敵と味方 ― 2015年07月21日 01:24
敵と味方
(敵味方識別装置)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E5%91%B3%E6%96%B9%E8%AD%98%E5%88%A5%E8%A3%85%E7%BD%AE
「電波などを用いて、敵の機材・部隊であるか味方の機材・部隊であるかを識別する装置:identification friend or foe、略称:IFF」
空中戦など、一瞬で敵か味方かを判定しなければならない情況では、お互いの存在を認め合うのと同時に、敵味方を判別しなければ、同士討ちになったりする。
浮沈子にとっての現在の敵は、精密体重計、食欲が一向に衰えない脳、我が国の蒸し暑い夏、そして、怪しげな告示をほったらかしにしている厚労省・・・。
この場合、脳は同士討ち覚悟だな。
まあ、どうでもいいんですが。
いろいろ調べていく中で、こんな通知を見つけた。
(高気圧作業安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/sekoutuutatu.pdf
法令等の改正の際、所管官庁が遺漏なく業務を遂行できるように、上級官庁(本庁)が出先機関に出す通知だな。
実際の取締りなどは、これらの通達に基づいて行われることになるので、国民に対しても、関係団体を通じて周知を図る意味で公開されているんだろう。
で、浮沈子的に気になったのは、7ページ冒頭。
「なお、ゲージ圧力 0.3 メガパスカル以上 0.4 メガパスカル以下の気圧下における高圧室内業務についても、呼吸用ガスとして空気を用いないことが望ましいこと。」
何を言っているかというと、潜水業務の場合でも、30m以上潜る時はヘリウム混合ガスを吸えといっているのだ。
おお、これって、味方じゃん!(たんじゅん・・・)。
(空気=毒ガス)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/05/25/7651425
「そのうち、浅場でナイトロックス、30m以深ではヘリウム混ぜないとダイビングを禁じる法律とか出来ても不思議ではない・・・。」
業務潜水の世界では、とっくの昔(といっても、4か月前?)から、それに準じた通知が国家によって出されていたわけだ。
心強い話である。
惜しむらくは、30mまでは、相変わらず圧縮空気を認めていることと、酸素の麻酔効果については、当局に全く認識がないことだけどな。
ガス昏睡については、浮沈子は相当神経質である。
自身が酔いやすいということもあるのだが、何より、どんなに知識や技能が優れていても、こいつが出ると、そんなもんはくその役にも立たずに、楽観的になったり気が大きくなったりして、ハイリスクな情況にどんどん突き進んでしまうからだ。
初心者だろうが、1万本潜ったベテランだろうが関係ない。
陸上でも、酔っ払って不祥事を起こす事例には事欠かない。
この場合の敵は、酔っ払った脳である。
こうなったら、自分ではどうしようもない。
バディが気付いて対応してくれない限り、命の保障はない。
味方となるのは、酔っ払っていない時の、つまり、ダイビングでガス昏睡になっていない時の脳である。
不用意に深場に行かないとか、ヘリウム混ぜるとかしないといけない。
そうすると、レクリエーショナルダイビングで、トライミックスやヘリオックスを運用する話になってくる。
ヘリウムダイビング時代の到来である。
値段が高いとか、なかなか手に入らないとか、そういうネガな話を持ち出して、この手の話を潰すのは容易だ。
純酸素やナイトロックスだって、なかなか手に入らなかったりする我が国の状況を見ると、ヘリウムなどは論外だというのは確かに正論ではある。
しかし、それは、21世紀初頭の情況であって、高圧則が改訂され、40mを超える潜水ではヘリウムの使用が義務付けられたことを踏まえて考えれば、この先、レクリエーショナルダイビングの世界にも、ヘリウム混合ガスが取り入れられる可能性は否定できない。
まあ、フィリピンとか、グアムとか行って潜ればいいだけの話なんだがな。
ちなみに、ナイトロックスでは、麻酔効果を改善することは出来ない。
酸素の麻酔効果が、窒素と同等であることは、世界の常識(=我が国の非常識?)である。
