ボクスターの日2015年05月09日 19:56

ボクスターの日
ボクスターの日


お出かけ前には、腹ごしらえ。

03ボクスターに乗って、すき家の駐車場に乗り付ける。

場違いな感じが何ともいえない。

愚弟と都内某ポルシェセンターに傘をもらいに、あ、いや、もとい、マカンターボの試乗に行く。

Sは、シートに座ったことがあるが、ターボ(400馬力)は初めて。

総額250まんえんのオプションをつけたマカンターボのコックピットは、スイッチだらけである。

営業さんは、後ろの席からいろいろ解説してくれるが、ハッキリ言って、ターボラグはあるし、ブレーキはカックンブレーキだし、揺すられ感はしっかりと感じられて、いくらハンドルをスポーティな角度にしても、SUVの出自は隠し様がない。

初めてポルシェに乗られる方が、こんなもんだと思って乗ればそれまでだが、911を乗り継いでいる方は、呆れてしまうだろう。

こいつぁ、ポルシェじゃねえ!。

パワーは溢れるほどあり、スピードに乗った時の足周りには不足はないが、操作系の感触にポルシェクオリティはない。

まあ、浮沈子が乗って行った03ボクスターのウインカーレバーよりはマシな程度か。

要するに、スピード域がずれているのである。

一般道で60kmまでのドライバビリティを最優先にして作るクルマと、「最低」速度が200kmのアウトバーン左車線御用達のクルマを比較してはならんということだ。

それも、混み合った下道で・・・。

出るところへ出れば、それなりのパフォーマンスを発揮するのだろうが、都内の一般道では宝の持ち腐れということになる。

まあいい。

気分転換に秋葉原へ行って、シンクパッド10用の専用キーボード(英語版)を5000円余りで仕入れる。

以前、画面の蓋を仕入れた同じ店だ。

(カバー、ゲット)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/04/25/7619338

このキーボードには、ちゃんとスタイラスペンのホルダーがあり、側面のゴムの蓋をとっぱらうと、きちんと収納できる。

しかし、本体と一緒に持つと、下手なノートパソコンと変わらない重さに辟易する。

なんでこんなに重いんだあ?。

まあいい。

カバーとうまく使い分けていくしかなさそうだな。

本体と同じ厚さのくせに、電源も本体から貰うしかなく、立てかける角度の調整も出来ない。

キーピッチが狭く、タッチタイピングを行うには慣れが必要だが、このブログを打つくらいは可能だろう。

戻ってきて、駐車場にクルマを収める。

930/964用のカバーを掛ける(画像参照)。

不思議なことに、ほぼぴったり収まる。

(ボディカバー)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/04/01/7601706

知る人ぞ知る、ポルシェのマジック(という程のものかあ?)。

ボクスターの日を、つつがなく終える。

うーん、やっぱ楽でいいや・・・。

踏めば踏んだだけ走るし、ブレーキのタッチもいい。

設計は、500Eとさして違わない時期である。

90年代初旬か(登場は1996年)。

500Eとは、似ても似つかないクルマを描いていたわけだ。

2座、MR、オープン・・・。

エンジンは、片屋5リッターV8、此方2.5リッター(986前期:丁度半分だな)水平対向で、全く異なる。

比較のしようもない。

しかし、そこには形式こそ違え、走りに対しての拘りと、それを満喫するための設えに徹するという共通項がある。

こころに響く、設計者の魂。

気持ちよく走ってナンボという、スポーツカーの真髄が宿る。

セダンとMRオープンという形式を超えて、スポーツカーとしての共通項を持つ2台のクルマ。

たまさか、昨日、J-AUTOで聞いた話だが、ボクスターと500Eの両方を乗る方がいるという。

首都高の、浮沈子も良く知っているコーナーの走りを比べてしまうのだという。

わかる、わかる!。

500Eの1.9トンの巨体で、思わずコーナーを攻めてしまうその気持ち!。

サス固めて、ブレーキ強化して、18インチ(3ピースかあ?)履いて突っ込みたくなる。

ボクスターは、フツーに走っていると、ただそれだけでスポーツカー走りをしてしまう。

そのナチュラルな挙動を、FRセダンが真似しようとしても、そう簡単にはいかない。

コーナーの先にあるカタルシスを求めて、無闇に突き進んでしまうと痛い目に会うことになる。

ここは素直に、クルマに合った走りに徹するのがいいのではないか。

ボクスターのコーナーリングは、それ程自然で無理がない。

ポルシェが本当に作りたかったクルマが、間違いなくここにある。

瀕死のポルシェを救った、画期的なクルマ。

空冷エンジンに、最後の別れを告げたクルマ(水冷自体は、FRポルシェからありました)。

作りたくても作れなかった、市販ミッドシップ2シーター。

ボクスターが失敗していたら、ポルシェという会社は、この世から消えてなくなっていたかもしれない。

本当に作りたかったものを作ったことで、起死回生を果たしたわけだ。

年式は後期になるが、その初代986ボクスターがここにある。

ポルシェの魂。

500Eにも繋がるもの。

走ることに拘り、揺らぐことなく継承し続けるスポーツカーの聖火。

ボディカバーの下で、その熱い炎は静かに燃えている・・・。

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