中性浮力など2015年11月10日 11:59

中性浮力など


パラオに行って、中性浮力とトリムとフィンワークが重要というのを再認識した。

(3題話)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/11/05/7885543

今朝、久しぶりにグアムの3DAのブログを見たら(久しぶりで、済みません!)、中性浮力について解説していた。

(ダイビングスキルのコツ(4) – 中性浮力)
http://www.3da.us/archives/18051

PADIのスペシャルティには、PPB(ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー)というのがあって、ウエイトの調整とか呼吸など、中性浮力の維持に必要な要素を教える。

ああ、もちろん、有料!。

ビジネスに長けたPADIのことだから、通常のメニューとは切り離して教える。

というか、それだけ習得に手間暇掛かり、教え甲斐もある。

身に着ければ、ダイビングが楽しくなること請け合いだな。

インストラクターになっても、浮沈子は苦手だ(もちろん、スキルトレーニングはパスしてますが)。

まずは、適正ウエイトについて、知っておく必要がある。

(ダイビングスキルのコツ(2) ‐適正ウエイト)
http://www.3da.us/archives/18040

浮沈子は、どこで潜る時でも、ログブックの最初の日の欄に、その時のスーツ、装備、タンク、ウエイトなどを必ず記載する(本来なら、体重も書いておくのがいい)。

次回来た時に、非常に参考になる。

「アルミシリンダーで言うとLUXFER製とCATALINA製では少なくとも2ポンド(約0.9キロ)変えないといけないわけです。グアムのダイビングサービスではこの2種類が混ざっていることが多いので、ダイバー各自が確認しなければいけない場合もあります。たった1キロの違いがダイビング中の中性浮力の取りやすさ・ガス消費量・疲労度などに大きく影響するのです。」

ちなみに、重いほうがCATALINA製。

LUXFER製も、ロットによって重いのもある。

「お勧めは、BCDの空気を完全に抜いて息を大きく吸った時に目からおでこぐらいのラインで水面に浮いているぐらいがちょうどかなと。そうすると、息を大きく吐くとゆっくりと潜降することが可能なはずです。」

うーん、まあ、こんな感じかな。

大体のダイバーは、オーバーウエイトで潜っている。

沈むのには楽だが、水中で動き辛い。

オープンサーキットの場合、肺の浮力をコントロールして何とかするという芸もあるが、浮沈子に言わせると、それは邪道だ。

適正ウエイトを見つけて、BCでこまめに調整するのが正しい。

タンクの空気の重さの調整は、浮上の際の呼吸を普通にして中性浮力が取れるのが理想だ。

空のタンクを装着して、ちゃんと沈めなければ吹上を食う。

満タンのタンクで、息を吸った状態で調整するという上田さんの方法は、それを意識している。

まあ、肺活量にもよるんですけどね。

淡水、海水の違いも考慮しなければならない。

適正ウエイトとそのバランスを取れれば、中性浮力の9割は終わったも同然だ。

ということは、これがいい加減だと、中性浮力なんて取れない。

オーバーウエイトで、BCに空気入れて潜れば、確かに浮力と重力がバランスしているという意味での「中性浮力」には違いないが、ダイビングでいうところの中性浮力とは異なる。

「グアムのような常夏の場所でラッシュガードだけで潜るような場合、適正ウエイトがとれているとBCDを使ってのダイビング中の浮力調整は殆ど要らない。」

もちろん、実際には腹腔内の空気が圧縮されて、生身の人間の浮力が変わる(浮沈子とか、だいぶ変わりますな)ので、深度にもよるが、水底ではBCへの吸気が必要になる。

となると、さらに深く行ったらBCへの給気が必要になり、浅くなれば排気が必要になる。

BCの浮力は、当然、深度に影響を受けるから。

呼吸を吸い気味にしたり、吐き気味にして浮力をコントロールするというのは、浮沈子に言わせれば邪道だ。

ハーネスで潜っていた時代の名残り、時代遅れの浮力コントロールと言い切ってしまおう!。

それができるから、何だっていうんだあ?。

偉くも何ともない!。

保護スーツや、体幹の浮力の変化に応じて、正確なBCへの吸排気を行い、一定の呼吸を維持することが基本である。

オープンサーキットにおいても、21世紀のダイビングは、BCのコントロールを中心に、水深の変化に対応した浮力コントロールを行うのが正しい。

エアの消費が増えて、安全管理に問題が出るという意見があるかもしれない。

それはですね、そもそも、ダイビングのプロファイルに問題があるということだ。

きっちりと、台形のプロファイルを守って潜る限り、浮力調整で消費するエアは、最小限で済む。

上がったり、下がったりという、のこぎりダイビングは、そもそもよろしくない。

厳禁!。

そんなダイビングの、どこが面白いのか。

サカナを見つけたら、突進して写真やビデオに収めるのが正しい。

そう信じて潜っているダイバーが多過ぎる。

まあ、ダイビングは自己責任だから、それはそれでもいいが、エア切れとかデコ出しして泣きついても、それは自分で何とかしてもらいたいな。

浮沈子は知らない・・・。

まあいい。

ガスが余ってたら分けたる(高いぞお!)。

オープンサーキットなら、まだごまかしは効くかもしれないが、リブリーザーではそれはできない。

可能な限り正確なBCでの浮力調整が欠かせない。

呼吸では、浮力が変わらないのだ。

まあ、この話を始めると長くなるので、ここではしない。

適正ウエイトというのは、バランスも含めた話になる。

完全に脱力して、水平を維持できるか。

おそらく、無理。

生身の足、重いし、ゴムフィン重いし・・・。

ドライスーツとかならともかく、バックマウントで、両脇に浮力体を持つレクリエーショナル用のBCでは、ホリゾンタルトリムを静止状態で得ることは難しい。

背中に浮力体があるBCで、もちろん、アルミタンクで、できればサイドマウントで、中性浮力のプラスチックフィンで、ウエイトベストとか、ウエイトポケットを使ったりしなければ、正確なトリムは取れないと思っていい。

まあ、最近のバックマウントのBCは知らないので、うまくできるようになっているのかもしれないが、フィンの重さはどうしようもないだろう。

足が下がる。

可能な限り調整して、何とかするしかない。

静止状態のトリムを含めた適正ウエイトが取れれば、あとは人間の方のスキルを、根性で叩き込むしかない!。

なんとか水平のトリムが取れたら、それを維持することに専念する。

エントリーしてから(まあ、ここは水平でない方が顔とか痛くないしな)、ラダーに取りすがるまで、水平を維持する。

フットファーストとか、ヘッドファーストは、邪道だ。

水平のまま沈み、水平のまま浮上する。

安全停止も水平のまま(まあ、その方が簡単ともいう)。

水面の写真が撮りたい時は、裏返しになればいい。

横が撮りたい時には、水平のまま横向きになる。

ずーっと水平・・・。

慣れれば楽ちん。

それが中性浮力と適正トリムいうものだ。

フィンワークについては、稿を改めて書く。

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