静かな夜に ― 2016年03月20日 03:52
静かな夜に
暖かな週末の夜。
今日は、浮沈子的に衝動書き(?)したくなるような記事もなく、心静かに過ごせそうだ。
北朝鮮が、5回目の核実験の準備を整えているとか、ムスダンが発射されれば低軌道では迎撃できないとか、ロシアでドバイ機が墜落したとか、シリアで邦人が拘束されているとか、世界にはニュースが溢れているが、浮沈子とは遠いところの話である。
ムスダンが飛んで来れば、遠いとは言えないがな。
まあいい。
今夜は、じっくりと、落ち着いて何か書こう。
こんな記事を見つけた。
(フィアット500ツインエア 2気筒エンジンの実力)
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20110324-20200286-carview/
「2011.3.24 レポート:吉田 匠」
5年も前の記事だし、既に2016年1月23日にマイナーチェンジを行っている。
しかし、この記事を読むと、究極のダウンサイジング、ダウンシリンダー、そして過給機付きエンジンの何たるかを感じることが出来る。
大排気量マルチシリンダー自然吸気エンジンの信奉者である浮沈子は、この手のエンジンに対して、あまり好意的ではない。
かつて、ダイハツ・ミラの新車オーナーでもあったことから、あのパタパタいう2気筒の味は、少しは想像できる。
でも、軽自動車、良かったな。
味があったし、無茶苦茶遅かったし、高速道路怖かったし(もちろん、床にめり込めとばかりに、踏んでましたから)。
まあ、どうでもいいんですが。
フィアット500の場合、4気筒エンジンよりも、2気筒のターボエンジン積んでる方が、パワーもあるし、値段も高い。
(500:SPECIFICATION)
http://www.fiat-auto.co.jp/500/spec/
「諸元:500 1.2:500 TwinAir
・総排気量(cc):1,240:875
・最高出力〈kW(ps)/rpm〉:51(69) / 5,500:63(85) / 5,500
・最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉:102(10.4)/ 3,000:145(14.8)/ 1,900」
総排気量も、気筒数も少ないのに、パワーもトルクもたっぷりある。
エンジンを回したときのフィーリングとかは、やはり4気筒の方がいいんだろうが、トルクが厚い分、ターボの方が運転しやすいんだろう。
マニュアル車の設定がないのが惜しいな(アバルト買ってください)。
気筒数の減少はともかく、最近の制御技術を使えば、過給機付きエンジンだって、当然走りやすくはなっているんだろう。
自然吸気エンジンがいいとか言ったって、それは、たまたま地球の表面の、比較的海面に近い高度の酸素分子の密度に合わせて、燃料吹いてるだけの話であって、限られた条件で最適化しているだけの話だ。
詰め込めるのであれば、過給機で押し込んで燃やしてやるのがいいに決まっている。
ただ、レスポンスの問題は、ターボラグがあるので解決できなかっただけだ。
スーパーチャージャーだって、タイムラグは出る(たぶん)。
ポルシェとかは、条件次第で燃料をカットして、タービンを回し続けるという奥の手を使って、タイムラグの解消を図ってきたし、電動ターボが普及すれば、似たようなことを広範なシチュエーションで行うことが出来るようになるだろう。
また、電気モーターと組み合わせることによって、エンジンの低回転域での付きの悪さを補うということも可能だ。
技術の進歩を享受しないわけにはいくまい。
環境性能が、仕様書に標準で記載される世の中では、5リッター8気筒NAエンジンなんて、もってのほかであろう。
6気筒水平対向NAエンジン(2.7リッターとか、3.2リッター)も、そろそろ白い目で見られるようになるに違いない。
ライトサイジングでも、ダウンサイジングでも、何らかの仕掛けをして、ターボ加給しなければ肩身が狭くなる。
