6インチ2012年06月06日 23:30

6インチ
6インチ


タブレット端末には、殆ど6インチのものがない。

唯一、ソニーのリーダーが6インチのモデルを出している。これは、実際には白黒の画面で、タブレット端末と言うよりは、文字通り、「リーダー」である。

(電子書籍リーダー”Reader”(リーダー))
http://www.sony.jp/reader/

いささか、しつこいページタイトルである。

まあ、いい。

この端末だけが、なぜか6インチである(他にも電子辞書で6インチのものがあるが、ここでは触れない)。

6インチとは画面の大きさである(いうまでもない、か・・・)。

実際の端末の大きさは、7インチほどになろう。リーダーには5インチのモデルもあり、この大きさがおよそ7インチになる(対角線の大きさ)。

この大きさには意味がある。

文庫本の大きさにほぼ等しい。岩波文庫には、中学生のころずいぶんとお世話になった。黒星1つが50円の時代である。パラフィン紙のカバーに色帯がついていて、近所の本屋でドキドキしながら買い求めた。

(岩波文庫)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB

日本の文庫本はA6判で、その対角線の長さは7インチ程になる。

(紙の寸法:A列)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%99%E3%81%AE%E5%AF%B8%E6%B3%95#A.E5.88.97

この大きさの端末が、なぜないのか?。日本人の手が小さくて、世界標準が7インチなのかというと、そんなこともない。岩波文庫がマネをしたドイツのレクラム文庫は、A6判より少し小さい。

(レクラム文庫と岩波文庫)
http://www.bunkomania.net/1997/10/post_23.html

ドイツ人のデカさはびっくりする程だから、むしろ日本の文庫本の大きさは、日本人の「手に余る」ということになるのかもしれない。

ともあれ、6インチの文庫本サイズの端末が皆無に等しいという奇妙な現実がある。

携帯電話はギャラクシー・ノートの登場で、ついに5インチになり、アンドロイドタブレットはキンドル・ファイアーが売れて7インチが普及している。

中抜けである。

前にも書いたが、5インチでは、老眼の私にとってはインターネットの閲覧においては絶対的に画面が小さい。

(5インチ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/05/28/6459297

では6インチなら適当か、というと、それは使ってみるまでは分からない、というのがホンネだ。

出そうで出ない6インチ。何とも不思議な大きさである。ちなみに、アップルコンピューターが昔作っていたニュートンというPDAがあったが、この画面の大きさが約6インチ(5.9インチ)になる。

(アップル・ニュートン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3

(新しいiPadの解像度は264dpiだが、Newton MessagePad 2100は何dpi?)
http://dtp.jdash.info/archives/51929998.html

まあ、本体はどでかいので、余り参考にはならないが、6インチの画面であったことは何か意味があるのかもしれない。

また、初期の東芝リブレットの画面が約6インチ(6.1インチ)であった。

(リブレット:懐かしいですなあ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/Libretto

このころの解像度が640×480であったことを考えると、この大きさには、文字認識との関係で、何か合理的な理由がありそうな気がしてきた。

また機会があったら調べてみることにしよう。

余談だが、ゴルフをなさる方は、6インチプレースのことを思い出されるかもしれない(私はゴルフはやりませんが)。

(6インチプレース)
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa6014032.html

いやいや、これは端末の画面サイズとは関係なさそうですな。

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