第三軌条2018年04月15日 19:01

第三軌条


(第三軌条方式)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%89%E8%BB%8C%E6%9D%A1%E6%96%B9%E5%BC%8F

「電気鉄道の集電方式のひとつ。走行用のレールとは別に、並行して第三の給電用レール(第三軌条)を敷設し、それを車両に取り付けた集電靴(コレクターシュー)が擦って集電する方式。」

鉄道関係に疎い浮沈子。

それでも、この記事を読んだ時に、真っ先に思い浮かべたのは、東京の地下を走っている丸の内線のキーキーいうあの音だった。

(走行中に給電できる「電気道路」をスウェーデンが公道で開発中、道路&既存自動車への導入コストも安価)
https://gigazine.net/news/20180413-swedish-electrified-road-charging-vehicle/

「スウェーデンは電極を道路に埋め込んだ「電気道路」を世界で初めて公道へ導入しています。」

しかしなあ、スウェーデンでは、空中架線からパンタグラフで集電するトロリー方式だったような気がするんだがな。

(ヤマダ電機自動車)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/11/01/8718853

「(世界初の「電気道路」がスウェーデンに、架線から電力を受けてトラックが走る (1/2))
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1607/01/news050.html

「世界で初めての「電気道路(Electric Road)」がスウェーデン中部のイェヴレ市で(2016年)6月22日から利用できるようになった。」 」

まあ、色々試しているんだろう。

道路に電線を敷設して、そこを走っている自動車に、何らかの形で給電することにより、都市間輸送を電動化するという話は、どうやら各国でおこなわれているようだ。

まだ、実験段階だがな。

長距離を、バッテリー充電式の電動自動車で移動するのは、かなり困難だ。

トレーラー式にして、ヘッド毎交換していく方法ならば、できない話じゃないだろうが、コストがかかり過ぎる。

余分なトレーラーヘッドを持たなければならないしな。

バッテリー部分だけ、うまく交換できればいいが、運用上の問題もある。

都市間の長距離輸送部分だけを、何らかの集電式の電気自動車で行うというのは、一つの現実的な解だ。

トラックを、全面的に電動化できれば、相当程度の環境対策ができる。

社会資本として投下するわけだから、それなりの見返りが欲しいところだ。

トラックだけではなく、長距離バス輸送などでも利用できるようになればいいな。

可能ならば、一般の乗用車でも利用したい。

ということになると、トロリー式は、ちょっと期待できそうもない。

地中埋め込み方式の方が、まだ脈がありそうな気がするし、接触給電よりは、電磁誘導での非接触給電の方が一般化しやすい。

まあ、しかし、どれも一長一短といえる。

架線式は乗用車などへの一般化が困難だし、地中埋め込み接触給電は目詰まり起こしそうで気になるし、非接触給電はエネルギー伝達効率が悪い。

高速道路上で、完全自動運転が実用化すれば、まあ、どれでもいいような気がするけどな。

高速を降りた後は、バッテリー駆動で貨物基地まで持たせるよりほかはない。

故障で立ち往生した時の対策とかも考えておかないとな。

実際の導入は、どんな形であれ、困難に直面する。

「スウェーデン国内には約50万キロメートルの道路があり、そのうち高速道路は2万キロメートルあり、高速道路間の距離は最大でも45kmです。そのため、高速道路の2万キロメートルに電気道路を導入すれば十分だという意見があるとのこと。つまり、高速道路にたどり着くまでの区間であればバッテリー容量の小さなEVでも電欠を起こさず十分対応できるというわけです。」

「敷設コストは1キロメートルあたり100万ユーロ(約1億3000万円)。」

ざっと2兆6千億円。

徐々に普及させていけば、現実的な数字ということになる。

(日本の道路の総延長はどのくらいですか?)
http://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_10b_01.html

高速道路は、約9万kmということになるから、12兆円ほどの投資になる。

約120万kmの道路全体のうちの、7.5パーセントに当たる。

もちろん、車両側のコストも掛かるし、システムとしての運用コストも無視できない。

鉄道や船舶、航空機といった、他の交通手段との最適化も見ておかなければならないしな。

そう簡単に、電動化による輸送形態のモーダルシフトが起こるとは思えない気もする。

スウェーデンは、世界の最先端を突っ走っている気がするが、その実現は一筋縄ではいかないだろう。

結局、蓄電池式の電気自動車の航続距離を延ばすだけに終わったりしたら悲劇だ。

それとも、喜劇かな・・・。

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