火星サンプルリターンミッション:とりあえず、ネタ集めからだな ― 2020年04月25日 02:51
火星サンプルリターンミッション:とりあえず、ネタ集めからだな
書くぞかくぞと意気込みながら、数度にわたって挫折を繰り返している宇宙ネタ。
その名も火星サンプルリターンミッション!。
惑星探査の聖杯といわれ、無人探査計画の最優先事項とされながら、なかなか実現されない究極のミッションの一つだ(他にも、エウロパ探査とかあるけどな)。
スペースフライトナウの記事に触発されて、とりあえず何か書いておこうと、ネタ集めから始める・・・。
(NASAがロケットの設計を絞り込み、火星からサンプルを打ち上げる)
https://spaceflightnow.com/2020/04/20/nasa-narrows-design-for-rocket-to-launch-samples-off-of-mars/
「小型ランチャーは、火星の上昇車、またはMAVと呼ばれます。MAVは、NASAおよび欧州宇宙機関によって開発されている火星サンプルリターンミッションで重要な役割を果たします。」
従来、ハイブリッドエンジンで行うとされていた火星からの打ち上げに使うロケットを、固体燃料にするという話らしい。
「小型ロケットの固体燃料設計に着手しました。 :地球に戻るための火星からのペイロードの打ち上げ。」
浮沈子は、この部分はESAで行うと思っていたんだが、どうやらそうでもないようだ。
(火星サンプルリターンミッション)
https://en.wikipedia.org/wiki/Mars_sample-return_mission
「2020年4月、ミッションの更新版が発表されました。」
・忍耐のローバーは、サンプルを収集し、後の検索のため表面にそれらを残します。
・2026年7月の打ち上げ後、火星上昇ロケット(NASAが開発)とサンプル収集ローバー(ESAが開発)を備えた着陸船が2028年8月に火星2020ローバーの近くに着陸しました。新しいローバーは、火星2020が残したサンプルを収集します。上昇ロケットにそれらを配信します。2020年の火星がまだ稼働している場合は、サンプルを着陸地点に送ることもできます。サンプルがロードされると、2029年の春に火星の上昇ロケットがサンプルのリターンキャニスターとともに発射し、低火星の軌道に到達します。
・ESAが構築した地球帰還オービターは、2026年10月にアリアン6ブースターで打ち上げられ、2027年に火星に到着し、イオン推進を使用して、軌道を2028年7月までに適切な高度まで徐々に下げます。オービターは、 2031年の火星から地球への移動ウィンドウの間に軌道に乗って地球に戻します。
・地球再突入モジュール内にカプセル化されたサンプルリターンキャニスターは、2032年春に地球に着陸します。
ESAが作成した(たぶん)ビデオも公開されている。
(Mars Sample Return overview infographic:音声なしの動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=6&v=SgFs_MEEQCU&feature=emb_logo
キャプションを自動翻訳しておく。
<ここから>
ESA–NASA火星サンプル帰還ミッションの概要。
火星からサンプルを持ち込むことは、ロボット探査の論理的な次のステップであり、以前のどのロボットミッションよりも挑戦的で高度な複数のミッションが必要になります。
近年のロボット探査の成果により、成功への信頼が高まっています。火星からのサンプルを提供するには、複数回の打ち上げが必要になります。
NASAと協力して、2020年から2030年までの火星サンプルリターンキャンペーンのミッションコンセプトを調査しています。
サンプルの着陸、収集、保管、検索、および地球への配送を完了するには、3回の打ち上げが必要になります。
NASAのMars 2020ミッションでは、地表を探査し、一連のサンプルを戦略的な地域のキャニスターに厳密に文書化して保管し、後で地球への飛行のために取得します。
この次のステップを達成するために、次の2つのミッションが予測されています。
NASAの打ち上げにより、サンプル検索ランダーミッションが送信され、火星2020サイトの近くにプラットフォームを着陸させます。
ここから、私たちの小さなローバー(サンプルフェッチローバー)は、キャッシュされたサンプルを取得するために頭を出します。惑星間宝探しに例えることができるものにサンプルを収集すると、着陸プラットフォームに戻り、それらを単一にロードします火星上昇機(MAV)の大型キャニスター。
この車両は火星からの最初の離陸を行い、コンテナを火星軌道に運びます。
私たちの地球帰還オービターは、火星を周回するバスケットボールサイズのサンプルコンテナを捕らえるタイミングで次のミッションになります。
サンプルは、バイオエンテインメントシステムで密閉され、未滅菌の材料で地球を汚染しないようにしてから、地球入口カプセルに移動します。
その後、宇宙船は地球に戻り、そこでサンプルの入口カプセルが解放されて、最終的には専用の処理施設に置かれます。
NASAと私たちは、Sample Fetch RoverとEarth Return Orbiterを評価して、これらのミッションの概念を調査しています。
これらは、ミッションの承認が求められる大臣レベルの2019年議会に情報を提供します。
<ここまで>
動画の最後に出てくる画像の高解像度版はここ。
(火星サンプルリターン概要のインフォグラフィック)
https://planetary.s3.amazonaws.com/assets/images/charts-diagrams/2019/20190807_Mars_Sample_Return_overview_infographic2.jpg
ESAのそれらしきページ。
(地球上の火星–次は何?)
https://www.esa.int/Science_Exploration/Human_and_Robotic_Exploration/Exploration/Mars_on_Earth_what_next
「キャンペーンは、地球からの3つの打ち上げと火星からの1つの打ち上げ、2つの火星探査車、および火星の軌道での自律ランデブとドッキング–地上管制から5,000万km以上離れていることを予測しています。」
ややっこしくって、難しいんだぞと(そうなのかあ?)。
7月に打ち上げが予定されているパーセベランスローバーは、その複雑な要素の最初のピースという位置づけになる。
(火星2020ミッションの概要)
https://mars.nasa.gov/mars2020/mission/overview/
「ミッションのコストとリスクをできるだけ低く保つために、Mars 2020の設計は、好奇心ローバーや実証済みの着陸システムを含む、NASAの成功したMars Science Laboratoryミッションアーキテクチャに基づいています。」
解説の中に出てくる「デポキャッシング」についてはこちら。
(サーフェス操作とは何ですか?)
https://mars.nasa.gov/mars2020/timeline/surface-operations/
「Perseveranceはサーフェス操作中にどのように探索しますか?