ナイトロックスは、潜水病の予防にはなっても、ガス昏睡の予防にはならない。
(ヘリウム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「ヘリウムと酸素等との混合ガスはテクニカルダイビングなど、大深度潜水用の呼吸ガスとして用いられる。」
「ヘリウムは窒素よりも麻酔作用が少ないため、窒素中毒などの中毒症状を起こしにくい。」
「さらにヘリウムは粘度が低いため、高圧下でも呼吸抵抗が小さく、身体からの排泄速度が速いとされている。」
「しかし、特定の条件下では気泡が生じやすく一旦血管内に気泡が生じた場合は消失しにくいとの報告がある。」
「欠点として熱伝導率が高いため、体温調節が難しくなり低体温症になる危険があること、また空気と比較してはるかに高価であることがある。」
「ヘリウムと酸素の混合ガスであるヘリオックスと、ヘリウム、酸素、窒素を混合したトライミックスがある。」
短時間の潜水では、ヘリウム混合ガスの方が、減圧時間が長くなることがあるので注意が必要である。
そのうち、PADIでも、トライミックススペシャルティとか出来るかも知れない。
海辺のダイビングサービスに行くと、「ヘリウム、冷えてます」とかいうノボリが立てられるようになる日がくるかもしれないのだ(生ビールじゃないんですけど・・・)。
まあいい。
妄想は、この辺にしよう。
今日は、EFRI講習に、サポートとして参加した。
忘れていることも多く、実際に教えることがなければ、知識はどんどん錆び付いていくことを思い知らされる。
クソ重いバインダーを担いで、参加しただけのことはあった。
教え方の工夫については、改めて柏崎さんの実力を知る。
浮沈子が受けた時より、ネタが豊富になっていた。
常に、そういう意識でいないと、新たな工夫は生まれてこない。
基本的には、マニュアルに沿って教えていくことになるのだが、生徒自身が興味を持って前向きに学習しようとする態度を取るのか、そうでないかで、学習効果は天と地ほどの違いが出る。
やる気を引き出す魔術を、また、見せていただいた。
感謝!。
(敵味方識別装置)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E5%91%B3%E6%96%B9%E8%AD%98%E5%88%A5%E8%A3%85%E7%BD%AE
「電波などを用いて、敵の機材・部隊であるか味方の機材・部隊であるかを識別する装置:identification friend or foe、略称:IFF」
空中戦など、一瞬で敵か味方かを判定しなければならない情況では、お互いの存在を認め合うのと同時に、敵味方を判別しなければ、同士討ちになったりする。
浮沈子にとっての現在の敵は、精密体重計、食欲が一向に衰えない脳、我が国の蒸し暑い夏、そして、怪しげな告示をほったらかしにしている厚労省・・・。
この場合、脳は同士討ち覚悟だな。
まあ、どうでもいいんですが。
いろいろ調べていく中で、こんな通知を見つけた。
(高気圧作業安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/sekoutuutatu.pdf
法令等の改正の際、所管官庁が遺漏なく業務を遂行できるように、上級官庁(本庁)が出先機関に出す通知だな。
実際の取締りなどは、これらの通達に基づいて行われることになるので、国民に対しても、関係団体を通じて周知を図る意味で公開されているんだろう。
で、浮沈子的に気になったのは、7ページ冒頭。
「なお、ゲージ圧力 0.3 メガパスカル以上 0.4 メガパスカル以下の気圧下における高圧室内業務についても、呼吸用ガスとして空気を用いないことが望ましいこと。」
何を言っているかというと、潜水業務の場合でも、30m以上潜る時はヘリウム混合ガスを吸えといっているのだ。
おお、これって、味方じゃん!(たんじゅん・・・)。
(空気=毒ガス)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/05/25/7651425
「そのうち、浅場でナイトロックス、30m以深ではヘリウム混ぜないとダイビングを禁じる法律とか出来ても不思議ではない・・・。」
