ノートルダム寺院とシテ島の予習2014年04月19日 02:05

ノートルダム寺院とシテ島の予習
ノートルダム寺院とシテ島の予習


(ノートルダム大聖堂 (パリ))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82_(%E3%83%91%E3%83%AA)

6月12日の午前中に予定されているお仕着せの市内観光の中で、唯一入場して観ることになる施設。

「ゴシック建築を代表する建物であり、フランス、パリのシテ島にあるローマ・カトリック教会の大聖堂。」

「ノートルダムとはフランス語で「我らが貴婦人」すなわち聖母マリアを指す。」

世界遺産である(パリのセーヌ河岸として、エッフェル塔などと纏めて登録)。

「1789年に始まったフランス革命により他の教会同様にノートルダム大聖堂も襲撃を受け、大聖堂を飾っていた歴代の王の彫像が破壊されて埋められた。この彫像群は1977年に工事の際偶然発見され、現在では近くにあるクリュニー中世美術館に展示されている」

「1831年のヴィクトル・ユーゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』(「ノートルダムのせむし男」)の舞台になった。」

「パリから各地への距離を表すときの起点はノートルダム大聖堂の前が起点となっている。」

日本橋のようなもんか?(ちょっと、違う?)。

フランスには、掃いて捨てるほど世界遺産があるが、パリ市内ではセーヌ川沿いだけ。

近くでもベルサイユくらいだ。

この寺院があるシテ島は、セーヌ川に浮かぶ中州で、パリのど真ん中、発祥の地である(やっぱ、日本橋かあ?)。

(シテ島)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%86%E5%B3%B6

「シテ島は、セーヌ川右岸(北側)とは4本、左岸(南側)とは5本、隣のサン=ルイ島とは1本の橋で接続されている。このうち最も古い橋が島の西端に架かるポンヌフ(“新しい橋”の意)で、シテ島に架かる橋として唯一、右岸から左岸へと渡る一本の橋となっている。」

昔、ポンヌフの恋人という映画があった。

(ポンヌフの恋人)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%8C%E3%83%95%E3%81%AE%E6%81%8B%E4%BA%BA

「ポンヌフ橋で繰り広げられるホームレスの青年と、失明の危機にかられた女画学生との純愛を描く。」

浮沈子は、当時付き合っていた女性と、この映画を観る予定であったが、まあ、いろいろあって、観なかったな(深く追求しないように・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

(ポンヌフ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%83%8C%E3%83%95

「カナ表記はポンヌフまたはポン・ヌフであるが、ポンに橋の意味があり、ポンヌフ橋という表記は二重表現になる。」

日本橋ブリッジのようなもんか。

意味は新しい橋なのだが、パリに現存する最古の橋だそうだ。

命名の時には、気をつけなければならないな(そういえば、我が国にも「新橋」という手抜きの地名がある・・・)。

「橋の建設はアンリ3世によって決定され、1578年に起工、1607年に竣工した。橋は当時一般的であった小さなアーチを連続させる構造を持っている。当初から多くの交通で賑わい、長期にわたってパリで最も幅の広い橋であった。橋はたびたび修理を受けてきたが、その基本的構造は建築当時のままである。」

「シテ島にはノートルダム大聖堂とその向かいにパリ警視庁があり、その脇にオテル・デュー・ド・パリがある。文字通り訳せば、「パリの神の館」になるが、パリ市民病院のこと。旅の病人を宿泊させ、病になれば看病した教会、巡礼教会からの発展の名残である。近代外科医学の開拓者で、床屋医者の出身でもある外科医アンブロワーズ・パレが勤務していた病院としてもその名が知られている。」

「また、この島はとても狭いので、ここの住民たちは夜も一定の時間を過ぎるとトイレの水は流さない等、互いに気配りしつつ一緒に住んでいくことの不便さを味わってきた。ここから「シテ島に住む者」を表す古仏語 citeain (現代仏語シトワイヤン citoyan 、現代英語シティズン citizen)の意味が転じ、市民という言葉が成立したという(仏語 cité は英語の city に相当する)。」