ステップ1:説得力のある岩を見つける:
忍耐力探査機が火星を探索するとき、科学者は有望な岩の標的を特定します。彼らは特に、水によって形成された、または水によって変化した岩を探します。私たちが知っているように、水は生命の鍵です。そのような岩は、有機分子、つまり生命の炭素ベースの化学ビルディングブロックを持っている場合、さらに興味深いものになります。いくつかの特別な種類の岩は、何十億年にもわたって生命の化学的痕跡を保存することができます。水中で形成された岩を見つけること、生命の化学的構成要素があり、有機物と生命の兆候を保存できることが重要です。一緒に、それらは、もしあったとしても、火星で微生物の生命の古代の痕跡を見つける可能性を改善します。これらの特殊な岩に加えて、Perseveranceは火山岩やその他の岩も収集して、時間の経過に伴う地質や環境の変化の記録を確立します。
ステップ2:ロックサンプルを収集する:
科学者が関心のある岩石ターゲットを特定すると、Perseveranceはそこからコアサンプルを掘削します。サンプル用に事前に洗浄されたチューブを使用して、ローバーの回転パーカッシブコアリングドリルは、ターゲット材料に約2インチ(5センチメートル)突き刺します。
ステップ3:ロックサンプルを封印する:
忍耐力が岩からコアサンプルを切り離し、サンプルをチューブに封じて密閉します。各サンプルの重量は約半分のオンス(15グラム)です。
ステップ4:サンプルを運ぶ:
忍耐力ローバーは、密閉された各チューブをボード上の保管ラックに配置し、ミッションチームが火星表面に堆積させることを選択するまで輸送します。チームは、デポキャッシュと呼ばれる戦略を使用して、いつ、どこにチューブを残すかを決定します。基本計画では、Perseveranceは1つ以上の大きなサンプルグループを戦略的な場所に配置します。
ステップ5:サンプルをキャッシュする:
忍耐力ローバーは、火星のサンプル、証人用のブランク、および手順用のブランクを火星の表面の同じ場所に配置するため、将来のミッションでそれらをすべて回収して返すことができます。ローバーは、30を超える選択された岩石および「土壌」(レゴリス)サンプルをキャッシュできます。
後の火星ミッションによって潜在的に完了する後続のステップ:
サンプルキャッシュは火星の表面に残り、将来のミッションによるピックアップの可能性を待ちます。オービターが撮影した画像は、約3フィート(約1メートル)の精度でサンプルの場所を特定できます。ローバーのカメラで撮影された画像は、その精度を0.5インチ(〜1センチメートル)未満に向上させます。」
火星サンプルリターンミッションは、全てが予定通り進んでさえ、2032年までかかるという稀有壮大な計画だ(10年くらいの遅れは、想定内か)。
パーセベランスローバーが収集したサンプルが、そのまま火星表面で永遠に化石化する可能性だって十分考えられる。
そもそも、目的からして火星の生命探査というケシカラン話だからな。
浮沈子的には、今一つ気が乗らない理由でもある。
鬼神ならぬ地球外生命を語らぬ浮沈子としては、こんなミッションなどドブに捨てたくなる(そんなあ!)。
回収のためにNASAが火星に送るプラットフォームは、どうみてもインサイトの使いまわしだしな(製造はロッキードマーチン)。
回収の際の火星からの打ち上げロケット(MAV)は、スペースフライトナウの記事によれば、低温適応があるミサイル用ロケットモーターをノースロップグラマンから買うそうだ。
元はサイオコール社の技術らしい。
火星対象のミッションの特性としては、2年に1度の打ち上げ機会しかないということだ。
外惑星である火星は、太陽の反対側に行っちまうと遠いからな。
地球に近い時を狙って飛ばすしかない。
SLSが完成すれば、少しはましになるかも知れないが、初期の計画に火星サンプルリターンミッションは含まれていない(たぶん使われるのは、ULAのバルカンロケット)。
サンプルを回収してMAVに乗せるに際し、ESAが送り込むことになっているフェッチローバーがこけた時のバックアップとして、パーセベランスローバーが控えている。
そう、NASAは、単独でこのミッションをやり遂げることも視野に入れているに違いないのだ。
火星軌道でサンプルの入ったカプセルを受け取り、地球まで戻ってくる帰還船は、今のところ打ち上げから地球での回収まですべてをESAが担うことになっている。
しかし、この技術はそれ程困難とは思えないしな。
ここでESAがこけたら、NASAが自前で飛ばすことになるに違いない。
金よりも、プラチナよりも貴重な火星サンプル。
人類がその聖杯を手に入れることができるかどうかは、浮沈子的には思い切り怪しいと見ている。
新型コロナで、世界は疲弊している。
その落とし前を付ける方が先だろう。
なあに、100年や200年くらい遅れたって、火星が消えてなくなるわけじゃない。
この記事の続きも、書かれる保証などない。
マーズ2020(現パーセベランス)ローバーだけで終わったとしても、何の不思議もないからな・・・。
書くぞかくぞと意気込みながら、数度にわたって挫折を繰り返している宇宙ネタ。
その名も火星サンプルリターンミッション!。
惑星探査の聖杯といわれ、無人探査計画の最優先事項とされながら、なかなか実現されない究極のミッションの一つだ(他にも、エウロパ探査とかあるけどな)。
スペースフライトナウの記事に触発されて、とりあえず何か書いておこうと、ネタ集めから始める・・・。
(NASAがロケットの設計を絞り込み、火星からサンプルを打ち上げる)
https://spaceflightnow.com/2020/04/20/nasa-narrows-design-for-rocket-to-launch-samples-off-of-mars/
「小型ランチャーは、火星の上昇車、またはMAVと呼ばれます。MAVは、NASAおよび欧州宇宙機関によって開発されている火星サンプルリターンミッションで重要な役割を果たします。」
従来、ハイブリッドエンジンで行うとされていた火星からの打ち上げに使うロケットを、固体燃料にするという話らしい。
「小型ロケットの固体燃料設計に着手しました。 :地球に戻るための火星からのペイロードの打ち上げ。」
浮沈子は、この部分はESAで行うと思っていたんだが、どうやらそうでもないようだ。
(火星サンプルリターンミッション)
https://en.wikipedia.org/wiki/Mars_sample-return_mission
「2020年4月、ミッションの更新版が発表されました。」
・忍耐のローバーは、サンプルを収集し、後の検索のため表面にそれらを残します。
・2026年7月の打ち上げ後、火星上昇ロケット(NASAが開発)とサンプル収集ローバー(ESAが開発)を備えた着陸船が2028年8月に火星2020ローバーの近くに着陸しました。新しいローバーは、火星2020が残したサンプルを収集します。上昇ロケットにそれらを配信します。2020年の火星がまだ稼働している場合は、サンプルを着陸地点に送ることもできます。サンプルがロードされると、2029年の春に火星の上昇ロケットがサンプルのリターンキャニスターとともに発射し、低火星の軌道に到達します。
