おらが町の新型コロナ:そこに何があるのか、あるいは何もないのか:増加率の怪 ― 2020年04月20日 01:40
おらが町の新型コロナ:そこに何があるのか、あるいは何もないのか:増加率の怪
東京都が毎日公表している区市町村別の感染者数をスプシならぬグーグルスプレッドシートに入力しては、ああでもないこうでもないと弄りまわしている。
データは、実際の感染者数を網羅的に捕捉しているわけではないし(検査漏れとかあるしな:オーストリアの場合は2倍程度)、そもそも2週間くらい前の感染状況を示しているに過ぎない(潜伏期間が5日くらいだし、発症してから4日間は検査にアクセスする手続きも開始できない。医療機関が検査を依頼してから5日経たないと結果が出ないそうだ:その間に、感染者は4倍くらいに増加する:2週間前との比較)。
検査制度が異なる他国の事例をひかなければならないというのも情けないし(国内でのサンプル調査は行われていないようだ)、増加の割合は時々刻々と変わる。
が、しかし、他に上手いやり方があるかどうか、浮沈子は知らない(基本再生産数などを使ってグリグリするのは、専門家しか分からないからな)。
結局、推定で報告数の8倍(2倍×4倍)程度の感染者が、今、この瞬間巷に溢れていると考えるしかない(テキトーです)。
もちろん、我が国では報告された感染者は隔離されて巷には溢れていないわけだから、7倍ということになるんだろうが、それ程の精度は期待できないので、ざっくり10倍でもいいかも知れない。
オーストリアの事例は、PCR検査を用いたそうだから、検査精度がアバウトの可能性は高いしな。
擬陽性、偽陰性の嵐だ。
それはウイルスに現に感染していて、排出している人々を見ているに過ぎない。
これまでに罹って治った人(治らなかった人は、巷にはいないだろう)は、含まれていない。
もちろん、彼らから感染させられることはないだろうが、無症候性キャリアや軽症で済んだ人の中には、PCR検査とは一切無縁な人々が大勢いるに違いないし、そのボリュームは現在のところ全く予想もつかない。
そういう感染実績を押さえるには、抗体検査とやらを実施しなければならないんだろうが、WHOのお偉いさんは、あまり好意的ではなさそうだ。
(新型コロナの抗体検査 「不明点多い」 WHO危機対応統括)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012394171000.html
「検査の技術は十分に検証されておらず、抗体に関しても不明な点が多い」
何が問題なんだろう?。
「どのような検査をするかを明確にする必要があるが、効果の面からも不確実な点が多い」
「初期段階の情報の多くは現時点で抗体ができている人の割合はごくわずかにすぎないことを示している」
「多くの人がすでに免疫を獲得し、集団免疫が獲得されているのではないかという期待があるが、全般的な証拠からはそのような状態になく、解決策にはならないかもしれない」
「抗体のある人が再び感染しないかどうかは誰にも分からない」
つまり、現時点では、そもそも抗体検査しても何も得るものはないということらしい(そうなのかあ?)。
やってみなくちゃ分からないと思うんだがな。
その上で、問題があれば改善すればいい。
PCR検査を網羅的に行うことができない以上、別の方法で感染の実態を把握するしかない。
今でなくても、どこかの時点で行う必要性はある。
現在は、重症者の治療で目一杯で、社会的距離政策による感染速度の抑制による医療崩壊の回避だけしている状態だ。
疫学的に病気の全体像を把握する段階には至っていない。
そういう、もやもやとした状況の中で、何かないかと表計算ソフトを弄りまわしていたら、面白いグラフが出来上がった(画像参照)。
23区限定だが、区市町村別のデータが公表された初日の感染者が、19日後にどれ程の割合で増えていたかを計算して(単に、割り算しただけ)プロットした。
そうしたら、意外にも、感染者の絶対数や人口当たりや面積当たりの感染者数のグラフでは見えなかった地域(特別区)の姿が浮かび上がってきた。
板橋区(当初4人)とか葛飾区(当初8人)って、いったい何があるっていうのか。
それとも、単にタイムシフトしているだけで、これからは他の地域並みに落ち着いてくるんだろうか?。
増加率の分布を見ると、10倍前後のグループと、6倍辺りを中心として分布しているグループに分かれるような気がする(気のせいじゃね?)。
毎度、感染者の絶対数ではトップを爆走している世田谷区(最新で277人)は、例によって第2グループにいる(うちはヤバくねえ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子が棲息する大田区(当初15人)、周辺の品川区(当初24人)、目黒区(当初21人)、世田谷区(当初44人)は、いずれも第2グループに留まっている。
板橋区や葛飾区だけでなく、第1グループは比較的初期値が小さい。
・文京区:4人
・墨田区:5人
・豊島区:9人
・北区:4人
・足立区:8人
・江戸川区:8人
新宿区だけは、22人と多いからな。
やっぱ、新宿区は要注意だな。
人口当たりでも第2位だし、面積当たりではトップだ(感染者の絶対数でも第2位!)。
意外だったことのもう一つは、港区(当初39人)の増加率が相対的に低いという点だ。
人口1万人当たり8人強と、トップ独走中だが、増加率は並みということになる(感染者の絶対数は、世田谷区、新宿区に次いで第3位)。
まあいい。
3密を促す人口密集エリア(繁華街など)がどのくらいあるのか、区域内の人口の多寡など、考慮すべき要素は多い。
しかしながら、増加率という点だけで見た時に、あれっ?、と思ったのは事実だ。
このことから、何かが分かるかどうかは知らない。
単に、初期値が小さい地域が目立ってしまっただけの話かもしれないのだ。
