スターシップの失敗とファルコン9の1段目回収成功の共通点とは? ― 2020年04月05日 10:32
スターシップの失敗とファルコン9の1段目回収成功の共通点とは?
スペースXの打ち上げロケットであるファルコン9は、その1段目(ブースターとも)の回収を立て続けに成功させていて、意図的に廃棄したりする以外には殆ど失敗することはない。
何らかのトラブルが発生して回収できなかった場合には、その原因の追求と対策が行われることになる。
ニュース価値もあり、浮沈子的にも関心を寄せる。
回収に成功することが当たり前になり、回収できないことが異常事態だ。
陸上回収の場合は、成功頻度が高い。
グリッドフィンの作動不良で、フロリダ沖に墜落した以外は成功しているからな。
ドローン船は、開発当初から失敗の連続だったこともあり、ブロック5による通常運用に代わってからの失敗についても、まあ、それ程の違和感はない。
打ち上げるペイロードや投入する軌道によっては、回収がチャレンジングになる場合もあるから、成功しないケースも考えられる。
それでも、意図しない失敗についてはニュース価値が高い。
対して、開発中のスターシップは失敗の連続だ。
立て続けに推進剤タンクの爆発事故を起こしている。
先日も、ド派手にやってくれたようしだな。
(スペースX、スターシップSN3の圧力テストに失敗。崩れ落ちる)
https://sorae.info/space/20200404-sn3.html
「スターシップSN3型ロケットは、4月3日早朝にテキサス州ボカチカにあるスペースXの試験場で、推進剤タンクを液体窒素で満たす極低温タンク試験を実施。機体が凹み、崩れ落ちるように崩壊する様子がYoutubeにて公開されています。」
(SpaceXが極低温地上試験で3番目のスターシッププロトタイプを失う:元記事)
https://spaceflightnow.com/2020/04/03/spacex-loses-third-starship-prototype-in-cryogenic-ground-test/
「スターシップMk1と呼ばれる最初のスターシップテスト車両は、11月20日のサウステキサスでの圧力テスト中に爆発しました。」
「SN1という名前の変更されたスターシッププロトタイプは、2月28日の圧力テスト中に崩壊しました。」
今回は、3度目ということになるが、昨年8月に空飛ぶ給水塔のようなホッパーが150mの飛行を実現させてから、失敗の連続だ。
それも、推進剤タンクに加圧した燃料を詰め込む過程での爆発という、同じパターンの繰り返しだからな。
この間、プロトタイプは1cmたりとも飛行していない。
失敗のニュースにも、いささか飽きが来た感があるな・・・。
(SpaceX Starshipはクライオテスト中に破壊されましたが、次の船はすでに進行中です)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-destroyed-cryo-test-next-ship/
「4月2日、SpaceXはStarship SN3を周囲温度の圧力にさらすことに成功しました。これにより、船は最初の呼吸を開始し、大規模な推進剤タンクに漏れがないことを確認しました。」
「ほんの数時間後、Starship SN3は最初に試みられた極低温証明試験を開始しました。中性液体窒素が船の液体酸素(LOX)タンクに短期間装填され、その後、SpaceXがロケットの供給を任された地上支援装置(GSE)のバルブの凍結によりテストを中止しました」
「最初の試みから約6時間後、おそらくSpaceXはGSEバルブの問題を緩和することに成功し、Starship SN3の2番目の試みられた極低温証明テストを午後11時頃(04:00 UTC)に開始しました。」
「午前2時7分頃(現地時間07:07 UTC)、状況は悪化しました。現在LN2を搭載したLOXタンクの下にある未充填のメタンタンクは、テストの過程で現れた小さなへこみから始まって、崩れているように見えました。重力は数秒後にかかり、さらにメタンタンクをくしゃくしゃにして、一番重いロケットを転倒させ、LOXタンクを破裂させました。」
上部に液体酸素タンク(LOXタンク)、その下部にメタンタンクがある。
今回の試験では、メタンタンクは充填せずに、液体酸素タンクだけに代替として液体窒素(LN2)を突っ込んだようだ。
記事にある通り、常温常圧のもとでは、問題なかったとあるので、構造的な漏れがあったわけではないんだろう。
温度か、圧力などの条件の中で、何らかの不具合が起こったわけだな。
「底部のメタンタンクがガス状の窒素で大幅に加圧されている場合、ガスが脱出しようとするときに、構造の完全性が急速に失われることは、はるかに激しい試練となるでしょう。」
「底部のメタンタンクは、実際にはまったく加圧されていないか、数百トンの液体窒素の重量に耐えられるほど十分に加圧されていないかのように見えました。」
記事を書いている方だって、そんな初歩的な理由で失敗したとは見ていないようだがな。
「これはすべて、SpaceXの新しいかつてないテクノロジーを開発するためのアプローチの一部であることを覚えておくことが重要です。」
「SpaceXはスケジュールの挫折として、1つのプロトタイプの障害が数週間以上の遅延を引き起こさないように船を迅速に建造しており、目標は2020年末までに毎週 Starship全体を生産することです。現時点では、SpaceXうまくいけば、開発テスト中に各失敗から学び、学んだ教訓を将来の各プロトタイプに取り入れます。」
そりゃそうだが、失敗が成功の基となるには、いつかは成功しなけりゃならんからな。
次回のテストは、既に作成中のSN4によって行われる様だが、どーせ失敗するに決まっている(そうなのかあ?)。
今度は、きっと、今回注入を見送ったメタンタンクの方が破裂するんだろう(そんなあ!)。
スターシップのド派手な失敗は、既にニュース価値が乏しくなってきた。
年内にプロトタイプが飛び上がる可能性は、徐々に少なくなってきている。
浮沈子は、エンジン開発がネックになると思っていたんだが、燃料タンクでこれ程苦労するとは想定外だ。
巨大ロケットは、その重量自体が凶器になる。
数百トンの推進剤を支える構造物は、温度、圧力、重力下の重量、飛行中の空力、熱、振動、その他諸々に耐えていかなければならない。
スターシップは、ブースターとなるスーパーヘビーと違って宇宙機としての開発だから、真空、低温、宇宙放射線などにも配慮が必要だ。
本格的な開発は、殆どこれからということになる。
ロケット本体にステンレス鋼を使用するというアプローチが正解だったかどうか。
再使用巨大ロケットという未曽有の挑戦だからな。
気が早いことに、スペースXは既にユーザーズガイド(バージョン1.0)を公開している。
(STARSHIP USERS GUIDE)
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/starship_users_guide_v1.pdf
景気付けみたいなもんだが、いくらなんでも時期尚早だな。
やれやれ・・・。
今後、10年以内に成功すれば大金星だ。
SLSの打ち上げは、新型コロナで延期を余儀なくされるだろうし、アルテミス計画だってお先真っ暗になるだろう。
スターシップのテキサスでの開発は続いていくだろうが、状況によってはどうなるか分からない。
