CRS-19が運んだアリババと40人の盗賊? ― 2019年12月07日 13:50
CRS-19が運んだアリババと40人の盗賊?
実際運んだのは、40匹のマウスだ(なーんだ・・・)。
(SpaceX貨物ミッションは、強力なネズミ、火事、ビールの研究を組み合わせています:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://spaceflightnow.com/2019/12/03/spacex-cargo-mission-combines-mighty-mice-fires-and-beer/
「宇宙ステーションに打ち上げられた40匹のマウスのうち8匹は、動物の筋肉の成長を制限するタンパク質であるミオスタチンを欠くように遺伝子操作されています。」
この記述を見て、いつか書くぞと思ってたんだが、ロケットネタが尽きずに今日になった。
(ミオスタチン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Myostatin
「このプロジェクトの焦点は、国際宇宙ステーションに送られたマウスのミオスタチンを取り除くことで、微小重力による筋肉の喪失を防ぐことができるか、少なくとも軽減できるかどうかを判断することです」
「宇宙ステーションでマウスに投与される薬物試験は、骨量を調節するタンパク質であるアクチビンも阻害します。」
「この薬でアクチビンをブロックすると、骨密度が大幅に増加します」
(アクチビンとインヒビン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Activin_and_inhibin
「宇宙旅行中に宇宙飛行士の健康を維持するためには、筋肉と骨の損失を防ぐためにできることはどれも非常に重要です」
長期間の宇宙旅行と言えば、有人火星探査に決まっている。
「しかし...骨量の減少は、地球上の人々にとって大きな健康問題でもあります。実際には、子供と大人の両方で骨の損失につながる多くの病気があります。そしてもちろん、骨粗鬆症は高齢者や寝たきりの人にとって大きな健康問題です。」
もちろん、筋ジスなどの病気の治療に多大な貢献が期待されるが、別に無重力で実験しなくてもいいと思うんだがな・・・。
「微小重力にさらされた人生でこの実験薬をテストすることで、多くの異なる条件で発生する骨損失と筋肉損失の両方に対処するための治療戦略をテストできることを願っています」
無理して、疾病治療と結び付けてエクスキューズする必要はない。
有人火星探査のためとか、火星移民のためだって堂々と言えばいいのだ。
遺伝子に改変を加えて、放射線や低重力に対応させようという話は、このブログでも以前に取り上げた。
(宇宙人の作り方?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/25/8811112
「戸惑い 傍観するのは 時間の無駄ではないでしょうか」
リサニップによる挑発的な煽りが、頭にこびりついている。
人類は、さっそくISSでの実験に着手したというわけだ。
次は、放射線耐性を強化したマウスを積んで行くんだろう。
どーせ、また、何かの遺伝子疾患と結び付けて、地球上の我々にも恩恵があるようなふりをしてな。
そして、いつの日か(それほど遠くない日に)宇宙飛行士の遺伝子が操作される・・・。
月軌道辺りの宇宙船とか月面基地に長期間閉じ込めて(40人くらい?)、耐放射線能力や骨量、筋肉量などが確認される。
これでいけるとなったら、いよいよ火星旅行だ(そうなのかあ?)。
昨日、人類はそのための一歩を踏み出した(踏み出したのはマウスだけど)。
文字通り、小さな一歩だがな・・・。
浮沈子は、懸念以上のものを感じる。
我々は、宇宙に行く運命なのか。
そんなことはない。
それは、錯覚に過ぎない。
海から生まれた生命は、長い時間を掛けて陸に上がり、空を見上げるようになった。
それからさらに数億年・・・。
少しばかり、この惑星の束縛から離れたところに行ってはみたが、そこは過酷な環境で、とても生身で耐えられないことは初めから分かっている。
何億年かの進化の果てに辿り着くならともかくも、自らの身勝手な欲望のために赴くところなんかじゃない。
宇宙から撤退しろとは言わないが、自らの遺伝子を弄繰り回し、出来損ないの改変を施してまで行くところじゃない。
(ゲノム編集の落とし穴-“セントラルドグマ”が書き直される可能性も-)
https://www.riken.jp/press/2016/20161226_2/index.html
遺伝子の発現については、未知の領域があるらしい。
オフターゲット問題を解決しただけではダメだということだな。
DNAを好きなように切り張りできれば、全て解決するという発想自体が単純すぎる。
生命は、環境に対応するために、次々と変化を繰り返して進化してきた。
