謎のCCR2017年11月05日 23:24

謎のCCR
謎のCCR


なんと、その名もセンセーションだとさ!。

(SENSATION - Closed Circuit Rebreather)
http://www.seabear-diving.com/sensation-ccr.html

「The features of the SENSATION include:
・Electronic closed circuit rebreather
・Designed for recreational diving
・PADI Type R compliant
・Backmounted counterlungs
・Innovative loop design for low work of breathing <1.5 J/L @40m RMV 70L/min
・Max divetime: 2.5h
・Scrubber: 2kg
・Bail out valve with integrated automatic diluent and overpressure valve
・SEABEAR solid state O2 sensor technology
・Electronic O2 sensor validation
・Integrated CO2 sensor
・Rechargeable battery」

固体酸素センサーを調べていたら引っかかった。

(SeaBear CCR)
https://vimeo.com/79622511

「Arne Sieber explains the SeaBear CCR」

(DEMA Show 2013 - Sea Bear:動画、出ましょう!。)
https://www.youtube.com/watch?v=uWyOCOLsaXo

「DeeperBlue.com Coverage DEMA Show 2013 - Sea Bear」

中身は同じような感じだ。

辿っていくと、こんな記事も。

(Solid State O2 Sensor)
https://www.scubaboard.com/community/threads/solid-state-o2-sensor.526003/

「For more info on that, one can look at the slides from Arne Sieber at Rebreather Forum 3.0, and then further keywords/reference guys: "fluorescence quenching" "franck-condon" "stern-volmer" "jablonski diagram" "Hans Kautsky" . (And, no, I have no idea if the Jablonskies are related).」

で、このビデオを見る。

(RF3.0 - O2 Sensor Technology for Rebreathers)
https://www.youtube.com/watch?v=HlGM1wFVjAY

シーベアというのは、マーク6の酸素センサー周りの技術を提供したところらしい。

(PO2 Sensor Signal Validation for ECCRs)
http://www.seabear-diving.com/environmentalphysiology/61.html

「The developed true sensor signal validation is now commercially exploited in the Poseidon/Cis Lunar Discovery MK6 rebreather (www.poseidon.com).」

たぶん、ポセイドンの固体センサーの出どころも、この辺りなんじゃないのか(未確認)。

いずれにしても、シーベアのセンセーションというレクリエーショナル向けのCCRは、2013年デマショーで登場してから、音沙汰なしだ。

PADIのタイプR基準をクリアしたそうだから、性能的には問題ないのかもしれないけど、価格が折り合わないとか、そういうことなのかもしれないな。

酸素センサー自体も、従来のガルバニ電池との併用のようだ。

ポセイドンが、本体のセンサーの置き換えではなく、予備のモニター用に限定しているのは、CAN対応のデジタル通信デバイスだから、という理由だけではないのかもしれない。

ポセイドンのM28ハンドセットのソフトウェアは、そのままコアシステムに置き換えられ、新しいCCRになる可能性もある。

CCRの本体が何であるかというのは、議論のあるところだが、ある意味ではソフトウェアが管理しているシステムということになる。

呼吸回路や酸素センサー、ソフノライムなどは、システムが管理するデバイスに過ぎない。

生体モニターが付くようになれば、ダイバー自体がデバイスになる。

過呼吸になっていると判断されれば、呼吸ガスのPO2をコントロールされるようになるかもしれない。

ったく、世も末だな・・・。

ハンドセットにシステムを追いやって、それを付け替えれば、新たなCCRを構築できるようになるという発想は、他にもみられる。

キャニスターの蓋に入っているヘッドユニットは、パソコンの筐体のようなもので、ただの箱になり、それぞれのデバイスがCANを通して通信しあう構成になる。

人工衛星のデータバスと同じだな。

特定のメーカーの通信プロトコルしか通さないバスは、コスト高になって淘汰されていくかもしれないしな。

統合テストとかを行う際にも、共通のバス仕様があった方がいい。

各社がその方向で一斉に走り出せば、見えてくるのはCCRの統合だろう。

もちろん、見てくれや対応する深度、冗長性についてはバリエーションが増える。

センセーションが、そういうCCRとは思わないけどな。

少なくとも、ポセイドンは、そこに向かって走っている。

(Dive-By-Wire?)
http://divermag.com/dive-by-wire/

それは、特定の接続方法とか、個々のデバイスの高度化のことではなく、人間が水中でコントロールできる範囲を超えた制御を行うためのツールだ。

CCRは、パラダイムを転換しつつあるのかもしれない。

人間は、呼吸するだけでいい。

それ以外のことはコンピューターが良きに計らう。

そのコンセプトは、レクリエーショナルダイビング用の器材にこそ必要とされる。

レギュレーターの圧力を、水中で調整しなければならないオープンサーキットの器材なんてないでしょ?(まあ、セカンドステージは調節しますけど)。

デバイスの高度化と、プロトコルの統一は、一体のものだ。

結果として、品質の安定と開発の促進が行われ、高機能・高品質の製品が生まれる。

ユーザーインターフェースや使いやすさ、使用環境に応じた冗長性は、各メーカー毎にバラバラに行われてきたが、今後は統一されていくかもしれない。

まあ、どうでもいいんですが。

ホリスのエクスプローラーが撤退し、APDのインスピレーションシリーズも、レクリエーショナルレベルから手を引いてしまったらしい(未確認)。

レクリエーショナルレベルでのCCRは、結局、ポセイドンセブンだけ。

シーベアのセンセーションには期待してるんだがな・・・。

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