衛星エウロパ2013年12月12日 19:44

衛星エウロパ
衛星エウロパ


太陽系の中で、現在、最も地球外生命の存在が有望視されている場所は、木星の衛星、エウロパである(地球軌道上にあるISSにも、生命はいますけど)。

(エウロパ (衛星))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%83%91_(%E8%A1%9B%E6%98%9F)

「エウロパの光の届かない海洋は、21世紀初頭において、太陽系の中でも最も地球外生命の存在が期待されている」

「化学合成のプロセスが発見されたのは地球だが、これはエウロパの生命モデルの可能性として有力である。しかし、このようなエネルギー源では、地球表面の光合成を源とする生態系のように、広範で多様な生態系を形づくることはできない。エウロパでは、地球の熱水噴出孔のような熱源の周りに群生するか、地球の極地に生息する藻類や菌類のように、氷層の下部にすがりついて生息することしかできない。海洋に漂って生息することも考えられるが、もし海洋の温度が低すぎれば、地球のような生命プロセスは進行しない。また、もし塩濃度が高ければ、極端な好塩菌しか生息することができない。」

さて、タコ足、イカ足の宇宙人は、どうやらいないようだが、エウロパに、粘土質の物質があるというニュースが発表された。

(氷の星に生命の種? 木星の衛星エウロパで鉱物確認)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131212/scn13121216520001-n1.htm

(Clay-Like Minerals Found on Icy Crust of Europa:元記事)
http://www.jpl.nasa.gov/news/news.php?release=2013-362

「小惑星や彗星の中心核には、生命のもとになる有機物が含まれている場合がある。NASAの研究者は、エウロパの氷の下には広大な海があり、長い間に生命が育まれた可能性があると期待している。」とある。

この有機物を含んでいるかもしれない粘土質の物質が、3000mの氷の壁を越えて、地下の海に到達し、なんらかの化学変化を経て、化学合成生物に進化したと考えられるという。

ホントかあ?。

「探査機ガリレオが1998年に撮影したエウロパの近赤外線画像を分析。表面にある直径30キロのクレーターから約120キロ離れた場所に、フィロケイ酸塩と呼ばれる粘土に似た鉱物が幅40キロにわたって広がっているのを確かめた。直径1キロより大きな小惑星や彗星が浅い角度でエウロパに衝突し、跳ね返った後で一部が落下したとみられる。」

ガリレオ自体は、2003年に木星に落下して消滅している。

(ガリレオ (探査機))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%AC%E3%82%AA_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「2003年9月21日、当初の予定よりはるかに長期間のミッションを終えたガリレオは木星大気圏に突入させられた。これは姿勢制御用燃料の尽きたガリレオが衛星のどれか、特に生物が存在する可能性があると考えられているエウロパに落下した場合、探査機に付着している地球の微生物が衛星の環境を汚染してしまう恐れがあったからである。」

汚染なんて気にしないで、エウロパに落としちゃえば良かったのに・・・。

独自の進化を遂げて、イカタコ星人になったかもしれない。

(ジーンダイバー:エウロパ人)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC#.E3.82.A8.E3.82.A6.E3.83.AD.E3.83.91.E4.BA.BA

「通常は甲殻類に酷似した4本足のエビのような姿をしているが、自在にその形状を変えることができる。通常形態の場合、レーザーを装備している。(もっとも戦闘実行体にはほぼ通用しない)また、体内にはシリコンによって構成された遺伝子を持っており、その遺伝情報を独自の方法で伝えている。そのため、エウロパ人には性別の概念は存在しない。一般には赤い肌だが、後述のドライ6のみ若干色が違う。複数の部隊に分かれ、それぞれが各所に基地を置いて活動している。各人が自分の命を惜しむことがなく、勇敢。」

もちろん、作り話である。

(2010年宇宙の旅)
http://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%85

「小説版では、終章として、約1万8千年後である西暦20,001年の世界が語られる。エウロパではある種が進化し、原始的な社会を構成するまでに至っている。彼らエウロパ人は、かつては木星だった恒星ルシファーを太陽と呼び、本当の太陽(太陽系の中心にある太陽)を冷たい太陽と呼んでいる。エウロパ人はエウロパのうち常にルシファーの側を向いている側の半球に生息している。」

こっちも、もちろん、作り話である。

木星を恒星化するという、とてつもないビジョンが展開されているが、質量が足りないな。

科学者たちは、もう少し現実的に考えているようだ。

(木星の衛星「エウロパ」に巨大な湖、生命存在の可能性高まる:2011年の記事)
http://www.cnn.co.jp/fringe/30004625.html

「テキサス大学などの研究チームは1989年に打ち上げられた木星探査機「ガリレオ」が撮影した木星と衛星の画像を解析。その結果、エウロパの海の上部に湖が存在し、揺れ動いている形跡があることが判明した。研究者は「氷はその厚さにもかかわらず活発に混じり合っている可能性があり、エウロパとその海に生命が存在する可能性が高まった」と指摘している。」

この環境は、地球の南極にあるボストーク湖と似ている。

(ボストーク湖)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E6%B9%96

「湖はロシアのボストーク基地に近い、南緯77度、東経105度地点の氷床下約4キロメートルにある。」

「湖の総面積は1万4,000 km2に達する、これは、琵琶湖の20倍以上の面積である。総貯水量は5,400 km3で、淡水であると推測されている。」

「2012年2月、南極の氷床の下にあるボストーク湖の調査を目指すロシア北極南極科学調査研究所(サンクトペテルブルク)は8日、同国調査隊が氷床を深さ約3800メートルまで掘削し、1989年の掘削開始以来初めてドリルが同湖に達したと発表した。」

さて、生命はいたのだろうか?。

(南極氷底湖に未知の生物? 疑問の声も)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130711002

「南極大陸の氷底湖、ボストーク湖の上部から、バクテリアや菌類、甲殻類、さらには魚類と考えられる遺伝子断片が見つかった。極限の環境でも生物の存在が可能とすれば、地球外惑星やその衛星でも同じ期待が持てるかもしれない。」

「2013年2月には、ロシア調査チームのドリルが初めてボストーク湖に到達している。しかし、今回分析した氷床コアは、コロラド州デンバーにあるアメリカ国立氷床コア研究所(U.S. National Ice Core Laboratory)の所有で、到達前のサンプルだ。」

「氷床下約4000メートルのボストーク湖上部で採取した、「降着氷(accretion ice)」と呼ぶ氷を分析している。」

「以前にも他の氷床から単細胞生物がわずかながら見つかっているが、いずれも予期されるものだった。今回は多細胞生物で、DNAやRNA(リボ核酸)の配列はまったくの新種だ。」

「生命体の大半はバクテリアで、1500万~2500万年前には温暖だったボストーク湖に多細胞生物が生息、極限環境に適応したのではないかと考えている。」

なんだあ、それじゃあ、他の惑星(衛星)には、適用できないじゃん!。

エウロパに探査機を送り込むことが、唯一の確認方法であることは論(ロン)を待たない(リーチ!)。

NASAは、火星移住計画なんか捨てて(イーロン・マスクに、やらせておけばあ?)、エウロパに探査機を送り込むべきだろう。

あるいは、積極的に遺伝子を送り込んで、イカタコを繁殖させるべきだ(異論は認めない!)。

しかし、ガリレオ探査機のデータの解析から、いろいろなことが明らかになりつつある。

10年も前に消えた探査機のデータは、本当に貴重だったということだ。

NASAがやらないのなら、中国がやってもいい。

エウロパに、五星紅旗が立つわけだ。

当然、防空識別圏も、設定されるかもしれない(誰も来ないけど)。

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