😼欧州大戦争:停戦失敗 ― 2024年11月12日 21:28
欧州大戦争:停戦失敗
(ロシアの戦争終わらせられる?アメリカ前駐ロ大使の考察)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241112/k10014636371000.html
「前のトランプ政権で外交当局のナンバー2、国務副長官を務め、ウクライナ侵攻前後には駐ロシア大使だったジョン・サリバン氏」
けっこう、中の人っぽいなあ・・・。
「インタビューは10月28日」
このビミョーな日に、よくインタビューに応じたと感心する。
「プーチン氏は、アメリカ大統領が誰であろうとウクライナで達成しようと考えている目標があると思います。」
「トランプ氏の大統領への返り咲きはウクライナにとっては大きなリスクであり、ウクライナはより厳しい状況に追い込まれることになるでしょう。」
浮沈子的注目は次のくだり。
「たとえアメリカがウクライナ支援を打ち切ったとしても、ウクライナは降伏しない」
「ロシアがウクライナの領土を軍や治安機関を使って占領したとしても、ウクライナは抵抗を止めない」
「最終的には、ある種の停戦、いわゆる「紛争の凍結」となるかもしれませんが、それはウクライナの降伏を意味せず、ゲリラ戦のような形で抵抗は続く」
「プーチン氏は「ウクライナ政府はアメリカの手下だ」と言っていますが、トランプ氏がウクライナに圧力をかけようとすれば、プーチン氏はウクライナがアメリカの手下ではないと思い知るでしょう。」
うーん、ゼレンスキーも、以前に似たような話をしていた記憶がある。
しかし、ロシアの中にだって抵抗勢力はあるし、程度の差はあれ、隣国は互いに仮想敵国だからな。
2022年のロシアの軍事介入の際に、ウクライナといろいろやり取りがあったんだろうけど(政府の亡命とか)、そして、その後も反転攻勢(戦略の相違)やF-16の供与(米国は、もっと効果が高い兵器を推奨)、クルスク侵攻(米国に黙って勝手に侵攻)など、ウクライナが米国の言うことを聞かなかった例は枚挙にいとまがない。
しかし、ジョンサリバンが言う通り、米国の支援が打ち切られればウクライナが窮地に追い込まれることは間違いない。
トランプの政権移行チームは、停戦の方法を模索しているけど、浮沈子は失敗に終わると見ている。
「プーチン氏が妥協したくなるような状況になっているとは思えません。プーチン氏が「交渉する」というときは「ウクライナの降伏を受け入れる」という意味なのです。」
プーチンを交渉の席に着かせるためには、より大きな痛手を負わせ、ウクライナに安全保障を提供することが必要だという。
が、米国の支援打ち切りが迫り、NATO早期加盟も見送られた現在、その可能性は限りなく小さい。
トランプが模索している停戦というのは、本格的な長期の戦闘終了の形を取ってはいるけど、実質的には短期間しか機能しない、中途半端な枠組みに終わるのではないか。
つまりだな、破られることを前提とした、「なんちゃって停戦」なわけだ(そうなのかあ?)。
とりあえずドンパチ止めて、双方頭を冷やして損得勘定させて、取引(ディール)の環境を醸成する。
しかし、気に入らなければ、いつでもドンパチ再開させる。
それにしたって、ないよりはマシだ。
ロシアは、目的(ウクライナの中立化)を達成するまで攻撃を止めることはないだろう。
そして、それを止めることは誰にもできない。
「トランプ氏が言うように「戦争を終わらせる」には、アメリカがウクライナに降伏するよう圧力をかけることが唯一の方法かもしれません。」
ロシアを知るジョンサリバンはそう断言する。
ウクライナは降伏せず、敗戦しても占領下で抵抗するだろうけど、それはもう、CIAとか、そういう裏レベルの話になる。
(ウクライナ中立化は危機解決につながらず、フィンランドが反対)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JT7TPE7Z3FOARPW6H3KBHRP6SQ-2024-11-12/
「フィンランドのバルトネン外相は11日、ウクライナに中立を強要しても、ロシアとの危機の平和的解決はもたらさないとの見方」
「トランプ次期米大統領がウクライナ紛争の早期終結を目指すと予想され、ウクライナが条件を押し付けられる可能性が一部で懸念される中、同国に中立を強いるなどのシナリオが考えられる。」
「ロシアが合意を結んでも順守するか分からない」
ロシアにとっても、いつ寝返るか分からないウクライナを抱えることはリスクになる。
フィンランドで懲りたわけで、ウクライナは中途半端な状況では済まないだろう。
停戦→中立化→寝返り→ドンパチ再開?。
ウクライナの独立精神は筋金入りだ。
そう簡単にはいかないだろう。
パーシャルな停戦は、ひょっとしたら可能かもしれないが、それを安定化させることは難しい。
ウクライナが主張するように、それはロシアに時間を与えることに過ぎない可能性もある。
「ウクライナ情勢については、より大きな視点で考えることが重要」(NHK:サリバン)
「北朝鮮はウクライナの戦争に関与し、イランはウクライナ侵攻を続けるロシアを支援しています。こうした動きには、中国も含めることができます。」
「イランと北朝鮮、中国と連携した侵略的なロシアとの対決を避けることは難しい」
「トランプ氏がNATO=北大西洋条約機構を支持しない、あるいは、日本や韓国、フィリピンに対する同盟義務の完全な履行を表明しないような人物を閣僚に指名したとしても、議会上院で承認を得ることは不可能」
このスキーム自体をぶっ壊すのがトランプだからな。
一寸先は闇の国際情勢。
侵略的ロシアとの対決の最前線は、ウクライナから拡大し、フィンランド、バルト3国、ポーランドからモルドバ、ルーマニアに至る数千kmの長大な前線に移ることになる。
その際には、サリバンが掲げた国々だけではなく、ベラルーシやチェチェンも加わる。
欧州大戦争の勃発だ。
が、そのドンパチが直ちに始まるかどうかは分からない。
開戦の時期はロシアが決める。
もちろん、得意の偽旗作戦を駆使して、「降りかかる火の粉は払いのけなければならない」とか言ってな。
やれやれ・・・。
そのように、ロシアを追い込んだのは米国だ(と、少なくともロシアでは思われている)。
今、そのツケを払う時が来ただけの話だ。
フィンランド外相が言う通り、中立化は、最終的な解決とならない可能性もある。
フィンランド自体が、どうなるかもわからんしな。
欧州大戦争が始まる前に、もう一度、欧州旅行しておきたい気になってきたな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍の反撃が始まったクルスク方面、ウクライナ軍は後退を強いられる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-troops-are-forced-to-retreat-as-russian-forces-launch-a-counterattack-in-the-direction-of-kursk/
「ゼレンスキーはクルスクの占領地をロシアとの交渉材料と見なしているが、残念ながらゼレンスキーもウクライナ軍も着実に弱体化して領土を失い続けている。それでもゼレンスキーはトランプが大統領に就任して交渉が始まるまでクルスク維持にあらゆる手段を講じるだろう」(米ディフェンスメディアのWARZONE)
「トランプ大統領の誕生→ロシアとの和平交渉開始→クルスクの占領地が生きてくる」(ゼレンスキー大統領)
クルスクって、そんなに重要なのかあ?。
「ロシアが「ウクライナ軍をクルスクから追い出すまで交渉に応じない」と出てきた場合の対処」(この戦略の懸念材料:航空万能論ブログ管理人)
「トランプ氏の大統領就任式=来年の1月20日まで「交渉材料として機能する広さの占領地(スジャ維持)を維持できるか」という点」
「仮に占領地を維持したままトランプ氏の大統領就任直後に交渉が始まっても「クルスクの占領地と何が交換できるか」という点」
うーん、謎な話ばっかだな・・・。
浮沈子の妄想では、ここでウクライナが核実験して、北朝鮮兵もろとも吹っ飛ばすことになってたんだがな。
もう、そんな広さは残っていないのかもしれない(未確認)。
クルスクの情勢については、様々な情報が乱れ飛んでいる。
北朝鮮兵の話をはじめ、5万人の兵力を集めたとか言う話も出ている。
直接の関係があるかどうかは知らないが、トランプがプーチンに電話して、戦闘を慎むように要請したという怪情報(ワシントンポスト報道:ぺスコフは言下に否定)まで出回る始末だ。
そもそも、何のために侵攻したかという目的が明確ではない。
ゼレンスキーは停戦交渉に役立つと信じているようだが、むしろ妨げになると考えるのが自然だ。
「ロシア人は可能限り領土を取り戻そうするだろうが、ここに投入されているウクライナ軍部隊の質を考えると前進はゆっくりしたものになるだろう」「ウクライナの優先順位はクルスクに投入された部隊の規模や質を見れば明らかだ」「この作戦はウクライナ軍を引き伸ばし他戦線でロシア軍の前進を加速させた要因である可能性が高い」「ロシアはクルスクと他戦線の作戦を同時並行で進めるだろう」「もしザポリージャで新たな攻撃が始まればウクライナ軍はさらに引き伸ばされるだろう」(ウクライナ訪問から戻ったばかりのロブ・リー氏(外交政策研究所の上級研究員))
ウクライナ軍は、優秀なリソースを前線から引きはがしてクルスクに投入している。
その結果が東部戦線でどういうことになっているかは言うまでもない(ロシア軍の前進を加速)。
ザポリージャ方面(一応、南部戦線ということになっているようです)については、明日にでもドンパチが激化すると言われ続けている。
ブーレダルの占領で、兵站への圧力が低下し、南部戦線が活性化するのではないかという話は1か月ほど続いているからな。
仮に停戦交渉が始まれば、現在の戦線で国境が凍結される可能性がある。
双方が、血道を上げて占領地の確保に夢中になるわけだ(そういうことかあ?)。
クルスクなんて、「ロシア領を攻め取ったぞ」的自慢話以上の価値はない(そうなのかあ?)。
ドンバス地域だって、地下資源程度の価値しかないだろう。
トランプがプーチンに電話したかどうかは別にしても、停戦交渉の道筋として、戦闘の激化を慎むに越したことはない。
停戦を前にドンパチがエスカレートするというのは本末転倒だ。
昨年10月以降、クルスクは別としても、ウクライナは領土を失い続けている。
時間が経てば経つ程、その面積は増え続けていく(クルスクも、占領地の縮小に転じているしな:画像参照(11月13日時点:出典ISW))。
どーせ停戦交渉を始めるなら、早いとこ始めて欲しいというのが本音に違いない(そうなのかあ?)。
1年後に始まるなんてことになれば、それまでクルスクの占領地を維持することなんてできっこないだろうし、東部南部戦線は後退に次ぐ後退で、ハルキウ州(既に一部占領下)やドニプロペトロウシク州、ムコライウ州、オデッサ州、スムイ州だって、どうなっているか分からない。
それどころか、ウクライナという国家自体の存続が危うい。
米国の援助が完全に途絶えれば、欧州だけで戦線を支えきれないことは、今年の春先に米国下院が証明して見せたからな。
CIAのバーンズは、このままでは年内にウクライナが軍事的に敗戦するとまで発言していた。
支援が再開されたのちも、状況は一向に好転せず、クルスク侵攻後はむしろ悪化している(進撃速度は開戦以来最速)。
やれやれ・・・。
クルスクなんて、さっさと放棄して、投入している兵力を押し込まれている東部戦線や、これから戦闘激化が予想される南部戦線に回して、ロシアを食い止めることに専念するのが一番だと誰もが思っているに違いない。
身の丈に応じた戦いを続けながら、停戦の機会を模索する道に戻るのが正解だろう。
もう、米国からの軍事援助はない。
打ち切りは確定だ。
外交的には、停戦の条件作りに協力(強制?)は期待できても、紛争当事国であるウクライナがこれを拒否すれば、その支援もなくなる。
ウクライナが拒否しなくったって、ロシアが拒否すればそれっきりだ。
停戦失敗は、少なくとも1度や2度は繰り返されるだろう。
ガザ紛争では、100回くらい失敗してるからな(数えていませんが)。
ジョンサリバンが言うように、ウクライナが降伏レベルの譲歩をしない限り、ロシアは停戦交渉には出てこないだろう。
その間、米国の支援が延々と続くことはない。
停戦交渉開始までの期間が長期化することはない。
ウクライナが停戦に応じなければ、交渉は始まらず、停戦は失敗に終わる。
ロシアは、それで一向に構わないからな(そうなのかあ?)。
まあいい。
ウクライナにとっては、屈辱的停戦を呑むか、敗戦まで欧州からの援助だけで戦い続けるかの選択になる。
現政権の状況を考えると、戦い続ける選択しかない気がする。
クリミアを含む全領土の奪還を掲げて、抵抗を続けることになる。
それは正義を掲げての戦いになる。
西側は、それを支持し支援を続けてきた。
いいだろう、ウクライナは米国の手下ではない。
米国が支援から離脱したとしても、停戦を強要される筋合いではない。
それは、大国である米国の選択であり、国家的利益を重視する自由な政策選択の一環だ。
民主的手続き(米国流ですが)で選ばれた大統領の選択に、文句を言う筋合いはないだろう。
まして、今回はトリプルレッドだからな(RCPも下院での共和党過半数を確認(219人:残り7人):上院は53人で確定:11月12日深夜)。
大統領選挙では、全米の得票数で過半数を獲得している(50.2%)。
文句のつけどころのない結果だ。
が、しかし、そうは言っても、トランプ政権のウクライナ政策が決まったわけではない。
出口戦略なき支援を延々と続けてきたバイデン政権の尻拭いをさせられるわけで、早急な結果を得られると決まったわけではないからな。
実際には、時間を掛けて根回しをし、交渉の条件の整備に専念することになるだろう。
結果は、現状を踏まえたものにならざるを得ず、それを双方が吞めなければ停戦はできない。
根回しは、早くても来年4月以降、おそらく夏ごろまでかかる。
それが成功する保証はどこにもない。
ロシアが態度を硬化させるようなことがあれば、むしろ停戦の芽を摘むことになる。
クルスクは、その意味では逆効果だろうな。
「ロシアが「ウクライナ軍をクルスクから追い出すまで交渉に応じない」と出てきた場合の対処」(航空万能論:再掲)
まあ、どうでもいいんですが。
何度か引用しているけど、隣国のベラルーシ大統領ルカシェンコは、ウクライナに早期の停戦を促している。
ウクライナが、国家としての存続を望むならという、かなりシビアな話だ。
占領された領土の奪還などは求めず、早期の停戦で平和を実現すべきということなわけだ。
耳に心地よい話だが、ウクライナとしては絶対に呑めないに違いない。
プーチンと共に天を戴くことを絶対的に拒否する姿勢だからな。
その姿勢を貫く限り、停戦は実現しない。
その一方で、米国からの支援は打ち切られる。
欧州からの支援だけでは、ロシアに軍事的敗北を喫する。
ジョンサリバンの見立てでは、国内に残ったパルチザンがゲリラ戦を続けることになる。
米国は、CIAのエージェントなどを通じて支援するに留まる。
第二のフィンランド化はない。
徹底したロシアの支配下に置かれるだろう。
それは、ウクライナにとっては暗澹たる未来だ。
そして、次はポーランドの番だ。
いや、バルト3国なのか、それともモルドバか。
以外にも、フィンランドになる可能性もある。
中立国からNATOに寝返った裏切り者(ロシアから見て)を、そのままにしておくわけにはいかない。
スウェーデンも同じだな。
バルト海が、文字通り火の海と化す。
ロシアは、核兵器の敷居を下げている点にも留意が必要だ。
NATO諸国への攻撃で、第5条の本格的な発動を抑止するために、有効に使うことになる。
ふん、ウクライナなんかで使うわけじゃない!。
米国のウクライナへの支援停止
→ロシアとの停戦交渉の失敗
→ウクライナの軍事的敗北
→欧州大戦争の勃発
→集団的自衛権阻止のための核兵器の使用
→欧州大戦争の激化(戦術核兵器の射ち合い)
→東アジアでの複数の軍事衝突(台湾、朝鮮半島)
→第3次世界大戦へと発展
やれやれ・・・。
今夜もまた、変な夢を見ることになるんだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「トランプ大統領」再登板でウクライナは見捨てられるのか? 最悪のシナリオは「アメリカのNATO離脱による大混乱」)
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/11130600/
「彼の場合、今日言ったことが1週間後には変わってしまっています。典型的なほら吹きであり、実際に大統領だった時は多くの主要公約が実現しませんでした。ひょっとするとトランプ氏がウクライナの支援削減を忘れてしまう可能性もゼロではないと思います」(2ページ目)
いくら何でも、ウクライナの支援削減を「忘れる」ことはないだろう。
が、停戦合意が成立するまでの間、削減の開始が遅れたり、中途半端になる可能性はある。
記事では、停戦の失敗(?)とNATO離脱についても間接的、直接的に触れている。
「最悪のシナリオは2つあるという。まず1つ目はトランプ大統領の施策が成功せず、アメリカ国民が失望を感じた場合」
「アメリカの内政が混乱すると、外交に目を向ける余裕がなくなります。国内の治安情勢が極端に悪化することで、ウクライナ問題をアメリカが忘れてしまう可能性があります」
まあ、この可能性はなくもない。
停戦失敗ではなく、内政優先で「後回しになって、機を逸する」わけだ。