・ESAが構築した地球帰還オービターは、2026年10月にアリアン6ブースターで打ち上げられ、2027年に火星に到着し、イオン推進を使用して、軌道を2028年7月までに適切な高度まで徐々に下げます。オービターは、 2031年の火星から地球への移動ウィンドウの間に軌道に乗って地球に戻します。
・地球再突入モジュール内にカプセル化されたサンプルリターンキャニスターは、2032年春に地球に着陸します。
ESAが作成した(たぶん)ビデオも公開されている。
(Mars Sample Return overview infographic:音声なしの動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=6&v=SgFs_MEEQCU&feature=emb_logo
キャプションを自動翻訳しておく。
<ここから>
ESA–NASA火星サンプル帰還ミッションの概要。
火星からサンプルを持ち込むことは、ロボット探査の論理的な次のステップであり、以前のどのロボットミッションよりも挑戦的で高度な複数のミッションが必要になります。
近年のロボット探査の成果により、成功への信頼が高まっています。火星からのサンプルを提供するには、複数回の打ち上げが必要になります。
NASAと協力して、2020年から2030年までの火星サンプルリターンキャンペーンのミッションコンセプトを調査しています。
サンプルの着陸、収集、保管、検索、および地球への配送を完了するには、3回の打ち上げが必要になります。
NASAのMars 2020ミッションでは、地表を探査し、一連のサンプルを戦略的な地域のキャニスターに厳密に文書化して保管し、後で地球への飛行のために取得します。
この次のステップを達成するために、次の2つのミッションが予測されています。
NASAの打ち上げにより、サンプル検索ランダーミッションが送信され、火星2020サイトの近くにプラットフォームを着陸させます。
ここから、私たちの小さなローバー(サンプルフェッチローバー)は、キャッシュされたサンプルを取得するために頭を出します。惑星間宝探しに例えることができるものにサンプルを収集すると、着陸プラットフォームに戻り、それらを単一にロードします火星上昇機(MAV)の大型キャニスター。
この車両は火星からの最初の離陸を行い、コンテナを火星軌道に運びます。
私たちの地球帰還オービターは、火星を周回するバスケットボールサイズのサンプルコンテナを捕らえるタイミングで次のミッションになります。
サンプルは、バイオエンテインメントシステムで密閉され、未滅菌の材料で地球を汚染しないようにしてから、地球入口カプセルに移動します。
その後、宇宙船は地球に戻り、そこでサンプルの入口カプセルが解放されて、最終的には専用の処理施設に置かれます。
NASAと私たちは、Sample Fetch RoverとEarth Return Orbiterを評価して、これらのミッションの概念を調査しています。
これらは、ミッションの承認が求められる大臣レベルの2019年議会に情報を提供します。
<ここまで>
動画の最後に出てくる画像の高解像度版はここ。
(火星サンプルリターン概要のインフォグラフィック)
https://planetary.s3.amazonaws.com/assets/images/charts-diagrams/2019/20190807_Mars_Sample_Return_overview_infographic2.jpg
ESAのそれらしきページ。
(地球上の火星–次は何?)
https://www.esa.int/Science_Exploration/Human_and_Robotic_Exploration/Exploration/Mars_on_Earth_what_next
「キャンペーンは、地球からの3つの打ち上げと火星からの1つの打ち上げ、2つの火星探査車、および火星の軌道での自律ランデブとドッキング–地上管制から5,000万km以上離れていることを予測しています。」
ややっこしくって、難しいんだぞと(そうなのかあ?)。
7月に打ち上げが予定されているパーセベランスローバーは、その複雑な要素の最初のピースという位置づけになる。
(火星2020ミッションの概要)
https://mars.nasa.gov/mars2020/mission/overview/
「ミッションのコストとリスクをできるだけ低く保つために、Mars 2020の設計は、好奇心ローバーや実証済みの着陸システムを含む、NASAの成功したMars Science Laboratoryミッションアーキテクチャに基づいています。」
解説の中に出てくる「デポキャッシング」についてはこちら。
(サーフェス操作とは何ですか?)
https://mars.nasa.gov/mars2020/timeline/surface-operations/
「Perseveranceはサーフェス操作中にどのように探索しますか?
ステップ1:説得力のある岩を見つける:
忍耐力探査機が火星を探索するとき、科学者は有望な岩の標的を特定します。彼らは特に、水によって形成された、または水によって変化した岩を探します。私たちが知っているように、水は生命の鍵です。そのような岩は、有機分子、つまり生命の炭素ベースの化学ビルディングブロックを持っている場合、さらに興味深いものになります。いくつかの特別な種類の岩は、何十億年にもわたって生命の化学的痕跡を保存することができます。水中で形成された岩を見つけること、生命の化学的構成要素があり、有機物と生命の兆候を保存できることが重要です。一緒に、それらは、もしあったとしても、火星で微生物の生命の古代の痕跡を見つける可能性を改善します。これらの特殊な岩に加えて、Perseveranceは火山岩やその他の岩も収集して、時間の経過に伴う地質や環境の変化の記録を確立します。
ステップ2:ロックサンプルを収集する:
科学者が関心のある岩石ターゲットを特定すると、Perseveranceはそこからコアサンプルを掘削します。サンプル用に事前に洗浄されたチューブを使用して、ローバーの回転パーカッシブコアリングドリルは、ターゲット材料に約2インチ(5センチメートル)突き刺します。
ステップ3:ロックサンプルを封印する:
忍耐力が岩からコアサンプルを切り離し、サンプルをチューブに封じて密閉します。各サンプルの重量は約半分のオンス(15グラム)です。
ステップ4:サンプルを運ぶ:
