「我々に手の届かないものはない」 ― 2013年12月11日 23:37
「我々に手の届かないものはない」
「NOTHING IS BEYOND OUR REACH」のロゴ入りのワッペン(画像参照)。
怪しい衛星が打ち上げられたという。
('Nothing is beyond our reach,' National Reconnaissance Office's new logo claims)
http://www.foxnews.com/tech/2013/12/06/nothing-is-beyond-our-reach-nro-new-logo-claims/
(アトラスVロケット NROL-39打ち上げミッション成功…キューブサット12機も打ち上げ)
http://response.jp/article/2013/12/09/212570.html
最近は、スパイ衛星の打ち上げも、一般に報道されるようになったんだな。
この衛星は、米国の国家機密のため、衛星本体の画像は公開されていない(同時に打ち上げられたキューブサットは、画像が上がっている)。
(米国の新監視衛星のロゴは「地球を貪るタコ」)
http://wired.jp/2013/12/11/new-us-spy-satellite-features-world-devouring-octopus/
(New US spy satellite features world-devouring octopus:元記事)
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/12/new-us-spy-satellite-features-world-devouring-octopus/
「NROは1960年、ホワイトハウス、CIA、空軍、国防総省の協議により設立され、偵察衛星の設計や打ち上げなど総合運用を行う。かつては現職長官名も公開されない極秘機関だったが、このような秘匿は情報公開法に抵触するため、現在では公式サイトでその概要を知ることができる。なお、サイトによれば、NROは2012年に4基の偵察衛星を打ち上げ、それぞれに「バッファロー」や「黒豹」などの動物ロゴが付いている。絵葉書版もダウンロードできる。」
(ナショナル・リコネッサンス・オフィス)
http://www.nro.mil/about/launches/index.html
今日の時点では、タコの絵葉書はないようだ。
まあ、どうでもいいんですが。
(アメリカ国家偵察局)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%81%B5%E5%AF%9F%E5%B1%80
「偵察衛星の設計、打ち上げ、回収など総合運用を行う」ということなので、どちらかといえば現場指向の組織のようだ。
米国を初め、各国には、情報機関を統括する組織、会議体がある。
(インテリジェンス・コミュニティー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%85%B1%E5%90%8C%E4%BD%93
「日本
各情報機関が内閣情報会議や合同情報会議に重要な情報を提出することは少なく、直接、内閣官房長官や首相補佐官に伝えられることが多い。そのため、実際に機能しているとはいえない。」
「アメリカの情報機関は縄張り意識が強く、国家情報長官がどれだけ組織をまとめていけるかが課題である。」
まあ、国家機密を扱う機関が、オープンで、フレンドリーで、明るい笑顔のイメージということは考えにくいから、分からないでもないが、情報を統合し、評価し、判断の基礎として纏め上げるのは重要なことである。
ゆめゆめ、税金の無駄遣いといわれることのないように、きちんと機能させてもらいたい。
NROのウィキに、ポピー衛星へのリンクがあった。
(ポピー (人工衛星))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%94%E3%83%BC_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)
ヒューミント(対人諜報)、シギント(通信諜報)は聞いたことがあるが、エリントというのは、初耳だった。
「ソ連のレーダーの電子情報収集(ELINT)を行う衛星であり、1962年から1971年にかけて打ち上げられた。」とある。
ページの一番下の表では、シギント(低軌道衛星)に分類されている。
最近は、イミント(画像諜報)、マジント(科学諜報)にも、衛星が使われている。
(諜報活動:参考)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%9C%E5%A0%B1%E6%B4%BB%E5%8B%95#.E5.85.AC.E9.96.8B.E8.B3.87.E6.96.99
「ポピーの存在は2005年9月にNROが機密指定を解除したことにより明らかにされた。しかし、その能力や詳細な運用については未だ機密とされている。」
確かに、NASAのサイト(国際衛星識別符号:NSSDC ID)へのリンクを辿ってみても、データ等は秘匿されている。
NSSDC IDが複数あるものは、たぶん、打ち上げ用ロケットかも知れない。
(国際衛星識別符号)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E8%A1%9B%E6%98%9F%E8%AD%98%E5%88%A5%E7%AC%A6%E5%8F%B7
「 一般に公開された衛星のみが命名される。いくつかの軍事衛星はカタログに掲載されず、通年の一連番号をつける上でもカウントされない。」
「失敗した打上げには標準の NSSDC ID は付与されない。それらはカタログには任意の名称で掲載される。例えば VAGSL1 は失敗した ヴァンガード SLV 1 のIDである。」
NROL-39のほかにも、NROが打ち上げ、管理しているスパイ衛星はたくさんある。
2011年4月14日に打ち上げられたNORL-34のワッペンには、バイキングの絵に「STRENGTH DEFENDS FREEDOM」(強さは自由を守る)とある。
なんか、クサイキャッチだな。
今回のタコも、同じようなものかもしれない。
どんなタイプのスパイ衛星であるかも謎である。
今日の天声人語には、こんな句が紹介されていた。
(戦争が廊下の奥に立つてゐた:渡邊白泉)
http://takanomutu.exblog.jp/20647026
昭和14年の作とある。
作者が見たのは、実際は、憲兵だったらしい。
それを、「戦争」という時代状況に瞬時に拡張、感得した句である。
現代は、宇宙時代である。
「我々に手の届かないものはない」(図らずも、五七五の俳句調!)