NATO離脱は直接触れている。
「2つ目は、アメリカがNATO(北大西洋条約機構)と距離を置くことによる混乱だ。トランプ氏はこれまでにも何度もNATO離脱をちらつかせてきた。」
「フランスは断念せざるを得なかったとしても、アメリカはNATOを脱退することが可能なのは言うまでもない。」
「NATO分裂という事態になれば、やはりウクライナ支援が後退する可能性が生じます。」
ウクライナにとっていいことは何もない(そんなあ!)。
佐瀬氏は、米国の官僚組織が束になって抵抗してトランプの暴走を阻止することを期待しているようだが、2期目のトランプ政権はその対策も練っているに違いない。
プーチンの外交政策について、最も懸念しているのは欧州だろう。
ウクライナはもちろんだが、NATO離脱と停戦失敗の被害が甚大なのは欧州も同じだ。
いや、考えようによってはウクライナ自身より悲惨かもしれない。
米国の軍事力外交力を抜かれた上に、全ての課題を押し付けられるわけだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
強気のマクロンがどう出るかが見ものだな・・・。
(ロシアの戦争終わらせられる?アメリカ前駐ロ大使の考察)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241112/k10014636371000.html
「前のトランプ政権で外交当局のナンバー2、国務副長官を務め、ウクライナ侵攻前後には駐ロシア大使だったジョン・サリバン氏」
けっこう、中の人っぽいなあ・・・。
「インタビューは10月28日」
このビミョーな日に、よくインタビューに応じたと感心する。
「プーチン氏は、アメリカ大統領が誰であろうとウクライナで達成しようと考えている目標があると思います。」
「トランプ氏の大統領への返り咲きはウクライナにとっては大きなリスクであり、ウクライナはより厳しい状況に追い込まれることになるでしょう。」
浮沈子的注目は次のくだり。
「たとえアメリカがウクライナ支援を打ち切ったとしても、ウクライナは降伏しない」
「ロシアがウクライナの領土を軍や治安機関を使って占領したとしても、ウクライナは抵抗を止めない」
「最終的には、ある種の停戦、いわゆる「紛争の凍結」となるかもしれませんが、それはウクライナの降伏を意味せず、ゲリラ戦のような形で抵抗は続く」
「プーチン氏は「ウクライナ政府はアメリカの手下だ」と言っていますが、トランプ氏がウクライナに圧力をかけようとすれば、プーチン氏はウクライナがアメリカの手下ではないと思い知るでしょう。」
うーん、ゼレンスキーも、以前に似たような話をしていた記憶がある。
しかし、ロシアの中にだって抵抗勢力はあるし、程度の差はあれ、隣国は互いに仮想敵国だからな。
2022年のロシアの軍事介入の際に、ウクライナといろいろやり取りがあったんだろうけど(政府の亡命とか)、そして、その後も反転攻勢(戦略の相違)やF-16の供与(米国は、もっと効果が高い兵器を推奨)、クルスク侵攻(米国に黙って勝手に侵攻)など、ウクライナが米国の言うことを聞かなかった例は枚挙にいとまがない。
しかし、ジョンサリバンが言う通り、米国の支援が打ち切られればウクライナが窮地に追い込まれることは間違いない。
トランプの政権移行チームは、停戦の方法を模索しているけど、浮沈子は失敗に終わると見ている。
「プーチン氏が妥協したくなるような状況になっているとは思えません。プーチン氏が「交渉する」というときは「ウクライナの降伏を受け入れる」という意味なのです。」
プーチンを交渉の席に着かせるためには、より大きな痛手を負わせ、ウクライナに安全保障を提供することが必要だという。
が、米国の支援打ち切りが迫り、NATO早期加盟も見送られた現在、その可能性は限りなく小さい。
トランプが模索している停戦というのは、本格的な長期の戦闘終了の形を取ってはいるけど、実質的には短期間しか機能しない、中途半端な枠組みに終わるのではないか。
つまりだな、破られることを前提とした、「なんちゃって停戦」なわけだ(そうなのかあ?)。
とりあえずドンパチ止めて、双方頭を冷やして損得勘定させて、取引(ディール)の環境を醸成する。
しかし、気に入らなければ、いつでもドンパチ再開させる。
それにしたって、ないよりはマシだ。
ロシアは、目的(ウクライナの中立化)を達成するまで攻撃を止めることはないだろう。
そして、それを止めることは誰にもできない。
「トランプ氏が言うように「戦争を終わらせる」には、アメリカがウクライナに降伏するよう圧力をかけることが唯一の方法かもしれません。」
ロシアを知るジョンサリバンはそう断言する。
ウクライナは降伏せず、敗戦しても占領下で抵抗するだろうけど、それはもう、CIAとか、そういう裏レベルの話になる。
(ウクライナ中立化は危機解決につながらず、フィンランドが反対)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/JT7TPE7Z3FOARPW6H3KBHRP6SQ-2024-11-12/
「フィンランドのバルトネン外相は11日、ウクライナに中立を強要しても、ロシアとの危機の平和的解決はもたらさないとの見方」
「トランプ次期米大統領がウクライナ紛争の早期終結を目指すと予想され、ウクライナが条件を押し付けられる可能性が一部で懸念される中、同国に中立を強いるなどのシナリオが考えられる。」
「ロシアが合意を結んでも順守するか分からない」
ロシアにとっても、いつ寝返るか分からないウクライナを抱えることはリスクになる。
フィンランドで懲りたわけで、ウクライナは中途半端な状況では済まないだろう。
停戦→中立化→寝返り→ドンパチ再開?。
ウクライナの独立精神は筋金入りだ。
そう簡単にはいかないだろう。
パーシャルな停戦は、ひょっとしたら可能かもしれないが、それを安定化させることは難しい。
ウクライナが主張するように、それはロシアに時間を与えることに過ぎない可能性もある。
「ウクライナ情勢については、より大きな視点で考えることが重要」(NHK:サリバン)
「北朝鮮はウクライナの戦争に関与し、イランはウクライナ侵攻を続けるロシアを支援しています。こうした動きには、中国も含めることができます。」
「イランと北朝鮮、中国と連携した侵略的なロシアとの対決を避けることは難しい」
「トランプ氏がNATO=北大西洋条約機構を支持しない、あるいは、日本や韓国、フィリピンに対する同盟義務の完全な履行を表明しないような人物を閣僚に指名したとしても、議会上院で承認を得ることは不可能」
このスキーム自体をぶっ壊すのがトランプだからな。
一寸先は闇の国際情勢。
侵略的ロシアとの対決の最前線は、ウクライナから拡大し、フィンランド、バルト3国、ポーランドからモルドバ、ルーマニアに至る数千kmの長大な前線に移ることになる。
その際には、サリバンが掲げた国々だけではなく、ベラルーシやチェチェンも加わる。
欧州大戦争の勃発だ。
が、そのドンパチが直ちに始まるかどうかは分からない。
開戦の時期はロシアが決める。
もちろん、得意の偽旗作戦を駆使して、「降りかかる火の粉は払いのけなければならない」とか言ってな。
やれやれ・・・。
そのように、ロシアを追い込んだのは米国だ(と、少なくともロシアでは思われている)。
今、そのツケを払う時が来ただけの話だ。
フィンランド外相が言う通り、中立化は、最終的な解決とならない可能性もある。
フィンランド自体が、どうなるかもわからんしな。
欧州大戦争が始まる前に、もう一度、欧州旅行しておきたい気になってきたな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍の反撃が始まったクルスク方面、ウクライナ軍は後退を強いられる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-troops-are-forced-to-retreat-as-russian-forces-launch-a-counterattack-in-the-direction-of-kursk/
「ゼレンスキーはクルスクの占領地をロシアとの交渉材料と見なしているが、残念ながらゼレンスキーもウクライナ軍も着実に弱体化して領土を失い続けている。それでもゼレンスキーはトランプが大統領に就任して交渉が始まるまでクルスク維持にあらゆる手段を講じるだろう」(米ディフェンスメディアのWARZONE)
「トランプ大統領の誕生→ロシアとの和平交渉開始→クルスクの占領地が生きてくる」(ゼレンスキー大統領)
クルスクって、そんなに重要なのかあ?。
「ロシアが「ウクライナ軍をクルスクから追い出すまで交渉に応じない」と出てきた場合の対処」(この戦略の懸念材料:航空万能論ブログ管理人)
「トランプ氏の大統領就任式=来年の1月20日まで「交渉材料として機能する広さの占領地(スジャ維持)を維持できるか」という点」
「仮に占領地を維持したままトランプ氏の大統領就任直後に交渉が始まっても「クルスクの占領地と何が交換できるか」という点」
うーん、謎な話ばっかだな・・・。
浮沈子の妄想では、ここでウクライナが核実験して、北朝鮮兵もろとも吹っ飛ばすことになってたんだがな。
もう、そんな広さは残っていないのかもしれない(未確認)。
クルスクの情勢については、様々な情報が乱れ飛んでいる。
北朝鮮兵の話をはじめ、5万人の兵力を集めたとか言う話も出ている。
直接の関係があるかどうかは知らないが、トランプがプーチンに電話して、戦闘を慎むように要請したという怪情報(ワシントンポスト報道:ぺスコフは言下に否定)まで出回る始末だ。
そもそも、何のために侵攻したかという目的が明確ではない。
ゼレンスキーは停戦交渉に役立つと信じているようだが、むしろ妨げになると考えるのが自然だ。
「ロシア人は可能限り領土を取り戻そうするだろうが、ここに投入されているウクライナ軍部隊の質を考えると前進はゆっくりしたものになるだろう」「ウクライナの優先順位はクルスクに投入された部隊の規模や質を見れば明らかだ」「この作戦はウクライナ軍を引き伸ばし他戦線でロシア軍の前進を加速させた要因である可能性が高い」「ロシアはクルスクと他戦線の作戦を同時並行で進めるだろう」「もしザポリージャで新たな攻撃が始まればウクライナ軍はさらに引き伸ばされるだろう」(ウクライナ訪問から戻ったばかりのロブ・リー氏(外交政策研究所の上級研究員))
ウクライナ軍は、優秀なリソースを前線から引きはがしてクルスクに投入している。
その結果が東部戦線でどういうことになっているかは言うまでもない(ロシア軍の前進を加速)。
ザポリージャ方面(一応、南部戦線ということになっているようです)については、明日にでもドンパチが激化すると言われ続けている。
ブーレダルの占領で、兵站への圧力が低下し、南部戦線が活性化するのではないかという話は1か月ほど続いているからな。
仮に停戦交渉が始まれば、現在の戦線で国境が凍結される可能性がある。
双方が、血道を上げて占領地の確保に夢中になるわけだ(そういうことかあ?)。
クルスクなんて、「ロシア領を攻め取ったぞ」的自慢話以上の価値はない(そうなのかあ?)。
ドンバス地域だって、地下資源程度の価値しかないだろう。
トランプがプーチンに電話したかどうかは別にしても、停戦交渉の道筋として、戦闘の激化を慎むに越したことはない。
停戦を前にドンパチがエスカレートするというのは本末転倒だ。
昨年10月以降、クルスクは別としても、ウクライナは領土を失い続けている。
時間が経てば経つ程、その面積は増え続けていく(クルスクも、占領地の縮小に転じているしな:画像参照(11月13日時点:出典ISW))。
どーせ停戦交渉を始めるなら、早いとこ始めて欲しいというのが本音に違いない(そうなのかあ?)。
1年後に始まるなんてことになれば、それまでクルスクの占領地を維持することなんてできっこないだろうし、東部南部戦線は後退に次ぐ後退で、ハルキウ州(既に一部占領下)やドニプロペトロウシク州、ムコライウ州、オデッサ州、スムイ州だって、どうなっているか分からない。
それどころか、ウクライナという国家自体の存続が危うい。
米国の援助が完全に途絶えれば、欧州だけで戦線を支えきれないことは、今年の春先に米国下院が証明して見せたからな。
CIAのバーンズは、このままでは年内にウクライナが軍事的に敗戦するとまで発言していた。
支援が再開されたのちも、状況は一向に好転せず、クルスク侵攻後はむしろ悪化している(進撃速度は開戦以来最速)。
やれやれ・・・。
クルスクなんて、さっさと放棄して、投入している兵力を押し込まれている東部戦線や、これから戦闘激化が予想される南部戦線に回して、ロシアを食い止めることに専念するのが一番だと誰もが思っているに違いない。
身の丈に応じた戦いを続けながら、停戦の機会を模索する道に戻るのが正解だろう。
もう、米国からの軍事援助はない。
打ち切りは確定だ。
外交的には、停戦の条件作りに協力(強制?)は期待できても、紛争当事国であるウクライナがこれを拒否すれば、その支援もなくなる。
ウクライナが拒否しなくったって、ロシアが拒否すればそれっきりだ。
停戦失敗は、少なくとも1度や2度は繰り返されるだろう。
ガザ紛争では、100回くらい失敗してるからな(数えていませんが)。
ジョンサリバンが言うように、ウクライナが降伏レベルの譲歩をしない限り、ロシアは停戦交渉には出てこないだろう。
その間、米国の支援が延々と続くことはない。
停戦交渉開始までの期間が長期化することはない。
ウクライナが停戦に応じなければ、交渉は始まらず、停戦は失敗に終わる。
ロシアは、それで一向に構わないからな(そうなのかあ?)。
まあいい。
ウクライナにとっては、屈辱的停戦を呑むか、敗戦まで欧州からの援助だけで戦い続けるかの選択になる。
現政権の状況を考えると、戦い続ける選択しかない気がする。
クリミアを含む全領土の奪還を掲げて、抵抗を続けることになる。
それは正義を掲げての戦いになる。
西側は、それを支持し支援を続けてきた。
いいだろう、ウクライナは米国の手下ではない。
米国が支援から離脱したとしても、停戦を強要される筋合いではない。
それは、大国である米国の選択であり、国家的利益を重視する自由な政策選択の一環だ。
民主的手続き(米国流ですが)で選ばれた大統領の選択に、文句を言う筋合いはないだろう。
まして、今回はトリプルレッドだからな(RCPも下院での共和党過半数を確認(219人:残り7人):上院は53人で確定:11月12日深夜)。
大統領選挙では、全米の得票数で過半数を獲得している(50.2%)。
文句のつけどころのない結果だ。
が、しかし、そうは言っても、トランプ政権のウクライナ政策が決まったわけではない。
出口戦略なき支援を延々と続けてきたバイデン政権の尻拭いをさせられるわけで、早急な結果を得られると決まったわけではないからな。
実際には、時間を掛けて根回しをし、交渉の条件の整備に専念することになるだろう。
結果は、現状を踏まえたものにならざるを得ず、それを双方が吞めなければ停戦はできない。
根回しは、早くても来年4月以降、おそらく夏ごろまでかかる。
それが成功する保証はどこにもない。
ロシアが態度を硬化させるようなことがあれば、むしろ停戦の芽を摘むことになる。
クルスクは、その意味では逆効果だろうな。
「ロシアが「ウクライナ軍をクルスクから追い出すまで交渉に応じない」と出てきた場合の対処」(航空万能論:再掲)
まあ、どうでもいいんですが。
何度か引用しているけど、隣国のベラルーシ大統領ルカシェンコは、ウクライナに早期の停戦を促している。
ウクライナが、国家としての存続を望むならという、かなりシビアな話だ。
占領された領土の奪還などは求めず、早期の停戦で平和を実現すべきということなわけだ。
耳に心地よい話だが、ウクライナとしては絶対に呑めないに違いない。
プーチンと共に天を戴くことを絶対的に拒否する姿勢だからな。
その姿勢を貫く限り、停戦は実現しない。
その一方で、米国からの支援は打ち切られる。
欧州からの支援だけでは、ロシアに軍事的敗北を喫する。
ジョンサリバンの見立てでは、国内に残ったパルチザンがゲリラ戦を続けることになる。
米国は、CIAのエージェントなどを通じて支援するに留まる。
第二のフィンランド化はない。
徹底したロシアの支配下に置かれるだろう。
それは、ウクライナにとっては暗澹たる未来だ。
そして、次はポーランドの番だ。
いや、バルト3国なのか、それともモルドバか。
以外にも、フィンランドになる可能性もある。
中立国からNATOに寝返った裏切り者(ロシアから見て)を、そのままにしておくわけにはいかない。
スウェーデンも同じだな。
バルト海が、文字通り火の海と化す。
ロシアは、核兵器の敷居を下げている点にも留意が必要だ。
NATO諸国への攻撃で、第5条の本格的な発動を抑止するために、有効に使うことになる。
ふん、ウクライナなんかで使うわけじゃない!。
米国のウクライナへの支援停止
→ロシアとの停戦交渉の失敗
→ウクライナの軍事的敗北
→欧州大戦争の勃発
→集団的自衛権阻止のための核兵器の使用
→欧州大戦争の激化(戦術核兵器の射ち合い)
→東アジアでの複数の軍事衝突(台湾、朝鮮半島)
→第3次世界大戦へと発展
やれやれ・・・。
今夜もまた、変な夢を見ることになるんだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「トランプ大統領」再登板でウクライナは見捨てられるのか? 最悪のシナリオは「アメリカのNATO離脱による大混乱」)