フロリダやカリフォルニアは、感染者が1万人を超えているしな。
今や、ニュース価値があるのは、新型コロナによって宇宙開発がどれ程の影響を受けるかという点だろう。
やっかいなご時世になったもんだな・・・。
スペースXの打ち上げロケットであるファルコン9は、その1段目(ブースターとも)の回収を立て続けに成功させていて、意図的に廃棄したりする以外には殆ど失敗することはない。
何らかのトラブルが発生して回収できなかった場合には、その原因の追求と対策が行われることになる。
ニュース価値もあり、浮沈子的にも関心を寄せる。
回収に成功することが当たり前になり、回収できないことが異常事態だ。
陸上回収の場合は、成功頻度が高い。
グリッドフィンの作動不良で、フロリダ沖に墜落した以外は成功しているからな。
ドローン船は、開発当初から失敗の連続だったこともあり、ブロック5による通常運用に代わってからの失敗についても、まあ、それ程の違和感はない。
打ち上げるペイロードや投入する軌道によっては、回収がチャレンジングになる場合もあるから、成功しないケースも考えられる。
それでも、意図しない失敗についてはニュース価値が高い。
対して、開発中のスターシップは失敗の連続だ。
立て続けに推進剤タンクの爆発事故を起こしている。
先日も、ド派手にやってくれたようしだな。
(スペースX、スターシップSN3の圧力テストに失敗。崩れ落ちる)
https://sorae.info/space/20200404-sn3.html
「スターシップSN3型ロケットは、4月3日早朝にテキサス州ボカチカにあるスペースXの試験場で、推進剤タンクを液体窒素で満たす極低温タンク試験を実施。機体が凹み、崩れ落ちるように崩壊する様子がYoutubeにて公開されています。」
(SpaceXが極低温地上試験で3番目のスターシッププロトタイプを失う:元記事)
https://spaceflightnow.com/2020/04/03/spacex-loses-third-starship-prototype-in-cryogenic-ground-test/
「スターシップMk1と呼ばれる最初のスターシップテスト車両は、11月20日のサウステキサスでの圧力テスト中に爆発しました。」
「SN1という名前の変更されたスターシッププロトタイプは、2月28日の圧力テスト中に崩壊しました。」
今回は、3度目ということになるが、昨年8月に空飛ぶ給水塔のようなホッパーが150mの飛行を実現させてから、失敗の連続だ。
それも、推進剤タンクに加圧した燃料を詰め込む過程での爆発という、同じパターンの繰り返しだからな。
この間、プロトタイプは1cmたりとも飛行していない。
失敗のニュースにも、いささか飽きが来た感があるな・・・。
(SpaceX Starshipはクライオテスト中に破壊されましたが、次の船はすでに進行中です)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-destroyed-cryo-test-next-ship/
「4月2日、SpaceXはStarship SN3を周囲温度の圧力にさらすことに成功しました。これにより、船は最初の呼吸を開始し、大規模な推進剤タンクに漏れがないことを確認しました。」
「ほんの数時間後、Starship SN3は最初に試みられた極低温証明試験を開始しました。中性液体窒素が船の液体酸素(LOX)タンクに短期間装填され、その後、SpaceXがロケットの供給を任された地上支援装置(GSE)のバルブの凍結によりテストを中止しました」
「最初の試みから約6時間後、おそらくSpaceXはGSEバルブの問題を緩和することに成功し、Starship SN3の2番目の試みられた極低温証明テストを午後11時頃(04:00 UTC)に開始しました。」
「午前2時7分頃(現地時間07:07 UTC)、状況は悪化しました。現在LN2を搭載したLOXタンクの下にある未充填のメタンタンクは、テストの過程で現れた小さなへこみから始まって、崩れているように見えました。重力は数秒後にかかり、さらにメタンタンクをくしゃくしゃにして、一番重いロケットを転倒させ、LOXタンクを破裂させました。」
上部に液体酸素タンク(LOXタンク)、その下部にメタンタンクがある。
今回の試験では、メタンタンクは充填せずに、液体酸素タンクだけに代替として液体窒素(LN2)を突っ込んだようだ。
記事にある通り、常温常圧のもとでは、問題なかったとあるので、構造的な漏れがあったわけではないんだろう。
温度か、圧力などの条件の中で、何らかの不具合が起こったわけだな。
「底部のメタンタンクがガス状の窒素で大幅に加圧されている場合、ガスが脱出しようとするときに、構造の完全性が急速に失われることは、はるかに激しい試練となるでしょう。」
「底部のメタンタンクは、実際にはまったく加圧されていないか、数百トンの液体窒素の重量に耐えられるほど十分に加圧されていないかのように見えました。」
記事を書いている方だって、そんな初歩的な理由で失敗したとは見ていないようだがな。
「これはすべて、SpaceXの新しいかつてないテクノロジーを開発するためのアプローチの一部であることを覚えておくことが重要です。」
「SpaceXはスケジュールの挫折として、1つのプロトタイプの障害が数週間以上の遅延を引き起こさないように船を迅速に建造しており、目標は2020年末までに毎週 Starship全体を生産することです。現時点では、SpaceXうまくいけば、開発テスト中に各失敗から学び、学んだ教訓を将来の各プロトタイプに取り入れます。」
そりゃそうだが、失敗が成功の基となるには、いつかは成功しなけりゃならんからな。
次回のテストは、既に作成中のSN4によって行われる様だが、どーせ失敗するに決まっている(そうなのかあ?)。
今度は、きっと、今回注入を見送ったメタンタンクの方が破裂するんだろう(そんなあ!)。
スターシップのド派手な失敗は、既にニュース価値が乏しくなってきた。
年内にプロトタイプが飛び上がる可能性は、徐々に少なくなってきている。
浮沈子は、エンジン開発がネックになると思っていたんだが、燃料タンクでこれ程苦労するとは想定外だ。
巨大ロケットは、その重量自体が凶器になる。
数百トンの推進剤を支える構造物は、温度、圧力、重力下の重量、飛行中の空力、熱、振動、その他諸々に耐えていかなければならない。
スターシップは、ブースターとなるスーパーヘビーと違って宇宙機としての開発だから、真空、低温、宇宙放射線などにも配慮が必要だ。
本格的な開発は、殆どこれからということになる。
ロケット本体にステンレス鋼を使用するというアプローチが正解だったかどうか。
再使用巨大ロケットという未曽有の挑戦だからな。
気が早いことに、スペースXは既にユーザーズガイド(バージョン1.0)を公開している。
(STARSHIP USERS GUIDE)
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/starship_users_guide_v1.pdf
景気付けみたいなもんだが、いくらなんでも時期尚早だな。
やれやれ・・・。
今後、10年以内に成功すれば大金星だ。
SLSの打ち上げは、新型コロナで延期を余儀なくされるだろうし、アルテミス計画だってお先真っ暗になるだろう。
スターシップのテキサスでの開発は続いていくだろうが、状況によってはどうなるか分からない。
