似て非なるヘリコ ― 2018年01月08日 19:05
似て非なるヘリコ
沖縄では、ヘリコプター絡みの事故が続いている。
浮沈子は、最近の事象については、米軍(海兵隊)の動きが活発化しているのが原因と疑い、第二次朝鮮戦争の勃発が近いのではないかと不安なんだがな。
報道では、冬季オリンピックをきっかけにして、一時的にせよ緊張が緩和されそうなので、ホッとしている。
先日も、中型のヘリコプターが、島の海岸に緊急着陸した。
(大型輸送ヘリで不時着ヘリをつり上げ撤去 米軍、沖縄・伊計島から)
http://www.sankei.com/photo/story/news/180108/sty1801080005-n1.html
「沖縄県うるま市の伊計島の砂浜に6日不時着した米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)所属のUH1ヘリコプターについて、米軍は8日、CH53大型輸送ヘリでつり上げて現場から撤去した。」
この報道には、産経らしからぬ瑕疵がある。
不時着したのは、他紙によれば、UH-1Yという機種だそうだ。
(不時着ヘリをつり下げ撤去 伊計島からホワイトビーチへ)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-642960.html#prettyPhoto
「うるま市与那城の伊計島に6日不時着した米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが8日午前10時18分、米軍CH53ヘリにつり下げられ、約10キロ先にある市勝連の米軍ホワイトビーチへと撤去された。」
しかしながら、この記事にも誤りがある。
吊り下げているデカいヘリは、CH-53Eという改良型だ。
両方の機種を正確に報道している記事は、浮沈子には見つけられなかった。
(UH-1 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/UH-1_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)#%E4%B8%BB%E8%A6%81%E8%AB%B8%E5%85%83%E3%83%BB%E8%83%BD%E5%8A%9B
「エンジンを双発した型については「UH-1N ツインヒューイ」をご覧ください。」
「UH-1Nのアップグレード型については「UH-1Y ヴェノム」をご覧ください。」
素のUH-1は、エンジン1機掛け、ツインローターで空虚重量は、せいぜい2トン半程度。
「主要諸元・能力:
・空虚重量:
・・UH-1B:2,047kg
・・UH-1D:2,365kg
・・UH-1H:2,255kg
・・UH-1J:2,473kg
・・UH-1HP:2,552kg」
(UH-1N ツインヒューイ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/UH-1N_%E3%83%84%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A4
エンジン2機掛けのツインブレード仕様だ。
それでも、空虚重量は3トンに満たない。
「仕様 (USMC 改修型 UH-1N):
・空虚重量:2,721.5kg(6,000lb)」
(UH-1Y ヴェノム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/UH-1Y_%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%83%A0
エンジン2機掛けで、4ブレードになっている。
「性能・諸元:
・空虚重量:5,370kg(11,840lb)」
そう、最後の1文字がYであるか、そうでないかで、空虚重量が倍も違うことになる。
ここ、吊り下げられる身としては(!)重要じゃね?。
まあいい。
浮沈子も、あまり詳しくないので、写真を見ただけでは分からない。
ひょっとしたら違ってるかもしれないが、少なくとも4枚羽根であることは確かだ。
(米軍ヘリ不時着 伊計区民、月内に抗議集会)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-642461.html
「沖縄県うるま市伊計島の海岸に不時着した米軍UH1Yヘリ=6日午後5時50分ごろ(小型無人機で撮影)」
写真を見ると、ちゃあんと4枚のブレードが付いている。
さて、5トンを超える重量のヘリコを、ブレードを外しただけで持ち上げられるものなんだろうか。
ウィキの記事を見ると、CH-53でも、CH-53Eでも可能のようだ。
(CH-53 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/CH-53_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「CH-53A:
貨物の積載量は3,630kgで、9,070kgまでの大型機材を吊り下げ輸送することもできた。」
しかしながら、産経の記事の写真を見ると、間違いなくCH-53Eだな。
例のIBISの蓋の件で、詳細は把握している。