忍耐力ローバーは、密閉された各チューブをボード上の保管ラックに配置し、ミッションチームが火星表面に堆積させることを選択するまで輸送します。チームは、デポキャッシュと呼ばれる戦略を使用して、いつ、どこにチューブを残すかを決定します。基本計画では、Perseveranceは1つ以上の大きなサンプルグループを戦略的な場所に配置します。
ステップ5:サンプルをキャッシュする:
忍耐力ローバーは、火星のサンプル、証人用のブランク、および手順用のブランクを火星の表面の同じ場所に配置するため、将来のミッションでそれらをすべて回収して返すことができます。ローバーは、30を超える選択された岩石および「土壌」(レゴリス)サンプルをキャッシュできます。
後の火星ミッションによって潜在的に完了する後続のステップ:
サンプルキャッシュは火星の表面に残り、将来のミッションによるピックアップの可能性を待ちます。オービターが撮影した画像は、約3フィート(約1メートル)の精度でサンプルの場所を特定できます。ローバーのカメラで撮影された画像は、その精度を0.5インチ(〜1センチメートル)未満に向上させます。」
火星サンプルリターンミッションは、全てが予定通り進んでさえ、2032年までかかるという稀有壮大な計画だ(10年くらいの遅れは、想定内か)。
パーセベランスローバーが収集したサンプルが、そのまま火星表面で永遠に化石化する可能性だって十分考えられる。
そもそも、目的からして火星の生命探査というケシカラン話だからな。
浮沈子的には、今一つ気が乗らない理由でもある。
鬼神ならぬ地球外生命を語らぬ浮沈子としては、こんなミッションなどドブに捨てたくなる(そんなあ!)。
回収のためにNASAが火星に送るプラットフォームは、どうみてもインサイトの使いまわしだしな(製造はロッキードマーチン)。
回収の際の火星からの打ち上げロケット(MAV)は、スペースフライトナウの記事によれば、低温適応があるミサイル用ロケットモーターをノースロップグラマンから買うそうだ。
元はサイオコール社の技術らしい。
火星対象のミッションの特性としては、2年に1度の打ち上げ機会しかないということだ。
外惑星である火星は、太陽の反対側に行っちまうと遠いからな。
地球に近い時を狙って飛ばすしかない。
SLSが完成すれば、少しはましになるかも知れないが、初期の計画に火星サンプルリターンミッションは含まれていない(たぶん使われるのは、ULAのバルカンロケット)。
サンプルを回収してMAVに乗せるに際し、ESAが送り込むことになっているフェッチローバーがこけた時のバックアップとして、パーセベランスローバーが控えている。
そう、NASAは、単独でこのミッションをやり遂げることも視野に入れているに違いないのだ。
火星軌道でサンプルの入ったカプセルを受け取り、地球まで戻ってくる帰還船は、今のところ打ち上げから地球での回収まですべてをESAが担うことになっている。
しかし、この技術はそれ程困難とは思えないしな。
ここでESAがこけたら、NASAが自前で飛ばすことになるに違いない。
金よりも、プラチナよりも貴重な火星サンプル。
人類がその聖杯を手に入れることができるかどうかは、浮沈子的には思い切り怪しいと見ている。
新型コロナで、世界は疲弊している。
その落とし前を付ける方が先だろう。
なあに、100年や200年くらい遅れたって、火星が消えてなくなるわけじゃない。
この記事の続きも、書かれる保証などない。
マーズ2020(現パーセベランス)ローバーだけで終わったとしても、何の不思議もないからな・・・。
米国の憂鬱:ピークアウトしても増え続ける確認感染者と死者 ― 2020年04月25日 06:04
米国の憂鬱:ピークアウトしても増え続ける確認感染者と死者
今月中に100万人を突破することが確定となった、米国の確認感染者。
死者も増え続けて、とうとう5万人を超えた。
米国大統領は、死者は10万人を大きく下回ると言っているが、まあ、選挙目当ての空元気だろう。
(米国の新型コロナ死者は「5万~6万人」、トランプ氏が推計 以前の数字下回る)
https://www.cnn.co.jp/usa/35152682.html
「米国のトランプ大統領は20日、ホワイトハウスでの記者会見で新型コロナウイルスの感染による国内の死者数について、最終的に5万~6万人になるとの見通しを明らかにした。政権が示していた以前の予測を大幅に引き下げた形だ。」
「当初の予測は少なく見積もっても10万人だったと指摘した。」
なんか、わざわざ訂正しなかった方がいいような気がするんだがな。
「死者は1人でも多すぎる」
印象に残る言葉だが、どーせ、スピーチライターが書いたんだろう(そうなのかあ?)。
まあいい。
米国大統領の言葉は、最近、めっきり軽くなっている。
当てにはならない。
「政府の感染症対策の指揮を執るアンソニー・ファウチ博士は、CNNの取材に答え、新型コロナウイルスによる米国内の死者について、最終的に10万人を超える可能性があると語っていた。」
おそらく、その推計は正しい。
そして、現状の確認感染者と死者の割合からすれば、確認感染者が200万人に達することも容易に推測される(テキトーです)。
現在、新規感染者の増加は頭打ちとなり、曜日ごとに上下を繰り返しながらも確実に減少しつつある。
しかし、いろいろな予想グラフを見てみると、増加期間よりも減少期間の方が長く、ロングテイルをひく感じになっている。
ピークアウトしてからの方が、それ以前の増加時期に比べて、新規確認感染者の合計数は増えている。
死者が確認感染者に対して一定の割合になるとすれば、ピークアウト後の死者数が多くなるのは当然だ。
米国の終息は、早くても夏、遅ければ年末になり、CDCが恐れる冬のインフルエンザのシーズンと重なる。
そこで、第二波を食らえば、医療崩壊という目を覆う惨状が医療機関を襲うわけだ。
大統領選の結果がどうあれ、その時期の大統領はまだ現在の大統領だからな。
やれやれ・・・。
加えて、社会的距離政策に疲れて、早期に規制解除されれば流行の終息は遅れ、再流行が始まってしまう。
規制解除への圧力が高まる米国では、そのリスクは無視できないからな(大統領自身が煽ってるし)。
ジョージア州では、調子に乗って連邦政府の基準を満たす前にロックダウン破りを始めた。
ったく・・・。
浮沈子は、算数程度しか分からないし、数理統計の知識などかけらもないが、サルでも分かる米国のノーテンキさと空元気を考えれば、100万人の感染者の次は200万人だと大胆に予想しておこう。
さすがに、100万の次は1000万とは言えない。
感染者がピークアウトしていることは確実だからな。
社会的距離政策で抑制しているだけだから(集団感染には程遠いし)、タガが外れれば元の木阿弥になる。
死者も、残念ながら10万人を超えることは間違いなかろう。
隣の芝生は青いというが、米国の芝生は燃えているからな・・・。
今月中に100万人を突破することが確定となった、米国の確認感染者。
死者も増え続けて、とうとう5万人を超えた。
米国大統領は、死者は10万人を大きく下回ると言っているが、まあ、選挙目当ての空元気だろう。
