🐱SLC-6:ヘビーかスターシップか ― 2023年05月07日 02:25
SLC-6:ヘビーかスターシップか
(SpaceX は、カリフォルニアの SLC-6 ランプをリースしました。スターシップはここから発進しますか?)
https://www.elonx.cz/spacex-si-pronajalo-kalifornskou-rampu-slc-6-bude-odtud-startovat-starship/
「SpaceX は最近、カリフォルニアの SLC-6 ランプをリースしました。」
「それとも、同社は開発中のスターシップ ロケットのためにこのランプを準備していますか?」
この件については、いくつか記事が上がっている。
(米空軍、SpaceXに発射施設を貸与へ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a11f8df560e4f925d13f0cdfad4cc4c9e9cccd8
「同社はSLC-6にて、「Falcon」シリーズのロケットを打ち上げることになる。」
塚本さんはそう断言しているが、イジーハダチはスターシップもありうるとしているな。
最近、テスララティの記事を書いているリチャードアングル(従来から、写真の提供をしていた)も、その可能性を示唆している。
(スペースXがバンデンバーグ宇宙軍基地のスペース・ローンチ・コンプレックス6を引き継ぐ)
https://www.teslarati.com/spacex-take-over-space-launch-complex-6-vandenberg-space-force-base/
「SpaceXがフロリダのケネディ宇宙センターのLC-39Aで行ったのと同様に、SLC-6で別のスターシップ発射台を建設するかどうかはまだ不明です.」
軍事関係に強いスペースニュースのサンドラアーウィンは、スターシップなんておくびにも出していない。
(SpaceX、以前ULAが使用していた西海岸の発射台を引き継ぐ)
https://spacenews.com/spacex-to-take-over-west-coast-launch-pad-previously-used-by-ula/
「西海岸の発射範囲を管理する宇宙軍ユニットであるスペース ローンチ デルタ 30 は、4 月 24 日、スペース X がこのパッドを使用してファルコン ロケットを発射すると発表しました。」
塚本さんの記事も、この情報を基にしているんだろう。
アルスのエリックバーガーは、以前、ブルーオリジンがゲットするだろうと報じていたが、誤報に終わった。
(ロケットレポート:連邦政府はスターシップの放射性降下物を評価します。スウェーデンが誤ってノルウェーを爆撃)
https://arstechnica.com/science/2023/04/rocket-report-feds-assess-starship-fallout-sweden-accidentally-bombs-norway/
「SpaceX は 2 番目の Vandenberg パッドを取得します。」
「このニュースレターの宣伝文では、パッドが SpaceX ではなく Blue Origin によって使用されている可能性があることを示唆していたことに注意してください。それは私の残念なエラーの壁に行きます、あなたは安心することができます. 悪い情報ばかりで申し訳ありません。」
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子は、昨年のデルタ4ヘビーの、このパッドからの最後の打ち上げの記事を覚えていた。
(西海岸デルタ 4 の最後のミッションの後、歴史的な発射台は不確かな未来に直面しています)
https://spaceflightnow.com/2022/09/23/historic-california-launch-pad-faces-uncertain-future-after-final-west-coast-delta-4-mission/
「SLC-6で新しいテナントを探している宇宙軍」
「現在、SLC-6発射台(一般に「Slick Six」として知られている)に並ぶ将来のユーザーはいません。」
もちろん、軍の施設をリースするからと言って、軍事利用しかできないわけではない。
S社は、より多くのスターリンク衛星を打ち上げられるし、極軌道に相乗りするミッションにも使える。
ここ(バンデンバーグ)は、中緯度程度の傾斜角へ打ち上げるのには向かない。
スターリンクでは、傾斜角70度のグループ2や97.66度のグループ3が主に使っている。
浮沈子的には、スターシップが使うかどうかはともかく、ファルコンヘビーが使う可能性は高いと見ている。
垂直組み立て施設があるからな(改修は必要でしょうが)。
「おそらく同社は、貨物をデルタロケットに接続するために使用された地元の垂直統合タワーに主に関心を持っています。」(イーロンXの記事より:以下同じ)
「SpaceX はフロリダ ランプ LC-39A でのみ垂直統合のためのインフラストラクチャを構築することを計画しているため、この機能はまだありません。」
とはいっても、現にデルタ4ヘビーは、ここから打ち上げられていたからな。
需要(垂直組み立てが必要な重量級スパイ衛星の極軌道への投入)は必ずある。
もちろん、ULAはバルカンロケットで代替しようとするだろうが、極軌道重量衛星の独占を許すほど、S社が気前がいいかどうかは知らない。
そういう需要についても、米軍が2つの選択肢を持ちたいと考えていてもおかしくはないしな。
まあいい。
スターシップについては、軍事需要を取り込む観点から、このパッドの活用が見込まれている。