フロリダやカリフォルニアは、感染者が1万人を超えているしな。
今や、ニュース価値があるのは、新型コロナによって宇宙開発がどれ程の影響を受けるかという点だろう。
やっかいなご時世になったもんだな・・・。
ロックダウンが始まるといつまで続くかが問題だな ― 2020年04月05日 12:37
ロックダウンが始まるといつまで続くかが問題だな
中国の武漢で始まった、感染爆発都市におけるロックダウン(外出禁止令を含む行動制限)は、新型コロナの世界的蔓延と共に、各国の都市で行われている。
中には、国を挙げてロックダウンしちまってるところもあって、ノックダウンするんじゃないかと心配になる。
(スペイン感染者数12万人超 イタリア上回る 非常事態宣言を延長)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369131000.html
「スペインのサンチェス首相は、全土に出している非常事態宣言の期間を再び延長して今月25日までにすると発表し、市民の外出を制限する措置はあわせて6週間に及ぶことになりました。」
武漢は、予定通り来週辺りからロックダウンを解除するようだ。
始まったのは1月23日だからな。
「新型コロナウイルスは現時点ではワクチンも治療方法も確立されていない。人と人の間で距離をとることが唯一の道だ」
イタリアも、4月13日まで外出禁止が続く。
早く始めれば、それだけ感染被害を少なくできるんだろうが、効果が出るまでに時間が掛かること、強制力を伴わない場合の協力が得られにくいこと、経済的打撃が大きいことなどから、我が国では実施に踏み切れないでいる。
感染者が少ないことや、医療崩壊に至っていないことは言い訳に過ぎない。
(中国 武漢の封鎖 来月8日に解除へ 新型コロナウイルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200324/k10012347181000.html
「湖北省の当局は24日、武漢でとられている措置を来月8日に解除すると発表しました。」
先月の記事だが、結局、封鎖期間は2か月半に及んだ。
東京都を中心とする首都圏が、いつ、どういう形で封鎖されるかは分からないが、相当程度感染が広がるか、医療崩壊が目に見えて迫ってこない限り、非常事態宣言は行わない公算が高くなってきた。
現政権のスタンスは、米国で言えばトランプ政権のそれに近い。
(テキサスとルイジアナ、運命分けた判断
新型コロナ対策、出遅れた米国を待ち受けるもの)
https://this.kiji.is/619105557988082785?c=39546741839462401
「トランプ大統領は自粛や市民の行動制限による経済打撃を恐れ、全米ロックダウンには後ろ向き。むしろ感染があまり広がっていない地域では、一日も早く行動制限を緩和して、経済活動を再開したい考えだ。」
「共和党の知事は、トランプ大統領の考えに近い。アイオワ、ネブラスカ、アーカンソーなど5州では封鎖措置はとっていない。感染者が急増しつつあるテキサス州、フロリダ州でも州レベルの行動規制を発表したのは4月に入ってからだ。」
為政者としては、経済にも配慮して総合的に判断したいところだろうし、角を矯めて牛を殺すと言われたくない気持ちもわかる。
(角を矯めて牛を殺す)
http://kotowaza-allguide.com/tu/tsunotameteushikorosu.html
「曲がった牛の角をまっすぐにするために叩いたり引っぱったりすると、牛は弱って死んでしまうことから、わずかな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうことをいう。」
「「矯める」とは、矯正する。曲がったものをまっすぐにするという意味。」
歯列矯正みたいな意味か。
まあ、どうでもいいんですが。
新型コロナの脅威は、絶対的には大したことはない。
人類の滅亡とかには繋がらない。
死者数は数十万とか数百万人になるかも知れないけど、そのこと自体で国家が潰れることはない。
医療崩壊が起こったり、周りで感染する人がいてちょっと怖いけどな。
ワクチンや治療法がない現在は、医療崩壊による被害が最も大きいと認識されている。
新型コロナ以外の病気で医療機関にかかろうとしても、出来なくなる可能性もあるしな。
それを防ぐために、外出を控えて、社会的距離政策に徹し、飛沫感染や接触感染を防いで単位時間当たりの患者の発生数を抑制しようというわけだ。
感染のスピードをコントロールできれば、医療崩壊は避けることができる。
必要なのは、ピークカットであって、総数の抑制ではない。
だらだらと続く、長期間の流行に持ち込もうとしている。
上手くすれば、再生産数を1未満に持ち込んで、終息させることができるかもしれないが、相当な圧力を掛けなければ難しい状況になっている。
中国の統計をどこまで信じるかという話はあるが、武漢は封じ込めに成功した。
封鎖解除は、その象徴として捉えることができる。
欧州は、まだ当分の間、封鎖措置が必要な状況が続く。
イタリアの封鎖期間も、13日以降に延長されるかもしれない。
この間の経済的損失と後遺症は計り知れないだろう。
封鎖措置は、早い段階で始めれば、より効果は高い。
蔓延状態になってからでは、封鎖することによって家族間感染を助長し、一時的には感染者の増大を招くことになる。
武漢でも、同様の事態は発生したようだしな。
我が国(とりあえず首都近辺)がロックダウンに踏み切る時期は分からない。
誰もが納得して、政治的抵抗なく踏み切ることができるようになるまで待っていては、明らかな手遅れということだ。
それだけは確かだ。
潜伏期間(概ね5日間)、発症してから検査にアクセスできるまでの受診保留期間(2日から4日以上)、受診から検査を経て統計として公表されるまでのタイムラグ(7日程度)は、合計2週間に及ぶ。
我が国の場合、更に長いかも知れない。
英国では、受診保留期間が7日以上になり、感染者を増加させている。
無症候性キャリアや軽症者は、検査にはアクセスできない仕組みだから、いずれの場合も統計から漏れていて、一切表に出ることはない。
中国は、意図的に統計から外しているが、他の国では検査能力の限界から、制度的にそうせざるを得ないことになっている。
実態としては、大差ない話だ。
一部の研究によれば、軽症者や無症候性キャリアもまた、発症している感染者と同程度の感染力を持つと言われている。
やれやれ・・・。
長い長い封鎖期間が、ボディブローのように経済に打撃を与える。
再感染の実態については、再感染の割合、再感染者がどの程度の感染力を持つか、重症化率はどの程度なのかなど、未解明な点が多いが、ワクチンが開発されても効果が限定的になる恐れもあるので注目だな。
アビガンが効くとか言われているが、浮沈子は懐疑的だ(一定の在庫があるからか?)。
BCGに至っては、気休めにすらならない。
中途半端な封鎖措置では、場合によっては数年の長期に渡る(国の素案にある3週間なんて、ちゃんちゃら可笑しい)。
その間に、ワクチンなり特効薬が出来ない限り、そのことによる被害の方が大きくなりかねない。
社会の仕組みを変え、生活の様式を変え、その被害を軽減していく以外に道はない。
強権を持って都市封鎖を断行した武漢でさえ、解除には77日を要している。
数年というのは極端な話にしても、数か月継続すると考えるのは妥当だろう。