(米国の新型コロナ死者は「5万~6万人」、トランプ氏が推計 以前の数字下回る)
https://www.cnn.co.jp/usa/35152682.html
「米国のトランプ大統領は20日、ホワイトハウスでの記者会見で新型コロナウイルスの感染による国内の死者数について、最終的に5万~6万人になるとの見通しを明らかにした。政権が示していた以前の予測を大幅に引き下げた形だ。」
「当初の予測は少なく見積もっても10万人だったと指摘した。」
なんか、わざわざ訂正しなかった方がいいような気がするんだがな。
「死者は1人でも多すぎる」
印象に残る言葉だが、どーせ、スピーチライターが書いたんだろう(そうなのかあ?)。
まあいい。
米国大統領の言葉は、最近、めっきり軽くなっている。
当てにはならない。
「政府の感染症対策の指揮を執るアンソニー・ファウチ博士は、CNNの取材に答え、新型コロナウイルスによる米国内の死者について、最終的に10万人を超える可能性があると語っていた。」
おそらく、その推計は正しい。
そして、現状の確認感染者と死者の割合からすれば、確認感染者が200万人に達することも容易に推測される(テキトーです)。
現在、新規感染者の増加は頭打ちとなり、曜日ごとに上下を繰り返しながらも確実に減少しつつある。
しかし、いろいろな予想グラフを見てみると、増加期間よりも減少期間の方が長く、ロングテイルをひく感じになっている。
ピークアウトしてからの方が、それ以前の増加時期に比べて、新規確認感染者の合計数は増えている。
死者が確認感染者に対して一定の割合になるとすれば、ピークアウト後の死者数が多くなるのは当然だ。
米国の終息は、早くても夏、遅ければ年末になり、CDCが恐れる冬のインフルエンザのシーズンと重なる。
そこで、第二波を食らえば、医療崩壊という目を覆う惨状が医療機関を襲うわけだ。
大統領選の結果がどうあれ、その時期の大統領はまだ現在の大統領だからな。
やれやれ・・・。
加えて、社会的距離政策に疲れて、早期に規制解除されれば流行の終息は遅れ、再流行が始まってしまう。
規制解除への圧力が高まる米国では、そのリスクは無視できないからな(大統領自身が煽ってるし)。
ジョージア州では、調子に乗って連邦政府の基準を満たす前にロックダウン破りを始めた。
ったく・・・。
浮沈子は、算数程度しか分からないし、数理統計の知識などかけらもないが、サルでも分かる米国のノーテンキさと空元気を考えれば、100万人の感染者の次は200万人だと大胆に予想しておこう。
さすがに、100万の次は1000万とは言えない。
感染者がピークアウトしていることは確実だからな。
社会的距離政策で抑制しているだけだから(集団感染には程遠いし)、タガが外れれば元の木阿弥になる。
死者も、残念ながら10万人を超えることは間違いなかろう。
隣の芝生は青いというが、米国の芝生は燃えているからな・・・。
おうちにいてね週間だけど:初日は天気もいいし、おでかけしようとしたらNバンパンク! ― 2020年04月25日 14:35
おうちにいてね週間だけど:初日は天気もいいし、おでかけしようとしたらNバンパンク!
都知事の強力な要請にもかかわらず、近所のレストランで愚弟と食事。
そのくせ、新型コロナの新規確認感染者数が減らないといって、ブログで与太を飛ばす・・・。
我が国で強力なロックダウンを掛けない限り、実効性ある社会的距離政策は奏功しないと確信する(そんなあ!)。
愛車ホンダNバンを降りたら、助手席側のタイヤがぺたんこになっていた。
完全に空気が抜けているわけではないんだが、単なるエア圧が低いのを通り越して、パンクに限りなく近い感じだ。
近所を走る時は、30kmくらいしか出さないから気付かなかったな。
このまま高速でも走ったら、バースト必至だ(始業点検は運転席側のタイヤしかしないし:マーフィーの法則ってやつだな)。
やれやれ・・・。
まあいい。
ホンダのディーラーに電話したら、持ち込みで見てくれるというので預けた。
その程度の自走は可能な感じ。
異物が刺さっているようにも見えず、原因不明。
Nバンに救われて、今日は外出は中止だ。
大人しく、帰りに買ったアイスでも食いながらおうちで過ごそう(また食うのかあ?)。
日差しは暖かいが、風邪はやや冷たい。
おっと、電話がかかってきて、やはり釘が刺さっていたそうだ(埋もれて気付かない感じだったそうだ)。
パンク修理が可能な状況だというので、お願いした。
さて、修理が終わったら、どこかにドライブでも行くかな(おうちにいるって言ってなかったっけえ?)。
天気もいいし・・・。
東京地方の今朝の最低気温は5.3度。
朝晩の冷え込みは、今日が最後だそうだ(当てにならない天気予報によれば・・・)。
ようやく春が来た感じだが、新型コロナのせいで満喫できない。
ディーラーから車庫までの道を、少しだけ遠回りして帰ろう。
それで、満足するしかないか。
仕方ない、帰りにもう1個、アイス買っておうちで食べようかな・・・(そんなあ!)。
都知事の強力な要請にもかかわらず、近所のレストランで愚弟と食事。
そのくせ、新型コロナの新規確認感染者数が減らないといって、ブログで与太を飛ばす・・・。
我が国で強力なロックダウンを掛けない限り、実効性ある社会的距離政策は奏功しないと確信する(そんなあ!)。
愛車ホンダNバンを降りたら、助手席側のタイヤがぺたんこになっていた。
完全に空気が抜けているわけではないんだが、単なるエア圧が低いのを通り越して、パンクに限りなく近い感じだ。
近所を走る時は、30kmくらいしか出さないから気付かなかったな。
このまま高速でも走ったら、バースト必至だ(始業点検は運転席側のタイヤしかしないし:マーフィーの法則ってやつだな)。
やれやれ・・・。
まあいい。
ホンダのディーラーに電話したら、持ち込みで見てくれるというので預けた。
その程度の自走は可能な感じ。
異物が刺さっているようにも見えず、原因不明。
Nバンに救われて、今日は外出は中止だ。
大人しく、帰りに買ったアイスでも食いながらおうちで過ごそう(また食うのかあ?)。
日差しは暖かいが、風邪はやや冷たい。
おっと、電話がかかってきて、やはり釘が刺さっていたそうだ(埋もれて気付かない感じだったそうだ)。
パンク修理が可能な状況だというので、お願いした。
さて、修理が終わったら、どこかにドライブでも行くかな(おうちにいるって言ってなかったっけえ?)。
天気もいいし・・・。
東京地方の今朝の最低気温は5.3度。
朝晩の冷え込みは、今日が最後だそうだ(当てにならない天気予報によれば・・・)。
ようやく春が来た感じだが、新型コロナのせいで満喫できない。
ディーラーから車庫までの道を、少しだけ遠回りして帰ろう。
それで、満足するしかないか。
仕方ない、帰りにもう1個、アイス買っておうちで食べようかな・・・(そんなあ!)。
ダイビングと新型コロナの怪しい関係 ― 2020年04月25日 22:50
ダイビングと新型コロナの怪しい関係
おうちにいてね週間の初日。
いますよ、ちゃんと!。