宇宙からタコの足が下りてきて、われわれの日常に絡みつくのだ。
ちょうどいい季節だから、おでんダネにして、食ってしまうというのもアリだな。
「NOTHING IS BEYOND OUR REACH」のロゴ入りのワッペン(画像参照)。
怪しい衛星が打ち上げられたという。
('Nothing is beyond our reach,' National Reconnaissance Office's new logo claims)
http://www.foxnews.com/tech/2013/12/06/nothing-is-beyond-our-reach-nro-new-logo-claims/
(アトラスVロケット NROL-39打ち上げミッション成功…キューブサット12機も打ち上げ)
http://response.jp/article/2013/12/09/212570.html
最近は、スパイ衛星の打ち上げも、一般に報道されるようになったんだな。
この衛星は、米国の国家機密のため、衛星本体の画像は公開されていない(同時に打ち上げられたキューブサットは、画像が上がっている)。
(米国の新監視衛星のロゴは「地球を貪るタコ」)
http://wired.jp/2013/12/11/new-us-spy-satellite-features-world-devouring-octopus/
(New US spy satellite features world-devouring octopus:元記事)
http://arstechnica.com/tech-policy/2013/12/new-us-spy-satellite-features-world-devouring-octopus/
「NROは1960年、ホワイトハウス、CIA、空軍、国防総省の協議により設立され、偵察衛星の設計や打ち上げなど総合運用を行う。かつては現職長官名も公開されない極秘機関だったが、このような秘匿は情報公開法に抵触するため、現在では公式サイトでその概要を知ることができる。なお、サイトによれば、NROは2012年に4基の偵察衛星を打ち上げ、それぞれに「バッファロー」や「黒豹」などの動物ロゴが付いている。絵葉書版もダウンロードできる。」
(ナショナル・リコネッサンス・オフィス)
http://www.nro.mil/about/launches/index.html
今日の時点では、タコの絵葉書はないようだ。
まあ、どうでもいいんですが。
(アメリカ国家偵察局)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E5%81%B5%E5%AF%9F%E5%B1%80
「偵察衛星の設計、打ち上げ、回収など総合運用を行う」ということなので、どちらかといえば現場指向の組織のようだ。
米国を初め、各国には、情報機関を統括する組織、会議体がある。
(インテリジェンス・コミュニティー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%85%B1%E5%90%8C%E4%BD%93
「日本
各情報機関が内閣情報会議や合同情報会議に重要な情報を提出することは少なく、直接、内閣官房長官や首相補佐官に伝えられることが多い。そのため、実際に機能しているとはいえない。」
「アメリカの情報機関は縄張り意識が強く、国家情報長官がどれだけ組織をまとめていけるかが課題である。」
まあ、国家機密を扱う機関が、オープンで、フレンドリーで、明るい笑顔のイメージということは考えにくいから、分からないでもないが、情報を統合し、評価し、判断の基礎として纏め上げるのは重要なことである。
ゆめゆめ、税金の無駄遣いといわれることのないように、きちんと機能させてもらいたい。
NROのウィキに、ポピー衛星へのリンクがあった。
(ポピー (人工衛星))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%94%E3%83%BC_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)
ヒューミント(対人諜報)、シギント(通信諜報)は聞いたことがあるが、エリントというのは、初耳だった。
「ソ連のレーダーの電子情報収集(ELINT)を行う衛星であり、1962年から1971年にかけて打ち上げられた。」とある。
ページの一番下の表では、シギント(低軌道衛星)に分類されている。
最近は、イミント(画像諜報)、マジント(科学諜報)にも、衛星が使われている。
(諜報活動:参考)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%9C%E5%A0%B1%E6%B4%BB%E5%8B%95#.E5.85.AC.E9.96.8B.E8.B3.87.E6.96.99
「ポピーの存在は2005年9月にNROが機密指定を解除したことにより明らかにされた。しかし、その能力や詳細な運用については未だ機密とされている。」
確かに、NASAのサイト(国際衛星識別符号:NSSDC ID)へのリンクを辿ってみても、データ等は秘匿されている。
NSSDC IDが複数あるものは、たぶん、打ち上げ用ロケットかも知れない。
(国際衛星識別符号)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E8%A1%9B%E6%98%9F%E8%AD%98%E5%88%A5%E7%AC%A6%E5%8F%B7
「 一般に公開された衛星のみが命名される。いくつかの軍事衛星はカタログに掲載されず、通年の一連番号をつける上でもカウントされない。」
「失敗した打上げには標準の NSSDC ID は付与されない。それらはカタログには任意の名称で掲載される。例えば VAGSL1 は失敗した ヴァンガード SLV 1 のIDである。」
NROL-39のほかにも、NROが打ち上げ、管理しているスパイ衛星はたくさんある。
2011年4月14日に打ち上げられたNORL-34のワッペンには、バイキングの絵に「STRENGTH DEFENDS FREEDOM」(強さは自由を守る)とある。
なんか、クサイキャッチだな。
今回のタコも、同じようなものかもしれない。
どんなタイプのスパイ衛星であるかも謎である。
今日の天声人語には、こんな句が紹介されていた。
(戦争が廊下の奥に立つてゐた:渡邊白泉)
http://takanomutu.exblog.jp/20647026
昭和14年の作とある。
作者が見たのは、実際は、憲兵だったらしい。
それを、「戦争」という時代状況に瞬時に拡張、感得した句である。
現代は、宇宙時代である。
「我々に手の届かないものはない」(図らずも、五七五の俳句調!)
宇宙からタコの足が下りてきて、われわれの日常に絡みつくのだ。
ちょうどいい季節だから、おでんダネにして、食ってしまうというのもアリだな。
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