燃焼ということを考えれば、酸素の密度を自在に変えられる加給エンジンの方が、高い効率を達成することが出来るのかもしれない(浮沈子は、詳しくは知りません)。
機械抵抗の少ない回転数で、たっぷり押し込んで燃やしてやった方が、機械的な損失も少ない。
最近のターボは、圧縮の塩梅を変えられるようになっているらしいしな。
(可変ターボ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/10/13/7008072
少ない排気量、少ない気筒数、少ないガソリンを燃やして、必要十分(過ぎる)パワーを得る。
必要な時には、燃料計が壊れたんじゃないかと思うような食わせ方が出来る。
普段は、借りてきた猫のように大人しい・・・。
内燃機関を積んだクルマが、最後に積むエンジンは、ターボチャージャー付きのエンジンに決まったようだ。
まあ、トヨタはハイブリッドなんだろうけどな。
ゆっくりと、しかし確実に、内燃機関は補助エンジンとして後退していく運命にある。
主人公から脇役へ、そして、表舞台から、ひっそりと消えていこうとしている。
湯水のようにガソリンを食わせ、排気ガスを撒き散らして地球大気を汚染し続けたエンジンは、効率の良い回転だけで回る、充電用の補助エンジンに成り下がる。
動力は、電池から供給されて、ウイーンとかいいながら、電車のように加速するのだ。
もちろん、中には、活発なエンジンも生き残るだろう。
お約束のV12とか、W16とか。
しかし、それは特殊なクルマ、憧れのアイコンとしてだけ残るクルマだ。
<この辺りから、妄想の世界へ・・・>
それだって、高性能燃料電池車が登場し、高性能インホイールモーターを8個も積んで(当然、8輪車です)、空気を切り裂いて走るようになれば、博物館行きは免れない。
8輪車にしなければ、そのパワーを路面に伝えきれないわけだな。
低速で走る時は、4輪を浮かせて、さらに2輪駆動にして、電費を稼ぐようになるかも知れない。
最高速度は、軽く500kmを超えて、折り畳んだ翼を展開して、空を飛ぶようになる。
それだけではない。
液体酸素のバルブを開いて水素を燃焼させ、宇宙空間にまで飛んでいくのだ・・・。
あれっ?、二酸化炭素が溜まってきたぞ!。
おかしいなあ、ソフノライムを入れ替えるのを忘れちまったのかあ?。
ううっ、何か、息苦しくなってきた(血液中の二酸化炭素の増加が、メインで息苦しさを感じる中枢を刺激するようです)。
ネックレギはどこだあ!?。
ベイルアウトしなきゃ・・・。
宇宙ステーションまで持つかなあ?。
準ホーマン軌道で、増速して早く辿り着くことにしよう・・・。
(BGM:美しき青きドナウ)
パーカーのアストロペンが、胸ポケットから飛び出して、宙を舞っている(今日は、一人なので、誰も拾ってくれない)。
中国が打ち上げた天宮2(車輪型人工重力宇宙ステーション)が、ゆっくりと回って、中央のハブのところにあるドライウエルの入り口に合わせて、機体(車体?)をシンクロさせる・・・。
おかしいなあ、上手くシンクロしないんだがなあ。
コックピットの画面には、ウインドウズ9000(!)のブルースクリーンが出ていて、エラーコードが吐かれている。
ったく、どこのコンピューターなんだか(パンナムのように、IBMもとっくに潰れている:もちろん、M社も潰れていて、ピコソフト(マイクロ>ナノ>ピコ)という会社のOSを使っている)。
2、3回ひっぱたくと、ようやく動き出した(これは、未来でも効くようですな)。
宇宙ステーションでは、ちょうど木星から水素が届いたところで、充填している間ステーションの中を歩き回ることになった(3分で充填できるはずなんだがなあ:メイドインチャイナなので、深く追求しない)。
ちょっと、トイレに行きたくなって、便器を見ると、メドゥサの首のマークが付いているじゃん!?(エリジウムでは、医療ポッドだったんだがな)。
どーせ、偽ブランドなんだろう(ヴェルサーチ?)。
よく見ると、髪の毛のところが、龍になってるしな(!:メドゥサは、蛇)。
周りの模様もラーメンマーク(雷文:らいもん)になっている(オリジナルはグレカ模様:もともと、よく似ている?)。
(VERSACE!!!!)