午前中に近所のレストランで会食し、その時発見したNバンのパンク修理をディーラーにお願いして直してもらった以外は。
寄り道もせず、真っ直ぐに帰ってきて引きこもり状態。
今日もネットでいろいろな記事を読み漁る。
やはり、市中感染がどれ程広がっているのかとか、ガキンチョが感染を広めている隠れた媒体になっているのではないかとか、その手の情報が気になる。
高齢者の方がウイルスが多いとか、世界で行われている抗体検査の実績とか、楽天が売り出し中の邦人向けPCR検査キットの衝撃とか。
中でも、浮沈子の関心をひいたのは、軽症とされる入院待機患者が、なぜコロリと死んでしまうかという点に関する記事だったな。
(コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点)
https://toyokeizai.net/articles/-/346423
「肺炎症状が出ているのに、息切れ感じない」
「肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真で見られる)になっていく。正常な酸素飽和度は94%から100%だが、私が見た患者の中には、酸素飽和度が50%にまで低下していた例もある。」
自覚症状無き「サイレント(無症候性)低酸素症」の恐怖だ。
CCRでも、要注意とされる致命的トラブルの一つ。
呼吸回路の中で、水酸化カルシウムによる化学反応により強制的に二酸化炭素を除去しているため、バルブの開け忘れとか酸素分圧のモニタリングの欠如、器材の故障、その他諸々の原因(えーと、そもそもタンクに酸素が入っていないとかも!)で十分な酸素が供給されていない状況に陥っても、息苦しさを感じることなく唐突に意識を失う。
二酸化炭素の増加は、息苦しさを感じさせ、呼吸の必要性を脳に伝える仕組みがあるけど、それを強制的にキャンセル(外部環境として)しちまってるからな。
もちろん、酸素の欠乏に反応する生体の仕組みもあるけど、そっちは補助的みたいだ(追加2:参照)。
新型コロナの無症状低酸素症において、初期に二酸化炭素の換気が行われていることが原因ではないかという記述もある。
「新型コロナ肺炎の炎症が起こり始めると、肺胞が虚脱し、酸素レベルが低下する。それでも当初は、肺はこの状態に適応し、硬くなることも、液体を貯めることもない。この状態であれば、患者は二酸化炭素を排出できる。二酸化炭素が蓄積されなければ、患者は息切れを感じない。」
「患者は血中の酸素が低下するにつれ、より速く、深く呼吸をするようになる。無自覚に、だ。この無症候性低酸素症とそれに対する患者の生理的反応によって、炎症はいっそう進み、より多くの肺胞が虚脱する。ついには肺炎が悪化して、酸素レベルが急激に低下する。患者が激しく呼吸することで、いっそう肺を傷つけているわけだ。」
肺炎の進行に伴う速く深い呼吸を誘発しているのは、脳の酸欠を感知する仕組みが働いているのかも知れないな(追加参照)。
記事では、対策としてパルスオキシメーターの使用を勧めている。
(パルスオキシメーター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
「パルスオキシメーター(pulse oximeter)とは、検知器(プローブ)を指先や耳たぶなどに付けて、侵襲を伴わずに脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度 (SpO2) をリアルタイムでモニターするための医療機器である。」
そういえば、埼玉の自宅待機でもパルスオキシメーターを導入するとか言ってたっけ(知事が、自宅待機はやめると方針変えたから、どうなるかは知りませんが)。
「驚いたことに、私が見た患者のほとんどは、1週間ほど前から発熱、咳、胃もたれ、倦怠感などの症状が出ていたが、来院するまで息切れは感じていなかった。肺炎は明らかに何日も続いており、来院した時はすでに重体になっていることが多い。」
「私が診た新型コロナ肺炎患者の大多数は、トリアージ時の酸素飽和度が著しく低く、一見通常生活を送れないような状態なのに、挿管の準備をする時でさえスマホをいじっていた。」
やれやれ・・・。
いずれにしても、無自覚な低酸素症になる前に、発熱などの自覚症状はあるので、パルスオキシメーター(数千円で買えます)を自前で購入する必要はないかも知れない(思わずポチっとしそうになりました)。
まあ、どうでもいいんですが。
もう一つの記事は、もっと直接的にダイビングに関係している。
(新型コロナウイルス感染症から回復しても肺には深い傷跡が残るとの指摘)
https://gigazine.net/news/20200424-irreversible-lung-damage-coronavirus/
「・・・その中には6人の現役のダイバーがいましたが、全員が「病院での治療は不要」と判断されたため自宅に戻され、数週間の自主隔離の後回復しました。ハルティヒ氏らが回復後の経過観察を行ったダイバーは全員、せきやダイビングのパフォーマンスの低下が見られる以外は健康そのものだったとのこと。」
そりゃあ良かった。
しかし・・・。
「6人中2人の肺は大きく機能が低下しており、負荷がかかるとすぐに血中の酸素が低下してしまうようになった」
「残りの4人のダイバーについても、肺の変化が見られた」
「これは衝撃的で、何が起こっているのか理解できません。彼らはおそらく生涯の患者として、定期的な診断を受けるべき状態になってしまいました。当然、ダイビングはもうできません」
「完全に回復すると考える事は難しい」
ヤッバっ!。
掲載されている写真はアプネア(競技用息こらえ潜水)のものだが、スクーバダイバーに関する記述かもしれない。
「前述の6人のダイバーが、回復後にNitroxや酸素ボンベなどを使用したダイビングを行ったかは不明」
問題は、しかし別のところにある。
「入院は不要だと判断されたほど症状が軽かった人の肺が大きく損傷していた原因は不明ですが、一部の医療関係者は「人工呼吸器を使用した人が急に症状が悪化してしまうことと関係があるのではないか」と考えています。」
ええっ!?。
「イタリアでは人工呼吸器を使用した患者の多くが死亡してしまうという事例が見られました。そのため、アメリカの医療現場ではできるかぎり人工呼吸器を使用するのを遅らせる試みが行われている」
そんなあ!。
「血中の酸素濃度が低い人に酸素を吸入させると症状が緩和されますが、数時間後には多くの患者が重度の肺不全に陥って集中治療室に入ってしまいます」
「酸素がなんらかの引き金になっているのではないか」
肺が損傷して酸素を取り込めなくなっているから、濃いい酸素を吸入させて(肺によるガス交換を行う人工呼吸器は、強制的に呼吸させているだけ)なんとかガス交換させようとしているのに、その酸素が悪さをするという話なわけだ。
エクモ(体外に設置した人工膜経由でガス交換を行う)とかに早期に切り替えた方がいいということか。
