バディズベル ― 2016年01月12日 23:39
バディズベル
浮沈子が、まだ、ダイバーになる前、たぶん2004年ころだろうか。
伊豆大島の野田浜に行ったときに、このモニュメントに出会った。
(神子元と伊豆大島とバディーズ・ベル)
http://internetman.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-3e65.html
「伊豆大島の北西側の海岸に「Buddy's Bell(信頼の鐘)」というモニュメントが建っています。(野田浜)」
写真が掲載されているが、プレートの本文を、文字に起こしておく(著作権等で、問題があればお問い合わせください)。
「Buddy's Bell(信頼の鐘)設立趣意
1999年10月15日、伊豆大島のダイバー金満雅剛(かねみつただよし)(当時21歳)は伊豆下田沖神子元島近海で海中撮影中、巨大な下方への潮流に飲み込まれた。バディを組んでいたNHK情報ネットワークのカメラマンと互いの安否を気遣いながら懸命の脱出を試みたが、遂に力尽き二人は帰らぬ人となった。
この危機に際し、ダイバーとして最後までパートナーを信頼し、バディとしての使命を果たすために行動した彼の勇気と人柄を偲び、多くのダイビング仲間の支援を受け、この地にBuddy's Bell(信頼の鐘)を設置し、大島町に寄贈することにした。
彼が愛して止まなかったこの大島の海の安穏と、この地を訪れる全ての人々の幸せを願い、永遠にこの鐘の鳴り響かんことを。
2002年11月 父 金満俊一」
だめだ・・・。
浮沈子の涙腺のバルブは、今日は故障だ・・・。
「Buddy's Bell
この鐘は「信頼の輪」をテーマとし、中央の火は「永遠」をイメージして造られました。
ダイビングでは、意気のあった信頼できるパートナーをバディと呼び、お互いに助け合い、喜びや辛さを共有します。
あなたの大切なバディへの思いをこの鐘の音にのせ、響かせてください。」
バディズベルについては、このブログでも2年前に触れている。
(グアム潜脱)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/01/05/7178543
「浮沈子は、伊豆大島のバディズベルに初めて行った時、そこに書かれた建立の由来の意味が、実は良く分からなかった。」
「伊豆でダウンカレントに掴まったバディを助けようとして、自らも帰らぬ人となった、大島出身の若いダイバーの父親が立てた碑である。」
今、読み返すとちょっと恥ずかしい。
しかし、状況は2年前と全く変わっていないだろう。
PADIは、同じ状況を放置している。
が、まあ、それは仕方ないことなのかもしれないし、バディシステムについては、現実のダイビングにおける運用が難しいことも確かだ。
(安全ダイビングの基本 第1回:バディ・システム)
http://www.padi.co.jp/visitors/column/anzen_1.asp
講習用のテキストなどには書いていないが、残圧を教えあうということが出ている。
「水中でも、自分の残圧をこまめにバディに知らせ、バディの残圧も認識する。」
PADIジャパンのトレーニング部長のコラムなので、まあ、準公式見解と考えていいだろう。
法的にどうかは、ビミョーだがな。
相変わらず、テキストにはそのことは書かれていないし、トレーニングブルティン等で、改定されたという記事も見ない。
水中で、残圧をチェックする際のハンドシグナルもない・・・。
未だに正式のスキルにはなっていないと、浮沈子は考えている。
ほとんど全てのインストラクターは、バディ間での残圧チェックの励行は、指導していないのではないか。
浮沈子は、ファンダイブの時に、一度、バディをロストしたことがある。
ヤバイ!、と思った。
お互いに残圧が厳しいダイビングだったし、そのダイビングの最大深度に近かった。
透視度も悪く、互いの位置の確認にはライトを点けていた。
マニュアル通り、1分間その場に留まって、周りを見回す。
ガイドが気付いて浮沈子のところに戻ってきたとき、バディも現れた。
よかったー・・・。
二度とロスとすることはしまいと、固く決意したが、その後もはぐれかかることは何度かあった。
完全にロストしたと思ったのは、その1回だけである。
「グループでダイビングしたときでも、二人だけでダイビングしたときでも、あなたの一番近くにいるのはバディであり、あなたもバディとの位置関係をいつも意識している。そうすることで、お互いに何か起こったときも、一番近くにいるバディが真っ先に気づき、即座に対応できるので、トラブルは最小限に、または未然に防ぐことができるのです。」
先ほど挙げた浮沈子の2年前のブログは、そのバディシステムの限界について考えた時のものだ。
