オリオン宇宙船2013年12月13日 22:02

オリオン宇宙船
オリオン宇宙船


(火星一番乗り 過酷な旅挑む NASA、有人宇宙船「オリオン」公開)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131030/scn13103011090003-n1.htm

月にはもう行ったから、フロンティアではない。

まあ、そのうち(中国が)行くだろうが、星条旗をへし折って五星紅旗を代わりに立てたりしない限り、慌てて行く必要はない。

やっぱ、人類のフロンティアは、火星でしょう!、というわけで、オバマ政権の時に月へ行くのを止めて、時間をかけて火星に行こう!、ということになった。

その宇宙船は、月計画の時の名前を引き継いで、オリオンと名付けられている。

というのは、表向きの話で、米国のNASAと、その関連企業は、軍産複合体のように密接な関係にあり、政治に圧力を掛け、経済不況の時にも、開発費をひねり出しながら、ロッキード・マーチンに仕事をさせていたわけだ。

開発継続の名目は、ISSの非常脱出用宇宙船ということになっていたようであるな。

政治的妥協の産物として、手近の目標ではなく、遠い目標を定めて、当面は糊口を凌ぐという選択は、必ずしも悪くはない。

オリオンは、火星に限定されているわけではなく、小惑星や、月もターゲットにしているといわれる。

米国は、宇宙は俺のものだと思っているに違いないのだ。

地球周回軌道は、混みあってきたので、民間に任せ、深宇宙(電波法施行規則第三十二条で200万km以上)の利権を漁ろうということになるな(月は地球周回軌道で38万kmだが、細かいことは気にしない)。

(オリオン (宇宙船))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)

公開された画像をみると、ただの板金じゃなくって、しっかりした構造体になっていることが分かる(画像参照)。

リブとか入っていて、丈夫そうであるな。

10回程度の繰り返し利用を想定しているという記述もある。

なんだか、「かまくら」のような感じがしないでもない。

(かまくら)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%82%89

「 昭和11年(1936年)にこの地(秋田県:横手)を訪れたドイツ人建築家ブルーノ・タウトが『日本美の再発見』の中で、子供たちが雪洞の中に祭壇を設けて水神を祀り餅などを食べたり鳥追いの歌を歌ったりして遊んだりする、この素朴で幻想的な情景を「まるで夢の国」と絶賛したこともあり、ますます盛んになり観光客が増えたという。」

浮沈子は、観光用の雪洞をどこかで見た記憶があるのだが、場所は覚えていない。

まあ、どうでもいいんですが。

地球大気圏への再突入試験は、2014年9月に予定されている。

秒速約9kmで、その際の表面温度は、大気との摩擦により摂氏2200度に達するといわれている。

カプセルの底には、耐熱シールドが張られるわけだが、やっぱ、こういうものを連想してはいかんのでしょうか?。

(エヴァ専用耐熱光波防御兵器)
http://evemedia.org/evawiki/%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%82%A1%E5%B0%82%E7%94%A8%E8%80%90%E7%86%B1%E5%85%89%E6%B3%A2%E9%98%B2%E5%BE%A1%E5%85%B5%E5%99%A8

(画像:初期型)
http://cagallibi.web.fc2.com/photo/toy/revoeva0/09.jpg

(画像:劇場版)
http://flick.sakura.ne.jp/toy07/93-yashima/yashima_06.jpg

どうも、違うようだな。

当時は、宇宙往還機は、プレーンタイプの物が想定されていたので、初期型は、まんま、その形状になっている。

(オライオン有人宇宙船の世界最大のヒートシールド 出荷の模様[動画])
http://response.jp/article/2013/12/10/212653.html

動画を延々と観てみたのだが、フリスビーの化け物のような形状で、32万個の蜂の巣状の穴に、アブレーションの材料を手作業で入れるという、気の遠くなるような、手作り感満載の工程である。

