火災の次は衝突防止で延期のH2Bだが、次は何が原因で延期になるのかな(画像はGenesis I)2019年09月22日 03:38

火災の次は衝突防止で延期のH2Bだが、次は何が原因で延期になるのかな(画像はGenesis I)
火災の次は衝突防止で延期のH2Bだが、次は何が原因で延期になるのかな(画像はGenesis I)


(ますます危険になる宇宙…高まる衝突事故の危険性)
https://www.gizmodo.jp/2019/09/us-air-force-warns-an-american-and-russian-satellite.html

「このほど民間宇宙探査プロジェクトなどを進める米企業のBigelow Aerospaceは、米空軍から衝突の危険性を警告するメッセージを受け取りました。」

「本日、Genesis IIが今後15時間以内にロシアの衛星の「Cosmos 1300」と衝突する危険性が、5.6%に高まったとする警告を米空軍から受け取った。」

ジェネシス2というのは、ISSにもくっ付いている風船のことだ(ふつーの風船とは違いますが、空気入れて膨らませてるので原理は同じインフレータブル構造)。

(Genesis 1, 2)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/genesis-pathfinder-1.htm

「ジェネシス1は窒素で加圧されますが、後のユニットは酸素/窒素混合物を使用します。」(自動翻訳のまま:以下同じ)

「質量: 1360キロ」

(コスモス1300)
https://en.wikipedia.org/wiki/Kosmos_1300

「重量は2トン、寿命は2か月と推定されています。」

「発売日 1981年8月24日」

とっくにデブリになってる。

両方ともデカいデブリだがな。

「非常に低い可能性ではあるものの、低地球軌道環境は、ますますゴミであふれていることを示す例となっている。」

この記事を読んで間もなく、H2B8号機の打ち上げが延期されたことを知った。

(25日未明に打ち上げ再延期=H2Bロケット-三菱重工)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019092100457&g=soc

「24日未明に予定していたH2Bロケット8号機の打ち上げを再延期し、25日午前1時5分ごろに行う」

「延期理由は、打ち上げ後に分離したロケット第2段がロシアの有人宇宙船ソユーズに接近する可能性が生じたため。」

(ソユーズMS-15宇宙船(61S)ミッション)
http://iss.jaxa.jp/iss/flight/61s/

「ソユーズMS-15宇宙船(61S)は、2019年9月25日 午後10時57分(日本時間)にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。」

H2Bの、移動発射台火災による打ち上げ延期については、このブログでも取り上げて、24日に再設定されたところまでは追いかけてきた。

(最短でも2か月、下手をすれば年内打ち上げは不可能なH2Bの発射台火災の甚大な影響)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/09/15/9153909

「三菱重工によると、エンジンを冷やすための液体酸素が垂れ、移動発射台の開口部にある耐熱材に掛かり続けた。その後、静電気が起きて発火し、耐熱材の下にある断熱材に延焼したという。」

静電気の発生防止、液体酸素の滴下防止については、具体にどうなったのかは報じられていない。

耐熱材と断熱材を修理したのかどうかも分からない。

(H-IIBロケット8号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)の打上げ日について)
https://www.mhi.com/jp/notice/notice_190920.html

「是正対策を実施し、機体・設備については健全性確認を完了いたしました。」

まあいい。

無事に上がることを祈ろう。

それにしても、ソユーズ宇宙船の打ち上げは、以前から分かっていたことだし、ISSの軌道もあらかじめ考慮していたに違いない(ピンポイントの時刻に打ち上げないと、正確に到達できないらしい)。

昨日の時点で、軌道要素を解析して24日打ち上げを発表したに違いないのに、今日になって延期というのは解せないな。

ひょっとしたら、昨日の日程を決める時に、ソユーズ宇宙船のことは忘れてたんじゃないのかあ?(そんなあ!)。

(H-IIBロケット8号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)の打上げ延期について)
https://www.mhi.com/jp/notice/notice_190921.html

「最新の国際宇宙ステーションおよびソユーズ宇宙船の軌道に基づく解析(※1)結果により、「こうのとり」分離後のロケット2段機体がソユーズ宇宙船に接近する可能性があることがわかりました。」

「※1:ロケットの打上げ後に、ロケット及びロケットからの分離物と、軌道上の有人宇宙システム(宇宙ステーション等)が衝突しないことを確認する為の解析。
COLlision Avoidance解析(COLA解析)。」

そんなもんは、当初から行ったうえで打ち上げ日を発表するもんだろう?。

昨日の今日だからな。

怪しい・・・。

こうのとり10周年に水を差す打ち上げの延期(文字通り、放水もしましたけど)。

さらに、解析忘れによる延期(そうなのかあ?)。

次は、何が原因で延期になるんだあ?。

台風17号は通り過ぎたからな。

もう、延期の理由には使えないだろう。

台風18号(未発生)に期待するしかないか・・・。

(三菱重工、H-IIBロケットの打ち上げを25日に再延期 - ソユーズと接近の恐れ:追加)
https://news.mynavi.jp/article/20190923-898159/

「これまでのH-IIBロケットによるHTVの打ち上げでは、軌道投入後の高度200~300kmより高い軌道を対象に解析していたが、今回はソユーズMS-15の打ち上げがあることから、高度150kmあたりの低い軌道も含めて解析したところ、制約に引っかかった」

ロケット打ち上げ時には毎回この解析が行われ、安全であることを確認したうえで打ち上げたり、接近する可能性がある場合は今回のように延期したりといった判断が下される。

前日(20日)の発表(24日打ち上げ)の際には、少なくとも150km未満の解析は行っていなかったわけだ(そうなのかあ?)。

各国との調整を行ったうえでの発表だったはずなんだがな。

そこんとこが、今一つはっきりしない今回の延期だな・・・。

(三菱重、ロケット火災は断熱材発火が原因と発表:追加)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50111880T20C19A9TJC000/

「ロケット下部でエンジン冷却に使う液体酸素が発射台の開口部に垂れ静電気で断熱材が燃えたという。対策として帯電防止のアルミシートを施した。」

「発射台の開口部は鋼材でできており、表面を断熱材と耐熱材の2層でカバーしている。高濃度の酸素が吹き付けられ、帯電した際に発火してしまった。11日は風が弱く、液体酸素がうまく外部に散らばらなかったのも発火の原因の1つ」

「火災の熱、放水、煙による致命的な影響はなかったことから水分やススを除去し点検の上再発射が可能と判断した。」

(H-IIBロケット8号機打ち上げ成功!「こうのとり」は国際宇宙ステーションへ:追加)
https://sorae.info/space/20190925-h2b.html

「H-IIBロケット8号機は問題が発生することなく計画どおり飛行し、打ち上げから約15分後に「こうのとり」8号機を分離したことを確認。打ち上げに成功しました。」

無事に上がったか。

やれやれ・・・。

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