おらが町の新型コロナ:妥当な解除基準とは2020年04月27日 09:29

おらが町の新型コロナ:妥当な解除基準とは
おらが町の新型コロナ:妥当な解除基準とは


感染者が20万人を超えたスペイン(感染者207,634人、死者23,190人)とか、明日辺り超えるだろうイタリア(197,675、26,644)とか、そんなもんはうちの州だけで十分だとかいうNY(288045、16966)で、規制解除の動きが見られる(ちなみに米国(983,404、55,346)は、明日、100万人突破確実だけど)。

(イタリアやスペイン 制限緩和の動き 新型コロナウイルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200427/k10012406831000.html

「イタリアでは、来月4日から工場の操業などが認められ段階的に制限が解除されることになりました。」

「スペインでも条件付きで子どもの外出が認められるなどヨーロッパでは感染が深刻な国でも制限を緩める動きが広がっています。」

まあ、制限のレベルが我が国とは異なる。

緩和されても、まだ、我が国よりも遥かに厳しい・・・。

「運動のための外出や家族のもとや公園に行くための外出も一定の条件で認める」(イタリア)

「子どもたちの外出は、自宅から1キロの範囲で1時間以内」(スペイン)

潮干狩りで路上駐車が列をなすなどということはない(奴らが潮干狩りするかどうかは知りませんが)。

(潮干狩り自粛呼びかけるも…海沿いに駐車の列 三重 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200426/k10012406411000.html

「海岸沿いの道路には県外ナンバーを含む40台以上の車が止まっていました。」

まあ、どうでもいいんですが。

(NY州 経済活動 段階的に再開判断も クオモ知事 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200427/k10012406851000.html

「ニューヨーク州は現在、来月15日までの間、不要不急の外出を制限していて、多くの事業所が休業したり在宅勤務に切り替えたりしているほか、生活に欠かせない食料品店などを除き店舗の営業が禁じられています。」

「活動再開にあたっては、まず社会の維持に必要な建設業や製造業を優先し、次の段階では、生活に欠かせないかどうかや感染を拡大させるリスクが高くないかどうかを見極めて、個別に判断していくとしています。」

浮沈子の近所では、新築工事や外壁修繕の工事が今も続いている。

海外のキビシー封鎖措置に比べたら、規制なんかされていないのと同じだ。

おうちにいてね週間でも、近所には出歩いている(1日2回くらい)。

違反切符を切られることもないし、警官に銃をぶっ放される心配もない(フィリピンとかあ?)。

(フィリピン、外出制限違反の男性を警官が射殺)
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3962431.html

「銃撃された男性は、新型コロナウイルスで外出制限が実施される中、検問所を担当していた警察官に近づき、威嚇するような言葉を叫んでいたということです。男性は病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。」

「ドゥテルテ大統領は今月1日の記者会見で、都市封鎖への批判勢力を念頭に「過激な行動を取れば射殺する」と発言、その翌日には、刃物を持って警察に激しく抗議した市民が頭部を撃たれて死亡しています。」

・・・。

NYだって、まだ1日数千人の新規確認感染者を出している最中だ。

我が国全体の数十倍の規模だ。

それでも、規制緩和を検討するのは、それだけキビシー規制を敷いているからということもあるし、なにより医療崩壊の危機が遠のいてきたからに他ならない(追加参照)。

そもそも、多大の犠牲を強いる社会的距離政策(ロックダウン)を実施して、強制的に感染を抑えるのは、相対的に脆弱な医療資源を温存するためだったわけだからな。

緩和や解除の本来の基準はそこにある。

全面的に一気に緩めるのではなく、社会的重要度を勘案しつつ徐々に緩和していくのも、再流行を誘発して再び医療崩壊に突入することを避けるためだ。

新規確認感染者数の増減は、2週間前の情報を反映しているに過ぎない。

リアルな数字は、重症化した患者数だろうな。

病院のベッドを埋め、医療従事者をこき使い、散々医療資源を食い荒らして退院(死亡退院含む)していく。

その数字は、2週間前のものではない。

病床利用状況は、ほぼリアルタイムで把握される。

遅行指標である死亡者数もまた、直ちに参考にはならない(我が国の場合は、かなり漏れがあるかも知れないしな)。

他の疾病として、あるいは、原因不明のまま死亡してしまう件数は把握されていない。

(感染不明の遺体 検査必要も対応できず 遺族に返されるケースも)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200426/k10012406511000.html

