500Eの春2014年04月07日 17:47

500Eの春
500Eの春


一昨日、愚弟の運転で千葉方面にドライブ。

足は、500Eである。

83タルガは車検だし、03ボクスターは疎開先なので、500Eしかない。

風もなく、穏やかな春の日だったが、一時小雨がぱらついた。

昨日のような嵐ではない。

相変わらず、乗り心地の良い、セダンのお手本のようなクルマである。

燃費は6キロ切ってましたが(トホホ)。

交通の流れに乗って、制限速度+αで走っている限り、クルマの存在を意識することは無い。

全てが穏やかで平穏である。

これが、本来の姿かといえば、そうではないのだが、こういう走り方も有かと思わせる。

(メルセデス・ベンツ 500E)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_500E

「ドイツを代表する自動車メーカーのブランド性の高さから「ポルシェが造ったベンツ」とコラボレーション的に呼ばれ、市場からは評価されている。北米市場での販売不振のために経営が悪化したポルシェが、遊休ラインで生産の一部をメルセデスから請け負っていたが、経営改善戦略として出された水冷ミッドシップオープンカーのボクスターのヒットにより業績が回復して以降は、ダイムラーベンツとポルシェの間では同様の開発や製造委託は行なわれていない。」

「メルセデス・ポルシェとも呼ばれる500Eの総生産台数は10,479台と商業的にも成功を収め、うち1,184台が日本に正規輸入された。」

浮沈子の500Eは、正規輸入された日本向けの個体である。

どーせ、250kmでブッ飛ばすこたぁねえだろうと、冷却系を一部省略した安もんである。

まあいい。

実際、そんな使い方はしないんだから。

その代わり、真夏の渋滞という想定外の環境で運転する。

エアコンの負荷が大きい。

エンジンにもよろしくない。

この間の点検で宿題になっている、電動ファンや、エアコンのコンプレッサーもやらなくてはならないし、スロットルアクチュエーターも一緒にやってしまおうと思っている。

リアトランクのCD式のカーナビも、交換時だなあ。

500Eに相応しく、投影式のやつにしたいんだが、J-AUTOでは、なんか無理だといわれている。

ゴリラでいいか・・・。

いざというときしか使わないだろうから、どうでもいいんだが、CDタイプというのはいくらなんでも変え時というものだ。

いっそ、無い方が割り切っていていいかもしれない。

そう、いざというときは、スマホがあるし・・・。

春の日の穏やかなドライブ、高性能セダンの半分以下の性能で走る、腑抜けのような走り・・・。

元はといえば、レーシングエンジンである。

限界まで回してやらなくてどうする?。

しかし、そんな走りをすることはできない。

大人しく法定速度+αで走る。

木更津から京葉道路を都心に向かって走ると、制限速度が100kmから80km、そして60kmと徐々に下がってくる。

首都高の環状線にいたっては、50kmである。

マジかよ!?。

この国で生まれた自動車は、今や世界を席巻しているが、尊敬されることはあっても、憧れの対象となることはないだろう(例外は常にありますが)。

この国は、これでいいのだと、最近思うようになった。

ガツガツした肉食系のクルマだけが、クルマの姿ではない。

四角い形と良好な低速燃費、安い価格とボロイ車体。

そして、10年経ったら値打ちがなくなって、タダ同然の下取りで買い換えられていく。

二酸化炭素をしこたま排出して製造された自称エコカーが、10年毎に市場を塗り替えていく。

街中は、新車で溢れ、自称エコカーが走りまくるわけだな。

22年前の、エコカーとは対照的に燃費の悪い500Eは、浮沈子で4人目のオーナーになる。

融雪剤や不凍剤を撒き散らされる北部ヨーロッパの高速道路を、250kmでブッ飛ばすことを前提に設計されたこの車は、防錆処理のしっかりした高張力鋼板を多用し、ちょっとやそっとでは腐らない。

エンジンも、元がレーシングエンジンのブロックだけに、通常使用での耐久性に問題は無い。

補機類や、電装部品が供給され続ける限り、100年でも200年でも走り続けることが出来るだろう。

そう、既に、殿堂入りが決まっているクルマなのだ。

「ミディアムクラスにSクラスのV8エンジンを搭載したモンスターセダンは、その地味な外観と卓越した性能から「羊の皮を被った狼」とプレスリリース資料で呼ばれた。0-100km/hは5.5秒、0-400mは14.3秒である。
最高速度は6,250rpmでレブリミットを迎えるため約250km/hである。」

今となっては、どうということもない性能だが、当時は溜息が出るような話だった。

しかも、その性能を一時だけ発揮するのではなく、日常、いつでも、いつまででも引き出すことが出来る。

本物の機械なのだ。

スペックに書かれた性能を、完全に保証された優れた工業製品である。

連続高速運転の後に、エンジンの回転が不安定になったりすることはない。

高速走行時に、冷却能力が不足して、ガソリンをがぶ飲みさせてエンジンを冷却することもない。

250kmで、2時間くらいは連続走行できる能力は持っているだろう(ガソリン無くなっちゃうんで)。

そうして、給油したら(90リッター!)、また250kmで2時間走ることが出来る。

道路環境が許せば、ヨーロッパを縦横に走り回ることが出来るコンチネンタルツアラーなのである。

我が国の乗用車が、そういう使われ方をすることは、まずない。

そもそも、100kmが法定速度で、空いた直線区間でも、せいぜい130km位までしか出していない。

それでも、相当なスピードであることは間違いない。

それにしても、我が国の道路は設計速度が低いな。

軽自動車が売れるわけだ。

だって、軽自動車用に設計されているような道路ばっかじゃん!?。

軽で十分なのである。

この国に、普通の乗用車は必要ない。

(春の日やあの世この世と馬車を駆り)
http://www.weblio.jp/content/%E6%98%A5%E3%81%AE%E6%97%A5%E3%82%84%E3%81%82%E3%81%AE%E4%B8%96%E3%81%93%E3%81%AE%E4%B8%96%E3%81%A8%E9%A6%AC%E8%BB%8A%E3%82%92%E9%A7%86%E3%82%8A

浮沈子が駆るのは馬車ではないが、遠い地点を高速で行き来する現代の馬車は、あっという間に都心に帰ってきた。

秋葉原のいつもの立体駐車場は、標準のホイールを履いた500Eのタイヤがギリギリに収まる。

スペーサーかなんか噛ましてツライチにしたら、絶対に入らない。

ここに停めることが出来るかどうかが、浮沈子のクルマ選びの基本だ。

さて、ノズルが詰まったプリンターのインクでも買いに行くかな・・・。

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