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/11130600/
「彼の場合、今日言ったことが1週間後には変わってしまっています。典型的なほら吹きであり、実際に大統領だった時は多くの主要公約が実現しませんでした。ひょっとするとトランプ氏がウクライナの支援削減を忘れてしまう可能性もゼロではないと思います」(2ページ目)
いくら何でも、ウクライナの支援削減を「忘れる」ことはないだろう。
が、停戦合意が成立するまでの間、削減の開始が遅れたり、中途半端になる可能性はある。
記事では、停戦の失敗(?)とNATO離脱についても間接的、直接的に触れている。
「最悪のシナリオは2つあるという。まず1つ目はトランプ大統領の施策が成功せず、アメリカ国民が失望を感じた場合」
「アメリカの内政が混乱すると、外交に目を向ける余裕がなくなります。国内の治安情勢が極端に悪化することで、ウクライナ問題をアメリカが忘れてしまう可能性があります」
まあ、この可能性はなくもない。
停戦失敗ではなく、内政優先で「後回しになって、機を逸する」わけだ。
NATO離脱は直接触れている。
「2つ目は、アメリカがNATO(北大西洋条約機構)と距離を置くことによる混乱だ。トランプ氏はこれまでにも何度もNATO離脱をちらつかせてきた。」
「フランスは断念せざるを得なかったとしても、アメリカはNATOを脱退することが可能なのは言うまでもない。」
「NATO分裂という事態になれば、やはりウクライナ支援が後退する可能性が生じます。」
ウクライナにとっていいことは何もない(そんなあ!)。
佐瀬氏は、米国の官僚組織が束になって抵抗してトランプの暴走を阻止することを期待しているようだが、2期目のトランプ政権はその対策も練っているに違いない。
プーチンの外交政策について、最も懸念しているのは欧州だろう。
ウクライナはもちろんだが、NATO離脱と停戦失敗の被害が甚大なのは欧州も同じだ。
いや、考えようによってはウクライナ自身より悲惨かもしれない。
米国の軍事力外交力を抜かれた上に、全ての課題を押し付けられるわけだ。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
強気のマクロンがどう出るかが見ものだな・・・。
😼欧州大戦争:重箱の隅:領土の一体化と占領 ― 2024年11月13日 22:42
欧州大戦争:重箱の隅:領土の一体化と占領
(ロシアへの領土割譲、過半数が反対 ウクライナ世論調査)
https://www.afpbb.com/articles/-/3548571?cx_part=top_category&cx_position=1
「10月初めの時点で、困難な状況にもかかわらず、ウクライナ人の58%と過半数がいかなる領土割譲にも反対している」
もちろん、この対象はロシアが一方的に併合した東部4州のみならず、クリミアも含まれるだろう(未確認)。
「J・D・バンス次期副大統領は、現在の戦線を凍結すべきだと提唱」
「領土割譲に応じる用意があると答えた人の割合は32%で、2024年5月から10月初めまでの間に実質的な変化はない」
この時期は、民主党のハリスが優勢だった時期と一部重なる。
今、トランプが大統領に就任することが確定した時点で調査したら、また別の結果になるかもしれない。
まあいい。
軍事侵攻を受け、領土を削り取られていく苦しみを浮沈子は知らない。
北方領土や竹島は、生まれた時から他国の占領下にあった。
むしろ、小笠原や沖縄が復帰したことで、我が国の領土が増える経験しかない。
ウクライナの人々の塗炭の苦しみを、正直、皮膚感覚で理解することはできない。
が、現状で早期の停戦を求めるのなら、ロシアが応じる必要がある。
ロシア人の血で贖った土地を放棄させることは不可能だ。
一方的に併合した行政区域(ルハンシク、ドネツク、ザポリージャ、へルソン、クリミア)の全てを完全に支配しているわけではないが、一部ではハルキウ州のように、併合地域外での占領も行っている。
べらぼーめ・・・。
ウクライナが求める領土の一体化と、ロシアが停戦の条件としている現状の反映をどう整合させるのか。
一定の非武装地帯を設けて国際的な管理下に置くなど、様々な提案があるんだろうが、浮沈子的に関心を持っているのは「租借地」だ。
(租借地)
https://kotobank.jp/word/%E7%A7%9F%E5%80%9F%E5%9C%B0-90066
「そしゃく‐ち【租借地】
ある国が、他国から租借した土地。19世紀末から20世紀にかけて、中国に多くみられた。」
「そしゃく‐ち【租借地】
〘 名詞 〙 国家が特別の合意に基づき他国から租借した土地。一九世紀末から二〇世紀にかけて特に中国にみられた制度で、ドイツ(のち日本)の膠州湾、ロシア(のち日本)の旅順港・大連港、イギリスの九龍半島・威海衛、フランスの広州湾など。」
「租借地 (そしゃくち)
国家が領域の一部を特別の合意によって他の国家に貸す場合,この領域の一部を租借地という。また,貸した国家を租貸国,借りた国家を租借国,特別の合意を租借条約という。租借条約によって,一定の期限が定められる。租借国が租借地の統治権を行使しない場合と行使する場合とがある。前者は非政治的租借地,後者は政治的租借地である。1898年の条約でフランスがニジェール川沿いの土地を貨物の陸揚げなどのためにイギリスから租借したのは,非政治的租借地の例である。」
「中国の租借地
日清戦争後,まず列強が求めたのは海軍根拠地であった。すなわち,ロシア,ドイツ,フランスは三国干渉によって日本の進出を抑えたことの報酬と称して事実上の割譲を中国に強要した。ドイツは1897年(光緒23)11月にドイツ人宣教師殺害事件を口実に青島を武力占領し,翌98年3月の条約で膠州湾を99ヵ年の期限つきで租借した。これに刺激されて同じ年にロシアは旅順,大連(各25ヵ年),三国干渉に加わらなかったイギリスもロシアとの勢力均衡を理由に威海衛(期限はロシアが旅順,大連を租借している間)と九竜半島(99ヵ年),翌年フランスは広州湾(99ヵ年)をおのおの租借したのである。イタリアも三門湾の租借を要求したが成功しなかった。」
「これらの地域は広い中国のなかで面積こそわずかであったが,いずれも広大な後背地をもち,経済上・軍事上の重要地域であった。加えて租借条約は租借権のほかに租借地ないし背後地域における鉄道敷設,鉱山開発などに対して租借国の優先権や独占権を必ず規定していた。このように租借地は中国侵略を進める列強にとって絶好の根拠地となったのである。また,日露戦争時の旅順,大連,第1次大戦時の膠州湾のように,租借地の存在によって中国が直接関係しない戦争に巻き込まれる危険があった。膠州湾は第1次大戦後に租借地として日本へ継承されたが,1922年に中国へ還付された。旅順,大連も日露戦争後に日本へ継承され,45年に日本の敗戦とともに消滅した。また,威海衛は1930年,広州湾は45年におのおの中国へ返還された。ただ九竜半島のみはイギリスの香港植民地の一部として存続していたが,84年,中国とイギリスは97年6月末までに香港全域を中国に返還することを明記した共同宣言に調印し,97年香港は中国に返還された。
執筆者:井上 裕正」
「租借地
そしゃくち
leased territory
ある国が条約に基づいて借り受けた他国領土の部分をいう。19世紀の末よりヨーロッパ列強と日本が、清(しん)国に要求して租借地を得た。まず1898年にドイツが膠州(こうしゅう)湾を、ロシアが旅順(りょじゅん)・大連(だいれん)を、イギリスが九竜(きゅうりゅう)半島と威海(いかい)を、フランスが広州湾を租借した。日露戦争後、日本はロシア租借地(関東州)の権利を取得した。また1919年のベルサイユ条約によってドイツ租借地の膠州湾を引き継いだ。租借国が租借地に対してもつ権利は、租借に関する個々の条約に基づくが、租借国が立法・行政・司法の全般にわたる統治権を行使しうる点で共通している。また、租借の期限も普通は99年と長期間であったため、租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえないからである。期限満了により、またそれ以前でも租借国の放棄によって、租貸国はすべての権利を回復する。その後、租借地は次々に返還され、1984年12月に中英共同宣言が調印され、1985年5月に発効し、1997年7月1日香港(ホンコン)が中国に返還されて英中の租借関係が終了した。また、ポルトガルの領土マカオも1999年12月に中国に返還された。」
「ほかに特殊なものとして、アメリカが1903年キューバから租借したグアンタナモ湾岸がある。アメリカはこれを海軍基地として使用し、キューバ革命後のキューバ政府の返還要求には応じていない。2002年からはアフガニスタンやイラクで拘束された人の収容所として用いられ、グアンタナモ収容所とよばれている。
[太寿堂鼎・広部和也]」
ほほう、グアンタナモも、特殊な意味で租借地と見做されているわけだ。
「租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえない」(再掲)
ウクライナ・ロシアの双方が同意するかどうかは分からないが、期限を定めて「借り受ける」という形なわけだ。
中国とかは、停戦協議の仲介を担うことになれば、この案を出してくるに違いない(そうなのかあ?)。
もちろん、割譲の仮装ではなく、現代的な意味において、軍事的占領と停戦の落としどころとして再定義されなければなるまい。
用語としても、適切な選択が必要だろう(法的にはともかく)。
米国では、20年間NATO非加盟という案も検討されていると言われる。
(ウクライナのNATO加盟棚上げ 戦闘凍結で、トランプ陣営検討)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/365719
「米紙ウォールストリート・ジャーナルは6日、米国のトランプ次期大統領の陣営でロシアによるウクライナ侵攻に関し、戦闘を凍結して、ウクライナが求める北大西洋条約機構(NATO)加盟を棚上げにする複数の案が出ていると報じた。」
「トランプ氏はまだ方針を決めていない」
「同紙によると、トランプ氏の政権移行チーム内では、ウクライナがNATOに少なくとも20年間は加盟しないと約束する代わりに、米国はロシアのさらなる侵攻を抑止するために十分な兵器の供給を継続するとの案が浮上している。」
「同案にはロシアとウクライナが約1290キロに及ぶ非武装地帯を設けることが盛り込まれている。」
まあ、兵器の供給を継続するというところで、この案は没になるだろうが、NATO非加盟に時間軸を持ち込むというのはアイデアだろう。
租借地の発想は、このアイデアの領地パターンでもある。
もっとも、浮沈子の考えなど休むに似たりだろうけど。
バリエーションとして考えたのは、ロシアの租借地を、敢えて現在の占領地域に留まらず、一方的に併合した4州全域(クリミアを含む)とする案だ。
もちろん、タダじゃない。
一定の租借料を取って、それをウクライナ復興の原資の一部にする(大部分は西側の援助か)。
租借地の復興整備は、当然ロシア側の負担だからな。
経済的なインセンティブはあるだろう(政治的には難しいでしょうが)。
どのくらいになるかは分からないが、租借期間中に、当事者及び関係国が新たな枠組みを作って、地域の安定と両国の和平を図るという絵に描いた餅だ。
敵対関係にあっても、平和を維持することは可能だ。
基本的に、程度の差はあれ、隣国は所詮仮想敵国だからな。
別にプーチンとゼレンスキーが、ハグする必要はない(ありえねー・・・)。
NATO非加盟の間の安全保障をどうするかというのは、重要かつ不可欠な課題だ。
ここが決まらなければ、一時的な停戦もできないだろう。
米国が検討している、自衛に必要な十分な武器の供与などは本末転倒だろう。
軍事的強度を下げなければならない時期に、んなことしてどーする!?。
しかし、一方では、アットーする軍事力を誇るロシアを封じ込めておく必要もある。
頭からっぽな浮沈子に妙案はない。
ウクライナだけ、軍事的強度を下げればいいという話でもない。
ロシアは、間違いなく東欧諸国などを狙っている(そうなのかあ?)。
長距離射程の兵器が存在する以上、非武装地帯の創設で何とかなるという話でもない(たぶん)。
浮沈子的には、米軍の駐留しかないと思っているんだが、ロシアにそれを呑ませる方が難しいだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
際限なく武器弾薬や軍事支援(長距離攻撃を可能にする軍事衛星の提供や米軍が収集した軍事目標などの情報の提供など)を続けてきた米国が、火中の栗を拾う挙に出るかどうかも怪しい。
次期トランプ政権の基本スタンスから考えてもあり得ない。
どうするのか。
ウクライナが呑むかどうかに関わらず、安全保障なき停戦に持ち込まれる可能性も否定できない。
それを受け入れないのなら、単に武器弾薬や軍事支援が打ち切られるだけになる(そんなあ!)。
その穴を、欧州がどう埋めるかだな。
軍事同盟なく放置されたウクライナが、西側にすり寄っただけでロシアは軍事侵攻したわけだからな。
時間軸を引き延ばした程度では、この流れは変わらないだろう。
ウクライナが懸念する通り、停戦はロシアを利するだけになる。
米国が手を引き、欧州が立ち往生する中、戦闘国家同士の軍事同盟を結んだ北朝鮮と共に、欧州大戦争の準備は刻々と進んでいく。
そりゃあ、欧州も気が気じゃないだろうが、韓国だって首筋が寒くなってるはずだ。
ロシアの後ろ盾を得て、北朝鮮が冒険する可能性は否定できないからな(そうなのかあ?)。
朝鮮半島の緊張が高まれば、我が国も他人事では済むまい。
2027年の台湾有事の件もあるしな。
中国はロシアに大きな貸しを作った。
欧州大戦争では、更に双方の依存が深まるだろう。
どちらが先になるかは知らないが、台湾有事の際に、ロシアが指をくわえて眺めているだけということはあり得ない。
そうなれば、台湾を支援する米国が拠点としている我が国の米軍基地は火の海になるだろう。
それだけじゃない。
米軍は、我が国国内の全ての飛行場(地方空港含む)を自由に使わせろと言ってるからな(そうなのかあ?)。
米兵の死傷者とは比べ物にならない国内での桁違いの犠牲が伴う。
浮沈子は調べてないんだが、空港だけではなく、港湾も提供しろという話になっているのかもしれない(未確認)。
べらぼーめ・・・。
米国一国主義というのは、そのツケを他国に押し付けることに他ならない。
欧州は、ウクライナ問題だけでなく、米国のNATO離脱という形で払うことになる(確定的?)。
我が国は、オーストラリアなどと共に、インド太平洋地域における安全保障を分担することになる。
やれやれ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
停戦交渉をめぐっては、これからいろいろな話が出てくるだろう。
簡単にはいかない。
確かなことはただ一つ。
米国が、ウクライナ支援(軍事支援)から手を引くということだ。
いつ、どういう経緯をたどるかは未定だが、切ることは切る。
ウクライナにとって望ましい形になる保証はない(つーか、たぶんムリポ!)。
欧州は、米国のNATO離脱とウクライナ問題、自身の対ロシア対策の3重苦に陥る。
これからの4年間(ひょっとすると、次期大統領の二期の任期いっぱいまでの12年間)、トランプが敷いたレールの上を走ることになる。
世界は、その覚悟を固めておく必要があるのかもな・・・。
(ロシアへの領土割譲、過半数が反対 ウクライナ世論調査)
https://www.afpbb.com/articles/-/3548571?cx_part=top_category&cx_position=1
「10月初めの時点で、困難な状況にもかかわらず、ウクライナ人の58%と過半数がいかなる領土割譲にも反対している」
もちろん、この対象はロシアが一方的に併合した東部4州のみならず、クリミアも含まれるだろう(未確認)。
「J・D・バンス次期副大統領は、現在の戦線を凍結すべきだと提唱」
「領土割譲に応じる用意があると答えた人の割合は32%で、2024年5月から10月初めまでの間に実質的な変化はない」
この時期は、民主党のハリスが優勢だった時期と一部重なる。
今、トランプが大統領に就任することが確定した時点で調査したら、また別の結果になるかもしれない。
まあいい。
軍事侵攻を受け、領土を削り取られていく苦しみを浮沈子は知らない。
北方領土や竹島は、生まれた時から他国の占領下にあった。
むしろ、小笠原や沖縄が復帰したことで、我が国の領土が増える経験しかない。
ウクライナの人々の塗炭の苦しみを、正直、皮膚感覚で理解することはできない。
が、現状で早期の停戦を求めるのなら、ロシアが応じる必要がある。
ロシア人の血で贖った土地を放棄させることは不可能だ。
一方的に併合した行政区域(ルハンシク、ドネツク、ザポリージャ、へルソン、クリミア)の全てを完全に支配しているわけではないが、一部ではハルキウ州のように、併合地域外での占領も行っている。
べらぼーめ・・・。
ウクライナが求める領土の一体化と、ロシアが停戦の条件としている現状の反映をどう整合させるのか。
一定の非武装地帯を設けて国際的な管理下に置くなど、様々な提案があるんだろうが、浮沈子的に関心を持っているのは「租借地」だ。
(租借地)
https://kotobank.jp/word/%E7%A7%9F%E5%80%9F%E5%9C%B0-90066
「そしゃく‐ち【租借地】