「結局のところ、ランプはこれまで世界で最も強力なロケットの 1 つによって使用されてきたので、将来、スターシップ用に再設計することは問題にならないかもしれません。」
「その後、SpaceX は Starshield 衛星を打ち上げることができます。これは、Starlink 技術に基づいて構築された、政府または軍事目的の潜在的な衛星コンステレーションです。」
スターシールドについては、限られた情報しか出ていないが、衛星が巨大化し、スターシップでないと打ち上げられそうもないことは、公開画像からも明らかになっているからな。
全く脈がないわけではない。
ボカチカのような自然保護団体などのうるさい連中は、ここにはいない(たぶん)。
米国における民間打ち上げを、事実上独占しているS社が、ULAを蹴散らして軍事需要を独占したとしても、浮沈子は驚かない(まあ、米軍が塩梅するでしょうけど)。
結論としては、ヘビーも、スターシップも、両方がここから上がる可能性があるということだ。
スターシップについては、垂直組み立て棟は不要だからな。
メカジラが、2段目を釣り上げてスーパーヘビーブースターに据え付けるわけで、それ自体が垂直組み立てなわけだ。
とはいえ、衛星を積み込むにしても、2段目を縦にして保管する施設は必要だ(50mもあるからな)。
まあ、どうでもいいんですが。
少なくとも、当面はヘビーだけが上がることになるんだろう。
もちろん、これまでどおり、既にある打ち上げパッド(SLC-4)では、ファルコン9が上がることになる。
問題は、ヘビーを上げることにした際、ブースターの回収をどうするかという話が残る。
ドローン船を、それだけ(数年に1回?)のために調達するのは非効率だし、回収しなければもったいない話だからな。
2機のサイドブースターのうち、1機をドローン船で回収し、もう1機をLZ-4に降ろすという変則的な選択肢もある。
センターコアは、重量衛星だから回収せずに使い捨てということになるだろう。
それとも、全部使い捨てにして、回収は考えないでもいいのかもしれない。
ライバルのバルカンも使い捨てだからな。
それもこれも、スターシップが飛ぶまでのつなぎだ。
部屋の中のゾウが解き放たれれば、軍事衛星の打ち上げも様変わりする。
米軍(国家偵察局?)は、スターシップでなければ上がらないほどの重量スパイ衛星を建造する可能性もある(使い捨てでの低軌道への打ち上げ能力は250トンだそうです)。
べらぼーめ・・・。
ちなみに、ISSはせいぜい420トンくらいだからな。
容積の問題を別にすれば、重量だけなら2回の打ち上げで済んでしまうことになる。
べ、べっ、べらぼーめい・・・。
取らぬ狸の話をしても仕方ない。
そんなのは、たぶん、2020年代終わりころの話だ。
下手をすれば、2030年代になるかもしれない。
それまでは、ヘビーが大活躍することになるんだろう。
SLC-6は、ヘビーによる利用が第一選択になりそうだな・・・。
(SpaceX は、カリフォルニアの SLC-6 ランプをリースしました。スターシップはここから発進しますか?)
https://www.elonx.cz/spacex-si-pronajalo-kalifornskou-rampu-slc-6-bude-odtud-startovat-starship/
「SpaceX は最近、カリフォルニアの SLC-6 ランプをリースしました。」
「それとも、同社は開発中のスターシップ ロケットのためにこのランプを準備していますか?」
この件については、いくつか記事が上がっている。
(米空軍、SpaceXに発射施設を貸与へ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a11f8df560e4f925d13f0cdfad4cc4c9e9cccd8
「同社はSLC-6にて、「Falcon」シリーズのロケットを打ち上げることになる。」
塚本さんはそう断言しているが、イジーハダチはスターシップもありうるとしているな。
最近、テスララティの記事を書いているリチャードアングル(従来から、写真の提供をしていた)も、その可能性を示唆している。
(スペースXがバンデンバーグ宇宙軍基地のスペース・ローンチ・コンプレックス6を引き継ぐ)
https://www.teslarati.com/spacex-take-over-space-launch-complex-6-vandenberg-space-force-base/
「SpaceXがフロリダのケネディ宇宙センターのLC-39Aで行ったのと同様に、SLC-6で別のスターシップ発射台を建設するかどうかはまだ不明です.」
軍事関係に強いスペースニュースのサンドラアーウィンは、スターシップなんておくびにも出していない。
(SpaceX、以前ULAが使用していた西海岸の発射台を引き継ぐ)
https://spacenews.com/spacex-to-take-over-west-coast-launch-pad-previously-used-by-ula/
「西海岸の発射範囲を管理する宇宙軍ユニットであるスペース ローンチ デルタ 30 は、4 月 24 日、スペース X がこのパッドを使用してファルコン ロケットを発射すると発表しました。」
塚本さんの記事も、この情報を基にしているんだろう。
アルスのエリックバーガーは、以前、ブルーオリジンがゲットするだろうと報じていたが、誤報に終わった。
(ロケットレポート:連邦政府はスターシップの放射性降下物を評価します。スウェーデンが誤ってノルウェーを爆撃)
https://arstechnica.com/science/2023/04/rocket-report-feds-assess-starship-fallout-sweden-accidentally-bombs-norway/