「亡くなった人について解剖医が新型コロナウイルスの検査が必要だと判断しても、保健所が対応できないとして検査できなかったケースが少なくとも12件あった」

まあいい。

緊急事態の延長の必要性を、何に基づいて行おうとしているのかは知らない。

巷に流れてくるのは、2週間前の新規確認感染者数と、駄々洩れの新規「確認」死亡者数だからな。

NHKは、そこは分かっているようで、貴重な受信料を背景に、全国調査して病床利用状況を報道している。

(医療崩壊の危機迫る
新型コロナ対応のベッド数と入院患者数データ)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/medical/

「2020年4月21日更新」(データは4月20日)

うーん、更新頻度が問題だがな(前回は4月13日)。

都道府県:新型コロナ対応ベッド数:入院中の患者数(入院が必要な人を含む):ベッドに対する割合:
・東京都:2000:2546:127%

100パーセント超えかよ!?。

やれやれ・・・。

参考までに、前回(4月13日付)のデータも・・・。

・東京都:2000:1959:97%

悪化してんじゃん!?。

これじゃあ、当分解除はおぼつかないな・・・。

病床利用状況は、遅行指標ではない(トーゼン現場では、リアルタイムに捕捉されている)。

しかも、真に守るべき対象の直接的な指標だ。

ここを見ないでどーする?。

動的に病床利用状況を把握して、そこから判断するしかない。

もちろん、新規確認感染者数や死者数の把握も、確定した未来がどうなるかを知るためには欠かせない。

医療資源は、一朝一夕には増やせないからな。

しかし、もし、感染爆発(オーバーシュートとか言うらしいが)が起これば、ガラス細工のような医療資源は簡単に崩壊する。

しかも、それで終わりじゃない。

助けられる人が助けられなくなるなどというのは、序の口だろうな。

トリアージが始まるんだろうが、それは新型コロナだけに対してだけじゃなくなる。

病気は、それだけじゃないからな。

医療機関がパンクしているだけならいいが、感染爆発のツケは社会全体に及ぶ。

あらゆる企業活動が影響を受ける。

リモートで仕事してるから関係ないとか言っていられない。

その通信は、関連する幅広い業務によって支えられている。

電気、ガス、水道だけではなく、生産と物流(下流工程含む)といった社会インフラを維持するためには、情報のやり取りだけでは済まないのだ。

リアルワールドあってのバーチャルワールドだからな。

医療崩壊なんて、社会崩壊の前奏曲に過ぎない。

もちろん、完全に崩壊することはないだろうけどな(未確認)。

40万人が死んだあと、100年前くらいの生活に逆戻りするだけの話だ(そうなのかあ?)。

それを避けるための、おうちにいてね週間なわけだ。

にも拘らず、今日はお出かけの予定(そんなあ!)だったが、ワケあって引き籠ることになった。

今朝の浮沈子の体温は35.5度(ほぼ平熱)。

おうちにいてね週間3日目の朝・・・。

東京ロックダウン延長確実の見通しの中、少しでも気晴らしをしないとな。

こっそり、近所を散歩してこようかな・・・。

<追加>

(NY外出制限から1か月 感染者数は 経済は 医療体制は)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200422/k10012399841000.html

「軍の病院船 NYでの活動終了へ」

「現状を見れば、わたしたちは、これ以上、病院船を必要としていないという意見で一致した。本当に必要としている場所で使うべきだ」

あんま、活用されなかったみたいだがな。

(米NY州 薬剤師にもウイルス検査権限付与へ 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200426/k10012406081000.html

「経済活動を再開する条件の1つとしている1日あたりの入院患者数について「1100人まで減少しているのは比較的よい兆候だが、200人から400人まで下がるのを見たい」と述べ、感染者数や入院患者数などの推移を見ながら経済活動の再開について慎重に判断していく姿勢」

まあ、当然と言えば当然の話なんだが、トランプさんと対比すると極めて有能に見えるから不思議だ(消毒液注射とかあ?)。

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