http://growaround.net/blog-entry-3101.html
「"G"のような模様(グレカ模様)は、古代ギリシャ風雷紋の装飾帯で「グレカ」とはイタリア語でギリシャを意味します。創始者であるジャンニ・ヴェルサーチの故郷は古代ギリシャ時代 ギリシャの領地であり、遺跡にグレカ模様が数多く描かれてたことからこの美しいモチーフが使われているようです!!!!」
浮沈子は、初めて知った。
しかし、トイレの便器とはなあ・・・。
もっとも、この時代のトイレは、医療器械レベルで健康チェックできるようになっているので、侮ることは出来ない。
水素充填で時間がかかることを連絡しようとしたら、スマホの画面には、ローミング先として、チャイナ・ユニコムのマークが出てきた。
充填が終わらないかなと、駐機場(駐車場?)に行ってみると、当然、ブガッティが停まってるわけだな。
GT-Rはない(あれは、空飛ばないので)。
あれっ、しかし、ブガッティって、W16クワッドターボ(うち、2個は電動)じゃなかったっけえ?(シロンの仕様です)。
いつの間に、エリジウムに来てたんだろう?。
これも、水素で走るのかなあ・・・。
<そろそろ、妄想から覚めそうな感じ>
宇宙に実際に出て行って、人間を乗せた自動車は、アポロの時の月面車だけだ。
(LRV (月面車))
https://ja.wikipedia.org/wiki/LRV_(%E6%9C%88%E9%9D%A2%E8%BB%8A)
「1971年から1972年に行われた3度のアポロ計画(アポロ15号、アポロ16号、アポロ17号)で使用された四輪電池駆動の月面車である。バギーカーを意味するドゥーン・バギー("dune buggy")をもじって、ムーン・バギー(moon buggy)として知られる。」
世界で(つーか、宇宙で)たった3台しかない希少車だ(使われなかった4台目もあるようです)。
「現在でも月面に残されている。」
浮沈子が2年前の宇宙博で見たのは、レプリカだったようだ(画像参照)。
(【宇宙博2014】月着陸船や月面車のリアル…アポロ月面着陸の瞬間がよみがえる)
http://response.jp/article/2014/07/19/228069.html
「「月面車なしでは、アポロ15号、16号、17号の大きな発見の数々は不可能だった」(17号宇宙飛行士)という。ゴムではなく網目状のタイヤや、パラボラアンテナ、操作レバーなどが間近に見られるこのレプリカ。多くの来場者の注目を集めていた。」
なんだ、模型だったのか。
でも、よくできていたな。
米国は、その代わりに、月の石や砂を持ち帰ってきたわけだ。
宇宙では、もはやターボも自然吸気もない。
おそらく、燃料電池も使えないだろう(酸素ないんで)。
太陽電池で充電するか、貴重な放射性元素を運んで、原子力電池を展開するかということになる(月面では、ヘリウム3で核融合出来るかも)。
妄想の宇宙ステーションでも、酸素は補充してもらえないかもしれない。
小惑星を引っ張ってきて、水を分解するとかしなければならないが、地球軌道上では、危なくてできない。
月面か、月の裏側のL2とかでやってもらわんとな。
今夜は、穏やかに妄想の翼を広げて、宇宙までドライブした。
そろそろ、水素の充填も終わり、地球に帰還する時間だ。
外装は、断熱圧縮の高温にも耐える素材で出来ているし、エアコンはバッチリ効くので問題ない。
二酸化炭素のアブソ-バーも交換したしな。
シートに収まり、地球帰還のドライブ(?)に出る。
エアブレーキで減速してくるので、帰りは殆ど燃料を食わない。
最後に逆噴射して、ピンポイントで降り立つ。
地球に満ち溢れている酸素の恩恵を、たっぷりと享受して、燃料電池車を走らせるわけだ。
27億年前に、光合成生物が生み出した気体の酸素を、我々(人間だけじゃありませんが)は、一生懸命炭素と結合させて二酸化炭素を作ってきた。
その性能がいいかどうかの尺度で、エンジンの能力を評価している。
クルマが地球の表面を走る乗り物である以上、それは当然かもしれない。