浮沈子は、当初、この感染症を舐めて掛っていた。
せいぜい感染者10万人、死者6千人程度でおさまると考えていたからな。
今朝の感染者は、全世界で120万人を超え、死者は6万5千人にせまっている。
既に10倍以上だし、やがては100倍程度になると予想される(そこから先は想定外!)。
もちろん、報告ベースの話で、真の感染者は決して明らかにはならない。
やがて、抗体検査が行われるようになり、ようやく感染の実態が見えてくる頃には、世界はすっかり変わってしまっているに違いない。
ガンダムチックなマスクが流行り、顔認証は廃れ、人々は社会的距離を保って生活するようになる。
密室で密着して親密になるような行為はヤバいからな(子供はわかんなくていいです!)。
それこそ、人類の危機だ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
東京都は、今日も不要不急の外出をしないように要請しているし、浮沈子が棲息する大田区では、クラスターが発生して大騒ぎだ。
(特養ホーム12人感染 クラスター発生か 東京 大田区 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200404/k10012368711000.html
「今月1日に、施設で30代の男性職員の感染が確認されたことを受けて、男性職員が担当するフロアの入居者など70人のPCR検査を行ったところ、3日夜、入居する50代から90代までの男女12人の感染が確認されました。」
「施設の職員や入居者あわせて60人ほどのPCR検査を追加で行い、詳しく調べています。」
こういう事態が同時多発的に発生すると、医療崩壊を早めることになるからな。
さっさと閉鎖措置に踏み切るのがよろしい。
(緊急事態宣言 厚労相「影響最小に」 都知事「早急な決断を」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369281000.html
「加藤厚生労働大臣は、経済や社会への影響を最小限に抑えることも考慮すべき」
「人々の暮らし、経済や社会に対する影響を最小限にしながらやっていくことが大事だ。パニックを起こしたり、地方に人が動き始めたりすると、逆に宣言に伴うマイナスの要因になってしまう。マイナスをいかに抑えながら、効果を最大にしていくかを含め議論していくことが必要だ」
「いちばん大事なことは、一般の市民にとって今までと何が変わるのかということだ。今までの生活と同じように散歩やジョギングはできるので、仮に宣言を出すにしてもロックダウン=都市封鎖とは違う」
我が国は平穏そのものだ。
都知事の危機感にしても、浮沈子には政府と連携した茶番に見える。
北海道は、法的裏付けのない緊急事態を宣言して一定の成果を上げているからな。
出来レースなどしていないで、さっさと独自に踏み切ればいいのだ。
どーせ、外出制限に罰則などはない。
実態として、変わるところはないのだから・・・。
中国の武漢で始まった、感染爆発都市におけるロックダウン(外出禁止令を含む行動制限)は、新型コロナの世界的蔓延と共に、各国の都市で行われている。
中には、国を挙げてロックダウンしちまってるところもあって、ノックダウンするんじゃないかと心配になる。
(スペイン感染者数12万人超 イタリア上回る 非常事態宣言を延長)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369131000.html
「スペインのサンチェス首相は、全土に出している非常事態宣言の期間を再び延長して今月25日までにすると発表し、市民の外出を制限する措置はあわせて6週間に及ぶことになりました。」
武漢は、予定通り来週辺りからロックダウンを解除するようだ。
始まったのは1月23日だからな。
「新型コロナウイルスは現時点ではワクチンも治療方法も確立されていない。人と人の間で距離をとることが唯一の道だ」
イタリアも、4月13日まで外出禁止が続く。
早く始めれば、それだけ感染被害を少なくできるんだろうが、効果が出るまでに時間が掛かること、強制力を伴わない場合の協力が得られにくいこと、経済的打撃が大きいことなどから、我が国では実施に踏み切れないでいる。
感染者が少ないことや、医療崩壊に至っていないことは言い訳に過ぎない。
(中国 武漢の封鎖 来月8日に解除へ 新型コロナウイルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200324/k10012347181000.html
「湖北省の当局は24日、武漢でとられている措置を来月8日に解除すると発表しました。」
先月の記事だが、結局、封鎖期間は2か月半に及んだ。
東京都を中心とする首都圏が、いつ、どういう形で封鎖されるかは分からないが、相当程度感染が広がるか、医療崩壊が目に見えて迫ってこない限り、非常事態宣言は行わない公算が高くなってきた。
現政権のスタンスは、米国で言えばトランプ政権のそれに近い。
(テキサスとルイジアナ、運命分けた判断
新型コロナ対策、出遅れた米国を待ち受けるもの)
https://this.kiji.is/619105557988082785?c=39546741839462401
「トランプ大統領は自粛や市民の行動制限による経済打撃を恐れ、全米ロックダウンには後ろ向き。むしろ感染があまり広がっていない地域では、一日も早く行動制限を緩和して、経済活動を再開したい考えだ。」
「共和党の知事は、トランプ大統領の考えに近い。アイオワ、ネブラスカ、アーカンソーなど5州では封鎖措置はとっていない。感染者が急増しつつあるテキサス州、フロリダ州でも州レベルの行動規制を発表したのは4月に入ってからだ。」
為政者としては、経済にも配慮して総合的に判断したいところだろうし、角を矯めて牛を殺すと言われたくない気持ちもわかる。
(角を矯めて牛を殺す)
http://kotowaza-allguide.com/tu/tsunotameteushikorosu.html
「曲がった牛の角をまっすぐにするために叩いたり引っぱったりすると、牛は弱って死んでしまうことから、わずかな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうことをいう。」
「「矯める」とは、矯正する。曲がったものをまっすぐにするという意味。」
歯列矯正みたいな意味か。
まあ、どうでもいいんですが。
新型コロナの脅威は、絶対的には大したことはない。
人類の滅亡とかには繋がらない。
死者数は数十万とか数百万人になるかも知れないけど、そのこと自体で国家が潰れることはない。
医療崩壊が起こったり、周りで感染する人がいてちょっと怖いけどな。
ワクチンや治療法がない現在は、医療崩壊による被害が最も大きいと認識されている。
新型コロナ以外の病気で医療機関にかかろうとしても、出来なくなる可能性もあるしな。
それを防ぐために、外出を控えて、社会的距離政策に徹し、飛沫感染や接触感染を防いで単位時間当たりの患者の発生数を抑制しようというわけだ。
感染のスピードをコントロールできれば、医療崩壊は避けることができる。
必要なのは、ピークカットであって、総数の抑制ではない。
だらだらと続く、長期間の流行に持ち込もうとしている。
上手くすれば、再生産数を1未満に持ち込んで、終息させることができるかもしれないが、相当な圧力を掛けなければ難しい状況になっている。