ある国が、他国から租借した土地。19世紀末から20世紀にかけて、中国に多くみられた。」
「そしゃく‐ち【租借地】
〘 名詞 〙 国家が特別の合意に基づき他国から租借した土地。一九世紀末から二〇世紀にかけて特に中国にみられた制度で、ドイツ(のち日本)の膠州湾、ロシア(のち日本)の旅順港・大連港、イギリスの九龍半島・威海衛、フランスの広州湾など。」
「租借地 (そしゃくち)
国家が領域の一部を特別の合意によって他の国家に貸す場合,この領域の一部を租借地という。また,貸した国家を租貸国,借りた国家を租借国,特別の合意を租借条約という。租借条約によって,一定の期限が定められる。租借国が租借地の統治権を行使しない場合と行使する場合とがある。前者は非政治的租借地,後者は政治的租借地である。1898年の条約でフランスがニジェール川沿いの土地を貨物の陸揚げなどのためにイギリスから租借したのは,非政治的租借地の例である。」
「中国の租借地
日清戦争後,まず列強が求めたのは海軍根拠地であった。すなわち,ロシア,ドイツ,フランスは三国干渉によって日本の進出を抑えたことの報酬と称して事実上の割譲を中国に強要した。ドイツは1897年(光緒23)11月にドイツ人宣教師殺害事件を口実に青島を武力占領し,翌98年3月の条約で膠州湾を99ヵ年の期限つきで租借した。これに刺激されて同じ年にロシアは旅順,大連(各25ヵ年),三国干渉に加わらなかったイギリスもロシアとの勢力均衡を理由に威海衛(期限はロシアが旅順,大連を租借している間)と九竜半島(99ヵ年),翌年フランスは広州湾(99ヵ年)をおのおの租借したのである。イタリアも三門湾の租借を要求したが成功しなかった。」
「これらの地域は広い中国のなかで面積こそわずかであったが,いずれも広大な後背地をもち,経済上・軍事上の重要地域であった。加えて租借条約は租借権のほかに租借地ないし背後地域における鉄道敷設,鉱山開発などに対して租借国の優先権や独占権を必ず規定していた。このように租借地は中国侵略を進める列強にとって絶好の根拠地となったのである。また,日露戦争時の旅順,大連,第1次大戦時の膠州湾のように,租借地の存在によって中国が直接関係しない戦争に巻き込まれる危険があった。膠州湾は第1次大戦後に租借地として日本へ継承されたが,1922年に中国へ還付された。旅順,大連も日露戦争後に日本へ継承され,45年に日本の敗戦とともに消滅した。また,威海衛は1930年,広州湾は45年におのおの中国へ返還された。ただ九竜半島のみはイギリスの香港植民地の一部として存続していたが,84年,中国とイギリスは97年6月末までに香港全域を中国に返還することを明記した共同宣言に調印し,97年香港は中国に返還された。
執筆者:井上 裕正」
「租借地
そしゃくち
leased territory
ある国が条約に基づいて借り受けた他国領土の部分をいう。19世紀の末よりヨーロッパ列強と日本が、清(しん)国に要求して租借地を得た。まず1898年にドイツが膠州(こうしゅう)湾を、ロシアが旅順(りょじゅん)・大連(だいれん)を、イギリスが九竜(きゅうりゅう)半島と威海(いかい)を、フランスが広州湾を租借した。日露戦争後、日本はロシア租借地(関東州)の権利を取得した。また1919年のベルサイユ条約によってドイツ租借地の膠州湾を引き継いだ。租借国が租借地に対してもつ権利は、租借に関する個々の条約に基づくが、租借国が立法・行政・司法の全般にわたる統治権を行使しうる点で共通している。また、租借の期限も普通は99年と長期間であったため、租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえないからである。期限満了により、またそれ以前でも租借国の放棄によって、租貸国はすべての権利を回復する。その後、租借地は次々に返還され、1984年12月に中英共同宣言が調印され、1985年5月に発効し、1997年7月1日香港(ホンコン)が中国に返還されて英中の租借関係が終了した。また、ポルトガルの領土マカオも1999年12月に中国に返還された。」
「ほかに特殊なものとして、アメリカが1903年キューバから租借したグアンタナモ湾岸がある。アメリカはこれを海軍基地として使用し、キューバ革命後のキューバ政府の返還要求には応じていない。2002年からはアフガニスタンやイラクで拘束された人の収容所として用いられ、グアンタナモ収容所とよばれている。
[太寿堂鼎・広部和也]」
ほほう、グアンタナモも、特殊な意味で租借地と見做されているわけだ。
「租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえない」(再掲)
ウクライナ・ロシアの双方が同意するかどうかは分からないが、期限を定めて「借り受ける」という形なわけだ。
中国とかは、停戦協議の仲介を担うことになれば、この案を出してくるに違いない(そうなのかあ?)。
もちろん、割譲の仮装ではなく、現代的な意味において、軍事的占領と停戦の落としどころとして再定義されなければなるまい。
用語としても、適切な選択が必要だろう(法的にはともかく)。
米国では、20年間NATO非加盟という案も検討されていると言われる。
(ウクライナのNATO加盟棚上げ 戦闘凍結で、トランプ陣営検討)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/365719
「米紙ウォールストリート・ジャーナルは6日、米国のトランプ次期大統領の陣営でロシアによるウクライナ侵攻に関し、戦闘を凍結して、ウクライナが求める北大西洋条約機構(NATO)加盟を棚上げにする複数の案が出ていると報じた。」
「トランプ氏はまだ方針を決めていない」
「同紙によると、トランプ氏の政権移行チーム内では、ウクライナがNATOに少なくとも20年間は加盟しないと約束する代わりに、米国はロシアのさらなる侵攻を抑止するために十分な兵器の供給を継続するとの案が浮上している。」
「同案にはロシアとウクライナが約1290キロに及ぶ非武装地帯を設けることが盛り込まれている。」
まあ、兵器の供給を継続するというところで、この案は没になるだろうが、NATO非加盟に時間軸を持ち込むというのはアイデアだろう。
租借地の発想は、このアイデアの領地パターンでもある。
もっとも、浮沈子の考えなど休むに似たりだろうけど。
バリエーションとして考えたのは、ロシアの租借地を、敢えて現在の占領地域に留まらず、一方的に併合した4州全域(クリミアを含む)とする案だ。
もちろん、タダじゃない。
一定の租借料を取って、それをウクライナ復興の原資の一部にする(大部分は西側の援助か)。
租借地の復興整備は、当然ロシア側の負担だからな。
経済的なインセンティブはあるだろう(政治的には難しいでしょうが)。
どのくらいになるかは分からないが、租借期間中に、当事者及び関係国が新たな枠組みを作って、地域の安定と両国の和平を図るという絵に描いた餅だ。
敵対関係にあっても、平和を維持することは可能だ。
基本的に、程度の差はあれ、隣国は所詮仮想敵国だからな。
別にプーチンとゼレンスキーが、ハグする必要はない(ありえねー・・・)。
NATO非加盟の間の安全保障をどうするかというのは、重要かつ不可欠な課題だ。
ここが決まらなければ、一時的な停戦もできないだろう。
米国が検討している、自衛に必要な十分な武器の供与などは本末転倒だろう。
軍事的強度を下げなければならない時期に、んなことしてどーする!?。
しかし、一方では、アットーする軍事力を誇るロシアを封じ込めておく必要もある。
頭からっぽな浮沈子に妙案はない。
ウクライナだけ、軍事的強度を下げればいいという話でもない。
ロシアは、間違いなく東欧諸国などを狙っている(そうなのかあ?)。
長距離射程の兵器が存在する以上、非武装地帯の創設で何とかなるという話でもない(たぶん)。
浮沈子的には、米軍の駐留しかないと思っているんだが、ロシアにそれを呑ませる方が難しいだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
際限なく武器弾薬や軍事支援(長距離攻撃を可能にする軍事衛星の提供や米軍が収集した軍事目標などの情報の提供など)を続けてきた米国が、火中の栗を拾う挙に出るかどうかも怪しい。
次期トランプ政権の基本スタンスから考えてもあり得ない。
どうするのか。
ウクライナが呑むかどうかに関わらず、安全保障なき停戦に持ち込まれる可能性も否定できない。
それを受け入れないのなら、単に武器弾薬や軍事支援が打ち切られるだけになる(そんなあ!)。
その穴を、欧州がどう埋めるかだな。
軍事同盟なく放置されたウクライナが、西側にすり寄っただけでロシアは軍事侵攻したわけだからな。
時間軸を引き延ばした程度では、この流れは変わらないだろう。
ウクライナが懸念する通り、停戦はロシアを利するだけになる。
米国が手を引き、欧州が立ち往生する中、戦闘国家同士の軍事同盟を結んだ北朝鮮と共に、欧州大戦争の準備は刻々と進んでいく。
そりゃあ、欧州も気が気じゃないだろうが、韓国だって首筋が寒くなってるはずだ。
ロシアの後ろ盾を得て、北朝鮮が冒険する可能性は否定できないからな(そうなのかあ?)。
朝鮮半島の緊張が高まれば、我が国も他人事では済むまい。
2027年の台湾有事の件もあるしな。
中国はロシアに大きな貸しを作った。
欧州大戦争では、更に双方の依存が深まるだろう。
どちらが先になるかは知らないが、台湾有事の際に、ロシアが指をくわえて眺めているだけということはあり得ない。
そうなれば、台湾を支援する米国が拠点としている我が国の米軍基地は火の海になるだろう。
それだけじゃない。
米軍は、我が国国内の全ての飛行場(地方空港含む)を自由に使わせろと言ってるからな(そうなのかあ?)。
米兵の死傷者とは比べ物にならない国内での桁違いの犠牲が伴う。
浮沈子は調べてないんだが、空港だけではなく、港湾も提供しろという話になっているのかもしれない(未確認)。
べらぼーめ・・・。
米国一国主義というのは、そのツケを他国に押し付けることに他ならない。
欧州は、ウクライナ問題だけでなく、米国のNATO離脱という形で払うことになる(確定的?)。
我が国は、オーストラリアなどと共に、インド太平洋地域における安全保障を分担することになる。
やれやれ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
停戦交渉をめぐっては、これからいろいろな話が出てくるだろう。
簡単にはいかない。
確かなことはただ一つ。
米国が、ウクライナ支援(軍事支援)から手を引くということだ。
いつ、どういう経緯をたどるかは未定だが、切ることは切る。
ウクライナにとって望ましい形になる保証はない(つーか、たぶんムリポ!)。
欧州は、米国のNATO離脱とウクライナ問題、自身の対ロシア対策の3重苦に陥る。
これからの4年間(ひょっとすると、次期大統領の二期の任期いっぱいまでの12年間)、トランプが敷いたレールの上を走ることになる。
世界は、その覚悟を固めておく必要があるのかもな・・・。
😼水泳ネタ:目が回るクイックターン ― 2024年11月13日 23:42
水泳ネタ:目が回るクイックターン
今日は水曜日。
水泳教室では、ターンの練習をする。
本日のお題は、クイックターン。
んなもんをやるのは、54年ぶりだ。
回れんのかあ?。
田中センセの目にもとまらぬ早業を見せつけられて、シュンとなる・・・。
ゆっくりもやってくれたんだが、あんま違いが分からない。
で、浮沈子の番。
とりあえず、回ることは回れたんだが、壁から離れ過ぎてしまって、足が届かなかった。
やれやれ・・・。
2回目は、何とか蹴ることが出来た。
まあいい。
鼻からは水が入るし、目が回って気持ち悪くなるし、浮沈子向きのターンでないことは確かだ。
ジジババの水泳は、スピードを競うことが目的じゃないからな。
浮沈子の場合は、タッチターンでも水中スタートになるから、浮き上がりの際の最初の一掻きが問題だ。
完全に浮いてしまってから搔くのではなく、その一掻きで浮き上がるというのがコツだという。
そうすると、下半身が勢いで浮き上がって、ストリームラインが作り易いんだそうだ。
実際に何度か練習してみて、なるほどと納得する。
泳法はクロールだったが、平泳ぎでも同じだろう(未確認:浮沈子は、一掻き一蹴りします)。
バッタ(バタフライ)と背泳ぎは知らない(そもそも、背泳ぎは水中スタートできない:鼻から水入るし)。
体調が良くないところに持ってきて、でんぐり返しをやったもんだから、水泳教室が終わってから気分が悪くなり、筋トレもやらず、テクニカルプログラムにも出ず、さっさと帰ってきて爆食爆睡(こっちは得意種目だ:眩暈がしてふらついていても、食欲に影響はない!)。
まあ、どうでもいいんですが。
昼飯を食って爆睡したら気分も改善して、眩暈も収まった(少し吐き気がしたけど、発熱とかはない)。
やれやれ・・・。
年寄りの冷や水なクイックターン(そうなのかあ?)。
来週もやるのかなあ?・・・。
今日は水曜日。
水泳教室では、ターンの練習をする。
本日のお題は、クイックターン。
んなもんをやるのは、54年ぶりだ。
回れんのかあ?。
田中センセの目にもとまらぬ早業を見せつけられて、シュンとなる・・・。
ゆっくりもやってくれたんだが、あんま違いが分からない。
で、浮沈子の番。
とりあえず、回ることは回れたんだが、壁から離れ過ぎてしまって、足が届かなかった。
やれやれ・・・。
2回目は、何とか蹴ることが出来た。
まあいい。
鼻からは水が入るし、目が回って気持ち悪くなるし、浮沈子向きのターンでないことは確かだ。
ジジババの水泳は、スピードを競うことが目的じゃないからな。
浮沈子の場合は、タッチターンでも水中スタートになるから、浮き上がりの際の最初の一掻きが問題だ。
完全に浮いてしまってから搔くのではなく、その一掻きで浮き上がるというのがコツだという。
そうすると、下半身が勢いで浮き上がって、ストリームラインが作り易いんだそうだ。
実際に何度か練習してみて、なるほどと納得する。
泳法はクロールだったが、平泳ぎでも同じだろう(未確認:浮沈子は、一掻き一蹴りします)。
バッタ(バタフライ)と背泳ぎは知らない(そもそも、背泳ぎは水中スタートできない:鼻から水入るし)。
体調が良くないところに持ってきて、でんぐり返しをやったもんだから、水泳教室が終わってから気分が悪くなり、筋トレもやらず、テクニカルプログラムにも出ず、さっさと帰ってきて爆食爆睡(こっちは得意種目だ:眩暈がしてふらついていても、食欲に影響はない!)。
まあ、どうでもいいんですが。
昼飯を食って爆睡したら気分も改善して、眩暈も収まった(少し吐き気がしたけど、発熱とかはない)。
やれやれ・・・。
年寄りの冷や水なクイックターン(そうなのかあ?)。
来週もやるのかなあ?・・・。
🚀ISS:ロシアモジュールからの空気漏れ:PrKってどこ? ― 2024年11月14日 14:25
ISS:ロシアモジュールからの空気漏れ:PrKってどこ?
(NASAとロスコスモス、ISSの空気漏れの原因と深刻さで意見が一致せず)
https://spacenews.com/nasa-and-roscosmos-disagree-on-cause-and-severity-of-iss-air-leak/
「主な懸念は、ズヴェズダ サービス モジュールの PrK と呼ばれる、ドッキング ポートとモジュールの残りの部分を隔てる玄関ホールでの小さいながらも継続的な漏れです。」
「ポートにドッキングしているプログレス貨物宇宙船にアクセスする必要がないときは、PrK をステーションの残りの部分から密閉することで漏れに対処」
「チームは亀裂の発生と拡大の原因要因の調査を続けているが、米国とロシアの技術チームは、考えられる根本原因や、これらの漏洩の結果の重大性について共通の認識を持っていない」(元NASA宇宙飛行士で現在は委員会の委員長を務めるボブ・カバナ氏)
「ロシアの技術者らは、亀裂は微小振動による「高周期疲労」が原因だと考えている」
「NASAは、圧力や機械的ストレス、残留応力、モジュールの材料特性、環境への露出など、複数の要因が関係していると考えている」
「9月にNASAの監察総監室(OIG)が発表した報告書では、宇宙ステーションの他の場所では漏れは見られなかった」
「両機関は内部と外部の溶接部に焦点を絞った」
問題は絞られ、特定されているのに、抜本的な解決には至っていない。
そもそも、漏洩している箇所(PrK)というのはどこにあるのか。
(ズヴェズダサービスモジュールの困難なスタート)
https://www.russianspaceweb.com/iss-sm-development.html
ページの下の方にその写真が出ている。
ズヴェズダの後部には、プログレス補給船のドッキングポートがあるんだが、与圧されている円筒形の構造の周囲には、非与圧区画のドーナツ型の集合体区画があるので、外部から見て漏洩か所を示すことはできない(円筒形の2重構造の内側だからな)。
掲載されている写真は、組み立て途中のもので、露出しているPrK与圧区画(中央の茶色い円筒形の部分)が直視できる貴重なシーンだ。
漏れているのは、この円筒形の構造のどこか(内部と外部の溶接部:それってどこ?)ということらしい。
ハッチの位置と漏出個所との関係が分かる図も見つけた。
(Because people asked me: "What's the Prk section you are talking about?" maybe this graph explains it a bit better.)
https://x.com/Ian_Benecken/status/1422510282400751617
「「あなたが言っている Prk セクションとは何ですか?」人々が私にこう尋ねたので、おそらくこの画像はそれをもう少しわかりやすく説明していると思います。」
元の図はロシア語表記なんだが、著者は図の左端にある部分からリークしていることを英語で表している(画像参照)。
ハッチは、PrKの前後にあり、ズヴェズダ側の内側のハッチを閉じて、漏洩の影響を緩和しているということになる。
「緩和」なのかあ?。
他に漏洩か所がなくハッチが十全に機能していれば、少なくとも閉じている限り、漏洩は完全に停止するのではないのかあ?。
「9月27日のブリーフィングで、NASA当局者は、 2019年に初めて検知されたが、今年初めには1日あたり1.7キロの空気損失という、これまでで最高率にまで増加した空気漏れに関する懸念を軽視したとOIGの報告書は述べている。そのブリーフィングで、NASA当局者は、最近の修理作業により、空気漏れ率が3分の1減少したと述べた。」(スペースニュース)
「ポートにドッキングしているプログレス貨物宇宙船にアクセスする必要がないときは、PrK をステーションの残りの部分から密閉することで漏れに対処」(同上:再掲)
まあいい。
「ロシアチームは漏れ箇所の捜索と封印を続けているが、PrKの壊滅的な崩壊は現実的ではないと考えている」(同上:カバナ氏:以下同じ)
「NASAはPrKの構造的完全性と壊滅的な故障の可能性について懸念を表明している」
「ロシアは作戦継続が安全だと信じているが、我々が納得できるほど証明できない。米国は安全ではないと信じているが、ロシアが納得できるほど証明できない」
「NASAとロスコスモスの委員会が両機関のリーダーに対し、PrKの「構造的完全性に関する共通理解」を継続的に追求し、その取り組みを支援するために学界や産業界から外部の専門家を招聘するよう共同で勧告した」
「これは工学上の問題であり、優秀なエンジニアなら解決策を見つけ出し、合意できるはずだ」
「宇宙ステーションはまだ新しいわけではない。かなり長い間そこにあった。ある程度の消耗は予想されていたし、我々はそれを目にしている」(約8か月の滞在を終えて10月にクルー8ミッションで地球に帰還したNASAの宇宙飛行士マイケル・バラット氏)
もう一度、PrK(与圧区画)の画像をよく見てみる。
この後ろ(画像では手前)に、ドッキングシステムが取り付けられているはずだ。
その間には、外側のハッチが設けられている(たぶん)。
それらの取り付けが溶接なのか、ボルト締めなのかは知らない。
与圧区画の構造自体はシンプルな円筒だからな。
記事では高周波疲労と自動翻訳されているが、ハイサイクルファティーギュは、通常、高サイクル疲労と言われているらしい。
(疲労 (材料))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%96%B2%E5%8A%B4_(%E6%9D%90%E6%96%99)
「繰り返し数が10^5回程度以上で発生する疲労破壊を高サイクル疲労(high cycle fatigue)と呼び、10^4回程度以下で発生するものを低サイクル疲労(low cycle fatigue)あるいは塑性疲労と呼ぶ」
「またさらに、10^7回以上の繰り返し数でも疲労破壊が起こる場合があり、このような繰り返し数領域での疲労を超高サイクル疲労(very high cycle fatigue)あるいはギガサイクル疲労(Gigacycle fatigue)などと呼ぶ」
ロスコスモスが想定している繰り返し数がどれ程かは知らない。
NASAは、機械的疲労だけではなく、その他の要因も含めた複合的な原因と見ている。
残留応力が挙げれていたので調べた。
(残留応力)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%8B%E7%95%99%E5%BF%9C%E5%8A%9B
「外力を除去した後でも物体内に存在する応力」
「一般的に、圧縮の残留応力は強度を向上させ、引張の残留応力は強度を低下させる」
「例えば、レーザーを照射して残留応力を付与するレーザーピーニング(英語版)は、タービンエンジンに使用されるファンブレードのような金属部品に有益な圧縮の残留応力を与える。また、スマートフォンのディスプレイに使用されている強化ガラスにも応用され、大きくて薄く、かつ、き裂・擦り傷に抵抗のあるものを実現している」
ほほう、強度向上に資することもあるんだ・・・。
「しかし、意図しない残留応力の発生は構造物の早期破壊を引き起こす場合もある。」
「溶接時に発生する熱は局所的な材料の膨張を発生させる。溶接中は、溶接されている部品が移動したり、溶融金属が膨張を吸収するが、溶接完了時には、ある部分は他の場所以上に早く冷却され、残留応力が残る結果となる。」
溶接部と特定されている漏洩か所では、これが起きているのかもしれないな。
まあ、どうでもいいんですが。
「ロシアチームは漏れ箇所の捜索と封印を続けているが、PrKの壊滅的な崩壊は現実的ではないと考えている」「NASAはPrKの構造的完全性と壊滅的な故障の可能性について懸念を表明している」(再掲)
PrKがぶっ壊れちまったら、少なくともプログレスによるISSのリブーストは出来なくなる可能性が高い。
貨物の搬入は、他のドッキングポートから可能だとしても、適正な位置からの加速を与えないと、正常な運用はできないからな。
ズヴェズダ自身にも、リブースト用のロケットエンジンは付いているけど、相当期間使ってないからな(そっちの方がヤバいかも!)。
また、NASA側でもシグナスを使った加速試験の実施や、カーゴドラゴンを使った同様の試験を予定しているけど、実用になるかどうかは知らない。
どっちにしても、「壊滅的崩壊」になれば、ズヴェズダやロシアモジュールだけではなく、ISS全体が危機的状況に追い込まれる可能性もある。
悪いことは言わない。
2030年なんて悠長なこと言ってないで、明日にでもISSを放棄して制御落下させるのがよろしい・・・。
えっ、制御落下の準備はまだ出来てないってえ?。
やれやれ・・・。
アルテミスなんて後回しでも構わないから、S社は制御落下用ロケット(軌道離脱機:USDV)の開発に集中すべきだろう。
当然、スターライナーの開発は自動的に消滅する。
民間宇宙ステーションが構築されるまでの間は、中国の天宮が人類唯一の常設軌道周回有人施設となる。
人類には見上げるものが必要だ(NASA長官だったジェームズ・ブライデンスタイン)。
それがメイドインチャイナでも、何の問題もあるまい?・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ズヴェズダ (ISS))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%BA%E3%83%80_(ISS)
「ズヴェズダには16基の小型スラスタと、2基の推進用大型スラスタ、8基のバッテリーが装備されている。2基の推進用大型スラスタを使って ISS の高度を上げることができ、2007年4月25日に実施された。」(記述は英語版も同じ)
その後使われているのかどうかは知らない。
浮沈子的注目は次だ。
「ズヴェズダは著しい騒音が問題となっており、船内では乗員が耳栓をしているのがよく見られる。このため、防音設備を順次運んで設置したため、当初よりは騒音レベルは下がった。」
騒音の発生源が、直前に記載がある二酸化炭素除去装置(ヴォズドゥフ (Vozdukh) システム)かどうかは不明だ(酸素発生装置:エレクトロンシステムの方は、2020年に故障して使われていないようです)。
ズヴェズダの騒音と、PrK溶接部のクラックに関連があるかどうかは知らない。
いずれにしても、長期間宇宙に置かれた材料が、その環境によってどう変化するかというのは未知の部分が大きい。
巷では火星移民とか、与太話が横行しているけど、たった20年くらいでガタが来るようじゃ不安だな・・・。
(NASAとロスコスモス、ISSの空気漏れの原因と深刻さで意見が一致せず)
https://spacenews.com/nasa-and-roscosmos-disagree-on-cause-and-severity-of-iss-air-leak/
「主な懸念は、ズヴェズダ サービス モジュールの PrK と呼ばれる、ドッキング ポートとモジュールの残りの部分を隔てる玄関ホールでの小さいながらも継続的な漏れです。」
「ポートにドッキングしているプログレス貨物宇宙船にアクセスする必要がないときは、PrK をステーションの残りの部分から密閉することで漏れに対処」
「チームは亀裂の発生と拡大の原因要因の調査を続けているが、米国とロシアの技術チームは、考えられる根本原因や、これらの漏洩の結果の重大性について共通の認識を持っていない」(元NASA宇宙飛行士で現在は委員会の委員長を務めるボブ・カバナ氏)
「ロシアの技術者らは、亀裂は微小振動による「高周期疲労」が原因だと考えている」
「NASAは、圧力や機械的ストレス、残留応力、モジュールの材料特性、環境への露出など、複数の要因が関係していると考えている」
「9月にNASAの監察総監室(OIG)が発表した報告書では、宇宙ステーションの他の場所では漏れは見られなかった」
「両機関は内部と外部の溶接部に焦点を絞った」
問題は絞られ、特定されているのに、抜本的な解決には至っていない。
そもそも、漏洩している箇所(PrK)というのはどこにあるのか。
(ズヴェズダサービスモジュールの困難なスタート)
https://www.russianspaceweb.com/iss-sm-development.html
ページの下の方にその写真が出ている。
ズヴェズダの後部には、プログレス補給船のドッキングポートがあるんだが、与圧されている円筒形の構造の周囲には、非与圧区画のドーナツ型の集合体区画があるので、外部から見て漏洩か所を示すことはできない(円筒形の2重構造の内側だからな)。
掲載されている写真は、組み立て途中のもので、露出しているPrK与圧区画(中央の茶色い円筒形の部分)が直視できる貴重なシーンだ。
漏れているのは、この円筒形の構造のどこか(内部と外部の溶接部:それってどこ?)ということらしい。
ハッチの位置と漏出個所との関係が分かる図も見つけた。
(Because people asked me: "What's the Prk section you are talking about?" maybe this graph explains it a bit better.)
https://x.com/Ian_Benecken/status/1422510282400751617
「「あなたが言っている Prk セクションとは何ですか?」人々が私にこう尋ねたので、おそらくこの画像はそれをもう少しわかりやすく説明していると思います。」
元の図はロシア語表記なんだが、著者は図の左端にある部分からリークしていることを英語で表している(画像参照)。
ハッチは、PrKの前後にあり、ズヴェズダ側の内側のハッチを閉じて、漏洩の影響を緩和しているということになる。
「緩和」なのかあ?。
他に漏洩か所がなくハッチが十全に機能していれば、少なくとも閉じている限り、漏洩は完全に停止するのではないのかあ?。
「9月27日のブリーフィングで、NASA当局者は、 2019年に初めて検知されたが、今年初めには1日あたり1.7キロの空気損失という、これまでで最高率にまで増加した空気漏れに関する懸念を軽視したとOIGの報告書は述べている。そのブリーフィングで、NASA当局者は、最近の修理作業により、空気漏れ率が3分の1減少したと述べた。」(スペースニュース)
「ポートにドッキングしているプログレス貨物宇宙船にアクセスする必要がないときは、PrK をステーションの残りの部分から密閉することで漏れに対処」(同上:再掲)
まあいい。
「ロシアチームは漏れ箇所の捜索と封印を続けているが、PrKの壊滅的な崩壊は現実的ではないと考えている」(同上:カバナ氏:以下同じ)
「NASAはPrKの構造的完全性と壊滅的な故障の可能性について懸念を表明している」
「ロシアは作戦継続が安全だと信じているが、我々が納得できるほど証明できない。米国は安全ではないと信じているが、ロシアが納得できるほど証明できない」
「NASAとロスコスモスの委員会が両機関のリーダーに対し、PrKの「構造的完全性に関する共通理解」を継続的に追求し、その取り組みを支援するために学界や産業界から外部の専門家を招聘するよう共同で勧告した」
「これは工学上の問題であり、優秀なエンジニアなら解決策を見つけ出し、合意できるはずだ」
「宇宙ステーションはまだ新しいわけではない。かなり長い間そこにあった。ある程度の消耗は予想されていたし、我々はそれを目にしている」(約8か月の滞在を終えて10月にクルー8ミッションで地球に帰還したNASAの宇宙飛行士マイケル・バラット氏)
もう一度、PrK(与圧区画)の画像をよく見てみる。
この後ろ(画像では手前)に、ドッキングシステムが取り付けられているはずだ。
その間には、外側のハッチが設けられている(たぶん)。
それらの取り付けが溶接なのか、ボルト締めなのかは知らない。
与圧区画の構造自体はシンプルな円筒だからな。
記事では高周波疲労と自動翻訳されているが、ハイサイクルファティーギュは、通常、高サイクル疲労と言われているらしい。
(疲労 (材料))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%96%B2%E5%8A%B4_(%E6%9D%90%E6%96%99)
「繰り返し数が10^5回程度以上で発生する疲労破壊を高サイクル疲労(high cycle fatigue)と呼び、10^4回程度以下で発生するものを低サイクル疲労(low cycle fatigue)あるいは塑性疲労と呼ぶ」
「またさらに、10^7回以上の繰り返し数でも疲労破壊が起こる場合があり、このような繰り返し数領域での疲労を超高サイクル疲労(very high cycle fatigue)あるいはギガサイクル疲労(Gigacycle fatigue)などと呼ぶ」
ロスコスモスが想定している繰り返し数がどれ程かは知らない。
NASAは、機械的疲労だけではなく、その他の要因も含めた複合的な原因と見ている。
残留応力が挙げれていたので調べた。
(残留応力)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AE%8B%E7%95%99%E5%BF%9C%E5%8A%9B
「外力を除去した後でも物体内に存在する応力」
「一般的に、圧縮の残留応力は強度を向上させ、引張の残留応力は強度を低下させる」
「例えば、レーザーを照射して残留応力を付与するレーザーピーニング(英語版)は、タービンエンジンに使用されるファンブレードのような金属部品に有益な圧縮の残留応力を与える。また、スマートフォンのディスプレイに使用されている強化ガラスにも応用され、大きくて薄く、かつ、き裂・擦り傷に抵抗のあるものを実現している」
ほほう、強度向上に資することもあるんだ・・・。
「しかし、意図しない残留応力の発生は構造物の早期破壊を引き起こす場合もある。」
「溶接時に発生する熱は局所的な材料の膨張を発生させる。溶接中は、溶接されている部品が移動したり、溶融金属が膨張を吸収するが、溶接完了時には、ある部分は他の場所以上に早く冷却され、残留応力が残る結果となる。」
溶接部と特定されている漏洩か所では、これが起きているのかもしれないな。
まあ、どうでもいいんですが。
「ロシアチームは漏れ箇所の捜索と封印を続けているが、PrKの壊滅的な崩壊は現実的ではないと考えている」「NASAはPrKの構造的完全性と壊滅的な故障の可能性について懸念を表明している」(再掲)
PrKがぶっ壊れちまったら、少なくともプログレスによるISSのリブーストは出来なくなる可能性が高い。
貨物の搬入は、他のドッキングポートから可能だとしても、適正な位置からの加速を与えないと、正常な運用はできないからな。
ズヴェズダ自身にも、リブースト用のロケットエンジンは付いているけど、相当期間使ってないからな(そっちの方がヤバいかも!)。
また、NASA側でもシグナスを使った加速試験の実施や、カーゴドラゴンを使った同様の試験を予定しているけど、実用になるかどうかは知らない。
どっちにしても、「壊滅的崩壊」になれば、ズヴェズダやロシアモジュールだけではなく、ISS全体が危機的状況に追い込まれる可能性もある。
悪いことは言わない。
2030年なんて悠長なこと言ってないで、明日にでもISSを放棄して制御落下させるのがよろしい・・・。
えっ、制御落下の準備はまだ出来てないってえ?。
やれやれ・・・。
アルテミスなんて後回しでも構わないから、S社は制御落下用ロケット(軌道離脱機:USDV)の開発に集中すべきだろう。
当然、スターライナーの開発は自動的に消滅する。
民間宇宙ステーションが構築されるまでの間は、中国の天宮が人類唯一の常設軌道周回有人施設となる。
人類には見上げるものが必要だ(NASA長官だったジェームズ・ブライデンスタイン)。
それがメイドインチャイナでも、何の問題もあるまい?・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ズヴェズダ (ISS))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%BA%E3%83%80_(ISS)
「ズヴェズダには16基の小型スラスタと、2基の推進用大型スラスタ、8基のバッテリーが装備されている。2基の推進用大型スラスタを使って ISS の高度を上げることができ、2007年4月25日に実施された。」(記述は英語版も同じ)
その後使われているのかどうかは知らない。
浮沈子的注目は次だ。
「ズヴェズダは著しい騒音が問題となっており、船内では乗員が耳栓をしているのがよく見られる。このため、防音設備を順次運んで設置したため、当初よりは騒音レベルは下がった。」
騒音の発生源が、直前に記載がある二酸化炭素除去装置(ヴォズドゥフ (Vozdukh) システム)かどうかは不明だ(酸素発生装置:エレクトロンシステムの方は、2020年に故障して使われていないようです)。
ズヴェズダの騒音と、PrK溶接部のクラックに関連があるかどうかは知らない。
いずれにしても、長期間宇宙に置かれた材料が、その環境によってどう変化するかというのは未知の部分が大きい。
巷では火星移民とか、与太話が横行しているけど、たった20年くらいでガタが来るようじゃ不安だな・・・。
😼欧州大戦争:事実は妄想より奇なり:ウクライナ核武装 ― 2024年11月14日 20:54
欧州大戦争:事実は妄想より奇なり:ウクライナ核武装
(米国が援助を削減すれば、ウクライナは数ヶ月以内に核爆弾を製造する可能性がある - タイムズ)
https://newsukraine.rbc.ua/news/ukraine-could-build-nuclear-bomb-in-months-1731530662.html
「新しく選出された米国の大統領ドナルド・トランプがキエフへの軍事援助を停止した場合、ウクライナは数か月以内に核爆弾を開発する可能性がある。」(調べたら、出所は英国のザ・タイムズらしい:画像参照)
何としてでも、ウクライナ支援を継続させたいんだろうが、それにしてもド派手な記事だ。
「ウクライナは1945年に長崎に投下されたファットマン爆弾と同様の技術を使用して、プルトニウムベースの基本的な装置を迅速に開発できる可能性があるという。」(ウクライナ国防省向けに作成された分析メモ)
「この文書には、米国がマンハッタン計画で作ったような単純な原子爆弾を作ることは、80年後でも難しいことではないと記されている。」
やれやれ・・・。
プーチンは以前、その可能性を指摘し、断固たる措置を取ると明言している(<さらに追加>参照)。
「大規模なウラン濃縮施設を建設・稼働させる時間がないため、ウクライナは原子炉から取り除かれた使用済み燃料棒から抽出されたプルトニウムに頼らざるを得ない」
「ウクライナは1996年に世界第3位の核兵器保有量を放棄したにもかかわらず、現在でも9基の原子炉を稼働させており、核に関する豊富な専門知識を有している」
「ウクライナで利用可能なプルトニウムの量は7トンと推定されており、大規模な核兵器を保有するにはこれよりはるかに少ない量で済む。その量は、数キロトンの威力を持つ戦術弾頭数百個分に相当」
「そのような爆弾の威力はファットマンのおよそ10分の1」
戦術核兵器(非戦略核兵器)としては、十分な性能だ。
しかし、核弾頭を作るのと違って、それを兵器として運用可能とするには時間が掛かるだろう。
「報告書の著者でウクライナ国立戦略研究所所長のオレクシイ・イジャク氏は、そのような爆弾でもロシアの空軍基地や軍事、産業、兵站の集中目標を破壊するのに十分であると指摘」
NATOへの早期加盟の道が閉ざされ、米国からの支援が打ち切られれば、ウクライナは出来ることは何でもするに違いない。
「ゼレンスキー大統領は先月、プーチン大統領の要求通りウクライナがNATOに加盟できない場合、ウクライナは安全を確保するために核兵器が必要になるとトランプ大統領に伝えたと述べた。」
うーん、そうだったかあ?。
「ウクライナ当局はキエフが核再軍備を検討していることを否定」
取って付けたようなコメントこそ怪しい・・・。
同じ出所(こっちは、英国のタイムズになってる)で、ベトナムの記事も上がっている。
(ウクライナには近々初歩的な核兵器を製造する能力があり、「人気商品」を放出する時もそう遠くないだろう。)
https://www.vietnam.vn/ja/ukraine-co-kha-nang-som-tao-ra-vu-khi-hat-nhan-tho-so-thoi-diem-tung-hang-nong-se-khong-xa-voi/
「ウクライナ軍事研究・転向・軍縮センター(CACDS)の専門家らによる報告書は、キエフは初歩的な核兵器を迅速に製造できると述べた。」
翻訳がやや怪しいのと、内容が重複するので詳細は割愛する。
「西側の専門家らは、ウクライナが独自の核兵器を製造するには少なくとも5年はかかると考えていると述べたが、CIACRのバレンティン・バドラック所長は、もっと早く実現する可能性があると述べた。」
「同氏によると、ウクライナはわずか6カ月以内に同国が開発中の射程1000キロの長距離弾道ミサイルを発射できるようになるという。同氏はまた、米国がキエフへの支援を大幅に削減すれば、英国はウクライナの核兵器開発を支援することが期待できると考えている。」
いやあ、それはないだろう。
記事では、ウクライナ国内での防衛産業の可能性についても触れているが、核兵器の開発はそれらとは次元が異なる。
ウクライナにしてみれば、イスラエルは核兵器を開発できたのに、なぜうちはダメなんだという話になるんだろう。
理由は簡単だ。
イスラエルが相手にしている国は、核兵器持ってないからな。
ロシアの核は、正常に抑止力を発揮している。
(NATO軍事委員長、ロシアが核兵器を保有していなければ直接参戦していた)
https://grandfleet.info/european-region/nato-military-chief-says-would-have-directly-joined-war-if-russia-didnt-have-nuclear-weapons/
「軍事的にウクライナ人を助けることは出来るが、これは政治的な問題で軍事的な問題ではない。私達にそのリスクを受け入れることが出来るだろうか? この問題の政治的議論は簡単ではない」(NATOのバウアー軍事委員長)
「後から振り返って「あの決定は愚かだった」というのは簡単だが、生じるリスクに責任を負っているのでれば別の話になる」
「もしロシアが核兵器を持っていなかったら、私は「NATOがウクライナからロシアを追い出していた」と確信している。しかし、ロシアは核兵器を持っているのでアフガニスタンとは同じではない」
軍事的に行える能力があることと、それを実際に行うことの間には、無限の距離がある。
「米国を含むNATO加盟国はウクライナを支援することに賛成でも、NATOが戦争に巻き込まれる=ロシアとの核戦争に発展するリスクまでは取れない」「どこにプーチン大統領のレッドラインがあるの分からないため踏み込んだ支援に対する政治的決断が下せない」「核抑止が正常に機能している」(航空万能論ブログ管理人)
ウクライナは核兵器を持つだろうか?。
なんか、リビアの話を思い出すなあ・・・。
(ムアンマル・アル=カッザーフィー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC
「イラク戦争の後、ジョージ・W・ブッシュ政権率いるアメリカなど西側諸国によって新たな攻撃対象にされるのを恐れてか、2003年末には核放棄を宣言し査察団の受け入れを行った。」
「2008年10月にはアメリカ人犠牲者への補償金の支払いが完了し、国交を完全に正常化。」
その末路は悲惨だ。
「1969年のリビア革命で政権を樹立してから、長期にわたり独裁政権を維持したが、2011年リビア内戦で政権は打倒され、カッザーフィーは反カッザーフィー派部隊によって2011年10月20日に殺害」
(大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E4%BA%BA%E6%B0%91%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A4%E5%9B%BD
「核開発
もともと核兵器の開発疑惑があったが、アメリカおよびイギリスとの9ヶ月にわたる秘密交渉の後、2003年12月に核兵器など大量破壊兵器開発をしていた事実を認め、即時かつ無条件の廃棄を表明、IAEAの査察も受け入れ、核兵器を全廃した。」
「これ以降、アメリカとの半年後の国交回復など各国との関係改善が進み、2006年にテロ支援国家指定が解除された。これは核放棄の見返りを得る先例(リビア方式と呼ばれる)となったが、その後NATOのリビア介入での武力行使を招いた。リビアが核兵器を保有していたらNATOのリビア空爆などの武力行使は極めて困難であった」
そうなのかあ?。
まあいい。
ウクライナが核保有国になれば、ロシアはもとより、米国もNATOも、迂闊には手が出せなくなるからな。
火のないところに煙は立たない。
もしかするともしかして、ウクライナは既に実践投入可能な核兵器を開発済みかも知れない(そうなのかあ?)。
記事は、単に次期トランプ政権への揺さぶりに過ぎないかも知れない。
支援を続けないと、厄介なことになるぞと。
そして、そういう事態に追い込んだのは米国なんだぞと。
ウクライナは、そうして自分の首を自分で締め続ける(そういうことかあ?)。
(ウクライナ戦闘凍結「非現実的」 米次期政権案に拒否の意向示す)
https://nordot.app/1229687484952511456
「トランプ次期米大統領の政権移行チーム内で検討中とされる戦闘凍結案について「ウクライナが領土と主権を断念しなければならない。筋が通らず、非現実的だ」と述べ、拒否する意向を示した。」(ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問)
うーん、トランプに「筋を通す」ことを期待する方が間違ってる気もするけどな。
まあいい。
「ウクライナに犠牲を強いるだけで、ロシアに何も強制していない。侵略者を勢いづかせる」
停戦だからな。
勝ち続けるロシアに戦闘を止めさせるというのは、最高に困難な話だと思うんだがな。
しかも、この先、米国が支援を打ち切ることが見えている中での停戦だ。
領土と主権を断念し犠牲を払ってでも停戦するか、欧州の支援だけで戦い続け、核兵器の開発に賭けるか。
ウクライナはこの2年半、限られたリソースを使って戦い続けた。
結局、ロシアを領土から駆逐することは叶わず、事態は好転しなかった。
当てにしていた最大の支援国であった米国は、ウクライナが目指している民主国家の掟によって支援を打ち切ることに決めた(まだ、決めてないって!)。
ロシアは、そういう事態の中で、ウクライナ戦線の攻勢を強めている。
核開発の話は、おそらくブラフだろう。
ただ、あり得ない話と切って捨てるわけにはいかない。
実際、それだけの技術力はあるし、その可能性を全否定することはムリポだ。
ロシアが黙って見ているとは思えないけど、完全に阻止し切れるという保証もない。
戦術核を撃ち合う戦闘が、ウクライナ戦線で始まる可能性は誰も否定できない。
うーん、それはないと思ってたんだがなあ。
IAEAから脱退し、原子力発電所で作られたプルトニウムから初歩的な原爆を作る。
それも、数か月で。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
下手をすると、米国は支援を打ち切るどころか、今度はウクライナの西側から軍事侵攻するかもしれないぞ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(外務省、キエフの核爆弾製造計画の噂に反応)
https://kyivindependent.com/ukraines-foreign-ministry-responds-to-rumors-of-kyivs-potential-to-build-nuclear-bomb/
「ウクライナはNPT(核兵器不拡散条約)を順守しており、核兵器を保有も開発も取得する意図もない」(ウクライナ外務省報道官ヘオルヒー・ティヒ氏)
「ウクライナはIAEA(国際原子力機関)と緊密に連携しており、その監視に対して完全に透明性があり、核物質の軍事目的の使用を排除している。」
「タイムズ紙は11月13日、ウクライナ国防省向けに作成された報告書を閲覧し、ドナルド・トランプ次期大統領の下で米国の軍事支援が停止された場合、ウクライナは「数か月以内に」原始的な核爆弾を開発する可能性があると報じた。」(出典のリンクをクリックすると、ザ・タイムズが出てくる:読めませんけど)
「ウクライナ外務省はこれまで、ウクライナが独自の大量破壊兵器の開発を計画しているというメディアの報道を否定している。」
「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が10月17日、9月にトランプ大統領に対し、ウクライナはNATOに加盟するか、国防のために核兵器能力を追求するかのいずれかを選ばなければならないと伝えたと発言したことを受けて、ウクライナの核兵器オプションに関する憶測が高まった。」
「ゼレンスキー大統領はその後、キエフは核兵器の開発を進めておらず、ブダペスト覚書の失敗を強調するために発言したと述べ、発言を撤回した。」
原則なき、理念なき、直観とディール(取引)優先のトランプ外交に、世界は再び直面する。
やれやれ・・・。
ウクライナは、それに対抗するために、核兵器の所有という禁じ手に走るかも知れない。
やっぱ、クルスクで実験するのかなあ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア、ウクライナの核武装容認せず=プーチン大統領)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/HJWNQZXHPBNPHO5Y36NASUAHPQ-2024-10-18/
「ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナが自国の防衛のために、核兵器を持つことは認めないとの考えを示した。」
「ウクライナの核兵器の取得に向けたいかなる動きも隠すことはできず、ロシアは適切な対応を講じる」
「後刻ゼレンスキー氏は、ウクライナが核兵器製造の準備をしているとは一言も言っていないと釈明」
この話は、キエフの情報戦の可能性があるな。
ブダペスト合意をネタにしたシナリオだ。
9月にトランプと会談
:NATO早期加盟を含む戦勝計画について協議
:NATO加盟が実現しなければ再核武装すると示唆(そうなのかあ?)
→その後も、繰り返し発言
→ロシアが反発
→ゼレンスキーが発言撤回
→トランプ政権誕生決定!
→タイムズの報道
:トランプ政権が支援を打ち切れば再核武装
→ウクライナ外務大臣が再核武装否定
トランプに、ブダペスト合意を思い出させようとしているのかもしれない。
NATO脱退すら計画しているトランプに、んなことしても無意味だと思うんだがな(<さらにさらに追加>参照)。
核兵器を放棄した国に未来はない(そうなのかあ?)。
歴史の教訓はそう教えている。
ノーベル賞貰っても、現実の抑止力にはならない。
我が国も、そろそろ核保有を考えておかないとな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏の国防長官人事に驚きと困惑、共和党議員には支持も)
https://jp.reuters.com/world/us/Y7CQ5EHEJBLATGM6JNGSJKMMDE-2024-11-14/
「ヘグセス氏は安全保障上の主要な問題に対する自分の考えを具体的に明示していないが、北大西洋条約機構(NATO)については明確に懐疑的な見解を示している。」
トランプは、ひょっとすると、この一点で任命するのではないか。
「欧州の複数の高官はロイターの取材に、ヘグセス氏の見解や、重要な課題での立ち位置についてはほぼ何も分からないと語った。欧州の国防当局高官は「彼のことは聞いたことがない。よく知るためには直接会う必要がある」と述べた。」
欧州は戦々恐々、NATO離脱の影に怯えることとなる。
しかし、ロシアにとってそれが有利に働くと決まったわけでもない。
30か国の合意を取らなければ一寸たりとも動けないNATOは、トランプ向きの仕掛けじゃない。
もっと、脊髄反射的に動けなければトランプ流とは言えないからな(そうなのかあ?)。
ウクライナでロシアが停戦に応じなければ、バルト海や黒海に空母打撃軍を派遣して恫喝するに決まってる(そんなあ!)。
ピートヘグセスの起用はワンポイントだろう。
NATO離脱は、ウクライナ停戦の必要条件かも知れない(そうなのかあ?)。
「(国防長官は)テレビ司会者が就くような、入門レベルの職務ではない。上院はこの指名を拒否すべきだ」(ジェイソン・クロウ下院議員:民主党)
事情に詳しい玄人じゃあ、NATO離脱なんてできないからな。
「ヘグセス氏は政府で要職を務めた経験がない。」
それこそが、トランプが求める資質だろう。
核武装と言えば、トランプの復帰でイランの核武装問題が再燃している。
(「交渉の余地小さくなった」 IAEA事務局長、イラン核問題で警告)
https://mainichi.jp/articles/20241114/k00/00m/030/380000c
「イランは2015年に米英仏独露中との間で、核開発を制限する代わりに欧米の経済制裁を解除する「核合意」を締結したが、18年にトランプ米政権(当時)が一方的に離脱し、制裁を復活させた。」
「これを受け、イランはウラン濃縮を加速。核開発は「平和目的」としつつも、今年8月17日時点で濃縮度60%のウランを推定164・7キロ保有しているとされる。」
こっちは濃縮ウランだが、保有量はウクライナとは桁違いだ。
「来年1月に就任する米国のトランプ次期大統領はイランに対して強硬姿勢を取るとみられ、対立が激化する可能性が高い。」
「交渉による核問題の解決に意欲を示しつつも「圧力や脅迫の中で交渉する用意はない」と強調」(イランのアラグチ外相)
目には目を、歯には歯を、核には核を。
中東で核戦争が起これば、世界は石油価格の高騰で破綻する。
Nバンなんて、乗ってる場合じゃない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
イランの核保有は、宗教上の理由から指導者が禁じている。
(イラン、イスラエルをけん制 元外相、核兵器を所持しない政策変更示唆)
https://www.sankei.com/article/20241102-KWRUTXQQ2JKEDKPRGCYO675SCI/
「国政全般の決定権を持つハメネイ師はファトワ(宗教見解)で核兵器を禁じている。イラン政府は核開発を続けているものの、欧米が懸念する核兵器所持の意向を重ねて否定している。」
開発能力はあると主張している。
「イランが存続の危機にさらされれば軍事政策を変更する」(イランの最高指導者ハメネイ師の顧問、ハラジ元外相)
「弾道ミサイルの「射程が伸びる可能性がある」とも強調」
でも、まあ、こっちの方はいつもの調子なのかもしれない。
核兵器を開発するぞという姿勢そのものを抑止力として行使している。
それもまた、核の脅しのバリエーションか。
米国のNATO離脱の最大の問題は、欧州に対する米国の核の傘がなくなることだからな。
英国やフランスだけではどうしようもない。
短期的にはともかく、核大国ロシアと対峙していく上では、欧州にとってウクライナの核武装というのは長期的には十分検討に値するのかもしれない。
強さによる平和(peace through strength:力による平和とも)は、21世紀の共通言語になりつつある。
そこにちりばめられる単語がジャベリン(歩兵携行式多目的ミサイル)とかFPVドローン程度ならともかく、トマホークやキンジャール(いずれも核弾頭搭載可能)にエスカレートし出したらマズいだろう。
マズいことはマズいが、しかし、それが現実の世界だ。
抑止力としての核兵器から、戦場の勝敗を決定付ける実戦兵器としての核兵器に、その様相は変わりつつある。
ひょっとしたら、未来の戦場では、FPVドローンが核弾頭を運ぶようになるのかもしれないな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナの最優先は安全保障、戦場の結果に左右される領土奪還は無理)
https://grandfleet.info/us-related/ukraines-top-priority-is-security-territorial-recovery-is-impossible-if-it-depends-on-the-outcome-on-the-battlefield/
「ロシアはクルスク奪還に時間をかければかけるほど「ウクライナ東部を削り取る時間」を確保でき「将来の停戦ライン」を西に拡張することが出来る」
一般には、クルスク侵攻はロシアの失態と思われ、一刻も早く奪還したいに違いないと考えられている(たぶん)。
だから、北朝鮮の援軍を得て、大規模攻勢をかけ、トランプ就任前に奪還するのだと宣伝されている(そうなのかあ?)。
だが、この記事の見方は異なる。
ここでも、ロシアは時間を味方につけている。
領土を削り取られ続けているウクライナの本音は、一刻も早く停戦ラインを確定して、領土的損害を最小にとどめたいに違いないだろうが、ロシアはクルスク侵攻を盾にとって、少しでも長く戦闘を続け、東部南部での支配地域を広げたがっているように見える。
「現在のウクライナ軍に「ロシア軍を押し戻して占領地を奪還する力」は残されておらず、今後の戦いは「停戦が成立するまでロシア軍の前進を少しでも遅らせる=将来の停戦ラインを後ろに下げない」が焦点になる」
「既に占領した領土のみで停戦に合意することはない」「停戦条件は戦場で有利な立場にあった者が決める」(New York Timesの取材に応じたロシア側の交渉担当者ら)
やれやれ・・・。
クルスク侵攻が、停戦の妨げになることは間違いなさそうだ。
ロシアが奪還に苦労しているとか、ウクライナが侵略地を維持しているという記事は、軒並みロシアに味方しているともいえる(そういうことかあ?)。
トランプ政権の停戦工作が失敗に終わって喜ぶのはプーチンということになる。
「戦いが長引いて「戦場の結果」が不利になればなるほどロシアの要求は大きくなるかもしれない。」(航空万能論ブログ管理人)
やれやれ・・・。
こういう時期に、米国の現政権は何をやっているのか。
(駆け込みでウクライナ支援強化 「トランプ時代」見据え―米政権)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024111400971&g=int
「ウクライナが2025年に効果的に戦えるよう、資金や弾薬、動員兵力の確保に尽力する」(ブリンケン米国務長官)
ウクライナへの軍事支援を強化し、トランプ政権下で可能な限り長く戦わせようとしているように見える。
既に見たように、それはロシアを利する行為だ。
この間、ウクライナ側の発言はビミョーに変化している(引用は、航空万能論から)。
「どの様な道を歩んだとしても占領地を法的に他国とは認めない」(ゼレンスキー大統領:10月22日)
「ロシア軍占領下にある領土の領有権を正式に放棄するつもりはない」(最高議会のコステンコ議員(安全保障委員会所属))
これらの発言は、次のように説明されている。
「これは「ロシア軍による占領地支配が継続したとしてもロシア主権は認めない」という意味で、対外的には「占領地支配と主権問題を切り離すことで将来の取引を正当化させるアプローチ」と解釈」
「これはロシアとの取引を正当化させる方便だ」(New York Times)
一方では、領土と主権は譲れないと強弁しながら、ビミョーにポジションを調整して退路を確保しているようにも見える。
「法的に」とか、「正式に」とか言ってな。
まあいい。
戒厳令下で大統領選挙を先送りしている現政権は、停戦後、直ちに選挙を行うと明言している。
彼らに対する評価は、そこで示されるんだろう。
プーチンは、高笑いしながらそれを眺めているに違いないのだ(そうなのかあ?)。
確認しておこう。
停戦の時期、条件はロシアが決める。
トランプの停戦工作は失敗に終わる可能性が高い。
クルスクは、停戦の障害になる。
ウクライナは本音では、早期の停戦を望んでいる。
まあ、例によって、浮沈子の妄想に過ぎないのかもしれない。
安全保障だとか、領有権の主張だとか、悠長なことを言っていられる状況じゃないからな。
ルカシェンコが言うように、ウクライナは国家存亡の危機に瀕している。
どのような条件を呑むにしても、どのような形であれ、ウクライナ国家が存続することが重要だろう。
米国にとっても、ひょっとしたら欧州にとっても、ウクライナ国家の存在はかつてほど重要ではなくなっている。
