怪しい伴走機 ― 2015年11月11日 09:47
初飛行成功! ― 2015年11月11日 14:01
初飛行成功!
(MRJ、悲願の初飛行 半世紀ぶりの国産旅客機)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015111190115533.html
「試験機の状況を把握するため、自衛隊機や三菱重工の社有機も飛んだ。」
社有機って、これかなあ?。
(Hawker Beechcraft 400A JA78MA)
http://blogs.yahoo.co.jp/junnet09/35174443.html
詳しくないので分からない。
伴走機は、やっぱ自衛隊機か。
いずれにしても、今日のテストは上出来だったようだ。
(MRJ、悲願の初飛行 半世紀ぶりの国産旅客機)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015111190115533.html
「試験機の状況を把握するため、自衛隊機や三菱重工の社有機も飛んだ。」
社有機って、これかなあ?。
(Hawker Beechcraft 400A JA78MA)
http://blogs.yahoo.co.jp/junnet09/35174443.html
詳しくないので分からない。
伴走機は、やっぱ自衛隊機か。
いずれにしても、今日のテストは上出来だったようだ。
酸素酔い ― 2015年11月11日 16:06
酸素酔い
(エンリッチド・エアが体に及ぼす影響)
http://www.padi.co.jp/visitors/column/enrichedair_2new.asp
「レクリエーショナルダイビングで使われるエンリッチド・エアには酸素濃度32%と36%があります。計算上の窒素酔いは、空気、エンリッチド・エア32、エンリッチド・エア36で、それぞれ水深31m、37m、40mとなります(表1)。ただし、実際のダイビングではエンリッチド・エアを使用したとしても酸素酔いの影響等を考慮しなければいけないため、いずれのエアを使用した場合も安全限界水深は30mとします。」
(「エンリッチド・エア=安全」というわけではない)
http://www.padi.co.jp/visitors/column/enrichedair_6.asp
「酸素にも窒素と同じように麻酔作用があるので、空気を使用した際と同様に窒素酔いは起こりますし、酸素分圧が高いため、酸素中毒の危険性もあります」
酸素酔いと酸素中毒を混同している一部の記事を除いて、明確に酸素の麻酔作用を記述しているページは、山見先生の記事くらいだな。
中には、医療関係者と思われる方のページにも、誤った内容の記事が見られる。
(酸素以外の全てのガスは麻酔作用をもつ)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Medical_Trivia/entori/2007/5/15_suan_su_yi_waino_quantenogasuha_ma_zui_zuo_yongwomotsu.html
この件については、ご本人宛にメールで問い合わせをしているので、返事があれば報告する。
1気圧で吸わせるのと、高圧下で吸わせるのでは作用機序が異なるのかもしれないし、臨床的に考慮すべき作用と、そうでない作用があるのかもしれない。
しかし、麻酔作用がないかのような記述は放置できないな。
ダイバーの間では、酸素の麻酔作用は結構知られていて、安全管理上も留意すべき事項になっているようだ。
その割に、エビデンスやどの程度配慮すべきかという情報がない。
上記の山見先生のコラムくらいだな。
32パーセントのエンリッチで、39mと覚えていた浮沈子は、大いに反省している(まあ、他団体ですが)。
高圧則の改定で、窒素分圧の制限が施行されたのは記憶に新しい。
(事業主の皆様へ)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/kaiseikouatusokuri-furetto.pdf
2ページ目の下のところに、呼吸ガス分圧の制限という項目があり、酸素は18kPa以上160kPa以下、窒素は400kPa以下となっている。
ここで、28パーセントの酸素濃度にしたナイトロックスを混合したとしよう。
海水45mでの窒素分圧は、0.72×550(kPa)で、396(kPa)となる(400以下)。
この時の酸素分圧は0.28×550(kPa)で154(kPa)となる(160以下)。
このガスを吸わせて45mで作業させても違法ではない。
しかし、これは、酸素の麻酔作用を考慮しない危険な作業になる(たぶん)。
もちろん、当局はこのリスクは織り込み済みなのかもしれない。
しかし、検討会の報告や、法改正の関連通知を見ても、酸素の麻酔作用についての記述は見当たらない(見落としてるかも)。