シビアアクシデントの際(ダウンカレントなど)、二人が協力し合うより、それぞれが個別に助かろうとする方がいい場合もあるのではないか。
それは、究極の選択であり、バディシステムを否定するものではない。
最近、大島にダイビングに行った方に、バディズベルの話を聞いた。
その方は、銘板等は読まなかったそうだが、ガイドの方は最近ベルを鳴らすのは、ダイバーではなく、ふつーのカップルだという。
ちと嘆かわしい気もするが、それはそれでいいような気もする。
人生という長い長いダイビングで、お互いのそばに寄り添い、苦楽を共にしようとと誓い合うことは、設立趣意に悖ることではなかろう。
建立から13年が過ぎた。
大島町に寄贈されたとあるが、ホームページを見ても記載はない。
(大島町トップページ)
http://www.town.oshima.tokyo.jp/
知る人ぞ知る・・・。
伊豆大島ジオパーク・データミュージアム:バディーズ・ベル)
http://oshima.georepublic.jp/%E3%83%90%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB
「ダイビングではバディとの信頼が不可欠だ。
多くの危険が伴う海の中で、「何かあった時」にバディーと助け合わなくてはならない。
私たちはお互いの命を託しているのだ。」
「大きな輪のモミュメントの中で、美しき音色と共に男女が夕陽に溶けていく。」
「あなたも大切なバディへの想いを、この鐘にのせて響かせてみませんか?」
うーん、やっぱ、違和感が残るなあ。
まあ、どうでもいいんですが。
大島も、しばらく(8年くらい)行ってないなあ。
リブリーザーでのダイビングもできるようだし。
(PADIリブリーザーダイバーコース)
https://www.diver-online.com/course/detail/id/1250/
「所用日数:4日
料金:¥178,200(税込)」
安いな。
ホントに取れんのかな。
今度、ファンダイブで行ってみようかな(器材送っておいて船で行けば、目いっぱい潜れるしな)。
まあいい。
このお店、講習がメインのようだ。
バディズベル鳴らしに行くだけでもいい。
久々に行ってみたいもんだな。
浮沈子が、まだ、ダイバーになる前、たぶん2004年ころだろうか。
伊豆大島の野田浜に行ったときに、このモニュメントに出会った。
(神子元と伊豆大島とバディーズ・ベル)
http://internetman.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-3e65.html
「伊豆大島の北西側の海岸に「Buddy's Bell(信頼の鐘)」というモニュメントが建っています。(野田浜)」
写真が掲載されているが、プレートの本文を、文字に起こしておく(著作権等で、問題があればお問い合わせください)。
「Buddy's Bell(信頼の鐘)設立趣意
1999年10月15日、伊豆大島のダイバー金満雅剛(かねみつただよし)(当時21歳)は伊豆下田沖神子元島近海で海中撮影中、巨大な下方への潮流に飲み込まれた。バディを組んでいたNHK情報ネットワークのカメラマンと互いの安否を気遣いながら懸命の脱出を試みたが、遂に力尽き二人は帰らぬ人となった。
この危機に際し、ダイバーとして最後までパートナーを信頼し、バディとしての使命を果たすために行動した彼の勇気と人柄を偲び、多くのダイビング仲間の支援を受け、この地にBuddy's Bell(信頼の鐘)を設置し、大島町に寄贈することにした。
彼が愛して止まなかったこの大島の海の安穏と、この地を訪れる全ての人々の幸せを願い、永遠にこの鐘の鳴り響かんことを。
2002年11月 父 金満俊一」
だめだ・・・。
浮沈子の涙腺のバルブは、今日は故障だ・・・。
「Buddy's Bell
この鐘は「信頼の輪」をテーマとし、中央の火は「永遠」をイメージして造られました。
ダイビングでは、意気のあった信頼できるパートナーをバディと呼び、お互いに助け合い、喜びや辛さを共有します。
あなたの大切なバディへの思いをこの鐘の音にのせ、響かせてください。」
バディズベルについては、このブログでも2年前に触れている。
(グアム潜脱)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/01/05/7178543
「浮沈子は、伊豆大島のバディズベルに初めて行った時、そこに書かれた建立の由来の意味が、実は良く分からなかった。」
「伊豆でダウンカレントに掴まったバディを助けようとして、自らも帰らぬ人となった、大島出身の若いダイバーの父親が立てた碑である。」
今、読み返すとちょっと恥ずかしい。
しかし、状況は2年前と全く変わっていないだろう。
PADIは、同じ状況を放置している。