X線検査の機械だけが、21世紀を感じさせるだけで、移動は人力(たぶんモーター付き)、点検や磨きも人間が行うという、職人の世界である。

「オリオン宇宙船のヒートシールドは史上最大のサイズになるもので、組み立てに2年近くを要している。2012年1月からコロラド州デンバー近くのロッキード・マーチン開発施設でチタン製の骨組みの上にセル状のカーボンファイバースキンを重ねた構造体を製作。構造体は今年3月にボストン郊外のテキストロン・ディフェンス・システムズ工場へ運ばれた。テキストロンのチームはスキンの上にファイバーグラス-フェノール製ハニカム構造を重ね、ハチの巣状のハニカムセル32万個にひとつひとつ「Avcoat」素材を充填した。Avcoat素材は、宇宙船の再突入時に表面が蒸発して、空力加熱による高熱から宇宙船本体を保護する、アブレーション材料だ。さらにX線検査と表面の磨き上げが行われた。」

20分も動画を見ていられない方は、35秒で分かるやつもある。

(Orion Spacecraft Avcoat Heat Shield:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=_Xyb2xQPWPE

アブコートを充填した、テキストロン社(Textron Defense Systems)のページ。

(SPOTLIGHT ON...Helping NASA Take the Next Leap Forward in Human Space Travel)
http://www.textrondefense.com/spotlight/human-space-travel

ご苦労様であるな。

当然、彼らが手作業で行った耐熱シールドに欠陥があれば、乗員は全員丸焼けになるわけで、鼻の穴に鼻糞を詰める作業(汚ねえな!)は、極めて重要なのである。

まあいい。

来年と、2017年に予定されている飛行は、無人で行われるので、鼻糞がポロっと取れてしまっても、人命に影響はない。

しかし、その後には有人計画が控えている。

「21年に初の有人飛行に挑み、月軌道へ打ち上げる計画だ。すでに有人飛行を行う宇宙飛行士候補8人の精鋭を選出し訓練を行っている。」

「だが、火星への旅は過酷だ。直線距離は最短でも約5500万キロと、アポロが経験した月までの約38万キロの約145倍に上り、最低で片道半年もかかる。現在開発中のオリオンは、宇宙空間で最大6人が21日間生活できる性能しか備えておらず、酸素や飲料水、食料の確保を含め大幅に滞在可能期間を延ばす必要がある。」

「最大の課題とされるのが、宇宙飛行士の健康を蝕む宇宙放射線への対策だ。地球を取り囲む磁気圏外に出るため、従来の宇宙船の隔壁では十分に遮断できない強い銀河宇宙線を浴び続けることになる。」

「過酷な旅で遭遇する厳しい宇宙環境から飛行士をどうやって守るのか。人類の英知の結集が必要だ。」

高エネルギーの銀河宇宙線による放射能障害は、遺伝子の損傷のほか、生体内の活性酸素を増やして、細胞活動そのものを阻害する。

宇宙空間での滞在期間が長期に渡ることを考えると、生体活動を抑制して、冬眠状態に置くのが良い。

また、しこたまヤケ食いして、皮下脂肪を蓄え、飢餓に備える必要があるな(浮沈子、得意です!)。

どうやら、火星へ行った宇宙飛行士は、そのまま置き去りにされるらしい(火星殖民とかいっているが、帰りの手段がないらしい)。

食糧や酸素が確保できたとしても、宇宙線に焼かれて死ぬしかないわけだ(穴掘って、地中で暮らすとか)。

各種器材や燃料、消耗品などは、無人ロケットで送り続ければ何とかなりそうである。

(火星への片道旅行、世界から20万人以上が応募)
http://www.afpbb.com/articles/-/2967283

地球に嫌気がさしている人が、こんなに多いとは意外だな。

酒は美味いし、ねえちゃんは綺麗だし、言うことないと思うんだが・・・。

(2030年火星への旅、NASAが新たな工程表 月面や小惑星探索など有人飛行へ準備着々)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/130930/scn13093007290000-n1.htm

この計画にも、着陸してからの帰りの手段は考えられていないようだな(周回して帰ってくるだけ)。

(有人火星飛行への道のり)
http://sankei.jp.msn.com/science/expand/130930/scn13093007290000-l1.htm

イーロン・マスクは、火星で余生を過ごしたいらしいからいいが、行きっぱなしというのは、浮沈子は、余り人道的ではないような気がする。

宇宙に散骨するビジネスを考えている人もあるようだが、せめて、骨だけでも地球に返してもらいたいものだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック