午後の散「車」 ― 2013年04月07日 19:33
午後の散「車」
春の嵐の翌日、ドライブを楽しむ。
高速道路ではなく、敢えて、下道を行く。
クルマは屋根の直ったボクスター。
当然、オープンである。
ゆっくりと、クルマの流れに乗って、エンジンの呟きに耳を傾けるようにして走る。
床まで踏む?。
とんでもない!、アクセルペダルに軽く足を乗せているだけだ。
日差しはつばのついた帽子で遮り、風を感じるために左手をドアに預ける。
まあ、片手運転といってもいい。
巷は、春の交通安全週間。おまわりさんで溢れている。
ちょっと気になるが、ゆっくりと流している分にはお咎めはない。
明るい日差しの中で、暖かい風を感じながら、ボクサーシックスのハミングを聞く。
高く、低く歌うエンジンの音。
平和だ。平和すぎる。
北朝鮮がミサイルを発射しようとしているとか、ダダ漏れの放射性廃液が何百トンも地下水に混入してしまったとか、そんなことは、どこか遠くの国の出来事のように、うららかな春の日の昼下がり、ボクスターを駆る。
帰りには、シトロエンのお店に寄って、CXの試乗をお願いしてくる。
試乗車が千葉の車庫に行っているので、東京のお店に持ってくるタイミングでメールをもらうことにする。
DSは、もう、部品がないので日常には使えないんだそうだ。
残念・・・。
完全に、クラシックカーになっているのだ。
まあ、60年近く前のクルマであり、最終型でも40年近くが経っている。
生産終了が75年だから・・・。
83タルガがレトロだとかいっても、8年も新しい。
CXは、まだまだ現役で乗れるそうだ。
300まんえんくらいだという。
ちょっと、道楽で乗るには高いような気がする。
500Eと入れ替える気にはならないし・・・。
DSが、そのくらいで乗れるなら迷うけど。
(シトロエン・CX)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBCX
74年から89年までの生産だから、930と同じ時期である。
なあるほど、DSというのはナローのようなもんだな。
ジャベルの社長がCXを勧めるわけだ。
もうちょっと安く手に入るなら、考えてみてもいい。
(シトロエン CX プレステージュ正規ディーラー車:売れてしまったら見られません)
http://www.gooworld.jp/usedcar/spread/goow/13/700957051020130128001.html
GXあたりになってしまうのか。
このクルマ、エンジンが空冷だそうである。
(シトロエン・GS)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBGS
ロータリーエンジンを積んだ車種があったとは、寡聞にして知らなかったな。
「1973年には遂にGSにツイン・ローター方式のロータリーエンジンを搭載したGSビロトール(Birotor = バイローター、複式ローター)の市販が開始された。」とある。
ロータリーエンジンを4輪車で実用化したのは、マツダ東洋工業だけだと思っていたが、誤りだったようだ。
特許を持っていたNSUも、ヴァンケルスパイダーやRo80を製造していたようだ。
(NSU・ヴァンケルスパイダー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/NSU%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC
(NSU・Ro80)
http://ja.wikipedia.org/wiki/NSU%E3%83%BBRo80
アペックスシールの問題を解決して、順調に生産を重ねていったマツダのロータリーエンジンも、RX-8の生産中止をもって息絶える。
ドイツ、フランス、日本の、それぞれ毛色の違ったクルマに搭載された、数奇な運命のエンジンである。
「販売期間は一年余りで、わずか847台しか生産されなかった。デビュー直後に第一次オイルショックに見舞われたこと、欠陥とも言うべきエンジンの耐久性不足が露呈し、1974年にシトロエンを傘下に収めたプジョーの意向もあって、販売された車はメーカーの手で回収され、スクラップにされた。」とある。
GSビロトールは、こうして歴史から消えていった。
「ユーザーの元に現存する台数は世界的にも極めて僅かである。」
ビロトールだけではなく、GS自体、市場にはほとんど出ない。
(シトロエン GS -GXGB-パラス シトロエンマチック:売れてしまったら見られません)
http://cartown.jp/detail_dt.php?car_id=2320939
DSが1件あった。
(シトロエン DS21 パラス(ホワイト):売れてしまったら見られません)
http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU1516411008/index.html?TRCD=200002
走行距離6万3千キロで295万円。
もともと、輸入された台数も少なく、程度もばらばらだろう。部品がなくては維持も困難である。
やはり、500Eに取って代わるようなクルマは、そうそうザラにはないのだろう。
CXの試乗をお願いしたが、正直なところ、食指は動かないだろう。
クルマは乗ってナンボのものである。床の間の飾りではないのだ。
春の夕暮れの日差しを受けながら、店を後にする。
ボクスターのボクサーシックスと会話しながら、駐車場に戻る。
午後の散「車」は終わった。
カバーをかけながら、このクルマを手放すのは惜しいと感じる。
安心して乗ることが出来る現代のクルマであり、どんな走りをしても楽しい。
ティプトロという選択も、今考えれば大正解であった。
初めてのポルシェ、初めてのMR。
5万キロを超えて、エンジンも絶好調!、足回りにも不満はない。
遊びグルマとして乗るのに、一番いい時期にある。
踏んでよし、流してよし、自由自在である。
83タルガが戻ってくれば、明け渡すことになる駐車場の区画に、カバーをかけられて収まったシルエットがいい。
贅沢な悩みではある。
春の嵐の翌日、ドライブを楽しむ。
高速道路ではなく、敢えて、下道を行く。
クルマは屋根の直ったボクスター。
当然、オープンである。
ゆっくりと、クルマの流れに乗って、エンジンの呟きに耳を傾けるようにして走る。
床まで踏む?。
とんでもない!、アクセルペダルに軽く足を乗せているだけだ。
日差しはつばのついた帽子で遮り、風を感じるために左手をドアに預ける。
まあ、片手運転といってもいい。
巷は、春の交通安全週間。おまわりさんで溢れている。
ちょっと気になるが、ゆっくりと流している分にはお咎めはない。
明るい日差しの中で、暖かい風を感じながら、ボクサーシックスのハミングを聞く。
高く、低く歌うエンジンの音。
平和だ。平和すぎる。
北朝鮮がミサイルを発射しようとしているとか、ダダ漏れの放射性廃液が何百トンも地下水に混入してしまったとか、そんなことは、どこか遠くの国の出来事のように、うららかな春の日の昼下がり、ボクスターを駆る。
帰りには、シトロエンのお店に寄って、CXの試乗をお願いしてくる。
試乗車が千葉の車庫に行っているので、東京のお店に持ってくるタイミングでメールをもらうことにする。
DSは、もう、部品がないので日常には使えないんだそうだ。
残念・・・。
完全に、クラシックカーになっているのだ。
まあ、60年近く前のクルマであり、最終型でも40年近くが経っている。
生産終了が75年だから・・・。
83タルガがレトロだとかいっても、8年も新しい。
CXは、まだまだ現役で乗れるそうだ。
300まんえんくらいだという。
ちょっと、道楽で乗るには高いような気がする。
500Eと入れ替える気にはならないし・・・。
DSが、そのくらいで乗れるなら迷うけど。
(シトロエン・CX)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBCX
74年から89年までの生産だから、930と同じ時期である。
なあるほど、DSというのはナローのようなもんだな。
ジャベルの社長がCXを勧めるわけだ。
もうちょっと安く手に入るなら、考えてみてもいい。
(シトロエン CX プレステージュ正規ディーラー車:売れてしまったら見られません)
http://www.gooworld.jp/usedcar/spread/goow/13/700957051020130128001.html
GXあたりになってしまうのか。
このクルマ、エンジンが空冷だそうである。
(シトロエン・GS)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBGS
ロータリーエンジンを積んだ車種があったとは、寡聞にして知らなかったな。
「1973年には遂にGSにツイン・ローター方式のロータリーエンジンを搭載したGSビロトール(Birotor = バイローター、複式ローター)の市販が開始された。」とある。
ロータリーエンジンを4輪車で実用化したのは、マツダ東洋工業だけだと思っていたが、誤りだったようだ。
特許を持っていたNSUも、ヴァンケルスパイダーやRo80を製造していたようだ。
(NSU・ヴァンケルスパイダー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/NSU%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC
(NSU・Ro80)
http://ja.wikipedia.org/wiki/NSU%E3%83%BBRo80
アペックスシールの問題を解決して、順調に生産を重ねていったマツダのロータリーエンジンも、RX-8の生産中止をもって息絶える。
ドイツ、フランス、日本の、それぞれ毛色の違ったクルマに搭載された、数奇な運命のエンジンである。
「販売期間は一年余りで、わずか847台しか生産されなかった。デビュー直後に第一次オイルショックに見舞われたこと、欠陥とも言うべきエンジンの耐久性不足が露呈し、1974年にシトロエンを傘下に収めたプジョーの意向もあって、販売された車はメーカーの手で回収され、スクラップにされた。」とある。
GSビロトールは、こうして歴史から消えていった。
「ユーザーの元に現存する台数は世界的にも極めて僅かである。」
ビロトールだけではなく、GS自体、市場にはほとんど出ない。
(シトロエン GS -GXGB-パラス シトロエンマチック:売れてしまったら見られません)
http://cartown.jp/detail_dt.php?car_id=2320939
DSが1件あった。
(シトロエン DS21 パラス(ホワイト):売れてしまったら見られません)
http://www.carsensor.net/usedcar/detail/CU1516411008/index.html?TRCD=200002
走行距離6万3千キロで295万円。
もともと、輸入された台数も少なく、程度もばらばらだろう。部品がなくては維持も困難である。
やはり、500Eに取って代わるようなクルマは、そうそうザラにはないのだろう。
CXの試乗をお願いしたが、正直なところ、食指は動かないだろう。
クルマは乗ってナンボのものである。床の間の飾りではないのだ。
春の夕暮れの日差しを受けながら、店を後にする。
ボクスターのボクサーシックスと会話しながら、駐車場に戻る。
午後の散「車」は終わった。
カバーをかけながら、このクルマを手放すのは惜しいと感じる。
安心して乗ることが出来る現代のクルマであり、どんな走りをしても楽しい。
ティプトロという選択も、今考えれば大正解であった。
初めてのポルシェ、初めてのMR。
5万キロを超えて、エンジンも絶好調!、足回りにも不満はない。
遊びグルマとして乗るのに、一番いい時期にある。
踏んでよし、流してよし、自由自在である。
83タルガが戻ってくれば、明け渡すことになる駐車場の区画に、カバーをかけられて収まったシルエットがいい。
贅沢な悩みではある。
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