が、まあ、それは仕方ないことなのかもしれないし、バディシステムについては、現実のダイビングにおける運用が難しいことも確かだ。
(安全ダイビングの基本 第1回:バディ・システム)
http://www.padi.co.jp/visitors/column/anzen_1.asp
講習用のテキストなどには書いていないが、残圧を教えあうということが出ている。
「水中でも、自分の残圧をこまめにバディに知らせ、バディの残圧も認識する。」
PADIジャパンのトレーニング部長のコラムなので、まあ、準公式見解と考えていいだろう。
法的にどうかは、ビミョーだがな。
相変わらず、テキストにはそのことは書かれていないし、トレーニングブルティン等で、改定されたという記事も見ない。
水中で、残圧をチェックする際のハンドシグナルもない・・・。
未だに正式のスキルにはなっていないと、浮沈子は考えている。
ほとんど全てのインストラクターは、バディ間での残圧チェックの励行は、指導していないのではないか。
浮沈子は、ファンダイブの時に、一度、バディをロストしたことがある。
ヤバイ!、と思った。
お互いに残圧が厳しいダイビングだったし、そのダイビングの最大深度に近かった。
透視度も悪く、互いの位置の確認にはライトを点けていた。
マニュアル通り、1分間その場に留まって、周りを見回す。
ガイドが気付いて浮沈子のところに戻ってきたとき、バディも現れた。
よかったー・・・。
二度とロスとすることはしまいと、固く決意したが、その後もはぐれかかることは何度かあった。
完全にロストしたと思ったのは、その1回だけである。
「グループでダイビングしたときでも、二人だけでダイビングしたときでも、あなたの一番近くにいるのはバディであり、あなたもバディとの位置関係をいつも意識している。そうすることで、お互いに何か起こったときも、一番近くにいるバディが真っ先に気づき、即座に対応できるので、トラブルは最小限に、または未然に防ぐことができるのです。」
先ほど挙げた浮沈子の2年前のブログは、そのバディシステムの限界について考えた時のものだ。
シビアアクシデントの際(ダウンカレントなど)、二人が協力し合うより、それぞれが個別に助かろうとする方がいい場合もあるのではないか。
それは、究極の選択であり、バディシステムを否定するものではない。
最近、大島にダイビングに行った方に、バディズベルの話を聞いた。
その方は、銘板等は読まなかったそうだが、ガイドの方は最近ベルを鳴らすのは、ダイバーではなく、ふつーのカップルだという。
ちと嘆かわしい気もするが、それはそれでいいような気もする。
人生という長い長いダイビングで、お互いのそばに寄り添い、苦楽を共にしようとと誓い合うことは、設立趣意に悖ることではなかろう。
建立から13年が過ぎた。
大島町に寄贈されたとあるが、ホームページを見ても記載はない。
(大島町トップページ)
http://www.town.oshima.tokyo.jp/
知る人ぞ知る・・・。
伊豆大島ジオパーク・データミュージアム:バディーズ・ベル)
http://oshima.georepublic.jp/%E3%83%90%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AB
「ダイビングではバディとの信頼が不可欠だ。
多くの危険が伴う海の中で、「何かあった時」にバディーと助け合わなくてはならない。
私たちはお互いの命を託しているのだ。」
「大きな輪のモミュメントの中で、美しき音色と共に男女が夕陽に溶けていく。」
「あなたも大切なバディへの想いを、この鐘にのせて響かせてみませんか?」
うーん、やっぱ、違和感が残るなあ。
まあ、どうでもいいんですが。
大島も、しばらく(8年くらい)行ってないなあ。
リブリーザーでのダイビングもできるようだし。
(PADIリブリーザーダイバーコース)
https://www.diver-online.com/course/detail/id/1250/
「所用日数:4日
料金:¥178,200(税込)」
安いな。
ホントに取れんのかな。
今度、ファンダイブで行ってみようかな(器材送っておいて船で行けば、目いっぱい潜れるしな)。
まあいい。
このお店、講習がメインのようだ。
バディズベル鳴らしに行くだけでもいい。
久々に行ってみたいもんだな。
コメント
_ 通りすがり ― 2017年03月16日 17:49
ブログ拝見させていただきました。バディーズベルの設立趣旨がきちんとかかれているブログに出会い感動しています。ことある毎に息子さんをなくされた悲しみと共に「自分を、命を大切にしなさい」と建立された金満先生はおっしゃっていました。 是非これからも命の大切さを伝えていただければと思います。
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