急激な環境の変化に対応できずに消えて行った種は、数限りない。
人類もまた、その一つに過ぎない。
自ら自然に働きかけて環境を変え、また、自らの生存に適さない環境に適応するために自らを変え、思うがままに生き延びていこうとしているが、残念ながら、それ程の存在かと疑ってしまうな。
人間もまた、自然の一部なのだ。
まあ、だから、何をやってもいいという発想も生まれる。
人工物(人工生命も含めて)もまた、人間が作り出したものである以上、自然の一部なのかもしれない。
人の作りしものに、完全なものなどない。
やがては壊れ、元の自然に還っていく。
弄繰り回した遺伝子が、意図したとおりに受け継がれて行くとは限らんしな。
いつかどこかで、手痛いしっぺ返しを食らうことになるのだ・・・。
(アリババと40人の盗賊)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%90%E3%81%A840%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%9B%97%E8%B3%8A
「庭に運び込まれた油容器の中身が盗賊たちと気付いたモルジアナは、1つだけ本物の油が入っている容器を探し当てると、急いでその油を台所へ運び込み、大鍋に入れて沸騰させ、煮えたぎった油を全ての容器に注ぎ込んで、中に隠れている盗賊たちを一人残らず殺した。」
聡明な女奴隷として登場するモルジアナだが、浮沈子的には極悪非道の悪女に思える。
「またしても客人の正体を見抜いたモルジアナは、余興として客人に舞踊を披露すると言い、彼女も短剣を持って踊りながら隙を見て頭領を刺し殺し、アリババ達に客人の正体を晒した。」
「かくして40人の盗賊たちは、聡明なモルジアナの機転により全員返り討ちにされた。」
マジか!?。
「40匹のネズミはすべて、1月初旬にドラゴンカプセルで地球に生き返ります。」(初出のCRS-19の記事より)
どーせ、最後は解剖されてしまうんだろう。
「モルジアナは奴隷の身分から一躍カシムの息子の妻になり・・・」
カシムの息子にはなりたくないもんだな・・・。
(筋ジス患者の原因遺伝子、ゲノム編集で修復 東大など:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASMCP63J0MCPPLBJ003.html
「従来のゲノム編集技術に使うたんぱく質に似た「Cas3(キャススリー)」というたんぱく質に注目。DNAで狙ったところを、大きな範囲で削る力があることを突き止めた。」
「原因遺伝子にCas3を使うと、変異部分がごそっと削られ、不完全ではあるが、たんぱく質ができるようになった。」
「従来の方法では、狙ったところ以外でも遺伝子が書き換えられてしまう問題があった。今回の方法は、正確性が高いという。」
ゲノム編集が未完成な技術であり、しかしながら、鋭意改良が続けられていることの証左だ。
この実験がISSで行われたという話は聞かないんだがな・・・。
(遺伝子編集した赤ちゃんを生み出す実験が失敗して「意図せぬ突然変異」を引き起こした可能性が指摘される:追加)
https://gigazine.net/news/20191206-gene-edited-baby-unintended-mutations/
「賀氏の研究チームは確かにCCR5を標的に遺伝子編集を行っていましたが、既知の突然変異を完全に再現した編集はできておらず、「HIV耐性の獲得にはつながらないかもしれない突然変異」を作り出していたと専門家は指摘。」
「彼らがCCR5の突然変異を再現したという主張は、実際のデータを露骨に不正表示したものであり、『意図的な虚偽』といえます」
当事者がいないところでの議論だから割り引いて考える必要はあるだろうが、成功したかどうかには、合理的な疑念が残るようだ。
例のオフターゲットの問題も指摘されている。
「また、CRISPRは決して完璧なツールではなく、1つの遺伝子編集を試みた時に、ほかの遺伝子も意図せず変更されてしまうケースがあるとのこと。しかし、賀氏の研究チームは遺伝子編集の結果を確かめるために初期の胚を1つ検査しただけであり、包括的な検証を行っていなかったことも明らかになりました。」
医療の現場で、どこまで確認できるのかという議論もあるかも知れない。
「HIVは遺伝するものではなく、あくまでもHIVウイルスに感染することにより発症するため、精子洗浄を行って精子からHIVウイルスを除去するだけで、安全に子どもを授かることは可能です。」
インフォームドコンセントが正しく行われたのかについても、問題視されそうだ。
「両親が中国における社会的な事情により不妊治療を受けられなかった点が、今回の実験に参加する動機付けになった可能性があります」
有人火星探査や火星移住というもっともらしい目的を掲げて、人間に対するゲノム編集を進めようとする動きには要注意だな。
