燃料電池=エンジン? ― 2015年02月25日 19:07
燃料電池=エンジン?
(1日3台…トヨタ「ミライ」生産ラインを初公開)
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150224-OYT1T50105.html
「ミライはガソリンタンクの代わりに水素タンク、エンジンの代わりに燃料電池を載せるため、通常の生産ラインでは作れない。」
あれ?、燃料電池って、エンジンの代わりなんだっけえ?。
(燃料電池車 普及への道)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/feature/CO005563/20140421-OYT8T50076.html
「トヨタ製の燃料電池車に試乗した。公道も走ったが、エンジン音はほとんど聞こえない。」
1年前の記事で、ミライのプロトタイプと思われるが、なんか変だな。
「ガソリン車に比べて、変速時のショックが少ないのが売りです」
えっ?、変速機も付いてるってことかあ?。
(トヨタ MIRAI(MIRAI)ベースグレード(2014年12月)カタログ・スペック情報 (現行モデル))
http://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/MIRAI/10094213/
「トランスミッション CVT(無段変速車)」
いちおう、あることはあるようだが、ガソリン車のCVTって、変則ショックがあるってことかあ?(浮沈子は、良く知りません)。
(無段変速機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E6%AE%B5%E5%A4%89%E9%80%9F%E6%A9%9F
「長所:
変速比の連続可変が可能であるため、変速ショックがなく、スムーズに加減速できる。」
トヨタのCVTって、なんか問題あるってことかな。
まあ、どうでもいいんですが。
「燃料電池車は、ガソリンの代わりに、車のタンクに水素を補給する。空気も取り込み、搭載した燃料電池で発電。その電気でモーターを動かす仕組みだ。」
うーん、読売の記者も、仕組みは分かっているようなんだが、どうも妙な表現が多いな・・・。
まあいい。
この辺の突っ込みをしても、得るところは少ないと思うのだが、浮沈子的には、ははあ、燃料電池車というのは、燃料電池という発電機を積んで走っているので、発電機=エンジンで回すもの的発想があるのかもしれないと思ったわけだ。
そう考えると、燃料電池車というのは、シリーズ式のハイブリッド車と同じ構成であることが分かる。
エンジン(=燃料電池?)は、ひたすら発電して、その電気でモーターを回して走ってるわけだ。
その発電機の燃料が、ガソリンか水素かという違いに過ぎない。
シリーズ式ねえ・・・。
(ハイブリッドカー:シリーズ方式)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%BC#.E3.82.B7.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.BA.E6.96.B9.E5.BC.8F
「シリーズ方式(直列方式)は、エンジンを発電のみに使用し、モーターを車軸の駆動と回生のみに使用するもの。言わば『エンジンを発電用の動力源として搭載した電気自動車』である。」
「実際の仕組みは、エンジンで発電機を駆動し、発生した電力を大容量バッテリーに一旦蓄え、その電力でモーターを駆動し、走行する。」
「電気自動車の大きな欠点として、出先で充電設備を確保しにくい点、充電時間が長い点、1充電あたりの走行距離が少ない点などが挙げられるが、シリーズハイブリッド方式では内燃車同様に燃料を補給するだけでこれらの欠点から解放される。」
「エンジンで発電しモーターで走行する方法自体は、ガス・エレクトリックやディーゼル・エレクトリックおよびターボ・エレクトリックと呼ばれる方式があり、これらは古くから鉄道車両・船舶で実用化されたすでに枯れた技術である。」
「自動車用燃料としての税制面での整備が必要となるが、タービンエンジンでは、通常自動車用として使われていない灯油などのケロシン系燃料の使用が可能となる。」
実際に、試作車としても作られたようだな。
(ボルボ・ECC)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BBECC
(コンセプト・カー ボルボ ECC)
http://www.geocities.jp/volvo8501993/volvo_kougaku/volvo_kougaku_s80ecc.html
「スウェーデンが自力開発・生産している小型ジェット戦闘機は、サーブ社が設計・製造していることは有名ですが、搭載されるジェット・エンジンはボルボ社製です。」
ほう、知らなかったな。
