すぐに=4年?2015年02月25日 22:16

すぐに=4年?


(官房長官 汚染水の影響は完全にブロック)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150225/k10015746341000.html

「発生してからすぐに対応しており、放置したわけではない。原因を調査し、たまり水の箇所が判明したのですぐに対応したということだ」

NHKのことだから、発言の正確さには気を使っているだろう。

ましてや、官房長官の発言を取り違えたということはないと思う。

とすれば、問題だな。

2号機は、他の原子炉建屋と異なり、比較的損傷も軽微で、カバーとかも掛けられていなかった。

(2号機屋上の水から高濃度放射性物質 外洋流出も)
http://www.asahi.com/articles/ASH2S6GP4H2SULBJ01T.html

「東電によると、検出されたのは、2号機の原子炉建屋の山側にある大物搬入口の屋上のたまり水。」

ははあ、原子炉が入っている建物じゃないんだ。

「東電は事故時に降り注いだ放射性物質がたまったとみている。外洋で明らかな濃度上昇はないという。3月末までに対策をとる。」

「屋上にはブロックや砂がしかれており、放射性物質がたまりやすかったと分析。これらを撤去する。」

屋上の砂やブロックは、最近しかれたものなんだろうか?。

(2号機建屋の山側からの写真)
http://blog-imgs-47-origin.fc2.com/o/m/o/omoroid/entry-541k.jpg

左から2棟目のマトモに建っているのが2号機建屋。

その手前に、ブルーのシャッターが付いているのが大物搬入口と思われる。

(2号機原子炉建屋大物搬入口屋上部の溜まり水調査結果:追加)
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_150224_04-j.pdf

まあ、東電は、よく原因を突き止めたもんだと感心するんだが、政府が知らなかったというのはウソに決まってる。

直接外洋に排水する経路の放射線量が、雨が降る度に増加を繰り返す事態を、東電が隠しおおせるはずもない。

知らなかった振りをし続けることになるんだろうが、そんなことは誰も信じないだろう。

で、浮沈子的に気になるのは、東電が把握していたかどうかは別にして、この事態が放置されていたのは、昨年の4月からではなく、4年前の事故時からだということだ。

雨が降る度に、屋上に溜まった放射性物質を含んだ雨水が、直接外洋に流れ込んでいたわけだな。

この事実を踏まえると、官房長官の発言は、耳を疑う。

「発生してからすぐに対応しており、放置したわけではない。」

4年間というのは、「すぐに」という尺度ではなかろう。

公表するかどうかは別にして、放置された実態を言い包めようとする態度が気に入らないな。

事故後、4年間も(文字通り)雨ざらしにして汚染水を垂れ流し、その原因の発見に(少なくとも)10か月を要し、朝日の報道によれば、対応の目処は3月末だそうだ。

のんきな話である。

しかも、外洋の汚染については、大規模な汚染の発生を監視しているだけで、継続的に流出していて、希釈されてしまうようなレベルの監視をしているわけではない。

(海洋汚染、収束せず 福島第一 本紙調査でセシウム検出)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2014120102100012.html

「原子力規制委事務局の担当者は「高濃度汚染がないか監視するのが目的。迅速性が求められ、精度が低いとは思わない」としている。」

放射性物質の汚染は、累積で見なければ分からない。

10分の1の汚染が10倍の時間続けば、同じことだ。

現実の問題として、事故当時の天文学的数字からは、相当程度下がっているのだろうし、原子炉内に残されているとてつもない核物質に比べれば絶対値は低いだろう。

原因が分からない汚染を隠してきたとされる東電だが、湾内に流出していた汚染水については、こっちは、未だに原因が分からない。

(福島第一の排水路で基準超す汚染水…一部は流出)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150222-OYT1T50063.html

「東電は、排水路の上流で今月上旬から泥を取り除く清掃を実施しており、放射性物質を含んだ泥などが雨水に混じって一緒に流れたことが原因とみられるという。」

「流れた」んじゃなくて、「流した」んじゃね?。

その泥って、ちゃんと管理してるんだろうなあ・・・。

原因が分からなければ、公表はしなくてもいいという官房長官の発言も頂けない。

(またも福一)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/10/21/7017436

「そのパイプは、外洋の数キロ先まで繋がっていて、港の直ぐ外で測ったのでは分からない。」

「福一の廃炉も順調に終わった、数十年後のある日、沖合いで操業していた漁船が、妙なものを引き上げるわけだ。
海底に横たわる、秘密の排水口に続くパイプである。」

やっぱ、秘密のパイプラインが沖合いに延びてるんじゃない?。

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