(CH-53E (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/CH-53E_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)#%E6%80%A7%E8%83%BD%E3%83%BB%E4%B8%BB%E8%A6%81%E8%AB%B8%E5%85%83(MH-53E)
「CH-53 シースタリオンの機体中央部左側に3基目のエンジンを増設した機体である。」
「ローターのブレード数が6枚から7枚に増え、直径も2m拡大された。テール形状も変更され、テールローターは左側に20度傾けられている。」
「積載能力は30,000lb(13,610kg)、吊り下げ能力も36,000lb(16,330kg)と大幅に増加」
記事の写真を見ると、増設されたエンジン、7枚のブレード、傾斜したテールローターを確認することが出来る。
基地を抱える沖縄は、その不安を日々感じながら暮らしていかなければならない。
運用する方だって、何か起こしてやろうと思っているわけじゃないんだろうが、民間航空と違って、クリティカルな運用を訓練する必要があるからな。
事故率も高くなる可能性は大きい。
なあんて書いている最中に、またもやヘリの不時着のニュースが飛び込んできた。
(米軍ヘリが海岸沿いに着陸か 沖縄・読谷村)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000118254.html
「8日午後4時50分ごろに読谷村で、農作業中の男性から「ホテル近くの海岸沿いにアメリカ軍機とみられるヘリが着陸した」と警察に通報がありました。」
「警察が近くにいって確認したところ、けが人はなく火災の恐れもないということです。」
いつか、取り返しのつかない事態になるかもな。
それを押してまで、運用を進めなければならない事態が起こっているということか。
今度は、どんなヘリがエンコしちゃったのかな。
また、スーパースタリオン(CH-53E)の出番になるのかな・・・。
(米軍ヘリ、沖縄でまた不時着 ホテルから数百m海岸付近:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASL1861M4L18TPOB006.html?iref=comtop_8_01
「現場はリゾートホテル「ホテル日航アリビラ」の数百メートル北の海岸近く。」
「不時着したのは米軍普天間飛行場所属の攻撃ヘリAH1とみられる。」
写真を見ると、戦闘ヘリコのAH-1Zみたいだな。
また、調べなくっちゃ・・・。
沖縄では、ヘリコプター絡みの事故が続いている。
浮沈子は、最近の事象については、米軍(海兵隊)の動きが活発化しているのが原因と疑い、第二次朝鮮戦争の勃発が近いのではないかと不安なんだがな。
報道では、冬季オリンピックをきっかけにして、一時的にせよ緊張が緩和されそうなので、ホッとしている。
先日も、中型のヘリコプターが、島の海岸に緊急着陸した。
(大型輸送ヘリで不時着ヘリをつり上げ撤去 米軍、沖縄・伊計島から)
http://www.sankei.com/photo/story/news/180108/sty1801080005-n1.html
「沖縄県うるま市の伊計島の砂浜に6日不時着した米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)所属のUH1ヘリコプターについて、米軍は8日、CH53大型輸送ヘリでつり上げて現場から撤去した。」
この報道には、産経らしからぬ瑕疵がある。
不時着したのは、他紙によれば、UH-1Yという機種だそうだ。
(不時着ヘリをつり下げ撤去 伊計島からホワイトビーチへ)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-642960.html#prettyPhoto
「うるま市与那城の伊計島に6日不時着した米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが8日午前10時18分、米軍CH53ヘリにつり下げられ、約10キロ先にある市勝連の米軍ホワイトビーチへと撤去された。」
しかしながら、この記事にも誤りがある。
吊り下げているデカいヘリは、CH-53Eという改良型だ。
両方の機種を正確に報道している記事は、浮沈子には見つけられなかった。
(UH-1 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/UH-1_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)#%E4%B8%BB%E8%A6%81%E8%AB%B8%E5%85%83%E3%83%BB%E8%83%BD%E5%8A%9B
「エンジンを双発した型については「UH-1N ツインヒューイ」をご覧ください。」
「UH-1Nのアップグレード型については「UH-1Y ヴェノム」をご覧ください。」
素のUH-1は、エンジン1機掛け、ツインローターで空虚重量は、せいぜい2トン半程度。
「主要諸元・能力:
・空虚重量:
・・UH-1B:2,047kg
・・UH-1D:2,365kg
・・UH-1H:2,255kg