実際運んだのは、40匹のマウスだ(なーんだ・・・)。
(SpaceX貨物ミッションは、強力なネズミ、火事、ビールの研究を組み合わせています:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://spaceflightnow.com/2019/12/03/spacex-cargo-mission-combines-mighty-mice-fires-and-beer/
「宇宙ステーションに打ち上げられた40匹のマウスのうち8匹は、動物の筋肉の成長を制限するタンパク質であるミオスタチンを欠くように遺伝子操作されています。」
この記述を見て、いつか書くぞと思ってたんだが、ロケットネタが尽きずに今日になった。
(ミオスタチン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Myostatin
「このプロジェクトの焦点は、国際宇宙ステーションに送られたマウスのミオスタチンを取り除くことで、微小重力による筋肉の喪失を防ぐことができるか、少なくとも軽減できるかどうかを判断することです」
「宇宙ステーションでマウスに投与される薬物試験は、骨量を調節するタンパク質であるアクチビンも阻害します。」
「この薬でアクチビンをブロックすると、骨密度が大幅に増加します」
(アクチビンとインヒビン)
https://en.wikipedia.org/wiki/Activin_and_inhibin
「宇宙旅行中に宇宙飛行士の健康を維持するためには、筋肉と骨の損失を防ぐためにできることはどれも非常に重要です」
長期間の宇宙旅行と言えば、有人火星探査に決まっている。
「しかし...骨量の減少は、地球上の人々にとって大きな健康問題でもあります。実際には、子供と大人の両方で骨の損失につながる多くの病気があります。そしてもちろん、骨粗鬆症は高齢者や寝たきりの人にとって大きな健康問題です。」
もちろん、筋ジスなどの病気の治療に多大な貢献が期待されるが、別に無重力で実験しなくてもいいと思うんだがな・・・。
「微小重力にさらされた人生でこの実験薬をテストすることで、多くの異なる条件で発生する骨損失と筋肉損失の両方に対処するための治療戦略をテストできることを願っています」
無理して、疾病治療と結び付けてエクスキューズする必要はない。
有人火星探査のためとか、火星移民のためだって堂々と言えばいいのだ。
遺伝子に改変を加えて、放射線や低重力に対応させようという話は、このブログでも以前に取り上げた。
(宇宙人の作り方?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/25/8811112
「戸惑い 傍観するのは 時間の無駄ではないでしょうか」
リサニップによる挑発的な煽りが、頭にこびりついている。
人類は、さっそくISSでの実験に着手したというわけだ。
次は、放射線耐性を強化したマウスを積んで行くんだろう。
どーせ、また、何かの遺伝子疾患と結び付けて、地球上の我々にも恩恵があるようなふりをしてな。
そして、いつの日か(それほど遠くない日に)宇宙飛行士の遺伝子が操作される・・・。
月軌道辺りの宇宙船とか月面基地に長期間閉じ込めて(40人くらい?)、耐放射線能力や骨量、筋肉量などが確認される。
これでいけるとなったら、いよいよ火星旅行だ(そうなのかあ?)。
昨日、人類はそのための一歩を踏み出した(踏み出したのはマウスだけど)。
文字通り、小さな一歩だがな・・・。
浮沈子は、懸念以上のものを感じる。
我々は、宇宙に行く運命なのか。
そんなことはない。
それは、錯覚に過ぎない。
海から生まれた生命は、長い時間を掛けて陸に上がり、空を見上げるようになった。
それからさらに数億年・・・。
少しばかり、この惑星の束縛から離れたところに行ってはみたが、そこは過酷な環境で、とても生身で耐えられないことは初めから分かっている。
何億年かの進化の果てに辿り着くならともかくも、自らの身勝手な欲望のために赴くところなんかじゃない。
宇宙から撤退しろとは言わないが、自らの遺伝子を弄繰り回し、出来損ないの改変を施してまで行くところじゃない。
(ゲノム編集の落とし穴-“セントラルドグマ”が書き直される可能性も-)
https://www.riken.jp/press/2016/20161226_2/index.html
遺伝子の発現については、未知の領域があるらしい。
オフターゲット問題を解決しただけではダメだということだな。
DNAを好きなように切り張りできれば、全て解決するという発想自体が単純すぎる。
生命は、環境に対応するために、次々と変化を繰り返して進化してきた。
急激な環境の変化に対応できずに消えて行った種は、数限りない。
人類もまた、その一つに過ぎない。