(サーブ 39 グリペン:エンジン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%96_39_%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%9A%E3%83%B3#.E3.82.A8.E3.83.B3.E3.82.B8.E3.83.B3
「エンジンは米海軍機F/A-18(ホーネット)等が搭載するアメリカ製ゼネラル・エレクトリック F404-GE-400ターボファンエンジンを、スウェーデン企業であるボルボ・エアロが改良したRM12を1基搭載している。」
なんだ、米国製エンジンの改造か・・・。
「マフラーなどの消音装置を利用することが難しく、騒音の点で問題があります。」
まあ、この辺はいろいろ解決方法があるだろう。
高温高圧の排気ガスを利用して、多段階にエネルギーを回収するという方法もある。
最新の技術を使って、もう一度シリーズ式ハイブリッド車を蘇らせるというのはないんだろうか?。
えーと、もう一度確認しておくと、燃料電池車というのは、燃料電池という発電機(=エンジン?)を積んだシリーズ式ハイブリッド車であるということだ。
今後、官民上げて水素社会を建設しようという機運が高まっているが、そう簡単にはいかないだろう。
数十年、いや、100年の計である。
その間、様々なエコカー(電池式の電気自動車も含めて)が登場するだろうが、その中にボルボECCのようなのがあってもいいんじゃないか。
タービンエンジンは、水素でも使えるので、水素社会が来ても大丈夫!。
また、シリーズ式の例としては、BMWのⅰ3も挙げておかないとな。
レンジ・エクステンダーを使っている時は、シリーズ式のハイブリッド車である。
([BMW]主要諸元(i3 レンジ・エクステンダー装備車))
http://www.bmw.co.jp/jp/ja/newvehicles/i/i3/2013/showroom/technical_data_i3re.html
(BMW i3 のレンジエクステンダーとは?【試乗その3】)
http://clicccar.com/2014/04/01/250640/
しかし、ガソリン価格の低迷が続けば、代替燃料車や電池式電気自動車の需要は延びない。
浮沈子的には、それはそれで有り難いことなんだが、地球にとっては迷惑だろう。
燃料電池車が、様々な課題を克服して、シリーズ式ハイブリッド車として離陸してくれるのを期待しよう(飛行機ではないので、飛べませんが・・・)。
(1日3台…トヨタ「ミライ」生産ラインを初公開)
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150224-OYT1T50105.html
「ミライはガソリンタンクの代わりに水素タンク、エンジンの代わりに燃料電池を載せるため、通常の生産ラインでは作れない。」
あれ?、燃料電池って、エンジンの代わりなんだっけえ?。
(燃料電池車 普及への道)
http://www.yomiuri.co.jp/eco/feature/CO005563/20140421-OYT8T50076.html
「トヨタ製の燃料電池車に試乗した。公道も走ったが、エンジン音はほとんど聞こえない。」
1年前の記事で、ミライのプロトタイプと思われるが、なんか変だな。
「ガソリン車に比べて、変速時のショックが少ないのが売りです」
えっ?、変速機も付いてるってことかあ?。
(トヨタ MIRAI(MIRAI)ベースグレード(2014年12月)カタログ・スペック情報 (現行モデル))
http://www.goo-net.com/catalog/TOYOTA/MIRAI/10094213/
「トランスミッション CVT(無段変速車)」
いちおう、あることはあるようだが、ガソリン車のCVTって、変則ショックがあるってことかあ?(浮沈子は、良く知りません)。
(無段変速機)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%84%A1%E6%AE%B5%E5%A4%89%E9%80%9F%E6%A9%9F
「長所:
変速比の連続可変が可能であるため、変速ショックがなく、スムーズに加減速できる。」
トヨタのCVTって、なんか問題あるってことかな。
まあ、どうでもいいんですが。
「燃料電池車は、ガソリンの代わりに、車のタンクに水素を補給する。空気も取り込み、搭載した燃料電池で発電。その電気でモーターを動かす仕組みだ。」
うーん、読売の記者も、仕組みは分かっているようなんだが、どうも妙な表現が多いな・・・。
まあいい。
この辺の突っ込みをしても、得るところは少ないと思うのだが、浮沈子的には、ははあ、燃料電池車というのは、燃料電池という発電機を積んで走っているので、発電機=エンジンで回すもの的発想があるのかもしれないと思ったわけだ。
そう考えると、燃料電池車というのは、シリーズ式のハイブリッド車と同じ構成であることが分かる。