うーん、だから浮沈子の部屋は狭いのか・・・。

しかし、シテ島で最大の建築物といえば、これ。

(パレ・ド・ジュスティス (パリ))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9_(%E3%83%91%E3%83%AA)

「島の約3分の1を占める建物」とある。

「パレ・ド・ジュスティスは、かつての王会(国王顧問会議)の建物である。王会は、パリ高等法院や他のあらゆる旧・終審裁判機関(元帥裁判権など)及び現在も残る終審裁判機関(破毀院及びコンセイユ・デタ)、さらに会計検査院、大法官府などからの上訴を受けていた。パレ・ド・ジュスティスは、元々カペー朝時代の王宮だったシテ宮に起源があり、調理場付きの大広間、コンシェルジュリー、サント・シャペル、複数の塔及び様々な建物の用地など王宮当時の遺跡が残っている。」

シテ島の、ノートルダムとは反対側にある。

(コンシェルジュリー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC

「もともとフィリップ4世などカペー朝の王の宮殿(palais de la Cité、シテ宮)として建てられ、10世紀から14世紀にかけて使用された。」

「14世紀後半にシャルル5世がサン・ポール館へ移動する時に王室司令部を置き、その際に特権を得て護衛をした門衛をコンシェルジュと呼んだが、いつしかその活動を行っていた建物自体をコンシェルジュリーと呼ぶようになった。」

「フランス革命の後恐怖政治の時代は国民公会により革命裁判所が隣設され、1793年からフランス革命暦3年草月12日(1795年5月31日)までの約2年間に、2780名に対して死刑判決が下されたという。多くの王族、貴族などの旧体制派が収容され、当時はその牢獄に入るとかならず死刑になるというので「死の牢獄」「ギロチン控えの間」とよばれた。マリー・アントワネットが投獄されたのは1793年である。」

「未公開の箇所はパリ大審裁判所などの裁判所と警視庁の一部(Dépôt、デポと呼ばれる被告人等を裁判のために一時的に監置しておく場所や行政的拘置のための場所)として現在も使用されている。」

なんと、10世紀の建物が、未だにお役所の一部として実際に使われているのだ。

パリの懐は深い。

(サント・シャペル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%9A%E3%83%AB

「聖ルイは、多くの貴族のように遺物を盗み出すことはしなかった。彼は、1239年、コンスタンティノープルのラテン帝国皇帝ボルドワン2世に対して35,000リーブルもの大金を支払って、キリスト受難の貴重な聖遺物である荊冠を購入した。 1241年には、聖十字架のかけら、聖血や墓石などの聖遺物も聖ルイのコレクションに加えられた。」

「聖ルイは、購入した聖遺物のコレクションを納めて礼拝するための教会堂の建設を決意した。この新しい礼拝堂は、当時の居城のヴァンセンヌ城ではなく、時折訪れる旧王宮シテ宮にあった聖ニコラ礼拝堂を取り壊して、その跡地に建設されることになった。 」

「教会で視覚的に最も美しく、このタイプでは世界でもベストだと考えられているのが、サント・シャペルのステンドグラスである。その石細工は繊細な構成で、バラ窓は15世紀に上のチャペルに加えられた。」

「シテ宮自体は完全になくなってしまったが、サント・シャペルは宮殿跡の建物(パレ・ド・ジュスティス)に取り囲まれるように残った。」

シテ島には、パリ警視庁本部もある(桜田門か?)。

(パリ警視庁)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AA%E8%AD%A6%E8%A6%96%E5%BA%81

「パリ市及びその周辺地域を管轄する警察組織(首都警察)である。」(やっぱ、桜田門だな!)