ロシアとの緩衝地帯として、低強度の軍事的緊張を維持した地域が設定されることが重要になってきている。
つーか、ソ連崩壊後の後始末の延長(?)が終わろうとしている。
それは、ロシアの思うつぼにハマることになる。
隣国で、自国に都合が悪い政権が誕生すれば、軍事侵攻して排除する。
ちょっと前まで、歴史はそんなことの繰り返しだった。
今回もまた、同じことが起こっただけかもしれない・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(「米国の支援が中断すれば原爆開発も可能」…ウクライナの最後の手段か)
https://japanese.joins.com/JArticle/326222
「報告書はウクライナが核拡散防止条約(NPT)を脱退する案も検討した。1991年末の旧ソ連崩壊当時に戦略核弾頭1734個を保有していたウクライナは米国、英国、ロシアが安全を保障するというブダペスト覚書を条件に核兵器を放棄したが、このブダペスト覚書をロシアが違反したという点を挙げてNPTを脱退するということだ。」
まあ、原発から出てくるプルトニウムを原料にする以上、脱退するしかないだろうな。
「核武装発言はEUに相当な波紋を起こした。」
「西側専門家らは報告書とは違い、ウクライナが核兵器と核弾頭を搭載するミサイルを開発するのに少なくとも5年はかかるとみている」
先日、ゼレンスキー大統領は、ウクライナが独自の弾道ミサイルの開発に成功したと言っている。
おそらく、実践投入には時間が掛かるかもしれないけど、運搬手段は確保されていると見ていい。
ファットマンに先立ち、爆縮方式の原爆は、アラモゴード爆撃試験場でのテストでその性能を確認している(トリニティ実験)。
浮沈子の妄想では、クルスクでこの実験が行われることになっている(そうなのかあ?)。
「ゼレンスキー大統領は発言の直後、「我々は核兵器を作っていない。NATO加盟以上の強力な安全保障手段がないという趣旨」と釈明」
「我々は核兵器を保有していないし、開発もしていない。作る考えもない」(ウクライナ外務省)
その言葉を信じるのかどうか。
クルスクは、支援している西側を欺いて侵攻した(表向きはそうなっているようだし)。
その後だからな。
しかも、浮沈子の妄想ではそれと繋がっている話だ。
信じたいし、信じるしかないけど、信じ切る気にはなれないな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏がウクライナ和平交渉開始なら応じる用意=ロシア大使)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YEUWIBOLBZOW5DFIN7IS74VXHU-2024-11-14/
「トランプ氏はウクライナ危機を24時間以内に解決すると約束した。やってみてもらおう。ただ、現実的なわれわれには、そのようなことは決して起こらないと分かっている」(ロシアのガチロフ駐ジュネーブ国際機関代表部大使)
事実上の国連大使の発言だから、まあ、ロシアのスタンスを反映していると言えなくもない。
「国内政治情勢の変化に関わらず、米政権は一貫してロシア封じ込めを模索している。こうした傾向は残念ながら根深く、政権交代によってもほとんど変化はない」
それは、ロシアだけでなく、中国に対しても同じだ。
そこんとこは変わらないに違いない。
戦場で勝ち進んでいるロシアに停戦を求めること自体が、ロシアの封じ込めそのものだからな。
「いかなる協議もロシア軍の前進という戦場での「現実」に基づく必要がある」(ガチロフ氏)
止められるものなら止めてもらおう。
「トランプ氏が政治プロセスの開始に向け何らかの提案をするのであれば「歓迎される」とした。」
ロシアが満足する形で停戦条件を整えることが出来るのなら、それは歓迎するということだ。
ロシアはウクライナを軍事支援した国々に賠償を求めてくる可能性がある(そうなのかあ?)。
ウクライナは、領土を差し出すことで贖うことが出来るが、支援国は何らかの負債が生じることになりかねない。
軍事支援だけではなく、経済制裁(凍結資産の運用益含む)に伴うロシア側の損害についても莫大な請求をする可能性がある。
盗人猛々しい話ではあるけど、仮にウクライナが合意したとしても、欧米が受け入れ難い追加要求を出してくる可能性が高い(そうなのかあ?)。
西側は、何か勘違いをしているのではないか。
ロシアが攻勢に転じ、その勢いを加速しているさ中に停戦交渉を模索すれば、常識的には敗戦処理のようになる。
バイデン政権が正義を掲げて支援してきたちゃぶ台をひっくり返して、その支援を打ち切れば、名ばかりの正義は雲散霧消する。
停戦交渉は失敗に終わり、ウクライナは核武装、欧州大戦争は一足早くロシア対ウクライナで勃発する。
こんな話も出ている。
(ジョンソン元英首相「トランプ氏がウクライナへの支援を減らすなら、英国が軍隊を派兵」)
https://www.wowkorea.jp/news/read/467069.html
「米大統領選に当選したドナルド・トランプ前大統領がウクライナへの資金支援を減らすなら、英国がウクライナに軍隊を派遣する可能性がある」(ボリス・ジョンソン元英首相)
「ウクライナが陥落(かんらく)すれば、より大きな脅威がロシアと接している欧州の国境地域、民主主義によりロシアに抵抗している欧州に迫ってくることになる」
「ウクライナの民主主義を保護するのは賢明なことであり、合理的な財政投資だ」
「ウクライナを支援しなければ、英国は未来においてより一層多くの費用を支払うことになるだろう」
「われわれがウクライナを支援する理由は何なのか。支援しなければロシアの復活により欧州の様々な地域が脅(そんなあ!)れの集団安保が深刻に損(そこ)なわれるためだ」
「そのようなシナリオが展開されれば、英国が直接軍隊を派遣せざるを得ないだろう」
「ウクライナの敗北は欧州を越え、太平洋や南シナ海の安保にも影響を及ぼすだろう」
やれやれ・・・。
ボリスジョンソンは2022年のイスタンブール合意をひっくりかえした張本人だからな。
風が吹けば桶屋が儲かる的経緯を辿って英国が参戦するというシナリオだが、使い古された投資効果論を持ち出して支援を継続すべきという時代錯誤な見解だ(そうなのかあ?)。
ウクライナの実質的陥落は時間の問題だ(そんなあ!)。
英国の派兵は、ボリスジョンソンの想定より相当早くなる可能性が高い。
数年後じゃなく、数か月後かも知れない。
アジア方面での影響にも気を使っていただいているようだが(つまり、そこからも支援すべきという話だ)、それはもう、避けようがない。
北朝鮮は派兵しているし、中露の軍事的経済的協力は両国史上最高と言われている。
様々な情報が錯綜するトランプ2.0の夜明け前。
西側は、ウクライナを捨て駒にしてロシアを衰退させ、保身を図っているが、その構図は既に崩れ去っている。
米国はいち早くその変化に気付いて損切りに走り出したが、欧州はそう簡単にはいかないだろう。
深入りすれば一蓮托生(=欧州大戦争)だ。
各国の国内政治への影響もあるし、英仏独にとっては、欧州内でのイニシャチブ争いも絡んでくる。
ロシアは、そんな西側の状況を余裕で眺めているようだ。
ウクライナを裏切り、莫大な賠償を支払うことになったとしても、欧州大戦争を避け、欧州の独立と権益を守ることが重要だ。
それが、民主主義を擁護する現実的な方策だということに、早く気付くべきだろう(そうなのかあ?)。
それとも、大西洋を見下ろす丘の上に立つロシア国旗を眺める方がいいのかなあ・・・。
(米国が援助を削減すれば、ウクライナは数ヶ月以内に核爆弾を製造する可能性がある - タイムズ)
https://newsukraine.rbc.ua/news/ukraine-could-build-nuclear-bomb-in-months-1731530662.html
「新しく選出された米国の大統領ドナルド・トランプがキエフへの軍事援助を停止した場合、ウクライナは数か月以内に核爆弾を開発する可能性がある。」(調べたら、出所は英国のザ・タイムズらしい:画像参照)
何としてでも、ウクライナ支援を継続させたいんだろうが、それにしてもド派手な記事だ。
「ウクライナは1945年に長崎に投下されたファットマン爆弾と同様の技術を使用して、プルトニウムベースの基本的な装置を迅速に開発できる可能性があるという。」(ウクライナ国防省向けに作成された分析メモ)
「この文書には、米国がマンハッタン計画で作ったような単純な原子爆弾を作ることは、80年後でも難しいことではないと記されている。」
やれやれ・・・。
プーチンは以前、その可能性を指摘し、断固たる措置を取ると明言している(<さらに追加>参照)。
「大規模なウラン濃縮施設を建設・稼働させる時間がないため、ウクライナは原子炉から取り除かれた使用済み燃料棒から抽出されたプルトニウムに頼らざるを得ない」
「ウクライナは1996年に世界第3位の核兵器保有量を放棄したにもかかわらず、現在でも9基の原子炉を稼働させており、核に関する豊富な専門知識を有している」
「ウクライナで利用可能なプルトニウムの量は7トンと推定されており、大規模な核兵器を保有するにはこれよりはるかに少ない量で済む。その量は、数キロトンの威力を持つ戦術弾頭数百個分に相当」
「そのような爆弾の威力はファットマンのおよそ10分の1」
戦術核兵器(非戦略核兵器)としては、十分な性能だ。
しかし、核弾頭を作るのと違って、それを兵器として運用可能とするには時間が掛かるだろう。
「報告書の著者でウクライナ国立戦略研究所所長のオレクシイ・イジャク氏は、そのような爆弾でもロシアの空軍基地や軍事、産業、兵站の集中目標を破壊するのに十分であると指摘」
NATOへの早期加盟の道が閉ざされ、米国からの支援が打ち切られれば、ウクライナは出来ることは何でもするに違いない。
「ゼレンスキー大統領は先月、プーチン大統領の要求通りウクライナがNATOに加盟できない場合、ウクライナは安全を確保するために核兵器が必要になるとトランプ大統領に伝えたと述べた。」
うーん、そうだったかあ?。
「ウクライナ当局はキエフが核再軍備を検討していることを否定」
取って付けたようなコメントこそ怪しい・・・。
同じ出所(こっちは、英国のタイムズになってる)で、ベトナムの記事も上がっている。
(ウクライナには近々初歩的な核兵器を製造する能力があり、「人気商品」を放出する時もそう遠くないだろう。)
https://www.vietnam.vn/ja/ukraine-co-kha-nang-som-tao-ra-vu-khi-hat-nhan-tho-so-thoi-diem-tung-hang-nong-se-khong-xa-voi/
「ウクライナ軍事研究・転向・軍縮センター(CACDS)の専門家らによる報告書は、キエフは初歩的な核兵器を迅速に製造できると述べた。」
翻訳がやや怪しいのと、内容が重複するので詳細は割愛する。
「西側の専門家らは、ウクライナが独自の核兵器を製造するには少なくとも5年はかかると考えていると述べたが、CIACRのバレンティン・バドラック所長は、もっと早く実現する可能性があると述べた。」
「同氏によると、ウクライナはわずか6カ月以内に同国が開発中の射程1000キロの長距離弾道ミサイルを発射できるようになるという。同氏はまた、米国がキエフへの支援を大幅に削減すれば、英国はウクライナの核兵器開発を支援することが期待できると考えている。」
いやあ、それはないだろう。
記事では、ウクライナ国内での防衛産業の可能性についても触れているが、核兵器の開発はそれらとは次元が異なる。
ウクライナにしてみれば、イスラエルは核兵器を開発できたのに、なぜうちはダメなんだという話になるんだろう。
理由は簡単だ。
イスラエルが相手にしている国は、核兵器持ってないからな。
ロシアの核は、正常に抑止力を発揮している。
(NATO軍事委員長、ロシアが核兵器を保有していなければ直接参戦していた)
https://grandfleet.info/european-region/nato-military-chief-says-would-have-directly-joined-war-if-russia-didnt-have-nuclear-weapons/
「軍事的にウクライナ人を助けることは出来るが、これは政治的な問題で軍事的な問題ではない。私達にそのリスクを受け入れることが出来るだろうか? この問題の政治的議論は簡単ではない」(NATOのバウアー軍事委員長)
「後から振り返って「あの決定は愚かだった」というのは簡単だが、生じるリスクに責任を負っているのでれば別の話になる」
「もしロシアが核兵器を持っていなかったら、私は「NATOがウクライナからロシアを追い出していた」と確信している。しかし、ロシアは核兵器を持っているのでアフガニスタンとは同じではない」
軍事的に行える能力があることと、それを実際に行うことの間には、無限の距離がある。
「米国を含むNATO加盟国はウクライナを支援することに賛成でも、NATOが戦争に巻き込まれる=ロシアとの核戦争に発展するリスクまでは取れない」「どこにプーチン大統領のレッドラインがあるの分からないため踏み込んだ支援に対する政治的決断が下せない」「核抑止が正常に機能している」(航空万能論ブログ管理人)
ウクライナは核兵器を持つだろうか?。
なんか、リビアの話を思い出すなあ・・・。
(ムアンマル・アル=カッザーフィー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%EF%BC%9D%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC
「イラク戦争の後、ジョージ・W・ブッシュ政権率いるアメリカなど西側諸国によって新たな攻撃対象にされるのを恐れてか、2003年末には核放棄を宣言し査察団の受け入れを行った。」
「2008年10月にはアメリカ人犠牲者への補償金の支払いが完了し、国交を完全に正常化。」
その末路は悲惨だ。
「1969年のリビア革命で政権を樹立してから、長期にわたり独裁政権を維持したが、2011年リビア内戦で政権は打倒され、カッザーフィーは反カッザーフィー派部隊によって2011年10月20日に殺害」
(大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E3%83%AA%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%B8%BB%E7%BE%A9%E4%BA%BA%E6%B0%91%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A4%E5%9B%BD
「核開発
もともと核兵器の開発疑惑があったが、アメリカおよびイギリスとの9ヶ月にわたる秘密交渉の後、2003年12月に核兵器など大量破壊兵器開発をしていた事実を認め、即時かつ無条件の廃棄を表明、IAEAの査察も受け入れ、核兵器を全廃した。」
「これ以降、アメリカとの半年後の国交回復など各国との関係改善が進み、2006年にテロ支援国家指定が解除された。これは核放棄の見返りを得る先例(リビア方式と呼ばれる)となったが、その後NATOのリビア介入での武力行使を招いた。リビアが核兵器を保有していたらNATOのリビア空爆などの武力行使は極めて困難であった」
そうなのかあ?。
まあいい。
ウクライナが核保有国になれば、ロシアはもとより、米国もNATOも、迂闊には手が出せなくなるからな。
火のないところに煙は立たない。
もしかするともしかして、ウクライナは既に実践投入可能な核兵器を開発済みかも知れない(そうなのかあ?)。
記事は、単に次期トランプ政権への揺さぶりに過ぎないかも知れない。
支援を続けないと、厄介なことになるぞと。
そして、そういう事態に追い込んだのは米国なんだぞと。
ウクライナは、そうして自分の首を自分で締め続ける(そういうことかあ?)。
(ウクライナ戦闘凍結「非現実的」 米次期政権案に拒否の意向示す)
https://nordot.app/1229687484952511456
「トランプ次期米大統領の政権移行チーム内で検討中とされる戦闘凍結案について「ウクライナが領土と主権を断念しなければならない。筋が通らず、非現実的だ」と述べ、拒否する意向を示した。」(ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問)
うーん、トランプに「筋を通す」ことを期待する方が間違ってる気もするけどな。
まあいい。
「ウクライナに犠牲を強いるだけで、ロシアに何も強制していない。侵略者を勢いづかせる」
停戦だからな。
勝ち続けるロシアに戦闘を止めさせるというのは、最高に困難な話だと思うんだがな。
しかも、この先、米国が支援を打ち切ることが見えている中での停戦だ。
領土と主権を断念し犠牲を払ってでも停戦するか、欧州の支援だけで戦い続け、核兵器の開発に賭けるか。
ウクライナはこの2年半、限られたリソースを使って戦い続けた。
結局、ロシアを領土から駆逐することは叶わず、事態は好転しなかった。
当てにしていた最大の支援国であった米国は、ウクライナが目指している民主国家の掟によって支援を打ち切ることに決めた(まだ、決めてないって!)。
ロシアは、そういう事態の中で、ウクライナ戦線の攻勢を強めている。
核開発の話は、おそらくブラフだろう。
ただ、あり得ない話と切って捨てるわけにはいかない。
実際、それだけの技術力はあるし、その可能性を全否定することはムリポだ。
ロシアが黙って見ているとは思えないけど、完全に阻止し切れるという保証もない。
戦術核を撃ち合う戦闘が、ウクライナ戦線で始まる可能性は誰も否定できない。
うーん、それはないと思ってたんだがなあ。
IAEAから脱退し、原子力発電所で作られたプルトニウムから初歩的な原爆を作る。
それも、数か月で。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
下手をすると、米国は支援を打ち切るどころか、今度はウクライナの西側から軍事侵攻するかもしれないぞ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(外務省、キエフの核爆弾製造計画の噂に反応)
https://kyivindependent.com/ukraines-foreign-ministry-responds-to-rumors-of-kyivs-potential-to-build-nuclear-bomb/
「ウクライナはNPT(核兵器不拡散条約)を順守しており、核兵器を保有も開発も取得する意図もない」(ウクライナ外務省報道官ヘオルヒー・ティヒ氏)
「ウクライナはIAEA(国際原子力機関)と緊密に連携しており、その監視に対して完全に透明性があり、核物質の軍事目的の使用を排除している。」
「タイムズ紙は11月13日、ウクライナ国防省向けに作成された報告書を閲覧し、ドナルド・トランプ次期大統領の下で米国の軍事支援が停止された場合、ウクライナは「数か月以内に」原始的な核爆弾を開発する可能性があると報じた。」(出典のリンクをクリックすると、ザ・タイムズが出てくる:読めませんけど)
「ウクライナ外務省はこれまで、ウクライナが独自の大量破壊兵器の開発を計画しているというメディアの報道を否定している。」
「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が10月17日、9月にトランプ大統領に対し、ウクライナはNATOに加盟するか、国防のために核兵器能力を追求するかのいずれかを選ばなければならないと伝えたと発言したことを受けて、ウクライナの核兵器オプションに関する憶測が高まった。」
「ゼレンスキー大統領はその後、キエフは核兵器の開発を進めておらず、ブダペスト覚書の失敗を強調するために発言したと述べ、発言を撤回した。」
原則なき、理念なき、直観とディール(取引)優先のトランプ外交に、世界は再び直面する。
やれやれ・・・。
ウクライナは、それに対抗するために、核兵器の所有という禁じ手に走るかも知れない。
やっぱ、クルスクで実験するのかなあ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア、ウクライナの核武装容認せず=プーチン大統領)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/HJWNQZXHPBNPHO5Y36NASUAHPQ-2024-10-18/
「ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナが自国の防衛のために、核兵器を持つことは認めないとの考えを示した。」
「ウクライナの核兵器の取得に向けたいかなる動きも隠すことはできず、ロシアは適切な対応を講じる」
「後刻ゼレンスキー氏は、ウクライナが核兵器製造の準備をしているとは一言も言っていないと釈明」
この話は、キエフの情報戦の可能性があるな。
ブダペスト合意をネタにしたシナリオだ。
9月にトランプと会談
:NATO早期加盟を含む戦勝計画について協議
:NATO加盟が実現しなければ再核武装すると示唆(そうなのかあ?)