業務潜水の世界では、とっくの昔(といっても、4か月前?)から、それに準じた通知が国家によって出されていたわけだ。
心強い話である。
惜しむらくは、30mまでは、相変わらず圧縮空気を認めていることと、酸素の麻酔効果については、当局に全く認識がないことだけどな。
ガス昏睡については、浮沈子は相当神経質である。
自身が酔いやすいということもあるのだが、何より、どんなに知識や技能が優れていても、こいつが出ると、そんなもんはくその役にも立たずに、楽観的になったり気が大きくなったりして、ハイリスクな情況にどんどん突き進んでしまうからだ。
初心者だろうが、1万本潜ったベテランだろうが関係ない。
陸上でも、酔っ払って不祥事を起こす事例には事欠かない。
この場合の敵は、酔っ払った脳である。
こうなったら、自分ではどうしようもない。
バディが気付いて対応してくれない限り、命の保障はない。
味方となるのは、酔っ払っていない時の、つまり、ダイビングでガス昏睡になっていない時の脳である。
不用意に深場に行かないとか、ヘリウム混ぜるとかしないといけない。
そうすると、レクリエーショナルダイビングで、トライミックスやヘリオックスを運用する話になってくる。
ヘリウムダイビング時代の到来である。
値段が高いとか、なかなか手に入らないとか、そういうネガな話を持ち出して、この手の話を潰すのは容易だ。
純酸素やナイトロックスだって、なかなか手に入らなかったりする我が国の状況を見ると、ヘリウムなどは論外だというのは確かに正論ではある。
しかし、それは、21世紀初頭の情況であって、高圧則が改訂され、40mを超える潜水ではヘリウムの使用が義務付けられたことを踏まえて考えれば、この先、レクリエーショナルダイビングの世界にも、ヘリウム混合ガスが取り入れられる可能性は否定できない。
まあ、フィリピンとか、グアムとか行って潜ればいいだけの話なんだがな。
ちなみに、ナイトロックスでは、麻酔効果を改善することは出来ない。
酸素の麻酔効果が、窒素と同等であることは、世界の常識(=我が国の非常識?)である。
ナイトロックスは、潜水病の予防にはなっても、ガス昏睡の予防にはならない。
(ヘリウム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「ヘリウムと酸素等との混合ガスはテクニカルダイビングなど、大深度潜水用の呼吸ガスとして用いられる。」
「ヘリウムは窒素よりも麻酔作用が少ないため、窒素中毒などの中毒症状を起こしにくい。」
「さらにヘリウムは粘度が低いため、高圧下でも呼吸抵抗が小さく、身体からの排泄速度が速いとされている。」
「しかし、特定の条件下では気泡が生じやすく一旦血管内に気泡が生じた場合は消失しにくいとの報告がある。」
「欠点として熱伝導率が高いため、体温調節が難しくなり低体温症になる危険があること、また空気と比較してはるかに高価であることがある。」
「ヘリウムと酸素の混合ガスであるヘリオックスと、ヘリウム、酸素、窒素を混合したトライミックスがある。」
短時間の潜水では、ヘリウム混合ガスの方が、減圧時間が長くなることがあるので注意が必要である。
そのうち、PADIでも、トライミックススペシャルティとか出来るかも知れない。
海辺のダイビングサービスに行くと、「ヘリウム、冷えてます」とかいうノボリが立てられるようになる日がくるかもしれないのだ(生ビールじゃないんですけど・・・)。
まあいい。
妄想は、この辺にしよう。
今日は、EFRI講習に、サポートとして参加した。
忘れていることも多く、実際に教えることがなければ、知識はどんどん錆び付いていくことを思い知らされる。
クソ重いバインダーを担いで、参加しただけのことはあった。
教え方の工夫については、改めて柏崎さんの実力を知る。
浮沈子が受けた時より、ネタが豊富になっていた。
常に、そういう意識でいないと、新たな工夫は生まれてこない。
基本的には、マニュアルに沿って教えていくことになるのだが、生徒自身が興味を持って前向きに学習しようとする態度を取るのか、そうでないかで、学習効果は天と地ほどの違いが出る。
やる気を引き出す魔術を、また、見せていただいた。
感謝!。
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