中国の統計をどこまで信じるかという話はあるが、武漢は封じ込めに成功した。
封鎖解除は、その象徴として捉えることができる。
欧州は、まだ当分の間、封鎖措置が必要な状況が続く。
イタリアの封鎖期間も、13日以降に延長されるかもしれない。
この間の経済的損失と後遺症は計り知れないだろう。
封鎖措置は、早い段階で始めれば、より効果は高い。
蔓延状態になってからでは、封鎖することによって家族間感染を助長し、一時的には感染者の増大を招くことになる。
武漢でも、同様の事態は発生したようだしな。
我が国(とりあえず首都近辺)がロックダウンに踏み切る時期は分からない。
誰もが納得して、政治的抵抗なく踏み切ることができるようになるまで待っていては、明らかな手遅れということだ。
それだけは確かだ。
潜伏期間(概ね5日間)、発症してから検査にアクセスできるまでの受診保留期間(2日から4日以上)、受診から検査を経て統計として公表されるまでのタイムラグ(7日程度)は、合計2週間に及ぶ。
我が国の場合、更に長いかも知れない。
英国では、受診保留期間が7日以上になり、感染者を増加させている。
無症候性キャリアや軽症者は、検査にはアクセスできない仕組みだから、いずれの場合も統計から漏れていて、一切表に出ることはない。
中国は、意図的に統計から外しているが、他の国では検査能力の限界から、制度的にそうせざるを得ないことになっている。
実態としては、大差ない話だ。
一部の研究によれば、軽症者や無症候性キャリアもまた、発症している感染者と同程度の感染力を持つと言われている。
やれやれ・・・。
長い長い封鎖期間が、ボディブローのように経済に打撃を与える。
再感染の実態については、再感染の割合、再感染者がどの程度の感染力を持つか、重症化率はどの程度なのかなど、未解明な点が多いが、ワクチンが開発されても効果が限定的になる恐れもあるので注目だな。
アビガンが効くとか言われているが、浮沈子は懐疑的だ(一定の在庫があるからか?)。
BCGに至っては、気休めにすらならない。
中途半端な封鎖措置では、場合によっては数年の長期に渡る(国の素案にある3週間なんて、ちゃんちゃら可笑しい)。
その間に、ワクチンなり特効薬が出来ない限り、そのことによる被害の方が大きくなりかねない。
社会の仕組みを変え、生活の様式を変え、その被害を軽減していく以外に道はない。
強権を持って都市封鎖を断行した武漢でさえ、解除には77日を要している。
数年というのは極端な話にしても、数か月継続すると考えるのは妥当だろう。
浮沈子は、当初、この感染症を舐めて掛っていた。
せいぜい感染者10万人、死者6千人程度でおさまると考えていたからな。
今朝の感染者は、全世界で120万人を超え、死者は6万5千人にせまっている。
既に10倍以上だし、やがては100倍程度になると予想される(そこから先は想定外!)。
もちろん、報告ベースの話で、真の感染者は決して明らかにはならない。
やがて、抗体検査が行われるようになり、ようやく感染の実態が見えてくる頃には、世界はすっかり変わってしまっているに違いない。
ガンダムチックなマスクが流行り、顔認証は廃れ、人々は社会的距離を保って生活するようになる。
密室で密着して親密になるような行為はヤバいからな(子供はわかんなくていいです!)。
それこそ、人類の危機だ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
東京都は、今日も不要不急の外出をしないように要請しているし、浮沈子が棲息する大田区では、クラスターが発生して大騒ぎだ。
(特養ホーム12人感染 クラスター発生か 東京 大田区 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200404/k10012368711000.html
「今月1日に、施設で30代の男性職員の感染が確認されたことを受けて、男性職員が担当するフロアの入居者など70人のPCR検査を行ったところ、3日夜、入居する50代から90代までの男女12人の感染が確認されました。」
「施設の職員や入居者あわせて60人ほどのPCR検査を追加で行い、詳しく調べています。」
こういう事態が同時多発的に発生すると、医療崩壊を早めることになるからな。
さっさと閉鎖措置に踏み切るのがよろしい。
(緊急事態宣言 厚労相「影響最小に」 都知事「早急な決断を」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369281000.html
「加藤厚生労働大臣は、経済や社会への影響を最小限に抑えることも考慮すべき」
「人々の暮らし、経済や社会に対する影響を最小限にしながらやっていくことが大事だ。パニックを起こしたり、地方に人が動き始めたりすると、逆に宣言に伴うマイナスの要因になってしまう。マイナスをいかに抑えながら、効果を最大にしていくかを含め議論していくことが必要だ」
「いちばん大事なことは、一般の市民にとって今までと何が変わるのかということだ。今までの生活と同じように散歩やジョギングはできるので、仮に宣言を出すにしてもロックダウン=都市封鎖とは違う」
我が国は平穏そのものだ。
都知事の危機感にしても、浮沈子には政府と連携した茶番に見える。
北海道は、法的裏付けのない緊急事態を宣言して一定の成果を上げているからな。
出来レースなどしていないで、さっさと独自に踏み切ればいいのだ。
どーせ、外出制限に罰則などはない。
実態として、変わるところはないのだから・・・。
おらが町の新型コロナ:東京都の感染者1000人を超える ― 2020年04月05日 20:07
おらが町の新型コロナ:東京都の感染者1000人を超える
(東京都 新たに143人の感染確認 1日で最多 都内1000人超に)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369381000.html
「都内で感染が確認された人は合わせて1034人になりました。」
ちょっとペースが早いな。
このシリーズを始めた頃は、半分くらいのペースだった。
この集計は2週間前の感染実態を示したものだし、膨大な検査漏れが想定されるので、検査漏れを10倍して、遅延分を3.5倍として計算していた。
検査漏れ分は、どーせテキトーだからそのままにするとしても、遅延分は見直さなければならない。
(データとグラフで見る新型コロナウイルス)
https://www.news24.jp/archives/corona_map/index2.html
2週間前の3月22日は138人を計上している。
かなり乱暴だけど、本日の感染者1034人はその7.5倍だからな。
少し匙加減して、トータルで70倍ということにしておこう(テキトー過ぎね?)。
そうすると、真の感染者が推定7万人ということになり、概ね1400万人の東京都では200人に1人が感染している勘定になる。
この話を始めたのは3月27日(金曜日)だから、1週間余りで7倍になったことになる。
(おらが町の新型コロナ:電卓で分かる感染者との接近遭遇!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/03/27/9228640
「東京都内ということで、1400人に1人は、感染者なわけだ。」
浮沈子的には、かなり控えめに計算しているつもりなんだがな。