→その後も、繰り返し発言
→ロシアが反発
→ゼレンスキーが発言撤回
→トランプ政権誕生決定!
→タイムズの報道
:トランプ政権が支援を打ち切れば再核武装
→ウクライナ外務大臣が再核武装否定
トランプに、ブダペスト合意を思い出させようとしているのかもしれない。
NATO脱退すら計画しているトランプに、んなことしても無意味だと思うんだがな(<さらにさらに追加>参照)。
核兵器を放棄した国に未来はない(そうなのかあ?)。
歴史の教訓はそう教えている。
ノーベル賞貰っても、現実の抑止力にはならない。
我が国も、そろそろ核保有を考えておかないとな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏の国防長官人事に驚きと困惑、共和党議員には支持も)
https://jp.reuters.com/world/us/Y7CQ5EHEJBLATGM6JNGSJKMMDE-2024-11-14/
「ヘグセス氏は安全保障上の主要な問題に対する自分の考えを具体的に明示していないが、北大西洋条約機構(NATO)については明確に懐疑的な見解を示している。」
トランプは、ひょっとすると、この一点で任命するのではないか。
「欧州の複数の高官はロイターの取材に、ヘグセス氏の見解や、重要な課題での立ち位置についてはほぼ何も分からないと語った。欧州の国防当局高官は「彼のことは聞いたことがない。よく知るためには直接会う必要がある」と述べた。」
欧州は戦々恐々、NATO離脱の影に怯えることとなる。
しかし、ロシアにとってそれが有利に働くと決まったわけでもない。
30か国の合意を取らなければ一寸たりとも動けないNATOは、トランプ向きの仕掛けじゃない。
もっと、脊髄反射的に動けなければトランプ流とは言えないからな(そうなのかあ?)。
ウクライナでロシアが停戦に応じなければ、バルト海や黒海に空母打撃軍を派遣して恫喝するに決まってる(そんなあ!)。
ピートヘグセスの起用はワンポイントだろう。
NATO離脱は、ウクライナ停戦の必要条件かも知れない(そうなのかあ?)。
「(国防長官は)テレビ司会者が就くような、入門レベルの職務ではない。上院はこの指名を拒否すべきだ」(ジェイソン・クロウ下院議員:民主党)
事情に詳しい玄人じゃあ、NATO離脱なんてできないからな。
「ヘグセス氏は政府で要職を務めた経験がない。」
それこそが、トランプが求める資質だろう。
核武装と言えば、トランプの復帰でイランの核武装問題が再燃している。
(「交渉の余地小さくなった」 IAEA事務局長、イラン核問題で警告)
https://mainichi.jp/articles/20241114/k00/00m/030/380000c
「イランは2015年に米英仏独露中との間で、核開発を制限する代わりに欧米の経済制裁を解除する「核合意」を締結したが、18年にトランプ米政権(当時)が一方的に離脱し、制裁を復活させた。」
「これを受け、イランはウラン濃縮を加速。核開発は「平和目的」としつつも、今年8月17日時点で濃縮度60%のウランを推定164・7キロ保有しているとされる。」
こっちは濃縮ウランだが、保有量はウクライナとは桁違いだ。
「来年1月に就任する米国のトランプ次期大統領はイランに対して強硬姿勢を取るとみられ、対立が激化する可能性が高い。」
「交渉による核問題の解決に意欲を示しつつも「圧力や脅迫の中で交渉する用意はない」と強調」(イランのアラグチ外相)
目には目を、歯には歯を、核には核を。
中東で核戦争が起これば、世界は石油価格の高騰で破綻する。
Nバンなんて、乗ってる場合じゃない(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
イランの核保有は、宗教上の理由から指導者が禁じている。
(イラン、イスラエルをけん制 元外相、核兵器を所持しない政策変更示唆)
https://www.sankei.com/article/20241102-KWRUTXQQ2JKEDKPRGCYO675SCI/
「国政全般の決定権を持つハメネイ師はファトワ(宗教見解)で核兵器を禁じている。イラン政府は核開発を続けているものの、欧米が懸念する核兵器所持の意向を重ねて否定している。」
開発能力はあると主張している。
「イランが存続の危機にさらされれば軍事政策を変更する」(イランの最高指導者ハメネイ師の顧問、ハラジ元外相)
「弾道ミサイルの「射程が伸びる可能性がある」とも強調」
でも、まあ、こっちの方はいつもの調子なのかもしれない。
核兵器を開発するぞという姿勢そのものを抑止力として行使している。
それもまた、核の脅しのバリエーションか。
米国のNATO離脱の最大の問題は、欧州に対する米国の核の傘がなくなることだからな。
英国やフランスだけではどうしようもない。
短期的にはともかく、核大国ロシアと対峙していく上では、欧州にとってウクライナの核武装というのは長期的には十分検討に値するのかもしれない。
強さによる平和(peace through strength:力による平和とも)は、21世紀の共通言語になりつつある。
そこにちりばめられる単語がジャベリン(歩兵携行式多目的ミサイル)とかFPVドローン程度ならともかく、トマホークやキンジャール(いずれも核弾頭搭載可能)にエスカレートし出したらマズいだろう。
マズいことはマズいが、しかし、それが現実の世界だ。
抑止力としての核兵器から、戦場の勝敗を決定付ける実戦兵器としての核兵器に、その様相は変わりつつある。
ひょっとしたら、未来の戦場では、FPVドローンが核弾頭を運ぶようになるのかもしれないな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナの最優先は安全保障、戦場の結果に左右される領土奪還は無理)
https://grandfleet.info/us-related/ukraines-top-priority-is-security-territorial-recovery-is-impossible-if-it-depends-on-the-outcome-on-the-battlefield/
「ロシアはクルスク奪還に時間をかければかけるほど「ウクライナ東部を削り取る時間」を確保でき「将来の停戦ライン」を西に拡張することが出来る」
一般には、クルスク侵攻はロシアの失態と思われ、一刻も早く奪還したいに違いないと考えられている(たぶん)。
だから、北朝鮮の援軍を得て、大規模攻勢をかけ、トランプ就任前に奪還するのだと宣伝されている(そうなのかあ?)。
だが、この記事の見方は異なる。
ここでも、ロシアは時間を味方につけている。
領土を削り取られ続けているウクライナの本音は、一刻も早く停戦ラインを確定して、領土的損害を最小にとどめたいに違いないだろうが、ロシアはクルスク侵攻を盾にとって、少しでも長く戦闘を続け、東部南部での支配地域を広げたがっているように見える。
「現在のウクライナ軍に「ロシア軍を押し戻して占領地を奪還する力」は残されておらず、今後の戦いは「停戦が成立するまでロシア軍の前進を少しでも遅らせる=将来の停戦ラインを後ろに下げない」が焦点になる」
「既に占領した領土のみで停戦に合意することはない」「停戦条件は戦場で有利な立場にあった者が決める」(New York Timesの取材に応じたロシア側の交渉担当者ら)
やれやれ・・・。
クルスク侵攻が、停戦の妨げになることは間違いなさそうだ。
ロシアが奪還に苦労しているとか、ウクライナが侵略地を維持しているという記事は、軒並みロシアに味方しているともいえる(そういうことかあ?)。
トランプ政権の停戦工作が失敗に終わって喜ぶのはプーチンということになる。
「戦いが長引いて「戦場の結果」が不利になればなるほどロシアの要求は大きくなるかもしれない。」(航空万能論ブログ管理人)
やれやれ・・・。
こういう時期に、米国の現政権は何をやっているのか。
(駆け込みでウクライナ支援強化 「トランプ時代」見据え―米政権)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024111400971&g=int
「ウクライナが2025年に効果的に戦えるよう、資金や弾薬、動員兵力の確保に尽力する」(ブリンケン米国務長官)
ウクライナへの軍事支援を強化し、トランプ政権下で可能な限り長く戦わせようとしているように見える。
既に見たように、それはロシアを利する行為だ。
この間、ウクライナ側の発言はビミョーに変化している(引用は、航空万能論から)。
「どの様な道を歩んだとしても占領地を法的に他国とは認めない」(ゼレンスキー大統領:10月22日)
「ロシア軍占領下にある領土の領有権を正式に放棄するつもりはない」(最高議会のコステンコ議員(安全保障委員会所属))
これらの発言は、次のように説明されている。
「これは「ロシア軍による占領地支配が継続したとしてもロシア主権は認めない」という意味で、対外的には「占領地支配と主権問題を切り離すことで将来の取引を正当化させるアプローチ」と解釈」
「これはロシアとの取引を正当化させる方便だ」(New York Times)
一方では、領土と主権は譲れないと強弁しながら、ビミョーにポジションを調整して退路を確保しているようにも見える。
「法的に」とか、「正式に」とか言ってな。
まあいい。
戒厳令下で大統領選挙を先送りしている現政権は、停戦後、直ちに選挙を行うと明言している。
彼らに対する評価は、そこで示されるんだろう。
プーチンは、高笑いしながらそれを眺めているに違いないのだ(そうなのかあ?)。
確認しておこう。
停戦の時期、条件はロシアが決める。
トランプの停戦工作は失敗に終わる可能性が高い。
クルスクは、停戦の障害になる。
ウクライナは本音では、早期の停戦を望んでいる。
まあ、例によって、浮沈子の妄想に過ぎないのかもしれない。
安全保障だとか、領有権の主張だとか、悠長なことを言っていられる状況じゃないからな。
ルカシェンコが言うように、ウクライナは国家存亡の危機に瀕している。
どのような条件を呑むにしても、どのような形であれ、ウクライナ国家が存続することが重要だろう。
米国にとっても、ひょっとしたら欧州にとっても、ウクライナ国家の存在はかつてほど重要ではなくなっている。
ロシアとの緩衝地帯として、低強度の軍事的緊張を維持した地域が設定されることが重要になってきている。
つーか、ソ連崩壊後の後始末の延長(?)が終わろうとしている。
それは、ロシアの思うつぼにハマることになる。
隣国で、自国に都合が悪い政権が誕生すれば、軍事侵攻して排除する。
ちょっと前まで、歴史はそんなことの繰り返しだった。
今回もまた、同じことが起こっただけかもしれない・・・。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(「米国の支援が中断すれば原爆開発も可能」…ウクライナの最後の手段か)
https://japanese.joins.com/JArticle/326222
「報告書はウクライナが核拡散防止条約(NPT)を脱退する案も検討した。1991年末の旧ソ連崩壊当時に戦略核弾頭1734個を保有していたウクライナは米国、英国、ロシアが安全を保障するというブダペスト覚書を条件に核兵器を放棄したが、このブダペスト覚書をロシアが違反したという点を挙げてNPTを脱退するということだ。」
まあ、原発から出てくるプルトニウムを原料にする以上、脱退するしかないだろうな。
「核武装発言はEUに相当な波紋を起こした。」
「西側専門家らは報告書とは違い、ウクライナが核兵器と核弾頭を搭載するミサイルを開発するのに少なくとも5年はかかるとみている」
先日、ゼレンスキー大統領は、ウクライナが独自の弾道ミサイルの開発に成功したと言っている。
おそらく、実践投入には時間が掛かるかもしれないけど、運搬手段は確保されていると見ていい。
ファットマンに先立ち、爆縮方式の原爆は、アラモゴード爆撃試験場でのテストでその性能を確認している(トリニティ実験)。
浮沈子の妄想では、クルスクでこの実験が行われることになっている(そうなのかあ?)。
「ゼレンスキー大統領は発言の直後、「我々は核兵器を作っていない。NATO加盟以上の強力な安全保障手段がないという趣旨」と釈明」
「我々は核兵器を保有していないし、開発もしていない。作る考えもない」(ウクライナ外務省)
その言葉を信じるのかどうか。
クルスクは、支援している西側を欺いて侵攻した(表向きはそうなっているようだし)。
その後だからな。
しかも、浮沈子の妄想ではそれと繋がっている話だ。
信じたいし、信じるしかないけど、信じ切る気にはなれないな・・・。
<もっと追加>ーーーーーーーーーー
(トランプ氏がウクライナ和平交渉開始なら応じる用意=ロシア大使)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/YEUWIBOLBZOW5DFIN7IS74VXHU-2024-11-14/
「トランプ氏はウクライナ危機を24時間以内に解決すると約束した。やってみてもらおう。ただ、現実的なわれわれには、そのようなことは決して起こらないと分かっている」(ロシアのガチロフ駐ジュネーブ国際機関代表部大使)
事実上の国連大使の発言だから、まあ、ロシアのスタンスを反映していると言えなくもない。
「国内政治情勢の変化に関わらず、米政権は一貫してロシア封じ込めを模索している。こうした傾向は残念ながら根深く、政権交代によってもほとんど変化はない」
それは、ロシアだけでなく、中国に対しても同じだ。
そこんとこは変わらないに違いない。
戦場で勝ち進んでいるロシアに停戦を求めること自体が、ロシアの封じ込めそのものだからな。
「いかなる協議もロシア軍の前進という戦場での「現実」に基づく必要がある」(ガチロフ氏)
止められるものなら止めてもらおう。
「トランプ氏が政治プロセスの開始に向け何らかの提案をするのであれば「歓迎される」とした。」
ロシアが満足する形で停戦条件を整えることが出来るのなら、それは歓迎するということだ。
ロシアはウクライナを軍事支援した国々に賠償を求めてくる可能性がある(そうなのかあ?)。
ウクライナは、領土を差し出すことで贖うことが出来るが、支援国は何らかの負債が生じることになりかねない。
軍事支援だけではなく、経済制裁(凍結資産の運用益含む)に伴うロシア側の損害についても莫大な請求をする可能性がある。
盗人猛々しい話ではあるけど、仮にウクライナが合意したとしても、欧米が受け入れ難い追加要求を出してくる可能性が高い(そうなのかあ?)。
西側は、何か勘違いをしているのではないか。
ロシアが攻勢に転じ、その勢いを加速しているさ中に停戦交渉を模索すれば、常識的には敗戦処理のようになる。
バイデン政権が正義を掲げて支援してきたちゃぶ台をひっくり返して、その支援を打ち切れば、名ばかりの正義は雲散霧消する。
停戦交渉は失敗に終わり、ウクライナは核武装、欧州大戦争は一足早くロシア対ウクライナで勃発する。
こんな話も出ている。
(ジョンソン元英首相「トランプ氏がウクライナへの支援を減らすなら、英国が軍隊を派兵」)
https://www.wowkorea.jp/news/read/467069.html
「米大統領選に当選したドナルド・トランプ前大統領がウクライナへの資金支援を減らすなら、英国がウクライナに軍隊を派遣する可能性がある」(ボリス・ジョンソン元英首相)
「ウクライナが陥落(かんらく)すれば、より大きな脅威がロシアと接している欧州の国境地域、民主主義によりロシアに抵抗している欧州に迫ってくることになる」
「ウクライナの民主主義を保護するのは賢明なことであり、合理的な財政投資だ」
「ウクライナを支援しなければ、英国は未来においてより一層多くの費用を支払うことになるだろう」
「われわれがウクライナを支援する理由は何なのか。支援しなければロシアの復活により欧州の様々な地域が脅(そんなあ!)れの集団安保が深刻に損(そこ)なわれるためだ」
「そのようなシナリオが展開されれば、英国が直接軍隊を派遣せざるを得ないだろう」
「ウクライナの敗北は欧州を越え、太平洋や南シナ海の安保にも影響を及ぼすだろう」
やれやれ・・・。
ボリスジョンソンは2022年のイスタンブール合意をひっくりかえした張本人だからな。
風が吹けば桶屋が儲かる的経緯を辿って英国が参戦するというシナリオだが、使い古された投資効果論を持ち出して支援を継続すべきという時代錯誤な見解だ(そうなのかあ?)。
ウクライナの実質的陥落は時間の問題だ(そんなあ!)。
英国の派兵は、ボリスジョンソンの想定より相当早くなる可能性が高い。
数年後じゃなく、数か月後かも知れない。
アジア方面での影響にも気を使っていただいているようだが(つまり、そこからも支援すべきという話だ)、それはもう、避けようがない。
北朝鮮は派兵しているし、中露の軍事的経済的協力は両国史上最高と言われている。
様々な情報が錯綜するトランプ2.0の夜明け前。
西側は、ウクライナを捨て駒にしてロシアを衰退させ、保身を図っているが、その構図は既に崩れ去っている。
米国はいち早くその変化に気付いて損切りに走り出したが、欧州はそう簡単にはいかないだろう。
深入りすれば一蓮托生(=欧州大戦争)だ。
各国の国内政治への影響もあるし、英仏独にとっては、欧州内でのイニシャチブ争いも絡んでくる。
ロシアは、そんな西側の状況を余裕で眺めているようだ。
ウクライナを裏切り、莫大な賠償を支払うことになったとしても、欧州大戦争を避け、欧州の独立と権益を守ることが重要だ。
それが、民主主義を擁護する現実的な方策だということに、早く気付くべきだろう(そうなのかあ?)。
それとも、大西洋を見下ろす丘の上に立つロシア国旗を眺める方がいいのかなあ・・・。
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