充電式電気自動車を除けば、地上の酸素消費型の生物と同じく、大気の底で呼吸し、酸素に依存して存在している。
植物などとは異なる。
まあ、確かに、クルマが動物の仲間であることだけは、直感的に分かるような気がするがな・・・。
暖かな週末の夜。
今日は、浮沈子的に衝動書き(?)したくなるような記事もなく、心静かに過ごせそうだ。
北朝鮮が、5回目の核実験の準備を整えているとか、ムスダンが発射されれば低軌道では迎撃できないとか、ロシアでドバイ機が墜落したとか、シリアで邦人が拘束されているとか、世界にはニュースが溢れているが、浮沈子とは遠いところの話である。
ムスダンが飛んで来れば、遠いとは言えないがな。
まあいい。
今夜は、じっくりと、落ち着いて何か書こう。
こんな記事を見つけた。
(フィアット500ツインエア 2気筒エンジンの実力)
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20110324-20200286-carview/
「2011.3.24 レポート:吉田 匠」
5年も前の記事だし、既に2016年1月23日にマイナーチェンジを行っている。
しかし、この記事を読むと、究極のダウンサイジング、ダウンシリンダー、そして過給機付きエンジンの何たるかを感じることが出来る。
大排気量マルチシリンダー自然吸気エンジンの信奉者である浮沈子は、この手のエンジンに対して、あまり好意的ではない。
かつて、ダイハツ・ミラの新車オーナーでもあったことから、あのパタパタいう2気筒の味は、少しは想像できる。
でも、軽自動車、良かったな。
味があったし、無茶苦茶遅かったし、高速道路怖かったし(もちろん、床にめり込めとばかりに、踏んでましたから)。
まあ、どうでもいいんですが。
フィアット500の場合、4気筒エンジンよりも、2気筒のターボエンジン積んでる方が、パワーもあるし、値段も高い。
(500:SPECIFICATION)
http://www.fiat-auto.co.jp/500/spec/
「諸元:500 1.2:500 TwinAir
・総排気量(cc):1,240:875
・最高出力〈kW(ps)/rpm〉:51(69) / 5,500:63(85) / 5,500
・最大トルク〈Nm(kgm)/rpm〉:102(10.4)/ 3,000:145(14.8)/ 1,900」
総排気量も、気筒数も少ないのに、パワーもトルクもたっぷりある。
エンジンを回したときのフィーリングとかは、やはり4気筒の方がいいんだろうが、トルクが厚い分、ターボの方が運転しやすいんだろう。
マニュアル車の設定がないのが惜しいな(アバルト買ってください)。
気筒数の減少はともかく、最近の制御技術を使えば、過給機付きエンジンだって、当然走りやすくはなっているんだろう。
自然吸気エンジンがいいとか言ったって、それは、たまたま地球の表面の、比較的海面に近い高度の酸素分子の密度に合わせて、燃料吹いてるだけの話であって、限られた条件で最適化しているだけの話だ。
詰め込めるのであれば、過給機で押し込んで燃やしてやるのがいいに決まっている。
ただ、レスポンスの問題は、ターボラグがあるので解決できなかっただけだ。
スーパーチャージャーだって、タイムラグは出る(たぶん)。
ポルシェとかは、条件次第で燃料をカットして、タービンを回し続けるという奥の手を使って、タイムラグの解消を図ってきたし、電動ターボが普及すれば、似たようなことを広範なシチュエーションで行うことが出来るようになるだろう。
また、電気モーターと組み合わせることによって、エンジンの低回転域での付きの悪さを補うということも可能だ。
技術の進歩を享受しないわけにはいくまい。
環境性能が、仕様書に標準で記載される世の中では、5リッター8気筒NAエンジンなんて、もってのほかであろう。
6気筒水平対向NAエンジン(2.7リッターとか、3.2リッター)も、そろそろ白い目で見られるようになるに違いない。
ライトサイジングでも、ダウンサイジングでも、何らかの仕掛けをして、ターボ加給しなければ肩身が狭くなる。