自ら自然に働きかけて環境を変え、また、自らの生存に適さない環境に適応するために自らを変え、思うがままに生き延びていこうとしているが、残念ながら、それ程の存在かと疑ってしまうな。
人間もまた、自然の一部なのだ。
まあ、だから、何をやってもいいという発想も生まれる。
人工物(人工生命も含めて)もまた、人間が作り出したものである以上、自然の一部なのかもしれない。
人の作りしものに、完全なものなどない。
やがては壊れ、元の自然に還っていく。
弄繰り回した遺伝子が、意図したとおりに受け継がれて行くとは限らんしな。
いつかどこかで、手痛いしっぺ返しを食らうことになるのだ・・・。
(アリババと40人の盗賊)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%90%E3%81%A840%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%9B%97%E8%B3%8A
「庭に運び込まれた油容器の中身が盗賊たちと気付いたモルジアナは、1つだけ本物の油が入っている容器を探し当てると、急いでその油を台所へ運び込み、大鍋に入れて沸騰させ、煮えたぎった油を全ての容器に注ぎ込んで、中に隠れている盗賊たちを一人残らず殺した。」
聡明な女奴隷として登場するモルジアナだが、浮沈子的には極悪非道の悪女に思える。
「またしても客人の正体を見抜いたモルジアナは、余興として客人に舞踊を披露すると言い、彼女も短剣を持って踊りながら隙を見て頭領を刺し殺し、アリババ達に客人の正体を晒した。」
「かくして40人の盗賊たちは、聡明なモルジアナの機転により全員返り討ちにされた。」
マジか!?。
「40匹のネズミはすべて、1月初旬にドラゴンカプセルで地球に生き返ります。」(初出のCRS-19の記事より)
どーせ、最後は解剖されてしまうんだろう。
「モルジアナは奴隷の身分から一躍カシムの息子の妻になり・・・」
カシムの息子にはなりたくないもんだな・・・。
(筋ジス患者の原因遺伝子、ゲノム編集で修復 東大など:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASMCP63J0MCPPLBJ003.html
「従来のゲノム編集技術に使うたんぱく質に似た「Cas3(キャススリー)」というたんぱく質に注目。DNAで狙ったところを、大きな範囲で削る力があることを突き止めた。」
「原因遺伝子にCas3を使うと、変異部分がごそっと削られ、不完全ではあるが、たんぱく質ができるようになった。」
「従来の方法では、狙ったところ以外でも遺伝子が書き換えられてしまう問題があった。今回の方法は、正確性が高いという。」
ゲノム編集が未完成な技術であり、しかしながら、鋭意改良が続けられていることの証左だ。
この実験がISSで行われたという話は聞かないんだがな・・・。
(遺伝子編集した赤ちゃんを生み出す実験が失敗して「意図せぬ突然変異」を引き起こした可能性が指摘される:追加)
https://gigazine.net/news/20191206-gene-edited-baby-unintended-mutations/
「賀氏の研究チームは確かにCCR5を標的に遺伝子編集を行っていましたが、既知の突然変異を完全に再現した編集はできておらず、「HIV耐性の獲得にはつながらないかもしれない突然変異」を作り出していたと専門家は指摘。」
「彼らがCCR5の突然変異を再現したという主張は、実際のデータを露骨に不正表示したものであり、『意図的な虚偽』といえます」
当事者がいないところでの議論だから割り引いて考える必要はあるだろうが、成功したかどうかには、合理的な疑念が残るようだ。
例のオフターゲットの問題も指摘されている。
「また、CRISPRは決して完璧なツールではなく、1つの遺伝子編集を試みた時に、ほかの遺伝子も意図せず変更されてしまうケースがあるとのこと。しかし、賀氏の研究チームは遺伝子編集の結果を確かめるために初期の胚を1つ検査しただけであり、包括的な検証を行っていなかったことも明らかになりました。」
医療の現場で、どこまで確認できるのかという議論もあるかも知れない。
「HIVは遺伝するものではなく、あくまでもHIVウイルスに感染することにより発症するため、精子洗浄を行って精子からHIVウイルスを除去するだけで、安全に子どもを授かることは可能です。」
インフォームドコンセントが正しく行われたのかについても、問題視されそうだ。
「両親が中国における社会的な事情により不妊治療を受けられなかった点が、今回の実験に参加する動機付けになった可能性があります」
有人火星探査や火星移住というもっともらしい目的を掲げて、人間に対するゲノム編集を進めようとする動きには要注意だな。
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