「SpaceX は 2 番目の Vandenberg パッドを取得します。」
「このニュースレターの宣伝文では、パッドが SpaceX ではなく Blue Origin によって使用されている可能性があることを示唆していたことに注意してください。それは私の残念なエラーの壁に行きます、あなたは安心することができます. 悪い情報ばかりで申し訳ありません。」
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子は、昨年のデルタ4ヘビーの、このパッドからの最後の打ち上げの記事を覚えていた。
(西海岸デルタ 4 の最後のミッションの後、歴史的な発射台は不確かな未来に直面しています)
https://spaceflightnow.com/2022/09/23/historic-california-launch-pad-faces-uncertain-future-after-final-west-coast-delta-4-mission/
「SLC-6で新しいテナントを探している宇宙軍」
「現在、SLC-6発射台(一般に「Slick Six」として知られている)に並ぶ将来のユーザーはいません。」
もちろん、軍の施設をリースするからと言って、軍事利用しかできないわけではない。
S社は、より多くのスターリンク衛星を打ち上げられるし、極軌道に相乗りするミッションにも使える。
ここ(バンデンバーグ)は、中緯度程度の傾斜角へ打ち上げるのには向かない。
スターリンクでは、傾斜角70度のグループ2や97.66度のグループ3が主に使っている。
浮沈子的には、スターシップが使うかどうかはともかく、ファルコンヘビーが使う可能性は高いと見ている。
垂直組み立て施設があるからな(改修は必要でしょうが)。
「おそらく同社は、貨物をデルタロケットに接続するために使用された地元の垂直統合タワーに主に関心を持っています。」(イーロンXの記事より:以下同じ)
「SpaceX はフロリダ ランプ LC-39A でのみ垂直統合のためのインフラストラクチャを構築することを計画しているため、この機能はまだありません。」
とはいっても、現にデルタ4ヘビーは、ここから打ち上げられていたからな。
需要(垂直組み立てが必要な重量級スパイ衛星の極軌道への投入)は必ずある。
もちろん、ULAはバルカンロケットで代替しようとするだろうが、極軌道重量衛星の独占を許すほど、S社が気前がいいかどうかは知らない。
そういう需要についても、米軍が2つの選択肢を持ちたいと考えていてもおかしくはないしな。
まあいい。
スターシップについては、軍事需要を取り込む観点から、このパッドの活用が見込まれている。
「結局のところ、ランプはこれまで世界で最も強力なロケットの 1 つによって使用されてきたので、将来、スターシップ用に再設計することは問題にならないかもしれません。」
「その後、SpaceX は Starshield 衛星を打ち上げることができます。これは、Starlink 技術に基づいて構築された、政府または軍事目的の潜在的な衛星コンステレーションです。」
スターシールドについては、限られた情報しか出ていないが、衛星が巨大化し、スターシップでないと打ち上げられそうもないことは、公開画像からも明らかになっているからな。
全く脈がないわけではない。
ボカチカのような自然保護団体などのうるさい連中は、ここにはいない(たぶん)。
米国における民間打ち上げを、事実上独占しているS社が、ULAを蹴散らして軍事需要を独占したとしても、浮沈子は驚かない(まあ、米軍が塩梅するでしょうけど)。
結論としては、ヘビーも、スターシップも、両方がここから上がる可能性があるということだ。
スターシップについては、垂直組み立て棟は不要だからな。
メカジラが、2段目を釣り上げてスーパーヘビーブースターに据え付けるわけで、それ自体が垂直組み立てなわけだ。
とはいえ、衛星を積み込むにしても、2段目を縦にして保管する施設は必要だ(50mもあるからな)。
まあ、どうでもいいんですが。
少なくとも、当面はヘビーだけが上がることになるんだろう。
もちろん、これまでどおり、既にある打ち上げパッド(SLC-4)では、ファルコン9が上がることになる。
問題は、ヘビーを上げることにした際、ブースターの回収をどうするかという話が残る。
ドローン船を、それだけ(数年に1回?)のために調達するのは非効率だし、回収しなければもったいない話だからな。
2機のサイドブースターのうち、1機をドローン船で回収し、もう1機をLZ-4に降ろすという変則的な選択肢もある。
センターコアは、重量衛星だから回収せずに使い捨てということになるだろう。
それとも、全部使い捨てにして、回収は考えないでもいいのかもしれない。
ライバルのバルカンも使い捨てだからな。
それもこれも、スターシップが飛ぶまでのつなぎだ。
部屋の中のゾウが解き放たれれば、軍事衛星の打ち上げも様変わりする。
米軍(国家偵察局?)は、スターシップでなければ上がらないほどの重量スパイ衛星を建造する可能性もある(使い捨てでの低軌道への打ち上げ能力は250トンだそうです)。
べらぼーめ・・・。
ちなみに、ISSはせいぜい420トンくらいだからな。
容積の問題を別にすれば、重量だけなら2回の打ち上げで済んでしまうことになる。
べ、べっ、べらぼーめい・・・。
取らぬ狸の話をしても仕方ない。
そんなのは、たぶん、2020年代終わりころの話だ。
下手をすれば、2030年代になるかもしれない。
それまでは、ヘビーが大活躍することになるんだろう。
SLC-6は、ヘビーによる利用が第一選択になりそうだな・・・。
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