「COVID-19から回復した人は、たとえ軽症しか出ていなかったり、回復後に受けたダイビングのテストに合格したりしたとしても、ダイビング専門の医師に徹底的に検査してもらうべきです」
「またダイバーでなくても、COVID-19から回復した人は、肺の損傷の具合が明らかになるまで夏場のスポーツのトレーニングなどは控えた方がいいとのことです。」
記事には、肺のレントゲン画像が掲載されているけど、浮沈子には何処に異常があるのかは分からない(資料画像とは書いてないからな)。
また、どんな損傷が見られたのかについても、記事を読んでもよく分らない。
入院を要しない軽症者でも、生涯に渡ってダイビング禁忌になるほどの不可逆的な損傷を受ける可能性があるということは、認識しておいた方がいいかもな。
新型コロナの臨床的な情報は、医療者の間でも不足していると言われている。
数百万の臨床事例があると言われているのに、その情報共有は追いついていないわけだ。
我々の周りにウヨウヨいる(たぶん)新型コロナ。
その実態は、まだまだ闇の中なのかもしれない・・・。
<追加1>
ちなみに、医療系の学会では、レジャーダイビング一般に対して、それでなくても乏しい医療資源を圧迫すべきではないという観点から、強力に自粛を要請している。
((一社)日本高気圧環境・潜水医学会より
潜水に関わる方々へのお願い)
https://marinediving.com/topics/22659.html
「【レジャー・ダイバーの方々へ】
流行収束に目途が立つまで、レジャー・ダイビングは極力控えるようご検討お願い致します」
安心して、思い切りダイビングが出来る日を待つしかないか・・・。
<追加2>
(呼吸調節)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%BC%E5%90%B8%E8%AA%BF%E7%AF%80
「Paco₂に敏感に反応するのは、延髄にある中枢化学受容体である。ここからの信号が主に呼吸を調節している。」
「Pao₂に反応するのは、末梢化学受容体である。やや感度が低い、ある程度低酸素状態(Pao₂60mmHg以下:SpO2で概ね90%以下(浮沈子:注))になった時はじめて反応する。」(追加3:参照)
NYタイムズで紹介されている事例は、この仕組みと整合している気がする。
二酸化炭素の換気が保たれ、酸素分圧が低下していき、息苦しさが意識されないまま、ストンと落ちる・・・。
おお、こわっ!。
更に、その後の経過を示唆する記述が続く・・・。
「Paco₂が異常に高い状態が長期間継続するとPaco₂に対する中枢化学受容体の反応性が低下してしまうため、低酸素状態に対する末梢化学受容体からの信号が呼吸中枢を刺激する唯一の入力になる。この状態で、高濃度の酸素濃度を吸引させると、Pao₂が急激にあがり、末梢化学受容体からの信号が途絶え呼吸維持が困難になる。」
ひょっとしたら、CO₂ ナルコーシスを見落としているだけなんじゃないのかあ?。
やっば!。
<追加3>
(PaO2(酸素分圧)とSpO2との換算表はありますか?)
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/support/faq/medical/pulsoxseries/pulsox/pulsox_040.html
おうちにいてね週間の初日。
いますよ、ちゃんと!。
午前中に近所のレストランで会食し、その時発見したNバンのパンク修理をディーラーにお願いして直してもらった以外は。
寄り道もせず、真っ直ぐに帰ってきて引きこもり状態。
今日もネットでいろいろな記事を読み漁る。
やはり、市中感染がどれ程広がっているのかとか、ガキンチョが感染を広めている隠れた媒体になっているのではないかとか、その手の情報が気になる。
高齢者の方がウイルスが多いとか、世界で行われている抗体検査の実績とか、楽天が売り出し中の邦人向けPCR検査キットの衝撃とか。
中でも、浮沈子の関心をひいたのは、軽症とされる入院待機患者が、なぜコロリと死んでしまうかという点に関する記事だったな。
(コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点)
https://toyokeizai.net/articles/-/346423
「肺炎症状が出ているのに、息切れ感じない」
「肺炎では患者は通常、胸部の不快感や呼吸時の痛みなどの呼吸障害を発症する。しかし、新型コロナ肺炎の場合、当初患者は酸素量が低下しても、息切れを感じない。しかしその間、驚くほど酸素濃度が低下し、中等度から重度の肺炎(胸部X線写真で見られる)になっていく。正常な酸素飽和度は94%から100%だが、私が見た患者の中には、酸素飽和度が50%にまで低下していた例もある。」
自覚症状無き「サイレント(無症候性)低酸素症」の恐怖だ。
CCRでも、要注意とされる致命的トラブルの一つ。
呼吸回路の中で、水酸化カルシウムによる化学反応により強制的に二酸化炭素を除去しているため、バルブの開け忘れとか酸素分圧のモニタリングの欠如、器材の故障、その他諸々の原因(えーと、そもそもタンクに酸素が入っていないとかも!)で十分な酸素が供給されていない状況に陥っても、息苦しさを感じることなく唐突に意識を失う。
二酸化炭素の増加は、息苦しさを感じさせ、呼吸の必要性を脳に伝える仕組みがあるけど、それを強制的にキャンセル(外部環境として)しちまってるからな。
もちろん、酸素の欠乏に反応する生体の仕組みもあるけど、そっちは補助的みたいだ(追加2:参照)。
新型コロナの無症状低酸素症において、初期に二酸化炭素の換気が行われていることが原因ではないかという記述もある。
「新型コロナ肺炎の炎症が起こり始めると、肺胞が虚脱し、酸素レベルが低下する。それでも当初は、肺はこの状態に適応し、硬くなることも、液体を貯めることもない。この状態であれば、患者は二酸化炭素を排出できる。二酸化炭素が蓄積されなければ、患者は息切れを感じない。」
「患者は血中の酸素が低下するにつれ、より速く、深く呼吸をするようになる。無自覚に、だ。この無症候性低酸素症とそれに対する患者の生理的反応によって、炎症はいっそう進み、より多くの肺胞が虚脱する。ついには肺炎が悪化して、酸素レベルが急激に低下する。患者が激しく呼吸することで、いっそう肺を傷つけているわけだ。」
肺炎の進行に伴う速く深い呼吸を誘発しているのは、脳の酸欠を感知する仕組みが働いているのかも知れないな(追加参照)。
記事では、対策としてパルスオキシメーターの使用を勧めている。
(パルスオキシメーター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
「パルスオキシメーター(pulse oximeter)とは、検知器(プローブ)を指先や耳たぶなどに付けて、侵襲を伴わずに脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度 (SpO2) をリアルタイムでモニターするための医療機器である。」