街を歩けば、一人くらいはすれ違うかもしれない。
下手をすれば、浮沈子自身が罹っちまってる可能性もある(1日2回の体温測定は欠かせませんな)。
大田区(人口73万人:人口割にすると実測値ベースで54人)の感染者は20人くらい(特養クラスター除く)だから、東京都の平均値よりは低い。
この20人が、実際には70倍して1400人となり、大田区の面積約60平方キロメートルに均等に分布しているとすると、1平方キロメートルに23人程になる。
浮沈子の生活圏は、概ね300m四方に限られているから、その中には2人から3人がいることになる。
彼らは、もちろん検査などされていない(陽性者は隔離されるしな)。
ちょっと風邪っぽい症状があるかも知れないし、何の自覚症状もない方が殆どだが、感染力は発症者と大差ない(たぶん)。
すれ違う方々の殆どはマスク着用しているけど、中にはしていない方もいる。
あと一週間くらいすると、100人に1人が感染者という計算になる(もっと早いかも)。
4月下旬に入れば、10人に1人が感染者ということになりかねない(増加が加速してるからな)。
300m四方の生活圏に、500人くらいの感染者がいることになる。
東京都全体では、5人に1人程度が感染していることになる(大田区の感染率は平均値の半分くらいなので)。
絶対数では280万人というベラボーな感染者数になるが、報告数ベースでは70分の1に過ぎない(4万人ぽっち)。
現在の40倍という恐ろしい数値だが、現実は遥かにキビシー。
現在の感染抑止圧力では、歯が立たない。
罰則なしの外出禁止令でも、おそらく大して変わらないだろう。
たった今、緊急事態宣言がなされ、東京ロックダウンしてもそうなる。
感染者10万人(113704人)を計上しているニューヨーク州(人口2千万人弱)は、この計算で言えば700万人の真の感染者を出している(3人に1人が感染者)。
死者数は、現在でも3565人を計上している。
最終的には、数万人に上ると推定されている。
暫くすると、集団免疫を獲得するかもしれないというすさまじい流行状態だ(60パーセント程度で獲得すると言われている)。
何もしなければ、遠からず東京もそうなる。
神奈川、埼玉、千葉も巻き添えを食らう。
山梨は大丈夫かもしれないけどな(そうなのかあ?)。
東京ロックダウンが起これば、地方へ疎開する人々も出てくる。
彼らが感染を広げる懸念もあるし、厚労相もそう発言している。
長野県は、相当危機感を持っているようだ。
(「首都圏から来ないで」…外出自粛の東京から“コロナ疎開”はアリ?ナシ?)
https://www.fnn.jp/articles/-/26642
「都会の人は来るな」
まあ、ハッキリ言えばそういうことだ。
「パトリック・ハーラン:
実は30日のニューヨークタイムズにちょうど載っている記事なんですけど、フランスでもまったく同じ問題が起きているんです。パリから別荘のある地方に疎開しようとする人がいて、その別荘のある地方で感染拡大が確認されたら、知事は「来るな」と。そこまでの道路を封鎖しようとする動きもあったんです。」
そうならないためにも、早期の移動制限を掛けるべきだろうな。
遅くなればなるほど、地方への疎開による感染拡大のリスクは高まる。
東京都が計上している感染者は、たったの1000人。
数週間後、数百万人となる真の感染者の姿は、そこには見えない。
見えないものを見て、それと戦うことの難しさを思い知る。
人間の知性と行動力が問われている。
まあ、今回は行動しない力だがな。
浮沈子に知性はないけど、行動しない力に不足はない(ワケワカ・・・)。
今日も一日、うだうだとネットを徘徊したり、与太ブログを書いて過ごす。
フランス(感染者89,953人、死者7,560人)の感染者が、突然2万人も増加して、中国(81,669、3,329)ぶち抜いたのには驚いた(追加参照)。
死者の方は、老人ホームみたいな施設の統計が、数日前(4月1日)まで計上されていなかったようだ。
中国の統計も怪しいけど、欧州だって似たようなもんだな。
中国は、やがて英国(41,903、4,313)にも抜き去られる可能性がある。
(感染者の多い国や地域 新型コロナウイルス(5日 午後3時))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200403/k10012366541000.html
「▽アメリカが31万2237人、
▽スペインが12万4736人、
▽イタリアが12万4632人、
▽ドイツが9万1714人、
▽中国が8万1669人、
▽フランスが6万8605人、
▽イランが5万5743人です。」(NHKは、公式発表重視だから、フランスは中国を抜いていない)
このリストから、中国が姿を消す日も遠くないに違いない(イランとかは、勢いなくなってきているけどな)。
「死亡した人は、
▽イタリアが1万5362人、
▽スペインが1万1744人、
▽アメリカが8501人、
▽フランスが7560人、
▽イギリスが4313人、
▽イランが3452人、
▽中国が3329人です。」
死者数では、1446人のドイツが増えてくることは間違いない。
爆発的増加を示す可能性は、何処の国にもある。
保健医療体制の脆弱さや政治的怠慢で、一瞬のうちに崩壊する。
祈りと食い物でもちこたえていた(そうなのかあ?)インドネシア(2,092、191)は、いつの間にかプレミアム会員になっているし、ブラジル(10,278、431)は最近爆発的に増大して、韓国(10,237、183)を追い越して名誉会員入りを果たした。
100人クラブの会員は、既に127か国(クルーズ船含む)に達しているし、プレミアム会員以上(千人以上)も57か国になった。
名誉会員(1万人以上)さえ、17か国、殿堂入り(10万人以上)だってもうすぐ4か国になる。
2月頃には一世を風靡していたダイヤモンドプリンセス(712人)は、はるか遠くに行ってしまった。
1月は中国の月、2月はクルーズ船の月(そうなのかあ?)、3月は欧州の月となったが、4月は間違いなく米国の月になる。
100万人の感染者(報告ベース)を、1国で出すことになるのは間違いない。
戦争にも匹敵する人的被害を生じることは明らかだ。
浮沈子は、ベトナム戦争並み(戦闘死者数万人程度)と見込んでいたが、ホワイトハウスは数十万人の死者を予想しているようだ。
(米のコロナ死者数、世界大戦時に匹敵する数に達する恐れ-トランプ氏)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-05/Q8AB30DWLU6B01
「「不幸なことに非常に恐ろしい期間が待ち受けている」との見通しを示し、ピーク時の死者数が「これまで見たことのない、第1次世界大戦か第2次大戦時のような数字になるかもしれない」」
(第一次世界大戦の犠牲者:犠牲者の統計(1914年当時の国境別))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%AE%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85#%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85%E3%81%AE%E7%B5%B1%E8%A8%88%EF%BC%881914%E5%B9%B4%E5%BD%93%E6%99%82%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%A2%83%E5%88%A5%EF%BC%89