エンジン(=燃料電池?)は、ひたすら発電して、その電気でモーターを回して走ってるわけだ。
その発電機の燃料が、ガソリンか水素かという違いに過ぎない。
シリーズ式ねえ・・・。
(ハイブリッドカー:シリーズ方式)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%BC#.E3.82.B7.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.82.BA.E6.96.B9.E5.BC.8F
「シリーズ方式(直列方式)は、エンジンを発電のみに使用し、モーターを車軸の駆動と回生のみに使用するもの。言わば『エンジンを発電用の動力源として搭載した電気自動車』である。」
「実際の仕組みは、エンジンで発電機を駆動し、発生した電力を大容量バッテリーに一旦蓄え、その電力でモーターを駆動し、走行する。」
「電気自動車の大きな欠点として、出先で充電設備を確保しにくい点、充電時間が長い点、1充電あたりの走行距離が少ない点などが挙げられるが、シリーズハイブリッド方式では内燃車同様に燃料を補給するだけでこれらの欠点から解放される。」
「エンジンで発電しモーターで走行する方法自体は、ガス・エレクトリックやディーゼル・エレクトリックおよびターボ・エレクトリックと呼ばれる方式があり、これらは古くから鉄道車両・船舶で実用化されたすでに枯れた技術である。」
「自動車用燃料としての税制面での整備が必要となるが、タービンエンジンでは、通常自動車用として使われていない灯油などのケロシン系燃料の使用が可能となる。」
実際に、試作車としても作られたようだな。
(ボルボ・ECC)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BBECC
(コンセプト・カー ボルボ ECC)
http://www.geocities.jp/volvo8501993/volvo_kougaku/volvo_kougaku_s80ecc.html
「スウェーデンが自力開発・生産している小型ジェット戦闘機は、サーブ社が設計・製造していることは有名ですが、搭載されるジェット・エンジンはボルボ社製です。」
ほう、知らなかったな。
(サーブ 39 グリペン:エンジン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%96_39_%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%9A%E3%83%B3#.E3.82.A8.E3.83.B3.E3.82.B8.E3.83.B3
「エンジンは米海軍機F/A-18(ホーネット)等が搭載するアメリカ製ゼネラル・エレクトリック F404-GE-400ターボファンエンジンを、スウェーデン企業であるボルボ・エアロが改良したRM12を1基搭載している。」
なんだ、米国製エンジンの改造か・・・。
「マフラーなどの消音装置を利用することが難しく、騒音の点で問題があります。」
まあ、この辺はいろいろ解決方法があるだろう。
高温高圧の排気ガスを利用して、多段階にエネルギーを回収するという方法もある。
最新の技術を使って、もう一度シリーズ式ハイブリッド車を蘇らせるというのはないんだろうか?。
えーと、もう一度確認しておくと、燃料電池車というのは、燃料電池という発電機(=エンジン?)を積んだシリーズ式ハイブリッド車であるということだ。
今後、官民上げて水素社会を建設しようという機運が高まっているが、そう簡単にはいかないだろう。
数十年、いや、100年の計である。
その間、様々なエコカー(電池式の電気自動車も含めて)が登場するだろうが、その中にボルボECCのようなのがあってもいいんじゃないか。
タービンエンジンは、水素でも使えるので、水素社会が来ても大丈夫!。
また、シリーズ式の例としては、BMWのⅰ3も挙げておかないとな。
レンジ・エクステンダーを使っている時は、シリーズ式のハイブリッド車である。
([BMW]主要諸元(i3 レンジ・エクステンダー装備車))
http://www.bmw.co.jp/jp/ja/newvehicles/i/i3/2013/showroom/technical_data_i3re.html
(BMW i3 のレンジエクステンダーとは?【試乗その3】)
http://clicccar.com/2014/04/01/250640/
しかし、ガソリン価格の低迷が続けば、代替燃料車や電池式電気自動車の需要は延びない。
浮沈子的には、それはそれで有り難いことなんだが、地球にとっては迷惑だろう。
燃料電池車が、様々な課題を克服して、シリーズ式ハイブリッド車として離陸してくれるのを期待しよう(飛行機ではないので、飛べませんが・・・)。
すぐに=4年? ― 2015年02月25日 22:16
すぐに=4年?
