100年の「形」2012年10月12日 23:54

100年の「形」
100年の「形」


アストンマーチンからヴァンキッシュが出た。

ブリティッシュスポーツのフラッグシップである。

(アストンマーティン ヴァンキッシュ 試乗レポート)
http://www.carview.co.jp/road_impression/article/aston_vanquish/1486/1/

アルミのシャシーにカーボンのボディという、流行の最先端を突っ走っている。

(【アストンマーチン ヴァンキッシュ 新型発表】V12搭載のグランドツアラー[写真蔵])
http://response.jp/article/2012/09/22/181782.html

「これからの100年の形を象徴したクルマ」とかいっちゃって、どーせ100年も生きてないからいいや、ってことか?。

このクルマの、というより、アストンのグリルは好きになれない。悪相である。小沢一郎並みだ(笑うとかわいいんですけど)。

で、後ろナナメからの画像を拝借した。

「新型ヴァンキッシュの国内販売価格は3149万4750円。」とある。

この価格帯は、全く縁もゆかりもないのだが、微妙な価格だ。高級車ではあるが、ベントレーとは少し違う。フェラーリとも違うし。そうだなあ、マセラティみたいな感じなのか。

(GranTurismo MC Stradale)
http://www.maserati.co.jp/maserati/jp/jp/index/models/GranTurismo-MC-Stradale/tech-specs.html

2千万円クラスだ。大分安い。

英国車は、独特な感じがする。今日もジャガーXJを見かけた。

(STUNNING INNOVATION)
http://www.jaguar.com/jp/ja/all_new_xj/

かつてのクラシカルな面影は消えて、最近はやりのクーペチックなセダンになった。BMWでいえば6シリーズ、ベンツでいえばCLSというところか。

100年変わらぬデザインコンセプトなんて、ありっこないのだ。ロールスロイスのパルテノングリルじゃあるまいし。

自動車は、やがて形をかえていく。カーボンボディを纏った電気で動く「なにものか」に。100年後、それは、ひょっとしたら、「鉄腕アトム」かもしれないし、「謎の円盤UFO」(焼きソバではない!)かもしれない。人間を、A地点からB地点に快適に速く移動させるものである。

ひょっとしたら、冷凍睡眠の技術が進歩して、1時間でも2時間でも眠らせて移動させるようになるかもしれない。それは、100年でも200年でも同じことだ。「移動」という概念が、「時間軸」を包含して、コペルニクス的転回を遂げる。その時の「自動車」は、超伝導推進の単なる「冷凍カプセル」になるだろう。

100年後の「自動車」の形がどうであれ、アストンは100年の「計」を建てたわけだ。あの、アクの強いフロントグリルは、「カプセル」にも付けるんだろうな・・・。

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