今日も500E2017年11月25日 17:51

今日も500E


千葉方面に、今日も500Eを駆る。

飽きるんじゃないかと思うが、雑事なので仕方ない。

ドロドロとロリンザーサウンドを響かせて、渋滞のアクアラインを走る。

風もなく、穏やかなドライブだ。

午後から出かけたので、ちょっと眠気を誘う感じか。

ガムを噛み噛み、眠気を振り払いながら走る。

もう一つの方法もあるけど(床まで踏むとか?)、君子だからな。

そういう走りは、似つかわしくない(危うきに近寄らず)。

帰りには、覆面のお世話になっているベンツもいたしな。

クラウンなんかに負けるなよ!。

最近、静かに走る癖が付いていて、2500回転以上に上げる機会が少ない。

前にも書いたが、4速で100km。

これは、03ボクスターも、83タルガもほぼ同じだ。

100km2500回転の法則!。

まあ、どうでもいいんですが。

今日は法定速度100kmの区間はわずかだったので、概ね2000回転ちょっと。

ドロドロいう感じがうつらうつらと眠気を誘うのみだ。

ガム、ガム、ガム・・・。

眠気を催した時には、パーキングエリアなどで休むのが正解だ。

そこまで、ガムで持たせる。

うみほたるは今日も上下線とも混雑していた。

入らずに、ガマンして下道までがんばる。

うみほたるは、観光施設として作っちまったからな。

ふつーのパーキングエリアにしておけば良かったのに。

つーか、自販機もゴミ箱も置かずに、トイレだけでいいのだ。

Uターンして帰ってくるなど、もってのほか。

まあいい。

木更津方面には、アウトレットがあるらしく、それを目当てに渡るクルマも多いんだろう。

事故もなく、当局のお世話になることもなく、つつがなく雑事を終えて帰宅する。

このクルマがあるからこなせる道中。

何の面白みもない道のり。

天気が良ければ、83タルガでもいい。

03ボクスターでも構わない。

でも、たぶん、きっと、500Eに乗るだろうな。

つまらん道でも、文句を言わずに長距離長時間を走ることが出来る。

自らの存在を無にして、ひたすらドライバーに貢献するわけだ。

ああ、2000回転くらいまではな。

そこから先は、吠える500Eに豹変する。

今日も、ちょこっとだけ、3000回転くらいまで回した。

吠える吠える・・・。

このへんにしとこ。

あとは、また、ドロドロと眠気を誘う走りに。

ガソリンを入れて、燃費を見ると7km台だ。

そんなもんか。

高速中心に走ってる時くらい、8km台に届いてほしいんだがな。

まあ、どうでもいいんですが。

来週も乗ることになりそうだが、同じような感じなんだろう。

いつか、この車を降りる日が来るんだろうが、おそらく何の感慨も湧かないに違いない。

それでいい。

灰色の事務机のような、実利一辺倒なクルマでいい。

詩でもなければ、散文でもない。

キッチリと仕事に役立つビジネス文書でいいのだ。

しかしなあ、あの咆哮を封印して走るというのは、なかなか苦痛なものがあるけどな・・・。

詩と散文2017年11月25日 23:46

詩と散文


83タルガに乗って、夜のしじまを突いて走る。

疎開先の03ボクスターと入れ替える。

2か月近く放置していたけど、かろうじてバッテリーは生きていて、エンジンが嫌々掛かった。

あぶねー・・・。

ボッシュのディープサイクルバッテリーの有難みを噛み締める。

ポルシェは、2台ともそれにしてある。

一応、ジャンプコードは持ち歩いているから、上がっていれば始動させることは可能だが、ディープサイクルでないと、その後の充電ができない(確認済み!)。

まあ、こまめに回してやるのが一番いい。

今日は、所有する3台を一気乗りした感じだが、ビジネス文書の500Eの後に83タルガを乗ると、ポエムチック(ポエティック?)な気分に浸れる。

間違いない、これは詩だ・・・。

実用にはならないが、心を豊かにする走りだ。

リッター7kmを切るしょうもない燃費や、癖のあるハンドリング(パワステなんてものは付いてないしな)、重いクラッチに、もそもそしたシフトレバー、エアコンはないし、エンジン載せ替えてあるゲテモノだ。

しかし、そのカレラの3.2リッターエンジンは滑らかに回り、気分を高揚させる。

チープな足回りは、簡単に破たんするので追い込んだりしてはいけない。

浮沈子の技量では、コントロールできないからな。

ドアンダーのまま、転がすしかない。

それでも、軽やかな回転に身を委ねていると、心が洗われるような気がする。

機械の神様に愛でられたエンジンだ。

二度と作られることがない空冷水平対向6気筒エンジンの、とろける様な乗り味を楽しむ。

歌うようなその響きを聞きながら、このクルマだけは手放せないとつくづく思う。

このクルマから降りる時は、自動車から降りる時だ。

終(つい)のクルマだな。

疎開先の駐車場で、03ボクスターのエンジンを温め、乗り替えて走り出す。

もちろん、オープン!。

何かと我慢を強いられる83タルガと異なり、オートマ、パワステは当たり前、エアコンもビンビンに効くし、シートヒーターまで付いていて、至れり尽くせり。

エンジンはもちろん水冷水平対向6気筒。

最近のエンジンのように、なんちゃってターボで加給とかしていない、地球の大気圧に依存する自然吸気エンジンだからな。

Sじゃないノーマルのボクスターだ(SじゃないけどMでもないぞ!:子供は分かんなくていいです!)。

228馬力のエンジンは、必要にして十分なパワーだ。

しかしなあ、滑らかなだけで、パンチが利いていないことも確かだ。

シュンシュン回るだけで、怒涛のパワーはそこにはない。

回せば回しただけのパワーを出すが、それでおしまいだ。

情緒に欠ける。

パッションがない。

盛り上がらないのだ・・・。

散文と形容する由縁だな。

理詰めで、納得はするが、心を癒す力はない。

もちろん、フルオープンにして走らせるだけでも、気持ちはなごみ、心に効く走りを味わえることは確かだが、癒しまではいかないな。

カタルシスがないのだ。

MRだからかもしれない。

ハンドリングは素直で、運転が上手くなったと錯覚する。

単に、クルマに乗せられているだけなんだがな。

限界が低い分、安心して乗っていられる。

いいクルマだ。

何処にも欠点はない。

つまらないとは言わないけど、飽きが来ることは確かだ。

いろいろ弄れば、それなりに楽しいかもしれないが、そういう趣味はない。

吊るしのクルマで十分だ。

このクルマは、乗って走ることを目的化してはいけないんだろう。

道具として、使い倒さなければならない。

デートカーとしては、最高かもな。

一応、ポルシェだしな。

オープンだし・・・。

エアコン効くし・・・。

次のオーナーがどういう乗り方をするかは分からないが、それなりに楽しめる素材だ。

散文か・・・。

誤解のないように書いておくが、悪いクルマではない。

浮沈子的には、欠点らしい欠点は見いだせない。

しいて言えば、それが欠点ということになる。

優等生的にちんまりと纏まって、破たんがない。

83タルガとは対極にありながら、ポルシェの衣を纏っている・・・。

アクセルを踏んだ時の力の掛かり方、ハンドルを切った時の反応、ブレーキを蹴とばした時の利き具合は、間違いなくポルシェの文法に則っている。

スポーツカーを作り続け、スポーツカーの基準を示し続けているメーカーの、それは意地のようなもんだろう。

パワートレインが何であれ、ハンドルのアシストがどうであれ、ドライバーの血管にアドレナリンをぶち込む術を心得ている。

今夜の走りは、そういう走りではない。

穏やかに、初冬の夜風をやり過ごしながら、エンジンやタイヤの音に耳を傾け、静かに語り合う時間を過ごしただけだ。

詩と散文。

ビジネス文書とは異次元の世界。

浮沈子とポルシェが綾なす、幽玄の世界・・・。