SCR再考2014年04月06日 17:15

SCR再考
SCR再考


(Caves’n Wrecks)
http://cavesnwrecks.com/

マリンダイビングフェアの「海と島の旅ゾーン」とかいう、訳の分からないコーナーで、一際異彩を放っていたのが、このブース(なんで、こんなところに押し込まれちゃったんだあ?)。

なんと、我らが田中光巌氏自ら説明に立っている。

浮沈子も、エクスプローラーの中身を見せてもらった。

非常にシンプルで、よく出来ている。

バッテリーは充電式だし、二酸化炭素吸収剤のパックも簡単に装着できる。

酸素センサーの脱着のシンプルさは、インスピとは雲泥の差だな。

カウンターラングは背中のケースに仕込まれていて、中に入った水は、ガスを回路に入れる時に、その圧力で自動的に排出される。

4リットルのスチールタンクに28から40パーセントのナイトロックスを入れて、2時間のダイビングを可能にする。

ガスの注入はコンピューターが管理して、酸素センサーも普通に3個ある。

マウスピースは切り替え式だし、浮沈子的には、これでも十分のような気がする。

SCRとしてのメリットは、湿った暖かいナイトロックスを、酸素の消費を効率的に行って、長時間吸うことが出来るという点だな(最大2時間と書いてあります)。

しかし、CCRのようなコンスタントPO2のメリットは無い。

深度に応じてPO2は変化する。

SCRの宿命だ。

従来のSCRとの違いは、ガスの流量のコントロールをコンピューターがやってくれるということに過ぎない。

しかし、シンプルな構成で、作りもいい。

田中さんが仕入れて売り出そうというのは良く分かる。

須賀次郎氏のブログによれば、70万円台という価格である。

びみょーだな。

ポセイドンのマーク6とガチだが、浮沈子なら多少高くてもマーク6にする。

何てったって、痩せても枯れてもECCRだし、カウンターラングとバッテリーとソフトを換えればフルスペックになるというのは魅力だ。

筐体も実物を見るとコンパクトで、扱いやすそうである(エクスプローラーは、結構ボリュームです)。

マーク6は、スキューバプロショップという店で取り扱いがあるということで、さっそく問い合わせのメールを送った。

(スキューバプロショップ)
http://www.scubapro-shop.co.jp/

まあ、エクスプローラーは、メーカーの生産が追いつかず、田中さんの話では、少し在庫を持ってからリリースしたいということなので、これからというところか。

我が国のリブリーザーのオーソリティが選んだSCRのお手並み拝見というところか。

マーク6は、とにかく試しに使ってみたい。

インスピを買うときに、出るぞ出るぞといっていながら、なかなか出なかったので痺れをきらしてAPDにしたという経緯もある。

やっぱ、一度ECCRを知ってしまうと、いくら電気仕掛けといったって、今更SCRには手を出せないというのはある。

ただし、エクスプローラーにはCCRでは足元にも及ばない絶対的なメリットがある。

ナイトロックスさえあれば、世界中何処でも潜れるということだ(ロタでは、やっぱダメですが)。

このメリットは、計り知れない。

ただし、4リットルタンクを調達することが出来ればの話である。

ダメなら、サイドマウントにしてしまえばいい。

純酸素を求めて、うろうろする必要は無い。

そう考えると、エクスプローラーでタンクはサイドマウントというのは、アリかも知れない。

うーん、出る前から、改造前提かよ!。