が、なんか気になる・・・。
東京都が毎日公表している区市町村別の感染者数をスプシならぬグーグルスプレッドシートに入力しては、ああでもないこうでもないと弄りまわしている。
データは、実際の感染者数を網羅的に捕捉しているわけではないし(検査漏れとかあるしな:オーストリアの場合は2倍程度)、そもそも2週間くらい前の感染状況を示しているに過ぎない(潜伏期間が5日くらいだし、発症してから4日間は検査にアクセスする手続きも開始できない。医療機関が検査を依頼してから5日経たないと結果が出ないそうだ:その間に、感染者は4倍くらいに増加する:2週間前との比較)。
検査制度が異なる他国の事例をひかなければならないというのも情けないし(国内でのサンプル調査は行われていないようだ)、増加の割合は時々刻々と変わる。
が、しかし、他に上手いやり方があるかどうか、浮沈子は知らない(基本再生産数などを使ってグリグリするのは、専門家しか分からないからな)。
結局、推定で報告数の8倍(2倍×4倍)程度の感染者が、今、この瞬間巷に溢れていると考えるしかない(テキトーです)。
もちろん、我が国では報告された感染者は隔離されて巷には溢れていないわけだから、7倍ということになるんだろうが、それ程の精度は期待できないので、ざっくり10倍でもいいかも知れない。
オーストリアの事例は、PCR検査を用いたそうだから、検査精度がアバウトの可能性は高いしな。
擬陽性、偽陰性の嵐だ。
それはウイルスに現に感染していて、排出している人々を見ているに過ぎない。
これまでに罹って治った人(治らなかった人は、巷にはいないだろう)は、含まれていない。
もちろん、彼らから感染させられることはないだろうが、無症候性キャリアや軽症で済んだ人の中には、PCR検査とは一切無縁な人々が大勢いるに違いないし、そのボリュームは現在のところ全く予想もつかない。
そういう感染実績を押さえるには、抗体検査とやらを実施しなければならないんだろうが、WHOのお偉いさんは、あまり好意的ではなさそうだ。
(新型コロナの抗体検査 「不明点多い」 WHO危機対応統括)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012394171000.html
「検査の技術は十分に検証されておらず、抗体に関しても不明な点が多い」
何が問題なんだろう?。
「どのような検査をするかを明確にする必要があるが、効果の面からも不確実な点が多い」
「初期段階の情報の多くは現時点で抗体ができている人の割合はごくわずかにすぎないことを示している」
「多くの人がすでに免疫を獲得し、集団免疫が獲得されているのではないかという期待があるが、全般的な証拠からはそのような状態になく、解決策にはならないかもしれない」
「抗体のある人が再び感染しないかどうかは誰にも分からない」
つまり、現時点では、そもそも抗体検査しても何も得るものはないということらしい(そうなのかあ?)。
やってみなくちゃ分からないと思うんだがな。
その上で、問題があれば改善すればいい。
PCR検査を網羅的に行うことができない以上、別の方法で感染の実態を把握するしかない。
今でなくても、どこかの時点で行う必要性はある。
現在は、重症者の治療で目一杯で、社会的距離政策による感染速度の抑制による医療崩壊の回避だけしている状態だ。
疫学的に病気の全体像を把握する段階には至っていない。
そういう、もやもやとした状況の中で、何かないかと表計算ソフトを弄りまわしていたら、面白いグラフが出来上がった(画像参照)。
23区限定だが、区市町村別のデータが公表された初日の感染者が、19日後にどれ程の割合で増えていたかを計算して(単に、割り算しただけ)プロットした。
そうしたら、意外にも、感染者の絶対数や人口当たりや面積当たりの感染者数のグラフでは見えなかった地域(特別区)の姿が浮かび上がってきた。
板橋区(当初4人)とか葛飾区(当初8人)って、いったい何があるっていうのか。
それとも、単にタイムシフトしているだけで、これからは他の地域並みに落ち着いてくるんだろうか?。
増加率の分布を見ると、10倍前後のグループと、6倍辺りを中心として分布しているグループに分かれるような気がする(気のせいじゃね?)。
毎度、感染者の絶対数ではトップを爆走している世田谷区(最新で277人)は、例によって第2グループにいる(うちはヤバくねえ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子が棲息する大田区(当初15人)、周辺の品川区(当初24人)、目黒区(当初21人)、世田谷区(当初44人)は、いずれも第2グループに留まっている。
板橋区や葛飾区だけでなく、第1グループは比較的初期値が小さい。
・文京区:4人
・墨田区:5人
・豊島区:9人
・北区:4人
・足立区:8人
・江戸川区:8人
新宿区だけは、22人と多いからな。
やっぱ、新宿区は要注意だな。
人口当たりでも第2位だし、面積当たりではトップだ(感染者の絶対数でも第2位!)。
意外だったことのもう一つは、港区(当初39人)の増加率が相対的に低いという点だ。
人口1万人当たり8人強と、トップ独走中だが、増加率は並みということになる(感染者の絶対数は、世田谷区、新宿区に次いで第3位)。
まあいい。
3密を促す人口密集エリア(繁華街など)がどのくらいあるのか、区域内の人口の多寡など、考慮すべき要素は多い。
しかしながら、増加率という点だけで見た時に、あれっ?、と思ったのは事実だ。
このことから、何かが分かるかどうかは知らない。
単に、初期値が小さい地域が目立ってしまっただけの話かもしれないのだ。
が、なんか気になる・・・。
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