燃焼ということを考えれば、酸素の密度を自在に変えられる加給エンジンの方が、高い効率を達成することが出来るのかもしれない(浮沈子は、詳しくは知りません)。
機械抵抗の少ない回転数で、たっぷり押し込んで燃やしてやった方が、機械的な損失も少ない。
最近のターボは、圧縮の塩梅を変えられるようになっているらしいしな。
(可変ターボ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/10/13/7008072
少ない排気量、少ない気筒数、少ないガソリンを燃やして、必要十分(過ぎる)パワーを得る。
必要な時には、燃料計が壊れたんじゃないかと思うような食わせ方が出来る。
普段は、借りてきた猫のように大人しい・・・。
内燃機関を積んだクルマが、最後に積むエンジンは、ターボチャージャー付きのエンジンに決まったようだ。
まあ、トヨタはハイブリッドなんだろうけどな。
ゆっくりと、しかし確実に、内燃機関は補助エンジンとして後退していく運命にある。
主人公から脇役へ、そして、表舞台から、ひっそりと消えていこうとしている。
湯水のようにガソリンを食わせ、排気ガスを撒き散らして地球大気を汚染し続けたエンジンは、効率の良い回転だけで回る、充電用の補助エンジンに成り下がる。
動力は、電池から供給されて、ウイーンとかいいながら、電車のように加速するのだ。
もちろん、中には、活発なエンジンも生き残るだろう。
お約束のV12とか、W16とか。
しかし、それは特殊なクルマ、憧れのアイコンとしてだけ残るクルマだ。
<この辺りから、妄想の世界へ・・・>
それだって、高性能燃料電池車が登場し、高性能インホイールモーターを8個も積んで(当然、8輪車です)、空気を切り裂いて走るようになれば、博物館行きは免れない。
8輪車にしなければ、そのパワーを路面に伝えきれないわけだな。
低速で走る時は、4輪を浮かせて、さらに2輪駆動にして、電費を稼ぐようになるかも知れない。
最高速度は、軽く500kmを超えて、折り畳んだ翼を展開して、空を飛ぶようになる。
それだけではない。
液体酸素のバルブを開いて水素を燃焼させ、宇宙空間にまで飛んでいくのだ・・・。
あれっ?、二酸化炭素が溜まってきたぞ!。
おかしいなあ、ソフノライムを入れ替えるのを忘れちまったのかあ?。
ううっ、何か、息苦しくなってきた(血液中の二酸化炭素の増加が、メインで息苦しさを感じる中枢を刺激するようです)。
ネックレギはどこだあ!?。
ベイルアウトしなきゃ・・・。
宇宙ステーションまで持つかなあ?。
準ホーマン軌道で、増速して早く辿り着くことにしよう・・・。
(BGM:美しき青きドナウ)
パーカーのアストロペンが、胸ポケットから飛び出して、宙を舞っている(今日は、一人なので、誰も拾ってくれない)。
中国が打ち上げた天宮2(車輪型人工重力宇宙ステーション)が、ゆっくりと回って、中央のハブのところにあるドライウエルの入り口に合わせて、機体(車体?)をシンクロさせる・・・。
おかしいなあ、上手くシンクロしないんだがなあ。
コックピットの画面には、ウインドウズ9000(!)のブルースクリーンが出ていて、エラーコードが吐かれている。
ったく、どこのコンピューターなんだか(パンナムのように、IBMもとっくに潰れている:もちろん、M社も潰れていて、ピコソフト(マイクロ>ナノ>ピコ)という会社のOSを使っている)。
2、3回ひっぱたくと、ようやく動き出した(これは、未来でも効くようですな)。
宇宙ステーションでは、ちょうど木星から水素が届いたところで、充填している間ステーションの中を歩き回ることになった(3分で充填できるはずなんだがなあ:メイドインチャイナなので、深く追求しない)。
ちょっと、トイレに行きたくなって、便器を見ると、メドゥサの首のマークが付いているじゃん!?(エリジウムでは、医療ポッドだったんだがな)。
どーせ、偽ブランドなんだろう(ヴェルサーチ?)。
よく見ると、髪の毛のところが、龍になってるしな(!:メドゥサは、蛇)。
周りの模様もラーメンマーク(雷文:らいもん)になっている(オリジナルはグレカ模様:もともと、よく似ている?)。
(VERSACE!!!!)
