像力


(汚染水流出、公表すべきと「思わなかった」 東電)
http://www.asahi.com/articles/ASH2V5FQ6H2VULBJ008.html

「住民の心情への想像力不足を認めた」

たぶん、誰も東電に想像力を求めてはいない。

外洋に直接排水するルートが2つあって、その排水の放射能濃度を定期的に計測しだしたのが昨年の4月であり、それ以前は殆ど計ってなかったというのも信じがたい話だ。

きっと、叩けば埃がいくらでも出そうだな。

「排水の濃度は「(改善の効果を測る)データとしての感覚しかなかった」」

たぶん、東京電力に蔓延している雰囲気というのは、被害者意識なんだろう。

大きな地震があって、電力が途絶え、津波によって非常用発電機も破壊され、俺たちは被害を被った。

原発という莫大な財産を喪失したのは、住民でもなければ国家でもない。

俺たちの会社が損害を被ったのだと。

むしろ、災害補償を受けてもいいんじゃないか。

廃炉という後ろ向きの事業に、歯を食いしばって取り組んでいるのは、国でも住民でもない、俺たちなんだ。

なんで、誰もそれを分かってくれないんだあ?。

想像力が欠如しているのは、俺たちだけじゃないぞ!。

・・・。

まあ、そりゃそうなんだが、あまり説得力はないと思うな。

福島第一原子力発電所の事故については、天災なのか人災なのか、良く分からないところがある。

東電は、地震だけなら問題なく対応できたという。

津波が想定外(の高さ)だったという。

全電力喪失の中で、いくつもの幸運が重なって、4号機の燃料は崩壊を免れ、無事に撤去された。

こいつがヤバイことになっていたら、関東以北の東日本は人が住める場所ではなくなるところだったそうだ。

当初から懸念されていた、最大の難関は越えた。

・・・。

やれやれ・・・。

えっ?、排水路の汚染水だって?。

ああ、そんなもんもあったなあ。

適当にやっといてくれ!。

次の難関である原子炉から燃料を抜き取る話で、今は手一杯なんだから。

だいたい、なんで俺たちがこんなことをしなけりゃならんのだ?。

発電所を作って、電気を生み出し、送電するのが仕事なのに。

放射能に汚染された場所にいて、瓦礫の山と格闘しながら撤去作業をやらされている俺たちこそ被害者なんだ!。

・・・。

たぶん、もっとホンネの部分を暴けばこうなる。

チェルノブイリのように、広範囲を立ち入り禁止にして、汚染された土壌や水は自然に流れるままにしてしまえばいいのに。

10万年でも100万年でも、人が入ってはいけないところにして、そっとしておきたい・・・。

そして、別の場所で、新しい原発を作ったり、送電網を作ったりしたい。

自分の生涯の仕事が、事故で崩壊した原発の撤去だけだったというのはやりきれない。

住民の方々は気の毒だが、何らかの補償をして、他に移り住んでもらうしかない。

それは、国家の仕事で、俺たちじゃない。

電気を作って送り届けるのが仕事なんだ!。

原発の撤去や、跡地の管理は、誰か他のヤツにやらせてくれ!。

えっ?、K排水路のデータが、雨の後に増えるんだって?。

放射性物質が降り積もったんだ、当たり前だろう?。

報告だって?。

原因も分からず、対策もなしに報告なんか出来るわけないだろう?。

そのくらいのことが分からないのか。

データを整理中とか、適当に回答しとけ。

何か、もっともらしい原因が分かってからでいい。

外洋のデータは変動してないんだから、大したことはないさ。

・・・。

今夜は、妄想がむくむくと発達して、暴走するといけないから、この辺にしよう。