・・UH-1J:2,473kg
・・UH-1HP:2,552kg」
(UH-1N ツインヒューイ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/UH-1N_%E3%83%84%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A4
エンジン2機掛けのツインブレード仕様だ。
それでも、空虚重量は3トンに満たない。
「仕様 (USMC 改修型 UH-1N):
・空虚重量:2,721.5kg(6,000lb)」
(UH-1Y ヴェノム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/UH-1Y_%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%8E%E3%83%A0
エンジン2機掛けで、4ブレードになっている。
「性能・諸元:
・空虚重量:5,370kg(11,840lb)」
そう、最後の1文字がYであるか、そうでないかで、空虚重量が倍も違うことになる。
ここ、吊り下げられる身としては(!)重要じゃね?。
まあいい。
浮沈子も、あまり詳しくないので、写真を見ただけでは分からない。
ひょっとしたら違ってるかもしれないが、少なくとも4枚羽根であることは確かだ。
(米軍ヘリ不時着 伊計区民、月内に抗議集会)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-642461.html
「沖縄県うるま市伊計島の海岸に不時着した米軍UH1Yヘリ=6日午後5時50分ごろ(小型無人機で撮影)」
写真を見ると、ちゃあんと4枚のブレードが付いている。
さて、5トンを超える重量のヘリコを、ブレードを外しただけで持ち上げられるものなんだろうか。
ウィキの記事を見ると、CH-53でも、CH-53Eでも可能のようだ。
(CH-53 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/CH-53_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「CH-53A:
貨物の積載量は3,630kgで、9,070kgまでの大型機材を吊り下げ輸送することもできた。」
しかしながら、産経の記事の写真を見ると、間違いなくCH-53Eだな。
例のIBISの蓋の件で、詳細は把握している。
(CH-53E (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/CH-53E_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)#%E6%80%A7%E8%83%BD%E3%83%BB%E4%B8%BB%E8%A6%81%E8%AB%B8%E5%85%83(MH-53E)
「CH-53 シースタリオンの機体中央部左側に3基目のエンジンを増設した機体である。」
「ローターのブレード数が6枚から7枚に増え、直径も2m拡大された。テール形状も変更され、テールローターは左側に20度傾けられている。」
「積載能力は30,000lb(13,610kg)、吊り下げ能力も36,000lb(16,330kg)と大幅に増加」
記事の写真を見ると、増設されたエンジン、7枚のブレード、傾斜したテールローターを確認することが出来る。
基地を抱える沖縄は、その不安を日々感じながら暮らしていかなければならない。
運用する方だって、何か起こしてやろうと思っているわけじゃないんだろうが、民間航空と違って、クリティカルな運用を訓練する必要があるからな。
事故率も高くなる可能性は大きい。
なあんて書いている最中に、またもやヘリの不時着のニュースが飛び込んできた。
(米軍ヘリが海岸沿いに着陸か 沖縄・読谷村)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000118254.html
「8日午後4時50分ごろに読谷村で、農作業中の男性から「ホテル近くの海岸沿いにアメリカ軍機とみられるヘリが着陸した」と警察に通報がありました。」
「警察が近くにいって確認したところ、けが人はなく火災の恐れもないということです。」
いつか、取り返しのつかない事態になるかもな。
それを押してまで、運用を進めなければならない事態が起こっているということか。
今度は、どんなヘリがエンコしちゃったのかな。
また、スーパースタリオン(CH-53E)の出番になるのかな・・・。
(米軍ヘリ、沖縄でまた不時着 ホテルから数百m海岸付近:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASL1861M4L18TPOB006.html?iref=comtop_8_01
「現場はリゾートホテル「ホテル日航アリビラ」の数百メートル北の海岸近く。」
「不時着したのは米軍普天間飛行場所属の攻撃ヘリAH1とみられる。」
写真を見ると、戦闘ヘリコのAH-1Zみたいだな。
また、調べなくっちゃ・・・。
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