http://growaround.net/blog-entry-3101.html
「"G"のような模様(グレカ模様)は、古代ギリシャ風雷紋の装飾帯で「グレカ」とはイタリア語でギリシャを意味します。創始者であるジャンニ・ヴェルサーチの故郷は古代ギリシャ時代 ギリシャの領地であり、遺跡にグレカ模様が数多く描かれてたことからこの美しいモチーフが使われているようです!!!!」
浮沈子は、初めて知った。
しかし、トイレの便器とはなあ・・・。
もっとも、この時代のトイレは、医療器械レベルで健康チェックできるようになっているので、侮ることは出来ない。
水素充填で時間がかかることを連絡しようとしたら、スマホの画面には、ローミング先として、チャイナ・ユニコムのマークが出てきた。
充填が終わらないかなと、駐機場(駐車場?)に行ってみると、当然、ブガッティが停まってるわけだな。
GT-Rはない(あれは、空飛ばないので)。
あれっ、しかし、ブガッティって、W16クワッドターボ(うち、2個は電動)じゃなかったっけえ?(シロンの仕様です)。
いつの間に、エリジウムに来てたんだろう?。
これも、水素で走るのかなあ・・・。
<そろそろ、妄想から覚めそうな感じ>
宇宙に実際に出て行って、人間を乗せた自動車は、アポロの時の月面車だけだ。
(LRV (月面車))
https://ja.wikipedia.org/wiki/LRV_(%E6%9C%88%E9%9D%A2%E8%BB%8A)
「1971年から1972年に行われた3度のアポロ計画(アポロ15号、アポロ16号、アポロ17号)で使用された四輪電池駆動の月面車である。バギーカーを意味するドゥーン・バギー("dune buggy")をもじって、ムーン・バギー(moon buggy)として知られる。」
世界で(つーか、宇宙で)たった3台しかない希少車だ(使われなかった4台目もあるようです)。
「現在でも月面に残されている。」
浮沈子が2年前の宇宙博で見たのは、レプリカだったようだ(画像参照)。
(【宇宙博2014】月着陸船や月面車のリアル…アポロ月面着陸の瞬間がよみがえる)
http://response.jp/article/2014/07/19/228069.html
「「月面車なしでは、アポロ15号、16号、17号の大きな発見の数々は不可能だった」(17号宇宙飛行士)という。ゴムではなく網目状のタイヤや、パラボラアンテナ、操作レバーなどが間近に見られるこのレプリカ。多くの来場者の注目を集めていた。」
なんだ、模型だったのか。
でも、よくできていたな。
米国は、その代わりに、月の石や砂を持ち帰ってきたわけだ。
宇宙では、もはやターボも自然吸気もない。
おそらく、燃料電池も使えないだろう(酸素ないんで)。
太陽電池で充電するか、貴重な放射性元素を運んで、原子力電池を展開するかということになる(月面では、ヘリウム3で核融合出来るかも)。
妄想の宇宙ステーションでも、酸素は補充してもらえないかもしれない。
小惑星を引っ張ってきて、水を分解するとかしなければならないが、地球軌道上では、危なくてできない。
月面か、月の裏側のL2とかでやってもらわんとな。
今夜は、穏やかに妄想の翼を広げて、宇宙までドライブした。
そろそろ、水素の充填も終わり、地球に帰還する時間だ。
外装は、断熱圧縮の高温にも耐える素材で出来ているし、エアコンはバッチリ効くので問題ない。
二酸化炭素のアブソ-バーも交換したしな。
シートに収まり、地球帰還のドライブ(?)に出る。
エアブレーキで減速してくるので、帰りは殆ど燃料を食わない。
最後に逆噴射して、ピンポイントで降り立つ。
地球に満ち溢れている酸素の恩恵を、たっぷりと享受して、燃料電池車を走らせるわけだ。
27億年前に、光合成生物が生み出した気体の酸素を、我々(人間だけじゃありませんが)は、一生懸命炭素と結合させて二酸化炭素を作ってきた。
その性能がいいかどうかの尺度で、エンジンの能力を評価している。
クルマが地球の表面を走る乗り物である以上、それは当然かもしれない。
充電式電気自動車を除けば、地上の酸素消費型の生物と同じく、大気の底で呼吸し、酸素に依存して存在している。
植物などとは異なる。
まあ、確かに、クルマが動物の仲間であることだけは、直感的に分かるような気がするがな・・・。
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