「パリ警視庁はフランス国家警察の内部に置かれるが、フランス内務大臣直轄のパリ警視総監が指揮を執る。管轄地域はパリ市、オー=ド=セーヌ県、セーヌ=サン=ドニ県及びヴァル=ド=マルヌ県である。本部はシテ島に置かれている。1800年創設。」

(フランス国家警察)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%AD%A6%E5%AF%9F

「フランス国家憲兵隊と並び、フランスにおける警察組織の一つである。主に、人口1万人以上の大都市圏における警察業務を担い、フランス内務省の管轄下にある。人員は約15万名。」

(国家憲兵隊 (フランス))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E6%86%B2%E5%85%B5%E9%9A%8A

「フランス共和国において陸軍・海軍・空軍に次ぐ第4の軍隊として組織されている。軍内の憲兵業務、警備公安警察活動と地方部における通常警察業務が主要任務である。フランス国家警察と並び、フランスにおける主要警察機関の一つである。その任務は犯罪捜査、暴動鎮圧、海上の治安維持、テロ対策、政府庁舎等の警備、外国要人に対する儀仗業務などである。2011年時点の人員は98,155人。」

「警察業務は人口1万人以下の地方部が中心であり、大都市部はフランス国家警察が担当する。」

「2005年12月、フランス国家憲兵隊の高速道路警備隊の取り締まり車両として使用されているプジョー・306の置き換え時期が迫ったことから、その代替車として初の日本車スバル・インプレッサWRXを150台購入し準備配備されるというニュースが伝えられた。フランスではプジョー306は「追われても逃げ切れるパトカー」として知られており、その他ドイツ車をはじめとする高速車の速度違反を多数取り逃がしていたことから、それらを捕まえるためでもあると言われる。2010年からはルノー・メガーヌのスポーツバージョンである「メガーヌ ルノー・スポール」をベースとした車両も導入されている」

追われても逃げ切れるパトカーって、何なんだあ?。

(これはカッコイイけど20台限定! フランス高速警備隊風の「メガーヌ ルノー・スポール ジャンダルムリ」【東京オートサロン2014】)
http://clicccar.com/2014/01/11/242969/

「専用ボディカラーである「ブルー ロワ」のほか、ストップ&スタート機能、減速時、ブレーキング時のエネルギー回生である「エナジースマートマネジメント」のほか、「ジャンダルムリ」公認専用デカールの専用装備を標準装備し、価格は389万円です。」

「フランスの高速道路警備隊は、ニュルブルクリンクでの量産車FF最速ラップを誇るメガーヌR.S.の265ps/360Nmの動力性能をはじめ、強力なストッピングパワー、高速道路での正確なハンドリングなどを評価し、現在約70台が任務に就いているとのこと。」

フランス官憲と勝負するつもりはない。

パリ警視庁に、話を戻す。

「警視庁の本部は、かつてのサン・マルシャル修道院の跡にある。現在の建物は、ネオフィレンツェスタイルで1863年から1867年に建築されたもので、1871年以来、警視庁の枢要部が使用している。」

パリ警視庁といえば、フィクションの世界ではメグレ警視が有名だが、レ・ミゼラブルのジャベル警部もパリ警察の助っ人として登場する。

(レ・ミゼラブル:登場人物・主要人物)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%BC%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB#.E4.B8.BB.E8.A6.81.E4.BA.BA.E7.89.A9

「禁欲主義で生真面目かつ自分にも他人にも厳格な男。社会秩序を絶対的に信奉する法の番人であり、これに逆らう者には公正だが容赦なく振る舞ったため、町のならず者達を震え上がらせる。」

「ヴァルジャンを逮捕するための助っ人としてパリに招集され、警視庁の上層部にその熱意を買われた彼は一等捜査官 (inspecteur de première classe; 現在のフランス警察のcapitaine (警部)及びcommandant (上級警部)に相当)としてパリに駐在することになる。」

ジャン・バルジャンに助けられ、地下水道から出てきた彼を逮捕することが出来ずに逃がしてやる。

法の正義という信じてきたものが崩壊してしまい、彼は戸惑い苦しむ。

「完全に打ちのめされてしまった彼は、シャトレー広場 (Place du Châtelet) の派出所で意見書をしたためた後、1832年6月7日未明、ノートルダム橋の欄干から投身自殺」するという筋書きだ。

(ノートルダム橋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E6%A9%8B

「この場所はパリで初めて橋が架けられたところである。」とある。

「1919年共和国大統領レーモン・ポアンカレによって除幕された。その後この橋は今日に至っている。」

ノートルダムに話が戻ったところで、今日の予習はおしまい。

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