窒素分圧を合法化するために、エンリッチドエアナイトロックスを使用して作業潜水するというのは、酸素の急性毒性と麻酔作用の二重のリスクを伴う禁断の手法だ。
もちろん、合法ではある。
酸素の急性毒性に対する耐性には個人差があるといわれているし、それは窒素の麻酔作用についても同様だが、仮に、フルフェイスマスク等で溺れ対策をしていたとしても、呼吸ガス(窒素+酸素)の麻酔作用で、そのマスクを脱いでしまえば元も子もない。
ガス昏睡が怖いのは、どんなに知識があったとしても、危険性を認識していたとしても、その理性が失われるというところにある。
分かっちゃいるけど、止められないわけだな。
酸素の濃度を高めて、法の範囲内で深度を上積みするという方法は、酸素の麻酔作用を考慮すると取るべき対応ではないのではないか。
浮沈子の不勉強で、酸素の麻酔作用に関する資料が十分提示できないが、また、何かネタを見つけたら報告する。
(エンリッチド・エアが体に及ぼす影響)
http://www.padi.co.jp/visitors/column/enrichedair_2new.asp
「レクリエーショナルダイビングで使われるエンリッチド・エアには酸素濃度32%と36%があります。計算上の窒素酔いは、空気、エンリッチド・エア32、エンリッチド・エア36で、それぞれ水深31m、37m、40mとなります(表1)。ただし、実際のダイビングではエンリッチド・エアを使用したとしても酸素酔いの影響等を考慮しなければいけないため、いずれのエアを使用した場合も安全限界水深は30mとします。」
(「エンリッチド・エア=安全」というわけではない)
http://www.padi.co.jp/visitors/column/enrichedair_6.asp
「酸素にも窒素と同じように麻酔作用があるので、空気を使用した際と同様に窒素酔いは起こりますし、酸素分圧が高いため、酸素中毒の危険性もあります」
酸素酔いと酸素中毒を混同している一部の記事を除いて、明確に酸素の麻酔作用を記述しているページは、山見先生の記事くらいだな。
中には、医療関係者と思われる方のページにも、誤った内容の記事が見られる。
(酸素以外の全てのガスは麻酔作用をもつ)
http://doctor-koki.sakura.ne.jp/Koki/Medical_Trivia/entori/2007/5/15_suan_su_yi_waino_quantenogasuha_ma_zui_zuo_yongwomotsu.html
この件については、ご本人宛にメールで問い合わせをしているので、返事があれば報告する。
1気圧で吸わせるのと、高圧下で吸わせるのでは作用機序が異なるのかもしれないし、臨床的に考慮すべき作用と、そうでない作用があるのかもしれない。
しかし、麻酔作用がないかのような記述は放置できないな。
ダイバーの間では、酸素の麻酔作用は結構知られていて、安全管理上も留意すべき事項になっているようだ。
その割に、エビデンスやどの程度配慮すべきかという情報がない。
上記の山見先生のコラムくらいだな。
32パーセントのエンリッチで、39mと覚えていた浮沈子は、大いに反省している(まあ、他団体ですが)。
高圧則の改定で、窒素分圧の制限が施行されたのは記憶に新しい。
(事業主の皆様へ)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11300000-Roudoukijunkyokuanzeneiseibu/kaiseikouatusokuri-furetto.pdf
2ページ目の下のところに、呼吸ガス分圧の制限という項目があり、酸素は18kPa以上160kPa以下、窒素は400kPa以下となっている。
ここで、28パーセントの酸素濃度にしたナイトロックスを混合したとしよう。
海水45mでの窒素分圧は、0.72×550(kPa)で、396(kPa)となる(400以下)。
この時の酸素分圧は0.28×550(kPa)で154(kPa)となる(160以下)。
このガスを吸わせて45mで作業させても違法ではない。
しかし、これは、酸素の麻酔作用を考慮しない危険な作業になる(たぶん)。
もちろん、当局はこのリスクは織り込み済みなのかもしれない。
しかし、検討会の報告や、法改正の関連通知を見ても、酸素の麻酔作用についての記述は見当たらない(見落としてるかも)。
窒素分圧を合法化するために、エンリッチドエアナイトロックスを使用して作業潜水するというのは、酸素の急性毒性と麻酔作用の二重のリスクを伴う禁断の手法だ。
もちろん、合法ではある。
酸素の急性毒性に対する耐性には個人差があるといわれているし、それは窒素の麻酔作用についても同様だが、仮に、フルフェイスマスク等で溺れ対策をしていたとしても、呼吸ガス(窒素+酸素)の麻酔作用で、そのマスクを脱いでしまえば元も子もない。