(官房長官 汚染水の影響は完全にブロック)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150225/k10015746341000.html
「発生してからすぐに対応しており、放置したわけではない。原因を調査し、たまり水の箇所が判明したのですぐに対応したということだ」
NHKのことだから、発言の正確さには気を使っているだろう。
ましてや、官房長官の発言を取り違えたということはないと思う。
とすれば、問題だな。
2号機は、他の原子炉建屋と異なり、比較的損傷も軽微で、カバーとかも掛けられていなかった。
(2号機屋上の水から高濃度放射性物質 外洋流出も)
http://www.asahi.com/articles/ASH2S6GP4H2SULBJ01T.html
「東電によると、検出されたのは、2号機の原子炉建屋の山側にある大物搬入口の屋上のたまり水。」
ははあ、原子炉が入っている建物じゃないんだ。
「東電は事故時に降り注いだ放射性物質がたまったとみている。外洋で明らかな濃度上昇はないという。3月末までに対策をとる。」
「屋上にはブロックや砂がしかれており、放射性物質がたまりやすかったと分析。これらを撤去する。」
屋上の砂やブロックは、最近しかれたものなんだろうか?。
(2号機建屋の山側からの写真)
http://blog-imgs-47-origin.fc2.com/o/m/o/omoroid/entry-541k.jpg
左から2棟目のマトモに建っているのが2号機建屋。
その手前に、ブルーのシャッターが付いているのが大物搬入口と思われる。
(2号機原子炉建屋大物搬入口屋上部の溜まり水調査結果:追加)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150224_04-j.pdf
まあ、東電は、よく原因を突き止めたもんだと感心するんだが、政府が知らなかったというのはウソに決まってる。
直接外洋に排水する経路の放射線量が、雨が降る度に増加を繰り返す事態を、東電が隠しおおせるはずもない。
知らなかった振りをし続けることになるんだろうが、そんなことは誰も信じないだろう。
で、浮沈子的に気になるのは、東電が把握していたかどうかは別にして、この事態が放置されていたのは、昨年の4月からではなく、4年前の事故時からだということだ。
雨が降る度に、屋上に溜まった放射性物質を含んだ雨水が、直接外洋に流れ込んでいたわけだな。
この事実を踏まえると、官房長官の発言は、耳を疑う。
「発生してからすぐに対応しており、放置したわけではない。」
4年間というのは、「すぐに」という尺度ではなかろう。
公表するかどうかは別にして、放置された実態を言い包めようとする態度が気に入らないな。
事故後、4年間も(文字通り)雨ざらしにして汚染水を垂れ流し、その原因の発見に(少なくとも)10か月を要し、朝日の報道によれば、対応の目処は3月末だそうだ。
のんきな話である。
しかも、外洋の汚染については、大規模な汚染の発生を監視しているだけで、継続的に流出していて、希釈されてしまうようなレベルの監視をしているわけではない。
(海洋汚染、収束せず 福島第一 本紙調査でセシウム検出)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2014120102100012.html
「原子力規制委事務局の担当者は「高濃度汚染がないか監視するのが目的。迅速性が求められ、精度が低いとは思わない」としている。」
放射性物質の汚染は、累積で見なければ分からない。
10分の1の汚染が10倍の時間続けば、同じことだ。
現実の問題として、事故当時の天文学的数字からは、相当程度下がっているのだろうし、原子炉内に残されているとてつもない核物質に比べれば絶対値は低いだろう。
原因が分からない汚染を隠してきたとされる東電だが、湾内に流出していた汚染水については、こっちは、未だに原因が分からない。
(福島第一の排水路で基準超す汚染水…一部は流出)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150222-OYT1T50063.html
「東電は、排水路の上流で今月上旬から泥を取り除く清掃を実施しており、放射性物質を含んだ泥などが雨水に混じって一緒に流れたことが原因とみられるという。」
「流れた」んじゃなくて、「流した」んじゃね?。
その泥って、ちゃんと管理してるんだろうなあ・・・。
原因が分からなければ、公表はしなくてもいいという官房長官の発言も頂けない。
(またも福一)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/10/21/7017436
「そのパイプは、外洋の数キロ先まで繋がっていて、港の直ぐ外で測ったのでは分からない。」
「福一の廃炉も順調に終わった、数十年後のある日、沖合いで操業していた漁船が、妙なものを引き上げるわけだ。
海底に横たわる、秘密の排水口に続くパイプである。」
やっぱ、秘密のパイプラインが沖合いに延びてるんじゃない?。