「アメリカ:116,708人(戦死者)」
(第二次世界大戦の犠牲者:総数・各国の人的損失)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%AE%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85#%E7%B7%8F%E6%95%B0%E3%83%BB%E5%90%84%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%9A%84%E6%90%8D%E5%A4%B1
「アメリカ合衆国:416,800人(商船員、沿岸警備隊員を含む軍人の戦死者)」
やれやれ・・・。
そういえば、戦争外で軍人の死者を出すまいと進言した、空母セオドアルーズベルトの艦長は解任されたようだ。
(新型コロナ対応で解任の米空母艦長、下船時に乗組員から喝采)
https://www.cnn.co.jp/usa/35151870.html
「ウイルスの感染拡大という対応困難な局面で、プロとしての行動が最も求められる時にそれができなくなるまで状況の進行を許したことが要因」
メディアにリークしたことが原因ではないと言われている。
浮沈子は、メディアにも明かされていない真の理由を知っている(ホントかあ?)。
本人がダナンで密室、密着、親密になっちまったことは海軍の最高機密だろう(そんなあ!)。
それがバレることを恐れて、船から降ろしたに違いないのだ(そうなのかあ?)。
「民主党の上院議員のグループは、国防総省の監察官代行に対し、同空母での感染拡大の報告に対する海軍の対応とクロジャー艦長の解任決定について正式に調査をするように要請した。」
議会の調査には、テキトーに理由を付けて、真実は闇に葬られる。
やっぱ、新型コロナと3つの「密」は、相性がいいんだろうな・・・。
(新型コロナ、仏英で死者が過去最多 伊・スペインは拡大一服の兆し:追加)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-france-toll-idJPKBN21N07B
「感染者は病院で確認された患者が前日から7%増の6万8605人、高齢者施設などでは疑わしいケースも含め20%増の2万1348人で、合わせて8万9953人となった。」
「疑わしいケース」というのは、疑わしいな。
確定検査なしに、みなしで計上してるということなのか。
中国でも、そういう対応をしたことがあったけどな。
もう、検査能力が限界なのかもしれないし、助かる見込みが少ない高齢者には検査すらしないのかも知れない(未確認)。
医療崩壊の悲惨な現実を垣間見る思いがするな・・・。
<さらに追加>
どうやら、フランスの高齢者施設の扱いについては編集合戦になっちまってるらしく、ウィキの英語版の感染者数は行ったり来たりしている。
68,605←→89,953(感染者)
死者7,560人は同じだ(検査されてたかどうかは不明)。
やれやれ・・・。
(東京都 新たに143人の感染確認 1日で最多 都内1000人超に)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369381000.html
「都内で感染が確認された人は合わせて1034人になりました。」
ちょっとペースが早いな。
このシリーズを始めた頃は、半分くらいのペースだった。
この集計は2週間前の感染実態を示したものだし、膨大な検査漏れが想定されるので、検査漏れを10倍して、遅延分を3.5倍として計算していた。
検査漏れ分は、どーせテキトーだからそのままにするとしても、遅延分は見直さなければならない。
(データとグラフで見る新型コロナウイルス)
https://www.news24.jp/archives/corona_map/index2.html
2週間前の3月22日は138人を計上している。
かなり乱暴だけど、本日の感染者1034人はその7.5倍だからな。
少し匙加減して、トータルで70倍ということにしておこう(テキトー過ぎね?)。
そうすると、真の感染者が推定7万人ということになり、概ね1400万人の東京都では200人に1人が感染している勘定になる。
この話を始めたのは3月27日(金曜日)だから、1週間余りで7倍になったことになる。
(おらが町の新型コロナ:電卓で分かる感染者との接近遭遇!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/03/27/9228640
「東京都内ということで、1400人に1人は、感染者なわけだ。」
浮沈子的には、かなり控えめに計算しているつもりなんだがな。
街を歩けば、一人くらいはすれ違うかもしれない。
下手をすれば、浮沈子自身が罹っちまってる可能性もある(1日2回の体温測定は欠かせませんな)。
大田区(人口73万人:人口割にすると実測値ベースで54人)の感染者は20人くらい(特養クラスター除く)だから、東京都の平均値よりは低い。
この20人が、実際には70倍して1400人となり、大田区の面積約60平方キロメートルに均等に分布しているとすると、1平方キロメートルに23人程になる。
浮沈子の生活圏は、概ね300m四方に限られているから、その中には2人から3人がいることになる。
彼らは、もちろん検査などされていない(陽性者は隔離されるしな)。
ちょっと風邪っぽい症状があるかも知れないし、何の自覚症状もない方が殆どだが、感染力は発症者と大差ない(たぶん)。
すれ違う方々の殆どはマスク着用しているけど、中にはしていない方もいる。
あと一週間くらいすると、100人に1人が感染者という計算になる(もっと早いかも)。
4月下旬に入れば、10人に1人が感染者ということになりかねない(増加が加速してるからな)。
300m四方の生活圏に、500人くらいの感染者がいることになる。
東京都全体では、5人に1人程度が感染していることになる(大田区の感染率は平均値の半分くらいなので)。
絶対数では280万人というベラボーな感染者数になるが、報告数ベースでは70分の1に過ぎない(4万人ぽっち)。
現在の40倍という恐ろしい数値だが、現実は遥かにキビシー。
現在の感染抑止圧力では、歯が立たない。
罰則なしの外出禁止令でも、おそらく大して変わらないだろう。
たった今、緊急事態宣言がなされ、東京ロックダウンしてもそうなる。
感染者10万人(113704人)を計上しているニューヨーク州(人口2千万人弱)は、この計算で言えば700万人の真の感染者を出している(3人に1人が感染者)。
死者数は、現在でも3565人を計上している。
最終的には、数万人に上ると推定されている。
暫くすると、集団免疫を獲得するかもしれないというすさまじい流行状態だ(60パーセント程度で獲得すると言われている)。
何もしなければ、遠からず東京もそうなる。
神奈川、埼玉、千葉も巻き添えを食らう。
山梨は大丈夫かもしれないけどな(そうなのかあ?)。
東京ロックダウンが起これば、地方へ疎開する人々も出てくる。
彼らが感染を広げる懸念もあるし、厚労相もそう発言している。
長野県は、相当危機感を持っているようだ。
(「首都圏から来ないで」…外出自粛の東京から“コロナ疎開”はアリ?ナシ?)