ガス昏睡が怖いのは、どんなに知識があったとしても、危険性を認識していたとしても、その理性が失われるというところにある。
分かっちゃいるけど、止められないわけだな。
酸素の濃度を高めて、法の範囲内で深度を上積みするという方法は、酸素の麻酔作用を考慮すると取るべき対応ではないのではないか。
浮沈子の不勉強で、酸素の麻酔作用に関する資料が十分提示できないが、また、何かネタを見つけたら報告する。
地中海 ― 2015年11月11日 17:15
地中海
(地中海で大量の沈没船が見つかる、ギリシャ沖 紀元前からローマ時代後期まで2週間でなんと22隻)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/110600314/
「最近、ギリシャのフルニ島の周辺海域で多数の沈没船が発見され、東地中海における交易ルートと航海技術の発展について新たな知見がもたらされている。この海域ではさらなる調査が計画されており、今後も多くの発見が続く見込みだ。」
学術調査限定なんだろうな。
フルニ島で調べたら、こんな記事があった。
(フルニ島)
http://ameblo.jp/aegeanclub/entry-10931743989.html
「陸側にタベルナがあって、家族が彼をあやしているんです」
タベルナって、聞いたような記憶が・・・。
(タヴェルナ(飲食店))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8A_(%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97)
「ギリシア料理を提供する小規模なレストランを指す。」
ああ、そうだったな。
ギリシャ・・・。
いつか行きたい。
ダイビングで・・・。
「このコたちは、一体海の中にナニを見つけていたんだろうか。」
水底に光る金貨に決まってるじゃん!?(グランブルー観てください)。
まあ、どうでもいいんですが。
「エーゲ海東部のフルニ島周辺で2週間をかけ、地元の漁師や海綿取りの人々から得た情報のおかげで、約45平方キロメートルの海域で22隻の沈没船を確認できた。」(初めの記事から)
エーゲ海といえば、浮沈子の世代で連想するのはこれかあ?。
(エーゲ海の真珠/ポールモーリア Penelope /Paul Mauriat:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=UmBZp7PvAxA
それとも、これ?。
(エーゲ海に捧ぐ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B2%E6%B5%B7%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%90
なんか、エッチな小説という記憶しかないんだがな(読んでません)。
まあいい。
画像を見る限り、大して深いところではなさそうだ(深いところもあるんでしょうが)。
2000年もの間、水中でひっそりと時の流れに身を任せていたアンフォラ(壺?)。
「私たちが調査した22隻の沈没船のうち、泳いで岸にたどり着ける可能性がある場所に沈んでいたのは4隻だけでした。ほとんどの沈没場所は、切り立った崖のすぐ横でした。嵐の中、こんな場所で海に投げ出された人が生き延びられたとは思えません」
くわばらくわばら。
海は、昔も今も、危険と隣り合わせの世界。
人間が生きることが出来ない過酷な世界。
そこには、我々が知らない物がたくさん沈んでいるに違いない。
(ローマ時代後期の沈没船のアンフォラをスケッチしたり大きさを測定したりする考古学者。(PHOTOGRAPH BY V. MENTOGIANIS))
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/110600314/?SS=imgview&FD=1426468730
どう考えても、キャプションが違ってるような気がするんだがな。
大きなリフトバッグで、何かを回収しようとしているようだが、ダイバーは、ちゃんと予備タンクを持って入っている。
左側に1本余ってる中圧ホースが気になるのは、浮沈子だけではあるまい?。
(地中海で大量の沈没船が見つかる、ギリシャ沖 紀元前からローマ時代後期まで2週間でなんと22隻)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/110600314/
「最近、ギリシャのフルニ島の周辺海域で多数の沈没船が発見され、東地中海における交易ルートと航海技術の発展について新たな知見がもたらされている。この海域ではさらなる調査が計画されており、今後も多くの発見が続く見込みだ。」
学術調査限定なんだろうな。
フルニ島で調べたら、こんな記事があった。
(フルニ島)