(官房長官 汚染水の影響は完全にブロック)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150225/k10015746341000.html
「発生してからすぐに対応しており、放置したわけではない。原因を調査し、たまり水の箇所が判明したのですぐに対応したということだ」
NHKのことだから、発言の正確さには気を使っているだろう。
ましてや、官房長官の発言を取り違えたということはないと思う。
とすれば、問題だな。
2号機は、他の原子炉建屋と異なり、比較的損傷も軽微で、カバーとかも掛けられていなかった。
(2号機屋上の水から高濃度放射性物質 外洋流出も)
http://www.asahi.com/articles/ASH2S6GP4H2SULBJ01T.html
「東電によると、検出されたのは、2号機の原子炉建屋の山側にある大物搬入口の屋上のたまり水。」
ははあ、原子炉が入っている建物じゃないんだ。
「東電は事故時に降り注いだ放射性物質がたまったとみている。外洋で明らかな濃度上昇はないという。3月末までに対策をとる。」
「屋上にはブロックや砂がしかれており、放射性物質がたまりやすかったと分析。これらを撤去する。」
屋上の砂やブロックは、最近しかれたものなんだろうか?。
(2号機建屋の山側からの写真)
http://blog-imgs-47-origin.fc2.com/o/m/o/omoroid/entry-541k.jpg
左から2棟目のマトモに建っているのが2号機建屋。
その手前に、ブルーのシャッターが付いているのが大物搬入口と思われる。
(2号機原子炉建屋大物搬入口屋上部の溜まり水調査結果:追加)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150224_04-j.pdf
まあ、東電は、よく原因を突き止めたもんだと感心するんだが、政府が知らなかったというのはウソに決まってる。
直接外洋に排水する経路の放射線量が、雨が降る度に増加を繰り返す事態を、東電が隠しおおせるはずもない。
知らなかった振りをし続けることになるんだろうが、そんなことは誰も信じないだろう。
で、浮沈子的に気になるのは、東電が把握していたかどうかは別にして、この事態が放置されていたのは、昨年の4月からではなく、4年前の事故時からだということだ。
雨が降る度に、屋上に溜まった放射性物質を含んだ雨水が、直接外洋に流れ込んでいたわけだな。
この事実を踏まえると、官房長官の発言は、耳を疑う。
「発生してからすぐに対応しており、放置したわけではない。」
4年間というのは、「すぐに」という尺度ではなかろう。
公表するかどうかは別にして、放置された実態を言い包めようとする態度が気に入らないな。
事故後、4年間も(文字通り)雨ざらしにして汚染水を垂れ流し、その原因の発見に(少なくとも)10か月を要し、朝日の報道によれば、対応の目処は3月末だそうだ。
のんきな話である。
しかも、外洋の汚染については、大規模な汚染の発生を監視しているだけで、継続的に流出していて、希釈されてしまうようなレベルの監視をしているわけではない。
(海洋汚染、収束せず 福島第一 本紙調査でセシウム検出)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2014120102100012.html
「原子力規制委事務局の担当者は「高濃度汚染がないか監視するのが目的。迅速性が求められ、精度が低いとは思わない」としている。」
放射性物質の汚染は、累積で見なければ分からない。
10分の1の汚染が10倍の時間続けば、同じことだ。
現実の問題として、事故当時の天文学的数字からは、相当程度下がっているのだろうし、原子炉内に残されているとてつもない核物質に比べれば絶対値は低いだろう。
原因が分からない汚染を隠してきたとされる東電だが、湾内に流出していた汚染水については、こっちは、未だに原因が分からない。
(福島第一の排水路で基準超す汚染水…一部は流出)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150222-OYT1T50063.html
「東電は、排水路の上流で今月上旬から泥を取り除く清掃を実施しており、放射性物質を含んだ泥などが雨水に混じって一緒に流れたことが原因とみられるという。」
「流れた」んじゃなくて、「流した」んじゃね?。
その泥って、ちゃんと管理してるんだろうなあ・・・。
原因が分からなければ、公表はしなくてもいいという官房長官の発言も頂けない。
(またも福一)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/10/21/7017436
「そのパイプは、外洋の数キロ先まで繋がっていて、港の直ぐ外で測ったのでは分からない。」
「福一の廃炉も順調に終わった、数十年後のある日、沖合いで操業していた漁船が、妙なものを引き上げるわけだ。
海底に横たわる、秘密の排水口に続くパイプである。」
やっぱ、秘密のパイプラインが沖合いに延びてるんじゃない?。
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