https://www.fnn.jp/articles/-/26642
「都会の人は来るな」
まあ、ハッキリ言えばそういうことだ。
「パトリック・ハーラン:
実は30日のニューヨークタイムズにちょうど載っている記事なんですけど、フランスでもまったく同じ問題が起きているんです。パリから別荘のある地方に疎開しようとする人がいて、その別荘のある地方で感染拡大が確認されたら、知事は「来るな」と。そこまでの道路を封鎖しようとする動きもあったんです。」
そうならないためにも、早期の移動制限を掛けるべきだろうな。
遅くなればなるほど、地方への疎開による感染拡大のリスクは高まる。
東京都が計上している感染者は、たったの1000人。
数週間後、数百万人となる真の感染者の姿は、そこには見えない。
見えないものを見て、それと戦うことの難しさを思い知る。
人間の知性と行動力が問われている。
まあ、今回は行動しない力だがな。
浮沈子に知性はないけど、行動しない力に不足はない(ワケワカ・・・)。
今日も一日、うだうだとネットを徘徊したり、与太ブログを書いて過ごす。
フランス(感染者89,953人、死者7,560人)の感染者が、突然2万人も増加して、中国(81,669、3,329)ぶち抜いたのには驚いた(追加参照)。
死者の方は、老人ホームみたいな施設の統計が、数日前(4月1日)まで計上されていなかったようだ。
中国の統計も怪しいけど、欧州だって似たようなもんだな。
中国は、やがて英国(41,903、4,313)にも抜き去られる可能性がある。
(感染者の多い国や地域 新型コロナウイルス(5日 午後3時))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200403/k10012366541000.html
「▽アメリカが31万2237人、
▽スペインが12万4736人、
▽イタリアが12万4632人、
▽ドイツが9万1714人、
▽中国が8万1669人、
▽フランスが6万8605人、
▽イランが5万5743人です。」(NHKは、公式発表重視だから、フランスは中国を抜いていない)
このリストから、中国が姿を消す日も遠くないに違いない(イランとかは、勢いなくなってきているけどな)。
「死亡した人は、
▽イタリアが1万5362人、
▽スペインが1万1744人、
▽アメリカが8501人、
▽フランスが7560人、
▽イギリスが4313人、
▽イランが3452人、
▽中国が3329人です。」
死者数では、1446人のドイツが増えてくることは間違いない。
爆発的増加を示す可能性は、何処の国にもある。
保健医療体制の脆弱さや政治的怠慢で、一瞬のうちに崩壊する。
祈りと食い物でもちこたえていた(そうなのかあ?)インドネシア(2,092、191)は、いつの間にかプレミアム会員になっているし、ブラジル(10,278、431)は最近爆発的に増大して、韓国(10,237、183)を追い越して名誉会員入りを果たした。
100人クラブの会員は、既に127か国(クルーズ船含む)に達しているし、プレミアム会員以上(千人以上)も57か国になった。
名誉会員(1万人以上)さえ、17か国、殿堂入り(10万人以上)だってもうすぐ4か国になる。
2月頃には一世を風靡していたダイヤモンドプリンセス(712人)は、はるか遠くに行ってしまった。
1月は中国の月、2月はクルーズ船の月(そうなのかあ?)、3月は欧州の月となったが、4月は間違いなく米国の月になる。
100万人の感染者(報告ベース)を、1国で出すことになるのは間違いない。
戦争にも匹敵する人的被害を生じることは明らかだ。
浮沈子は、ベトナム戦争並み(戦闘死者数万人程度)と見込んでいたが、ホワイトハウスは数十万人の死者を予想しているようだ。
(米のコロナ死者数、世界大戦時に匹敵する数に達する恐れ-トランプ氏)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-04-05/Q8AB30DWLU6B01
「「不幸なことに非常に恐ろしい期間が待ち受けている」との見通しを示し、ピーク時の死者数が「これまで見たことのない、第1次世界大戦か第2次大戦時のような数字になるかもしれない」」
(第一次世界大戦の犠牲者:犠牲者の統計(1914年当時の国境別))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%AE%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85#%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85%E3%81%AE%E7%B5%B1%E8%A8%88%EF%BC%881914%E5%B9%B4%E5%BD%93%E6%99%82%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%A2%83%E5%88%A5%EF%BC%89
「アメリカ:116,708人(戦死者)」
(第二次世界大戦の犠牲者:総数・各国の人的損失)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%AE%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85#%E7%B7%8F%E6%95%B0%E3%83%BB%E5%90%84%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%9A%84%E6%90%8D%E5%A4%B1
「アメリカ合衆国:416,800人(商船員、沿岸警備隊員を含む軍人の戦死者)」
やれやれ・・・。
そういえば、戦争外で軍人の死者を出すまいと進言した、空母セオドアルーズベルトの艦長は解任されたようだ。
(新型コロナ対応で解任の米空母艦長、下船時に乗組員から喝采)
https://www.cnn.co.jp/usa/35151870.html
「ウイルスの感染拡大という対応困難な局面で、プロとしての行動が最も求められる時にそれができなくなるまで状況の進行を許したことが要因」
メディアにリークしたことが原因ではないと言われている。
浮沈子は、メディアにも明かされていない真の理由を知っている(ホントかあ?)。
本人がダナンで密室、密着、親密になっちまったことは海軍の最高機密だろう(そんなあ!)。
それがバレることを恐れて、船から降ろしたに違いないのだ(そうなのかあ?)。
「民主党の上院議員のグループは、国防総省の監察官代行に対し、同空母での感染拡大の報告に対する海軍の対応とクロジャー艦長の解任決定について正式に調査をするように要請した。」
議会の調査には、テキトーに理由を付けて、真実は闇に葬られる。
やっぱ、新型コロナと3つの「密」は、相性がいいんだろうな・・・。
(新型コロナ、仏英で死者が過去最多 伊・スペインは拡大一服の兆し:追加)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-france-toll-idJPKBN21N07B
「感染者は病院で確認された患者が前日から7%増の6万8605人、高齢者施設などでは疑わしいケースも含め20%増の2万1348人で、合わせて8万9953人となった。」
「疑わしいケース」というのは、疑わしいな。
確定検査なしに、みなしで計上してるということなのか。
中国でも、そういう対応をしたことがあったけどな。
もう、検査能力が限界なのかもしれないし、助かる見込みが少ない高齢者には検査すらしないのかも知れない(未確認)。
医療崩壊の悲惨な現実を垣間見る思いがするな・・・。
<さらに追加>
どうやら、フランスの高齢者施設の扱いについては編集合戦になっちまってるらしく、ウィキの英語版の感染者数は行ったり来たりしている。
68,605←→89,953(感染者)
死者7,560人は同じだ(検査されてたかどうかは不明)。
やれやれ・・・。
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