http://ameblo.jp/aegeanclub/entry-10931743989.html
「陸側にタベルナがあって、家族が彼をあやしているんです」
タベルナって、聞いたような記憶が・・・。
(タヴェルナ(飲食店))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8A_(%E9%A3%B2%E9%A3%9F%E5%BA%97)
「ギリシア料理を提供する小規模なレストランを指す。」
ああ、そうだったな。
ギリシャ・・・。
いつか行きたい。
ダイビングで・・・。
「このコたちは、一体海の中にナニを見つけていたんだろうか。」
水底に光る金貨に決まってるじゃん!?(グランブルー観てください)。
まあ、どうでもいいんですが。
「エーゲ海東部のフルニ島周辺で2週間をかけ、地元の漁師や海綿取りの人々から得た情報のおかげで、約45平方キロメートルの海域で22隻の沈没船を確認できた。」(初めの記事から)
エーゲ海といえば、浮沈子の世代で連想するのはこれかあ?。
(エーゲ海の真珠/ポールモーリア Penelope /Paul Mauriat:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=UmBZp7PvAxA
それとも、これ?。
(エーゲ海に捧ぐ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%B2%E6%B5%B7%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%90
なんか、エッチな小説という記憶しかないんだがな(読んでません)。
まあいい。
画像を見る限り、大して深いところではなさそうだ(深いところもあるんでしょうが)。
2000年もの間、水中でひっそりと時の流れに身を任せていたアンフォラ(壺?)。
「私たちが調査した22隻の沈没船のうち、泳いで岸にたどり着ける可能性がある場所に沈んでいたのは4隻だけでした。ほとんどの沈没場所は、切り立った崖のすぐ横でした。嵐の中、こんな場所で海に投げ出された人が生き延びられたとは思えません」
くわばらくわばら。
海は、昔も今も、危険と隣り合わせの世界。
人間が生きることが出来ない過酷な世界。
そこには、我々が知らない物がたくさん沈んでいるに違いない。
(ローマ時代後期の沈没船のアンフォラをスケッチしたり大きさを測定したりする考古学者。(PHOTOGRAPH BY V. MENTOGIANIS))
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/110600314/?SS=imgview&FD=1426468730
どう考えても、キャプションが違ってるような気がするんだがな。
大きなリフトバッグで、何かを回収しようとしているようだが、ダイバーは、ちゃんと予備タンクを持って入っている。
左側に1本余ってる中圧ホースが気になるのは、浮沈子だけではあるまい?。
酸素に麻酔作用はない? ― 2015年11月11日 23:57
酸素に麻酔作用はない?
ちょっと気になる話を聞いたので、メモ的に書いておく。
「脳科学的には,酸素に麻酔作用は認められません」(メールのお返事より)
ほほう、そういう知見があるのか。
「高圧酸素治療中に麻酔がかかってしまうことはありません」(同上)
確かに、高圧酸素治療で、意識喪失という話は聞かないなあ。
ネットで見つけた論文を挙げておく。
(高圧ガスの生理機能に及ぼす影響について)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ahs1983/6/3/6_3_157/_pdf
「表1:不活性ガス及びその他のガスの物理的性質(より抜粋)
ガス名:麻酔作用等:発生分圧
・He:なし(HPNS):61ATAまで(15ATA)
・Ne:麻酔作用:10ATA
・Ar:麻酔作用:4ATA
・Xe:麻酔作用:1ATA
・H2:なし:(4%以上の酸素で爆発!)
・O2:酸素中毒:2ATA
・N2:多幸感(麻酔作用):3~4ATA(8ATA)」
これを見ても、酸素は、酸素中毒としか書かれていない。
こんな論文も見つけた。
(高気圧環境下(7ATA)、での無麻酔ラットの単一ニューロン活動)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho1966/21/3/21_3_34/_pdf
「高圧空気環境下では酸素分圧の上昇によって視床下部ニューロンの活動が抑制されることが示唆された。」
だから何だよ?、という話ではある。
ただし、脳細胞(視床下部室傍核:PVN、視床下部外側野:LHA)が、酸素分圧の上昇に反応しているらしいことは確かだ(ラットですが)。
(全身麻酔はなぜ効くか分かっていないってホント?)