そういえば、埼玉の自宅待機でもパルスオキシメーターを導入するとか言ってたっけ(知事が、自宅待機はやめると方針変えたから、どうなるかは知りませんが)。
「驚いたことに、私が見た患者のほとんどは、1週間ほど前から発熱、咳、胃もたれ、倦怠感などの症状が出ていたが、来院するまで息切れは感じていなかった。肺炎は明らかに何日も続いており、来院した時はすでに重体になっていることが多い。」
「私が診た新型コロナ肺炎患者の大多数は、トリアージ時の酸素飽和度が著しく低く、一見通常生活を送れないような状態なのに、挿管の準備をする時でさえスマホをいじっていた。」
やれやれ・・・。
いずれにしても、無自覚な低酸素症になる前に、発熱などの自覚症状はあるので、パルスオキシメーター(数千円で買えます)を自前で購入する必要はないかも知れない(思わずポチっとしそうになりました)。
まあ、どうでもいいんですが。
もう一つの記事は、もっと直接的にダイビングに関係している。
(新型コロナウイルス感染症から回復しても肺には深い傷跡が残るとの指摘)
https://gigazine.net/news/20200424-irreversible-lung-damage-coronavirus/
「・・・その中には6人の現役のダイバーがいましたが、全員が「病院での治療は不要」と判断されたため自宅に戻され、数週間の自主隔離の後回復しました。ハルティヒ氏らが回復後の経過観察を行ったダイバーは全員、せきやダイビングのパフォーマンスの低下が見られる以外は健康そのものだったとのこと。」
そりゃあ良かった。
しかし・・・。
「6人中2人の肺は大きく機能が低下しており、負荷がかかるとすぐに血中の酸素が低下してしまうようになった」
「残りの4人のダイバーについても、肺の変化が見られた」
「これは衝撃的で、何が起こっているのか理解できません。彼らはおそらく生涯の患者として、定期的な診断を受けるべき状態になってしまいました。当然、ダイビングはもうできません」
「完全に回復すると考える事は難しい」
ヤッバっ!。
掲載されている写真はアプネア(競技用息こらえ潜水)のものだが、スクーバダイバーに関する記述かもしれない。
「前述の6人のダイバーが、回復後にNitroxや酸素ボンベなどを使用したダイビングを行ったかは不明」
問題は、しかし別のところにある。
「入院は不要だと判断されたほど症状が軽かった人の肺が大きく損傷していた原因は不明ですが、一部の医療関係者は「人工呼吸器を使用した人が急に症状が悪化してしまうことと関係があるのではないか」と考えています。」
ええっ!?。
「イタリアでは人工呼吸器を使用した患者の多くが死亡してしまうという事例が見られました。そのため、アメリカの医療現場ではできるかぎり人工呼吸器を使用するのを遅らせる試みが行われている」
そんなあ!。
「血中の酸素濃度が低い人に酸素を吸入させると症状が緩和されますが、数時間後には多くの患者が重度の肺不全に陥って集中治療室に入ってしまいます」
「酸素がなんらかの引き金になっているのではないか」
肺が損傷して酸素を取り込めなくなっているから、濃いい酸素を吸入させて(肺によるガス交換を行う人工呼吸器は、強制的に呼吸させているだけ)なんとかガス交換させようとしているのに、その酸素が悪さをするという話なわけだ。
エクモ(体外に設置した人工膜経由でガス交換を行う)とかに早期に切り替えた方がいいということか。
「COVID-19から回復した人は、たとえ軽症しか出ていなかったり、回復後に受けたダイビングのテストに合格したりしたとしても、ダイビング専門の医師に徹底的に検査してもらうべきです」
「またダイバーでなくても、COVID-19から回復した人は、肺の損傷の具合が明らかになるまで夏場のスポーツのトレーニングなどは控えた方がいいとのことです。」
記事には、肺のレントゲン画像が掲載されているけど、浮沈子には何処に異常があるのかは分からない(資料画像とは書いてないからな)。
また、どんな損傷が見られたのかについても、記事を読んでもよく分らない。
入院を要しない軽症者でも、生涯に渡ってダイビング禁忌になるほどの不可逆的な損傷を受ける可能性があるということは、認識しておいた方がいいかもな。
新型コロナの臨床的な情報は、医療者の間でも不足していると言われている。
数百万の臨床事例があると言われているのに、その情報共有は追いついていないわけだ。
我々の周りにウヨウヨいる(たぶん)新型コロナ。
その実態は、まだまだ闇の中なのかもしれない・・・。
<追加1>
ちなみに、医療系の学会では、レジャーダイビング一般に対して、それでなくても乏しい医療資源を圧迫すべきではないという観点から、強力に自粛を要請している。
((一社)日本高気圧環境・潜水医学会より
潜水に関わる方々へのお願い)
https://marinediving.com/topics/22659.html
「【レジャー・ダイバーの方々へ】
流行収束に目途が立つまで、レジャー・ダイビングは極力控えるようご検討お願い致します」
安心して、思い切りダイビングが出来る日を待つしかないか・・・。
<追加2>
(呼吸調節)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%BC%E5%90%B8%E8%AA%BF%E7%AF%80
「Paco₂に敏感に反応するのは、延髄にある中枢化学受容体である。ここからの信号が主に呼吸を調節している。」
「Pao₂に反応するのは、末梢化学受容体である。やや感度が低い、ある程度低酸素状態(Pao₂60mmHg以下:SpO2で概ね90%以下(浮沈子:注))になった時はじめて反応する。」(追加3:参照)
NYタイムズで紹介されている事例は、この仕組みと整合している気がする。
二酸化炭素の換気が保たれ、酸素分圧が低下していき、息苦しさが意識されないまま、ストンと落ちる・・・。
おお、こわっ!。
更に、その後の経過を示唆する記述が続く・・・。
「Paco₂が異常に高い状態が長期間継続するとPaco₂に対する中枢化学受容体の反応性が低下してしまうため、低酸素状態に対する末梢化学受容体からの信号が呼吸中枢を刺激する唯一の入力になる。この状態で、高濃度の酸素濃度を吸引させると、Pao₂が急激にあがり、末梢化学受容体からの信号が途絶え呼吸維持が困難になる。」
ひょっとしたら、CO₂ ナルコーシスを見落としているだけなんじゃないのかあ?。
やっば!。
<追加3>
(PaO2(酸素分圧)とSpO2との換算表はありますか?)
https://www.konicaminolta.jp/healthcare/support/faq/medical/pulsoxseries/pulsox/pulsox_040.html
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