http://matome.naver.jp/odai/2142353454714622401
「全身麻酔の方法には厳密にいうと静脈に薬品を投与する「静脈麻酔」呼吸器から薬品を投与する「吸入麻酔」の二種類がある。この内の後に挙げた吸入麻酔はなぜ効果があるかわかっていないのである。」
聞いたことある話だが、こうズケズケ書かれると、ちょっとショックだ・・・。
ダイビングにおける酸素の麻酔作用については、引き続きエビデンスを探すことにしよう。
臨床的に、酸素に麻酔作用がないとされていることは分かった。
高圧酸素治療程度の加圧で、麻酔作用が現れたという話も聞かない。
うーん、やっぱ、PADIに聞いてみるしかないのかあ?。
調べていく中で、面白いページも見つけた。
(海に潜るー高圧生理学の現在と未来ー)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/54/3/54_3_192/_pdf
ちょっと古いが、読み物として楽しい。
「目次:
1 はじめに
2 海中世界への挑戦
3 世界経済を支える環境圧潜水
4 オイルダイバー王国フランス
5 高圧環境での水中活動の未来
(1)20世紀に開発された環境圧潜水
(2)人間が深海へ潜水する方法
(3)深度5000mへの潜水の可能性
(4)閉息潜水(素潜り)による深度300mへの挑戦
(5)哺乳動物の液体呼吸の実験
(6)人工心肺を用いた潜水実験
6 高圧生理学を応用した技術(臓器の保存・蘇生)
7 未来の人間に期待」
「人間の英知は、必ずや近い将来、海中を魚のように自由自在に動き回れるような、新しい環境圧潜水技術を開発していくものと私は確信している。」
まあ、でも、その前に、酸素の麻酔作用だな。
ちょっと気になる話を聞いたので、メモ的に書いておく。
「脳科学的には,酸素に麻酔作用は認められません」(メールのお返事より)
ほほう、そういう知見があるのか。
「高圧酸素治療中に麻酔がかかってしまうことはありません」(同上)
確かに、高圧酸素治療で、意識喪失という話は聞かないなあ。
ネットで見つけた論文を挙げておく。
(高圧ガスの生理機能に及ぼす影響について)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ahs1983/6/3/6_3_157/_pdf
「表1:不活性ガス及びその他のガスの物理的性質(より抜粋)
ガス名:麻酔作用等:発生分圧
・He:なし(HPNS):61ATAまで(15ATA)
・Ne:麻酔作用:10ATA
・Ar:麻酔作用:4ATA
・Xe:麻酔作用:1ATA
・H2:なし:(4%以上の酸素で爆発!)
・O2:酸素中毒:2ATA
・N2:多幸感(麻酔作用):3~4ATA(8ATA)」
これを見ても、酸素は、酸素中毒としか書かれていない。
こんな論文も見つけた。
(高気圧環境下(7ATA)、での無麻酔ラットの単一ニューロン活動)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho1966/21/3/21_3_34/_pdf
「高圧空気環境下では酸素分圧の上昇によって視床下部ニューロンの活動が抑制されることが示唆された。」
だから何だよ?、という話ではある。
ただし、脳細胞(視床下部室傍核:PVN、視床下部外側野:LHA)が、酸素分圧の上昇に反応しているらしいことは確かだ(ラットですが)。
(全身麻酔はなぜ効くか分かっていないってホント?)
http://matome.naver.jp/odai/2142353454714622401
「全身麻酔の方法には厳密にいうと静脈に薬品を投与する「静脈麻酔」呼吸器から薬品を投与する「吸入麻酔」の二種類がある。この内の後に挙げた吸入麻酔はなぜ効果があるかわかっていないのである。」
聞いたことある話だが、こうズケズケ書かれると、ちょっとショックだ・・・。
ダイビングにおける酸素の麻酔作用については、引き続きエビデンスを探すことにしよう。
臨床的に、酸素に麻酔作用がないとされていることは分かった。
高圧酸素治療程度の加圧で、麻酔作用が現れたという話も聞かない。
うーん、やっぱ、PADIに聞いてみるしかないのかあ?。
調べていく中で、面白いページも見つけた。
(海に潜るー高圧生理学の現在と未来ー)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/butsuri1946/54/3/54_3_192/_pdf
ちょっと古いが、読み物として楽しい。
「目次:
1 はじめに
2 海中世界への挑戦
3 世界経済を支える環境圧潜水
4 オイルダイバー王国フランス
5 高圧環境での水中活動の未来
(1)20世紀に開発された環境圧潜水
(2)人間が深海へ潜水する方法
(3)深度5000mへの潜水の可能性
(4)閉息潜水(素潜り)による深度300mへの挑戦
(5)哺乳動物の液体呼吸の実験
(6)人工心肺を用いた潜水実験
6 高圧生理学を応用した技術(臓器の保存・蘇生)
7 未来の人間に期待」
「人間の英知は、必ずや近い将来、海中を魚のように自由自在に動き回れるような、新しい環境圧潜水技術を開発していくものと私は確信している。」
まあ、でも、その前に、酸素の麻酔作用だな。
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